◆SW2.0キャンペーン 駆け出し冒険者のためのセプテット 第十二話◆
◆成長報告&えとせとら◆
GM:さて、それではブルデ篇の第二話となる今回を始めましょうか。
イクス:……あ、前回のアレ、なかった事になったりしないんスね。(一同笑)
GM:なりません(笑)。まぁ、前回出たキャラに関しては皆さんもキャラ掴んでくれたでしょうし……。
ロイド:ちょっと思い込みの激しい少女軍師と、人間的にギリギリアウトな善意の変態だろ?(一同爆笑)
トリーシャ:後者は忘れろと言われても忘れられないわね〜……(笑)。
GM:まぁ、覚えて貰えたならば前話の最低限の目的は達したので良いです。しかし今回渡すもんが少ないですね……いや、私が報酬の存在忘れてたからなんですが。(一同笑)
ロイド:……名誉点も無いしな(笑)。
シルフィ:経験点貰えるなら文句ありません!!(笑)
GM:はい、では経験点は1250点+1ゾロ分になります。買い物もあるならしちゃってくださいな。
アルト:金はびた一文入ってないがな。(一同笑)
ネリネ:むしろ約一名、空前絶後の散財をしてましたね。(一同笑)
トリーシャ:違うの、ガイアが私にもっとハッチャけろと囁いていたのよ〜!!(笑)
ロイド:幻聴乙。精神科か脳外科行け。(一同爆笑)
シルフィ:さて、成長しちゃいますか。
ネリネ:……さらっと流しますか、流石ですねマスター(笑)。
そして、もう何度目になるか分からない、御馴染の成長タイム。
イクスさんの知力が上がらないのもいつもの事。
イクス:……俺、なんか呪われてません?(一同笑)
シルフィ:私はよく上がるんですけどねー、知力。というわけでシルフィリア・アークウェイン、上がった能力は知力です。それと、前回ノリでメイジスタッフを壊しちゃったので、代わりに発動体として使用可能にした銀のナイフを購入しました。ナイフなのに1130ガメル。高ぇー。(一同笑)
ロイド:お嬢が接近戦武装を購入し始めたよ……。(一同笑)
シルフィ:ていうか、気分はちょっとした御洒落ですけどね。技能の成長は……かなり悩んだのですが、アルケミストを上げるよりもソーサラー8になりエネルギージャベリンを覚えるのを優先する為、今回は成長無しです。それと、戦争が近いと判断したので、1500ガメルで魔晶石5点を3つ購入。以上となります。
GM:あっさり目の成長ですね。
アルト:そら、名誉点も報酬も無ければこんなものだろう。(一同笑)
GM:……ああ、私が前回のシナリオの報酬渋くしたのが問題か(笑)。
ネリネ:渋く……って言うか、無報酬?(笑)
名前:シルフィリア・アークウェイン
種族:エルフ 性別:女 年齢:20(外見15) 生まれ:魔術師
身長:163cm 体重:50kg 髪の色:紫銀
能力値ダイス:技10 体2 心14 A8 B7 C1 D4 E11 F9
最終能力値:器用度19 敏捷度18 筋力3 生命力6 知力32+1 精神力25
保有経験点:2310
合計名誉点:238
保有名誉点:173
HP:27 MP:46+2
冒険者技能:ソーサラー7 セージ3 レンジャー1 アルケミスト4
一般技能:ノーブル3 ハンター3 カスタネッター1 リコーダリスト1
戦闘特技:魔法誘導 魔法拡大/数 MP軽減/ソーサラー 鷹の目
習得賦術:バークメイル ヴォーパルウェポン パラライズミスト ポイズンニードル
使い魔:カラス(命名:ビグザム)
武器:銀のナイフ(発動体として使用可能)
防具:クロースアーマー
アクセサリ:とんがり帽子 アルケミーキット 専用マナリング 知力増強の指輪×2 薔薇のチョーカー
所持カード:赤Aランク3枚 緑Aランク3枚 黒Aランク3枚 赤Bランク5枚 緑Bランク3枚 黒Bランク5枚
予備装備:部族のジャベリン(必要筋力3/発動体として使用可能)
所持品:冒険者セット 白紙の本 羽ペン&インク ヒーリングポーション×2 ロバ(命名デンドロビウム) カスタネット リコーダー 魔晶石5点×7 魔晶石1点 消魔の守護石3点×2 救命草 魔香草×2 魔香水×2 部族のお面 部族の羽飾り
所持金:386
貧弱砲台。火力エルフ。
魔晶石と言う弾薬を湯水の如く消費しながら、圧倒的な火力で敵を蹂躙する二足歩行型野戦砲。
8Lvになった瞬間にエネルギージャベリンが解禁されるので、GMは戦々恐々としている。
ロイド:次は俺だな。ロイド・クラリクロイツ。プリーストが6になった。
イクス:うわ、追いつかれた!!?(一同笑)
ロイド:で、筋力が上がって25になった。これで筋力増強の腕輪が無くても、パイクが振り回せるって事だな。
ネリネ:むむむ、流石です。私もそれくらい筋力があれば、金属鎧をフォートレスに変えるのですが……。
イクス:いらねぇよ、もう十分硬いよネリネのねーさん。(一同笑)
ロイド:ともあれ、これで「ブレス」の魔法も使えるようになったわけだ。それに蛮族相手となる以上、「パニッシュ」が大分重要になるからな。アルトから金借りて、割る用の知力増強の指輪買っておいた。筋力増強の奴は予備装備入りだな。
アルト:返せよ?
ロイド:覚えてたらな。ともあれ、これで買い物は終了。以上、ロイド・クラリクロイツでした……ってか。
名前:ロイド・クラリクロイツ
種族:ナイトメア 性別:男 年齢:20 生まれ:神官
身長:188cm 体重:84kg 髪の色:漆黒
能力値ダイス:技6 体14 心10 A10 B7 C6 D6 E9 F7
最終能力値:器用度20+4 敏捷度13 筋力25 生命力21 知力21+1 精神力18
保有経験点:270
合計名誉点:271
保有名誉点:146
HP:72 MP:36
冒険者技能:ファイター7 ライダー1 プリースト/グレンダール6 エンハンサー1 アルケミスト1
一般技能:バトラー3 ハンター2 コーチマン2
戦闘特技:武器習熟/スピア 魔力撃 マルチアクション タフネス 頑強
習得練技:キャッツアイ
習得騎芸:攻撃指令
習得賦術:クリティカルレイ
乗騎:レンタル取りやめ
武器:専用パイク+1
防具:専用イスカイアの魔導鎧
アクセサリ:ブラックベルト 聖印 バンダナ 器用度増強の腕輪 知力増強の指輪 アルケミーキット
所持カード:金Aランク10枚 金Bランク10枚
予備装備:マトック ロングスピア 部族のショートスピア 部族のラウンドシールド 部族の腰ミノ 筋力増強の腕輪
所持品:冒険者セット 保存食×3食 ロープ10m フック くさび10本 小型ハンマー 部族のお面 魔晶石5点×4
所持金:215
優秀な戦闘能力と、高い神官としての魔法技量を兼ね備えた神官戦士。
能力値の高さも相まって、いざ戦闘となるとパーティーの主力となる。
お嬢に隠れて忘れがちだが、結構な火力主義者。
イクス:さて、と。イクス・フォード。上がった能力は精神力っス。技能の成長は無し。買い物も無し。………えーと、い、以上?(一同笑)
シルフィ:味気ない……(笑)。
イクス:仕方ないでしょうが!!(笑) 金も経験点も大いに足りないんスから!!(笑)
GM:敢えて言うなら、前回MP軽減の存在を忘れて1発4点でフォース振りまいてたことくらいでしょうか。(一同笑)
イクス:あー、そう言えば……あとはロイドの旦那に完璧に魔力で抜かされた事も、成長っちゃ成長ッスね。
アルト:いや待て、その二つは……成長か?(笑)
名前:イクス・フォード
種族:人間 性別:男 年齢:16 生まれ:冒険者
身長:165cm 体重:50kg 髪の色:茶
能力値ダイス:技8 体7 心6 A7 B7 C6 D7 E8 F7
最終能力値:器用度15 敏捷度17+2 筋力15 生命力16 知力15+1 精神力17
保有経験点:1560
合計名誉点:238
保有名誉点:173
HP:37 MP:35+2
冒険者技能:フェンサー1 スカウト7 プリースト/ル=ロウド6
一般技能:マーチャント3 クレリック2 リペアラー2
戦闘特技:魔法拡大/数 魔法拡大/距離 魔法誘導 トレジャーハント ファストアクション MP軽減/プリースト
武器:ショートソード
防具:バックラー ソフトレザー
アクセサリ:祈りのアミュレット 専用の聖印 敏捷度増強の腕輪×2 知力増強の指輪
所持品:冒険者セット スカウト用ツール ロープ40m 小型ハンマー くさび×20 フック×2 手鏡 小型ナイフ ランタン 油×6 水袋×2 火縄壺 ベルトポーチ ヒーリングポーション×1 魔晶石5点×1 魔晶石1点×1
所持金:423
呪われてるのかってくらい知力が伸びないプリースト。
今回晴れてパーティー最下位の知力に転落した彼の未来はどっちだ。
とりあえず、魔力は低くても突っ込みの切れ味は誰にも負けない。たぶん。
ロイド:さて、アルトか。さっき小踊りしてたが、何上がったんだ?
アルト:ん、ああ。アルト・ディオスクロイツ。上がったのは知力だ。これで23……流石にシルフィは遠いな。
シルフィ:ふふふ、簡単に追いつかれては火力エルフの名が廃りますよ〜。
アルト:とは言え、魔術師の本懐だな。成長は他に無し、買い物も無いが……この調子だと、私が8Lv一番乗りか?
ロイド:だろーな。お前はややコンジャラーに偏った二極型だし、色々手を出してる他の連中より成長早いのは道理だろ。俺とお前だけ1セッション分経験点も多いし。
アルト:まぁ、道理か。ともあれ、私の成長はこんな感じだ。
GM:今回は全体的に味気ないですねぇ。
名前:アルト・ディオスクロイツ
種族:人間 性別:男 年齢:20 生まれ:学者
身長:173cm 体重:60kg 髪の色:金
能力値ダイス:技5 体7 心9 A5 B6 C5 D7 E9 F7
最終能力値:器用度10 敏捷度12 筋力13 生命力16 知力23+2 精神力19
保有経験点:3270
合計名誉点:271
保有名誉点:136
HP:37+2 MP:40+2
冒険者技能:コンジャラー7 セージ6
戦闘特技:魔法拡大/数 魔法拡大/距離 魔法収束 鋭い目 魔法誘導
一般技能:スカラー3 スクライブ3 ライブリアン1
武器:メイジスタッフ
防具:ソフトレザー
アクセサリ:専用ひらめき眼鏡 知力増強の腕輪×2 専用ブラックベルト
予備装備:ピック
所持品:冒険者セット 火縄壺 油×2 6人用テント 調理器具セット 食器(5人前) 魔化された樫の枝×4 可愛くない人形×2 魔晶石5点×4 部族のお面 頑丈なランタン
所持金:785
前回は全力で匙を投げていた専業魔術師。
能力だけ見ると立派な専業魔術師なのだが、何故かやたらと前に出る。
本人達は否定するが、ロイドとはどう見ても良タッグ。
ネリネ:で、私の番ですね。ねるねるネリネ、知力が上がりました。これにてイクスさんがパーティー最下位に転落しました。(一同爆笑)
イクス:ド畜生ォォォォ!!(でも爆笑)
ネリネ:それと、積み立てを一部崩して、専用化したヘビーアックス+1を購入しました。これから蛮族と戦争、と言うタイミングです。装備を充実させておいて、損は無いでしょう。
シルフィ:ちょっと攻撃性能がアップした感じですね。
ネリネ:戦士の本懐、と言う奴ですよ。これで多少の相手ならば戦えるようになったと信じましょう。
ロイド:大丈夫、耐えるだけならば例えドレイクバイカウントでも、お前をそうそう突破は出来んから。(一同笑)
名前:ネリネ
種族:ルーンフォーク 性別:女 年齢:4(外見17) 生まれ:戦士
身長:157cm 体重:49kg 髪の色:金
能力値ダイス:技9 体12 心5 A8 B3 C9 D11 E8 F2
最終能力値:器用度17+3 敏捷度13 筋力23+2 生命力27 知力16 精神力8
保有経験点:2110
合計名誉点:238
保有名誉点:108
HP:93 MP:11+2
冒険者技能:ファイター7 エンハンサー1 レンジャー5 マギテック1
一般技能:ハウスキーパー5 コック4 テイラー1
戦闘特技:かばう 防具熟練/金属鎧 頑強 頑強U タフネス 治癒適性
習得練技:ビートルスキン
武器:専用ヘビーアックス+1
防具:プレートアーマー タワーシールド
アクセサリ:専用ブラックベルト 器用度増強の指輪 筋力増強の腕輪
予備装備:ヘビーアックス
所持品:冒険者セット 救命草 ヒーリングポーション×10 魔晶石3点×2 マギスフィア(大) 使い易い調理器具セット 保存食9日分(27食) 美味しい保存食8食分 救命草×10 アウェイクンポーション×3
所持金:8679
魔法の武器で装備を固め始めた重要塞。
とは言え、それでも攻撃面に関しては前衛では一番弱い。
だが防御面に関しては間違いなく前衛でも随一。圧倒的な装甲とHPは他の追随を許さない。
トリーシャ:さて、と〜。トリーシャ・アールクラフト。成長は知力ですわ。あとはフェアリーテイマーを4に。ちょっと攻撃魔法も「らしく」なってきたかしら〜?回復もちょっとなら形になってきたわ〜。
GM:妖精剣士ですね〜。
トリーシャ:妖精と戯れる女神のような私……。(一同笑)
ロイド:野生のカラスが集まって来そうな女神だな。(一同爆笑)
イクス:これが女神なら、おれは世界に絶望するっス。(一同爆笑)
トリーシャ:ちょっとぉ!?それ酷くない!!?(笑)
ネリネ:……いえ、限りなく正確な評価かと……。(一同笑)
トリーシャ:ううー……ま、まぁ良いわ〜。宝石ケースを2個、宝石を追加で4個購入。これで合計6個の宝石を保有して、妖精魔法使いとして漸く真っ当になってきたわね〜。
名前:トリーシャ・アールクラフト
種族:ナイトメア 性別:女 年齢:74(外見18) 生まれ:軽戦士
身長:160cm 体重:54kg 髪の色:銀
能力値ダイス:技12 体12 心6 A5 B12 C6 D1 E9 F6
最終能力値:器用度18 敏捷度28+2 筋力21+2 生命力14 知力17+2 精神力12
保有経験点:160
合計名誉点:238
保有名誉点:123
HP:35+2 MP:24
冒険者技能:フェンサー7 スカウト5 エンハンサー1 フェアリーティマー4 バード1
一般技能:バウンサー5 ブルワー4 パヒューマー1
戦闘特技:両手利き 武器習熟/ソード 二刀流 防具習熟/非金属鎧
習得練技:ガゼルフット
習得呪歌:レジスタンス
武器:ディフェンダー×2
防具:アラミドコート
アクセサリ:専用ブラックベルト 筋力向上の腕輪 敏捷度増強の腕輪 知力増強の腕輪 宝石ケース×2 幸運のお守り
予備装備:敏捷度増強の腕輪
所持品:冒険者セット スカウト用ツール リュート(バード用楽器) 敏捷度増強の指輪 器用度向上の指輪 ユニコーンの角(使用回数3)
所持金:2477
所有コネ:“母将軍”フルメリ@顔見知り
神速タイプの妖精剣士。両手の二刀を振り回し、最前線で暴れる切り込み隊長。
そう言えば魔法をあんまり使ってない。
今回―――いや、敢えて言うまい。
◆戦争準備◆
GM:さて、それでは前回から三日ばかりが経過しました。
ロイド:その間俺ら何してたんだろうな。
アルト:私は特に何も言われなければ、賭場、図書館、宿屋の三か所にしか出現しないが。(一同爆笑)
トリーシャ:新たな行動パターンが加わったわね……(笑)。
イクス:ま、俺は情報収集っスね〜。
トリーシャ:私もね〜。可能な限り敵に関しての情報を集めるわ。あと、味方についてもね〜。
ロイド:宿でのんびりしてます。
シルフィ:それについて回ってます!ロイド、ロイド!一緒にチェスやりましょうよ〜、アークウェイン式で!!(一同笑)
ロイド:将棋でも良いぞ。
シルフィ:あ、はい。私将棋好きですよ。歩が頑張れば金になれる辺りが立身出世っぽくて。(一同笑)
アルト:……別にポーンもクイーンに進化出来るがな(笑)。
ロイド:歩が金になれるように、飛車だって頑張れば香車になれるんだ!!
イクス:退化しとるやん。(一同笑)
ロイド:いや、アークウェイン式では香車は対戦相手を貫く必殺の凶器だ。(一同爆笑)
イクス:とんだ魔弾の射手だよ!?何そのデスゲーム!!?(爆笑)
ロイド:お嬢様は言った。「アークウェイン家当主に敗北は無い。負けると思ったらすかさず反則」(一同大爆笑)
シルフィ:流石お姉様です!!(一同爆笑)
イクス:……どんなおうちだよ、アンタらの実家(笑)。
ロイド:正確にはお嬢の実家で俺の実家ではないんだがな。
イクス:似たようなもんでしょうが。3年くらい経ったら正式に旦那の実家になってても違和感無いっスよ。
ネリネ:……つまり、ロイドさんのご実家がマスターのご実家に謀反を起こして下剋上で成り代わると……!?(一同大爆笑)
アルト:その発想は無かったな(笑)。
ネリネ:え?(首傾げ)……あ、なるほど。そっちの意味ですか。
GM:むしろそっちの意味が先に出てくる貴方の思考回路にびっくりですよ。PLの素でしょ今の。(一同笑)
シルフィ:つまり、アレですよ!私とロイドの実家が一緒になる……つまり……キャー!!?(くねくね)
ロイド:……いやもう、敢えて突っ込むまい。(一同笑)
シルフィ:……ぶー。
アルト:それはそうと、私は賭場と図書館通い、ロイドとシルフィとネリネは待機、イクスとトリーシャは情報集めか。
GM:では、そんな事をしている皆さん、とりあえず宿代&生活費を消費してください。
ロイド:……そう言えば、最近生活費の消費とかした記憶無かったなぁ(笑)。
アルト:隊商の護衛。騎士団に拘束。次シナリオまで僅か一日、最悪数時間。レジーナの依頼。長期依頼の真っ最中かその時の状況によるものか、とにかく生活費は出して貰ってる事が多かったな。
GM:120Gくらいで良いですよ。今度は払えないって事は無いですよね?
アルト:……あぁ、懐かしの第二話だな。(一同笑)
ロイド:忘れろあんな昔の記憶!(笑) まぁ、払っとく。
GM:で、まぁ情報収集の結果に関しては後で纏めて伝えましょう。ともあれ、襲撃予定日まであと2日と相成った辺りで、正式に宿に居る貴方達の元に依頼人が来ます。アルトさんは顔見知りでしょう。顎髭をたくわえた、ガッシリとした白髪の老人です。種族、人間。
アルト:ああ、御老体か。
・ガレッガ・ウィスタリア将軍。前話で少しだけ登場。主にアルトと舞台裏で遊んでた。
・優秀な戦士であり、レガリア屈指の将軍。ブルデ防衛の指揮を執る。アレットの祖父。
・話の分かるお茶目な老人。
アルト:良く来たな御老体。何か用か?
ネリネ:……?アルト様のお知り合いですか?
アルト:ああ、バトルガレッガ・ウィスタリア将軍。この街の防衛指揮官だ。名前は聞いているだろう?
GM/ガレッガ:「うん、でもアルト君や。ワシの名前の前に変な枕詞付けるの止めて貰えん?」(一同笑)
ロイド:って、フットワーク軽いなオイ!?防衛の総指揮官が単なる冒険者の元に……。
GM/ガレッガ:「単なる冒険者、のぅ?ドルデアからここまでの道中での君達の戦果は聞いておるよ。それでも単なる、と言えるかの」
ロイド:……ドルデアやリテルならいざ知らず、ここはブルデだ。千の兵を抱え、優秀な冒険者は他にも居るだろう。それこそ、俺ら以上のな。
GM/ガレッガ:さてね、私の裁定では10Lv以上は英雄ですし、7Lv以上の冒険者もそうは居ないと考えてますが。ともあれ、その質問にはガレッガ老はにやりと笑って応じますよ。 「謙遜するのぅ?敵の主力の一角を担うキマイラを2体落とした冒険者が」
シルフィ:はいはーい。敵の主力って言いますけど、構成は分かってるんですか?
GM/ガレッガ:「そこも含めて、依頼の後じゃな。のう、お前さんら。ブルデ防衛戦に参加する気はあるかの?いや、あるから来てるんじゃろうけど」
ロイド:まぁ、そうだな。先にサイヴァリアとかと接触した以上、必要ならそっちから何かアプローチがあるだろうと思って黙っていたが。
GM/ガレッガ:「まぁ、アレットも少しか話をしておったようじゃがの。―――お前さんらにはどこかの部隊に所属して、その部隊の隊長の指揮の元に戦ってほしい」
トリーシャ:まぁ、アレットちゃんも似たような事を言っていたわね〜。
ロイド:どこに入るかは、俺らが決めて良いのか?
GM/ガレッガ:「うむ。出来れば今日中に、じゃな。報酬は請けてくれれば前金で一万、後金で五万。どうじゃ?」
イクス:ごまんっ!?
シルフィ:こ、これ……みかん幾つ買えますかね。
ロイド:お嬢、みかん本位制経済に脳内置換すんのは止めろ。(一同笑)
トリーシャ:生き残れれば追加で五万って事ね。それだけ状況は厳しいのかしら〜。
GM/ガレッガ:「ドレイクバイカウントの軍勢じゃからなぁ。知っておるかのぅ、ルーフェリアっつー小国が危うくバイカウント一匹の軍勢の前に陥落しかけたそうじゃ。ぞんざい勇者団なる冒険者のおかげで、事なきを得たらしいがの」
ロイド:凄い名前だな、改めて聞くと。(一同笑)
シルフィ:公式ですねー。しかし改めて聞きますと、ぞんざいの彼らは8〜9Lv。彼らと同じ活躍を私らに求めるのは酷ですけど。
ネリネ:いえ、そこまではまだ言われてませんね。キマイラ撃墜した戦力に、純粋に期待してる感じでしょうか。
GM:それにまぁ、このシナリオだけの話では終わりませんからね、ブルデ攻略戦。その分含められてると思ってください。
ロイド:……確かに2シナリオ分と考えれば妥当な報酬ではあるがな。
アルト:……使える戦力は何でも良いから使いたい、と言うところか。
GM/ガレッガ:「まぁ、そうなるのぅ」
トリーシャ:じゃ、バトルガレッガさん?条件良いかしら。
GM/ガレッガ:「……だからバトル違うと……まぁ良いわい。なんじゃ?」
トリーシャ:一つ、先に貰う報酬は現金ではなく、防衛戦に使えそうな現物を望むわ。現物支給の分、一万より多めに欲しいけど。二つ、請けるか請けないかの前に敵と味方の構成を聞かせて欲しい。是非は?
GM/ガレッガ:「……ふむ、ま、よかろ」 と、説明がちょっと煩雑になるんですけどね。プリントアウトした用紙がありますから、皆さん目を通して下さい。
ロイド:うわ、マジで色々ある……。
GM:これがガレッガさんが説明を最初にしなかった理由です。面倒だから。(一同笑)
アルト:……御老体……(笑)。
GM:今回は簡易オリジナルルールの大規模戦闘ルールと言うものを作ってきました。まぁ、PCや重要NPC以外同士の戦闘をザックリ片付けるってだけなのですが。
ロイド:その辺の説明もあるのか、これ……。
しばし読み込み&質問タイム。
一応リプレイでも説明は入れますが、こういったオリジナルの処理やハウスルールが嫌いな方がいましたら申し訳ありません。
面倒だったら読み飛ばしてしまってください。
簡単に言うと、『部隊の戦力』と『指揮官の指揮能力』を数値化した上で、簡単なダイスの振り合いで互いの戦力を削り合うルールとなります。参考文献、主に天羅万象・零など。
ちなみにこのルール、あくまで数話に渡る事になるブルデ攻防戦用に作られたものであり、時間がかかる上に1話で終わる代物ではない事を明記しておきます。
『部隊の戦力』:戦闘参加キャラクター/モンスターのLvの合計値です。例えばLv6キャラクター4人とLv5キャラクター8人、Lv4キャラクター3人だと合計で76点となります。複数部位モンスターだと、Lv×部位数とします。
『指揮能力』:0〜20程度までの数字を想定しています。多分、一般技能「ジェネラル」の技能Lv+精神力ボーナス。10もあれば、一流の将軍と考えて問題無いでしょう。15もあれば歴史に名を残しうる大将軍です。20あれば銀英伝におけるヤン・ウェンリー、信長の野望における上杉謙信です。
『特殊能力』:まぁ、部隊の特色や指揮官の能力のようなもんです。プラスになったりマイナスになったり。
で、基本的にはそれらの数値を基に、
・部隊の戦力/20(切り捨て)=戦力ボーナス値
・戦力ボーナス値+指揮能力値(※後述)=戦力ダイス数
と言う数値を算出します。
※で出しましたが、戦力ボーナス値に足せる指揮能力値は、最大で戦力ボーナス値までとなっています。
余りに少数だったり烏合の衆過ぎたりしては、指揮官がその能力を活かし切れない、と言う事です。
ここまでが前準備。
そして戦争段階。
戦争フェイズ、戦闘フェイズ、更新フェイズの三段階に、仮にGMは分割しました。
▼戦争フェイズ
勢力同士に分かれて、「戦力ダイス数」の数だけ6面ダイスを振り合います。
出た数字がそのフェイズでの、その勢力の戦闘力です。
数値が高い方が勝利し、まずこの段階で負けた方の戦力値を、「勝った方の戦闘力−負けた方の戦闘力」分だけ減少させます。
設定されたイベントや、固有の能力で数字に何らかの変化が出る場合もあります。奇襲を受けて混乱しているので、ダイスが半分とかね。
互いに拮抗している場合、差が殆ど出ずにあまり戦力値に変化は出ませんが、結局ちゃんと更新フェイズや戦闘フェイズで減るのであまり気にしないでください。
複数の部隊同士の激突の場合、防衛側が「どの部隊をどの部隊に当てるか」を決定できます。
結果、複数VS1になった場合、複数側は戦闘力値を合計出来ます。
尚、この段階でPC達の出番はあまりありません。
▼戦闘フェイズ
さて、戦場の華です。
戦場に居るPCや、或いは重要NPC達が暴れ回るパートです。
PCが望む限り最大3回(GMが感覚で変えても良いと思いますが)まで、PC達は「遭遇表(ミスト・キャッスルの流用が楽でしょう。作るのも良いと思います)」に従い出現した敵と幾度も戦う事になります。
その結果、倒した敵の分だけの戦力値が敵の軍勢から減って行く事になります。
PC達の活躍で戦場に影響を与えられるパートです。
逆に敵軍のNPCが大暴れして戦力を削られたりするのもこのパートです。
▼更新フェイズ
戦闘により、両軍は勝敗関わらず大きく消耗します。
戦争フェイズと戦闘フェイズで、ここまででGMはゲーム内で大きく2時間〜1日の時間が経過すると考えていますが……とりあえずそれだけの時間の戦闘で戦力は消耗し、死人も出たでしょう。
戦争フェイズで勝利した勢力は「敵戦力値の1/10(切り上げ)」分。
敗北した勢力は「敵戦力値の1/5(切り上げ)」分のダメージを直で戦力値に食らいます。
それだけの人数が脱落したり死亡したりした、と言う事です。
特にイベントが無い場合、この減少する戦力にPCや重要NPCは含まれませんが、さっくりイベントでNPCが死ぬ可能性もあるので注意が必要です。
また、戦争フェイズに参加していなかった部隊は、現戦力値の5%を回復する事が出来ます。
ただし、初期の戦力値以上に回復する事は出来ません。
また、このGMは戦力値が100を切る、或いは戦闘参加可能人数が20人を切ると、軍集団としての行動は不可能になると判定。戦争ルールの終了、と言う判断をします。
このルールはあくまでサークル竜鳴艦が身内で使うためだけのルールです。
厳しいツッコミは可能な限り避けて頂けると、GMやリプレイ担当としてはモチベーション的に助かります。いやマジでチキンなんで。
GM:と、言うわけで……大体戦争のルールは理解しました?
イクス:2割くらい。(一同爆笑)
GM:それは高いのか、低いのか(笑)。
イクス:高いっスよ、PLが高校時代、英語の授業なんか1割も理解してなかったですもん。(一同爆笑)
ロイド:……なぁ、プレイヤーに問うがどうしてお前卒業できたんだ…?(笑)
イクス:ともあれ、軍師担当が分かってれば問題無いでしょう。全員が完全に理解できるのを待ってたら日が暮れますよ。大丈夫、休憩時間に読み込んでおきますから。大枠は掴みましたし。
GM:ふむ、ではその言葉を信じましょう。軍師担当、OKですね?
ロイド:ん、まぁOKだな。
トリーシャ:問題無いわ〜。
GM:で、現在のブルデの部隊に関しては……まぁ、イクスさんやトリーシャさんが情報集めてましたしね。戦力値と指揮能力はこうなっております。
・中核部隊
指揮官:ガレッガ・ウィスタリア
兵数:230
戦力値:1200
指揮能力:13
戦力ダイス:73
重要NPC:ガレッガ・ウィスタリア
特殊能力:『老練』@イベントや敵の能力により、戦力ダイスや戦力値、戦闘力にマイナス補正を受ける場合、減少分を半分に減らす。
・第一部隊
指揮官:レイストーム
兵数:200
戦力値:800
指揮能力:9
戦力ダイス:49
重要NPC:レイストーム
特殊能力:特に無し
・第二部隊
指揮官:ダライアス
兵数:230
戦力値:700
指揮能力:5
戦力ダイス:40
重要NPC:ダライアス
特殊能力:『補給確保』@戦争フェイズに参加していなかった味方の回復する戦力値を、『現戦力値の5%』から『8%』に引き上げる。電卓を用意しよう。
・第三部隊
指揮官:アレット・ウィスタリア
兵数:250
戦力値:900
指揮能力:11
戦力ダイス:56
重要NPC:アレット、バーン、メル
特殊能力:『射撃兵』@戦争フェイズにおいて、前線への参加を放棄した(ダイスを振らなかった)場合でも、敵に対して(自分の戦力値/5)分のダメージを一方的に与える事が出来る。その場合、更新フェイズに自軍の消耗は無い。ただし、他に前線に出る味方部隊が必要。
『策謀』@戦争フェイズに参加している敵軍勢のうち一つの戦闘力を1割減させる。判定前に宣言。自分の軍勢が前線に出ている必要性あり。
・第四部隊
指揮官:サイヴァリア・クルーグシャフト
兵数:250
戦力値:1000
指揮能力:10
戦力ダイス:60
重要NPC:サイヴァリア
特殊能力:『突撃』@更新フェイズで消耗する戦力が2倍になるが、戦争フェイズで算出される戦闘力値を3割増に出来る。判定前に宣言。連続した戦争フェイズに使用は出来ない。
トリーシャ:何この兵数の端数。
GM:ああ、急場で雇った冒険者とか傭兵です。
ロイド:微妙にその数に指揮官の人間性が出てるな……。使える者は積極的に取り込むアレットに、元冒険者であるだけあってそういう連中のツテもありそうなサイヴァリアは多めに雇ってるが……。
トリーシャ:ちょっと頭が堅そうなレイストームさんは自前の戦力だけね〜。
アルト:指揮能力に関して言えば、上々だな。流石最前線、まず一級の指揮官ばかりだろ。一名除いて。(一同笑)
シルフィ:メルちゃんやバーンさんはアレットさんのところですかー。参加不参加はともかく、後で挨拶に行った方が良いですよね。
ロイド:というか、このレギュレーションでこのメンバーが入るなら間違いなくサイヴァリアのトコじゃねーか?前線でガツガツ暴れるのが仕事の部隊だろ、こいつの。
ネリネ:でも、アレット隊の皆さんには挨拶に行きたいですね。
GM/ガレッガ:「……ワシのとこは?」(一同笑)
ロイド:ふむ、じゃあ聞くぞ爺さん。一番前線に出る部隊はどこだ?
GM/ガレッガ:「ふむ……レイストームかサイヴァリア……じゃの」
ロイド:じゃ、その二択だろ。
アルト:だな。
GM/ガレッガ:「……最前線希望するっつーのも珍しいのぅ」
ロイド:放っとけ。
で、暫く相談タイムです。
イクス・トリーシャが拾ってきた情報も織り交ぜ、どこの部隊に入ったらいいかなーと言う相談を暫し。
結果、やはりレイストーム氏は正規の軍属ではない部隊を上手く扱えるとも思えず……真っ先に除外。
ダライアスも「弱い味方を補強する」と言う意味で、ここに参加すると言う意見も出ましたが……。
今のところ人物情報に不安要素が多かったので除外されました。
残るはガレッガ、アレット、サイヴァリアの三択ですが……。
トリーシャ:目的をどこに持ってくるか、よね〜。私はフルメリさんの件もあるから、レガリア防衛を第一に考えたいんだけど。そう考えると安定感のあるガレッガ老のところが良いわ〜。
イクス:俺としても、安全性考えるとそこを推すとこですが。
シルフィ:私はメルちゃんやバーン君といったお友達の安全が第一です!!
ネリネ:そうですね、私も同感です。アレットさんのところに二票で。
ロイド:当然、スカーレットテーブルの奴が来てるらしいからな。少しでも遭遇率が高そうな最前衛だ。
アルト:同感だ。借りは返す。サイヴァリアの部隊を希望する。
GM:……アンタら見事に意見三等分してますな。(一同笑)
アルト:協調性と言う言葉に喧嘩売ってるな、私ら(笑)。
「最終的な勝利」を考える、イクス・トリーシャ組。彼らは安牌と言う事でガレッガ隊に。
「味方NPCの生存」を考える、シルフィ・ネリネ組。彼らは友人の多いアレット隊に。
「借りを返す事」を考える、ロイド・アルト組。彼らは最前線担当のサイヴァリア隊に。
完全に意見が三等分されています、暫くお待ちください。
で、結局―――
トリーシャ:……危険は多いけど最前線で暴れればその分、勝利は近付くか。
シルフィ:結果的に敵の目がこちらに向けば、味方の被害も減りますね。分かりました、ではサイヴァリアさんの部隊で。
ロイド:悪いな。まぁ、ある意味安牌だと思うぞ。
イクス:そら、あのノリを持ってる部隊が早々壊滅とかはせんと思いますからね。
GM/ガレッガ:「うむ、それじゃあサイヴァリアの所に向かっとくれ。詳しくは奴と相談してくれた方が上手くいくじゃろうて」
トリーシャ:そうね〜。ついでだから、友人がいるっぽいアレットちゃんの所にも顔を出したいわ〜。
ロイド:そういや、師匠。前金を現物支給で頼んでたけど、欲しいもんでもあんのか?
トリーシャ:ん?うん、うちのパーティーの短所って継戦能力の不足でしょう?だから、まぁ大規模戦闘にこのまま参戦するのには不安なワケよ〜。
ネリネ:……それは……同意します。
トリーシャ:だから前払いの報酬全部、魔晶石で貰えないかなって。(一同爆笑)
イクス:いや、その発想はおかしい!!(笑)
ロイド:……いや、存外間違ってないかもな。
イクス:…………い?
ロイド:俺らは戦闘の度に概ね誰か彼かがMP切れ起こしてたからなぁ。大規模戦闘に巻き込まれる、というか自分らから最前線突っ込むんだったら、それはアリな選択だろ。
アルト:じゃ、御老体。魔晶石くれ、1万の4割増しで14000ガメル分として、28個。5点の。(一同爆笑)
シルフィ:……このパーティー、魔晶石が通貨単位で通りますよね(笑)。
ロイド:魔晶石本位制。旧版SWの、昔の魔法文明の世界がそんな感じじゃなかったか。
ネリネ:じゃあ、私の積み立ても崩しましょう。魔晶石10点を1個買って、マスターに渡しておきます。
トリーシャ:あ、じゃあ私、魔香水を4つ買ってシルフィに渡しておくわ〜。
シルフィ:ろ、ロイド!魔晶石長者になりそうです!!(一同笑)
GM:……決戦に向けて装備の充実?(笑)
ロイド:MPの代用品ばっかり買ってるのが、このパーティーらしいと言えばらしいな。(一同笑)
ネリネ:それと、使用回数残り1回のユニコーンの角を買っておきます。6000ガメルもしますが、これ一本でHP1の瀕死からでも93のフルパワーに戻れます。
ロイド:リペアキットか。(一同笑)
そんな会話をしながら、装備を整える冒険者達。
……シルフィ、魔晶石17個持ってるって、何か紐通して数珠繋ぎにでもしてるんでしょうか。
それともポーチの中が魔晶石で一杯とかそういう……?
ともあれ買い物(と言うか、報酬の先払い分の受け取り)を終えた向日葵兵団。
何だかんだで忙しいらしいガレッガ老と別れてサイヴァリアの元へ向かう事にしたのでした。
◆敵と味方と◆
GM:んでは、十数分も歩けば警備兵第四部隊の詰め所に到着する事が出来ました。
トリーシャ:ここがあの女のハウスね!!(一同爆笑)
ロイド:何の話だよ、いきなり(笑)。
トリーシャ:様式美って奴よ〜。ともあれ、到着ね。
ネリネ:あの女でもありませんし、ハウスでもありませんけどね。(一同笑)
シルフィ:サイヴァリアさん、居ますか〜? ドアから覗き込んでみますよ〜。
GM/バーン:はい、では中を覗き込むと、「姉さんに何見せてくれてやがるんじゃァァァァァ!!」 と言う叫びと共に閃光が走り、ビキニパンツ一丁の男性がドア前まで吹っ飛んで来ます。(一同大爆笑)
アルト:さて帰るか。(一同笑)
ロイド:いや、せめて挨拶はして行こうぜ(笑)。後で会いに行こうと思ってた相手、二人ともいるみたいだし(笑)。
GM/サイヴァリア:で、貴方達の前まですっ飛ばされてきた半裸がフラフラと立ち上がります。 「ふっ……手厳しいな!!」(一同笑)
ロイド:よぉ半裸。まだ逮捕されてなかったのか。(一同笑)
トリーシャ:こんにちわ〜、無駄にお元気そうね?(笑)
GM/サイヴァリア:「む、何だ。ピュアホワイトとその仲間たちではないか」 と、サイヴァリアが言い、
GM/メル:「あれ、シーちゃん達だ〜」 と、奥の方から顔を出したメルが言います。その後ろにはアレットとバーンの姿も。
イクス:うぃーっす。手間が省けましたね。
シルフィ:わーい、メルちゃーん! 突撃ドーン!!(一同笑)
GM/メル:「わーい、シーちゃーん!」 えー、シルフィさんのタックルを受け止めてキャイキャイ笑ってます、メル(笑)。
ロイド:流石、筋力で言えば俺と互角以上だなロリドワーフ(笑)。
GM/アレット:「こんにちわ、皆さん。斯様な変態の巣窟に何か御用ですか?」(一同笑)
ロイド:……いやお前、幼馴染に容赦ねーなぁ(笑)。
GM/アレット:「…知りません!幼馴染だからこそ、しっかりしてほしいものです」 と、口元を扇子で隠してそっぽ向いてしまいました。つーん。
トリーシャ:まぁ、この場にアレットちゃんも居たのは都合良かったわ〜。
アルト:バーン達もな。だがバーン、ライトニングかなんか知らんが、屋内で魔法は感心せんな。建物が壊れるだろう。
GM/サイヴァリア:「……私は良いのか?」(一同笑)
アルト:……すまんが、貴様がライトニングの一発や二発でどうこうなるとはとても思えん。(一同笑)
GM/サイヴァリア:「ふっ、お褒めに預かり光栄だ!!」
アルト:……そのポジティブシンキングは正直、感心するが(笑)。
ロイド:あー、はいはい諸君。話が逸れてるぞ。まず本題を片付けよう。サイヴァリア。
GM/サイヴァリア:「…何か?」
ロイド:俺ら、どっかの部隊に参入して防衛戦に参加しろって依頼をガレッガ老から請けたんだが、お前の部隊に入れろ。
GM/サイヴァリア:「……願ってもないが、私の部隊はそれなりに危険だぞ?最前線だからな」
ロイド:願ってもねぇな。探してる敵がいる。
GM/バーン:「……スカーレットテーブルですか」
ロイド:第十一位だかって奴がいるって話だったしな。
アルト:そうなると、最前線の方が遭遇率は高かろう?
GM/アレット:「スカーレット・テーブル?」
トリーシャ:ああ、リテルで遭遇した蛮族の組織よ〜。詳しい内情は何も分かってないけどね。あそこの男二人は、そこのレッサーヴァンパイアに良いようにやられた分、意趣返しをしたいのね〜。全く、男って何でこんな負けず嫌いなんだか。
イクス:あの二人は特にですな。元々が好戦的なタッグっスし。
GM/アレット:「成程。斯様な事情があるならば、私としても引き留めません。本音を言えば私の部隊に来てほしかったのですが……サイの部隊は、ある意味私にとっても次善です」
シルフィ:アレットちゃんはサイヴァリアさんが心配なんですもんね! と、メルと遊びながら邪気ゼロで言います。(一同笑)
GM/アレット:「な、そ、そんなことありません!!」 つーん(笑)。
GM/サイヴァリア:「ははは、流石私の運命の人だなアレット!見事なツンデレだぞ!!」(一同笑)
ロイド:もう良いからお前、ビキニパンツだけは止めろよ。何か着ろ。(一同笑)
閑話休題。
ロイド:と、まぁとにかく!俺らはサイヴァリアの部隊で参戦するとして、敵の戦力ってどんな感じか分かるか?
トリーシャ:…ルール読み込みに手いっぱいで、ガレッガさんから聞くのを忘れてたわね〜。
GM:おっと、私も説明忘れてましたね。えーと、ペガサス級1、マゼラン級改修型が12に、前期型が24、サラミス級が……。(一同大爆笑)
イクス:それ、どこの連邦軍の戦力!?(笑)
ネリネ:お帰り下さい、宇宙世紀へ(笑)。
GM/アレット:冗談です(笑)。「まぁ、まず前提の説明から入りましょう。蛮族、と言うのは個々の能力では基本的に人族を凌駕していますが、統率の取れていない集団です」
アルト:まぁ、そうだな。
GM/アレット:「が、その前提を覆すのがドレイク種ですね。バジリスクは余り部下を積極的に集めず、『なんか周りに集まって来た』で済ますような怠惰な種です。ノスフェラトゥもアンデットなどで独自の軍団を編成する事がありますが……ともあれドレイクは種族的に、部下を集めて軍勢を編成する事の多い種です」 ま、多少はGMの推察やら何やらも入ってますが。
ネリネ:はい、先生、質問です。
GM/アレット:「何でしょうか?」
ネリネ:説明が3行を超えたので、ねるねるネリネちゃんブレインがオーバーフローしました。(一同爆笑)
シルフィ:分からなくなった!?(笑)
イクス:諦め早っ!!?(笑)
ネリネ:いえ、ねるねるネリネちゃんブレインは高性能ですよ?算数は得意です。
ロイド:……1+1は?
ネリネ:どうして足すんですか、そっとしておいてあげましょうよ。(一同大爆笑)
イクス:どこが高性能じゃああああああああ!!?(爆笑)
ネリネ:冗談です。1+1ですか。10です。
アルト:おい、どこが高性能だ。
ロイド:待て。……1+2は?
ネリネ:11ですね。
ロイド:………。2+3。
ネリネ:101です。
トリーシャ:……んん?
ロイド:……何でお前はわざわざ二進法に変換するんじゃァァァァァァ!!?(一同大爆笑)
ネリネ:ネリネちゃんブレインは二進法で四桁までの加減乗除を完全にこなします。(一同爆笑)
アルト:二進法で四桁って、最大値でも16だぞ、十進法換算。(一同笑)
シルフィ:ちなみにネリネ?加減乗除の除って何の略か説明してみてください。
ネリネ:ジョジョの奇妙な冒険。(一同大爆笑)
ロイド:誰だこいつの教育した馬鹿はァァァァァァ!!(爆笑)
シルフィ:やですねぇ、ロイド。貴方の母上じゃないですかぁ(笑)。
ロイド:……うわぁ、世界に絶望して来たよ俺。(一同笑)
GM/バーン:「……とりあえずネリネさん、向こうで姉さんと遊んでてください」(一同笑)
ネリネ:飴ちゃんをくれるなら行って来ます。(一同笑)
GM/バーン:「………どうぞ」(笑)
ネリネ:では、心もちスキップしながら、口の中で飴転がしつつメル様のところに行きます(笑)。
ロイド:……もうあいつ、ポンコツメイドっぷりが酷くなってきたな。公式のメッシュが有能に見えるぜ……。(一同笑)
アルト:やめろ、ロイド。アレと比べるな……メッシュに失礼だ。(一同笑)
ネリネ:酷いです。からころ。
GM:からころ?
ネリネ:飴を口の中で転がしてます。いと美味し。(一同笑)
GM/アレット:「……それで……なんでしたか」
アルト:ふむ、五面におけるブラックハートの倒し方だったか。(一同爆笑)
ロイド:(目を輝かせて)宇宙一後方に強い戦闘機か!!元祖ワインダーだな!!(一同爆笑)
シルフィ:駄目ですアルトさん、STGの話題になるとロイドが話を引き戻す気が無くなります!!(一同爆笑)
GM/アレット:「いえ、蛮族の種族の話ですが……ともあれ、ドレイク種は他の蛮族に比べて軍団、と言うのを作るのに長けた種です。ご多分に漏れず、今回の敵―――アウグスト、でしたか。そう名乗るドレイク・バイカウントも中々ご立派な軍勢を作っているようです」
ロイド:……つまりまぁ、厄介だって事か?
GM/アレット:「正確には、軍としての体裁が整っていると言う事ですね。ドレイクバイカウントの下に数名の幹部がいて、各々の軍を預かっている、と言う形でしょうか」
アルト:幹部ね。どんな奴らが居るのやら。
GM/アレット:「これが斥候部隊やら各種情報収集の結果得られた敵の戦力です」 と、一枚の羊皮紙を渡しますね。 「情報収集関連は概ね私の仕事になってしまいましたからね。疲れました」
シルフィ:どれどれ……?
・中核部隊
指揮官:アウグスト(ドレイクバイカウント)
兵数:300
戦力値:1800
指揮能力:10
戦力ダイス:100
特殊能力:『攻勢』@戦争フェイズで自軍が勝利した場合、更新フェイズに敵戦力に『指揮能力』個分のダイスだけ追加ダメージを与える。
・第一部隊
指揮官:クレイナ(ヘルスキュラ)
兵数:180
戦力値:1200
指揮能力:6
戦力ダイス:66
特殊能力:『水棲』@沼地、川などの地形での行動において、ダイスボーナス。けど今回は一切関係ない。
・第二部隊
指揮官:バルトロ(オーガバーサーカー)
兵数:200
戦力値:1000
指揮能力:0
戦力ダイス:50
特殊能力:『無策』@自軍の受ける全てのプラス効果を無効化、マイナス効果を半減する。
・第三部隊
指揮官:デュホン(邪教の高司祭)
兵数:120
戦力値:700
指揮能力:7
戦力ダイス:42
特殊能力:『治癒』@味方軍勢のうち一つの戦力値を、更新フェイズで対象部隊の現在値の10%回復させる事が出来る。元値以上にはならない。
・第四部隊
指揮官:エスティア(ナイトメア/冒険者データ)
兵数:120
戦力値:900
指揮能力:8
戦力ダイス:53
特殊能力:『不屈』@戦争フェイズで自軍が敗北した場合、自軍が更新フェイズで受けるダメージを敵軍戦力値の20%から15%に軽減する。
・第五部隊
指揮官:キマイラ
兵数:60
戦力値:700
指揮能力:6
戦力ダイス:41
特殊能力:『飛行可能部隊』@この軍団の攻撃に対し、要塞や地形は意味をもたない。
ロイド:……見るだに敵のが戦力上なんだが。
GM/アレット:「何を言っていますか、こちらには要塞があるでしょう」
ロイド:……あ、そか。要塞の扱いって戦争ルールじゃどうなるんだ?
GM:要塞の使用を宣言した場合、戦力値の減少を代わりに要塞の耐久度が受け持ってくれます。ブルデ要塞は3000点の耐久度を持っています。
トリーシャ:流石、ラクシアのマジノ線ね〜。
GM:その例え、何人分かるんでしょうね……。(一同笑)
・マジノ線。第二次世界大戦期に、フランスがドイツとの国境に作った大規模な要塞線。
・竜鳴艦で流行った、とある第二次世界大戦の戦略ゲームでは、最大の要塞強度を誇る。質では世界最強の独軍でも正面突破は無謀―――とはいかないまでも、リスクとリターンが致命的に割に合わない。
・でも、史実でもゲームでもあっさり迂回されまくる悲劇の要塞。
GM:ちなみに幹部は全員、剣の欠片の補正入りです。
ロイド:俺らからすれば幹部一人でもボス格じゃねーか。
イクス:でも逆に、一人ならどーにでもなりますよ。てか、エスティアって人はレベル不明っスね。
ロイド:こん中に居るのかね、スカーレット・テーブルの第十一位。
GM:さて?これ以外に重要NPCが居るのやら居ないのやら。
アルト:その時はその時だな。どの道、暴れてれば向こうから来るんじゃないか?
イクス:うわぁ、このタッグはホント好戦的だなぁ……。(一同笑)
ロイド:負けっぱなしは―――
アルト:―――趣味じゃない。
ロイド&アルト:(ハイタッチ)
トリーシャ:……こいつらホント、戦闘関わると無類の息の合いっぷりね。
シルフィ:参考までに聞きますと、こちらの基本戦術は如何に?
GM/アレット:「ふむ、ガレッガ将軍としては要塞の堅牢さを盾に敵の戦力を削り、その後反撃と言うところでしょう。私も妥当な線だと思いますが」
ロイド:まぁ、あまり奇策に走ってもなんだしな。序盤はそれで良いだろ。問題は、要塞はあくまでハードであってソフトじゃないって事だな。
ネリネ:そりゃ、柔らかい要塞も無いでしょう。(一同爆笑)
シルフィ:違います、柔らかいと硬いのソフト&ハードじゃないです!!(笑) 要は中身と外殻って事です!!(笑)
ロイド:……幾ら外殻が頑丈でも、中はあくまで人間が動かしてるって事だ(笑)。
ネリネ:………えーと、殻は硬いけどカニは味噌が美味いと言う理屈ですか?(一同爆笑)
イクス:ね、ネリネのねーさん!飴ちゃんあげますから、向こうで一緒に遊びましょう!!(一同爆笑)
ネリネ:まぁ、イクスさん……ナンパですか?(一同爆笑)
ロイド:………すまん、見苦しいところを見せた。(一同笑)
GM/アレット:「いえ、私の横など存在が見苦しいので」(一同笑)
GM/サイヴァリア:「はは、そう邪険にするな!抱きしめたいな、アレット!!」(一同爆笑)
シルフィ:……ポジティブだなぁ(笑)。
ロイド:ともあれ、だ。この世界での戦争の定石って……。
GM:魔法や弓、鉄砲と言った遠距離火器で援護しつつ、攻城兵器で要塞を破壊、もしくは突入を目指すのがセオリーだと思いますよ。戦国時代が近いかと。鉄砲に加えて魔法が加わっただけで、ね。
ロイド:……アレット、敵に攻城兵器は?
GM/アレット:「セオリー程度にはありますが、それも含めての戦力値だと思ってください」 メタですが。(一同笑)
ロイド:……なーるほど。殊更攻城戦に特化した部隊があれば、特殊能力で表記されるか。
トリーシャ:となると、当日まで私達は何をしてれば良いかしら〜。
GM/アレット:「さぁ?パンツでも被って走り回っていらしたらどうですか?」(一同爆笑)
ロイド:根に持ってる……!!(笑)
アルト:控え目に聞くがアレット、貴様トリーシャ達が状況を掻きまわした事を根に持ってるな?(笑)
GM/アレット:「あたりまえです!そのせいで私はあん、あんな物を直視する事に……うう」 と、顔を真っ赤にして俯きます。
ロイド:……あんま気にし過ぎるなよ?(笑)
GM/サイヴァリア:「ふむ?何かあったのか?」(一同爆笑)
ロイド:お前はもう少し気にしろ!!(一同爆笑)
シルフィ:まぁ、邪魔にならない程度にのんびり過ごせって事でしょうね。基本は軍組織である以上、余所者があまり動き過ぎても準備段階では邪魔にしかならないでしょう。
GM/アレット:「理解が早くて助かります。バーンさん達に頼んでいた仕事も終わりましたし、皆さん暫しのんびり過ごして下さい。その間の滞在費程度はこちらで持ちましょう」
ロイド:(手をぽん)おお、そう言えばあと二日の滞在費が要る予定だったのか。危うく足りなくなるところだったぜ。(一同笑)
アルト:……貴様、ホントに宵越しの銭は持たんな……(笑)。
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
GM:さて、と言う訳で一旦解散です。これから二日ほど猶予がありますが、何します?
アルト:……ふむ、一緒に戦う事となる第四部隊の面々に挨拶して回っておくか。顔を覚えて貰うのと同時に、覚えておく。斥候対策……やらないよりマシ程度だが。
イクス:だったら俺も付き合いましょ。スカウトが居た方が便利でしょう?
トリーシャ:じゃ、私は味方に関して色々調べてみるわ〜。ダライアス将軍回りね、とりあえず。
ロイド:裏切りが怖いか。
トリーシャ:そう言う事。どうにも話を聞いてると信用出来ませんわ。
ネリネ:では、私は色々準備に忙しい軍人の方々の為に炊き出しでも手伝ってますか。
GM/メル:「あ、はいは〜い!メルも手伝う〜!!」
ロイド/バーン:「場所の交渉とか材料の買い出しとかは僕の担当ですね、分かります」(一同爆笑)
アルト:……まぁ、頑張れ(笑)。
ロイド:あ、そう言えば俺気になる相手いるから、そいつ探してみるわ。
シルフィ:気になる人?
ロイド:前話のラストで一緒に逃げた元密輸犯。(一同爆笑)
と、いうわけで。
向日葵兵団、一旦バラバラになってアバウトに行動を開始します。
アルト、イクスは挨拶回りに。これは特に問題なく終わりました。
問題しかなかった気がするのが、レグランス姉弟&ネリネの炊き出し。
シルフィ/メル:炊き出しの料理作りながら、なぜなにお嬢ちゃん―――質問キャラであるメルはネリネに色々話しかけます。 「ねぇ、ネリネちゃん。メルね、お勉強とか苦手なの」
ネリネ:私も苦手ですが、ロイド様の母上が色々教えてくれました。雑学知識ならばそれなりに自信がありますよ。
シルフィ/メル:「ほんと!?じゃあじゃあ、ネリネちゃん!色々聞いて良い!?」
ネリネ:どうぞ、私に分かる事ならば何でも答えますよ。
シルフィ/メル:「KYって何の略?」(一同笑)
ネリネ:可愛い幼女。(一同超爆笑)
GM:ぶばふっ!!?(茶をむせる)
シルフィ/メル:「へそで茶を沸かすの意味は?」
ネリネ:へそが高性能な様子。(一同爆笑)
シルフィ/メル:「二階から目薬!」
ネリネ:絶妙なコンビネーションの事。(一同爆笑)
シルフィ/メル:「身から出た錆!!」
ネリネ:身体は剣で出来ている。(一同爆笑)
シルフィ/メル:「コロンブスの卵って、その意味は?」
ネリネ:人類は卵生。(一同大爆笑)
シルフィ/メル:「凄い、ネリネちゃん物知りなんだね!!」(笑)
ネリネ:お褒めに預かり恐縮です。
遠くのアルト:おい、バーン早く買い出しから戻って来い!!(笑) 姉がアークウェイン色に染まるぞ!!(一同爆笑)
GM:げほっごほっがふっふっ!!(まだむせている)
遠くのシルフィ:いや、ネタ合わせしておいた甲斐がありましたね。
ネリネ:同感です。(一同笑)
遠くのトリーシャ:……楽しそうね貴方達(笑)。
一方、トリーシャはダライアス将軍回りの調査を進めます。
結果、恐らく裏切ると言う事は無いだろうという結論に。
意外と良識的な人物と言う話が色々聞けたからです。
常識的な人物であり、それ故にサイヴァリアを嫌っていると言う話も。
一同、その話には深く納得。
遠くのロイド:……なんか、ダライアス将軍はそこまで悪い人には思えないな。
トリーシャ:まぁ……後方で商人か文官でもやってれば良いものを、うっかり駆け引きやら何やらの結果で前線に来てしまった人、って感じだったわね〜。
遠くのシルフィ:そこまで警戒する必要は無し、と言う事でしょうかね。
トリーシャ:多分ね〜……まぁ、これで喉元の棘が一つ取れた気分だわ。無駄ではないわね〜。
で、最後にロイド&シルフィ。
前話で出てきた密輸犯を探しますが―――
GM:ああ、あっさり見つかります。どうやらリテルまで行っていたらしく、借り物の馬車に物資を満載してブルデに帰って来たところでした。
ロイド:……何してんだお前。
GM/密輸犯:「おや、部族の旦那」(一同爆笑)
ロイド:……その呼び方は止めてくれ(笑)。俺はロイド、こっちはシルフィだ。
シルフィ:はじめまして〜。って、ロイドの知り合いの方ですか?
ロイド:ん、まぁ、ちょっと。 お嬢の前で密輸犯とは言えない(笑)。
GM/密輸犯:向こうもそれは分かってるようで、頷きます。 「旦那には少々、世話になりまして」
ロイド:で、何やってんだお前。それ……物資か?
GM/密輸犯:「戦争と言えば商売のチャンスでもありますからね。ありったけの元手でリテルまで買い出しに行き、物資を買い漁って戻ってきた次第ですよ」
ロイド:良くこれだけ買えたな……。
GM/密輸犯:「まぁ、正確にはスポンサーが居ましたからね。ダライアスって名前知ってますか?」
ロイド:んん!?
遠くのトリーシャ:あれま、意外な名前。
ロイド:……それは、知ってるが……。ここの将軍だろ?
GM/密輸犯:「大きな声じゃ言えませんが、俺の前の仕事にはダライアス将軍も関わっていたんです。とはいえ……将軍はその儲けの殆どを、ブルデの防衛設備の拡充やら、物資の買い込みやらに充てていたそうですけどね」
ロイド:……あの、それ、めっちゃ良い奴じゃね?私財投じて防衛設備にって…。
GM/密輸犯:「どうでしょうね。目的だけ見ればそうなんでしょうが、手段は綺麗事じゃありませんでしたし……ただ、俺は嫌いじゃなかったんで協力してましたが」
ロイド:……清濁併せ飲む、か。
シルフィ:……ロイド?
ロイド:濁の部分を自らに任じながら、願ってる事はブルデの防衛……?どんな奴なんだ、ダライアスって奴は。
シルフィ:……つまり、ダライアス将軍は犯罪で稼いだお金をブルデの防衛力の拡充につぎ込んでいた、って事ですか。
ロイド:……そうなる。
GM/密輸犯:「今回のこれも、私財を投じて……らしいですからね。そんなに気になるなら、会ってみますか?」
ロイド:……是非に頼む。興味が沸いた。
シルフィ:……ふむ、ロイドがそう言うなら。
ロイド:お嬢は嫌いか?そう言う相手は。
シルフィ:……好きではありません。が、聞いた話が事実として……嫌いになれそうにはありません。
ロイド:……ま、全ては会ってから、だな。
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
GM:では、元密輸犯の彼に案内されて向かった先は、ブルデの中心部にある小さな一軒家です。
ロイド:……小さいな。バルゼムの屋敷とはエラい違いだ。
GM/密輸犯:で、元密輸犯の彼は貴方達を待たせて先に屋敷に入り、数分してから貴方達を呼びに戻って来ます。 「会うそうですよ」
ロイド:アポも無しに来て大丈夫だったのか?
GM/密輸犯:「大丈夫だそうです。中でお待ちですよ」
ロイド:武器とかは?
GM/密輸犯:「どうぞそのまま」
ロイド:……。
遠くのトリーシャ:……なんか度量が広そうね、相手。
ロイド:ああ、なんか、予想外に。
GM/???:「大した心得の無い商人崩れなど、貴方達のような腕利き冒険者なら素手でも殺せる。ならば、武器があろうと無かろうと大差ないだろうね」
シルフィ:……え?
GM/ダライアス:「ようこそ、『向日葵兵団』のお二人。私がダライアス……まぁ、しがない商人崩れでだよ」 と、パイプを咥えたしなびた中年の男性が、ドアのところに立っています。 「申し訳ない、贅沢はしない主義な上、あまりお客をもてなす事も無いのでね。安物の紅茶とクッキー程度しかないが、それで良ければ上がってくださいな、っと」
さて、これまではダライアス将軍に関してはマイナスイメージばかり出していましたが、それも事実です。
彼は確かに、サイヴァリアやアレットとは折り合いが悪く敵対しています。
特に自分の資金獲得ルートを潰しまくってくれたサイヴァリアには、出来れば失脚してほしいとも思っていますが……。
その一方で、彼は有能な商人であり、同時に自分が将軍としては低能であることを理解しています。
可能ならば早く前線勤務を止める事がブルデと自分の為だと常々語っており、それにはガレッガ将軍も同意しています。
あくまで空気の読めない商人や文官のスケープゴートとして送り込まれている不遇な人です。
ロイド:……なんか、予想外の人となりだな。
シルフィ:はぁ……何と言うか、商人と言えば華美なイメージがありますが、ここまで徹底して質素なお部屋とは。
GM/ダライアス:「贅沢を否定するつもりはないけど、そうするくらいならブルデに矢の一本でも供給した方がよほど有意義だね。損になる事は悪銭一枚分でもしないのが商人であり、贅沢と言うのは大いに損になる事柄だと私は考えているよ」
ロイド:……単刀直入に聞いて良いか?
GM/ダライアス:「……どうぞ」
ロイド:損になる事は悪銭一枚でもしたくない。ならば何故、アンタは私財を投じてブルデの防衛に血道をあげている?それこそ、犯罪まがいの手段で資金を得までして、だ。
GM/ダライアス:「あぁ、まぁ……年寄りの愚痴だと思って聞いてくれるかい?」
ロイド:……あぁ。
GM/ダライアス:「私には息子が居たのさ。忌み子―――ナイトメアであり、出産の折にその角で母親を傷つけ……死なせてしまった子だがね」
シルフィ:……ロイドを思わず見上げます。
ロイド:…無表情で、話を聞いてる。
GM/ダライアス:「そう、生きていれば君と同い年くらいだ。ロイド君」
ロイド:……生きていれば……って……。
GM/ダライアス:「自慢じゃないが、出来た息子だったよ。ナイトメアだと言う事は周囲に伏せ、同時にそんな息子がいるから私は再婚もしなかった。父一人子一人の家庭にしては真っ直ぐに育ってくれた。そして、息子は志願してブルデの兵になった。この国を守るんだ、とね」
ロイド:……その結果、か。
GM/ダライアス:「あぁ、まぁどこにでもある話さ。若い命が戦場で散るのは、蛮族との争いが絶えないこのご時世ではよくある事だ。でもね、私はその時思ったのさ。『もしもっと、ブルデの要塞が強ければ?戦力があれば?息子は死なずに済んだんじゃないか?』ってね」
シルフィ:……それで、ブルデの防衛に私財を?
GM/ダライアス:「手段も考えると、褒められた話ではないさ。君達を陥れたバルゼムも、上客とは言わないが客の一人だった。私のやった取引で泣いた人もいるだろうし、死んだ人もいるだろう」
ロイド:……アンタは、ナイトメアであった息子の無念を晴らすためにブルデの防衛に力を入れてるのか?
GM/ダライアス:「無いとは言わない。けどね、それ以上に……私は見たくないんだよ、若者がくだらない争いで死んでいくのはね。年功序列、順番は守ってもらわないと。死ぬなら私のような老人から、だよ」
ロイド:……。駄目だ、このおっさん……良い人だぞ、俺基準だと凄まじく。
シルフィ:……私も同感です。それにこの人、ナイトメアに対する差別意識みたいなのが欠片も見えませんし……。
ロイド:アンタはアレットやサイヴァリアとは折り合いが悪いみたいだが?
GM/ダライアス:「彼らはまだ若い。特にサイヴァリア君は潔癖だ。変態だが」(一同笑)
ロイド:全面的に同意。清濁併せ飲めないタイプの人間だな。変態だが。(一同笑)
GM/ダライアス:「必然的に、私と彼が同じ場所に居ると互いに力を削ぎ合う結果になる。目障り、と言い換えても良いかもしれないね。とは言え有能な、得難い人材だよ、彼は」
ロイド:……アレットは?
GM/ダライアス:「彼女は清濁併せ飲める素養はあるだろうが、いかんせん若すぎる。サイヴァリア君と仲が良いのは結構だが、それのせいもあり私の問題に関しては視野が狭い。彼と敵対している私を、敵だと言う前提で見てしまっている。無意識にね」
ロイド:……。
GM/ダライアス:「とはいえ、場違いなのは私の方だろうね。私のようなタイプは前線指揮には向かない。将としてはまず私は低能だ。戦術のセンスは無いようでね。だから私は早いところ後方で兵站を整える役割に徹したい。そうなれば、サイヴァリア君とも互いに力を削ぎ合う事無くやっていけるだろう」
ロイド:……聞こう。
GM/ダライアス:「どうぞ」
ロイド:アンタの部隊が功を上げれば……その功を元にアンタは多少の無理を通せるようになるか?例えば、後方支援に徹する役割になれる、とか。
GM/ダライアス:「さて、功の分量によるがね。可能性はある、かな。そして私が後方に戻れば……やれやれ、補給線より何より先に、勢力争いなんてくだらない事で前線の防衛を駄目にしかねない馬鹿の一掃かな。国王様は、アレは将軍としては稀代だが……商人同士の駆け引きには流石に疎い。故に私を後方に下げられないんだろうけどね。商人からの圧力……流石に流通を麻痺でもさせられれば困るから、王も無視できないようだよ」
ロイド:……あのさ、皆、すまん。
遠くのトリーシャ:……何かしら〜?
ロイド:……こいつだけは絶対に、ここで死なせちゃならんと思うんだ。レガリアの為にも人族全体の為にも。
シルフィ:……今から頼めますかね。
ロイド:頭下げろって言うならなんぼでも下げるさ。名誉点下がったって良い。とにかくサイヴァリアに頭下げて、こっちに配置転換させて貰いたい。後払い分の報酬が消えても構わん。
遠くのアルト:サイヴァリア本人よりアレットが嫌な顔しそうだがな。
ロイド:……それでも構わん。俺はこのオッサンを、何が何でも死なせたくなくなってきた。
シルフィ:奇遇ですね、私もです。
遠くのアルト:……よし、ならば頼むだけ頼んで見るか。
ロイド:……だな。 よし、じゃあダライアスの親父さん。もしかしたら、後でもう一度来るかもしれんが……良いか?
GM/ダライアス:「ふむ?まぁ、仕事をしてるかもしれんがそれでも良いかい?」
ロイド:こっちが大丈夫ですか、って聞く立場だな。
シルフィ:……あの、最後にダライアスさん、一つ良いですか?
GM/ダライアス:「……なにかな?」
シルフィ:ナイトメアに関して……どう思います?やはり嫌い……ですか?
GM/ダライアス:「……どこの世界に、息子の種族を嫌う親が居る?」 ふ、と寂しげに笑います。
シルフィ:………ありがとうございました。 深々と頭を下げて、立ち去ります。
ロイド:……戻るぞ。とにかく、早く話を通そう。
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
戻ったロイドとシルフィ、とりあえず全員を集めて話を通した上で、サイヴァリアの部隊への参加を断り、ダライアス隊に移ろうとします。
結果―――
GM/サイヴァリア:「……ダライアス将軍の部隊か」
GM/アレット:「……何を考えているのです。金で懐柔でもされましたか?」 と、二人とも―――特にアレットは難色を示します。
ロイド:誓って違う。俺なりに、思うところがあった。不満ならば、後払いの報酬は一切要らんとガレッガ老に伝えてくれて構わん。
シルフィ:ええ。……アルトさん達には申し訳ないですが、貴方達の分の報酬は私とロイドが今後稼いで払いますから……。
アルト:止めろ止めろ、貴様らから貰うと言うのは何か酷く嫌な予感がする。(一同笑)
イクス:んー、まぁ、でも全員抜けちゃ流石にマズいんじゃないっスかね。
シルフィ:う、まぁ確かに……。
トリーシャ:(少し考え)……いつも通り、パーティーを分けましょうか。ロイド・アルト組、そして残り4名ってところかしら。
ロイド:となると、俺がダライアス隊だな。
トリーシャ:PL的に言うと、何かイベントがありそうな中でサイヴァリア・アレット組に戦力を残してないってのもアレだし、全員でダライアス隊に移籍してしまうと戦力的にも心象的にも宜しくないわ〜。
アルト:で、ロイドが向こうに行くとして……組むならば能力的に考えて、私だろうな。攻防両方を一人でフォローできるし、多少ならば近接も堪え得る魔術師だ。否やはあるまい?
トリーシャ:ええ、感謝するわ。 ……というわけで、ロイドとアルト君がダライアス隊に。残り4名がサイヴァリア隊に……と言うのじゃダメかしら。無論、後払い分の報酬は全額要らないし、誓ってダライアス将軍から私的に何か貰ったりもしない。魔法で調べてくれても構わないわ。
GM/サイヴァリア:「……良いだろう」 しばし考えて、サイヴァリアが頷きます。 「何か考えがあるのだろう?ならば信じよう、ピュアホワイト。私はダライアスは好かんが、奴ではなく君達を信じるとする。報酬は当然規定通りに払おう。ガレッガ将軍と君達の間ではそう言う約束だったろうからな」
ロイド:………すまん。
GM/サイヴァリア:「気にするな、とは言わん。せいぜい気にして、戦果を立ててくれ」
ロイド:ああ……そこは任せろ。
GM/アレット:「……サイが言うなら……仕方ありません。私がどうこう言える筋合いでもありませんから」 と、アレットは多少不満顔ですが。
トリーシャ:こりゃ、私達で相当頑張る必要があるわね〜?
アルト:まぁ、そうだろうな。アレットの機嫌を取る為にも、か(笑)。
トリーシャ:悪い子じゃないけど、まだまだ若いわ〜。
ロイド:……あー……なんて言うか、ホントすまん。
トリーシャ:謝らないの。ダライアスさんに関して前々から知ってれば、私も同じような選択をしたわ〜。謝るくらいなら結果を出しなさいな。
シルフィ:そうです!全力を尽くしましょう!!
と、言う訳で。
紆余曲折を経て結局は、ロイド、アルトがダライアス隊に。
残り4名がサイヴァリア隊に所属する事と相成りました。
ある程度は想定してましたが、この人らホントパーティーを分割するのに躊躇いを覚えませんよね。
そして―――
◆開戦◆
さて、そしてウォルフから聞いた「襲撃予定日」になりました。
その日は全員、フル装備で宿に詰めていたところを―――
GM:警鐘が街に鳴り響きます。ガランガランガラン!!
イクス:っとと、来ましたな。
アルト:では、ここで一旦お別れか。私とロイドはダライアス将軍の部隊に、貴様らはサイヴァリアの所か。
GM:さて、ではシルフィさん達から処理しましょうか。
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
GM:では、城壁上。攻撃してくる蛮族に対して反撃を加えるために、人族の部隊は城壁上に集まっており……貴方達も現在、その中に混ざっています。
GM:目線を前に向けると、朝靄に霞む荒野の向こう側、谷間の道を埋め尽くすかのような数の蛮族が見えますね。
トリーシャ:あらあら……絶景ですわ〜。見ろ、人がごみのようだ!なんてね〜?(一同笑)
イクス:滅びの呪文は「バルス」っスね。
シルフィ:余裕ありますね結構(笑)。
GM:ちなみに峡谷は狭く、一度の戦争フェイズで参戦出来る部隊は3部隊までです。
トリーシャ:そうなると、射撃兵であるアレット隊を下げて、まずは他の部隊だけで防衛かしらね〜。
GM:ですね。まずは人族の方は城壁上から落石や各種飛び道具、熱湯その他でサイヴァリア、ガレッガ、ダライアスの各隊が攻撃を仕掛ける感じです。レイストーム隊はとりあえず待機。アレット隊は砦の銃眼(昔の城なんかであった、城塞内部から鉄砲を撃つための穴)から射撃と言う形ですかね。
トリーシャ:妥当ね。まぁ、私達が口を出す事じゃありませんわ〜。
シルフィ:トリーシャさんなら望めば軍の指揮官としても良い線行きそうですけど?
トリーシャ:駄目駄目、私のは空論よ。軍は生き物、戦争は化け物。将に求められるのは、机上の駒とは違い生きて動く兵士達を、如何に意に沿って動かせるか。数百の人間を可能な限り作戦に従って動かす、それが如何に難しいかは分かるでしょう?それを纏め上げ、動かすのが将の技量よ。私にそれはありませんわ。
シルフィ:そういうものですか。
トリーシャ:そういうものよ。ところで、うちの指揮官殿は何をしているのかしら〜?
GM:そうですね、サイヴァリアはちゃんと鎧を着て剣を持って、城壁の上から敵陣をにらんでいますよ。アラミドコートなんで、軽装鎧ですが。
トリーシャ:さて、どう見るかしら〜?将軍殿。
GM/サイヴァリア:「茶化すな、ピュアホワイト。―――だがそうだな、これほどの大軍勢は私は初めて見る。ガレッガ老などは、これ以上の会戦も経験がおありなのだそうだがな」
トリーシャ:不安?
GM/サイヴァリア:「そうだな、それが無いと言えば嘘になろう。だが私は将だ。そうである以上、弱気を見せるわけにはいくまい?如何に不安であろうとも『我に勝算あり』と言う顔をするのも、将の役目だ」
トリーシャ:良く出来ました。もう、貴方もロイドと同じね〜。出来が良過ぎて詰まらないわ〜。
GM/サイヴァリア:「ロイドか。彼は……ダライアス将軍に何かを見たのだろうか」
トリーシャ:多分ね。私は又聞きだけど……。ねぇ、サイヴァリア。貴方は正しいわ。けど、その反対にある物が悪とは限らなくてよ?
GM/サイヴァリア:「……どう言う事だ?」
トリーシャ:善悪は立場によって如何様にも変わり得るって事よ。善意でやった事が他者からすれば迷惑以外の何物でもなかった事とか、経験あるでしょ?逆に一見悪に見える事も、良く見れば正義だった。そう言う事もあるって事。
GM/サイヴァリア:「……ダライアス将軍が、そうだと?」
トリーシャ:さてね。貴方と合わないのは確かだと思うわよ?私は実際に話したわけじゃないから人となりは分からないしね〜。ただ、ロイドが私に頭下げてまで向こうに回りたいってお願いしてきたのは印象的だったわ。あの子、あんまり私に頼らないから。
GM/サイヴァリア:「頼って欲しげな物言いだな」
トリーシャ:いつもそれだと困るけど、たまにはね。まぁ、今回は頼ってくれたんですもの。お姉ちゃん頑張るっ!(一同笑)
シルフィ:……お姉ちゃん? 横から思わず口挟みます(笑)。
トリーシャ:何か文句あるかしら〜、シルフィ? えー、ほっぺた引っ張ります。むにー!!(一同笑)
シルフィ:あたたた、あひゃらひゃらひゃ!?(一同笑)
ネリネ:……さて、どうなりますかね。この戦い……。
イクス:冷静っすね、ネリネのねーさん……(笑)。
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
GM:さて、ロイドさん達の方ですが……こちらは全体としてサイヴァリア隊などに比べて個々の兵の力量でも劣る感があるダライアス隊です。
ロイド:外套を風にはためかせながら、城壁の上から敵軍を睥睨しています(笑)。おーおー……居るわ居るわ、満員御礼ってトコかこりゃ。
アルト:違いない。ここまでの大規模戦闘、戦記や軍記で見ただけだからな。 その横に座って、本のページを捲っている。時々風で捲れるのをうざったげに戻しながら。
GM/ダライアス:「……泰然としているねぇ」
ロイド:親父さんはもう少し悠然と構えててくれ。大将がうろたえてると兵に動揺が伝染する。城を攻めるを下策とし、心を攻めるを上策とする。兵戦を下とし、心戦を上とすべし。故にこそ、将がそう簡単に心揺らぐな。―――ま、師匠の受け売りだが。
アルト:……軍略までとは、教える側も教わる側も相当だな。トリーシャはお前を何に育てる気だったんだ。(一同笑)
別部隊トリーシャ:さてね〜?(笑)
GM/ダライアス:「……心得た。まぁ、ハッタリは得意だからね。精々泰然としているさ」
ロイド:おう、それで良い。前の方は俺らがどーにかする。
GM/ダライアス:「………ロイド君。君はどうしてそこまでしてくれるのかな?」
ロイド:………。
GM/ダライアス:「私の語ったやり方に共感してくれた?だとしても、命を賭けてまで協力するような物でもないだろう」
アルト:……では、それを聞いてくっくと笑ってます。
ロイド:……アルト、テメェ余計な事言うなよ。
アルト:事情の説明程度、余計でもあるまいよ。中々センチメンタルだな、貴様は。
ロイド:……テメェな。戦場で後ろから槍飛んで来ても知らねーぞ。
アルト:その時は雷撃が飛ぶから覚悟しておくのだな。
GM/ダライアス:「……どう言う事だい?」
ロイド:……すぐに分かるさ。俺の立場が分かれば自ずと分かるだろ。俺がアンタに肩入れする理由がな。
アルト:……『出す』気か?
ロイド:ああ。1点のダメージ上昇でも欲しいトコだし、戦場に居る間はナイトメアっつっても心強い味方だ。別に多少敬遠される事はあっても、それ以上の問題にはならねーだろ。
別部隊シルフィ:……異貌まで出す気ですか。やる気ですね〜。
ロイド:このオッサンに想像以上に感情移入してしまったようでな。ま、やってやるさ。
GM:と、そんな会話をしていると―――遠くから、鬨の声を上げて蛮族の軍勢がブルデ要塞に突撃をかけ始めました。中には攻城兵器の存在も見えますね!!
ロイド:―――始まるか!!
GM:では、戦争ルールに移行しましょうか〜。
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
さて、実験的要素の強い戦争ルールの始まりです。
第一ターンの状況はこんな感じ。
振るダイスの数が多いので、ロイドPLがパソコン立ち上げてダイススクリプトを用意しています。こう言う用意が必要なのは改良点でしょうか。
ともあれ、
▼参加戦力
・人族
ガレッガ隊 戦力値:1200 戦力ダイス:73
サイヴァリア隊 戦力値:1028 戦力ダイス:61
ダライアス隊 戦力値:714 戦力ダイス:40
・蛮族
バルトロ隊 戦力値:1000 戦力ダイス:50
クレイナ隊 戦力値:1200 戦力ダイス:66
エスティア隊 戦力値:900 戦力ダイス:53
キマイラ隊 戦力値:700 戦力ダイス:41(飛行可能なため、地形の限界部隊数に関わらず参戦)
・要塞
強度:3000/3000
▼非参戦戦力
・人族
アレット隊 戦力値:900 戦力ダイス:56
レイストーム隊 戦力値:800 戦力ダイス:49
・蛮族
アウグスト隊 戦力値:1800 戦力ダイス:100
デュホン隊 戦力値:700 戦力ダイス:42
ロイド:むぅ、明らかに戦力で向こうが上だな。
アルト:仕方ないと言えば仕方ないがな。向こうは最大戦力の本隊をひっこめているのが救いか。
トリーシャ:温存されてるようで怖いけどね〜。
GM:また、敵は航空部隊があるので、4部隊参戦出来るのも強みですね。
ロイド:数は少ないのが救いだがな……。
GM:で、防衛側―――ガレッガ将軍が、どの部隊をどの部隊に当てるかを決定します。今回はこんな感じで。
ガレッガ隊VSエスティア隊&キマイラ隊
サイヴァリア隊VSバルトロ隊
ダライアス隊VSクレイナ隊
ロイド:……クソ爺、こっちに現状一番強い敵を寄越しやがって……。
アルト:文句を言うな、当の御老体の部隊は複数を相手取っている。未だ要塞が健在である以上、まだ問題なのはキマイラ航空部隊だけだ。それを相手取って貰ってる以上、御の字だろう。
シルフィ:こっちは、なんか数の割に戦力の低いバルトロ隊ですか。
GM:ボガード系やゴブリン等と言った雑魚が多いと考えて下さいな。もしくは強モンスターでも単部位が多いとか。複数部位モンスターは戦力評価高いですしね。
シルフィ:なるほど、どんどんファイアボール撃ちこんでしまいますか。
イクス:やっちまえやっちまえ。
GM:では、状況も定まったので、戦争フェイズに入ります。ブルデに向かい突撃してくる敵が射程距離に入り、互いに攻撃を開始。―――戦争が、始まりました。
◇戦争フェイズ◇
さて、ダイスの振り合いです。
今回はダイススクリプトで処理して貰うので一瞬。ちょっと味気ない?
もう少し会戦規模が小さければ、自前で振っても良いのでしょうけど、振るダイスの数が軽く三桁ですからね今回。
ともあれ、スクリプトを使って振って貰った結果―――
▽ガレッガ隊▽
ガレッガ隊:270
VS
キマイラ隊:136
エスティア隊:189
合計325
325-270=55 (キマイラ隊の航空能力により、要塞では無くガレッガ隊にダメージ)
エスティア隊&キマイラ隊勝利
ガレッガ隊戦力値:1145/1200
ロイド:押されてる押されてる。
アルト:まぁ、仕方ないと言う気もするがな。まだ要塞があるから大丈夫だろう。
▽サイヴァリア隊▽
サイヴァリア隊:214
VS
バルトロ隊:183
214-183=31
サイヴァリア隊勝利
バルトロ隊戦力値:969/1000
トリーシャ:私達のトコは逆に押し込んでるわね〜。
シルフィ:撃ちまくれーっ!!
ネリネ:遮蔽フィールドクラス8、表面装甲剥離、第385ブロック被弾!!(一同爆笑)
シルフィ:残存グラパール隊、52%!!(一同爆笑)
イクス:どこの宇宙の戦いっスかそれ(笑)。
▽ダライアス隊▽
ダライアス隊:156
VS
クレイナ隊:217
217-156=61
クレイナ隊勝利
要塞線にダメージ
要塞線耐久度:2939/3000
イクス:凄いぞ大要塞って所っスね。
ロイド:過信は禁物だがな。基本、敵の方がこっちより強いんだ。
GM:まぁ、ともれ戦争フェイズ―――味気ないダイスの振り合いは終わりですね。ここから戦闘フェイズ……貴方達の出番ですよ〜。
アルト:さて、狙いの獲物がかかると良いがな。
トリーシャ:……好戦的ねぇ。
◇戦闘フェイズ◇
GM:さて、では戦闘フェイズです。まず、戦闘をするかどうか宣言をして貰うのですが―――
シルフィ:そりゃもう、しなかったら何のために来たんですか!!
ネリネ:今宵のヘビーアックスは血に飢えています……。(一同笑)
アルト:こちらも無論、だな。
GM:OKです。でも2ヶ所に分かれてますので、順番に処理しましょう。まず、シルフィさん達の第一戦は―――(ダイスを振る)…ふむ、バルトロ隊でこの数字だと、牛頭が3体出て来ます。セージ判定どうぞ。
シルフィ:(ダイスを振る)……13ですっ!!
GM:通常のミノタウロスが2体、ミノタウロス・キャスターが1体ですね。
トリーシャ:キャスターが面倒ねぇ。通常ミノなら、私やネリネで完全にシャットアウトできるんだけど。
・ミノタウロスキャスター。9Lv蛮族。
・物理戦闘力はミノタウロス以下だが、二種類の魔法を8Lvで操る厄介な相手。
GM:距離は5mとします。周囲が乱戦ですしね。
トリーシャ:まぁ、構いませんわ〜?それで、周囲が乱戦って事で何か不都合はあるかしら?
GM:面倒臭いんで無しとします。敵は攻城戦のセオリーとして、梯子やら各種攻城兵器やらにより、城壁をよじ登って来たのでしょう。魔法かもしれませんね?キャスターいますし。
シルフィ:登ってきた相手を迎撃、って事ですね。こちらは多少隊列を揃えてても良いのでしょうか?
GM:まぁ、可としますよー。
シルフィ:では、私はさらに5mばかり下がってます。
イクス:まぁ、蛮族相手なら俺の魔法も通じ―――るか?(一同笑)
トリーシャ:そこで懐疑的にならないの!!(笑)
GM:それでは、始めますよ〜?(笑) ああ、それとこのキャスターは操霊魔法と真語魔法を覚えています。
トリーシャ:いわゆるウィザードね〜。厄介ですわ。
◇シルフィ達VSミノタウロス三連星◇
▽ラウンド1▽
イクス:まぁ、まずは先制取らんと話になりませんな。(ダイスを振る)……うし、19!これは取ったっスよね?
GM:ええ、そちらが先手です。
イクス:なら、≪ファストアクション≫効果で二回行動するっス。制限移動で2m後退しつつ、トリーシャの姐御とネリネのねーさんに拡大「セイクリッド・ウェポン」。魔晶石1個潰して、判定は成功っス。更にフィールドプロテクション。全員、ダメージ減少+1ですね。
GM:うわ、やる気満々ですね。
トリーシャ:よし、良い感じね〜。
シルフィ:では、そこで私が3m後退しつつ、すかさず集まってる所にファイアボールを叩き込みましょうか。(ダイスを振る)よし、上々。達成値は20で、ダメージはキャスターに18点、通常ミノには16点が2発です。ダメージはイマイチですね……。
GM:いえ、十分痛いんですが……。
シルフィ:魔晶石割ったんでMP消費は僅か2点、ついでにトリーシャさんにヴォーパルウェポンをBランクで使っておきます。
トリーシャ:おぉ、強い強い。(一同笑) じゃあ、ガゼルフットを使いつつ突っ込んでエンゲージ!両手の剣でミノタウロスキャスターに斬りかかりますわ〜。
GM:げ、そう言えばこっち隊列組んで無かった……。
トリーシャ:馬鹿が、死ねェ!(一同爆笑) (ダイスを振る)命中は17と16よ〜。出目4以上で当たるってのは嬉しい話ですわ。
GM:……ミノタウロスキャスター、このレベルにしては回避絶望過ぎでしょう。当たりましたよ。
トリーシャ:ダメージは18点が2回よ〜。
GM:あたたたたっ。
ネリネ:で、私もそこに突っ込んでキャスターに仕掛けます。(ダイスを振る)命中は15……出目3で当たるんですね私。で、ダメージは22です。
GM:ぎゃあ、マジ痛い!?
シルフィ:とは言え、落とし切れなかったんですね。
別部隊ロイド:すまん、俺らが別行動してなければ……。
シルフィ:過ぎた事です、お気になさらず。
GM:くそ、こっちの番ですね!ミノタウロスキャスター、シルフィさんに向けてアシッドクラウドを……!!
シルフィ:どうやってですか?
GM:……えー?
シルフィ:距離をご覧ください。現在、『乱戦エリア→7m→イクス→6m→シルフィ』となっています。イクスさんが遮蔽になり、私に対する攻撃は届きません。イクスさんを起点にしても、最大で半径5mのそのレベルの真語、操霊魔法の範囲魔法は私に届きませんよ。
GM:……うわマジだ。唯一の可能性は貫通属性のライトニングで巻き込み狙いだけど、そこまでやるメリットもなぁ。
イクス:とにかくお嬢に攻撃を行かせないのが俺らの戦いの大前提っスからねぇ。
GM:……まぁ良いや。魔法制御もあるんで、アシッドクラウドでトリーシャさん、ネリネさんを巻き込みます!!達成値は18ですよ!
トリーシャ:はぁ……肌荒れ酷そうで嫌なのよね〜、この魔法。(ダイスを振る)抵抗は成功しましたわ〜?
ネリネ:私は失敗ですね……。
GM:では、トリーシャさんには半減で9点、ネリネさんにはクリティカルで24点のダメージです!!
ネリネ:ピリッと来ました。残り70点です。(一同爆笑)
トリーシャ:……相変わらず桁違いの耐久力ね〜(笑)。
GM:ぐぬぅ。では、ミノ部隊はマッスルベアー、ビートルスキン、キャッツアイを使用して全力攻撃。トリーシャさんとネリネさんに一発ずつ、17で殴りかかります!!
ネリネ:(ダイスを振る)……む、食らいました。ダメージ24?少し痛いですね。残り60。
トリーシャ:出目4だけど回避したわ〜。くるくる〜。
GM:……こいつらもうやだ。(一同笑)
▽ラウンド2以降▽
物理攻撃主体のミノ三連星が出た時点で、ある意味勝負は決していたのでしょうか。
ネリネの装甲とトリーシャの回避力には、ミノでは太刀打ちできません。
頼みの綱のキャスターは2ラウンド目にトリーシャ、ネリネの波状攻撃で沈み、シルフィは拡大エネボでミノのHPを削ります。
更にはイクス、低コストのキュア・ウーンズで味方の回復を開始。
挙句、ミノの攻撃はトリーシャどころかネリネにも回避される始末。
こうなっては、既にジリ貧です。
第三ラウンド、シルフィのチマチマとした(と言うにはダメージのでかすぎる)エネボで削られるミノタウロス。
そこに加えて、セイクリッドウェポンのかかったトリーシャやネリネの攻撃も決して無視できる軽さではありません。
しかもイクス、地味にネリネの回復を続けています。既にHP80台に復帰。戦闘要塞ネリネ降臨。
一応それなりのダメージをネリネのみに与えますが、それでも70台。まさに要塞。
第四ラウンドにはシルフィ、のエネボで片割れが撃沈。
第五ラウンドに前衛の波状攻撃を浴びたもう一体も沈み、緒戦はえらくあっさりと向日葵兵団の勝利と相成りました―――。
シルフィ:よし、楽勝でした!!
GM:くそう、ここまであっさりとは。では、ロイドさん達の方で戦闘をやっている間に、事後処理しちゃっててください。
ロイド:お、こっちに来るか。
GM:ぶっちゃけ、クレイナ隊は比較的大物が揃ってますからね。敵のランダム表も結構エグいのが出ますが。
ロイド:(ダイスを振る)11出たけど。
GM:……おめでとうございます、お二人の前にはドレイクバロン様がいらっしゃいました。(一同爆笑)
アルト:ロイドォォォォォォ!何貴様大当たり引いてくれてるんだァァァァァ!!(一同爆笑)
ロイド:ふぅーはははぁ!戦場は本当に地獄だぜェふぅははぁー!!(一同大爆笑)
◇ロイド&アルトVSドレイクバロン◇
▽ラウンド1▽
GM:……と言う訳で。貴方達から5mくらいのところに、ドレイクバロン様がいらっしゃいますが。とりあえず先手取ったので竜化します。(一同爆笑)
ロイド:うわ、いきなり竜化されたよ……。(一同笑)
アルト:先手取れないパーティーなのだから仕方あるまい(笑)。しかし10Lvモンスターか……名無しの敵の中ではトップクラスだろうな、今回の敵軍でも(笑)。
GM:多分、クレイナ隊の副長くらいの立場の相手かと(笑)。ばさりと翼を広げて、城壁の上に降り立ちます。
アルト:……どうするか、これ。(一同笑)
ロイド:周囲の連中にゃ荷が重いにもほどがあるだろ、こいつァ。俺らでやるしかねーよ、アルト。
アルト:……道理ではあるな。あぁ、こちらの配置はロイドが前衛で私が後衛か。
ロイド:距離は5mってとこだな。さて―――やるか、相棒。
アルト:心得た。足を引っ張るなよ!!(ダイスを振る)―――まず、3m前進しつつスパーク!腕輪を割って、達成値22で、ダメージは胴体に弱点込み16点、翼Aに20点、翼Bに18点だ!!
GM:す、スパークのダメージじゃねぇ!!?(一同爆笑)
ロイド:お、こりゃいけるか?クリティカルレイ・キャッツアイを使って翼Aに≪魔力撃≫!!補助動作で異貌を解放しつつ、命中は12スタートで19。翼狙いだから余裕で当たって、ダメージは低めで29点!!
GM:って、翼が一ラウンドで落ちて、飛べなくなったんですが。(一同笑)
ロイド:それより、部位が1個減ったのが大きいな。これで2部位。俺一人で止められる。
GM/ドレイクバロン:「お、おのれ人族がァ!我が翼を……!!」
アルト:ふん、貴様風情が飛ぶとは生意気だ。地べたを這え、小物が。(一同笑)
シルフィ:超良い気になってる……!!(一同笑)
▽ラウンド2▽
GM:うぬれ、人族風情が。ドレイクバロン、怒りのままにアルトさんへ向けてエネルギーブレス!!目標値18で生命力抵抗してください!!
アルト:(ダイスを振る)……あ、抵抗した。(一同爆笑)
GM:おぉい!!?(笑) ではダメージ12点、純エネルギー属性の魔法ダメージです!!
アルト:……ふむ、多少痛いが……どうにでもなるな。
別部隊シルフィ:前もブレス抵抗してましたよね、アルトさん……(笑)。
アルト:うむ、生命力抵抗となると出目が良いな。
GM:うぬぅ、では翼でロイドをシバきます。命中21、ダメージ22点!!
ロイド:この程度でどうにかなるほどヤワじゃねーな。
GM:……ふっ、やべぇ、こいつら強い。(一同笑)
ロイド:いや、アルトの出目が現状かなり走ってるだけで、結構危ないバランスなんだがな(笑)。ともあれ、魔力撃でもう一枚の羽も落とすか。(ダイスを振る)はい、31点。(一同爆笑)
別部隊トリーシャ:「はい」の軽い一言と共に出るダメージじゃないわ〜……(笑)。
ロイド:これで翼は二枚とも落ちたな。アルト、もう入って来ても良いぞ。(一同笑)
アルト:ん、ああ。では更に3m前進してエンゲージに突入。ドレインタッチでHPを吸う。(ダイスを振る)半減で9の弱点で+2、合計11点。ほぼHP全快したな。(一同爆笑)
GM:どう言う戦い方してるんですか、アンタら!!?なんで後衛わざわざドレイクバロンに接近してきて、しかも吸うの!!?(一同爆笑)
▽ラウンド3▽
GM:く、くそう。ドレイクバロン、必死の反撃!アルトさんに噛み付きます!!(ダイスを振る)当たって、ダメージ23点!!
アルト:む、19点食らったか。HP半分になったのでドレイン。(ダイスを振る)今度は抵抗抜けて、19点吸った。(一同大爆笑)
GM:もうやだこの人!!(一同大爆笑)
ロイド:で、ここで魔力撃っと。(ダイスを振る)……あ、クリティカル。(一同爆笑)
GM:ぎにゃぁぁぁぁぁあ!!?(爆笑)
ロイド:ダメージ42点だが、生きてるか?
GM:……いえ、ドレイクバロンはその一撃で胴体を貫かれ死亡します。……あ、あれ?なんで二人相手にドレイクバロンがあっさり沈んでるの!!?(一同爆笑)
アルト:いや、出目が良かったからな。悪ければ苦戦、最悪負けていたと思うが(笑)。
GM:黙れ吸血鬼!!(一同爆笑)
アルト:吸血鬼!?(笑)
別部隊イクス:そら、あんな勢いでHP吸ってれば吸血鬼とも呼ばれますよ…(笑)。
ロイド:じゃ、異貌解放したままで、アルトと背中合わせに立ってる。 ―――好調みてェだな、アルト?
アルト:お互いな、ロイド。角まで出して、やる気ではないか貴様。
ロイド:たまにはな。余力は?
アルト:十二分だな。トカゲ一匹では食い足りん。
ロイド:そいつは重畳。
GM:……敵味方共に静まり返りますよ、それ。なんでドレイクバロンを倒してそんなに余裕あるんですか、アンタら!!(笑)
別行動トリーシャ:もう、こっちの順番気にしなくて良いからもう一戦連戦したら?(笑)
ロイド:良いのか?
別行動ネリネ:構いません。そっちの奮戦ぶりを見てみたい気もしますし(笑)。
ロイド:OK分かった。GM、二戦目を所望する!!
GM:うわ、やる気ですね!!良いでしょう、城壁の上で背中合わせに構えるお二人の元に今度は―――(ダイスを振る)バジリスクが1体に、護衛のオーガが1体、梯子を駆け上がり城壁の上に到達します!!
ロイド:ほ、護衛付きか。
アルト:……GM、難易度上がってないか!?(笑)
GM:いえ、ドレイクバロンの時は流石に護衛付けたら死ぬかなと思って付けなかったのですが、付けても大丈夫そうだったんで。流石に数は全員参加の時より減ってますがね。(一同笑)
ロイド:……厄介だな、こりゃ。
◇ロイド&アルトVSバジリスク+オーガ◇
▽ラウンド1▽
さて、ロイド達の第二戦。
負傷はそのままに続く戦闘フェイズですが、ロイドが多少の手傷を負っているだけでアルトはほぼ無傷なため、二人ともその辺はさして気にしていません。
ともあれ、スカウトが居ないために問題無く先手を取られる二人。
バジリスクが補助動作で石化の視線を使いつつ、主動作で魔物形態に変身します。
その石化の視線はレジストするも、前に出てきたオーガの攻撃でアルトのHPが15点削られます。
が、
アルト:ふむ、魔法合戦では敵わないと見て自分から来たか。良い根性だ、吸ってやろう。(ダイスを振る)……ふむ、16点吸収。全回復。(一同爆笑)
ロイド:じゃ、俺≪マルチアクション≫で殴りながら、アルトに「セイクリッド・シールド」かけとく。これでダメージはかなり減る筈。オーガには命中18でダメージ22と。少し低いな。
GM:十分痛いんですが……くぅ、オーガだって弱くは無い筈なのに……。
ロイド:いつの間にか強くなってるなぁ、俺ら。
別行動イクス:いや、そのタッグはおかしい。(一同笑)
▽ラウンド2▽
GM:では、このラウンドでまずバジリスク、邪眼でロイドさんを睨みます。精神力抵抗、目標値17ですよ!
ロイド:(ダイスを振る)……げっ、しくじった。敏捷度が−6される……後でリムーブ・カースかけよう。
GM:で、その魔物化した身体で乱戦エリアに突撃します!!知能は低いので対象をランダムに――(ダイスを振る)アルトさんに鉤爪と牙で攻撃です。(一同爆笑)
別部隊シルフィ:あれ、今何か流れ星が落ちた気がします。(一同笑)
別部隊ネリネ:どなたかの命が尽きようとしている兆候ですね…。(一同笑)
アルト:貴様らっ!!?(笑) えーと、ダメージは20点と21点か……合計27点ダメージ、かなりガタガタになったな私。
GM:更にそこにオーガが斬りかかります!(ダイスを振る)ダメージ17点……どうだ!?
アルト:2点残した。……専用装備のおかげだな。
GM:……あの、コンジャラー。なんでバジリスクとオーガにシバき回されてまだHP残ってるんですか。(一同笑)
アルト:さてな(笑)。とりあえず、さっきから私ばかり狙って来てるオーガを仕留めるか。(ダイスを振る)ドレインタッチ、18点。これで沈んだか!!
GM:うわ、また吸い殺された!?
ロイド:良い回復量だな。では、念のため≪マルチアクション≫でアルトをキュアハートで16点回復しながらバジリスク頭部に槍で23点!!
GM:……なんでバジリスク頭部(回避力18)に平然と当てるんですか。
ロイド:マルチ使えば命中13だからな……平然と出目6以上で当たるぞ、実は。
GM:ありえねぇ……。あ、毒の血液の生命力抵抗してください。
ロイド:(ダイスを振る)……うげ、1ゾロで抵抗失敗。6点食らった。いたた。
▽ラウンド3▽
GM:くぅ、最後の一暴れ!≪マルチアクション≫でブラスト、そして邪眼の視線、胴体、頭部の各攻撃をランダムに!!(ダイスを振る)……えーと、アルトさん、ブラストと胴体と頭部の攻撃抵抗してください。(一同爆笑)
アルト:貴様私の事が嫌いだろう!!?(笑) (ダイスを振る)……ふむ、抵抗は成功したものの魔法で7点、2発の攻撃で物理19点と22点ダメージ……死んだらどうするんだ、貴様!!
GM:何で生きてるんですか、後衛!!別にダメージダイス悪くないのに!!!(一同大爆笑)
アルト:いや大分危ないが。34点食らって残り2点だぞ。
ロイド:さっきから専用装備の補正だけで生きてるな(笑)。
アルト:(渋く)眼鏡が無ければ即死だった。(一同大爆笑)
別部隊トリーシャ:……そのフレーズがそれほどピッタリな状況も初めて見たわ(笑)。
アルト:さて、と。良くもやってくれたな、トカゲが!!(ダイスを振る)……頭部から、クリティカルで26点ほどHP吸った。(一同爆笑)
ロイド:……なんでバジリスク吸い殺しかけてんだ、お前(笑)。俺は≪マルチアクション≫で、アルトにキュアウーンズで11点回復させて、ついでにバジリスクの頭に21点。これで沈んだな?
GM:……わーい。
えーと、うん。
みなさんにお聞きしたいのですが。
Lv10複数部位モンスターとか。
Lv9複数部位モンスター+護衛の7Lvモンスターとか。
これってLv7二人にぶつける戦力じゃないですよね……?
何でこれ、平然と撃破されて……っていうか、なんであんだけシバき回されて無事なんですかアルトさん。攻撃の七割が貴方に向かってる気がするんですが、改めて見ると。
別部隊トリーシャ:これ、周囲からどう言う目で見られるのかしらね〜……(笑)。
GM:……片方がナイトメアだ、と言う事を差し引いても……畏怖、でしょうねぇ。ドレイクバロン、バジリスク……ベテラン冒険者や英雄の相手ですよ、こんなもん。
ロイド:出すなよ、そんなもん。(一同爆笑)
GM:勝つなよ、そんなもん!!?(一同爆笑)
ロイド:ともあれ、流石に連戦は厳しかったな。アルト、もう一戦出来るか?
アルト:可能だが、MPが半分を切った。先程まで以上に魔晶石に手を付けまくる事になるな。まして、もう一度大物が出たらどう転ぶか分からん。先の二戦も、それなりに運の要素が強かった。引き時と言えば引き時だろう。
ロイド:OK。俺も部分的に石化しかけてるしな。GM、俺らはここで切り上げる。
GM:分かりました。シルフィさん達は―――
シルフィ:無論、もう一戦です!!
イクス:まだまだ余裕はあるっスからね。
GM:OKです。それでは、ダイスを振って下さい!!
シルフィ:てーい!(ダイスを振る)……9です!
GM:ふむ、ではロック・ゴーレムを前衛に2体、その後方にオーガが3体という配置の敵部隊ですね。
ネリネ:マスター、敵の大部隊が接近しています!!
シルフィ:ミノフスキー粒子散布、総員第一級戦闘配置!!(一同笑)
トリーシャ:違うでしょ!!(笑) ……さてさて、これは……恐らく敵の精鋭部隊ね。逆説、こいつらをシバき倒せば敵の勢いも落ちるわ〜。行くわよ、皆!!
◇シルフィ達VSロック・ゴーレム+オーガ◇
▽ラウンド1▽
トリーシャ:(ダイスを振る)問題無く先手取ったわ〜。
シルフィ:ふむ、ゴーレムが邪魔でオーガが狙えない位置ですが……≪鷹の目≫を習得した私には関係ありませんね。とりあえず、全員纏めてファイアボールです!!(ダイスを振る)……出目5で達成値17……指輪割って19!抵抗は抜けましたね?
GM:うわぁい、躊躇無く指輪割って抵抗抜きに来ましたね……。
シルフィ:長引かせたくはないですからね。ダメージはゴーレムAの右半身に17点、左半身に16点、Bの右半身に20点、左半身に18点です!で、オーガにはAから順に26点、18点、19点!!ついでにトリーシャさんにヴォーパルウェポンのAランク!
GM:うわぁ、一瞬で酷い負傷が!!?
トリーシャ:更に私の攻撃力も上がりましたわ〜。
イクス:んで、ゴーレム相手にはセイクリッド系も意味が無いっスねぇ……ここは3m前進しつつ魔晶石を握りつぶして、ゴーレム全体に≪ファストアクション≫からのフォース4×2で合計8発のガトリング砲でしょうか。
GM:主砲の後に機銃が来たでござる!?(一同爆笑)
この魔晶石を割りながらのガトリングフォース。
抵抗こそ抜けないものの、1部位辺り平均して11,2点のダメージを与えます。
そこに更に駆け込んだトリーシャ、異貌を解放しながらの左右の剣はヴォーパルウェポンの効力もあり、一番損傷の激しかったロック・ゴーレムBの右半身を破壊します。
ネリネは攻撃を外すも、前衛同士が接触し乱戦エリアが確定。これで敵はシルフィやイクスを狙えません。
そしてGM側の反撃。
GM:うーん、ではネリネさんの前のロック・ゴーレムは命中17で2回攻撃。当たったらダメージは23点と19点です、が……。
ネリネ:あんまり痛くないですね。
GM:トリーシャさんには≪狙い撃ち≫を使って命中を上げて、19で攻撃です!!
トリーシャ:(ダイスを振る)くっ……それは当たりましたわ〜。
GM:ではダメージ17点ですよー!!
トリーシャ:いたた、泣いちゃうかも〜……。
GM:更にこちらのオーガ3体は……三人とも、乱戦エリア狙ってライトニングです!!
シルフィ:いっ……!?
トリーシャ:ランダムでゴーレムにも当たるけど〜?
GM:もうボロボロですもん、ゴーレム。使い捨てる覚悟で、それよりも敵に大打撃を与えられる可能性を選びます。起点として選ぶのはトリーシャさんに2発、ネリネさんに1発。残りは皆さん、貫通ですので半々で自分に当たらないかどうか判定してください。
一同:ぎゃー!!?
貫通属性の魔法を使えば、射線の通ってない先にも攻撃を通せるかもしれません。
オーガ3体はそれに賭けて、乱戦エリアの向こうに居る後衛に向けてライトニングを放ちます。
結果―――
トリーシャ:私は2発ね〜。
ネリネ:私も2発食らいます。
シルフィ:あい、1発当たります。
イクス:(憮然と)……全部直撃します。(一同爆笑)
別部隊アルト:……お前最近、呪われて無いか?(笑)
イクス:なんかパーティーの不運を全部請け負ってる気も……。(一同笑)
シルフィ:鍵山雛ですね、分かります!!
イクス:ああ、俺の嫁ですね。なら許します。(一同爆笑)
・鍵山雛。東方風神録2面ボス。
・厄神様。くるくる回って厄を集めるよ!!
それはともかく、このライトニングラッシュ。
全部抵抗に成功したシルフィ、トリーシャにはさしたるダメージは入りません。
なんだかんだで、レベルが上がってきた以上はシルフィも流れ弾一発で沈む貧弱生命体じゃなくなって来ています。
また、抵抗に失敗してもHPが圧倒的なネリネには致命傷には程遠いダメージです。
問題は―――
イクス:あー……あかん、駄目だ。3回の抵抗の出目が全部5以下って何のジョークですか。(一同爆笑)
別部隊アルト:(目を逸らし)……まぁ、全部終わったらぞんざいに「この犠牲は無駄じゃなかった」とか言ってやる。(一同爆笑)
イクス:露骨に無駄な犠牲でしょうが、それ!?(笑) あー……運命変転……は、回復魔法の時にピンゾロ振ると怖いからとっておかないとなぁ。「ラック」効果で一発だけ抵抗しました。
GM:はい、ではイクスさんへのダメージは……。(ダイスを振る)……。
ネリネ:なんか今、六ゾロ見えましたが。(一同爆笑)
GM:(ダイスを振る)……えーと、24点、15点、半減で8点です。生きてます?(一同爆笑)
イクス:生きてられるかッ!!?(笑) えーと、47点?うん駄目、HPがマイナス10になりました。
別部隊ロイド:……おーい、生きてるかそれ。
イクス:(ダイスを振る)……うんまぁ、生命力抵抗が9ありますんで、ピンゾロ振らなかったから生存っス。地面に倒れます。
シルフィ:…私の斜め前方で、イクスさんが凄い勢いで倒れました……!!(一同笑)
ネリネ:はっ、マスター。ここは戦場です。伝統のあのセリフを言わないと。
シルフィ:……伝統の?
ネリネ:メディック!!メディ――――――ック!!(一同大爆笑)
シルフィ:駄目ですネリネ、今倒れたのがまさにそのメディック的な役割の人です!!(一同爆笑)
ネリネ:な、なんと使えない……!!(一同爆笑)
イクス:うるせぇよごめんなさい!!?(爆笑)
トリーシャ:ちょっと〜!?私も結構HP削れてるのよ〜?ゴーレムに殴られてた分があったから、もう残り11なのに!!
ネリネ:私もHPは半減しましたね。まぁ、まだ余裕があるっちゃあるんですが……。
シルフィ:…已む無し。押して押します……殺られる前に殺りましょう。
トリーシャ:向日葵兵団の基本戦術ね〜。ゴーレムも結構削れてるし。
GM:……今のライトニング乱舞で、HPがもう全部一桁になってますからね……。
▽ラウンド2〜3▽
シルフィ:んじゃ、行きます!6倍拡大、エネルギーボルト!!(ダイスを振る)くっ、17!!低いですか……!?
GM:うげ、それゴーレムは抵抗してるけどオーガは食らってるんですよね……。
シルフィ:むぅ、まぁ純エネルギー属性ならば弱点で+3されてダメージ9以上確定ですから、ピンゾロ出さない限り壊れるから良いんですけどね。(ダイスを振る)よし、まずゴーレム全滅。オーガには14点、13点、15点のダメージです!!
GM:ギャー!!?
ネリネ:では、通常移動でオーガの所に行ってオーガAに斬りかかります。(ダイスを振る)……命中18、ダメージ19点!!
トリーシャ:オーガCに二連撃よ〜。一発当たって、ダメージ24点!!
GM:う、それでAとCが落ちます。残ってるのはBだけか……。ええい、イチバチでライトニング!!トリーシャさんを基点に狙いを付けてぶっぱなします!!シルフィさん、ネリネさん、貫通判定お願いします!!
シルフィ&ネリネ:(ダイスを振る)当たりませんでした!!
GM:ギャース!!(一同笑)
結局このライトニングはトリーシャのみに命中。HPが少なかったトリーシャですが、抵抗には成功し事なきを得ます。一桁になりますが。
そして次のラウンドに、オーガはトリーシャの剣は回避するも、ネリネの斧とシルフィのエネボの前に撃沈したのでした……。
GM:ぬぅ、結構追い込んだんですけどね。
倒れイクス:おーこーしーてー!!(一同笑)
シルフィ:むぅ、あと一戦分権利はありますが、イクスさんが倒れている上にトリーシャさんのHPも限界です。ここは下がらせて貰いましょう。
GM:OKです。では、これで戦闘フェイズは終了ですね。まず、貴方達の大暴れの結果、敵戦力が以下のように変化します。
バルトロ隊戦力値:969/1000→895/1000
クレイナ隊戦力値:1200/1200→1136/1200
ロイド:……あんまり減った気がしねーなぁ。
GM:いや待て、その理屈はおかしい。(一同笑)
トリーシャ:冷静に見れば、バルトロ隊は戦力の7.4%を……クレイナ隊でも5%以上を削られてるのよね。軍勢の戦力をそれだけ削れるならば御の字ですわ。
ロイド:そう考えると凄いな。とは言え、大物狩りしかしてないから実感ねーが。
GM:……むしろその大物を狩れる人が稀有なんですけど……。(一同笑)
GM:で、貴方達以外の重要NPCは戦闘フェイズで無双カマしたりしていないので、特に他に数値変化はありません。まだ互いに様子見、と言うところですか。
イクス:まさか敵も様子見でドレイクバロンが沈められるとは思うまいに……。(一同笑)
GM:……ホントですよ(笑)。
◇更新フェイズ◇
さて、まだ不慣れなオリジナルルールなので、あーだこーだとPL達と言い合いながら更新フェイズの処理を進めます。
▽人族側被害▽
ガレッガ隊戦力値:1145/1200→1005/1200
キマイラ隊の特殊能力により、要塞に関係なく戦力値の2割(140点)のダメージ
要塞線:2939/3000→2443/3000
エスティア隊の戦力値の2割(180点)とクレイナ隊の戦力値の2割(227)と、バルトロ隊の戦力値の1割(89)
▽蛮族側被害▽
バルトロ隊戦力値:895/1000→690/1000
サイヴァリア隊の戦力値の2割(205)のダメージ。
クレイナ隊戦力値:1136/1200→1065/1200
ダライアス隊の戦力値の1割(71)のダメージ
キマイラ隊戦力値:700/700→406/700
ガレッガ隊の戦力値の1割(114)のダメージ。
また、アレット隊の『射撃兵』能力により、アレット隊の戦力値の2割(180)のダメージ。
デュホン隊、『治癒』能力使用。キマイラ隊戦力値、40点回復。
キマイラ隊戦力値:406/700→446/700
※ガレッガ隊は反撃の対象をキマイラ隊にした為、エスティア隊へのダメージは無し
ロイド:……総合で見ると、敵のが被害は多い。が、こっちは要塞線が大分削れたか。
GM:ですね。しかし、これ100対100くらいの小規模会戦ならともかく、1000対1000だとホント時間かかりますね。いや、一回で終わらす気でシナリオを組んではいなかったので、問題無いのですが。
イクス:で、ぶっ倒れてる俺はどーなるんすか。(一同笑)
GM:とりあえずは、小康状態、睨み合いとなります。その間に回復を済ませてしまって構いませんよ。3時間程度の休眠もどうぞ。
シルフィ:わーい、MPが半分だけでも回復するのは大きいです。
GM:回復とか、やる事があれば今のうちにどうぞ〜。
イクス:……まず、起こして……。(一同爆笑)
◆想定外◆
さて、一先ず戦場が膠着している間に、向日葵兵団は回復タイム。
3時間ほどの睡眠の後、救命草や魔香草、ポーションなどを使い、完全回復ではないもののほぼ戦えるラインにまで、状態を引き戻します。
その後、自分らの部隊を軽く様子を見て回る一同。
ロイド:こっちは今のところ問題なさげだな。
アルト:むしろ、怖がられてるのか頼りにされてるのか分からん一般兵からの視線を感じるんだが。(一同笑)
ロイド:お前のせいだろ、腹斬って侘びろ。ジャパニーズハラキリサムラーイフジヤーマ。(一同笑)
アルト:黙れフジヤマは言うな、アレはトラウマだ。ヴォルケイノは避けられん。(一同爆笑)
ロイド:はっはっは、寝言は一枚天井を避けきってから言いな。アレこそ究極のトラウマスペルだ。(一同爆笑)
アルト:……いや、アレは無理(笑)。
・フジヤマヴォルケイノ。東方永夜紗EXステージボス、藤原妹紅のスペルカード。
・アルトのPLのトラウマスペルらしい。
・金閣寺の一枚天井。こっちは同6面ボス、蓬莱山輝夜のスペル。
・難易度の高さに定評があり、ネット上でも凶悪スペルと名高い。このサークルであれをクリアできるのはロイドPLのみだったりする。
GM/ダライアス:はいはい、シューターな会話してると、そこにダライアス将軍がやって来ますよ。 「やぁ、ロイド君、アルト君。まずはお疲れ様と言わせてくれ」
ロイド:おっす、親父さん。そっちもお疲れ。つっても、まだ緒戦だけどな。
GM/ダライアス:「……ああ。で、だ……ロイド君、君は……」
ロイド:ナイトメア。……これで分かったろ?俺がアンタに肩入れした理由。
アルト:感情移入したんだろうさ、ダライアス氏とその息子の話にな。
ロイド:……うっせ。
アルト:否定はせんな?まぁ、出来んか。 くっくっく、と楽しそうに笑います。 貸し一つだな、ロイド?貴様のセンチメンタリズムに付き合って暴れてやってるんだからな。
ロイド:へいへい……忘れるまで覚えておいてやるよ、コンチクショウ。
GM/ダライアス:「……ロイド君」
ロイド:なんだ、親父殿。
GM/ダライアス:「……ははっ、良い物だな、その呼び名は。息子の呼び方とは違うが、味がある」
ロイド:……あー、意識してたわけじゃねぇんだけどな……。 呟いて頬を掻くか。 うちの親父とはタイプが違うが、まぁ、無意識にそう呼んでしまってたのかもな。
アルト:くくっ……なんだ、ホームシックか?
ロイド:まさか。流石にそこまでセンチじゃねーよ。それより、手が空いてるうちにお嬢たちの方の様子も見て来たい。構わんか?
アルト:ふむ、では私も行くか。構わんな、ダライアス氏?
GM/ダライアス氏:「ああ、休憩時間は好きにしてくれて構わない。―――ありがとう」
ロイド:……無言で背中向けて、軽く手を振ろう。
アルト:声殺して笑いながら、ついて行くか(笑)。
ロイド:……テメェ(笑)。
で、シルフィ達の方はサイヴァリアと現状確認程度の会話に終わります。
その後、ブルデ城塞の食堂で待ち合わせ。
ロイド:おーっす。
トリーシャ:ちゅーっす(笑)。聞いたわよ、ロイド、アルト君。大活躍だったそうじゃない?
ロイド:そっちこそ、オーガとゴーレムの混成された敵の精鋭部隊を破ったって話じゃねーか。
トリーシャ:派手さじゃそっちには負けるわね〜?ドレイクバロンにバジリスク。大暴れじゃない……もう師匠の呼び名は返上すべきかしらね〜。もうロイドの方が強いでしょ、私より。
ロイド:さて、実際やり合ってねーからなぁ?それに、隣の根暗が吸血鬼まがいの戦いっぷりを見せてたのも大きいし。
アルト:あまり受けるダメージが大きすぎると成り立たん戦術だがな。 とりあえず、パンとスープでも食いながら。
イクス:あ、俺壁際で体育座りしてますんで。(一同爆笑)
ネリネ:永世体育座り王子(プリンス・オブ・フィジカルエデュケイション・シッティング)誕生ですね。(一同笑)
アルト:……まぁ、アレは放置するとして、だ。貴様ら、この戦い……勝てると見るか?
トリーシャ:勝てるわ。
アルト:即答だな。
トリーシャ:ヒントは『援軍』よ、アルト君。
ロイド:……ドルデアやリテルにこっちに回す戦力があるか?
トリーシャ:別にドルデアとリテルじゃなくても良い。もっと奥にあるでしょう?
ロイド:……マントワーズ。
トリーシャ:そ。ね、会ってみた感触としてあの王様は無能そうだった?
ロイド:………逆、だな。戦術家……として見るなら、マギテックの集中運用という新戦術を実戦レベルで実用化したあのレガリア王は当代屈指だ。あの王と横張れるったら、噂に名高いルキスラ帝くらいだろうな。
シルフィ:デュボールはどうなんでしょう。うちも武国ですよね?
ロイド:俺の感覚で言わせて貰うと、デュボールは個人の武勇に偏った国って印象があるな。戦術レベルで言えばうちの王様よりもレガリアの王様の方が上だろうよ。
トリーシャ:うん、上出来。で、その王様がこの状況―――援軍も出さずに見過ごす?
ロイド:……あり得んな。
トリーシャ:でしょ?まぁ、首都であるマントワーズの兵はすぐには動かせないでしょうけど、こちらは援軍をアテに出来る。それが勝機ね。それまでは五分でしょうけど、時間はこちらの味方よ。 と、殊更に大きな声で言っておくわ。
シルフィ:大きな声で?
トリーシャ:周囲に兵士とかいるでしょ?聞こえるように言っておくのよ。こうしておけば、士気も上がるでしょ。『勝てる』って信じさせておけばね。口コミで広がれば万々歳ですわ。
アルト:……他にも何かありげな言い方だな?
トリーシャ:人が多い手前口には出さないけど、『敵がそれを計算に入れているのか否か』が不安なのよね。計算に入れている場合、短期決戦用の策があるか、マントワーズにも妨害が行っているか……妨害役として雇われてたウォルフガングは、『自分達と十一位の奴しか動いてない』みたいな事を言ってたから、私は多分前者だと思うけど。
ロイド:………何かひと波乱起きる可能性がある、か。
トリーシャ:そう言う事ですわ。これに関しては周囲に聞かれないように小声で話すわね〜。
シルフィ:……トリーシャさん、絶対ジェネラル技能持てますって……そこまで考えませんよ普通。
トリーシャ:あらあら、持ち上げられちゃった。照れるわ〜。
ネリネ:で、私はそんな会話を聞きながら、永世体育座り王子の前で骨付き肉振ってます。イクス様、肉ですよ。ほらほら、良い匂いですよ。食べないと食べちゃいますよ。(一同笑)
イクス:……わーい、ネリネのねーさん俺で遊ぶ気満々だぁ(笑)。
ロイド:………お前ら、頼むからもう少し考えろ(笑)。
シルフィ:まぁ、何かあるかもー、と念頭には置いておきましょう。
GM/兵士:では、そんな会話をしているとガランガランと警鐘が鳴り響きます。 「蛮族の攻撃が始まったぞ、配置につけー!!」
ロイド:……やれやれ、飯もゆっくり食えねぇか。
シルフィ:ううう、ロイドロイド。また後で会いましょう。その時は出来れば頭撫でて下さいねっ!!(一同笑)
トリーシャ:いつも通りね〜、貴方達……(笑)。
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
GM:と、いうわけで戦争ルールの第二ターンです。
ロイド:うっし、待ってましたァ!!今度はどれだけ削れるかねぇ、っと。
シルフィ:楽しそうですね(笑)。
ロイド:こう言うのは大好きだからな(笑)。さて、ガレッガ老はどう動くか?
GM:はい、今回も敵は先程と同じ編成で攻めかかってくるようです。で、こちらはと言うと、消耗したガレッガ隊を一旦下げ、レイストーム隊を中央に据えるようです。
ロイド:妥当だな。参戦しなかった部隊は少しだけど回復するし、損傷してる部隊を下げるのは正解だ。
GM:で、どの部隊をどこに当てるかは、こんな感じですね。
▼参加戦力
・人族
レイストーム隊 戦力値:800 戦力ダイス:49
サイヴァリア隊 戦力値:1028 戦力ダイス:61
ダライアス隊 戦力値:714 戦力ダイス:40
・蛮族
バルトロ隊 戦力値:690 戦力ダイス:34
クレイナ隊 戦力値:1065 戦力ダイス:59
エスティア隊 戦力値:900 戦力ダイス:53
キマイラ隊 戦力値:446 戦力ダイス:28(飛行可能なため、地形の限界部隊数に関わらず参戦)
・要塞
強度:2443/3000
▼非参戦戦力
・人族
アレット隊 戦力値:900 戦力ダイス:56
ガレッガ隊 戦力値:1005 戦力ダイス:63
・蛮族
アウグスト隊 戦力値:1800 戦力ダイス:100
デュホン隊 戦力値:700 戦力ダイス:42
▼部隊配置
レイストーム隊VSエスティア隊&キマイラ隊
サイヴァリア隊VSクレイナ隊
ダライアス隊VSバルトロ隊
GM:と、なりました。
ロイド:サイヴァリア隊とダライアス隊で勝利して、クレイナ隊とバルトロ隊を大きく削る方針だなこりゃ。レイストーム隊は引受役のデコイか。
トリーシャ:けど、有効な戦術ね〜。
アルト:サイヴァリア隊VSクレイナ隊は多少博打だがな。ダイス61個VS59個なら、一応有利だがひっくり返る可能性もある。
ネリネ:確かに博打です。ですがアルト様、こう考えましょう。―――表が出たら私達の勝ち。裏が出たら奴らの負け。
イクス:ん?……んん?(一同爆笑)
ネリネ:名付けて絶対勝つ作戦!!(一同爆笑)
イクス:アホだ、アホがいる……。(一同笑)
シルフィ:まぁ、分の悪い賭けじゃないでしょうけどね。
◇戦争フェイズ◇
さて、シルフィ達が心配した通り、サイヴァリア隊VSクレイナ隊は結構ギリギリのバランスでの勝負でした。
そこも含めてどうなるか、GMも結構ドキワクだった第二ターンの戦争フェイズ。
結果は―――
▽サイヴァリア隊▽
サイヴァリア隊:219
VS
クレイナ隊:210
219-210=9
サイヴァリア隊勝利
クレイナ隊戦力値:1056/1200
シルフィ:(拳握って)いよっし!!
アルト:これで更新フェイズでかなりの損耗を与えられる事が確定したか。
シルフィ:辛勝でも勝利は勝利です!!
▽ダライアス隊▽
ダライアス隊:129
VS
バルトロ隊:124
129-124=5
ダライアス隊勝利
バルトロ隊戦力値:685/1000
ロイド:危なかったが、こちらも勝利、か。
イクス:ギリギリの橋を渡ってますな。
ロイド:良いんだよ、勝ってるから。
GM:で、ですね。この二ヶ所はそれで良いとして―――最後の一ヶ所で、イベントが発生します。
トリーシャ:……嫌な予感がするわね。
GM:要塞中央部辺り。そこには門があるのですが―――それがガリガリと音を立てて、外へ向けて開き始めます。
一同:―――……は?
トリーシャ:サイヴァリア!あれは何、作戦!?
GM/サイヴァリア:「……馬鹿な!?眼前に敵の大軍が居る状況で開門だと……誰だ、開けた阿呆は!!?」
シルフィ:ちょ、もしかしてマズいです!?
GM/サイヴァリア:「……ピュアホワイト、ここの指揮は任せるッ!!」 と、叫んでサイヴァリアは城壁の上に足をかけます。
トリーシャ:何する気!?
GM/サイヴァリア:「ここから飛び下りれば、正門まではすぐだ!私が正門前で足止めをする!!」
イクス:ちょ、それ、命が危ないでしょう!?
GM/サイヴァリア:「私は軍人だ。この街を、人々を守る権利と義務があるッ!!―――これが私の最後の義務だ!!」
トリーシャ:馬鹿言ってるんじゃないわよ、サイヴァリア。指揮官ならば最後まで役目を全うしろッ!!死に急ぐ蛮勇が許されるのは下の兵士の特権よッ!!貴方の生死は貴方だけの問題じゃない!貴方が倒れればこの部隊は大きく揺らぐし、アレットも恐らく崩れる!そうなれば2部隊が機能不全に陥り、この戦争は負ける!!
GM/サイヴァリア:「……っ、だがこのまま正門が開くのを見過ごしては、挽回の機会すら無く敗北へ一直線だ!!」
さて、ここで軽くネタをバラしましょう。
GMは今回ここでサイヴァリアが命を張って敵の侵攻を食い止め、捕縛されると言う展開を想定していました。
次回でサイヴァリア救出ミッションだぜ!!とか考えていました。
ですが、トリーシャは『この場でサイヴァリアが捕まれば、アレット隊まで機能不全に陥る』と訴えます。
……言われてみればそんな気もします。
あれ、じゃあサイヴァリア捕まったらヤバくね?
GMがそう考えた瞬間、彼女は叫びました。
一瞬の迷いもありませんでした。正直、カッコ良かったです。
トリーシャ:―――私が行くッ!!
シルフィ:……えぇっ!?
GM/サイヴァリア:「だが、ピュアホワイト。君は冒険者でありそこまでする義理は―――」
トリーシャ:この要塞には、その後ろには恩人が居る、仲間が居る、友達が居る、ちょっと虚弱だけど可愛い妹分に、手がかかるけど出来が良い自慢の馬鹿弟子だって居るッ!!私の戦う理由を勝手に決めるな!!
シルフィ:だ、駄目ですトリーシャさん!戦場ど真ん中に降りて足止めとか、死んじゃいますよ!?
トリーシャ:それがどうしたッ!!ここで誰かがやらなきゃ、十倍百倍、最悪千倍以上の人が死ぬ!狭い城門前で誰かが食い止めてるうちに城門を閉め直すのが最善手でしょう!?そしてそれが出来る人は限られてて、サイヴァリアは指揮官だからそんな蛮勇は問題外!となると適任は私でしょう?!
シルフィ:……う……。
トリーシャ:サイヴァリア、指揮を継続!シルフィ達は城内に入った敵を!!大丈夫、別に死にに行くつもりは無いからね〜。 さて、じゃあ城壁の上に足をかけますか。GM、高さは?
GM:20mくらいですね。しかし蛮族が登ろうとして梯子とかかけてますし、上手く足場に使えば20m落下するよりダメージ少なく降りれそうです。
トリーシャ:重畳。
別部隊ロイド:……マジで行く気か?
トリーシャ:ん〜、まぁね。GMは何か想定があったのかもしれないけど、私の立場から見るとこれ以上の合理的な策が見当たらないのよ。
別部隊ロイド:俺からも見当たらん。
GM:―――良いでしょう。そこまでの覚悟があるなら何も言いません!!実際、私の想定よりも合理的な判断ですからね。躊躇無く命を賭けるとは想定外でしたが。
トリーシャ:ありがと。―――じゃあ、城壁の上から少しだけ振り向き、笑います。 御免ね、シルフィ。駄目な姉貴分で。
シルフィ:な……何でそんな事言うんですか!それじゃ、まるで―――ッ!!
トリーシャ:ロイドに伝えて。貴方の思うようにやりなさい、ってね。―――それじゃ、行っくわよ〜!! 言い捨てて、後は振り向きもせずに城壁から飛び降りる!!
GM:はい、では途中の梯子や蛮族を上手く足場にできるかどうか、「軽業」で目標値16で判定してください!成功すると落下距離を半分の10mとして計算できます!!
トリーシャ:(ダイスを振る)……成功!更にスカウト技能の受け身でダメージを減らして、ノーダメージで地面に降りるわ!
GM:OKです、落下の途中で梯子を蹴った結果、丁度良い感じに門前に降り立つ事が出来ました。開ききった門の幅は5mばかり。そこに既に何体もの蛮族が突入していっていますが、急に上から降って来た貴方を見て、敵の動きは一旦止まります。
トリーシャ:―――居るわ居るわ。何分くらい、耐えられるかしらね〜?……いえ、関係無いか。 腰の後ろに差した二刀を引き抜きます。 別に私のやる事に変わりは無いわ。そこがどこであろうと変わりなく、余命が三分だろうと三百年だろうと何の変りも無く、残りの時間を自由に生きてそして死ぬ。その時までは―――――私の前に立つならば、誰であろうと斬って捨てるわよ!!
GM/???:「人族ノ勇者カ……」 そんなあなたの前に、他の蛮族に下がるように指示を出して、一体の大柄なオーガが出て来ます。シルフィさんが先程名前が出た時に判定に成功していたので、聞いていて構いません。バルトロ隊の隊長―――オーガバーサーカーのバルトロその人ですね。
トリーシャ:あら、勇者なんて照れてしまいますわ。じゃあ、どう?蛮族の勇者さん。一騎討ちといきませんこと?貴方が勝てば、ここは通り放題よ。 ―――さて、乗ってくれるかしらね。
GM/バルトロ:「……良イダロウ」 それを聞いたバルトロは嬉しそうに頬を歪めます。横に居た参謀らしきフェイスレスが、数で押し潰すように進言しますが……そのフェイスレスを手にした蛮刀で頭から真っ二つに切り裂き叫びます。 「謀略ナド無粋。戦場ニテハ、剣デ語レ!!」
トリーシャ:……感謝しますわ、二重の意味でね。 ……GM、これで一騎討ちにノせたからには、この一騎討ちが続いてる間に門を抜けようって奴は出ないわよね?
GM:確かに、その通りですね。よくよくまぁ、知恵が回る人ですよ貴方は。
トリーシャ:とはいえ、もって1,2分。頼むわよ、皆―――。
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
ロイド:……さて、俺らはその状況には……。
GM:そうですね、少し時間が巻き戻って、門が開き始めた段階です。ダライアス隊の守備している城壁に向かって来ていたバルトロ隊が急に方向を変えて、門に向かい始め―――見ると門が開き始めています。
アルト:……馬鹿な、何を考えている!?
ロイド:マズいぞこりゃ……!!
GM/ダライアス:「……ロイド君、アルト君!すまない、門の上に非常用の落とし扉がある!!それを起動させてくれないか!?」
アルト:…落とし扉?
GM:分厚い鉄板を門の上に鎖で固定している仕掛けですね。鎖を破壊すれば鉄板が落ちて、簡易の扉の出来上がりです。一度使うと、開けるのがエラい大変になる仕掛けですが。
ロイド:……あー……と。
トリーシャ:仕方ないでしょ。私が自分でやった選択だし、ロイド達はそんなこと知らないし。
ロイド:……分かった。どうやって行けばいい?
GM/ダライアス:「内部から通って行けばすぐだ!敵は城門に向かってるし、ここは私達だけでも大丈夫だろう!頼む!!」
アルト:心得た。行くぞ、ロイド!!
ロイド:ああ! ―――言ってから、ちょっとだけ門の方を振り向く。 ……何だ?何か、嫌な予感が―――。
◆トリーシャ・アールクラフト◆
さて、想定外の展開ですが―――これはこれで、物語的には美味しい。
そう考えたGM、ここで急遽予定を変更。
アドリブでボスを決定し始めます。
その結果―――
GM:では、ラストバトルに入りましょう。まず、シルフィさん達。ちょっと城壁から要塞内部を見ると、貴方達の目にはトリーシャさんが降りる前に城内に突入した蛮族達と、砦内部に待機していた部隊との戦闘が見えます。
シルフィ:うああああ、トリーシャさんを援護したいのに!!
GM:形としては奇襲になりますが、アレットが陣頭に立ち必死に防衛を指揮しています。その横にはバーンとメルが見えます。しかし、敵の中にはスゴい相手がいまして――――結果、段々と押し込まれているのが見えますね。
イクス:な、何が居るんスか何が。
GM:ヘルスキュラ。(一同爆笑)
イクス:はぁ!!?(笑)
GM:クレイナ隊の隊長であるヘルスキュラのクレイナ女史ですね。アウグスト軍のナンバー2です。彼女が陣頭に立って部隊を率いて押し込んで来ていて、このままではアレット達の命が危ないですねぇ。
シルフィ:―――っ!ええい、イクスさん、ネリネ!アレットさん達の援護に向かいます!!
イクス:お嬢!?でも、トリーシャさんは……。
シルフィ:何のためにトリーシャさんが無茶をしてるのか忘れたんですか、イクスさんッ!
イクス:……う。
ネリネ:……心得ました。突撃します!!
遠くのロイド:となると、ここはお嬢たちVSヘルスキュラ……か。明らかに厳しくね?
GM:メル、バーン、アレットも参戦しますからそこまで無理ゲーでもないかと。トリーシャさん、ロイドさん、アルトさんは各々三人のうち誰かを担当してくださいな。
ロイド:わーい、じゃあ俺メル。
トリーシャ:じゃあ私もメル。(一同笑)
アルト:あ、なら私もメル。(一同爆笑)
GM:どうやって!?(笑)
ロイド:チェーンジ・レグランス!スイッチ、オン!!(一同爆笑)
GM:いや、操作が三人になったからって、変形も合体もしませんから。ゲッターじゃないんですから。(一同笑)
ロイド:じゃあ俺、右手担当するから(笑)。
アルト:じゃあ私は左足だな。(一同笑)
トリーシャ:私腎臓。(一同大爆笑)
GM:いや、無理だから。貴方達メルに何させようとしてるんですか、一体!?(笑)
アルト:ふむ、仕方ないな。では私がバーンを担当する。トリーシャはアレットを頼む。
トリーシャ:心得たわ〜。
シルフィ:……人が心配してるのに、この人は呑気だなぁ、もう(笑)。
◇シルフィ達+レグランス姉弟+アレットVSヘルスキュラ・クレイナ◇
GM:では、要塞内部の階段を駆け降りると、丁度アレット達の5mほど後方に到着します。周囲では乱戦が起こり、蛮族と人族の部隊がぶつかり合っています。そんな中、クレイナはアレット達をターゲットに定めたようで、スキュラの触手を蠢かせながら向かって来ようとしている所です。それと、前衛になるように通常のスキュラが一体居ます。
イクス:うわ、大漁。
シルフィ:アレットさん、バーンさん、メルちゃん!援護します!!
トリーシャ/アレット:「シルフィさんですか!?……助かります、これは少々……私達だけでは手に負えません!!」
イクス:とにかく、一刻も早く終わらせねーと……。
ネリネ:終わらせて援護に……行けますか?
イクス:……。
シルフィ:……全部、この場を終わらせてからです。そうしないと、私たちには選択肢すらありません!!
GM/メル:「……シルフィちゃん?」
シルフィ:たかがヘルスキュラ……とっとと倒して、突破します!!
▽ラウンド1▽
イクス:(ダイスを振る)―――16!先手、頂き!!
シルフィ:(ダイスを振る)弱点も抜けました。……スキュラとヘルスキュラは元々、然程コア部位の耐久力の高くない種です。まして魔法ダメージ+2の弱点もあります。イクスさん、バーンさん、押し込みましょう!!
イクス:あいさ。ハイパー火力タイムって事っスね。
シルフィ:この程度に構ってる暇なんぞ無いんです……2倍拡大ファイアボール!スキュラ、ヘルスキュラに一発ずつカッ飛ばします!!(ダイスを振る)くっ、19……ヘルスキュラの抵抗は指輪を割っても抜けませんか……!!
GM:って、いきなり最大火力ですか!
シルフィ:急いでるんですよ、私達は!!(ダイスを振る)ダメージ、ヘルスキュラ胴体に弱点込み12点、触手に11点、10点、11点!!スキュラには胴体に21点、触手に17点、18点、19点……ダメージ低いですね……こんな時に!!
GM:いえあの、十分痛いんですが……。
シルフィ:とりあえず、オマケで補助動作でポイズンニードルをヘルスキュラ胴体にねじ込みます。これで+3点、と。
ロイド/メル:「じゃあ、メルも行くよ!!」 と、メルもここで魔法を使うか。「グレネード」使用。マギスフィアで作った爆弾を思い切りスキュラに投げつける。(ダイスを振る)達成値は15、抵抗は抜けなかったがダメージは半減でも弱点込みで8点、9点、9点、11点だ!!
GM:ぎゃあ、スキュラの胴体がそろそろヤバい!
ネリネ:ならば、私が行きます。盾を捨てて両手でアックスを構えて……(ダイスを振る)前進してスキュラ胴体に斬りかかり、命中18!ダメージは20点です!!
GM:ぐ、それでスキュラが落ちます。くそ、盾にもならん!!
イクス:なら、魔晶石を潰しながらヘルスキュラに射線が通ったんで、4×2で8発のフォースをブチ込みます!!(ダイスを振る)…6ゾロ出さないと抵抗は抜けませんが、ダメージは半減とは言え結構痛いっスよ!!
GM:うわぁ……なんか、STGみたいに魔法が飛びまくってくるよ……。(一同笑)
冒険者たち、前衛の筈のメルまでもが攻撃魔法を使って一気に落としに来ます。
この後さらに、バーンとアレットの攻撃魔法で更にガタガタになるスキュラ。
胴体HP残り11、触手1本撃沈と言う体たらく。
GM/クレイナ:「く、お、おのれ人族ぅぅぅぅ!!」 くそ、魔法の集中火力がここまで痛いとは……。
シルフィ:とは言え、殺し切れませんでしたか……。
GM:反撃でどうにかなるかな?まずは触手がネリネさんにブレスを吐きます。と言うか、ネリネさんしか狙えません。(一同笑)
ネリネ:ふ、ダメージの50点や60点で私を倒せると思わないでください!!(一同笑)
遠くのアルト:うん、その理屈はおかしい。(一同爆笑)
スキュラのブレス、ダメージは抵抗を抜いて20点ですが、ネリネのHPの1/4も削れていません。
しかし問題はその後。今回は範囲魔法を使えば、前に出て来ているネリネを基点にしても全員巻き込みます。
GM、一か八かの必殺アシッドクラウド。達成値20の魔法に、抵抗に成功したのは僅かにシルフィのみ。
アレット、バーン、メルも相当なダメージを食らい、ネリネに至ってはクリティカルです。
シルフィ:うわぁ、大惨事じゃないですか!!
ネリネ:まぁ、マスターが抵抗してくれたので最悪の事態は防げます。私はうっかりクリティカルして28点ほど食らいましたが、まぁまだ40点以上ありますし平気ですね。
遠くのアルト:うん、その基準もおかしい。(一同笑)
イクス:(ダイスを振る)むぅ、18点ダメージ。かなり削れてきてますよ、お嬢。
シルフィ:……これ終わってすぐに、援軍に行けますかね。
イクス:……厳しいかと。
遠くのトリーシャ:多少は距離もあるでしょうし、周囲は大乱戦だしねぇ?
遠くのロイド:……他ならぬ師匠が一番状況を冷静に見てるなぁ。
遠くのトリーシャ:覚悟の上ですもの。
シルフィ:……うう〜……すいません、無理を一手に引き受けさせる形に……。
遠くのトリーシャ:好きでやってる事ですわ。――なんてね?
▽ラウンド2▽
シルフィ:ファイアボール!抵抗を抜けたなら、胴体に21点ダメージです!!
GM:ぐ、それでヘルスキュラのクレイナは倒れます。……無念。ここまであっさりやられるとは。
イクス:いや、こっちの損害も馬鹿になってないっスけどね。
シルフィ:それより、問題は……私達以外の方はどうなりましたか?
GM:ふむ、では場面を変えましょうか。
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
GM:さて、ロイドさん達。要塞の内部を通り、門の真上にある部屋に到着しました。そこには確かにダライアス将軍に教えられた通りに鎖が張ってあり、鉄板が吊るされています。鎖を破壊すれば鉄板が下に落ち、開いた門の代わりに通行を堰き止めるでしょう。
アルト:よし、ロイド!急いで門を―――
GM/???:「―――やはり、ここに来たわね。門が開いた以上、閉めに来るのは道理。分かっていたけどね」 そこには、鎖を守るように立ち塞がっている一人の女性の姿。長い黒髪の間から長い角を晒した、ナイトメアの女性ですね。年の頃は貴方たちとそう変わりありません。
ロイド:…誰だ、テメェ?
GM/???:「エスティア。エスティア・ヴィルヴェント……と言えば、分かるかしらね」 その腰の剣を抜き放ちます。
アルト:…アウグスト軍の指揮官に居た名前だな。
GM/エスティア:「ご名答。まぁ、私は出向組だけどね」
ロイド:……はっ、なるほど。テメェがスカーレット・テーブルか。 ……うん、PLとして言うけどこのタイミングでは会いたくなかった。(一同爆笑)
アルト:……まぁな(笑)。しかしやけに人族比率が多いな、スカーレット・テーブルとやら。蛮族の組織だと思っていたが……って、リゼリアはリャナンシーで、ウォルフガングはノスフェラトゥか。あんまりにも人間的だったんで忘れそうだったぞ。(一同笑)
GM/エスティア:「……そう、成程。その名前が出てくるって事は、貴方達が『向日葵兵団』ね?全く、あの二人は余計な情報を―――」 と、溜息を吐きます。 「別に、蛮族比率の方が圧倒的に多いわよ。純粋な人族は私とあと一人くらいね」
ロイド:情報垂れ流してるのはお前もじゃねぇのか?
GM/エスティア:「私は良いのよ、先人に倣ってるだけだから。悪いのは変な先例を作ったあの二人。でしょう?」
ロイド:良い性格してるよ―――って、オイこら。時間稼ぎにゃ乗らねェぞ。
GM/エルティア:「あらバレた。もう少し乗ってくれても良いのにね……それに、私は貴方達の為を思ってるんだけど。今、この扉を落としたら後悔するわよ?」
遠くのトリーシャ:(なんか踊り始める)
ロイド:……うーん、PL見てると『別に良いか』って気になって来るから不思議だなぁ。(一同爆笑)
遠くのトリーシャ:(踊りながら)なっ、私のどこが悪いの!?(笑)
ロイド:良いからその昆布みたいな踊りをやめろ。(一同爆笑)
遠くのトリーシャ:違うわ、ワカメよ!!(一同大爆笑)
ロイド:その二つの違いを説明―――しなくても良いや、聞いても分からんし。(一同笑)
遠くのトリーシャ:匙投げられた!!(笑)
ロイド:ま、それはともかく。―――そこをどけ、悪いがお前の向こうの鎖に用がある。
GM/エスティア:「せっかちね。後悔しても知らないわよ」 と、嗤ったエスティアが剣を構えます。
ロイド:……チッ……邪魔だ、こいつ!!
◇ロイド&アルトVSエスティア◇
GM:今回のレギュレーションとして、エスティアの向こうに2本の鎖があります。これを両方破壊する事により、鉄板が落ちて扉が閉まる事になります。
ロイド:……最終確認だが、本ッ当に良いんだな?
遠くのトリーシャ:早めにお願いね。長くはもたないから。
GM:で、それまでにかかったラウンド数でトリーシャさんの戦闘条件が変わります。具体的には、トリーシャさんの方の戦闘がこちらのラウンド数に同期しますので―――。
遠くのシルフィ:ここで4ラウンドで扉を下ろせば、トリーシャさんの戦闘でも4ラウンド目で扉が落ちるって事ですね?
GM:そうなりますね。
遠くのトリーシャ:何が何でも6ラウンド以外にお願い。運次第だけど、最悪1ラウンドですらもつかどうか分からないから、こっち。
ロイド:……心得た。GM、鎖の耐久力は?
GM:防御力10、HP30とします。
アルト:敵の配置は……エスティアとの距離は近いか。
GM:ですね。狭い屋内ですので、距離は5m程度です。エスティアはボーンベストにスラッシャーと言う、軽いのか重いのか分からない戦士装備ですね。胸元には変な形の聖印が揺れています。
ロイド:……うわぁい、邪教神官戦士。
アルト:また面倒そうな相手だな……。
▽ラウンド1▽
GM:で、問題無くこちらが先手ですね?
アルト:まぁ、スカウト居ないしな……。
GM:では、先手を頂きましょう。エスティア、まずは3m制限移動で前進。そのまま≪マルチアクション≫を宣言し、「サモン・アンデット」を使用しつつアルトさんに斬りかかります。
ロイド:不死神―――メティシエ信者か!?
アルト:うわ、無尽蔵にアンデットを呼び出す最悪の敵だぞそれは!?
GM/エスティア:「馬鹿ね―――魔法使いが前に出てくるなんて!!」(ダイスを振る)……命中22ですけど、避けます?
アルト:ははは、そんなの避けれるわけ、(ダイスを振る)運命変転使って出目3を6ゾロに。避けた。杖で思い切り受け止めた。(一同大爆笑)
GM/エスティア:「……なっ!?」(笑)
アルト:舐めてくれるな、神官戦士。侮っているせいか、太刀筋が私からも見え見えだったぞ?(一同笑)
ロイド:おいアルト、お前絶対戦士系技能あるって……(笑)。
アルト:それより、サモン・アンデットで何が出るんだ?
GM:ん、ああ、デュラハンです。同じ乱戦エリアに、ずるりと地面から生み出されます。
ロイド:うへっ、また面倒な相手を!!
アルト:こいつは後回しだ、ロイド。まずは鎖を狙う!!(ダイスを振る)……スパーク、達成値18。ダメージは鎖Aに13点、鎖Bに12点だ!!
GM:魔法で焼き切る気ですね。しかし、まだ壊れません。
ロイド:……くっ、アルト。鎖は任せた!≪マルチアクション≫から、アルトにセイクリッド・シールド。まず防衛策を考えないと、多部位モンスターであるデュラハンの攻撃に晒されたらアルトがもたん!!
アルト:……すまんな。
ロイド:仕方ねーだろ、お前も前に出ないと乱戦エリアが遮蔽になって鎖は狙えないわけだし……。ついでに、槍でデュラハンをシバいておく。馬に23点ダメージ!!
GM:いたた、でもまだ動きますよ。
ロイド:ええい、厄介な……。
▽ラウンド2▽
GM:では、第二ラウンド。一撃を防がれた事に歯噛みしながらも、エスティアは乱戦エリアから離脱。部屋の出口の方へ移動します。
ロイド:なに?助かるが、仕掛けてはこないのか?
GM/エスティア:「私にも都合があるのよ。それ以上答える義務はないわ!」 で、デュラハンがエスティアから受けた命令は「そいつらを倒せ」なんですよねぇ。アルトさんだけを狙わせると、ロイドさんが乱戦エリア離脱を仕掛けた場合妨害しない可能性ありますし。
遠くのシルフィ:ああ、指示に従うんですね、サモン・アンデットで呼び出された場合。
GM:です。だから攻撃対象はランダムとしましょうか。(ダイスを振る)うん、見事にアルトさんに3発行きましたね。(一同爆笑)
アルト:呪われてるのか私は!?(笑)
GM:えーと、本体と馬2体の全力攻撃で、19点、19点、20点のダメージです。
アルト:げふぁ……。12点、12点、13点と食らって、残りHP2で立ってます。(一同爆笑)
ロイド:お前さぁ……凄いよ、何でそんな毎回HPギリギリで立ってるんだよ……。(一同爆笑)
アルト:め、眼鏡が無ければ即死だった!!(一同爆笑)
GM/エスティア:「う、嘘!?ホントに魔術師!!?」(一同爆笑)
遠くのシルフィ:ああ、敵にまで驚かれて……(笑)。
ロイド:で、とりあえず戦車の攻撃は避けた。ひょーい。
GM:……流石に7Lv戦士の相手はデュラハンでは厳しいですかね……。
さて、ここでアルト&ロイド、相談タイム。
デュラハンを倒すのは不可能ではありませんが、倒してたら確実に鎖破壊まで随分な時間がかかってしまいます。
相談結果―――
ロイド:GM、エスティアはここから去ろうとしてるんだな?
GM:ええ、とりあえずはそう見えます。
ロイド:……どうにもスカーレット・テーブルの連中は、アウグストを勝たせる気が無いように見えるんだよな。
遠くのトリーシャ:そうねぇ。義理だけ果たして、後は上手く負けさせようとしているように見えるわ〜。
GM/エスティア:「……っ。そんな事、貴方達には関係無いでしょ?」 と、取り繕うようにエスティアが言いますね。
ロイド:…ビンゴか……。まぁ、この場で邪魔をしてこないならば構わん。エスティアの存在はこの際、脳裏から弾こう。
アルト:で、GM。もう一つ質問だ。たとえばデュラハンが私に3回攻撃をするとして、一発目で私が倒れればどうなる?
GM:ん、その場合は二発目以降はロイドさんに流れますが……。
アルト:よし、ならば構わん。回復は捨てる。ロイド、鎖の破壊に集中しろ!!回復を捨てて、スパークを鎖にぶち込む!(ダイスを振る)……鎖Aに13点、鎖Bには12点だ!!
GM:うわ、鎖があと少しで壊れる!……ってか、アルトさん。それ……。
アルト:ん?うん、今ラウンドで殴られてぶっ倒れるつもりだ。デュラハンの1発なら多分、HPはマイナス10程度までしか行かんだろう。即死はせん。(一同笑)
遠くのトリーシャ:潔い戦術ですこと(笑)。
アルト:もっと大局的に潔い事やってる奴にだけは言われたくないな。まぁ、9割方生存出来るだろう。1割で死ぬが。(一同笑)
遠くのイクス:ちょ、アルトの兄貴が死んだら誰が蘇生魔法使うんすか!!(笑)
アルト:まぁ、7Lvコンジャラーなら誰かしら居るだろう(笑)。
ロイド:OKアルト、お前の遺志は受け取った。≪マルチアクション≫からフォースで鎖を片方吹っ飛ばす!(ダイスを振る)……おし、鎖Aを破壊、さっきダメージくれてた馬に、更に23点だ!!
GM:うげ、馬がこれで片方沈みました。
アルト:くくく、さぁ来い。倒れる準備は万端だぞ。(一同笑)
遠くのシルフィ:……潔いなぁ(笑)。
▽ラウンド3▽
GM:では、戦車の攻撃がアルトさんに飛びます。当たりましたね?ダメージ22点!!
アルト:げ、でか。7点減らして15点か……HPがマイナス13になった。出目3以下で死亡か……(ダイスを振る)6、生存。ロイド、後は任せた!!
ロイド:OK、任された!!
GM:で、残りの本体と馬の攻撃がロイドさんに行きます。命中17と16ですが……。
ロイド:(ダイスを振る)両方回避。俺、別にそこまで回避が苦手ってわけでもないしな。
GM/エスティア:「……やるわね。まぁ、良いわ。せいぜいその扉を落としてから、自責の念で悔やみなさい」 言い捨てて、エスティアはその場から離脱します。
ロイド:……くっそ、この野郎……。分かってれば……いや、分かってても現状を打破する手段は無いか。とりあえず、その背を見送ってから≪マルチアクション≫でフォース。鎖Bを破壊―――(ダイスを振る)……成功。
GM:はい。ではそれで、鉄板を固定していた鎖が二つとも弾け飛び―――巨大な鉄板が、空いた扉を塞ぐように落ち、通行を堰き止めます。
遠くのトリーシャ:……良くやってくれたわ。ありがとね、ロイド。
ロイド:……くっそ、分からないんだよな、俺……この段階じゃ。
GM:それよりまず、目の前にデュラハンが居ますからねぇ。
ロイド:……チッ、とにかくこいつを仕留める!マルチアクション分の攻撃で、戦車部分に23点のダメージだ。
GM:ふむ、まだまだ温いですねぇ。
▽ラウンド4〜5▽
とは言え、複数部位モンスター故の耐久力と、本体を狙いにくい特殊能力持ちのデュラハンと言えど、Lv7ファイター/プリーストであるロイドの相手は少々どころじゃなく荷が重いです。
むしろ相性最悪。
4ラウンド目から、ロイドはキュア・ハートに作戦を切り替え。
戦車部分を殴りつつ、本体のHPをキュア・ハートで削り始めます。弱点込み13+打撃力30レーティング。シルフィの魔法並のダメージ。
結局出目も良く、HP38のデュラハン本体は2ラウンド後の5ラウンド目に削り殺されました。
ロイドに対しては多少のダメージは与えたものの、ネリネに次ぐHP72の壁の前には半減させる事すら出来ませんでした。
ロイド:―――ふん。 では、デュラハンが動かなくなったのを確認して、軽く槍を一振りする。
GM:……では、最後のシーンに場面を移しましょうか。
アルト:……起こして。(一同笑)
◇トリーシャVSバルトロ◇
GM:――――では、トリーシャさん。貴方の前には他の兵を下がらせた、オーガバーサーカーのバルトロが立っています。アウグスト旗下でも一対一での戦闘力ならば恐らく屈指であろう相手、ですね。
トリーシャ:―――名乗るわ。トリーシャ・アールクラフト。流浪の剣士よ。
GM/バルトロ:「我ガ名ハ、バルトロ」 と、背丈ほどもある蛮刀を一振りします。 「言葉ハ不要。参ル」
トリーシャ:……来なさいな。ただじゃ終わらないわよ……!!
▽ラウンド1▽
トリーシャ:(ダイスを振る)……まず、先手は取った!ガゼルフットを使いつつ、自分に「ストーンガード」をかけるわ!!
GM:ほ、精霊魔法ですね。一回だけダメージを5点減少ですか。
トリーシャ:一撃死だけは避けないと、カッコがつかないでしょう?(ダイスを振る)…発動は成功!!
GM:では、それを見てからバルトロは突撃します。≪全力攻撃≫を宣言、ダメージに+12です。しかも≪連続攻撃≫がありますので、当たったら再攻撃ですよ。命中は22です!!
トリーシャ:一発なら耐えるけど、二発はヤバい……!!(ダイスを振る)出目8、回避22!ギリギリで初太刀は回避したわ〜。
GM/バルトロ:「ホウ……避ケルカ」
トリーシャ:そりゃ、ね。避けれもしない腕で貴方の前に出ても、足止めにすらなりませんわ。で、今度は―――こっちの番!!
▽ラウンド2▽
トリーシャ:(ダイスを振る)命中18と14!ちょっと低いわね……。
GM:全力攻撃してたんで、18の方はギリギリ命中ですよ。
トリーシャ:やたっ。なら、ダメージはクリティカルして22点よ〜。
GM/バルトロ:その程度では、バルトロの重装甲と耐久力の前にはかすり傷ですね。ですが、かすり傷でも自分に与えた敵の存在に、彼は大きく笑みを浮かべます。 「……良イゾ、人族ノ勇者!」
トリーシャ:名前は名乗ったでしょ。女の名前を忘れると、嫌われるわよ〜?
GM/バルトロ:「無骨者デナ。悪ク思ウナ」 言いながら、蛮刀を大きく横に振るいます。また命中は22ですが―――。
トリーシャ:(ダイスを振る)うわ、全然ダメ、出目3でモロ食らいよ〜!!
GM:ではダメージ35に、追加攻撃の命中はまた22です!!
トリーシャ:ぐっは、ストーンガードかけてても一撃でHPの2/3を持って行かれた……。(ダイスを振る)二発目の回避は20……ここで敏捷度増強の腕輪を破壊して、回避を22に!ギリギリでそれは避けるわ!!ざっくり斬られて、血の尾を引きながら大きく飛び退る!!
GM/バルトロ:「二手デモ殺セヌカ……居ルモノダ、強者トイウモノハ」
トリーシャ:……っ、くはっ……はぁっ、……はっ……!! 血を流しながら、武器を一本捨てるわ。空いた手で懐から一角獣の角を取り出す。
遠くのシルフィ:それがありましたか!!
トリーシャ:でも、腕輪割ったせいで回避は落ちてる。9以上を出さないと避けれない以上……もって、あと2ラウンドね。まぁ、それでも勝利条件は満たせるわ。ロイド、本当にありがとね。
遠くのロイド:……この状況で礼を言うなよ、なんかマジで辛くなって来る。
トリーシャ:それは御免遊ばせ。
▽ラウンド3▽
トリーシャ:さて、では私の行動。一角獣の角を使って、自分のHPを全回復するわ〜。 ―――まだ、まだ終わらないわよ?
GM/バルトロ:「……解セヌナ。確カニ、二手デハ殺セヌ。三手デモ凌ガレルヤモ知レヌ。ダガ、勝チハアルマイ」
トリーシャ:……そう?私は勝つつもりよ。最も、私の勝利は貴方の定義とは違うでしょうけどね〜……。
GM/バルトロ:「―――マァ、良イ。 ソウ言ウナラ三手目、防イデ見ヨ!!」 では、これが最終攻撃ですかね。達成値22、勿論≪全力攻撃≫と≪連続攻撃≫がかかってますよ〜。
トリーシャ:1発までなら貰っても良い。2発目までで回避出来れば、私の勝ち―――!!(ダイスを振る)……く、一発目は直撃。ダメージ33?うん、またHPの2/3を持って行かれた。
遠くのシルフィ:うわぁ、もう見てられませんよ…!
トリーシャ:まぁ、ここで死んでもこのラウンドの最後には扉が落ちるから、勝利条件は達成してるんだけどね。どうせなら、大見得切って死にたいじゃない?さぁ、ラストチャンス!!(ダイスを振る)
トリーシャが振ったダイスはテーブルの上を転がり―――
6と3の目を上にして、動きを止めた。
トリーシャ:いよっし!深々と切り裂かれながらも、致命傷だけは回避!バックステップで少しだけ距離を取る!!
GM:―――はい、ここでラウンド終了ですね。では……トリーシャさんの背後で、重い音とともに扉が落ちます。これで門を抜けての蛮族の攻撃は不可能となり、再び彼らは強固な要塞に攻撃を仕掛けざるを得ないでしょう。それなりに中に入り込んだ蛮族は居ますが、後続が続けない以上は孤軍であり……討ち取られていくしか無いでしょうね。
トリーシャ:上出来……。 こふっ、と血を吐きながら、にやりと笑みを浮かべます。 どう?これが私の勝利条件よ。
GM/バルトロ:「―――コノ為ニ、命ヲ捨テニ来タカ」
トリーシャ:本当は捨てないで済めばベストだったんだけどね。予想以上に強い相手がいて、困っちゃったわ。―――でも、最後に戦った相手としては自慢が出来る類かしらね。
GM/バルトロ:「……貴様ニ敬意ヲ、人族ノ勇者」 言って、バルトロは蛮刀を構え直します。
トリーシャ:……いえ、その前に残った孤剣を自分の首筋に当てるわ。
遠くのネリネ:……え、トリーシャさん?何を……。
トリーシャ:蘇生とか、土台無理だしね〜、この状況だと。
遠くのネリネ:え?
遠くのアルト:……蘇生には死体が要る。この状況で私達はどうやってトリーシャの遺体を回収すれば良い?
遠くのネリネ:……戦争が終わってからとか……。
トリーシャ:それまで遺体が残ってれば良いけどね。回収されなければ蘇生に使える状態で残ってるとは思えないし、回収されるとしても蛮族に、だし……その場合、蛮族がわざわざ遺体を回収するって事は、利用する気満々って事じゃない。
遠くのネリネ:人質に……とかですか?
トリーシャ:後は蘇生されたとしても、公式のぞんざい勇者団のように戦力として扱われるか、最悪慰みものね。そう言うのは御免よ。貴方達の足を引っ張るつもりは無い。相手の攻撃で倒れて生死判定だと、生き残ってしまうかもしれないからね〜。……GM、自分の首を剣で貫くなら、生死判定は必要かしら?無論その上で、蘇生には応じないわよ、私は。
GM:……いえ、そこまでの覚悟があるなら何も言いません。今回は不要としましょう。
遠くのネリネ:……蘇生に応じず、死ぬって事は……。
GM:トリーシャ・アールクラフトと言うキャラクターはここでロスト、と言う事です。ゲーム的な言い方をしますと、ですが。
遠くのシルフィ:……どうしようも、ありませんか。
トリーシャ:多分ね。ご都合主義な展開を期待するのは、趣味じゃないわ。その場その場で最善と思われる判断をしたいのよ、私は。
遠くのロイド:……そうだな。逆の立場でも、まぁ俺もそうしてた。
GM/バルトロ:「……何カ、最後ニ有ルカ」
トリーシャ:……我、生きずして死すこと無し。理想の器、満つらざるとも屈せず。これ、後悔と共に死すこと無し――――。 にこり、と笑みを浮かべます。
GM/バルトロ:「―――」
トリーシャ:後悔は無い。悔いも無い。私の仲間は、私が居なくても十分にやって行ける連中だもの。馬鹿だけど自慢の、最高の弟子が居るわ。ちょっと妄想癖強いけど、いずれ姉をも超えるだろう未来の大魔法使いだっている。その大魔法使いを守る守護者は常識ちょっと歪んでるけど、まぁ大丈夫でしょ。
GM:バルトロは、何も言わずにその言葉を聞いています。
トリーシャ:それに、弟子の親友は頭が切れる有能な魔術師でとても勇敢。勇敢過ぎて前出過ぎるけどね。その弟分は、実は一番冷静なんじゃないかしら。無くてはならない縁の下の力持ち。みんなみんな、自慢の仲間よ。―――心配しなくても大丈夫。私は信じる、あの子たちを。だから迷いも悔いも後悔も、一つたりともありはしない。
GM/バルトロ:「―――ソノ生キ様、見事」 全てを聞き終えたバルトロは、重々しく頷きます。
トリーシャ:―――強いわよ、私の仲間は。覚悟してなさい? では、そう言った後―――首筋に添えた剣に力を込めます。そして、最後に一言。
「――――じゃあね、馬鹿弟子」
ロイド:――――。師匠……? では、その瞬間……砦の中、アルトに治癒魔法をかけようとしていた俺は、声が聞こえたような気がして顔を上げる。
GM:―――良いでしょう。それでは……。
―――冒険者、トリーシャ・アールクラフト。
享年74歳。
我侭に、気侭に、仲間を愛し、自由を愛し―――そして、唐突に散った。
彼女の命を賭しての足止めにより、ブルデ要塞は内部への致命的な蛮族の侵攻を食い止める事に成功する。
▼ブルデ防衛戦 第二ターン戦闘結果▼
◇戦闘フェイズ◇
▽人族側被害▽
重要キャラクター死亡:トリーシャ・アールクラフト
アレット隊戦力値:900/900→800/900
ガレッガ隊戦力値:1005/1200→905/1200
※イベントによる要塞内戦闘の為
▽蛮族側被害▽
重要キャラクター死亡:クレイナ
重要キャラクター行方不明:エスティア・ヴィルヴェント
クレイナ隊戦力値:1056/1200→556/1200
エスティア隊戦力値:900/900→400/900
※指揮官死亡/行方不明による雑兵の離散、並びにイベントによる要塞内戦闘の為
◇更新フェイズ◇
▽人族側被害▽
要塞線:2443/3000→2320/3000
クレイナ隊の戦力値の1割(55)と、バルトロ隊の戦力値の1割(68)
▽蛮族側被害▽
バルトロ隊戦力値:685/1000→543/1000
ダライアス隊の戦力値の2割(142)のダメージ。
クレイナ隊戦力値:556/1200→351/1200
サイヴァリア隊の戦力値の2割(205)のダメージ
デュホン隊、『治癒』能力使用。キマイラ隊戦力値、44点回復。
キマイラ隊戦力値:446/700→490/700
▼現在戦力
・人族
ガレッガ隊 戦力値:905 戦力ダイス:58
レイストーム隊 戦力値:800 戦力ダイス:49
ダライアス隊 戦力値:714 戦力ダイス:40
アレット隊 戦力値:800 戦力ダイス:51
サイヴァリア隊 戦力値:1028 戦力ダイス:61
・蛮族
アウグスト隊 戦力値:1800 戦力ダイス:100
バルトロ隊 戦力値:543 戦力ダイス:27
クレイナ隊 戦力値:351 戦力ダイス:17(指揮官死亡)
エスティア隊 戦力値:400 戦力ダイス:20(指揮官行方不明)
キマイラ隊 戦力値:486 戦力ダイス:30(飛行可能なため、地形の限界部隊数に関わらず参戦)
デュホン隊 戦力値:700 戦力ダイス:42
・要塞
強度:2320/3000
―――この戦いは、未だ終わる気配を見せず。
ブルデ攻防戦は、この後新たな局面を迎える事となる。
◆あとがき&言い訳◆
と、言う訳でー。
はい、GMで御座います。
うん、何か今回凄い事になりましたね。
とはいえ、PL・GM共に納得の上での結果であったことは明記させて下さい。
PLは覚悟の上で、並びにそうする事が最悪の状況を避けうると判断して、その選択を提起しました。
GMは強権(あるいはNPCの行動)で却下する事も出来ましたが、その語る内容の説得力と、物語としてそう言う展開もアリかという判断の元、急遽その方向でシナリオを修正しました。
『死にに行った』と見て不快に感じた方もいるかもしれませんが、トーキョーN◎VAなどのF.E.A.R系列のTRPGに慣れ親しんだサークルとしては、こう言う判断もアリだと言う事です。
このサークルの環境では、と言う前提が付きますが、この判断は決して間違いでは無かったと思います。
と、まぁ。以上がチキンなGMの言い訳です。
うちのサークルとしてはアリだって事。他の方々から見れば、あり得ない行動なのかも知れませんけどね。
不快に感じた方がいらっしゃったら、申し訳ありません。
ともあれ、トリーシャ・アールクラフトというキャラクターはこの選択により死亡。
プレイヤーとしても愛着の強いキャラだったそうなのですが、だからこそ彼女らしい行動を貫かせたとの事。
結果として、GMの想定よりもブルデ側の被害は大幅に抑えられました。
確実に戦局に大きな影響を及ぼした彼女の行動。
それを以て、第十二話は一旦閉幕。第十三話へと続かせて頂きます。
・獲得経験点:3650+各々の1ゾロ分
・使用消耗品:魔晶石5点×8+魔晶石1点×1+知力増強の指輪×1+マテリアルカードAランク×4+Bランク×10+各種回復剤=5880
さて、まさかの初死人―――っていうかロスト。
そんな事件を乗り越えて、冒険者達はこのブルデ攻防戦でどのような動きを見せてくれるのか。
って言うか経験点がありえねぇ。
まぁ、それはさておき。ともあれこれにて一先ずは。
……ミッションコンプリート……?