◆SW2.0キャンペーン 駆け出し冒険者のためのセプテット 第十四話◆
◆成長報告&スーパー買い物タイム◆
GM:さて、お久しぶりです。駆け出し冒険者のためのセプテットも第十四話まで進みました。あと2回でリプレイ本5冊ですね!!
アルト:出版は自費でやれよ?(一同笑)
GM:誰も買わないと思うので遠慮します(笑)。
シルフィ:それより成長、成長ですよ!!ダイスを私に振らせてくださいッ!!(一同笑)
ロイド:落ち着けお嬢!?(笑)
GM:はい、経験点は前回参加組は2000点追加で。前回未参加のシルフィさん、ネリネさん、イクスさんは2210点追加してください。それと、製作物経験点に関しては事前に通達した通りです。
※インデックスから行ける製作物経験点纏めページをご覧ください
アルト:…何か私が凄い大量に貰ってるな(笑)。
GM:まぁ、お受け取りください。リプレイテープ起こしの対価と思って。
ロイド:…全15話のリプレイのテープ起こしが累計1000点か。安くね?(笑)
アルト:いや、これ以上多いと他の連中とのバランスが崩れる。こんなものだろう。
GM:で、資金ですが。49120Gですね。
アルト:頭割で8186、余りが4だな。
ロイド:余りはいつものように。換金してない戦利品はどうする?
シルフィ:全部売っちゃって良いでしょう。カードは買えば良いだけですし。
アルト:了解。では8700を6等分して1450追加だ。
イクス:アルトの兄貴以外は全員9636G。兄貴だけ9640Gですな。
ネリネ:大金ですね……。
プリス:これは夢が広がるね。
ロイド:さて、じゃあ準備は整ったか。成長に入るぞー。
GM:あい、GMは茶でも入れて待ってます。何茶が良いですか?
ロイド:お前、番茶とほうじ茶の区別つかねぇからなぁ……(笑)。
GM:似たようなもんでしょう。ウバ茶とアバ茶のようなものです。(一同爆笑)
ロイド:絶対に違うッ!!(爆笑)
そして、いつも通りの成長タイム。
知力あがれコールもいつもの事。
誰の叫びなのかは敢えて言いません。
その結果―――
シルフィ:あい、シルフィリア・アークウェイン。成長は精神力です。技能の成長はありません。
ロイド:素のMPが50になったか……。
アルト:装弾数の向上だな。(一同笑)
シルフィ:だから何で固定砲台(トーチカ)扱いなんですか、私はッ!!(笑)
ネリネ:……まぁ、マスターですから。
シルフィ:う、うわーん!ネリネが最近反抗期ですよぅ!!(笑)
ロイド:まぁ、自業自得だわな。それよか、他に何か無いのか?
シルフィ:うう、成長は以上ですが、買い物として知力増強の指輪を1つ、ヒーリングポーションを4つ、Sランクカードを4枚とAランクカード5枚で残金2ガメルで終了です。(一同笑)
アルト:本当に宵越しの金を持たんな、貴様は!?(笑)
シルフィ:あとは、読者の方から出して頂いた称号案で気に入ったのがありましたので。称号入手です。“天衣夢砲”と、以後は呼ばれる事と致しましょう。以上、シルフィでした。
ロイド:おー……良い感じの称号が出たな。
シルフィ:ふふふ。
名前:“天衣夢砲”シルフィリア・アークウェイン
種族:エルフ 性別:女 年齢:20(外見15) 生まれ:魔術師
身長:163cm 体重:50kg 髪の色:紫銀
能力値ダイス:技10 体2 心14 A8 B7 C1 D4 E11 F9
最終能力値:器用度19 敏捷度19 筋力3 生命力6 知力32+1 精神力26
保有経験点:2821
合計名誉点:305
保有名誉点:210
HP:30 MP:50+2
冒険者技能:ソーサラー8 セージ3 レンジャー1 アルケミスト5
一般技能:ノーブル3 ハンター3 カスタネッター1 リコーダリスト1
戦闘特技:魔法誘導 魔法拡大/数 MP軽減/ソーサラー 鷹の目
習得賦術:バークメイル ヴォーパルウェポン パラライズミスト ポイズンニードル リーンフォース
使い魔:カラス(命名:ビグザム)
武器:銀のナイフ(発動体として使用可能)
防具:クロースアーマー
アクセサリ:とんがり帽子 アルケミーキット 専用マナリング 知力増強の指輪×2 薔薇のチョーカー
所持カード:赤Sランク2枚 緑Sランク2枚 赤Aランク6枚 緑Aランク3枚 黒Aランク2枚 赤Bランク1枚 緑Bランク3枚 黒Bランク5枚
予備装備:部族のジャベリン(必要筋力3/発動体として使用可能)
所持品:冒険者セット 白紙の本 羽ペン&インク ヒーリングポーション×4 ロバ(命名デンドロビウム) カスタネット リコーダー 魔晶石5点×8 魔晶石10点 魔晶石1点 消魔の守護石3点×2 魔香水×6 部族のお面 部族の羽飾り
所持金:2
宵越しの金を持たないエルフ。一応貴族。
とかく精神力と知力に特化しており、圧倒的な広域火力で戦場を蹂躙する悪魔。
実家はとにかくろくでもない話しか聞こえてこない……どんな家だ。
ロイド:ロイド、成長はプリーストが7になった。ファイターを9にするには500点ばかり足りんかったんで……。
イクス:こればっかりは、どうにもならんっすね。
ロイド:そういう事だな。ああ、成長した能力値は生命力で、思い出したかのようにブラックベルトを専用化した。合計でHPが実質3増えた計算。合計78点。
GM:地味に硬いなぁ……。
ロイド:これでも、バルトロ相手にするには少しどころじゃなく厳しい計算だがな。
アルト:やはりリベンジ狙いか。
ロイド:まぁな。アウグストはどうでもいいが、バルトロとは決着をつけたい。それでやっと、俺にとっての決着なんだろうな。買い物はAランクカードを10枚ほど大人買い。後の金は殆どアルトに貸した。
アルト:うむ、感謝する。
プリス:……何か企んでるね?
アルト:くく、まぁ見てのお楽しみだ。
名前:ロイド・クラリクロイツ
種族:ナイトメア 性別:男 年齢:20 生まれ:神官
身長:188cm 体重:84kg 髪の色:漆黒
能力値ダイス:技6 体14 心10 A10 B7 C6 D6 E9 F7
最終能力値:器用度20+4 敏捷度13 筋力25 生命力22 知力23+1 精神力18
保有経験点:1680
合計名誉点:372
保有名誉点:197
HP:76+2 MP:39
冒険者技能:ファイター8 ライダー1 プリースト/グレンダール7 エンハンサー1 アルケミスト1
一般技能:バトラー3 ハンター2 コーチマン2
戦闘特技:武器習熟/スピア 魔力撃 マルチアクション タフネス 頑強
習得練技:キャッツアイ
習得騎芸:攻撃指令
習得賦術:クリティカルレイ
乗騎:レンタル取りやめ
武器:専用パイク+1
防具:専用イスカイアの魔導鎧
アクセサリ:専用ブラックベルト 聖印 バンダナ 器用度増強の腕輪 知力増強の指輪 アルケミーキット
所持カード:金Aランク11枚 金Bランク3枚
予備装備:マトック ロングスピア 部族のショートスピア 部族のラウンドシールド 部族の腰ミノ 筋力増強の腕輪
所持品:冒険者セット 保存食×3食 ロープ10m フック くさび10本 小型ハンマー 部族のお面 魔晶石5点×8
所持金:231
アークウェイン家従者兼攻城兵器。魔力撃のダメージは、一体どこまで行くのだろうか。
現時点で固定値25点とか言っているので、一撃のダメージで見れば間違いなくパーティー随一。
耐久力も高く、総合力においてダントツの頼れる神官戦士。
イクス:あい、イクス・フォードっす。プリーストが8Lvになりました。
ロイド:おお、遂にゴッドフィストが飛ぶように。
イクス:…なんで火力期待されてるんすか、プリーストに(笑)。あー、と。能力値は敏捷度が+1されて、遂に素の能力でボーナス3となった能力値が出始めました!!
一同:おおー!!
ネリネ:感慨深いですね……これまでずっと、素の状態ではボーナス2の能力値しか無かったイクスさんが……(笑)。
イクス:俺、知り合い全部から「こんな平たいキャラ見たこと無い」って言われ続けてましたからね……。これで漸く、まっ平らなボーナス値からもオサラバっす!!
GM:おめでとうございます。買い物などはありますか?
イクス:うぃ、5点の魔晶石を10個っす。(一同笑)
プリス:ホントにこのパーティーは魔晶石使うね……(笑)。
イクス:まぁ、成長はこんな感じっす。以上、イクスでした。
名前:イクス・フォード
種族:人間 性別:男 年齢:16 生まれ:冒険者
身長:165cm 体重:50kg 髪の色:茶
能力値ダイス:技8 体7 心6 A7 B7 C6 D7 E8 F7
最終能力値:器用度16 敏捷度18+2 筋力15 生命力16 知力15+1 精神力17
保有経験点:680
合計名誉点:305
保有名誉点:240
HP:40 MP:41+2
冒険者技能:フェンサー1 スカウト7 プリースト/ル=ロウド8
一般技能:マーチャント3 クレリック2 リペアラー2
戦闘特技:魔法拡大/数 魔法拡大/距離 魔法誘導 トレジャーハント ファストアクション MP軽減/プリースト
武器:ショートソード
防具:バックラー ソフトレザー
アクセサリ:祈りのアミュレット 専用の聖印 敏捷度増強の腕輪×2 知力増強の指輪
所持品:冒険者セット スカウト用ツール ロープ40m 小型ハンマー くさび×20 フック×2 手鏡 小型ナイフ ランタン 油×6 水袋×2 火縄壺 ベルトポーチ ヒーリングポーション×1 魔晶石5点×13
所持金:4939
遂に素の能力でのボーナス3が発生し始めた斥候盗賊。
高位神官であり、回復能力ではパーティー随一。
ラックや運命変転による圧倒的な先制能力と相まって、パーティーの縁の下の力持ち。
アルト:さて私だな?アルト・ディオスクロイツ。成長は筋力。技能はまず、コンジャラーを8から9に。
シルフィ:おおー!9Lv一番乗りですね!!
アルト:で、戦闘特技は≪防具習熟/非金属鎧≫。(一同爆笑)
シルフィ:………え?(一同笑)
アルト:ついでにアルケミストを1Lvで習得。『バーク・メイル』を覚える。で、ボーンベスト購入。折角なので専用化する。
ネリネ:……あ、アルトさん?気のせいか、滅茶苦茶前衛に出る方向で固めてませんか?(一同笑)
アルト:そのつもりだが、何か?
シルフィ:アホですかァァァァァァ!!?(一同笑) コンジャラー/セージ/アルケミストで前衛なんて聞いた事ありませんよ私!?(笑)
アルト:出なくて良いときは出ないに越したことは無いが、前回見ててプリスは前衛として数えるには不安があり過ぎる事に気付いた。誰かが三枚目の壁をせねばならんのならば、私が最適だろう。
シルフィ:……いやまぁ、そうですが。
GM:それに、そう捨てたものでもありませんよ。アルトさん、この装備だと防護点が8点もありますし。
アルト:まぁ、そうだな。そこにバーク・メイルを重ねれば、ロイドより装甲では上の魔術師が出来上がる。
プリス:……ロイドが柔らかいと見るか、アルトがクソ硬いと見るか…(笑)。
アルト:で、買い物だが。ネリネとロイドからも金を借りて、筋力増強の腕輪、アルケミーキットを購入。魔晶石とカードを適宜購入。他、若干の非常時用兵装だな。
ロイド:……なんで筋力よ?
アルト:これが無いとボーンベストが着れないからな。ともあれ、これにて完成、本邦初のガチ前衛型コンジャラーだ。
イクス:……兄貴は一体どこへ行く気ですか。(一同笑)
名前:アルト・ディオスクロイツ
種族:人間 性別:男 年齢:20 生まれ:学者
身長:173cm 体重:60kg 髪の色:金
能力値ダイス:技5 体7 心9 A5 B6 C5 D7 E9 F7
最終能力値:器用度10 敏捷度12 筋力15+2 生命力18 知力23+2 精神力19
保有経験点:180
合計名誉点:372
保有名誉点:187
HP:45+2 MP:46+2
冒険者技能:コンジャラー9 セージ7 アルケミスト1
一般技能:スカラー3 スクライブ3 ライブリアン1
戦闘特技:魔法拡大/数 魔法拡大/距離 魔法収束 鋭い目 魔法誘導 弱点看破 防具習熟/非金属鎧
習得賦術:バーク・メイル
武器:メイジスタッフ
防具:専用ボーンベスト
アクセサリ:専用ひらめき眼鏡 知力増強の腕輪 筋力増強の腕輪 専用ブラックベルト アルケミーキット
所持カード:緑Sランク5枚 緑Aランク10枚
予備装備:ピック タワーシールド 発動体のロングソード
所持品:冒険者セット 火縄壺 油×2 6人用テント 調理器具セット 食器(5人前) 魔化された樫の枝×4 可愛くない人形×2 部族のお面 頑丈なランタン 魔晶石5点×10
所持金:126
ガチ前衛型コンジャラー。なんだかよく分からない生き物が出来上がった。
素の防護点、ロイドと並ぶ8点。バークメイルを使えば普通に脅威の二桁防御力。
事実上、ネリネに次ぐ装甲値を持ち始めた彼の未来はどっちだ。
ネリネ:魔法少女ねるねるネリネちゃんスター、今回の成長は筋力です。
ロイド:流石に生命力は上がらなかったか。
ネリネ:ですね。でも、筋力が上がったのは僥倖です。結果、盾をタワーシールドから風車の盾に。鎧をプレートメイルからブリガンティに変えました。結果、防御力は変わらないものの回避力が−2から±0にまで上がりました。回避の基準が8から10にまで向上した感じですね。これでロイドさんと同等です。
ロイド:うげ、追いつかれた?
ネリネ:運が良ければ敵の攻撃を回避できるかもしれない、というレベルですね。過度の期待はしませんが。合わせて、すっかり買うのを忘れていたホワイトプリムを購入。ヴェール相当、40ガメルの単なるアクセサリですが、キャラ付けのために専用化もしておきます。
ロイド:超今更だなオイ……。(一同笑)
ネリネ:後は、マスターと同じく称号を入手しました。“要塞小町”です。発案者の方に感謝を。
イクス:小粋な感じの称号っすね。
ネリネ:まぁ、これにて成長報告は終わりです。魔法メイドマジカルネリネちゃんスターStrikersでした。
イクス:だから第三期に行くなとあれほど。(一同笑)
名前:“要塞小町”ネリネ
種族:ルーンフォーク 性別:女 年齢:4(外見17) 生まれ:戦士
身長:157cm 体重:49kg 髪の色:金
能力値ダイス:技9 体12 心5 A8 B3 C9 D11 E8 F2
最終能力値:器用度17+3 敏捷度13 筋力23+2 生命力28 知力16 精神力9
保有経験点:4020
合計名誉点:305
保有名誉点:155
HP:97+2 MP:12+2
冒険者技能:ファイター8 エンハンサー1 レンジャー5 マギテック1
一般技能:ハウスキーパー5 コック4 テイラー1
戦闘特技:かばう 防具熟練/金属鎧 頑強 頑強II タフネス 治癒適性
習得練技:ビートルスキン
武器:専用ヘビーアックス+1
防具:ブリガンティ 風車の盾
アクセサリ:専用ブラックベルト 器用度増強の指輪 筋力増強の腕輪 専用ホワイトプリム(ヴェール相当)
予備装備:ヘビーアックス タワーシールド
所持品:冒険者セット 救命草 ヒーリングポーション×9 魔晶石3点×2 マギスフィア(大) 使い易い調理器具セット 保存食9日分(27食) 美味しい保存食8食分 救命草×5 アウェイクンポーション×2 ユニコーンの角×1
所持金:695
回避性能が向上し、専用装備でHPも上がった無敵要塞。
もう少しで補正込み3桁が見えるHPは、お前は本当にSW2.0のキャラかと聞きたくなる。
真顔で頓狂な事を言い始める、マジカル暴走メイド。
プリス:さて、ラストは僕だね。若干他の皆に成長で置いて行かれてるけど、成長はマギテックが6に。これで魔力が10点になったね。
ロイド:またダメージが上がった計算になるんだな……。
プリス:そうなるかな。上がった能力値はあんまり要らない筋力。幸運のお守りを買いたかったけど、趣味装備のペンデュラムがあるから断念した。
GM:それって何か意味あるんでしたっけ?
プリス:無いよ。キャラ付けのためだけのアクセサリ。ネリネのホワイトプリムのようなものだね。
ネリネ:私のホワイトプリムは専用化してますんでまだ意味がありますが、プリスさんのそれは本当に無意味ですけどね。
プリス:まぁね。他の装備と競合しても、ペンデュラム外すつもりは無いし。
ロイド:そういう趣味も大事だろ。
プリス:うん。それに、僕の数少ないお洒落だからね。ともあれ、成長は以上。プリスでした。
名前:プリステア・シークスフィスト
種族:ナイトメア 性別:女 年齢:17 生まれ:魔動機師
身長:149cm 体重:38kg 髪の色:灰
能力値ダイス:技9 体9 心12 A11 B9 C4 D5 E10 F7
最終能力値:器用度27+3 敏捷度19+1 筋力14 生命力15 知力25 精神力21
保有経験点:310
合計名誉点:360
保有名誉点:60
HP:36+2 MP:39
冒険者技能:シューター7 スカウト7 マギテック6 エンハンサー1
一般技能:フォーチュンテラー5 マーチャント5
戦闘特技:両手利き 精密射撃 二刀流 射手の体術 トレジャーハント ファストアクション
習得練技:キャッツアイ
武器:専用デリンジャー+1×2
防具:ハードレザー
アクセサリ:専用ブラックベルト フローティングスフィア カチューシャ(ヴェール相当) 器用度増強の指輪×2 敏捷度増強の指輪 ペンデュラム(チェーン相当。100G支払い)
所持品:冒険者セット スカウト用ツール バレットポーチ×2 弾丸×39 タロットカード 魔晶石5点×2
所持金:9366
所有コネ:ダライアス・シークスフィスト@貴重な友人(ていうか義父/150点)
一点突破型火力娘。猫が苦手。
集中的に放たれる弾丸の破壊力は、ボスですら一瞬で瀕死に追い込む。最悪即死させる。
3つの技能のレベルを上げている為、他の面々にレベルでは置いて行かれつつある。
◆再編終了◆
GM:さて、では前回の番外編の翌日です。
ロイド:…ホントにスパン短いよな、俺らのキャンペーンって(笑)。
プリス:まぁ、それは言っても仕方ないよ。で、番外編の翌日って事は……再編終了、かな?
GM:その通りです。どうにか第十二話、十三話の混乱を収束させ、ブルデ軍は部隊の再編を終えました。同時に斥候からの報告ですが、敵軍の再編もほぼ終了した模様です。
イクス:で、俺らは何してんすかね?
GM:何をしていたいですか?割とスタートは自由で良いですよ、ブルデ脱出とか言い出さない限り。
ロイド:じゃあ、昨日も昨日で大暴れする羽目になったんで、疲れて寝てる。(一同笑)
アルト:まぁ、なんだかんだで昨日休暇になってなかったからな……(笑)。
プリス:特にロイドはその前にほぼ徹夜してたりと、無茶が他の人よりも嵩んでたしね。
アルト:じゃあ、そこまで無茶をしていなかった私はとっとと起きてボーンベストを買いに行ってる。
イクス:戻ってきたら何故か兄貴がボーンベスト装備になってるんすね……(笑)。
シルフィ:正直、どこが魔術師なのか怪しい装備ですよね。(一同笑)
ネリネ:それ、どう見ても戦士装備なんですが……武器がメイジスタッフなんですよね……。(一同笑)
ロイド:どこからどう見ても、『何の職業なんだか分からない組み合わせ』だなお前。
アルト:…ここまで総突っ込みを浴びせられるとは予想外だぞ…(笑)。
プリス:僕は父上のところかな。で、他の皆はアルト以外は宿……かな?
アルト:いや、折角だからプリスに付き合おう。鎧はダライアス氏に用立てて貰ったとすればいい。
プリス:じゃあ、そんな感じで。変則タッグだね。
GM:OKです。では、アルトさんとプリスさんから処理しますか。
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
GM:さて、それでは城壁内に設えられた指揮所内。ダライアス隊の部署ですね。ダライアス将軍が書類と睨めっこしています。
アルト:では、それを見ながら壁に背を預けて立っていよう。
プリス:僕も、邪魔しないようにその辺で控えてる。
アルト:む、なら私から話を切り出してみるか。ダライアス氏、援軍はいつ来る?
GM/ダライアス:「……また、いきなりだね?」 と、ダライアスは書類から顔を上げます。 「援軍が来る、その前提で話しているみたいだけど、その根拠は?」
アルト:トリーシャの言を借りる事になるがな。この状況を見過ごすほど、レガリア王は愚鈍ではあるまい。
プリス:『敵の策の本命は、リテルとドルデアからの援軍を封じた上での短期決戦ですわ。マントワーズからでしたら、援軍が来るまで時間がかかりますもの』と、故トリーシャが扇子で口許を隠しながらアルトに語っていたよ。(一同笑)
アルト:…まぁ、そういうわけだ(笑)。事実、リテルとドルデアは動けず、我々は現場の戦力だけで敵を迎撃する羽目になった。が、短期決戦でブルデを落とそうとする敵の策も、既にほぼ潰えたと見ていいだろう。そしてマントワーズからの援軍が来れば、これで完全な詰みだ。敵にとってはな。
GM/ダライアス:「……見事。そこまで分かっているなら、教えて構わないだろう。明後日、と言うところだろうね。と言うか、トリーシャ君はどこかで軍師でもしていたのか?」(一同笑)
アルト:さてな。奴の人生に関しては、ロイドやシルフィに聞いた方が早かろう。ついでに言えば、ロイドの奴はトリーシャからの教えを十全に受けている。奴こそ、どこぞで軍師として仕官しても十二分に通用するぞ。
プリス:…君も含めて、ブルデに仕官するつもりは無いのかい?
アルト:無いな。私はまだ、遺跡を巡り書物を読み漁りたい。そしてシルフィの実家がデュボールの名門である以上、ロイドがここに仕えると言うのも望み薄だろう。
プリス:……だよねぇ。 苦笑を浮かべて、引き下がる。
アルト:それより、だ。つまるところ、敵の策の悉くが潰えた今、奴らが未だ勝利を諦めないとすれば―――手段は、マントワーズからの援軍が到着する前の、力押しの最終攻撃だ。
プリス:確かにね。だとすると、動くのは今日か明日……って事になるけど。レイストームとエスティアが潰されたのは、向こうに伝わっていると思う?
GM/ダライアス:「伝わっているよ。―――連絡用のマジックアイテムくらいは、押収している」
アルト:定期連絡が潰えた以上、向こうには伝わっているか。成程。
GM/ダライアス:「ここからの構図は単純だね。あと二日、ブルデを守り切れば私達の勝ち。押し込まれ、ブルデを奪われれば負けだ。となると、怖いのは破壊された正門だな」
アルト:…落とし戸で塞いだ筈では?
プリス:いや……考えてもみれば、あれは応急処置だからね。本来の城門よりも耐久度で劣るのは当然だろう?
アルト:あ……確かにな。
GM:データ的には、正門の弱体化とその前後のゴタゴタで、要塞の耐久度が1000減ってます。
遠くのイクス:うわ、でかっ!?
遠くのロイド:まぁ、仕方ないがな。正門と言うのは最大の防衛ポイントの一つ。それがこうも弱体化したんだ。
GM:それにまぁ、正門に前後しての内部戦闘の分もあります。防衛設備にそれなりの被害が出ました。
アルト:さて、まずいな。無傷の敵本隊に出張られては、少々きついぞこれは。
プリス:だけど、敵の策は全て潰した。これからあるであろう最終攻撃が、最後の足掻きだよ。
アルト:然り。まぁ、それを迎撃する為にも、今は体を休めておくべきか。時間はこちらの味方だ。ゆるりと行こう。
GM/ダライアス:「…君も大概、大物だね」 と、呆れたようにダライアスが言います。……と、言う所でシルフィさん達にシーンを移しましょうか。
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
シルフィ:じゃあ、私ですねー。寝てるロイドのほっぺをつついてます。(一同笑)
ロイド:……う、ううん……?(笑)
イクス:うなされてる、うなされてる!!(笑)
ネリネ:では、宿の部屋でマスターがロイド様に悪戯している所ですね(笑)。では私、扉を開けた瞬間その光景を発見します。(一同笑)
イクス:ああ、じゃあ俺も一緒に見ますけど……これ気まずいなぁ?(一同笑)
シルフィ:あ、イクスさん、ネリネ!見てください、ロイドが!ロイドがこんな無防備な寝顔を!!(一同笑)
イクス:……ああ、大物だこの人。(一同笑)
ネリネ:左様ですか、マスター。ところで、朝食が出来たそうですが。
シルフィ:あ、持ってきてください。ロイドの寝顔を見ながら食べます。(一同笑)
ロイド:……おーい……(笑)。
ネリネ:かしこまりました、今持ってきます。
イクス:……平和っすねぇ。このまま何事も無く、援軍が来ればいいんスけど。
シルフィ:どうでしょうね?希望的観測は捨てるべきかと。
イクス:おやま、お嬢らしからぬお言葉で。
シルフィ:私達の無策がトリーシャさんを殺したんですよ。ならば私だって、次を起こさない為に考えます。
イクス:……道理で。俺も、肝に銘じておきますよ。 苦笑を浮かべます。 まぁ、俺に出来る事なんか、たかが知れてるかも知れませんがね。
シルフィ:いえいえ、頼りにしてますよ、イクスさん。
ロイド:……む……と、その辺で目を開く。 ……お?おい、お前ら。俺の枕元で何会話してんだよ。
シルフィ:いえいえ、何でもありませんよ。……それより、食事にしましょう。これから忙しくなるから、しっかり食べておきませんと。
ネリネ:と、マスターが笑みを浮かべたところで、トレーに人数分の食事を乗せて戻ってきます。 お待たせしました―――
GM:と、言ったところで……。
ロイド:……む。
GM/バーン:「失礼……取り込み中でしょうか?」
GM/メル:「やっほー。シルちゃん居るー?」 と、レグランス姉弟が宿の階段を上がって来ます。丁度、部屋に入ろうとしていたネリネさんからは見えるかな。
シルフィ:あ、声が聞こえたら飛び出しますよー。わーい、メルちゃーん。どーん!(一同笑)
GM/メル:「わーい、シルちゃーん!!」 ……仲良いですねあんたらホント。(一同笑)
ロイド:なんだ……お前らか。寝起きで済まんな。 ふわぁ、と大きく欠伸をする。
GM/バーン:「構いませんよ。先日のご活躍も聞いてます。疲れているのも無理なからぬ事かと」
イクス:あー、旦那たちは昨日何かやってましたな、そーいえば。
ロイド:まーな。さて、ンで何の用だ?レグランス姉弟。何か用があるから来たんだろ?この時期だからこそ、な。
GM/バーン:「流石、話が早くて助かります」 と、バーンは笑います。 「―――トリーシャさんの穴埋めです。僕と姉さんは貴方達に同行して、前衛に出ます」
シルフィ:む、私達の方ですね?確かに……このままだと前衛一人で、私達の方は少々バランスがきっつい感じでしたから……渡りに船ですが。
イクス:あ、そか。戦争パートは二方面に分かれてるんスよね。
遠くのプリス:確かにね。僕は父上の方に居るのが普通だろうし……こっち(ダライアス隊)がアルト君、ロイド、僕。そしてサイヴァリア隊にシルフィ、イクス君、ネリネ嬢か。
イクス:それに加えて、レグランス姉弟がサイヴァリア隊に加入してくれるって事っすか。これは心強い。
ネリネ:メル様が加われば、前衛が2人になりますしね。バーン様の火力も、ありがたい限りです。
ロイド:なるほど、そりゃ助かる。最悪の場合、プリスに頼んでこっちに回って貰おうかとも考えてたくらいだからな。けど、サイヴァリアやアレットに話は通ってんだろうな?
GM/サイヴァリア:「それは問題無い!」 と、窓の外に半裸が居ます。(一同大爆笑)
イクス:うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?(爆笑)
GM/サイヴァリア:「うろたえるな、怪しい者ではない」 と、朝日の中で燦然とビキニパンツ一丁のサイヴァリアですね。
ロイド:お前の今の姿のどこに怪しくない要素が!!?(一同爆笑)
GM/サイヴァリア:「そも、レグランス姉弟の私の部隊への派遣に関しては、アレットと相談の上で決めた事だ。遠からずあるだろう最終決戦においては、前衛は私、ガレッガ将軍、ダライアス将軍の三部隊が前衛となり、アレットの部隊は後衛だ。となれば、前線部隊が減ったならば―――」
ロイド:穴埋めに戦力を補填するのは道理、か?で、サイヴァリア。実際のところ、どうなんだ?再編終了後のこちらの戦力は。
GM:そうですね、一度数字を見せましょうか。
で、戦争ルール用の現在の数字提示タイム。
暫く質疑応答を交えながらの解説タイムです。
◇人族◇
・中核部隊
指揮官:ガレッガ・ウィスタリア
兵数:270
戦力値:1305
指揮能力:13
戦力ダイス:78
重要NPC:ガレッガ・ウィスタリア
特殊能力:『老練』@イベントや敵の能力により、戦力ダイスや戦力値、戦闘力にマイナス補正を受ける場合、減少分を半分に減らす。
・第二部隊
指揮官:ダライアス
兵数:283
戦力値:924
指揮能力:5
戦力ダイス:51
重要NPC:ダライアス
特殊能力:『補給確保』@戦争フェイズに参加していなかった味方の回復する戦力値を、『現戦力値の5%』から『8%』に引き上げる。電卓を用意しよう。
・第三部隊
指揮官:アレット・ウィスタリア
兵数:220
戦力値:800
指揮能力:11
戦力ダイス:51
重要NPC:アレット、バーン、メル
特殊能力:『射撃兵』@戦争フェイズにおいて、前線への参加を放棄した(ダイスを振らなかった)場合でも、敵に対して(自分の戦力値/5)分のダメージを一方的に与える事が出来る。その場合、更新フェイズに自軍の消耗は無い。ただし、他に前線に出る味方部隊が必要。
『策謀』@戦争フェイズに参加している敵軍勢のうち一つの戦闘力を1割減させる。判定前に宣言。自分の軍勢が前線に出ている必要性あり。
・第四部隊
指揮官:サイヴァリア・クルーグシャフト
兵数:305
戦力値:1238
指揮能力:10
戦力ダイス:71
重要NPC:サイヴァリア
特殊能力:『突撃』@更新フェイズで消耗する戦力が2倍になるが、戦争フェイズで算出される戦闘力値を3割増に出来る。判定前に宣言。連続した戦争フェイズに使用は出来ない。
◇蛮族◇
・中核部隊
指揮官:アウグスト(ドレイクバイカウント)
兵数:380
戦力値:2200
指揮能力:10
戦力ダイス:120
特殊能力:『攻勢』@戦争フェイズで自軍が勝利した場合、更新フェイズに敵戦力に『指揮能力』個分のダイスだけ追加ダメージを与える。
・第二部隊
指揮官:バルトロ(オーガバーサーカー)
兵数:160
戦力値:894
指揮能力:0
戦力ダイス:44
特殊能力:『無策』@自軍の受ける全てのプラス効果を無効化、マイナス効果を半減する。
・第三部隊
指揮官:デュホン(邪教の高司祭)
兵数:120
戦力値:700
指揮能力:7
戦力ダイス:42
特殊能力:『治癒』@味方軍勢のうち一つの戦力値を、更新フェイズで対象部隊の現在値の10%回復させる事が出来る。元値以上にはならない。
・第五部隊
指揮官:キマイラ
兵数:40
戦力値:486
指揮能力:6
戦力ダイス:30
特殊能力:『飛行可能部隊』@この軍団の攻撃に対し、要塞や地形は意味をもたない。
ロイド:……こちらの主力はサイヴァリアとガレッガ老の二枚看板だな。
遠くのアルト:敵方は、中核部隊が何か洒落にならん事になってるが。
ロイド:そこは、俺らよりもガレッガ老やサイヴァリアの考える仕事だ。俺のやるべき事は決まってるさ。
シルフィ:後は、いつ敵が動くかですけどね。
ロイド:時間はこちらの味方さ。地の利はこちらにあり。天の時もこちらにあり。
遠くのアルト:残るは人の和、だな?孫子だったか?
ロイド:さぁな、出典は忘れた。ともあれ、人の和に関しても問題ないだろ。不穏な要素は全て除いた。後は、窮鼠となった敵の最後の攻撃を捌けば終わりだ。
遠くのプリス:窮鼠と言うには、些か強力に過ぎるけどね。
ロイド:鼠はお前だろ、プリス。キャラ的にな。
遠くのプリス:ごもっとも。敵はそう言えば、ドラゴンだったね。窮ドラゴン。語呂が良いとは思えないけど。
イクス:ま、ともあれ今は休息っすか。
GM/サイヴァリア:「うむ、そういう事だ」
ネリネ:良いから服を着てください。(一同爆笑)
◆束の間の平穏◆
GM:で、最終幕の前に、何かやりたい事がある人はいますか?
イクス:ああ、NPCとの会話とかその系統ッスね?
ネリネ:個人的に、サイヴァリア様とアレット様の掛け合いを見てみたい気がします。(一同笑)
ロイド:いやそれ、やりたい事と言ってしまって良いのか…?(笑)
GM:今は小康状態ですので、探せば二人揃って軍の建物で休んでいますね。
シルフィ:事後ですか。(一同爆笑)
ロイド:だからお前は、どうしてこう……いや、もう良いや、お前だし。(一同笑)
シルフィ:あ、呆れられました!がーん!!(笑)
GM/アレット:「ふむ、どうやらまた、私の勝ちですね」 と、アレットが勝ち誇っています。どうやらチェスのようですね。サイヴァリアは、難しい顔で盤面を睨んでいます。
ロイド:ほう、チェスか。 にょきっと出現。(一同笑)
GM/サイヴァリア:「…ああ、ロイドか。恥ずかしながら、負けが込んでいる所でな」
ロイド:ああ、俺も実家で結構お嬢やネリネとやったなぁ。駒を5つ固めてインペリアルクロスとか、キング盤面脱出危機一髪とか。(一同笑)
GM/アレット:「お待ちなさい。……ルールに則った戦いをしたらどうなのですか」
ロイド:何を言う。この手の盤上ゲームは地方ごとにローカルルールがあって然るべきだろう。自分のが唯一絶対の正解と思う傲慢は止めるんだな、アレット・ウィスタリア。それは思考の硬直であり、馬鹿への一本道だ。指揮官たるもの、如何なる時でも柔軟な発想を心掛けろ。良いな?(一同爆笑)
GM/アレット:「え?あれ?……えーと、はい。……あれ?」(一同爆笑)
イクス:言いくるめた!?(笑)
アルト:適当にそれっぽい事言ってただけだろう、貴様(笑)。
ロイド:いや、こう、クリーンなルールでの勝負を見てると新鮮でな。うちの実家、劣勢になるとジャベリンを飛ばす当主とか、チェス駒に三次元機動をさせるメイド長とか、相手の駒を自分の駒で挟んでひっくり返すメイドとか色々居て。(一同爆笑)
イクス:最後、オセロじゃないッスか、ルール(笑)。
ロイド:逆さになったポーンが集団進軍する姿は、何か哲学的な物を感じさせる威容だった。(一同笑)
シルフィ:あの、そのメイドって知力6だったりしませんか?(一同笑)
知力6の迷子メイド、マリーを中心としたキャンペーン、『迷子の少女の為のパヴァーヌ』。
微妙に連載中。
ロイド:後はまぁ、お嬢様……つまり、アークウェイン家現当主に関して言えば、ババ抜きが凄かったな。最初に配られた手札の中からペアになったのを全員捨てるだろ?
イクス:ええ、捨てますね。
ロイド:全員が手元のペアを捨てたら、お嬢様の手の中にだけ1枚カードが、勿論ババが残ったなんて事があってな。確率論的に笑いの神が下りていたとしか思えん。(一同爆笑)
シルフィ:ええ……あの時のこの世全ての絶望を濃縮したかのようなお姉様の顔、忘れようにも忘れられるものではありません…。(一同爆笑)
プリス:ナチュラルに濃いね、君らの実家。(一同笑)
ロイド:その上負けず嫌いでな。十時間かけて百連敗しても諦めなかった。(一同爆笑)
プリス:それは凄い。私なら途中で泣くと思うんだけど(笑)。
ロイド:手加減したら手加減したで、それを察知して怒るんだあのお嬢様は……。(一同笑)
イクス:……濃いなぁ。(一同笑)
ロイド:と、言うわけでサイヴァリア。このナイトをこっちに動かすと、良い感じにスチールメイト、引き分けだぞ。(一同笑)
GM/サイヴァリア:「む?―――おお、この手があったか!!」
GM/アレット:「なっ!?……見落としてましたか……と言うか、口出し無用ですよ、ロイド・クラリクロイツ!!」
ロイド:そりゃ失礼。サイヴァリア、勝ちに拘るんじゃなくて負けそうになったら引き分けに持ち込む前提で策を考えるのも手な。俺はこれで、師匠に散々ボコされた。通常ルールでもアークウェイン式ルールでも。
シルフィ:ああ、トリーシャさんは強かったですよねぇ、こういうゲームは病的に……。
ロイド:チェスはポーンとクイーン、キングにナイトだけの圧倒的な戦力差でプレイしても、大概の相手には半々で勝ってたよな。カードゲームも強い。
シルフィ:余りに強いから、アークウェイン式ダウトが開催されたんでしたっけ。
ロイド:いや、あれは流石に酷いだろ。幾ら師匠がその手の知的ゲームに強いからって、ダウトと言う手札の虚実を問うゲームにおいて、初期の手札に坊主めくりの蝉丸が混ざるのは致命傷だ。(一同爆笑)
ネリネ:百人一首!?(笑)
ロイド:アークウェイン式ダウトは師匠の手札にのみ蝉丸が混ざる、オリエンタルな八百長試合だ。伏せ札の中に紛れ込む虚偽を暴く、ダウトと言う知的ゲーム。そこでは枯れた笑みを浮かべる老年の僧は所有者の枷にこそなれ、勝利を勝ち取る必勝の符には逆立ちしてもなり得ない。と言うか、知力が3以上あれば分かる。1から13の間に蝉丸は居ない。(一同大爆笑)
プリス/故トリーシャ:『ええ。けど、世の中に不可能などはありはしませんわ。どんな逆境からでも、努力と閃きがあれば必ず光が見えてくる。そんな希望を胸に抱き、はや数十年。裂帛の気合と共に蝉丸を場に出し、数字を叫ぶ私は例えようも無く輝いていましたわ』―――なんてね?(一同爆笑)
イクス:また懐かし過ぎるネタを…(笑)。
シルフィ:……トリーシャさん、それは悔いになってそうですね。(一同笑)
プリス:実は唯一の心残りやも。(一同笑)
イクス:いや、それが唯一の心残りってのもどうよ……?(一同笑)
ネリネ:まぁ、それはともかく。皆さん、そろそろ紅茶でも如何でしょうか。極上のカドミウムレッドが手に入ったのですが。
プリス:ああ、貰お……う?(一同爆笑)
ロイド:なぁ、それって確かバリバリの発ガン性物質だよな?(一同笑)
ネリネ:失礼、間違えました。
イクス:何と間違えたッ!!?(笑)
プリス:しかし、和やかだねぇ。こんな事してて良いのかな、父上の手伝いをして来たい気もするけど。
GM/アレット:「おやおや、その年にもなってファザコンですか。おいたわしい」 と、アレットがにやりと笑います(笑)。
プリス:補給線の維持を他人任せにしておいて、よくぞまぁ口だけは回るものだね。そんなに暇なら、軽く運動でもしてきたらどうだい?首に縄をかけて飛び降りる跳躍運動なんか、ダイエットに良いらしいよ。(一同笑)
ロイド:……仲悪いなぁ、お前ら……(笑)。
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
アルト:さて、その少し後にでもダライアス隊の一般部隊の方を見回るか。誰か付いて来るか?
ロイド:前のシーンに登場してた人が出ても良いのか?
GM:構いませんよー。
ロイド:じゃあ出る。ダライアス隊所属だし、俺も。
プリス:じゃあ僕も出よう。ダライアス隊所属組三人で、隊を見回る感じだね。
遠くのシルフィ:なんか、畏怖の目で見られてそうですけどね。
GM:トリーシャさんの件もあるから、別にそこまで悪感情は抱かれてないですけどね。まぁ、注目は集めてますが。
ロイド:再編で人も増えたっぽいしな。挨拶回り、挨拶回り。
プリス:こうしたドサ回りが人気に繋がるっていうのが、芸人の常識。(一同笑)
ロイド:俺らはいつから芸人になった(笑)。
プリス:まぁ、それはともかく。雰囲気はどう?士気が下がったりしてない?
GM:士気が下がってると言った感じは見受けられませんね。物資も潤沢にあるし、勝機も見えている戦いですので。
ロイド:過度に緩むのも困りもんだがな。
GM:そういった様子も、まぁありません。そうですね、傭兵らしき一団が賭けポーカーをしていたりしますが、これは別に緩みでも何でもありませんし。
アルト:……賭け事と申したか。(一同爆笑)
ロイド:いかん、アルトが『ざわ……ざわ……』って描き文字を背負い始めた!?(一同笑)
遠くのシルフィ:アゴ長くなってません?アルトさん。(一同笑)
アルト:……どぉれ。一勝負混ぜて貰おうか。
GM:ふむ、そうですね。それではトーキョーN◎VA用のトランプが一式ありますので、これを使ってリアルにポーカーをしましょうか。
アルト:む、リアル勝負か。勝てるかどうか不安だが、まぁ良かろう。では、その傭兵集団に近付いて行って、ダンとテーブルに100ガメルを叩きつける。 一勝負願おうか。(一同笑)
GM/傭兵:「おっと、アンタは……これはこれは、英雄殿じゃありませんか」 リーダー格らしき三十路くらいの無精髭の傭兵が飄々と笑いますね。
遠くのネリネ:英雄殿?
GM:何せ、序盤戦での活躍に加えてレイストーム将軍の一件でも貴方達は活躍していますからねぇ。今回の合戦で一番武功を上げているのは、他ならぬ貴方達ですよ。
遠くのイクス:ぎゃあ、図らずも有名人に。
アルト:ふん……英雄か。知らんな、誰の事だ? にぃぃ、と笑みを浮かべる。 ここに居るのは一人の博徒……五枚の手札に命を賭けるただの修羅だ……ッ!!(一同爆笑)
遠くのイクス:どんだけギャンブル好きなんですか、アンタは!!(笑)
GM/傭兵:「へぇ……そいつぁ面白い。それじゃ、英雄殿。俺と一騎打ちと行きましょうか」 では、リーダー格の傭兵がパラパラとカードを混ぜます。 「ドローポーカーで?」
アルト:構わん。
GM/傭兵:「アイ、サー」 では、シャッフルしますね。
アルト:待てGM、第三者に混ぜさせろ!!(一同爆笑)
ロイド:どんだけマジなんだよお前は!!(爆笑)
遠くのネリネ:…私が混ぜますよ(笑)。
少女、手札シャッフル中...
遠くのネリネ:では、配ります。(手札をバラバラと配る)
GM:……む、ふむ……。では、傭兵はにやりと笑って二枚のカードを交換します。
アルト:(凄い微妙な表情で)……私は交換無しだ。
GM/傭兵:「…ははっ、英雄殿。勝負を投げたかい?」
アルト:いや、これは……なんというか。
GM/傭兵:「―――スリーカードだ」 こちらはキングのスリーカードです。ほい。(カードを開く) 「最初から三枚揃ってたんで、フルハウスを狙いたかったんだがね。そう上手くはいかないか」
アルト:そうか、では―――。(カードを開く) 8のワンペア+ジョーカー2枚……ジョーカー2枚を8扱いにして、8のフォーカードだ。(一同大爆笑)
GM:ちょっ!?(爆笑)
プリス:手札交換無しでフォーカードとか!?(笑)
アルト:…ふっ、ではこの100Gは貰って行く。
GM/傭兵:「っかー……やるねぇ、英雄さん。ギャンブルも一流かい」
ロイド:いや、これはこいつがおかしい。(一同笑)
アルト:失敬な(笑)。いや、狙ったかのようなカードだったが(笑)。
GM/傭兵:「いや、参った参った。どうだいもう一勝負?」
アルト:よかろ―――
プリス:はい、そこまでそこまで。続けてたらそれで日が暮れるから。アルト君が今儲けた100Gで、とりあえずこの場に居る皆に飲み物でも振る舞おう。
アルト:……私の金…。(一同笑)
ロイド:どうせあぶく銭だろ(笑)。あんた、親父殿に雇われてる傭兵か?
GM/傭兵:「まぁねぇ。リーゼン地方回って稼がせて貰ってるよ」 トントン、とカードを手元で纏めながら笑います。 「まぁ、その稼ぎのほんの一部は今、上前をはねられたけどね?」
ロイド:悪いな、こいつ賭け事に目が無い上、滅茶苦茶強いんだ…。(一同笑)
GM:アルトさん、一般技能ギャンブラーを二桁レベルで持ってますよね多分…(笑)。
プリス:まぁ、それはこの場の全員に還元されたから許して欲しいね。
GM/傭兵:「はいはい、まぁOKとさせて貰うさ。しかし今回ほどの大規模戦は流石に珍しいね」
ロイド:そうか? ……まぁ、そうか。ドレイクバイカウントの軍勢なんて、そうそう目にかかれるもんじゃないしな。
GM/傭兵:「それにまぁ、蛮族の軍勢ってのは大体補給が脆弱なもんでね。ある程度対陣が続けば自然と弱っていく傾向にあると思ってたんだけど、今回の敵は案外補給がしっかりしているっぽいね」
プリス:補給が……?
GM/傭兵:「まぁ、俺の感覚だけどさ。―――さて、英雄殿。もう一ゲーム如何かな?」
アルト:ほう?(一同笑)
ロイド:待て待て待てコラ!?(笑)
プリス:……うーん、補給が……ねぇ? アウグストがこれまでの他の蛮族の軍勢と違うのって、何だろ?
GM:そこに関しては、傭兵もそれ以上は分からないようですね。長年の傭兵経験から出した直感のようなものでしかありませんし。
ロイド:……まぁ、仕方ないか。じゃあ今度は俺が参加しよう。
プリス:うーん……現状ではこれ以上情報が出ないか。ロイド、余り羽目を外し過ぎないようにね?
ロイド:へーい。
こんな調子で、各々がある程度羽を伸ばしています。
シルフィはブルデ内部の鍛冶屋で発動体の銀のナイフに飾り彫りをして貰ったり、それに付き添ったネリネが新しい鎧に目移りしていたり。
イクスは街に作られていた小さなル=ロウドの祠に出向き、微妙にぞんざいな戦勝祈願をしたり。
そしてそんな調子で時間が経過し―――
◆最終幕、始まる◆
GM:さて、それから数時間。日が沈み始めた頃合いです。
ロイド:まぁ、俺は場所をダライアス隊のところに移して横になってる。俺の出番は戦闘開始後だ。
プリス:…剛毅だねぇ。
ロイド:出来る事と出来ない事を弁えているのさ。状況も、それなりに見てるつもりだ。
アルト:こちらはこの三名か。性格の悪い方から集まったな。
プリス:図らずも、ね。―――さて、ここからが本番か。父上、灯りは十分に確保しているよね?
GM/ダライアス:「ああ、城壁上にも、城壁外にもね。無論、火が可燃物に燃え移らないように気をつけているよ」
ロイド:重畳。蛮族側の本領は夜間戦だからな。そうなれば、トロール種が自由に動ける。
アルト:最終攻撃が来るとすれば、夜間か。
GM/ダライアス:「後方に控えていた敵本体の主力が、トロール種とドレイク種だからね……本体を前に出すならば、やはり夜間だろう」
ロイド:となると、そろそろだな。
アルト:……ふむ?
ロイド:幾度目になるかは分からんがな。時間はこちらの味方だ、アルト。その上で、これまで攻撃が無いと言う事は……相手は夜間戦闘を選択したと見える。が、時間をかけられないとなると―――
プリス:逢魔ヶ時。 ぼそり、と呟くよ。 黄昏時が終わらんとする今からの襲撃、かな。
ロイド:そういう事。
GM:はい、良い読みです。では、その言葉を肯定するように―――城壁の方から、声が聞こえます。
アルト:……む。
GM/兵士:「蛮族、動きがありました!本隊を先鋒に、こちらに向かっています!!」 で、それに対して―――
GM/ダライアス:「分かった、今行く!!」 と、ダライアスがそれに声を返して、指揮所を出ます。
ロイド:親父殿、先行っててくれ。俺らもすぐ行く。
GM/ダライアス:「頼むよ。……プリス、お前はロイド君達と一緒に動きなさい。それが私達にとってもお前にとっても、多分一番良い」
ロイド:こいつは戦力としても破格だからな。けど、良いのか?親父殿。
GM/ダライアス:「ああ。……娘を頼むよ、ロイド君」
プリス:父上こそ、気をつけて。これが終わってからが、父上にとっては本番なんだからね。変に死亡フラグとか立てちゃ駄目だよ?(笑)
GM/ダライアス:「死亡フラグってお前ね……まぁ、分かった。気をつけるさ」 と、言ってダライアス将軍は出ていきます。
ロイド:―――さて、と。 槍を肩に担いで、二人を振りむく。 派手な戦いになりそうだが、準備は良いな?
アルト:ふん。足手纏いになるなよ?
ロイド:その言葉、そっくりそのまま返すぜ。
プリス:…変わらないね、君らこんな時も…。(一同笑)
ロイド:まぁ、こっちは大丈夫だろ。問題は―――向こうか。
GM:では、カメラを切り替えましょうかー。
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
GM:同刻、こちらはシルフィさん達です。場所は宿か、サイヴァリア隊の詰め所でしょうか。
シルフィ:では宿で。兵士の声を聞いて、メイジスタッフを手に宿を飛び出します。 ―――来ましたか!!
イクス:そのようっすね、っと。 んじゃ、宿の屋根に座っていた俺はお嬢の横に飛び降りて来ます。 準備は如何に?
シルフィ:万全です。ネリネとメルちゃん、バーンさんは?
ネリネ:御前に。 宿から出て来て、斧と盾を手に一礼します。
GM/メル:「うん、こっちも準備出来てるよー!!」 と、メルも宿から出て来ます。その後ろには、バーンも居ますね。
GM/バーン:「無理はしないようにして下さいね。守り切れば、こちらの勝ちなのですから」
シルフィ:そう、ですね。―――ええ、でも……攻めてくるなら、全力で逆撃してあげますよ。それだけの権利は、ある筈です。
GM/バーン:「弔い合戦、ですか?」 と、バーンは少しだけ気遣わしげな表情を向けます。
シルフィ:…そこまでは言いませんよ。トリーシャさんも、そんな事は望まないでしょう。あの人は、自分の死が私達を縛る事なんか望んでいない。……でも、だからこそ……派手な花火でも打ち上げるのが、弔いかなと。
ネリネ:いざとなったら私が止めます。宜しいですか?
シルフィ:ええ、頼りにしてますよ。それでは皆さん、参りましょう。まずは終わりを始める為に、ね?
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
GM:さて、それでは戦争ルールの始まりですよー。
ロイド:来た来た。今回の振り分けはどうなるんだ?
GM:はいはい。まず、参加戦力と非参加戦力ですね。
▼参加戦力
・人族
ガレッガ隊 戦力値:1305 戦力ダイス:78
サイヴァリア隊 戦力値:1238 戦力ダイス:71
ダライアス隊 戦力値:924 戦力ダイス:51
・蛮族
アウグスト隊 戦力値:2200 戦力ダイス:120
バルトロ隊 戦力値:894 戦力ダイス:44
デュホン隊 戦力値:700 戦力ダイス:42
キマイラ隊 戦力値:486 戦力ダイス:30(飛行可能なため、地形の限界部隊数に関わらず参戦)
・要塞
強度:1420/3000
▼非参戦戦力
・人族
アレット隊 戦力値:800 戦力ダイス:51
ロイド:……アレット隊は狙撃で援護してる事を考えると、こりゃ総力戦だな。敵も味方も。
シルフィ:敵は後方支援要員の筈のデュホン隊まで投入してきてますしね……。
ロイド:だが、それだけ相手も後が無いって事だ。
GM:しかし、シナリオとしてはどうなんでしょうねぇ。事件とか無しに、いきなり戦争まっただ中ですが、今回。
イクス:いや、ここでまたシナリオに新たなファクターに出て来られても困るんですが。(一同笑)
アルト:この時点で結構いっぱいいっぱいだからな(笑)。
ロイド:そも、シナリオに入る前に俺ら目的はっきりしてるからな(笑)。
アルト:私、ロイドはバルトロの打倒だろう?
シルフィ:そこ二人は仲好く個人主義ですねぇ……こっちは、勝利を目指しますよ普通に。
イクス:まぁ、それが大変そうなわけですがね。さて、戦力の割り振りはどうなりますかね。
GM:あ、はい。こうなります。
ガレッガ隊VSアウグスト隊&キマイラ隊
サイヴァリア隊VSデュホン隊
ダライアス隊VSバルトロ隊
ロイド:よし来たッ!バルトロこっちに来た!!
プリス:嬉しそうだね……こう言っちゃなんだけど、オーガバーサーカーはかなり性質の悪い相手だよ。単純明快な、強力な物理攻撃……。単純であるが故に、対処法は限られている。
アルト:まぁ、色々考えて来た。これはこれで、どうにかなるが―――問題はむしろ、サイヴァリア隊だな。
シルフィ:ほぼ五分の相手ですからね……こちら、ダイス71個。敵、合計72個です。互角の激戦となりますね、恐らくは。
ロイド:で、ガレッガ老のところはもう負ける気満々だな。いやまぁ、アウグストは囲まんとどうしようもない相手ではあるが。
アルト:呂布みたいなもんだな、もう……。
ネリネ:要塞のある間に、他をどこまで減らせるかですね……。
ロイド:そういや、要塞のHP無くなったらどうなんだよ。ブルデ崩壊とか言わんだろな。
GM:ああ、城門が突破されて、壁としての役割を果たせなくなるだけです。相応の時間と費用はかかるでしょうが、修理すれば再度マジノ線化もできますよ。
ロイド:となると、要塞は使い潰すつもりでOKか……。
GM:ふふふ。さて、始まりますよー戦争フェイズです!!
イクス:さて……どこまでやれますかね、っと。
◇戦争フェイズ◇
さて、第十二話でもあったように、ダイス振り合いタイムです。
相変わらずここはダイススクリプト処理。
会戦規模が大きすぎるのも考えものです。
ともあれ、その結果―――
▽ガレッガ隊▽
ガレッガ隊:259
VS
アウグスト隊:431
431-259=172 (要塞にダメージ)
アウグスト隊勝利
要塞線にダメージ
要塞線耐久度:1148/3000
イクス:うっわ、押されてる押されてる。
シルフィ:まぁ、無理も無い話ですが……これは、要塞は今回含めて2、3ターン持つか否かですね。
ネリネ:要塞が無くなれば、後はガチの殴り合いですか……。
シルフィ:そうなる前に勝負をつけたいところですが……。
▽サイヴァリア隊▽
GM:さて、サイヴァリア隊の判定ですが……判定前にサイヴァリア隊、特殊能力『突撃』を使用します。更新フェイズで消耗する戦力が倍になりますが、今回の判定での戦力値を3割増し出来ます。
一同:おお!?
プリス:そうか、その特殊能力はこう言う互いに拮抗した戦力の時にこそ本領を発揮するね。
GM:ちなみに、今回は……そうですね。更新フェイズでのダメージが倍になり、その半分は要塞ではなくサイヴァリア隊に直接入ります。特殊能力で増えた分のダメージは要塞で軽減できない感じで。
ロイド:それでも十分だ。頼むぞ、サイヴァリア!!
サイヴァリア隊:252×1.3=327(端数切り捨て)
VS
デュホン隊:155
キマイラ隊:112
合計:267
327-267=60
サイヴァリア隊勝利
デュホン隊戦力値:670/700
キマイラ隊戦力値:456/700
シルフィ:特殊能力分だけ、競り勝った感じですね。
GM/サイヴァリア:「やらせるかッ!流浪の冒険者が命を張って戦ったのだ!我らも負けてはいられんだろう、諸君!!」 と、サイヴァリアが陣頭に立ち、損害を恐れぬ勇戦で敵を寄せ付けない……と言う感じでしょうね。彼なりに、トリーシャの死にも思う所があったのでしょう。
シルフィ:…ホント、いろんな人に影響を与えてましたね、トリーシャさん。
プリス:ふふふ…(笑)。
▽ダライアス隊▽
ダライアス隊:185
VS
バルトロ隊:155
185-155=30
ダライアス隊勝利
バルトロ隊戦力値:864
ロイド:こっちも順当に勝利、と。さて―――ここからだな。
アルト:ああ。どこまで削れるか、私達の働きの見せどころか。
GM:ですね。では、戦闘フェイズに入りますよー。
◇戦闘フェイズ◇
GM:さて、それでは双方戦闘フェイズに入るわけですが……どちらから処理しましょうか。
ロイド:じゃ、お嬢の方からで。
シルフィ:そですか?分かりました、ではこちらからで。
GM:当然、戦闘フェイズでの戦闘権利は行使しますよね?
シルフィ:勿論ですとも!!
イクス:ここで何もしなかったら、ねぇ?
GM:宜しいでしょう。では、ダイスを振ってください!!
シルフィ:……ね、ネリネ。お願いします。(一同爆笑)
一同:弱気だ!!?(爆笑)
シルフィ:し、仕方ないじゃないですか!変な目を出すのが怖いんですもん!!(笑)
ネリネ:いえあの、私のダイス運も大概なんですが……(笑)。
イクス:じゃあ俺振りますよ、俺。文句言わないで下さいよ?(ダイスを振る)……む、8か。
GM:はい、それではダークトロールが4体、ワイヴァーンが2体の混成部隊です。ワイヴァーンはキマイラ隊、ダークトロールはデュホン隊ですね。
シルフィ:弱点は抜きましたよー。
ネリネ:…ふっ、笑止。魔法少女ネリネちゃんスター、その程度の敵では止まりません。(一同笑)
シルフィ:(唐突にアニメ声でナレーション)きゃるる〜ん☆ 魔法少女ねるねるネリネちゃんスターStrikers第十三話、『小田急よ、私は帰って来た』!!ベルリンの壁崩壊に沸くマジカル☆ワールド。ネリネちゃんスターは旧体制にしがみ付く守旧派の最終兵器、『絶対破壊ミサイル』に単騎で立ち向かうのでした。(一同大爆笑)
遠くのロイド:なぁ、それどこから突っ込めばいいんだ?(一同笑)
イクス:突っ込みどころが多すぎるっすね…(笑)。
GM:ともあれ、城壁上の防衛戦。攻城兵器で城を攻め、梯子や飛行で城壁を乗り越えて来た一部の敵が貴方達を突破しようとしてきます。
遠くのロイド/バーン:「―――来ますよ、皆さん!!」
遠くのプリス/メル:「わわっ……ま、負けないもん!!」
シルフィ:ええ。―――向日葵兵団、団長。“天衣夢砲”のシルフィ!参ります!!
◇向日葵兵団主力VSダークトロール×4+ワイヴァーン×2◇
▽ラウンド1▽
イクス:(ダイスを振る)OK、先手問題無しッス。これで俺はファストアクション起動、と。
シルフィ:GM、敵の配置は?
GM:あい。前にワイヴァーン2体、10mほど離れてダークトロール4体ですね。ワイヴァーンはそちらの前衛から見て10mの距離です。
シルフィ:射程圏内です……≪鷹の目≫を舐めないで下さい!リーンフォースをAで起動して、2倍拡大ファイアボール!!MPは14点消費ですが、魔晶石を一つ潰して9点!(ダイスを振る)達成値は、低くて18ですか…。
GM:いや、それで抵抗抜かれてるんですが……。
シルフィ:よっし!じゃあ、ダメージはトロールAから順に……22点、22点、19点、29点。ワイヴァーンの固まってる所には、5箇所ランダムで―――A胴体19点、尻尾に20点、B胴体22点、翼17点、尻尾18点です!!
GM:うわ、えぐ!
イクス:…うっわ、対多数戦だとホント容赦ないな、この人……。
シルフィ:―――さて。
シルフィ:おいでませ、蛮族の皆様。ここは地獄の一丁目、彼岸への一本道。―――三途の渡し守に渡す六文銭は、事前にご準備願います。これから大混雑が予想されますから、ね?
ネリネ:……開幕の花火は上がりました。皆様、続いて下さい!!
遠くのロイド/バーン:「分かりました。―――行きます!!」 では、バーンも続いてファイアボールを敵前衛に。(ダイスを振る)…達成値16か。
GM:う。ワイヴァーンの抵抗はそれ、抜いてます。
遠くのロイド:よし。じゃあバーンのファイアボール、A翼に14点と13点、B胴体に17点、翼に15点と16点だ!!
GM:ええい、使い捨ての盾のつもりだったけど、やっぱりもたんか……ワイバーンBは、それで落ちます。
イクス:んじゃ俺も火力支援します?
シルフィ:……いえ。長期戦が予想されますからね。とりあえず、イクスさんは余り消費の激しくない行動をお願いします。
イクス:じゃあ、魔晶石1個潰してフィールドプロテクションIIッス。これで全員、ダメージ減少+2ッスね。MP消費は1だけッス。更に、ネリネの姐さんとメルっ子にセイクリッド・ウェポン。魔晶石からなので、こっちはMP消費無しッス。
ネリネ:支援、感謝します。それでは前衛、突撃します。
遠くのプリス/メル:待った。まず、メルが動くよ。グレートソードを抜いて突撃。目標はA胴体かな。(ダイスを振る)よし、命中19! 「トリーシャちゃんの、仇―――っ!!」
GM:うわ、それは食らいます!
遠くのプリス:よし、じゃあダメージは22点!!
GM:よし、それくらいなら落ちません!!
ネリネ:では、ビートルスキンを使いながら私も向かいましょう。(ダイスを振る)…命中、ダメージ20点です。
GM:くっ、それでワイバーン2体目が落ちたか……。しかし、それだけの犠牲で耐えきりました。耐えきりましたよ!!
イクス:ワイバーン2体も落とされて、偉そうに……(笑)。
GM:貴方達の攻撃力を考えると、キマイラ2体配置したいくらいですよ!いや、設定的に無理なんでやりませんがね!!ともあれ、こちらの反撃です!!
ネリネ:来なさい。そう簡単には、通しませんよ。
さて、敵方の反撃です。
無事なダークトロール4体は、うち2体が後方に残り支援を担当し始めます。
結果、『再生』の能力と合わせると、ダークトロール達に与えたダメージはこのラウンドのうちにほぼ全快。
そして全員がヴァイス・ウェポンのかかった状態になり、うち2体が前に出て来ます。
GM:では、2体は魔力撃で集中攻撃を仕掛けましょう。(ダイスを振る)…む、ネリネさんに行ったか。命中は19が2回です!!
ネリネ:残念、流石に回避力が上がってもそれは捌けませんね。モロ食らいです。
GM:では、ダメージ29点と30点どかーん!!
遠くのアルト:…うわ、痛そうだなオイ。アイアンゴーレム並か、それ以上ではないか。
ネリネ:……くっ。想定以上のダメージです。……31点食らいました。耐久力、3割ほど減少です。
イクス:いや、おかしいですよねそれ。お嬢の最大HPとほぼ同じ減少量ですよね、それ。っていうか俺がその二発食らったら地面に倒れてますよね確実に。(一同笑)
遠くのプリス:…僕やシルフィでも倒れてるよ(笑)。
遠くのアルト:そも、29点と30点など、食らって大丈夫なのはネリネ、ロイド、メルの前衛組くらい……あ、私も大丈夫か。(一同笑)
遠くのプリス:…君さぁ、後衛じゃないよね、もう何て言うか。(一同笑)
シルフィ:それより、敵は結構強いですね。耐久力の高いダークトロール、全員が≪魔法拡大/数≫を持った7Lvプリーストだと言うのが厄介です。下手なダメージは治癒されますよ。
イクス:集中攻撃ッスよね。ここは。
シルフィ:ですね。数を減らしましょう。
▽ラウンド2〜4▽
さて、攻勢に出ると強いのが向日葵兵団です。
まず、助っ人レグランス。≪魔法制御≫持ちのバーンが乱戦内にファイアボールを捻じ込み、抵抗されるもそれなりのダメージを与えます。
更に1体に狙いを絞り、主砲発射。
シルフィのエネルギージャベリンが直撃したダークトロール、一撃で28点ものHPを抉り取られます。
GM:め、めっちゃ痛ェ!!?クリティカルでも無いのに。
シルフィ:消費が大きいので、戦場全体に展開できないのが欠点ですけどね。まぁ、装弾数が少ないからこその主砲……ですか。
ネリネ:―――好機ッ!!削れたところを、突かせて貰います!(ダイスを振る)当たってダメージ、21点!!
GM:あたた……いえ、まだ落ちませんよ!!
遠くのプリス/メル:「だったら、これでどう!?」 メル、新技行くよ!≪マルチアクション≫から、『クリエイトウェポン』!!作る武器はモールで、攻撃達成値は18で命中!魔法ダメージ、21点。いや、弱点込みで23点かな!?
GM:うわ、それでやられた。メルのフルスイングに弾き飛ばされたダークトロール、交通事故みたいに吹っ飛ばされて城壁から落ちていきます。
イクス:ナイスホームランっすね。さて、俺は地道に補助補助、と。ネリネの姐さんとメルっ子、セイクリッド・シールドッス。
ネリネ:ありがとうございます。これで装甲、大強化ですね。
GM:うざぁ……。
さて、ここからは向日葵兵団には珍しい、地道な削り合いになりました。
なにせ、ダークトロールは回復手段を全員が完備しているウザさ最高潮の相手。
火力をばら撒くよりも集中させた方が良いと判断したシルフィ、拡大を封印してジャベリンで一体ずつ仕留めにかかります。
一方のダークトロール側、魔力撃を使えば30点近いダメージを量産できるのですが……。
ネリネに庇われたメルには中々攻撃が行かず、かと言ってネリネはネリネで、シルフィのバーク・メイルによる補助も付いた結果で対物防御は19点。
第二ラウンドは全員でネリネに殴りかかるも、合計で34点ダメージを与えるに留まります。
ちなみに内訳、31点、29点、31点。決してダメージダイスが悪いわけではなく、むしろ良い部類。
プリスやシルフィ、イクスはおろか。アルトですら倒れ、メルやロイドも瀕死になる筈の大ダメージの連撃。
しかしそれでも―――
ネリネ:3割強ばかり持って行かれました。あと3割と少々ですね、耐久力。
イクス:……ダークトロール3体にボコられても、3割強が精々なんすね、姐さんのHP。(一同笑)
ネリネ:とはいえ、次のラウンド、私はポーションを飲みます。このままじゃもちません。
イクス:あいさ。回復を手伝いましょ。
そして、第三〜第四ラウンド。
ダークトロールが不沈艦ネリネを沈められない間に、バーンの範囲魔法、メルのクリエイト・ウェポンによる魔法ダメージ攻撃と、シルフィの単体狙いジャベリンの前に確実にラウンド1体のペースでダークトロールは削られていきます。
メルを攻撃しようにも、一発はネリネが庇う為に結果的に攻撃対象が分散。
ダメージがバラけて、結果的にイクスが癒し易くなってしまうとか、もうね?
加えて、メルも決して脆いタイプではありません。
Lv7に上がった時に得た特殊能力は『頑強』。HPは70を、防御力は8をマークし、イクスとシルフィの補助で更に耐久力は上がっています。
結果、第三ラウンドのダークトロールの攻撃はネリネとメルに一発ずつ行った挙句、ネリネには回避され、メルの分は次のラウンドでイクスに全部癒されると言う悲惨な結果に。
そして4ラウンド目の冒険者側の攻撃で、ダークトロールは残り1体にまで撃ち減らされます。
……ううん、舐めてたつもりは無いのですが。
消費を抑えながら、ダークトロールを4体、ワイバーンを2体、こうもあっさり駆逐しますか。
前衛足りないからって、レグランス姉弟貸さなくても良かったかな……。
シルフィ:…結構、MPを使いましたね。それでも30はあるんですが。
ネリネ:こちらも、ビートルスキンのかけ直しは自重します。先は長いのですから。
遠くのプリス:ネリネ、HPは?
ネリネ:86ですね。多少減ってますが、まぁ余裕はあります。
GM:くそう、こっちのターン……魔力撃以外に有効な攻撃手段がないんだよなぁ。とはいえ、その魔力撃とて狙えるのはネリネさんのみ……。ダメージ27ですけど……。
ネリネ:17点軽減。10点だけ、貰いましょう。
GM:……クソ硬ェ……。
▽ラウンド5▽
シルフィ:さて、こちらの番ですね。私、自分に魔香水を使います!!
GM:うげ。
シルフィ:MP回復、6点。…ああ、私が魔法撃ってないのって久しぶりな気がします。(一同笑)
イクス:で、俺はネリネのねーさんにキュアっすね。キュア・ウーンズ。(ダイスを振る)…13点回復っす。
ネリネ:ありがとう御座います。ポーションも飲んで、これで全快ですね。
GM:……うわぁ、イクスさんとネリネさんが居るとこうまで経戦能力上がるんですね……。
ネリネ:流石に、無尽蔵とは参りませんが。攻撃はお任せします、メル様、バーン様。
遠くのロイド/バーン:「お任せあれ!」 じゃあ、バーン、ここはエネルギーボルトだな。(ダイスを振る)…お、クリティカルで22点!!
GM:げっ!?
遠くのプリス/メル:「よぉっし、これで最後だー!飛んでけ――――っ!!」(ダイスを振る)…ラスト、22点。これで沈んだ……かな?
GM:ええ。こいつはダメージ蓄積してましたし……それで倒れます。くそう、強化する必要無かったかも、レグランス姉弟。
遠くのロイド:いや、Lv6時代だったら「ついて来る」と言われても扱いに困ってたから、強化されてて正直助かってるが(笑)。
遠くのアルト:(←メモ係)…うむ、8Lvが4体、7Lvの4部位が2体で、88点敵の戦力を削ったのか。
遠くのロイド:……デュホン隊とキマイラ隊の一割近くねぇか、それ(笑)。
シルフィ:まだまだ行きますよ!GM、二回目の戦闘権も行使します!今しばらく最前線で踏みとどまります!サイヴァリアさん、先鋒はこちらで努めます!!
GM/サイヴァリア:「すまん、頼む!こちらもこちらで、暴れさせてもらおう!」 サイヴァリアの方も、何かミノタウロス・キャスターとか相手に頑張ってます。
イクス:うわ、大物。
遠くのアルト:そう言えば、奴は9Lvフェンサーだったか。成程、此方側の最大戦力の一人だな。流石に、良い働きをするか。
GM:では、シルフィさん達のところに……(ダイスを振る)…ふむ、ブルデ側の兵を薙ぎ倒しながら、ミノタウロス・キャスターが3体飛び出してきます。
イクス:うわ、こっちにもミノキャスター来た。今度も大物ッスね!!
シルフィ:と、言うより大物だから私たちのところに来るんでしょうね。言っちゃなんですが、私達は手柄首ですよ。これだけ暴れてるんですからね。
遠くのプリス:なるほど、だから大物ばかりが来ると。
シルフィ:ザコは多分、私達を避けてるでしょうしね。
GM:……まぁ、近寄りたくないですよね、今の貴方達。(一同笑)
シルフィ:ま、それはそうと。ミノキャスターが3体ですか。不味いですね、魔法の撃ち合いになる可能性が高いです。そうなると……耐久力に劣るこちらが不利になりかねません。
イクス:まぁ、戦術は任せるッスよ、お嬢。
GM:こっちは真語魔法と神聖魔法の使い手ですよー。ちなみに、ダルクレム。
シルフィ:……面倒な組み合わせを……。
GM:距離は10mです。さて、それでは始めましょうか?
◇向日葵兵団主力VSミノキャスター三連星◇
▽ラウンド1〜2▽
シルフィ:まず、イクスさん。先手をお願いします!
イクス:あいあいさ。まぁ、相手は動きが早いわけでもないッスしね。(ダイスを振る)…あい、20で先制ッス。
シルフィ:良し。では、ネリネ。メルちゃん。今回は貴方達が要です。良いですか?後衛の行動が終わったら、ネリネは敵まで突撃。メルちゃんは敵から適当に離れた位置で待機してください。後衛を相手の射線から隠すように。
遠くのロイド:……おお、後衛に射線が行かないように、前衛を二重にするのか。
シルフィ:ネリネの受け持ち可能数を考えると1体メルちゃんのとこまで抜けてくる危険が高いですけどね。その場合、そいつだけは私達まで射線が通りますが……そのラウンドのうちに魔法を行使する事は不可能です。移動後ですからね。そして今回と次回の2ラウンドあれば、1体くらい楽に仕留められます。
イクス:姐さんに攻撃を集中させてくる可能性は?
ネリネ:それこそ、望むところです。ジャベリン三発だろうと、私なら2ラウンドまでなら耐えられます。3ラウンド以降は保障しませんが。
シルフィ:そういう事です。HP99点は伊達でも真田でもありません!!(一同笑)
遠くのロイド:真田て(笑)。
遠くのプリス:確かに……毎ラウンド、イクス君とネリネ自身で回復すれば、敵がどんな攻撃をしてきても2ラウンドは被害を出さずに耐えられる筈だね。その前に終わらせる……かな?
シルフィ:ええ、まぁ。ダークトロール相手は5ラウンドまでかかりましたからね。今回は速攻と参りましょう。まず、先手必殺。賦術かけてからの3m後退ファイアボール!!(ダイスを振る)良し、抵抗ぶち抜いた!ダメージは弱点込みで32点、21点、22点です!!
遠くのロイド/バーン:「続きます……行けッ!!」 こちらも3m後退しつつ、ファイアボール!……バーンもお嬢も、MPまだまだあるな。
シルフィ:過信は禁物ですけどね。達成値は?
遠くのロイド:(ダイスを振る)……18か。こいつも地味に知力高いからなー。
イクス:パルパルパルパル……。(一同爆笑)
遠くのアルト:いかん、こいつに知力の話は禁句だッ!!(笑)
・パルパルパル。妬ましいの意。
・この解説前もしたっけ。
・元ネタは東方Projectより、東方地霊殿2ボス、水橋パルスィ。妬ましいわ。
遠くのロイド:ダメージは18点、17点、19点と。お、ミノタウロスキャスター、ほぼ半壊してね?(一同笑)
GM:こ、ここまで一気呵成に押されるとは…(笑)。
遠くのプリス:じゃあ、メルは制限移動で3m前に出てグレネード撃つよ。要は後衛より前に居ればいいんだから、3mでも問題無い筈。
イクス:ですな。お願いします。
遠くのプリス/メル:「せーのぉ……そーれ!!」 と、マギスフィアで精製した爆弾を投げる!グレネード、達成値は14で抵抗は抜けなかったけど、弱点込みで抵抗されても10、9、8点のダメージと。
イクス:そこにフォースを、魔晶石使って3倍拡大を≪ファストアクション≫で2連発!(ダイスを振る)よし、抵抗抜いてAに15点、Bに14点、Cに15点ッス!2回目は抵抗抜けず、8点、9点、8点ッスけど。
GM:うああああ、蹂躙しに来たよこの人たち!!駄目、それでミノタウロスキャスターAは落ちます!!
ネリネ:僥倖です。マスターのクリティカルの賜物ですね。では、私は突撃を仕掛けてダメージが大きいミノCに切りかかります。(ダイスを振る)当たってダメージ、19点ですが。
GM:……嘘ぉ。2体目も落ちます。
シルフィ:(満面の笑みで)そちらの番ですよ。(一同笑)
GM:もう詰んどるわッ!!?(爆笑)
流石、と言うべきでしょうか。
レグランス姉弟が居た事を差し引いても、有り得ない瞬間火力で一気にミノタウロスキャスターを2体撃破。
残りの一体が苦し紛れに最前列に来たネリネに挑みかかりますが――――
ネリネ:は、エネルギージャベリン?ダメージ20?戦闘力5か、ゴミめ。(一同笑)
遠くのロイド:やけに攻撃力高いゴミだなオイ(笑)。
遠くのアルト:流石にそれ食らって平然としてられるのは貴様くらいだぞ(笑)。ロイドやメルでもHPが3割くらい持って行かれる。
ネリネ:まぁ、大した敵ではありませんね。次のラウンドで、押し切りましょう。
結局。
次のラウンドでイクスが回復魔法をかけつつ、シルフィが自前で魔香水使ってから、ミノタウロスキャスターは撃破されます。
……弱かったか……。
GM:くそう、ここまであっさりとは……。
イクス:いや、MP消費は先のワイヴァーン&ダークトロールの時より激しいんスけどね。
シルフィ:私かイクスさんのMPが切れた段階で、向日葵兵団の継戦能力は途絶えますからねぇ。
遠くのアルト:イクスが防御の、お嬢が攻撃の要だからな。多数同士の戦場だと特に。
シルフィ:さておき、それでもまだ行けます。私は魔香水のおかげで、逆にMP増えてるくらいですからね。最後の敵と参りましょうか。三回目の権利を行使します!!
GM:やる気ですか、良いでしょう!!では、運命のダイスロール!!
シルフィ:イクスさんお願いします!!(一同爆笑)
一同:そこで責任丸投げかよッ!!?(笑)
イクス:…ああもう、振りますよ?(笑) (ダイスを振る)……うげ、11!?
GM:お、それは大物がかかりましたね。『邪教の高司祭』デュホンによって使役されている魔神の部隊が出ます。
ネリネ:……つまり、それを倒せばデュホン隊の戦力に大きな打撃を与えられるわけですね。
GM:そうなりますかね。デュホンの護衛をしている一体を除けば、デュホン隊最強戦力です。
遠くのロイド:それに、そんな大物なら倒せば士気も下がる筈……しかしデュホン、そんな設定あったんだな。
GM:……いやぁ、本当は色々考えてたんですけど、トリーシャさんの死から先、当初の予定からかなり変わって出す機会無かったんですよね。
プリス:う……それは、ごめん(笑)。
第十二話で本来はサイヴァリアが捕まっていたのは、以前話した通りです。
その場合、敵陣への潜入・救出ミッションにて最大の敵となる予定だったのは彼、デュホンでした。
人族にして狂神ラーリスを信仰し、蛮族に与する男です。
どこぞの霧の街のタビット宜しく、魔神を使役する事の出来るキャラだったのですが……正直、そんな設定が表に出る事はありませんでした。
まぁ、キャンペーン中の方向転換は良くある事ですが。
ちなみに出番が減ったデュホンとは逆に、大いに出番が増えてるのはバルトロ。
ロイドやアルトに第一目標にされている辺り、いろんな意味で存在感有り余っております。
GM:敵は直立したドラゴンのような、大型の魔神です。巨大な皮膜の翼を持ち、ばさばさと飛んで城壁上に降り立ち貴方達の前に立ち塞がります。
シルフィ:(ダイスを振る)……な、なんぞこれ!!?(一同笑)
ネリネ:え、マスターまさか識別失敗ですか!?(笑)
シルフィ:セージ3の帽子で+1しか無いんですよ、私は!!(笑)
遠くのロイド:……ヤバくね?敵の能力が分からんことには……。
ネリネ:…仕方ありません。私が前に出て、食いとめます。皆様、援護を。
イクス:うう、姐さん勇ましいぜ……。
GM:それと、取り巻きにいつぞやの悪徳商人屋敷で見た魔神が3体。こちらは前に見ているので、識別の判定は要りませんね。弱点抜けたかだけお願いします。
シルフィ:(ダイスを振る)…あ、駄目。無理。今日は日が悪いです。(一同笑)
イクス:で、あの屋敷で見た魔神って?
GM:グルネルです。
イクス:……うわぁ。
ネリネ:能力の分からない敵ボスが不気味ですね…。
遠くのプリス:…まぁ、分かるっちゃ分かるんだけどね。詳細はともかく、大枠では。でも、PCが知らない事をあんまり口に出してたらセージ技能の意味が……ね?
遠くのロイド:ま、そうだわな。頑張ってくれ。
さて、データに詳しい方の中には、既にお察しの方もいらっしゃるでしょうか。
敵はLv9の4部位魔神、『ラグナカング』。さまざまな特殊能力を持った強敵であり、胴体と頭部の部位は毒も使います。
対するシルフィ達は、その特殊能力を知らないまま戦う事になります。
何となくデータを覚えているらしいプリス、PLの良識に従い口出しせず。
それに加えてグルネル3体のこの布陣は、それなり以上に強力な布陣です。
更には、グルネル3体は互いに近くにならないように布陣して見るテスト。
これで敵の魔法攻撃をどれくらい防げるでしょうか。
シルフィ:うわぁ、これだと範囲魔法に纏めて巻き込めませんね!!
イクス:こりゃ、前衛が足りないッスね。意地でも先手を取って、敵を減らさんと。
シルフィ:1体くらい抜けてくるのは覚悟せねばなりませんか……已むを得ません。先手を取って、殺りましょう。
GM:さて、それじゃあ始めますよー。
◇向日葵兵団主力VS魔神部隊◇
▽ラウンド1▽
イクス:(ダイスを振る)先手は取ったッスよー。
GM:ああ、奥に控えているボス(仮)は4部位モンスターですからねー。
ネリネ:うげ、私一人では止められませんか……。
遠くのプリス:止めようと思えば、メルも一緒に行く必要があるね。その場合、後衛ががら空きになるけど。
シルフィ:……ええい、奥のボスは後回しです。まずはグルネルを潰して数を減らしましょう。イクスさん、バーンさん、合わせてください!!リーンフォースから、3倍拡大エネルギー・ジャベリン!!グルネル3体のコア部位を狙います!!(ダイスを振る)抵抗は抜いて、ダメージ36点、22点、25点です!!
GM:……予想はしてたけど、エグいなぁ。
イクス:続きますよ。お嬢が1体目にクリティカルをしてくれたおかげで、最低でも1体は潰せる目処が立ちましたね。対象はお嬢と同じ、3倍拡大でフォース2連打ッス。(ダイスを振る)……ラック使って、指輪割って。2回とも抵抗抜きました!!
遠くのアルト:(わなわなと)…イクスが……スペルユーザーらしき活躍を……!?(一同爆笑)
イクス:そこまで驚く事か、ボケ兄貴!?(笑) えーと、ダメージは1回目の掃射で12、13、13。2回目は指輪壊した分も入って、14、16、15っす。
シルフィ:……うわ、グルネルBとCがHP2と1で残った……。
イクス:うぐ。撃ち漏らした……。
シルフィ:いえまぁ、仕方ない事です。良くやってくれてますよ、イクスさんは。バーンさん、グルネルBがそこに居ては、前衛が奥のボスに接敵出来ません。薙ぎ払ってください!!
遠くのロイド/バーン:「はい!―――行け、エネルギーボルト!!」(ダイスを振る)…よし、成功。発動もダメージもピンゾロじゃなかったから、撃破成功!!
GM:……ワイバーンといいグルネルと言い、貴方達を正面切って相手にする時は盾必須ですねぇ。
シルフィ:ぐ、最近戦いにくくなってきましたね。盾を用意されるようになりましたから……。
遠くのアルト:悪い事は言わん、フルメンバーを相手取る時は盾は二重にしておけ。シルフィとプリスが揃うと、並の盾など簡単に貫通されるぞ。(一同笑)
GM:それは肝に銘じておきましょ。ともあれ、ネリネさんとメルの行動はどうします?
ネリネ:……グルネルが一体抜けますが、仕方ありません。奥のボスに行きますよ、メル様。
遠くのプリス/メル:「うん。―――行っくよー!!」 と、メルが突撃を開始するよ。とは言え、メルやネリネだと全力移動しないと届かないけどね。
ネリネ:私とメル様は今回は接敵だけですね。ビートルスキン使いながら乱戦エリア構築、これで直立ドラゴンの動きは止めました。
GM:ふむ、ではこちらの番ですね?不確定名『直立ドラゴン』は……知能は人間並みにあるから、攻撃を集中させてみるか。どちらも金属鎧で硬そうに見えるんでランダムに……(ダイスを振る)ネリネさん、4回回避してください。命中は19が2回、20が2回です。
ネリネ:む、これは強い……?(ダイスを振る)…駄目です、全部回避失敗しました。
GM:うっしゃ!ダメージは20点、21点、そして17点が2回です。
ネリネ:ぺちぺちと……さほど痛くありませんよ、その程度ならば。
GM:ふっ、しかしまだです。このモンスター、二種類の毒を持っていましてね!生命力抵抗、18と17目標値に1回ずつお願いします!!
ネリネ:ふ、私に生命力抵抗とは何を愚かな。(ダイスを振る)……って、17の方失敗しました。
GM:うし、では麻痺毒の効果で6ラウンドの間、全ての行動の達成値に-1です。
ネリネ:それ、生命力抵抗もですか?
GM:……ルールブックには全ての達成値、とだけ書かれてますね。
遠くのプリス:じゃ、生命力抵抗もだね。
ネリネ:…うぐ。これは……長期戦は不利ですね。どんどん弱って行きますよ、こっち。
GM:ですね。こっちも毒が効いたのに気づいて、攻撃対象をネリネさんに絞りますか。
ネリネ:…ある意味幸運と言えば幸運ですか、それは。弱っていると言え、純粋な防御力ではメル様より上ですし……。
シルフィ:とにかく、後衛からの援護が行くまで耐えてください、ネリネ!!
ネリネ:心得ました、マスター。大丈夫です、2ラウンドはもちます。……敵が余程変な特殊能力積んでない限り。(一同笑)
シルフィ:……び、微妙に不安ですねそれ(笑)。
GM:そしてグルネルCですが、怒りの咆哮をあげて後衛のエンゲージに突っ込みます。抉らせて貰いますよ!!攻撃対象は一番火力の高かったシルフィさん!一番痛い攻撃でしたからね!!
シルフィ:うわ、来ちゃったか……ええい、来なさい!私の回避の達成値は3と6です!!(一同笑)
遠くのロイド:避ける気無いな、お前(笑)。
GM:では攻撃は29点と17点ですねー。……あれこれ、生きてます?
シルフィ:あ、ヤバ。グルネルの攻撃ダイスがここまで良いとは。えーと、HPが−12になります。生命力抵抗は一応9ありますから、ピンゾロ以外生存。(ダイスを振る)……出目6。生きてますよー。
イクス:うわぁ、あぶねぇなコレ!!?
シルフィ:うーん。一応、余程ダメージダイスが大きくない限り即死はしないだろうって読みはあったんですけどね。両方出目9とは、危ない危ない。
遠くのロイド:おーい、大丈夫か!?
シルフィ:問題ありませんよ、イクスさん。アウェイクンお願いします。バーンさんはグルネルにトドメを。
GM:では、次のラウンド行きましょうかー。
▽ラウンド2〜4▽
遠くのロイド/バーン:「こいつは僕が!イクスさんは回復をお願いします!!」 で、グルネルCにバーン必殺のエネボ。(ダイスを振る)…おし、ダメージは14点。こいつ、何気に働くな。
GM:うげ、撃破された。
イクス:お嬢のように拡大しないタイプですから、燃費も良いッスしねぇ。とにかく、アウェイクン!!(ダイスを振る)…うし、お嬢起こしましたよ!!
シルフィ:で、私は転倒から起き上がりつつ……うーん、敵のコア部位ってどこでしょうか?
GM:見た感じ、部位は頭、胴体、翼が2つですね。
シルフィ:……翼はあり得ませんね。頭か胴体、或いはその両方ですか。ならば、そこに集中攻撃をかけましょう。2倍拡大、エネルギーボルト。転倒ペナで−2食らって、19です。
GM:…え、転倒してるのに抵抗抜いて来た!?
アルト:……相変わらずの魔力馬鹿だな、貴様は。
シルフィ:そうですか?今なら私とアルトさん、基礎魔力は変わらない筈ですけど。私13、アルトさんも13。レベルで一つ差がありますからね。
イクス:その会話は10しかない俺への宣戦布告ですね、分かります。(一同笑)
シルフィ:と、ともあれ(笑)。抵抗を抜いたのなら、ダメージは……(ダイスを振る)ぐ、頭にピンゾロです。胴体には19点叩き込みましたが。
GM:あいたた、それでも結構効きますね。
遠くのプリス/メル:じゃあ、ここはメルの出番だよね。「よくもネリネちゃんをー!」 と、≪マルチアクション≫から『クリエイトウェポン』。補助動作で『ターゲットサイト』!!作ったギザルメーで殴りかかる!!
遠くのロイド:魔法で作った光のツルハシで直立ドラゴンに殴りかかるロリッ子か。凄い光景だな。(一同笑)
遠くのプリス:(ダイスを振る)あ、スゴ。胴体に命中21だけど、避ける?
GM:いえ、流石にそれは避けれません……っていうか、メルも凄い命中出るようになってきましたね。
遠くのプリス:それに、ギザルメーをクリエイトウェポンで作って殴りかかると言うのは、メルのデータ作成してくれた方が初期から提唱していた基本戦術だからね!ここらで一度やらないと!!(ダイスを振る)えーと、出目10?
GM:回った!!?(絶叫)
遠くのプリス:(ダイスを振る)よし来た、ダメージは37点魔法ダメージ!!
遠くのロイド:うわ、エグい。お嬢のジャベリン以上じゃねぇか!!?
GM:げ、それ……。
イクス:お?
GM:狙ったかのように、それで胴体のHPが丁度ゼロです……おのれ、貴様ら狙ったか!!?
ネリネ:狙って狙えるもんでもありません。これぞマスターとメル様の友情コンビネーション、略して『失われし友情復活・ときめきアカプルコ大作戦』です!!(一同爆笑)
イクス:…どこから突っ込んでいいのか分からないネーミングは、流石ネリネの姐さんのクオリティっすね。(一同笑)
シルフィ:略す前より長くなってます、ネリネ!!(笑) よし、メルちゃんナイス!良い感じですよー!!
GM/メル:「まっかせて、シーちゃん!今日のメルは絶好調だよ!!」
シルフィ:いえ、メルちゃん!あまり調子が良いのをアピールしてると、それはそれで死亡フラグですから控え目にお願いします!!(一同笑)
GM:うぬれ、胴体がやられたか……けど、ここはコア部位ではありません。まだまだ行けます。
ネリネ:なら、頭がコアですね。頭に斬りかかります!!(ダイスを振る)…く、15……。
GM:それなら、回避しますね。翼もあるので、近接攻撃の命中回避に+1付いてますし。
ネリネ:……いえ、しかしこれで、麻痺毒がこれ以上来なくなったのは大きいです。脅威はもう、ありません!!
しかし、このラウンドの反撃を全弾モロ食らいして、ダメージ毒まで食らうネリネ。
毒ダメージ、18点。
ネリネ:…脅威、ありました。毒痛いです。(一同笑)
シルフィ:ちょ、大丈夫ですかネリネ!?(笑)
ネリネ:そろそろキツくなってきましたので、次のラウンドはポーションですね。
GM:……むぅ、こいつ一体だと火力不足か……。
中々に嫌らしい能力を持つラグナカングですが、重要塞ネリネを倒し切るには火力不足。
後衛(距離20m)への攻撃手段も無く、自前のポーションとイクスのキュアハートでの回復を始めたネリネを倒し切る事も出来ず、3ラウンド目に削られ4ラウンド目で―――
シルフィ:エネルギージャベリン、ダメージ24点です!!
GM:……ぐ、駄目です。それで頭部を落とされました。……行けると思ったんだけどなァ。
シルフィ:グルネルが後衛にまで来たので少し焦りましたが、逆にいえばこちらの前衛を倒すには攻撃力不足でしたね。
GM:…おにょれ。
もう少し強くしても大丈夫、と言う事ですか。
いやはや、ここまで高レベルになった冒険者なんて、うちのサークルでは彼らだけですからね。
バランスも未だ、試行錯誤です。
ともあれ、戦闘フェイズの三連戦を見事に全部潜り抜けられてしまいました。
ううむ、予想外にやるな、向日葵兵団。
シルフィ:これでかなり戦力を削りましたよね!!
遠くのプリス:いやその、『かなり』なんてもんじゃないよ。三戦分合わせると、戦力値換算193点だ。
イクス:経験点換算で1930点っすね……。(一同笑)
遠くのロイド:これ、シナリオ終了時に何点貰えるのかが怖いな(笑)。
GM:うーん、この戦争ルールだと、経験点がやたら多くなるんですよね。欠点かな?
ネリネ:必ずしもそういうわけではないと思います。ともあれ、ここからどうなりますか?
GM/サイヴァリア:はい。この部分の城壁は、激しい抵抗にあって蛮族側が一旦退き始めます。サイヴァリアがそれを見て、 「負傷者の治療を急げ!オーガ種などが紛れ込んでいないか、注意しろ!」 と声をあげて周辺の兵に指示を出し始めます。
シルフィ:こちらは、どうにかなりましたね……。
ネリネ:問題は……ロイド様達の方です。無茶をしなければ良いのですが。
イクス:……旦那がっすか?
ネリネ:ロイド様はマスターが居れば、マスターの身を守る為にも無茶は控えます。マスターを守る必要がある時は除きますが。ですが―――
イクス:この場合、ストッパーが居ない……と。
ネリネ:アルト様に期待したいところですが、どうでしょうかイクス様?
イクス:……兄貴も熱血直情ッスからね。普段は冷静ぶってますが、頭に血が上ってしまえばストッパーどころかアクセルを全開で踏み込むッスよ、あの人。
シルフィ:……う、う〜ん……そこは、プリスさんに期待と言う事で。
イクス:まだ付き合いの短い相手なのが不安要素っすね。
シルフィ:プリスさんは信頼出来る人ですよ?勘と、これまでの短い付き合いからですが。
ネリネ:マスターのその辺の野生的な第六感は信頼しますが……問題は、彼女があの二人を止められるか、です。
シルフィ:……あー……き、期待しましょう。(一同笑)
GM:じゃあ、そのロイドさん達にシーンを移しましょうかー(笑)。
◆いざ、倒れ逝く時まで◆
GM:さて、こちらは再編されたバルトロ隊とぶつかり合っているダライアス隊。城壁上では激しい戦いが繰り広げられています。ボガードやレッドキャップなども含め、数の多さならばトップクラスの部隊ですんで、戦場らしさならばここが随一かもしれません。
ロイド:弱卒でも数を揃えた感じか、バルトロ隊。
アルト:なるほどな。しかし、小物を幾ら倒してもラチが開かんだろう。こちらも兵卒は他の隊に比べて弱兵揃いなんだ。時々混ざってる大物は、私達が捌かねば話にもならん。
ロイド:そりゃそーなんだがな、っと。 軽く高いところに登って、戦場を見まわす。 ―――チッ、分からねーな。バルトロはどこだよ。
プリス:焦らないで、ロイド。あと危ないよそれ?
GM:うん、下手に高いところに登ったりしたら、矢とかがひゅんひゅん飛んできます(笑)。
ロイド:っとと!? 慌てて降りてくる(笑)。 くそ、100人単位で暴れてる戦場だからな。オーガバーサーカーの図体なら目立つと思ったんだが……。
アルト:まだ城壁上に上って来ていない可能性もある。将を射んとすれば、まず馬からだ。他から潰して暴れていれば、向こうから来るだろうよ。
プリス:君ら、戦場に来てもペース変わらないね……。(一同笑)
ロイド:余裕の表れだな(笑)。まぁ、アレだ。とにかく敵を潰していくか!!
GM:はい、では戦闘フェイズです。代表者、2D6を振ってください。
ロイド:(ダイスを振る)デカイの来いッ!!良し来た、出目10!!(一同爆笑)
アルト:良くやった、ロイド!!
遠くのシルフィ:…ここはもうホントに、大物狩りが目的なんですね…(笑)。
GM:ふむ、その出目ならヒル・ジャイアントが1体とバジリスクが2体ですね。
プリス:うっわぁ、いきなり大物ラッシュ。Lv10が1体、Lv9が2体……しかも両方複数部位とか。
アルト:プリステア、先手で一体は落とせ。一体は私が、もう一体はロイドが引き受ける。
GM:魔術師混ざってるとは思えない戦力配分ですね、それ……。(一同笑)
◇向日葵兵団別動隊VSヒルジャイアント+バジリスク◇
▽ラウンド1▽
プリス:まず、先制判定……15だから、ギリギリで先手だね。
アルト:弱点は両方抜いたぞ。バジリスクにさしたる意味は無いがな。
プリス:いや、グッジョブだよ。
GM:距離は全員、貴方達から10m。各々がエンゲージしないように、3mくらいずつ距離を取って三方向に分かれていますね。
プリス:纏めて攻撃は出来ない、と。面倒な……。
アルト:問題はヒル・ジャイアントだな。石化はロイドが居るんで(キュア・ストーン使える)どうにでもなるが……。
プリス:ヒル・ジャイアントの『怒号』の特殊能力は、継続的にこちらの行動の達成値を下げる。厄介だね。
アルト:そういう事だ。故に、任せる。
プリス:OK。それじゃあGM、キャッツアイを使いながら、≪ファストアクション≫効果で両手の銃で四連射、クリティカル・バレットを敵上半身に叩き込む!!
GM:うわぁ来た。これで一体は落とされるのを覚悟していましたが……。
プリス:(ダイスを振る)うん、全部達成値19以上だから全弾命中。ダメージは22点、13点、16点が2回!!
GM:うわぁ、確実に火力上がってる!くそ、こちらの主力であったヒル・ジャイアントが上半身に集中的に弾丸を食らって倒れます。
プリス:倒れるのと同時に、僕の周囲にバラバラと薬莢が落ちる。 ―――主力は落とした!残り二体は任せるよ、ロイド、アルト!!
GM:くぅ、こちらはまだ人間形態です。
アルト:まぁ、それでも1ラウンドでは倒せまい。ロイド、向かって右に突っ込め。私は左の奴に向けて3m移動しつつ、2倍拡大プロテクションIIだ。これでロイドと私にダメージ減少が3点付いた。そして補助動作でバーク・メイル。ロイドの装甲、+2点だ。
ロイド:おっしゃ!向かって右の奴に突っ込んで魔力撃!まぁ、落ちはしねぇだろうけど……。
アルト:落ちなければ魔物化で全回復されるのが欠点だな。
ロイド:(ダイスを振る)あ、そもそも当たらんかった。(一同笑)
アルト:…おーい(笑)。
GM:さて、ではこちらは主動作で変身しますよー。貴様ら、許さんぞ!!
アルト:わめくな、小物が。弱く見えるぞ?(一同笑)
ロイド:お前、偉そうな台詞がホント似合うな……(笑)。
▽ラウンド2〜3▽
ええ、はい。
GMは舐めていました。実にスウィートに見ていました。
誰を?ええ、その。――装甲強化型アルトを。
バジリスクぶつければ一杯一杯になって、回復に手一杯になるんじゃねとか思っていました。
少なくとも、ドレインタッチだけじゃ追いつかなくなるだろうと思っていました。
2ラウンド目、ロイドは目の前のバジリスクに、自前で『セイクリッド・ウェポン』を使いながら殴りかかります。
更にアルト、クリメイションをロイドの前の奴に放ち、そこに『クイックローダー』で片手の銃だけ弾丸を装填したプリスの射撃。一瞬でバジリスクA、お亡くなりになります。
が、バジリスクBはノーダメージ。ここぞとばかりにアルトに突撃し―――
GM:牙で15点、爪で21点です!!
アルト:…む、10点抜けて来た。少し痛いな。
GM:……はい?(一同爆笑)
プリス:……ねぇ、アルト?君、今の防御力は?(笑)
アルト:うむ、バーク・メイルとプロテによって、物理攻撃なら13点止める。(一同爆笑)
GM:……ば、バジリスクの攻撃があんまり通じないんですがコレッ!!?(一同爆笑)
アルト:うむ、ドレインすればほぼ確実に全回復するな。抵抗されてもほぼ治る計算だ(笑)。
GM:硬い、この人硬いんですが想定以上に!!ええいくそ、変な成長しやがって!鎧固めても魔術師だから小突けば倒れるかと思えば……!!(笑)
プリス:……あ、アルト君。君、ホントに魔術師!!?(一同笑)
アルト:何を失礼な。ほら、どうしたプリステア。今がチャンスだぞ、敵の動きが止まっている。
GM:あ、そだ。アルトさん、石化の視線抵抗してくださいよ。目標値17です。
アルト:(ダイスを振る)20。私、基礎レベルも精神力も生命力も高いんで、抵抗力は両方12基準だぞ。
GM:……うわぁい。
そして、3ラウンド目に駆け込んできたロイドの魔力撃と、アルト自身のドレインタッチ(HPは全快した)と、プリスのソリッド・バレットの集中攻撃を浴びたバジリスクB。
蒸発しそうな勢いで死亡します。
アルト:…存外、大した事は無かったな。
ロイド:やるねぇ。お前なりに、戦い方を考えて来たか。
プリス:……え、あのロイド?何を前線型魔術師を普通に受け入れてるの?おかしいのは僕?僕の方なの!?(一同爆笑)
アルト:何を錯乱しているか、プリステア。まだまだ、獲物は山ほど居る。他の奴らに取られる前に、狩りに行くぞ。(一同笑)
ロイド:OKOK……ま、大物から潰していきゃ、そのうちバルトロに行き当たるか。
プリス:…ご、ごめん遠くのシルフィ、ネリネ、イクス君……この二人は確かに、僕じゃ止められないかもしれない……!!(一同爆笑)
遠くのイクス:ああもう、この二人は組むとホントに好戦的だなオイ!?(笑)
GM:ああ、そうやって戦場で次の獲物を探しているとですね。ロイドさん辺りは不審な点に気付きます。
ロイド:お?何だどうした?
GM:戦場に、バルトロの姿が見えません。そのような被害が出たと言う話も出ていません。
アルト:…どう言う事だ?それの何が……。
ロイド:無策突撃タイプのオーガバーサーカーのバルトロが、戦闘始まってそれなりに経ってるのに最前線に出て来ていないってのはおかしい、って事か。
GM:それと、戦力を均等に配分させて平押ししている、という気がしますね。
ロイド:戦力を集中させず、面で押している……?
プリス:それ、変なのかな。指揮せずに押せ押せタイプのバルトロだったら、特に細工せずに押せ押せってやりそうじゃない?
ロイド:かも知れんが……敵の戦力のが自戦力より勝っているのに、平押し押せ押せか……。バルトロが指揮取ってるなら、バルトロ自身が前に出てないのが不気味だしなぁ……誰か他の奴が参謀に付いてたら付いてたで、もう少しマシな指揮の仕方があるだろうし……。
GM:ふふふ、まぁ、疑念を持ってくれたならそれで結構です。しかし何か行動を起こす間もなく、次の敵が現れますね。あ、後方に引っ込むなら別ですけど。
ロイド:誰が引くか。まだやれるな、アルト、プリス!!
プリス:大丈夫……と、言いたいところだけど。GM、次の戦闘に入る前に、弾薬は補給してていいの?
GM:構いませんよ。補助魔法の効果も切れる事ですしね。
ロイド:おっしゃ、次は何だ。何が来る!!
GM:ああ、そうですね。今回はちょっと敵の動きが妙なので、どの敵が来るかの判定のダイスに−1の補正がかかります。
ロイド:(ダイスを振る)補正込み出目10。(一同爆笑)
遠くのシルフィ:何でそんなに出目が大きいんですか、ロイド!!(笑)
GM:うわ……でもこれだと、一戦目と同じ構成になってしまいますね。では、同値は繰り上げで11としましょう。
遠くのネリネ:更に難易度上がってますが。(一同笑)
ネリネはそう言うものの、向日葵兵団の戦力はGMの想定より上がっています。
幸い、敵のデータはメンバーが何名かによって変えられるように、ある程度のパターンを持たせてありますので……。
今回は対三人用ではなく、もう少し人数が多い時用の敵を出してみました。
GM:皆さんの前には、ドレイクバロンが3体、ヒルジャイアントが1体来ました。(一同爆笑)
ロイド:……大漁にも程があるだろう。(一同笑)
プリス:え、何これ。何この、主力部隊。何でこんなにドレイクバロン居るの!?(一同笑)
アルト:ふむ、予想外にわんさか来たな。GMの殺意が見えるぞ。(一同笑)
GM:大丈夫大丈夫、行けます行けます。多分。(一同笑)
アルト:……いや、多分て(笑)。
プリス:……仕方ない。逆説、これが主力なら……こいつらを倒せば、後は大物は少ない筈だよ!!
ロイド:だと良いがな。ここでの主力投入も含めて、敵の動きに作為を感じる……嫌な感じだ。
アルト:だとしても、今この敵をどうにかせねば先はあるまい。潰すぞ、準備は良いな?
プリス:…了解。それじゃ、頑張ってみようか。
◇向日葵兵団別動隊VS敵主力部隊◇
▽ラウンド1▽
プリス:(ダイスを振る)17。先手、取ったよ。ここからどうする?
ロイド:……敵は俺らから10mの位置に前衛ヒルジャイアント1体。そこから5mの距離の後衛にドレイクバロン3体。
アルト:(ダイスを振る)弱点も双方抜けたな。が、バロンに変身されると厄介だが……。
プリス:御免、前にヒルジャイアントが壁として居る以上、僕の攻撃じゃ貫通出来ないよ。鷹の目も無いし、それ以前に距離が遠すぎる。
アルト:已む無し。だが、ドレイクバロンは変身で一行動を使う。その間に、まずは邪魔な壁を始末するぞ。
プリス:じゃあ、速攻だね?ヒル・ジャイアントは僕が潰すよ。3m前進、キャッツアイ込みで、クリティカルバレット四連射!!(ダイスを振る)―――よし、ダメージは15点、22点、17点―――
GM:それ、三発目で死んでますって!ですが、初撃で壁が取り払われるのは予想済みです!!
アルト:15mの距離にドレイクバロン3体、か。1体だけでも変身前に落とせれば楽になるが……。
ロイド:ま、無理だわな。俺とおまえだけで53点ダメージ与えるのは流石に。
アルト:プリステアの初撃が凄まじすぎるだけだ。花火型アタッカー恐るべし、だな。私は3m前進して、全員にプロテIIだ。魔晶石、残り6個。残存MP38……まだ行ける。補助動作でロイドにバーク・メイル。Sランクカードを使ってやる、ありがたく思え。
ロイド:俺も3mだけ前進して、自分にセイクリッド・シールド。これで大分硬くなったな。
遠くのイクス:まず、ガチガチに防御を固めましたね。
ロイド:うん、何か俺、プロテとバーク・メイルとセイクリッドで18点止める要塞になった。アルトが防御強化能力が上がりまくってる。(一同笑)
ネリネ:…私より硬いんですが、それ(笑)。
プリス:さて、次のラウンドが勝負だね。このラウンド、僕らは攻撃に晒される事は無いけど……。
アルト:まぁ、変身に1ラウンド使うからな、敵は。だがそれが終われば、10Lv3部位モンスターが3体私達の目の前に出るわけだ。
プリス:そう言う事。ドレイクバロンの1体でも落とせれば大分楽になるんだけどね。
アルト:流石に1ラウンドではな。だが、以前と違い、今は私も前に出られる。それが強みだ。
GM:うんうん、考えてますね?では、このラウンド。ドレイクバロンは三体、変身します。戦場中央、突如出現する三体の竜。うーん、映える映える。
ロイド:気分は地球防衛軍、だな。
遠くのネリネ:いえあの、怪獣に挑む地球防衛軍って、ボコボコにされるフラグにしか見えませんが。(一同笑)
▽ラウンド2▽
さて、初手で壁(ヒル・ジャイアント)が葬り去られる事は予定調和です。
実質ドレイクバロン3体が、向日葵兵団のこちら分隊の相手。そして私の読みでは、大体これが彼らが処理できる敵のハイエンドです。
そのギリギリを攻める殺意が伝わったか、冒険者達はその場に居ないメンバーも交えて念入りに作戦会議を開始。
GM、にやにやしながらその様子を眺めます。うーん至福。
そして、選んだ戦術―――
プリス:まず、僕は倒れる。多分どこかで。
アルト:私とロイドでは、ドレイクバロン三体を止め切れない。どう頑張っても1体は抜けるからな。
プリス:それまで、僕は可能な限り火力支援を続ける。今から2ラウンドの間に1体仕留める事が勝利の前提だね。
アルト:まぁ、それは恐らく可能だろう。で、私とロイドは耐久力を活かして徹底抗戦、と。
プリス:うん。君達のスペックなら、削り合いで負けはしないよ。フル強化されたロイドとアルト君ならば、ドレイクバロンの攻撃でもかなり耐える。―――魔術師がそれは正直有り得ないと思うけど。(一同笑)
遠くのシルフィ:1体落とすまでは速攻戦術、そこから先は持久戦ですね。
プリス:そうなるね。幸い、ヒル・ジャイアントは3発で倒せたんで、僕のデリンジャーの片方はまだ1発弾がある。今ラウンドから、2射可能なのは大きいかな。と、言うわけで―――狙いを絞って集中攻撃で、撃破する!
ロイド&アルト:おう!!
アルト:では、先手だ。補助動作で自身にバーク・メイルのSランク。そしてドレイクバロンの固まってるところに、3m前進アシッドクラウド。酸に溺れて溺死しろ!!(ダイスを振る)―――達成値22だ!抵抗抜いた!!
遠くのシルフィ:うわ、それめっちゃ拷問みたいなんですが。(一同笑)
アルト:くくく、くたばれ爬虫類!!(ダイスを振る)…弱点込みA胴体に18点、A翼その1に17点、B翼その2に18点……そしてC胴体に29点、C翼その1に21点だ!!
プリス:ナイス、ここでの胴体へのクリティカルは凄く大きい!!狙いはCに固定、集中攻撃開始!!クイックローダーで弾を込めて、クリティカルバレット連射!!(ダイスを振る)……くっ、駄目、出目が悪いよ。ダメージは15点と17点……仕留めそこなった。
ロイド:いや、十分だ。キャッツアイ起動して、異貌解放してクリティカルレイかけつつ突撃即≪魔力撃≫!(ダイスを振る)……うし、当たってダメージ32点!!
GM:……ぐあ、それでドレイクバロンCは落ちます。
アルト:よし、よくやったロイド!!
ロイド:問題は、俺だけだと1体も止められない事だな。3部位モンスターに俺1人だから、ドレイクバロンAとBは俺をスルーして自由に動ける。
プリス:それは仕方ないね。それで僕が落ちるのも予定調和だよ。
GM:うん、ドレイクバロンは知能『高い』なので、的確に一番攻撃力が高く、尚且つ脆そうな相手から潰しに行きます。まずBが、プリスさんのエンゲージに乱入。『ビートルスキン』『キャッツアイ』『リカバリィ』を使いつつ、21、23、23で殴りかかります。
プリス:避けれるわけが無いね。三発とも食らった。ダメージは……25、19、21?HPが−3になって、倒れた。(ダイスを振る)生死判定は成功したよ!!
遠くのシルフィ:うーん、お互い薄い後衛は、抜けられると一気ですねぇ。
倒れプリス:フルメンバーだと、前が三人いるからこういう事態は避けれるのかも知れないけどね……けど、ごめん。ロイド、アルト君。ダメージダイス次第で2体引き受けられるかと思ってたんだけど、1体目で倒れてしまったよ。
ロイド:いや、こっちこそ無理させてすまん。親父殿にどう謝ったものかな、これ……。
倒れプリス:む、僕に対する埋め合わせは無いのかい?期待してるんだけどな。
ロイド:……いやぁ、もう俺如何すればいいんでしょうね、お嬢とプリスに対して。(一同笑)
アルト:……もう一夫多妻制を満喫しろ。私が知るか!!(一同笑)
GM:で、ドレイクバロンBはアルトさんに向かいます。21、23、23で三回攻撃!!
アルト:(ダイスを振る)…回避達成値、3、3、6。(一同爆笑)
ロイド:20差で命中とか、滅多に無い状況だなおい(笑)。
GM:ダメージは24、16、20ですよー。
アルト:15点抜けたか。三分の一も減らん。(一同爆笑)
遠くのイクス:クソ硬ッ!?(笑)
倒れプリス:…同じ後衛とは思えないね、ホント(笑)。
アルト:……ふ、第十二話でのドレイクバロン戦は、ロイドが羽を落とした後に踏み込んだ……言わば、補助を受けなければ前に出れない、なんちゃって接近戦だったからな。この風、この空気こそ接近戦だ!接近戦は全人類共通の魂を熱くさせるエスペラント。血が滾る、心が躍る、魂が震えるぞ!!
遠くのイクス:(淡々と)良いからファイター技能持てよ、兄貴。(一同爆笑)
遠くのシルフィ:間違いなく職業選択間違えてますよね、アルトさん……(笑)。
アルト:いや、私の器用度と敏捷でファイターやっても何の役にも立たんから、別に間違ってないぞ多分。
遠くのシルフィ:いえあの、データ的には確かに最良の職業選択なのですが、何かもっと大局的なところで宇宙的に間違ってる感じが、いやその。(一同大爆笑)
ロイド:ま、ともあれ。残りは2体だ、アルト。プリスが身体張って1体落としてくれたんだ、よもや無駄にするんじゃねェぞ!!
アルト:誰に物を言っている、阿呆が。貴様こそ、自分を慕ってくれる相手を倒した奴を相手に無様を晒すなよ?
ロイド:……ああ。こいつらは潰す。文句は?
アルト:無いな。願っても無い展開だ。―――派手に行こう。
▽ラウンド3〜7▽
―――さて。
確かに、ドレイクバロン3体をこのメンバーにぶつければ、ギリギリのバランスの戦いになるだろうとGMは目論んでいました。
ギリギリの戦い。それはうちのサークルでは即ち、ある程度以上運が悪ければあっさり敗戦するかもしれないレベルの戦い。尚且つ、勝っても高確率で誰か倒れている。それくらいの戦闘バランスです。
事実、2ラウンド目にしてメイン火力であるプリステア・シークスフィストはあっさり轟沈しました。
しましたが―――
GM:こちらの、攻撃!Aはアルトさんにブレス吐きつつ、羽でシバきます!Bは移動して乱戦に突入しつつ全部位使って全攻撃!!
アルト:ブレスの抵抗目標値は幾らだ?18?(ダイスを振る)……出目6、抵抗成功。
GM:ダメージ……半減で12点です。
アルト:プロテ効果で3点減少、9点か。物理攻撃は?……23点、19点、22点、15点、18点?耐えた。(一同爆笑)
遠くのイクス:え、何この人。何でドレイクバロン2体の集中攻撃食らって耐えてるの?馬鹿なの?死ぬの?(一同爆笑)
……残りの二人が、クソ硬ェ。
3ラウンド目のGM手番で、問答無用の全力攻撃を仕掛けてみましたが―――
その前の手番でドレインタッチでHPを全回復していたアルト、なんとドレイクバロン2体の総攻撃を食らい、平然と立ってます。残りHP3割強。何故そんなに残る。
貴方何?新種の妖怪?間違っても後衛じゃないですよね?
そして、3ラウンド目の冒険者の手番で前述のドレインとロイドの魔力撃でHPを削られていたドレイクバロンB、第4ラウンドで―――
ロイド:あ、クリティカルレイの効果で回った。ダメージ50点。(一同爆笑)
GM:……アホですか、貴方は!?(笑)
ロイド:ハッ。そんな防御力で俺を止めるつもりかよ、トカゲがッ!!
出目8でクリティカルする脅威の破壊兵器の前に轟沈。
手負いのドレイクバロンA、アルトに的を絞って奮戦するも―――
アルト:チッ、抵抗されたか。ドレイン、11点だ。これでHP、26点まで回復。
GM:わーい、あんまり減らねぇ。
遠くのシルフィ:減らしても攻撃しながら回復しますからね、この人…。
アルト:ふん、小兵が……私相手に削り合いを挑むか。(一同笑)
イクス:うわぁ、どっかの有澤みたいな事言いだしたよ、この人。(一同笑)
・有澤=アーマードコアfaより、有澤重工社長の台詞参照。
最大のダメージソースであるブレスに、高い抵抗値もあって何故か的確に抵抗するアルト。
更には毎ラウンドドレインで、抵抗しても10点くらい回復する恐怖の永久機関の誕生です。
更にアルトのHPが減っているとみたロイド、≪マルチアクション≫からキュアハート。一気に20点近く回復する始末。
6ラウンド目裏で、漸くブレスが抵抗を抜けるも―――
GM:23点ダメージ!これなら、どうですか!?
アルト:キュアハート分が消えた。が、まだ16点ある。
GM:……羽で18点と21点ですが。
アルト:9点抜けた。残り7点だが、まぁ生きてる。
GM:……硬ェェェェェェッ!!抵抗力まで考えると、下手したらロイドさん並に硬ェェェェ!!?(一同大爆笑)
そして、7ラウンド目。
≪マルチアクション≫からアルトさんを回復しつつ放たれたロイドさんの槍で、ドレイクバロンBもお亡くなりになったのでした―――。
ロイドさんの攻撃はそれなりに避けて、粘ったのですがね!!
GM:……くおおおお、我が軍がこうもあっさりと……。
ロイド:いや、それなりに消耗したがな。さて、敵が来る前にプリステアを起こすか、後方に下がるぞ。
GM:ああ、そうですね。プリスさんを起こす事なら、出来ますよ。不意に攻勢が緩みましたからね。
ロイド:……え?
アルト:……何だと?
倒れプリス:…嫌な予感がする。早く起こして。
ロイド:…OK、プリスを起こす。アウェイクン―――(ダイスを振る)成功。起きてくれ。
プリス:……ん……ドレイクバロンは倒したみたいだね。流石だよ。
アルト:当然だ。だが、プリステア、ロイド。敵の動きが……。
ロイド:気付いてるよ。何だ?撤退か?
GM:まぁ、その前に回復するなら20秒ほどあげます。
プリス:わぁ、ラスボス前のセーブポイントのような物言いを。(一同笑)
ロイド:じゃあ、まずプリスにキュアハート。(ダイスを振る)…16点治った。
アルト:自分とプリステアにアースヒール。(ダイスを振る)ふむ、15点回復。
プリス:…アースヒールでキュアハート並って…。(一同笑)
アルト:もう1ラウンドあるなら、もう一度拡大アースヒールだ。(ダイスを振る)14点回復。全快したな。
ロイド:しかし、何だってんだこの動き……?こちらとしちゃ、回復する余裕が出来て有り難いが……。
GM:貴方達がそう疑問を抱いていると、不意に戦場の一角で鬨の声が上がります。敵の部隊が一気に突撃に転じ、味方の陣を貫き進軍を開始したのが見えました。
ロイド:……ンなっ!?
GM:平押しの進軍で、人族の防衛戦を横に広げ、薄くする。同時に『面』での押せ押せに慣らす。で、そちらが対応して来たところで、温存しておいた精鋭で横に広がり薄くなった敵陣を突破。これが、今回バルトロ隊が取った策です。或いは、サイヴァリアやアレット、ガレッガ老なら対応出来たかもしれませんが……。
遠くのネリネ:戦術家として一段劣るダライアス氏では、対処し切れてませんか…。
GM:ええ。本隊……つまりはダライアス氏の居場所に向けて、一気に敵が切り込んでいくのが見えます。その中には、ひときわ目立つオーガバーサーカー……バルトロの姿も。
ロイド:…チッ!そちらへ駆け出す!!
プリス:父上っ!! えー、はい。叫んで、ロイドの横を抜けて駆け出します!!
アルト:…ロイド、貴様の持ってる魔晶石を幾つか寄越せ!これからバルトロを相手にするには、燃料が足りん!
ロイド:うへ、撃ち尽くしたのか!?
アルト:(しおらしく)……うん、まぁ。(一同笑)
遠くのシルフィ:最近私やアルトさんは、毎ラウンド使ってますからね、魔晶石(笑)。
遠くのイクス:俺もッスよ。燃費悪いなぁ、魔法使い組(笑)。
ロイド:…ええい、走りながら魔晶石を投げ渡す。4つだ、これで俺の手持ちは残り1個!!大事に使えよ!!
アルト:さて、善処するとしようか。温存する余裕がある相手ならば良いのだがな!!
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
GM:さて、では一番早く到着するのはプリスさんかな?敏捷度もありますし、初動の早さもありますし。
アルト:私とロイドの敏捷度は標準やや下レベルだからな。
ロイド:俺のステータス唯一の泣き所だな。いや、それでも13だから並レベルなんだが。
プリス:で、走って行ったら何があるの?追いつける?
GM:はい、本隊周辺では乱戦が起こっています。本隊、並びに周辺に居た味方が必死になって敵の攻撃を食い止めていますが、防衛ラインを広げ過ぎた分、ここだけ局地的に見れば、敵戦力の方が味方よりも多い状況です。
プリス:ギャー!?ち、父上!父上は無事!?
GM:はい。一応ファイター技能3Lvのダライアス氏、防衛網を抜けて来たボガードを辛うじて斬り倒したところです。
プリス:父上、後ろ下がって、ぶっちゃけ邪魔!!(一同爆笑)
ロイド:俺らのレベルでその腕前の奴に味方で出られても、困るだけだよな。(一同笑)
アルト:と言うか、後方指揮型の大将のところまで小物とはいえ敵が来てるか。不味いぞ。
GM:必死に防衛するも、防衛網が緩んで、ところどころから敵が抜け始めてる感じですね。徐々に押し込まれており、こちらの混乱が収束するのが早いか敵が本隊を壊滅させるのが早いか……多分後者ですね?
遠くのシルフィ:してやられましたね、これは。
GM:で、プリスさんが戦場を突破してそこまで到着した時、丁度また防衛線を抜けたオーガがダライアス氏に迫っているところです。距離10m、何かします?1行動差し上げますよ?
プリス:父上、危ないッ!! えーと、オーガに全弾ブチ込んでいい!?
GM:ええ、≪ファストアクション≫込みでどうぞ。
プリス:……う。GMの意図は読めたけど、ここで何もしないとマズ過ぎる。ええい、オーガに両手の銃からソリッドバレットの掃射叩き込みます!!(ダイスを振る)14点、14点、15点、17点!!
GM:お見事、それでオーガは倒れますね。同時に、プリスさんの銃も弾が無くなったようですが。
プリス:うう、GMはそれが狙いで今の敵を出してるよね絶対……ええい、それより父上!大丈夫!?
GM/ダライアス:「プリスか!?……私は大丈夫だ、だが……!!」 と、ダライアス将軍は呻きます。その目線の先では―――防衛網が突破され、オーガバーサーカーの巨体が、指呼の距離に現れた所でした。
プリス:……くっ! 弾の入っていない両腕の銃を向ける!威嚇!威嚇!!(一同笑)
GM/バルトロ:「―――退ケ、小娘」
プリス:……退かないよ。父上は殺させない。
GM/バルトロ:「ナラバ、死ヌカ」
プリス:死にもしないよ。―――ここに居るのは僕だけじゃない。強者との戦いがお好みなんだろう? バルトロ。
GM:では、その言葉にバルトロは僅かに不審げに眉を顰めます。 さぁ、以降任意のタイミングで登場どうぞッ!!
プリス:じゃあ、最後にもう一言! ―――僕じゃ敵わない。けど……彼らならどうかな!?
ロイド:よし!じゃあ、ここで周囲の乱戦を抜けて、バルトロに槍で突きかかる!! ――――っらァァァァァ!!
GM/バルトロ:「……ヌゥ…!!」 では、バルトロはそれを辛うじて蛮刀で受け止め、間合いを取ります。 「―――重イ……!?」
ロイド:……やっと見つけた……って所か。探したぜ、バルトロ。 槍を構えて、バルトロと対峙する!!
アルト:では、その後ろから出て来てロイドの横に並ぶか。 ダライアス氏、無事だな?
GM/ダライアス:「アルト君、ロイド君……君達か」
ロイド:おーっす、親父殿。悪いけど、こいつは俺らの獲物だからな。譲れねーぞ。
GM/ダライアス:「この場で君達以外の誰が、そいつの相手を出来るのか聞きたいよ。……任せられるのか、その化け物を」
ロイド:任せろよ。―――ま、悪いようにはしないぜ。
GM/バルトロ:「……良カロウ、ナラバ……」 と、バルトロが前に出ようとしますが、その横に二体のオーガが並びます。 「……チッ」
ロイド:今の舌打ち……ははぁん、お目付けか。
遠くのイクス:ん?どう言う事っすか?
ロイド:多分、今回の策も含めて……誰かバルトロ以外の奴の策だろ。で、そいつからバルトロが強敵を前に目的を忘れて一騎討ちに走ったりしないかの目付けが寄越されてる。それがこいつらだ。
GM/バルトロ:正解です。 「アウグスト卿ノ指示トハイエ、面倒ナ事ダ……」 と、バルトロは呟きますね。
ロイド:アンタやっぱ、純粋な武人だな。将じゃない。……嫌いじゃないがな、そういうのは。 ―――槍を構えて、バルトロを見てにやりと笑う。 多対多でも構わねぇ。ここがこの戦の峠だ。始めようじゃねぇか。
GM:はい、その言葉の通りに周囲の敵味方の乱戦もますます苛烈になってきていますね。
アルト:―――プリステア!ダライアス氏を守れ!この乱戦だ、他の敵がどこから出てくるか分からん!!
プリス:……っ了解!そっちは任せるよ、二人とも!! じゃあ、僕は父上の横で守りを固めるよ。
GM:ふむ、ではプリスさんが守りを固めたところで、そこに乱入してくる一団があります。
ロイド:なんだなんだ!?
GM/傭兵:「やぁ、間に合った。依頼人に死なれちゃ、こちとら商売あがったりなんでね」 と、先程ロイドさんやアルトさんと話していた傭兵達ですね。彼らがダライアス将軍の周囲を固めます。
ロイド:おお!?お前ら……。
GM/傭兵:「ほら、前見た前。旦那にゃもっと先にやる事があるでしょうが」
アルト:…い、いかん。カッコ良いぞこの傭兵……(笑)。
プリス:これで僕も前に出られる……という解釈で良いのかな?
GM:構いません。この戦闘でプリスさんを不参加にしない為に、今咄嗟に出したわけですしね。
プリス:分かった。それじゃ、皆。父上は任せるよ!! 弾丸をポーチから取り出しながら、前に出る!僕の相手はオーガだね。……邪魔はさせないから、好きにやって!!
ロイド:…三対三か。良い感じじゃねぇか。
アルト:あ、それじゃあその傭兵達に、杖を投げて渡す。
一同:………へ?
アルト:預かっていろ、私の魂だ。
遠くのシルフィ:……あの、アルトさん。何を?(笑)
アルト:『有利ですから』のみで装備を選ぶのは趣味に合わんが、今回ばかりは1点2点の防御力が生死を分けそうだからな。フルアーマーで行く。
遠くのシルフィ:……ふるあーまー?
アルト:このキャラシーの予備アイテム欄を見てくれ。
ご確認ください。
アルトの予備装備に燦然と輝く『タワーシールド』『発動体ロングソード』の文字を。
遠くのイクス:……兄貴、アンタの今の装備、何?(一同笑)
アルト:これでボーンベスト、タワーシールド、ロングソードか。
遠くのネリネ:どう見ても戦士です、本当にありがとうございました。(一同爆笑)
GM:ま、まだ硬くなった!?(笑)
ロイド:…防御力なら俺より上か、コンジャラー(笑)。
アルト:さて、これで持てる伏せ札は全部吐き出した。ここから先は、純然たる力対力か。
ロイド:あ、じゃあ戦闘開始前に名乗らせて貰うか。 ―――トリーシャ・アールクラフトが一番弟子、ロイド・クラリクロイツだ。
GM/バルトロ:「……ヌ……?」
ロイド:名乗れよ、デカブツ。戦の作法も知らないか?
GM/バルトロ:「ソウカ……貴様ガ、アノ女ノ言ッテイタ……」 にぃ、とその顔に笑みを浮かべる。 「我ガ名ハ、バルトロ」
ロイド:―――結構。では、バルトロ。その首、俺が貰い受ける。仇討ち兼ねた一戦だ。派手に参るぞッ!!
◇向日葵兵団別動隊VSバルトロ&オーガ2体◇
▽ラウンド1▽
プリス:まず、先手……(ダイスを振る)よし、取った!ギリギリだけど取ったよ!!
ロイド:よし、ナイスだプリス!これで勝機が大きく広がった!! まず、3m前進しながら自分にセイクリッド・シールドをかける!
アルト:固めるか。
ロイド:そうしないと即死する。こいつの攻撃力はヤバ過ぎる。
アルト:では、バーク・メイルのSをロイドに。その上で、全員に3倍拡大プロテIIだ!!
プリス:ガチガチに硬めに来たね。僕は初手で『クイックローダー』と通常の装填で弾薬を補充。両手の銃に弾が満載になったから、オーガの1体に纏めて攻撃!(ダイスを振る)……よし、16点と17点。
GM:残念、それでは流石に倒れませんよ。さて、こちらの番ですね。雑魚オーガは、目付けとは言え流石にバルトロの逆鱗には触れたくないので……迂回するようにして一人遠い位置に居るプリスさんを狙います。命中17が2回ですよ!!
プリス:よし、こっちに来たか。(ダイスを振る)…1発食らったけど、1発は避けた。僕だって、これくらいなら……!!
GM:ならば、ダメージ20点でーす。
ロイド:…プリス!!
プリス:まだ大丈夫!それよりロイド、そっちはもっと大変なのが行くよ!!
GM:ええ。では、バルトロが一気にロイドさんの懐に飛び込みます。
ロイド:速……ッ!!
GM:≪全力攻撃II≫も、当然発動!!ダメージは26スタートで、命中は22です。≪連続攻撃II≫もありますからねー。
遠くのネリネ:…期待値33点の攻撃が、ラウンドに当たり方次第では3回飛ぶんですね。
ロイド:つか、ぶっちゃけ俺避けれねぇから6ゾロ以外。(ダイスを振る)……うん、駄目だ。モロ食らい。
GM:ではダメージ、34、30、33です!!
ロイド:……あ、クソ。やっぱり一瞬で半分以上持って行かれた!この野郎、やっぱ強ェ!!
プリス:大丈夫それ!?
ロイド:まだ約半分残ってる。回復すれば持つレベルだ。師匠ん時ほど絶望じゃねェよ。
GM/バルトロ:「……ホゥ……硬イナ。ダガ遅イ」
ロイド:そりゃあな……師匠とはタイプが違う。回避は苦手、防御もまぁ得意じゃない。が―――俺の本領、今見せてやるよ。
▽ラウンド2▽
ロイド:うし、クリティカルレイ使いながらキャッツアイとヒートウェポン、そして≪マルチアクション≫起動!!キュアハートで自分のHPを20点回復して、槍を叩き込む!!(ダイスを振る)…命中18、ダメージはクリティカルで40点!!
遠くのシルフィ:うわ、相変わらずクソ重い攻撃ですね…。
GM/バルトロ:「……グッ!」 その一撃を食らい、バルトロは仰け反ります。 「貴様……攻撃ガ本領カ!!」
ロイド:そういう事だ!削り合いと行こうぜ、バルトロ!!
アルト:たわけ、真正面から削り合って勝てる相手か。 ロイドとプリスにアースヒール。(ダイスを振る)双方15点回復しておけ。
プリス:こっちは全快したよ。
ロイド:こっちも大分持ち直した。
アルト:ついでに自分にバーク・メイル。さて、ここからどうするか……。
プリス:とりあえず、僕は雑魚を片付けるよ!さっき倒し損ねたオーガに、ソリッド連射!(ダイスを振る)うん、外しようが無い。ダメージは一発目が16!
GM:む、それで死んでます。大体3発か4発で死ぬなぁ、オーガだと。
プリス:片手の銃がまだ弾が残ってるのは僥倖だね。けど、そろそろ残MPが厳しくなって来たよ。
ロイド:全員一緒だ、そんなもん。
GM:では、こちらの番ですね。オーガはプリスさんに、バルトロはロイドさんに殴りかかります!!死ねェ!!
プリス:(ダイスを振る)…あたた、食らった。
GM:では、プリスさんにはダメージ19点です。ロイドさんは?
ロイド:(ダイスを振る)…チッ、全弾直撃。流石にそうそう、6ゾロは出ないか。
GM:しかし、ダメージダイスが今回はショボい……29、30、31です。
ロイド:なら、回復分とほぼトントンか。 ―――おいおい、どうしたァ?手が温いぜ?
GM/バルトロ:「コレデ、六撃。マダ死ナヌ―――ククッ」
ロイド:……あァ?
GM/バルトロ:「良イゾ、人族ノ勇者!コレデコソ戦場、間近ニ迫ル死ノ感覚!久方ブリニ心ガ躍ルゾ!!」
ロイド:ハッ、そいつァ結構……末期の戦だ。精々楽しみな……!!
GM/バルトロ:「貴様ノカ?」
ロイド:テメェのさ!!
▽ラウンド3▽
アルト:……さて、士気は十分か。ロイドがバルトロを抑えている間にどれだけ削れるか……こちらの回復力を奴の攻撃力が上回るか否かの勝負だな。
ロイド:まぁ、それしか無いのさ。俺らも奴も、お互いにな。よし、毎度おなじみクリティカルレイ&≪マルチアクション≫から一撃!自分にキュアしつつ攻撃。(ダイスを振る)……うし、回復22点、ダメージは低い……26点か。
GM:削り合いですね。ただ、万全な状態ならばそちらに負けは無いでしょうが……。
ロイド:……こっちは、ドレイクバロンやら何やらで大分消耗してる。長くはもたんな。俺のMPは、あと3ラウンドで終わる。
アルト:……チッ。ならば、6ラウンド目までが勝負か。そこを過ぎれば攻撃防御回復の要であるロイドが落ちる。となれば後は、なし崩しだ。
プリス:やらせないよ!オーガ2体目にクイックローダーで弾薬補充してソリッド2発で攻撃を集中。これを倒せば僕も援護に行ける……。(ダイスを振る)むむ、少し微妙。ダメージは15点が2回。
GM:あいたた。ダメージダイス次第では次のラウンドで落ちますね。
プリス:逆説、ダメージダイス次第では次のラウンドでも残る……。くっ、不味い。
アルト:(少し思考)……ロイド、すまん。今回はアースヒールは我慢しろ。
ロイド:あいさ、了解。まぁ、耐えるさ。
アルト:2倍拡大―――クリメイション!!オーガとバルトロに炎をぶちまける!これならオーガはほぼ確実に落ちる!!
GM:回復に回っての安定を捨てましたか!!
アルト:どうせロイドのMPが尽きた時点で終わるし、それはもう後3ラウンド後なんだ!守ったら負ける!!(ダイスを振る)……よし、気合がダイス目に乗ったか。達成値は23!!
GM:何それ!? ええい、バルトロであろうともそれは食らいますね。
アルト:どちらかといえばダメージで出てほしかった気がする出目だが、まぁ仕方ない。バルトロに弱点込み21点、オーガに19点だ。
GM/バルトロ:む、それでオーガは倒れます。バルトロもその威力の火炎には僅かに怯みますね。 「―――高位ノ魔術師カ!!」
アルト:攻撃が本領ではないのだがな……貴様相手に、そうは言っていられまい!!
ロイド:攻防自在ってのはコンジャラーの長所だよな。
アルト:とはいえ、攻撃面では流石にソーサラーに劣る。シルフィが居れば大分楽になったのだろうが―――
ロイド:冗談。こいつは俺らの獲物だ。
アルト:違いない。
遠くのイクス:わぁーい、相変わらず好戦的ィー。(一同笑)
GM/バルトロ:まぁ、ここはロイドさんが回復しなかった事を好機と捉えましょう。バルトロ、また切りかかります。 「―――ダガ、幾ラ高位ノ魔術師デモ前衛ガ居ナケレバ!!」
ロイド:(ダイスを振る)…ええい、一回くらい出ろよ6ゾロ! 駄目だ、回避失敗!!
GM:ではダメージです。(ダイスを振る)……あ、すげ。36、36、36です。
一同:ぶっ!?
ロイド:3回とも出目10って何だ!? ええい、HPが一気に減って……残り2!!
遠くのシルフィ:ちょっと!? 大丈夫なんですか、それ!?
ロイド:……分からん。正直言って、かなり厳しいぞ。計算上は……全員で俺を回復しても、落ちる確率がそこそこある。
アルト:……GM、一つ聞いて良いか?
GM:なんでせう?
アルト:バルトロの性格を考えるに、私が前に出て横槍を入れれば―――私を先に狙ってくるか?
GM:あ……そうですね、それは十分あり得ます。
プリス:って、まさか前に出るつもり!?
アルト:仕方あるまい。ここでロイドに倒れられては終わるが、私なら倒れてもまだ挽回が利く。プリステアならば回復手段もあるしな。
ロイド:……悪い。
アルト:いや、これは貴様の回復よりも敵の数を減らすのを優先した私のミスだ。一応、1ラウンドでは落ちない目もある。運が良ければ、2ラウンド稼げる。
遠くのイクス:まーたギリギリのバランスで……。
GM:最近、このレベルでもその辺に追い込む方法が分かってきた気がします。
遠くのシルフィ:一歩間違ったら人死にが出そうですけどね…。
ロイド:それくらいの相手って事だよ、バルトロが。
▽ラウンド4▽
アルト:さて、それではロイドが攻撃を食らってよろめいたのを見て、乱戦エリアへの介入を開始。バルトロにドレインタッチ!!
GM/バルトロ:「……ヌウッ!?」 よりによってドレインで来ますか!(笑) 完全に接近戦を挑んできたかぁ……これはバルトロもアルトさんを障害として認識するなぁ。クリメイションなら半々で決めようと思ってたのに。
アルト:ふん、そんな事だろうと思っていた。(ダイスを振る)よし、達成値は21。ダメージは20だ!!
ロイド:じゃあ、ダメージ食らってよろめいてるとアルトが横に並んで来たわけだな。 ―――アルトか!?
アルト:見ていられんな……!それでもトリーシャの一番弟子か!?
ロイド:……っるせェ!!テメェはスッ込んでろ!! っし、毎度おなじみ≪マルチアクション≫で自分を回復しつつクリティカルレイかけて攻撃!!(ダイスを振る)19点回復、攻撃は命中20でダメージはクリティカルして36点!!
GM/バルトロ:「クッ……シブトイ……!!」 図らずもコンビネーションとなった二人の攻撃で、バルトロの巨体が押し返されます。結構ダメージが蓄積しているご様子。
遠くのイクス:本当に組み合わせると良い働きしますね、この二人。
プリス:押してる!よし、ロイドにヒーリングバレットを撃ち込むよ。(ダイスを振る)……げ、ここで1ゾロ!?
一同:げっ……!?
ロイド:あの、プリスさん?俺のすぐ横を弾丸が飛んでったんですが。(一同笑)
プリス:……うん、流れ弾に当たった味方兵士の傷がちょっと治った。(一同笑)
アルト:お前……私が命を賭けて稼いでいる1ラウンドを……(笑)。
GM/バルトロ:では、バルトロは……踏み込んでくるだけじゃなく、わざわざ接触魔法まで使って来たアルトさんをまずは排除しますか。 「馬鹿ガ……魔術師ナド、我ガ戦場ニハ不要!ココデ散レ!!」 はい、全力連続攻撃コンボですよー。当たれば痛いですよー。
アルト:(ダイスを振る)……むぅ、避けれるわけがない。6ゾロか変転狙いで1ゾロが出れば……。
GM:ではダメージ、32点、31点、34点ですね。
アルト:……ん?
GM:どうしました?
アルト:(計算中)……眼鏡が無ければ、即死だった。
一同:(沈黙。数秒後、意味を理解した人から爆笑)
プリス:待って、なんで立ってるの君!!?(爆笑)
遠くのイクス:(朗らかに)オーガバーサーカーって大した事無いッスねぇ。魔術師が攻撃されたのに、立ってますよ。(一同爆笑)
GM:え、防御力とHP何点ですか?
アルト:素の防御が10点。プロテで3点、バークメイルで4点、合計17点。HPが47で、47−{(32−17)+(31−17)+(34−17)}=1でギリギリ残ってる。(一同大爆笑)
GM/バルトロ:「……馬鹿ナッ!!?」(一同笑)
遠くのネリネ:恐るべき防御力……やはりパーティーで私の次に堅いのはアルトさんでしょうか(笑)。
アルト:……チッ……これほどとはな……。 HP1でギリギリ意識は保って立ってるけど、斬られた傷からとめどなく血を流している。
ロイド:……あーあー、満身創痍じゃねェか。邪魔だボケ、引っこんでろ。
アルト:こっちの台詞だクソボケ。貴様が不甲斐ない戦いをしなければ、私とてわざわざ前に出ようとは思わん。
ロイド:……口が減らねェ眼鏡だ。
アルト:……こちらの台詞だ、槍。
遠くのイクス:うわぁこの期に及んで相変わらずだなぁこの二人は!?
▽ラウンド5▽
ロイド:とりあえず状況を整理するぞ。アルトどころか、俺もあと一回殴られたら恐らく終わる領域だ。プリスはこのラウンドは弾薬切れ。自前で回復しても、HPは恐らく40程度までしか戻らん。仮にその状況で三発食らえば、GMのダメージダイスが6D6で13以下とかいう全く期待できないレベルの可能性でしか生き残れん。
プリス:……回復ダイス次第と、あと指輪割りで回復量は後少し上がるんじゃない?
ロイド:それでも狙われれば半々以上で落ちるのは変わりないしな。回復ダイス次第じゃ下がる可能性すらある。むしろ―――お嬢、バルトロの残りHPは?
遠くのシルフィ:ん……計算上は残り40を切っている筈です。
アルト:……削りに削ったものだな。
ロイド:ああ。―――決まりだ、アルト。勝負をかけるぞ。
アルト:なるほど……この際回復しても倒れるならば、回復を捨てるか。
ロイド:その通り。俺の魔力撃とお前のクリメイションで最終攻撃を仕掛ける。
アルト:失敗したらどちらかが倒れるな。敵の攻撃力を考えると、最悪の場合死ぬか。
ロイド:……はっ、どうしたよ。ビビッたか?
アルト:黙れクソ槍。……全く、やはり私は貴様が嫌いだ。
ロイド:お互い様だな。俺もテメェが大嫌いだよ。
アルト:……くくっ。この期に及んで考える事は一緒か。
ロイド:そうだな。―――なら、俺の次の言葉も分かるだろ?
アルト:……ふん。私の足を―――――
ロイド:―――――引っ張るなよ、相棒ッ!!
GM:お、おおう!?
ロイド:行くぞアルト!防御は捨てて突撃する!死んだら捨ててくから、覚悟しとけ!!
アルト:こちらの台詞だ!貴様が倒れても助けてなどやらん!ただ、奴を討ち取るのみ!!
プリス:ちょ……無駄に暑苦しい事を、しかも全く打ち合わせ無しに……!!(笑)
遠くのシルフィ:いやぁ、流石の息の合いっぷりですね……もう止められませんね、これ(笑)。
GM/バルトロ:「……ククク」 バルトロもそれを聞き、楽しそうに笑って蛮刀を構えます。 「―――ナラバ、来イッ!!」
アルト:応ッ!! まず私から仕掛ける。最後の魔晶石を使いつつ、クリメイション!(ダイスを振る)……チッ、達成値16…。
GM:あ、それなら抵抗します!
アルト:―――≪運命変転≫!!
GM:うん、そうだと思った!!(一同笑)
アルト:達成値はこれで24になって、ダメージは……(ダイスを振る)よし、23点!!
GM/バルトロ:「グ、オォォォォ!?」 あかん、弱点が痛すぎる!!バルトロの身体が炎に巻かれて―――
ロイド:そこで、魔力を乗せた槍を構えて飛び込む!(ダイスを振る)…命中が色々込みで、19!
GM:ぐむぅ、全力攻撃していなければ避けられるのですが。
ロイド:うし、ならばダメージ……(ダイスを振る)37点!!
GM:見事。ではそのダメージで……槍で胸を貫かれてバルトロは動きを止めます。
ロイド:イメージ的には、俺の眼前でバルトロの剣が止まってるイメージだな。これ終わったら、次はバルトロの番だったわけだし。
アルト:それが回って来てたら倒れてたしな…。
遠くのシルフィ:うわぁ、紙一重。
GM/バルトロ:「―――見事」 口の端から血を吐きつつ、バルトロは満足げに笑って告げます。
ロイド:……その言葉、痛み入る。
アルト:…よし、では周囲に向かって檄を飛ばす! 敵将バルトロ、向日葵兵団がロイド・クラリクロイツが討ち取ったり!!残るは弱兵だ、押し返せ!!
GM/兵士:「「「「――――ぉぉぉぉぉおぉおおおおおおおお!!」」」」 と、そのアルトさんの檄に応じるように、周囲の戦線が徐々に押し返し始めます。
プリス:ロイド!! じゃあ、そんな中でロイドに駆け寄る!!
ロイド:……あぁ、プリスか。こっちは無事だぜ、一応な。
プリス:うん……父上も無事だよ。ロイドとアルト君のおかげだね……。
ロイド:……GM、バルトロは?
GM:槍に胸を貫かれたまま、仁王立ちで動きを止めています。ただ、最後に一言―――。
ロイド:……む?
GM/バルトロ:「―――殉ズルサ、我ノ答エダ」 と呟き、小さく笑い、動きを止めます。
アルト:……殉ずる?我の答え?
ロイド:つか、立ったまま死ぬのかよ。お前は弁慶か。……最後まで一貫して武辺者であり続けたな、こいつは……。
アルト:憎み切れんか?
ロイド:そう、だな……こいつが師匠を殺したっつっても、こいつ個人への憎しみってのは余り無い。
GM:と、そんな会話をしていると―――戦場中央で動きがあります。
ロイド:戦場中央?……アウグストVSガレッガ老の地域か?
GM:ええ。正確には『そこへ向けた動き』と言うべきでしょうかね?
ロイド:……何を……いや、嫌な予感しかしねぇ。先のバルトロの言葉と合わせても…。
GM:まぁ、ここで今の今まで乱戦をやっていた皆さんよりも、シルフィさん達の方が気付くのは早いでしょう。場面を、そちらに移します。
遠くのシルフィ:きゃー、何事?
◆最後の伏せ札◆
GM:では、バルトロが討ち取られるのとほぼ同時。後方に下がったシルフィさん達の耳に、兵士達の声が聞こえてきます。
シルフィ:ふむ、その前に戦場の状況は?
GM:あ、はい。サイヴァリア隊の辺りは大体敵を押し返し終わって、戦局が安定して来た頃合いです。
ネリネ:…兵士達が騒がしい? 何かあったのでしょうか。
GM/兵士:「何だあれは?」「何か来るぞ」 といった声から始まりまして―――
一同:……え?
GM/兵士:「おい、あれはまさか」「ぶつかる、逃げろ!!」 といった叫びに取って代わられ……。
シルフィ:あ、あかん。凄い嫌な予感しかしないんですが!!
ネリネ:イクス様、メル様、バーン様、皆様集合を。何か動きがあったようです。
GM:そして、要塞に衝撃が走ります。どぉぉぉぉん、という感じで轟音。城壁の方から悲鳴も聞こえてきますね。何人か落ちたのかもしれません。
イクス:うわ、何だ何だ!? えーと、俺らの回復度合いはどうなってますか!?
GM:ああ、ある程度は回復作業が済んでていいです。まぁ、今回は気にしないでください。
シルフィ:最低限の回復は済ませてるわけですね。では、城壁の上に駆け上がります。
ネリネ:危険です、マスター! お供します!!
GM:はい。それでは見えますね。城壁の上からは、城壁中央―――ガレッガ老の担当区域に突撃した飛行船の姿が。
一同:………は?
GM:どうやら、アウグスト軍は『スカイシップ』を突っ込ませたようです。
シルフィ:……スカイシップゥ!!?
・スカイシップ。14Lv魔法生物。明らかに魔法『生物』じゃないけれど。
・魔動機文明時代の遺産。空を航行可能な小型の船。某ムーテスが持っていたのはこれ。
・少数ながら人員を乗せれるが、船自体は戦闘能力を持たない。
シルフィ:え、なに、その、バーカ!!!(一同大爆笑)
ネリネ:マスター、混乱するのは分かりますが……!!(笑)
遠くのロイド:どこにあったんだ、こんな戦力!?
GM:戦力じゃありませんよ。あくまで輸送用です。出力も完全じゃなく、余り高空を飛行できないが為に奇襲にも使えない品でしたし。出来る事は輸送か、使い捨て覚悟の体当たりくらいですね。
遠くのプリス:……あっ。傭兵達が言ってた、敵は蛮族にしては輸送や補給がしっかりしてるって…。
GM:ええ、この飛行船のおかげですね。……トリーシャさんの第十二話での行動のおかげで出なくなった要素ですから、匂わせようが無くて困ってましたが。
イクス:だからっつって特攻っすか!!?
GM:敵陣への潜入とかやってれば分かった要素だったんですけど、そうする必然性が無い状況を作られてしまいましたからね。トリーシャさんの行動が戦況に及ぼした、数少ないマイナス点でしょうか。
遠くのプリス:くっ、思わぬ弊害……。
GM:とはいえ、当初のGMの想定に比べて人族側の被害が圧倒的に少なく、蛮族側が追い込まれているのも事実。だからこそ、こんな捨て鉢な軍事的冒険に出たわけですが。輜重隊(輸送部隊)の特攻ですよ、こんなもの。
遠くのロイド:……勝ちを捨てやがったな。
GM:ええ。アウグストが仮にこの場の戦いで勝利しても――――根拠地との補給線を繋ぐ輸送手段であるスカイシップが無ければ、早晩到着するであろうマントワーズからの援軍の前に待っているのは敗北のみです。
遠くのプリス:勝ちすら捨てて……一矢報いに来たって事だね。怖いよ、捨て身の相手は。
GM:そして中央に突っ込んだスカイシップの中から、わらわらと這い出して来る数体の影。魔神ですね。それも、デュホンが制御出来ていなかったが為に戦力として数えられていなかった連中です。それらは敵味方の別なく、無差別に戦場を蹂躙し始めますね。
遠くのロイド:……っ不味い!奴らの攻撃は無差別だッ!!
シルフィ:……いけない! えーと、そちらに駆け出します!!
イクス:あ、お嬢!?
ネリネ:……メル様、バーン様。申し訳ありませんが、この場はお願い致します。私達は中央へ向かいます。
GM/メル:「うん、分かった! ……けど、大丈夫?皆結構、ボロボロじゃ……」
シルフィ:そうですね。でも、まだ戦えます。アークウェイン家は武門の家柄なんですよ、メルちゃん。魔術師だけど、武闘派魔術師の家系ですね。戦場で魔法を使って戦う。だからこそ、その働きで貴族の末席に連なっているんです。強大な敵がいて、蹂躙される味方がいる。ならばやる事は決まっています。
イクス:…お嬢がこれだと……お嬢の性格を知ってる旦那が中央に来るのはほぼ確実。となると、兄貴やプリスさんもまず来ますね。
シルフィ:そですね。大丈夫、命を捨てるつもりはありませんし、危なければ逃げますからっ!!
GM/メル:「…分かった、気をつけてねっ!!」
GM/バーン:「アレットさんやサイヴァリアさんには、僕達の方から話しておきます。確かにこの状況……看過は出来ません」
シルフィ:ありがとうございます!さぁ、往きますよ!!
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
ロイド:さて、こちらか。俺達もその状況を見ていて良いんだな?
アルト:……GM、中央の状況はどうなっている?
GM:分かりません。混乱しているのだけは分かりますね。
ロイド:……お嬢なら多分、あの真っただ中に飛び込むんだろうなァ。
アルト:……行く気か?
ロイド:まだ身体も動くしな。放っちゃおけねぇだろ。……バルトロに刺さった槍を引き抜いて、肩に担ぐ。
プリス:……多分、さっきの『我の答え』や『殉ずる』の意味はこれだね。勝ちを捨てた、捨て身の戦術。ついでに言うと、バルトロの隊は少しでも中央を薄くする為の囮に使われたと見るべきだろう。けど、バルトロはそれら全てを承知の上で殉じた……。
ロイド:あくまでただの武人。いや、ある意味騎士だったのかもな。アウグストに仕え戦う騎士。……そういう意味では、蛮族としちゃ変わり者だったのかも知れねぇな、こいつは。……それはそうと、この場の状況は?
GM:はい。バルトロの撃破もあり、全面で押し返しています。敵は潰走していますね。
アルト:問題は無さそう……か。では、仕方あるまい。ロイドの後に続こう。 正直、私は限界が近いぞ。余り期待をするなよ?
プリス:いや、近いって言うかアルト君は明らかに限界だよね?MP幾ら残ってる?
アルト:5。HPは1。(一同笑)
プリス:……あの、それで何しに行くの?(笑)
アルト:補助魔法の一発は撃てる。倒れるのが前提ならば、盾にもなれるか。
プリス:……馬鹿ばかりだね。 がしゃりと音を立てて、両手の銃から空薬莢を捨てます。 僕も行こう。本当に危ないと思ったら止める役が必要だろう?
ロイド:お前な、危ないぞ?
プリス:ボロボロの身体でその危ない場所に突っ込んで行く癖に、良く言うよ。あのね、僕は我侭なんだ。父上以外では初めて僕の正体を知っても優しくしてくれた……そんな君を手放すなんて事しないよ。
ロイド:……こりゃ、親父殿には怒られるな。娘取ったってさ。
アルト:まぁ、頑張れ。男の甲斐性だとでも思うんだな。
ロイド:言ってろ、クソ眼鏡。 ……GM、さっきの傭兵は近くに居るか?
GM/傭兵:そうですね、ダライアス氏を奥まで後退させて、この場に残っています。 「……行く気か?」
ロイド:ああ。―――この場は任せる。
アルト:私の杖も預かっていろ。後で取りに戻る。
遠くのシルフィ:アルトさん、それ微妙に死亡フラグ…。(一同笑)
アルト:私が死んだら影武者を立ててくれ。(一同爆笑)
ロイド:お前はどこの戦国武将だッ!?(笑)
GM:(ふむ、成程……来ますか)
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
さて、この段階でPC達の継戦能力はほぼ限界です。
正直言って中央の魔神は放っておくのも選択肢の一つでした。
その場合、ブルデ側に不都合なイベント―――具体的には、魔神全滅と引き換えにガレッガ将軍の戦死が発生したのですが。
鬼畜? 何とでも言ってください。
結構本気で殺しにかかっても大丈夫な連中ですのでやっているだけですYO。
実際これまでのGMの目論見はほぼ粉砕されていますし、ね。
とは言え、シナリオ作成段階ではここまで損耗しているのは想定外でしたが……。
この時休憩を挟んでいたので、その時の各キャラのステータス状態をメモさせて貰っていました。
それを書き出しますと……。
シルフィ@HP1 MP25 魔晶石5点1個 10点1個 魔香水4個
何気にMP面では一番継戦能力を残しているのが彼女です。使い魔のMPも健在。
イクス@HP40 MP11 魔晶石5点×6個
MPは減っていますが、魔晶石を満載している為に結構余裕があります。
ネリネ@HP24 MP5 ヒーリングポーション9個
シルフィ組の三名はまだある程度の余裕を残しています。ネリネも多少消耗しているも、未だ健在。
ロイド@HP21 MP8 魔晶石0個
何気に限界が近付いている男です。というか、対バルトロ組は全員ほぼ限界が見えてました。
アルト@HP1 MP5 魔晶石0個
君は何をしに行くつもりですか。
プリス@HP27 MP4 魔晶石0個
最初の1ラウンドでMPが切れ、その後何もできなくなるMPしかありません。
これに加えて、戦場到着までに魔法やポーションでの回復ならば済ませて良いと裁定しました。
つまりは10分とかの時間がかからない、戦闘中出来るレベルでの行動。
その結果―――
シルフィ@HP30 MP39 魔晶石5点1個 10点1個
ヒーリングポーションをがぶ飲みした結果、十二分にやれる状態に。魔香水でMPも回復。
イクス@HP40 MP25 魔晶石5点×6個
魔香水でMPを回復して貰った結果、こちらも十二分にやれる状態に。
ネリネ@HP98 MP5 魔晶石3点×2個
ヒーリングポーションを飲み切ってHPはほぼ全快。シルフィサイドの三名はこれでほぼ問題無しです。
ロイド@HP54 MP0 魔晶石0個
MP切れの神官戦士です。HPも万全とは言えません。
アルト@HP1 MP5 魔晶石0個
だから君は何をしに行くつもりですか。
プリス@HP27 MP4 魔晶石0個
初手で一発撃った後は置物と化す気満々です。
シルフィ:こっちは余裕まだあるんですけど、バルトロと戦った三名はもう色々限界な気が……。
プリス:大丈夫、最初の一発は撃てる。後は知らない。(一同笑)
アルト:案ずるな、最初に補助魔法をかければ私の役目は終わる。後は後方待機で、最後の手段として肉の盾程度か。(一同笑)
シルフィ:……本当にアルトさんとロイドはギリギリ限界の戦術を立てますね(笑)。
プリス:僕やシルフィと違って、死んでも勝つ方針で考えるよねあの二人は(笑)。その分僕やシルフィよりも戦果は大きい作戦を立てるけどさ。
ロイド:まぁ、ともあれ敵がどれだけ居るかだな。ある程度までならアルトやプリスを頼みにしなくても大丈夫かもしれんが……。
プリス:向こう行ってからの状況次第だね。
GM:はい、それでは―――戦場中央、トリーシャさんが命を落とした正門付近の城壁上では、突っ込んできたスカイシップの周辺で魔神が大暴れして人族が必死に防戦している状態です。蛮族達は巻き込まれないように一旦距離を取ったようですね。
ロイド:そら、制御出来ていない連中ならそうなるか。
GM:スカイシップは良い感じにブッ壊れてますが、同様に正門も大きなダメージを受けた様子です。そして戦場の両翼から突入した皆さんの目に、三つ首を持つ巨大な犬のような魔神と直立したドラゴンのような大型の魔神の前で、丁度見知った老武人がゆっくりと倒れ伏した所です。
シルフィ:……って、それ……。
プリス:ガレッガ将軍!?
GM/兵士:「しょ、将軍を御守りしろ!!」 と叫んで兵士が必死に盾になっていますが……。うん、まぁ、魔物知識判定どうぞ。
アルト:(ダイスを振る)直立ドラゴンはシルフィ達が戦っていた奴だな。これは15。犬は20が出た。
GM:はい、直立ドラゴンは不確定名直立ドラゴンのままですが、犬はどうやらケルベロスですね。
イクス:うぉわぁ……。
・ケルベロス。11Lv4部位魔神。
・三本の首から三種類のブレスを吐き、直接戦闘力も高いモンスター。
ネリネ:まぁ、直立ドラゴンはある程度能力もコア部位も分かってるんでどうという事はありません。問題はケル犬です。(一同笑)
イクス:……ケル犬って(笑)。
GM:ちなみにここで中央の援護に来なくても、シナリオは成功で終了している予定でした。ガレッガ将軍死んでましたが。
プリス:その言葉から察するに、まだ死んでないんだよね!?
シルフィ:私達からその光景は見えてるんですよね。では―――ネリネ!!
ネリネ:御意。 えーと、突進して横合いからケル犬に切りかかります!!
GM:うん、ではケル犬はそれを飛びのいて避けますが、それでガレッガ将軍から距離が出来ます。そして直立ドラゴンも乱入して来たネリネさんに気を取られた所で、ガレッガ将軍の部下が必死に倒れた将軍を引っ張って離脱します。
ロイド:しかし将軍、何してんだよ……。仮にも11Lvファイターじゃなかったのか。
GM:11Lvファイターで7Lvセージ3Lvレンジャーという微妙に戦闘に特化していない組み合わせで、アウグストを食い止めた後に魔神二体に突っかかられりゃ、そりゃ持ちませんよ。
アルト:……周囲がフォローしてやれば良かろうに。
GM:それが出来ない程の激戦だったようですね。とはいえ、アウグスト単体ならば止める自信があったのでしょうが……。
イクス:これは想定外、って事っすね。
GM/兵士:ですね。 「すまない、ここは任せる!」 と叫んで、兵士がガレッガ将軍を引っ張って後退します。
ロイド:ま、ともあれ将軍が部下に引きずられて下がるのと入れ替わるように戦場に乱入だな。 ネリネ、お前何やってんだ!?
ネリネ:少々、躾のなっていないトカゲと犬にお仕置きをしようかと。丁度良い所にいらっしゃいました、ロイド様。御助力願います。……アルト様がやたら血塗れですが(笑)。
アルト:気にするな。
ネリネ:HP1を気にするなという方が無理かと。(一同笑)
シルフィ:あ、ロイド!来てくれたんですね!!
ロイド:お前が予想通りに戦場中央に来てて笑ったよ、コンチクショウ。
シルフィ:だって、ロイドも来てくれると思っていましたから。 にっこり笑って、合流ですかね。
GM:ええ、それでは合流できます。敵も直立ドラゴンを前衛に、ケルベロスを後衛に据えて戦闘準備します。強そうな敵が来たと判断したのでしょう。それと、周囲で戦っていたグルネルも2体乱入します。
ネリネ:まぁ、私一人では部位数の関係で移動妨害も出来ませんしね。フォーメーション固められましたか。
ロイド:こっちはネリネが単独で最前線。その後方に残り全員ってとこか。
プリス:GM、魔神ってこいつらだけじゃないでしょ?周囲の状況は?
GM:他にも何体かの魔神がいますが、こいつらほどの大物は居ないようです。とりあえずこいつを抑えられれば、他はどうにかなりそうな感じ。
ロイド:OK、ならやる事は決まってるな。
シルフィ:折角のフルメンバーですしね。敵を撃破し、この場を切り抜けます!
◇向日葵兵団VSケルベロス&直立ドラゴン(ラグナカング)&グルネル2体◇
▽ラウンド1▽
GM:では、今回のボス戦となります。ケルベロスの前方5mに直立ドラゴン―――もう面倒なので名前言いますがラグナカングと、それとグルネル2体。そこから5m距離にネリネさんで、更に5mの所に残りの皆さんとなりますね。
イクス:(ダイスを振る)あ、スゲ。先制判定、21っす。
GM:それは凄い。完全に先手を奪われました。
シルフィ:……ファイアボールがケルベロスに効かないのが痛いですね。ファイアボールも範囲の関係で敵前衛を狙ってもコア部位に当たらない危険が……ううん。
ロイド:まずはプリスに直立ドラゴンを落として貰うか。
プリス:うん、これで僕はここから先は案山子になるけど……。最後のMPでソリッドバレット四連発!!(ダイスを振る)…くっ、まさかの1ゾロで1発外したけど、残り全弾命中で頭部に17点、16点、16点のダメージ!!
GM:……壁にもならん。一瞬でラグナカングが落ちました。
ロイド:っしゃ!グルネル2体なら、ファイアボールで巻き込めるな?
シルフィ:あ、はい!それじゃあ3m後退しつつロイドにヴォーパルウェポンをSでかけつつ、ファイアボールをグルネルに叩き込みます!(ダイスを振る)達成値は低くて18ですが…。
GM:うう、それでも抵抗抜けてるんですよね…。
イクス:出目5でも抵抗貫通って鬼ッスねー、常々思ってた事っすけど。
シルフィ:弱点込み、グルネルA上半身に21点、下半身に20点、グルネルB上半身に20点、下半身に22点……くっ、何ですかこのダイスは!めっちゃダメージ低いんですが!!
GM:十分に痛いですよ!!
ロイド:このラウンドでグルネルは片付けたいが……行動が残っているのは俺、イクス、ネリネ、アルトか。
アルト:まず私だな。攻撃は出来んので、補助に徹する。3m前進しつつ最後のSランクカードでロイドにバーク・メイルをかけつつ、プロテクションII!!
ロイド:OK、これで俺はプロテIIに加えてバーク・メイルとヴォーパルが双方Sでかかってる状態か……。
ネリネ:超強化ですね。
ロイド:3分間だけかなり強くなった気分だ。
イクス:で、俺っすか。うーん、どうすっかな……定石通りフォース連打で、グルネルを削りますか。
ネリネ:……プリーストの定石って、フォース連打だったんですか?(一同笑)
シルフィ:向日葵兵団限定の常識ですよね(笑)。
イクス:とにかく、行くっすよー。3m前に出つつ、魔晶石を握り潰しながらフォース2倍拡大でグルネルの上半身に、ファストアクション効果で連射します。(ダイスを振る)む、達成値は15と17。
GM:両方抵抗は成功していますね。
イクス:ちっ……片方ラックで振り直します。(ダイスを振る)……うーん、駄目だ。両方抵抗抜けませんでした。ダメージはAに9点が2発、Bに8点と10点です。
ロイド:かなり弱って来たか。……ネリネ、HPが多く残ってるBは俺が落とす。Aは頼めるか?
ネリネ:両手持ちに切り替えれば半々以上で落とせますね……やってみます。補助動作で最後のビートルスキンと、魔晶石からMPを使ってターゲットサイトを。盾を投げ捨て、斧を両手持ちに切り替えて……(ダイスを振る)攻撃の命中は19です。ダメージは21!!
GM:ぐ、それでグルネルAは丁度落ちます!!
シルフィ:見事です、ネリネ!!
ネリネ:お褒めに預かり光栄です。
ロイド:っし。じゃあ俺は突っ込んで魔力撃……は、要らんな。異貌を発現させつつ通常攻撃でグルネルBに、(ダイスを振る)命中18でダメージ25だ。
GM:むぅ、グルネルBもそれで吹っ飛びました。
プリス:これで敵前衛は排除したけど、こっちの後衛は二人程事実上の戦闘不能だよ。(一同笑)
アルト:一応、イクスと合流した以上は魔晶石を強奪して前に出るという手もあるが。(一同笑)
イクス:強奪!?(笑)
プリス:というか前出る気!?(笑)
アルト:……血が疼いてな……。(一同笑)
ロイド:お前今回、ドレイクバロンやらオーガバーサーカーやら相手にチャンバラやってたろ!そろそろ落ち着け!!(笑)
イクス:俺、兄貴は実は戦士に向いてるんじゃないかって思い始めてる所っす…。(一同笑)
GM:…あー、良いですか?(笑) さて、では味方をやられたケルベロスは、ビートルスキンとマッスルベアーを使いつつ6m以内(=ブレスの射程圏内)に居るロイドさんとネリネさんにブレスを吐きます。3つの頭部から同時に吹雪ブレス。達成値は21で、抵抗失敗すればダメージは2D+16です。
ロイド:うげ。
・ケルベロスのブレスは、同じ首で同時に吐くと攻撃回数を減らす代わりに達成値とダメージが上がります。
・吹雪ブレスは達成値・ダメージ共に三種のブレスの中では中程度ですが、食らった対象の防御力を一定ターンの間だけ減らす効果があります。
・つまり、ダメージを『耐える』タイプのロイドとネリネの天敵ですね。
ネリネ:(ダイスを振る)…むぅ、流石に生命力抵抗とはいえ、達成値21は出ません。食らいます。
ロイド:……同じく、駄目だ。
GM:うっしゃ。ではダメージ、25点です!装甲無視の上、防御力低下ですよー。
ロイド:ぐっは、HPがそろそろヤバくなってきた。しかも弱点属性だからダメージ増えるのが痛ェ…。
ネリネ:HPは平気ですが、防御力低下が痛いですね。それに、ちょっと霜焼けになりそうなブレスです。(一同笑)
ロイド:……こんな状況でも気楽でいいね、お前(笑)。
▽ラウンド2▽
プリス:さて、GM。一つ聞くけど、この辺に石とか落ちてる?
GM:む?そうですね、結構あります。城壁が破壊された結果の瓦礫とか。
プリス:よし、じゃあ手ごろな大きさのストーンを拾う!!
ロイド:…マギシューターが投石準備か。潔いな。(一同笑)
アルト:むぅ、イクスから魔晶石を貰いたいが、主動作を使わせてしまうんだよな。
GM:そですね。渡す側が主動作使うと裁定します。
イクス:じゃあ、残念ながらちょっと無理ッス。旦那と姐さんにキュア・ハート!(ダイスを振る)うし、旦那は18点、姐さんは20点回復してください。
ネリネ:感謝します。さて、ここからどうしましょうか。
ロイド:ケルベロスのコア部位は頭全てだ。順当に言って頭全てを順に破壊していくのが常道だが……。
ネリネ:胴体が保有している特殊能力のせいで、頭部に対する近接攻撃が当りにくいんですよね。
ロイド:っていうか、当たらねぇよ。特殊能力で回避が+4されて23だからな。
シルフィ:んー、では私が全部位に攻撃をばら撒くのが良いですかね。とりあえずケルベロス胴体にSランクのパラライズミストをかけつつ、魔晶石10点を握り潰して……うう、握り潰して4倍拡大エネルギー・ジャベリン!!
プリス:うわ、ごっつい魔法の槍が…。
シルフィ:(ダイスを振る)…ええい、2足りない。指輪割って、達成値21です!!
GM:うわ、殺る気ですね……。
シルフィ:こっち、回復魔法を使えるのがイクスさんだけになってますから……。殺らなきゃ殺られるんですよ!!(ダイスを振る)うし、ダメージは頭部Aにクリティカルで38点!!
GM:でかっ!?
シルフィ:更に頭部Bに25点、頭部Cには低めで21点、胴体には26点です!!
GM:ぐぬぅ……流石シルフィさん。このダメージを続けられると、ケルベロスでも早晩落ちますね。
シルフィ:続けられませんよ!?次のラウンドから、エネボに格下げです。
ロイド:うぬぅ。まぁ仕方ない。クリティカルレイかけながら、ケルベロス胴体に魔力撃!!(ダイスを振る)……おし、命中18だが、お嬢のパラライズミストのおかげで命中!
ちなみに、テープ起こし担当の零時さんがmixiで何人かの人に指摘されたそうですが…。
『補助動作で使った賦術は敵に自動抵抗される』という事から、このシルフィの賦術の使い方が間違ってると誤解されてたんですよね。
ですが、パラライズミストを初めとした一部の賦術は『抵抗:短縮』となっています。
つまり、抵抗されても1ラウンドだけは効果を発揮するのです。
今回のような場合、敵の回避を1ラウンドだけ下げる事が出来るわけですね。
ロイド:ダメージ40点!!
GM:クリティカルせずにそれとか、相変わらずもう……! 頑丈な筈のケルベロス胴体が早くも半分以下に!
ロイド:よし、いけるか!?
ネリネ:続きます。両手持ちのアックスで……(ダイスを振る)すいません、外しました。
アルト:まぁ、そういう時もある。最悪の場合、私も前に出るから安心しろ。(一同爆笑)
ロイド:だからお前は、どうしてこう……!!(爆笑)
アルト:私に前線に出て欲しくなくば戦え!!(一同爆笑)
プリス:斬新な脅しだね……(笑)。
アルト:まぁ、そんな事言いながらネリネにバークメイルをAでかけつつ、プロテクションだ。
ネリネ:感謝します、アルト様。
GM:では、こちらの行動ですねー?ブレスか噛みつきか……まぁ、接近してくれたしランダムで決めますか。(ダイスを振る)…お、頭Aが炎ブレス。頭Bがネリネさんに噛みつき。頭Cがロイドさんに噛み付きです。バラけたなぁ。ブレスの達成値は18ですよー。
ロイド:うげっ。(ダイスを振る)…くっ、ブレスも噛みつきもモロに食らった!!
ネリネ:ブレスは流石に抵抗しましたが、噛みつきは食らいましたね。
GM:うっしゃ。ではブレスのダメージは17点です。半減したネリネさんは9点ですね。更にロイドさんへの噛みつきは24点、がぶっ!!
ロイド:ぐはっ!? やべぇ、HPが20に……。
GM:ネリネさんへの噛みつきは、出目が良くて28点です。
ネリネ:……くっ、盾を投げ捨ててる事もあって、今の私の防御力は補助魔法込みでも6点しかありません。24点貰います。
謎の計算ミス。2点多くダメージを貰っていますが、全員気付かずスルー。
ネリネのPLは結構この手のポカミスが多いです。しかも大抵、自分が不利になる方向で間違うお茶目さん。
ネリネ:私はまだ大丈夫ですが、ロイド様が大分参って来ていますね…。
ロイド:MP0。もう煙も出ない上に、HPも残り20点……。
アルト:ははは、何を馬鹿な。私なぞHPもMPも1だぞ。(一同爆笑)
イクス:引っこんでて下さい、マジで!!(笑)
▽ラウンド3▽
アルト:さて、私はどうするかな。
ロイド:帰って寝ろ。(一同笑)
シルフィ:暴言じゃなく、本気でそれが正解ですからね…(笑)。
アルト:とはいえ、意味はあるからな。ケルベロスから7m(ギリギリブレスの射程外)に移動して止まる。
ロイド:その位置の意味は。
アルト:貴様が倒れたら私か誰かがカバーに入らないと、部位数の関係でネリネだけでは止め切れん。最悪、敵が前衛を無視して後衛を狙って来たら目も当てられん。
シルフィ:……あー、確かに。そう考えると、肉の盾になってもらうって選択肢も実際問題アリなんですね。
アルト:やらないに越した事は無いがな。さて、司令官。策を出せ。
ロイド:司令官言うな、失敗フラグみてぇじゃねぇか。(一同笑)
・司令官→トランスフォーマーのコンボイ司令の事。
・『私に良い考えがある』と言って作戦を立案するが大抵失敗する。
・こうして考えると、部下には慕われても物凄い無能。
プリス:んーと、敵の攻撃対象はランダムなんだよね。ここはもう1ラウンド、今の戦術を継続しようか。イクス君の回復が成立すれば、ロイドがまだ耐える目が十分にある。
ロイド:参考までに俺が耐え切れず倒れたら?
プリス:アルト君が突っ込んで1ラウンド稼ぎ、その間にシルフィとイクス君による総攻撃、かな?
アルト:腕が鳴るな……。(一同笑)
イクス:あかん、ここで回復しくじったら旦那と兄貴がヤバくなるのか!?(笑) えーと、キュア・ハート。旦那と姐さん、15点回復してください。
プリス:…相変わらず回復の出目が微妙だねぇ。多分大丈夫だとは思うけど…。
ロイド:まぁ、とりあえずだ。お嬢、頼む!
シルフィ:あいっ!補助動作で敵胴体にパラライズミストをAでかけて、ビグザムのMPを使いつつ、4倍拡大エネルギーボルト!!これでガス欠です。
プリス:(愕然と)……え?もう、終わり?
シルフィ:……ま、不味かったですか?
プリス:えーと……御免、もう1ラウンドくらい火力支援が続くと考えて策を練ってた。
シルフィ:先手必勝狙いでジャベリンを放ったんですけど……エネボの方が良かったです……かね?
プリス:…い、いや。確認しなかった僕も悪い。しかしこれで、さっき言った戦術は使えなくなったか…。
シルフィ:う、それはすいません。まぁ、とにかく……エネボ!(ダイスを振る)よし、ギリギリ抵抗抜いた!腕輪壊してダメージ+2します!!(ダイスを振る)頭部Aにダメージ19、頭部Bにダメージ20、頭部Cにダメージ18、胴体にダメージ18です!!
GM:ぬお、それは痛い。頭部AとBはもう欠片補正だけの領域ですし、胴体と頭部Cも大分危なくなってきています。
プリス:そう考えると、シルフィの最初の2ラウンドに全力を注ぎこむ戦術も間違っていなかったか……。ロイド、胴体落とせる?
ロイド:やってみる。クリティカルレイ、最後のAランクカードを使う!(ダイスを振る)……うし、命中18だがパラライズミストのおかげで当たるよな?
GM:ですね。ぬぅ、厄介だぞシルフィさん。
ロイド:よっしゃ!(ダイスを振る)…ダメージ、クリティカルはしなかったが39だ!!
GM:では、それで胴体が落ちます。頭部への近接攻撃が、ペナルティ無しで行えるようになりましたね。
ネリネ:では、私が推定残りHP1の頭部Aを……。
プリス:待って、それなら僕がやってみるよ。3m前進で距離9m。射程圏に入ったんで、頭部Aへ前の行動で拾ったストーンを投げる!!
一同:おお!!
ロイド:なるほど、HPの少ない部位にだったら倒せる可能性はあるな。
プリス:そういうこと。シルフィの速攻戦術が生み出した、敵のHPを短時間で減らしまくった成果かな。銃程の威力は当然ないけど…。(ダイスを振る)投擲の達成値は19。指輪割って21!!
GM:うぐ、当たってます……。
プリス:(ダイスを振る)ダメージは14!!
GM:うげ、それ……落ちました。
一同:おおう!?
ネリネ:まさかの戦果ですね。投石でケルベロスが落ちるとは。
プリス:うん、MPが尽きても諦めずに出来る事をやっておいた成果が出たかな。これは嬉しいね。
ロイド:礫がケルベロスの眉間に刺さって、そのままその頭が動かなくなったわけだ。
イクス:…お、おっかねー……。(一同笑)
ネリネ:ともあれ、これは好機ですね。魔晶石を潰してターゲットサイト。アックスで頭部Bに切りかかります。(ダイスを振る)…くっ、達成値18……。
GM:それなら回避していますねぇ。
ネリネ:……いえ、ここで器用度増強の指輪を破壊!強引に当てます!!
イクス:おおお!?
ネリネ:(ダイスを振る)…ダメージ、21……これでどうですか!?
GM:残念、痛いけどそれだけじゃ落ちません。
ネリネ:くっ。
イクス:つーか俺らさっきから消耗品使いまくりっすね。
ロイド:魔晶石も、残ってるのはイクスが持ってるだけだしな。
ネリネ:ご安心を、保存食ならたっぷりあります。(一同爆笑)
アルト:それで何を安心しろと!?(爆笑)
プリス:確かに消耗品だけどさぁ!?(爆笑)
GM:くー、ともあれこちらの番ですね。残った頭は……(ダイスを振る)あ、両方ともロイドさんを噛みに行った。
ロイド:(ダイスを振る)…むぅ、やっぱ駄目だ、避けられん。
プリス:ロイドは避けるタイプの戦士じゃないからね…。
GM:うっしゃ!ではダメージが…(ダイスを振る)26点が2回!!
ロイド:うげっ……。
プリス:ロイド、それ……生きてる?
ロイド:……HP2。ベルトが無ければ即死だった。(一同笑)
アルト:ブラックベルトの専用化分のHPで残ったか(笑)。
プリス:眼鏡やらベルトやら、君らホントにアクセサリのHP増加分だけで生き残る事が多いね…(笑)。
ロイド:つーか、ヤベェな。これでまた狙われたら、次のラウンドはもたんぞ。
プリス:そうだね、仕方ない。勝負に出ようか。
▽ラウンド4▽
プリス:さて、この段階で改めて状況を整理しよう。僕、シルフィ、アルト君は各々MPも魔晶石も尽きて、事実上の置物だ。僕は投石、シルフィとアルト君は賦術で多少頑張れない事もないが……まぁ、期待するだけ酷だろう。
ロイド:となると、俺とネリネとイクスでどうにかしろって事だよな。
プリス:うん、敵に手番を回さずに君達三人の攻撃で倒すのが最上だね。難しい話ではないだろう?
ロイド:まぁ、多分。
シルフィ:あ、待った待った。その前に私が動きますよー。2倍拡大、パラライズミストです。主動作で使うんで、対象を拡大できる!(ダイスを振る)抵抗はされましたが、頭BCの回避が1減ります。
ロイド:よし、ナイス。まずは俺がHPが比較的残っている頭部Cに魔力撃!(ダイスを振る)…ぐあ、命中16……。
GM:あ、それなら避けてますね。
ロイド:くおおぉ……腕輪割っても届かねぇ……。
イクス:はぁ、仕方ねぇっすね。魔晶石割って、秘密兵器使います。ゴッドフィスト、二倍拡大!!
シルフィ:おお!? 神の拳ですね!
イクス:ええ。フォースとはケタ違いの破壊力とMP消費を誇る高位プリースト用の攻撃魔法っす。(ダイスを振る)達成値、17……抵抗は抜けなかったっすけど、衝撃属性攻撃っすからそっちの弱点ッス!!
GM:うわ、そう言えば!?
イクス:(ダイスを振る)…で、ダメージは頭部Bに11、頭部Cに12っす!!
GM:ぐ、それで頭部Bは落ちます。残りは頭部Cのみ…。
ネリネ:では、トドメは頂きましょう。補助動作で≪MP変換≫!MPをフルチャージした上で、ターゲットサイトを使います。命中1が生死を分ける…!(ダイスを振る)よし、命中19!ターゲットサイトとマスターのパラライズミストのおかげで当たりました!!
GM:ぐあ、猪口才な!
シルフィ:なんとでも言ってください!
ネリネ:コンビネーションの勝利という奴ですよ。(ダイスを振る)よし、ダメージは19点です。
GM:…それでケルベロスは頭を三つとも潰されて、轟音と共に崩れ落ちますね。
ロイド:……危ない所だったな。主に俺が。(一同笑)
シルフィ:それはそうと、ここからどうしましょうか。
ロイド:敵の本隊の動きはどうなってる? この魔神でこちらを削って、弱った所にトドメが向こうの目論見の筈だから……。
GM:ええ、魔神が撃破された瞬間、一旦下がっていた敵が再度の突撃を仕掛けて来たのが視界に入ります。
ロイド:……チッ。ここからどうする? 周辺の味方はガレッガ将軍がやられた事で混乱しているだろうし…。
アルト:とはいえ、流石に限界だぞ。この状況でまだ継戦能力を残しているのはネリネくらいだ。
ネリネ:まぁ、私はまだまだやれる状態ですが……他の皆さんが限界ですよね。どうしましょうか。
GM/サイヴァリア:と、そこで戦場の左方から敵集団へ向けて魔法や弓、銃などで遠距離攻撃が飛びます。 「―――待たせたな!! ガレッガ将軍の部隊は一旦要塞内へ退き、再編と負傷者の後送を急げ! サイヴァリア隊、敵を要塞内に入れるな!!」
ロイド:…サイヴァリアか!?
GM/アレット:「…よくも御爺様を……総員、一斉射撃! この距離です、外したら厳罰ですよ!!」 そして、要塞内からも敵に苛烈な一斉射撃が飛びます。
シルフィ:アレットさん!?
GM/ダライアス:「ああ、居た居た! 向日葵兵団の皆、一旦下がるんだ。ここからの最後の勝負、君達に頑張って貰う事になりそうだからね!!」 そして最後に、要塞内部からダライアス将軍が声をかけてきます。
プリス:父上、ご無事で!?
GM/ダライアス:「ああ、問題無いよ。それにしても無茶をしたものだね……おかげでガレッガ将軍が助かったのは僥倖だったけどね」
ロイド:間違った判断だったとは思わん。謝らねぇぞ。 ……とりあえず、サイヴァリア隊とアレット隊で敵を止めてるんだな?
GM/ダライアス:そうなりますね。 「ガレッガ将軍も君達を呼んでいる。急いで来てくれ」
シルフィ:分かりました、向かいましょう。……皆さん、お気をつけて。
GM:さて、変則ですがここで一旦シナリオを切りましょう。次のシナリオが開始してもHPやMPは回復しませんので悪しからず。
一同:うげっ!?
GM:ある程度は救済策を考えていますけどね。……いやぁ、ここまでボロボロになってくれるとは思っていませんでした。GM冥利に尽きますね?
ロイド:くぉぉ……このギリギリのバランスが憎い…。
プリス:消耗品、もう殆ど残ってないよね……。どうしよっか……?
―――さて。
長きにわたるブルデ篇も、次のシナリオで終了。
日時的には続くものの、ここで一度シナリオを切ってひと段落と致します。
レガリアを狙うドレイクバイカウント、アウグスト。
彼の策と手駒の悉くを潰してきた向日葵兵団。既に満身創痍の状態で、続くシナリオに挑んで貰うと致しましょう。
消耗品を使い、HPやMPを消耗して貰うのも計算の内でしたが……いやはや、ここまで消耗するとは。
GMの想定の内、ほぼベストに近い動きを続けている冒険者達ですが……その代償は大きかったようです。
その分経験点は凄まじい事になってますけどね……。
・獲得経験点:6100+各々の1ゾロ分
・獲得報酬:今回は無し(戦利品も拾う暇が無かった)
・使用消耗品:魔晶石(5点×39+10点×1+3点×2+1点×1)+カード(S×8+A×24+B×4)+魔香水×6+ヒーリングポーション×9+腕輪×1+指輪×4=22200+20880+6500=49580
……改めて目にすると、何この経験点と消耗品。
何セッション分戦ったのかという感じですね。このシナリオ一話で大分時間かかったのも事実ですが。
プレイも編集も……うん、大変お待たせいたしました。
次でブルデ攻防戦も終結。果たして彼らの運命はどうなるのか。
ともあれ、これにて一先ずは。
……ミッションコンプリート!!