◆SW2.0キャンペーン 駆け出し冒険者のためのセプテット 第六話◆
 
◆成長報告◆
 

GM:さて、第六回です。今回は一寸ほのぼの日常篇で行きたいと思います。

アルト:やっと引っ越し業務も終わりが見えたしな(笑)。

ロイド:俺ら、結局引越しの手伝いの間にほぼ5Lvになっちまうな……(笑)。

イクス:俺を除けば全員今回で5Lvでしょう?(笑)

GM:前回の経験点、多かったですからねぇ。1660点になります。

アルト:報酬は6名で18850。頭割りして……3141、余り4。(一同笑)

トリーシャ:あ、私が入ったから割り切れなくなったのね〜(笑)。

アルト:仕方ない、これはトリーシャが持て(笑)。

トリーシャ:じゃあ、御言葉に甘えるわ〜。

ロイド:(おずおず)あの、俺、今回の成長次第じゃ金借りたいんだけど……。

アルト:……まさか、パイクか?(笑)

ロイド:ああ。筋力上がれば、パイクが持てる。そこで、魔法の+1パイクを……!!(笑)

トリーシャ:良いんじゃない?(笑) じゃあ、私は3000提供するわよー。

アルト:まぁ、私も3000渡すか。

ロイド:いやお前ら、気が早ェよ(笑)。まだ筋力が上がるかも分からないのに(笑)。

GM:じゃ、ロイドさん。先に振ってみて貰えます?(笑)

ロイド:良いのか?じゃあ―――(ダイスを振る)……3ゾロ?(一同爆笑)

アルト:筋力以外上げられないな(笑)。

ネリネ:決定ですね(笑)。

ロイド:……じゃ、済まん(笑)。二人から金借りて、魔法の+1パイクを買う!!

GM:では、他の皆さんも買い物と成長を始めてしまってくださいなー。
 

 そして、毎度おなじみ成長&買い物タイム。
 結果―――

 

シルフィ:はいはいはーい!シルフィリア・アークウェイン!敏捷が上がりました!これでボーナスが+3です!!

トリーシャ:基礎値で見れば、シルフィがパーティー二番目に素早いのよね〜。

イクス:くぅ、アイテム補正で漸く+3の能力値が憎い…。(一同笑)

シルフィ:それと、ソーサラーが5に。セージが3に上がりました。知力増強の腕輪を買い直して、魔晶石5点と消魔の石3点を購入です。あとは、魔香草を5つほど。そしてネリネからお金を借りて、とんがり帽子を購入しました。魔物知識判定+1です。

ロイド:ついにブラストが飛ぶようになったか……。

シルフィ:でもこれ射程が短すぎる(接触距離)ので、主力は相変わらずエネボによる遠隔攻撃ですかね。

GM:それでも怖いんですよ、貴方の火力!!(笑)

シルフィ:ふふふ、固定値10ですからねー。抵抗通れば、2桁保証です。

ロイド:……エグいなー(笑)。

シルフィ:それと、取った戦闘特技はMP軽減/ソーサラーです。これで今まで以上に魔法が飛ぶようになりました。

アルト:これまで以上に砲台化が進んできたな。
 

名前:シルフィリア・アークウェイン
種族:エルフ 性別:女 年齢:20(外見15) 生まれ:魔術師
身長:163cm 体重:50kg 髪の色:紫銀
能力値ダイス:技10 体2 心14 A8 B7 C1 D4 E11 F9
最終能力値:器用度18 敏捷度18 筋力3 生命力6 知力28+2 精神力24
保有経験点:10
合計名誉点:71
保有名誉点:71
HP:21 MP:39
冒険者技能:ソーサラー5 セージ3 レンジャー1
戦闘特技:魔法誘導 魔法拡大/数 MP軽減/ソーサラー
装備:メイジスタッフ クロースアーマー とんがり帽子
所持品:冒険者セット 白紙の本 羽ペン&インク 救命草×2 魔香草×5 薔薇のチョーカー 魔晶石5点×2 知力増強の腕輪 ヒーリングポーション×2 魔晶石7点×1 ロバ(命名デンドロビウム)
所持金:417
 
 ソーサラーレベルが向上し、遂に魔力が二桁になった魔法使い。
 その火力は敵を薙ぎ払うという一点においては他の追随を許さない。
 ただし、あっさり薙ぎ払われるHPの低さも、他の追随を許さない。漸く初期キャラ並。

 

ロイド:さて、俺か。ロイド・クラリクロイツ。上がった能力は筋力。技能はファイターが5に上がり、戦闘技能マルチアクションを習得。魔力撃と状況次第で使い分けるようになった。

アルト:回復しながら攻撃とかが出来るようになったわけだ。

ロイド:その場合、魔力撃は重ねられないんで火力は落ちるがな。

GM:ついに、単独戦闘能力が完成されてきましたね……単騎で攻撃と回復を同時にこなすとか、GM側からすれば悪夢ですよ。

ロイド:とはいえ、耐久性にはそこまで自信無いんだよな。あ、装備は魔法のパイク+1を購入して専用化。金貸してくれたアルトと師匠、感謝!

アルト:貸したわけじゃない、くれてやっただけだ。貸し一つだぞ、ロイド。

ロイド:……覚えとく。感謝するぜ、アルト。

アルト:そんなものは要らん。働きで返せ。

トリーシャ:ちなみに私はちゃんと取り立てるわよ〜?(笑)

ロイド:……こんにゃろ(笑)。
 

名前:ロイド・クラリクロイツ
種族:ナイトメア 性別:男 年齢:20 生まれ:神官
身長:188cm 体重:84kg 髪の色:漆黒
能力値ダイス:技6 体14 心10 A10 B7 C6 D6 E9 F7
最終能力値:器用度18+1 敏捷度13 筋力23+2 生命力20 知力20 精神力17
保有経験点:660
合計名誉点:71
保有名誉点:21
HP:35 MP:26
冒険者技能:ファイター5 ライダー1 プリースト/グレンダール2
戦闘特技:武器習熟/スピア 魔力撃 マルチアクション
習得騎芸:攻撃指令
乗騎:レンタル取りやめ
装備:専用パイク+1 チェインメイル ブラックベルト
予備装備:マトック ロングスピア
所持品:冒険者セット 聖印 バンダナ 器用度増強の指輪 保存食×4食 筋力増強の腕輪 ロープ30m フック くさび10本 小型ハンマー
所持金:254
 
 遂にAランク武装に手を出し始めた破壊兵器。
 レーティング表45って、ファイアウェポンのかかったイリーナ並なんですけども。
 マルチアクションも覚え、魔法戦士としても成立し始めた。マジ容赦無し。

 

イクス:さて、俺は成長はスカウトが4に。上がった能力値は精神力っす。買ったアイテムは魔晶石5点を6つ。(一同爆笑)

アルト:大人買いだな!!?(笑)

イクス:どうせ必要なアイテムだと痛感しましたんで。いざとなれば、他の魔法使いメンツにも渡せますしね。

シルフィ:しかしイクスさん、一人だけ4Lvですか……。

イクス:まぁ、そう言う道を選んでますんで。多分次の次くらいでプリーストが5になる……筈。

シルフィ:キュアハートを期待してますよー……(笑)。
 

名前:イクス・フォード
種族:人間 性別:男 年齢:16 生まれ:冒険者
身長:165cm 体重:50kg 髪の色:茶
能力値ダイス:技8 体7 心6 A7 B7 C6 D7 E8 F7
最終能力値:器用度15 敏捷度16+2 筋力14 生命力15 知力14 精神力15
保有経験点:360
合計名誉点:71
保有名誉点:21
HP:27 MP:27+2
冒険者技能:フェンサー1 スカウト4 プリースト/ル=ロウド4
戦闘特技:魔法拡大/数 魔法拡大/距離
装備:バックラー ソフトレザー ショートソード
所持品:冒険者セット スカウト用ツール ロープ40m 小型ハンマー くさび×20 フック×2 手鏡 小型ナイフ ランタン 油×3 水袋×2 火縄壺 ベルトポーチ ヒーリングポーション×1 敏捷度増強の腕輪 魔晶石5点×8
所持金:411
 
 一人だけ成長の遅い悲運の少年。プリースト兼スカウトであり、ある意味パーティーの生命線。
 異様に平均的な能力を持つ、Mr平均値。
 フェンサー技能が無ければプリーストを5にしていたと嘆いていた辺り、もう完全に後衛要員。

 

アルト:さて、私か。成長した能力は知力。コンジャラーが5Lvに上がり、魔法収束を取った。これで単体攻撃魔法を持ったようなものだな。

ロイド:範囲攻撃しか無かったからなー、お前。

アルト:MP軽減とかなり悩んだが……MPは最悪、腹マイトのように魔晶石を巻いて行けばどうにかなる。金は凄まじくかかるが。

イクス:兄貴もLv5かー。

アルト:遂に、という感じだな。購入したアイテムは呼応石が4つに、いざと言う時に割る為の知力増強の指輪が1つだ。

シルフィ:一つあると、安心感違いますもんねぇ。私はボーナスギリギリなんで、そうそう割れませんが。

アルト:そう言う事、だ。そして、今回の成長で遂に知力がロイドに追いついたな(笑)。

ロイド:さっさと追い抜け、魔法使い(笑)。
 

名前:アルト・ディオスクロイツ
種族:人間 性別:男 年齢:20 生まれ:学者
身長:173cm 体重:60kg 髪の色:金
能力値ダイス:技5 体7 心9 A5 B6 C5 D7 E9 F7
最終能力値:器用度10 敏捷度11 筋力13 生命力15 知力20+1 精神力17
保有経験点:510
合計名誉点:71
保有名誉点:71
HP:30 MP:32
冒険者技能:コンジャラー5 セージ3
戦闘特技:魔法拡大/数 魔法拡大/距離 魔法収束
装備:メイジスタッフ ソフトレザー
予備装備:ピック
所持品:冒険者セット ランタン 火縄壺 油×3本 6人用テント 調理器具セット 食器(5人前) 魔化された樫の枝×4 可愛くない人形×2 魔晶石5点×3 呼応石×4 知力増強の指輪
所持金:9
 
 専業魔術師。の、はずだがやたら物理戦闘経験が豊富なのは気のせいか。
 ようやく知力が前衛の筈のロイドに並ぶ辺り、実は能力値は低いキャラだったり。
 依頼主のレジーナと趣味が合うため、依頼が終了する今回何が起きるか。
 
 

ネリネ:はい、ルーンフォークのネリネ、今回の成長は生命力とファイターレベルです。5Lvになりました。取った戦闘特技は頑強です。

イクス:いらねぇよ、もう十分硬いよ姐さん。(一同笑)

シルフィ:HPが……56!?(笑)

ネリネ:はい。で、装備の変更・購入などはありません。地味な成長ですね、私。

トリーシャ:いえ、十分派手よ〜……私の倍じゃない、HP(笑)。

ネリネ:多少の攻撃ならば、びくともしません(笑)。

GM:……HPが上がったって事は、魔法攻撃でもびくともしなくなってきましたね。厄介だなぁ。

ネリネ:褒め言葉です(笑)。
 

名前:ネリネ
種族:ルーンフォーク 性別:女 年齢:4(外見17) 生まれ:戦士
身長:157cm 体重:49kg 髪の色:金
能力値ダイス:技9 体12 心5 A8 B3 C9 D11 E8 F2
最終能力値:器用度17+1 敏捷度13 筋力21 生命力26 知力13 精神力8
保有経験点:860
合計名誉点:71
保有名誉点:71
HP:56 MP:11
冒険者技能:ファイター5 エンハンサー1 レンジャー1 マギテック1
戦闘特技:かばう 防具熟練/金属鎧 頑強
習得練技:ビートルスキン
装備:ヘビーアックス プレートアーマー タワーシールド
所持品:冒険者セット 救命草 器用度増強の指輪 ヒーリングポーション×3 魔晶石3点×3 マギスフィア(大)
所持金:907
 
 重装甲機動メイド。HPがワケわからん数値になって来た。
 徹底して防戦に特化しているせいで他の前衛二人に攻撃力は劣るが、壁っぷりは他の追随を許さない。
 またの名を魔法メイドねるねるネリネ。

 

トリーシャ:最後は私ね〜。トリーシャ・アールクラフト。上がった能力値は敏捷で、スカウトが2LVになったわ〜。

アルト:なんというか、特化した能力値がある3名はその能力が装備抜きでも人間の限界(24)を超え始めたな。

ネリネ:(←生命力26)ありがとうございます。

トリーシャ:(←敏捷26)照れるわ〜。

シルフィ:(←知力28)ふっふっふ。

トリーシャ:まぁ、私の成長も買い物もそれだけなのよね〜。今回は地味だわ〜(笑)。

ロイド:いや、いきなり派手になられても困るんだがな(笑)。
 

名前:トリーシャ・アールクラフト
種族:ナイトメア 性別:女 年齢:74(外見18) 生まれ:軽戦士
身長:160cm 体重:54kg 髪の色:銀
能力値ダイス:技12 体12 心6 A5 B12 C6 D1 E9 F6
最終能力値:器用度17+1 敏捷度26 筋力21+2 生命力13 知力15 精神力12
保有経験点:810
合計名誉点:71
保有名誉点:71
HP:28 MP:15
冒険者技能:フェンサー5 スカウト2 エンハンサー1 フェアリーティマー1 バード1
戦闘特技:両手利き 武器習熟/ソード 二刀流
習得練技:ガゼルフット
習得呪歌:レジスタンス
装備:ディフェンダー×2 ソフトレザー 筋力向上の腕輪 器用度向上の指輪
所持品:冒険者セット スカウト用ツール 妖精使いの宝石×2 リュート(バード用楽器) ブランドものの帽子
所持金:255
 
 おっとり型高速機動二刀流剣士。
 ゆるやかな言動からは考えられないほどのスピードで前線を支配する高速タイプの戦士。
 穏やかなようで、ドス黒い性格をしているのは周知の事実。
 

◆マギテック協会のクイズ大会?◆
 

GM:さて、皆さんは先の一件からレガリアに戻り、門前の衛兵詰所で報奨金を受け取ったところです。盗賊も引き渡しますよね?

アルト:まぁ、一言口添えをして、だな。首領は死んだし、こいつは協力してくれた、と。

GM:了解です。で、買物なんかも今済ませたって事で良いでしょう。で、まずどうしますね?

シルフィ:マギテック協会に行きますよー。レジーナさんに会いに。

GM:まぁ、そうでしょうね。では、マギテック協会に行くと……レジーナさんが少し手持無沙汰に、正門横のベンチに腰かけていますね。

イクス:ありゃ、もしかして俺らを待ってた?

トリーシャ:はっはぁん?じゃあ、アルト君を後ろから押すわ〜。(一同笑)

アルト:うお!?(笑) えー、では押されてレジーナの前に出てく(笑)。

GM/レジーナ:「……あ………」

アルト:……む。

GM/レジーナ:「………お帰り。どうだった?」

アルト:……仔細無い。そちらはどうだ?

GM/レジーナ:「今朝、申請してた新しい部屋の許可が出たからね。誰かさん達を待ってたところ」

アルト:……そうか。では、運び込みを……。

GM/レジーナ:「駄目。疲れてるでしょ?今日一日はゆっくり休んで……明日からやろう?」

アルト:そう言う奴に限って、明日も何もしないんだ。(一同笑)

シルフィ:やほー、レジーナさん、ただ今戻りましたー。報酬の半額以上がロイドの槍に消えましたが!(一同笑)

ロイド:見よ、このおニューのパイク!(一同笑)

GM/レジーナ:「……またゴツいの買ったね。私なら、持つだけで潰れそうだよ」

シルフィ:して、レジーナさん。明日からで良いんですか?

GM/レジーナ:「うん。あ……ちょっと待って、明日は少し面倒事が……」

イクス:面倒事?

GM:と、そんな会話をしていると、マギテック協会の中から声が聞こえますね。 「レジーナ先輩、また外に出てるの!?明日の準備はどうなってるのよ!!」 と―――そうですな、冒険者レベル+知力ボーナスで判定してください。目標値は13。

一同:はい?(ダイスを振る)

トリーシャ:あ、凄い。私、18が出たわ〜。

GM:……あ、トリーシャさんは分かりません。(一同笑)

トリーシャ:が〜ん。

ロイド:……ああ、あいつか。

GM:そういう台詞はプレイヤーだけじゃなくキャラクターも分かってから言いましょうね?(一同笑)

ロイド:(←達成値12)てへっ♪

シルフィ:はい!私、完璧に分かりました。これは―――メイリィさんですね!?

GM:正解です!

イクス:……はい!?(笑)
 

・メイリィ・ルントシュテット。1話登場。デュボールの準竜騎士の姪。
 

イクス:め、メイリィ? そりゃ呆然とするぞ…。

GM/メイリィ:「……イクス!?」 出て来たメイリィも、皆さんの顔を見て呆然としていますね。

シルフィ:あれま、メイリィさん。どうしてここに?

GM/メイリィ:「それは私の台詞よ。……マギテック協会は、よく名士の子女なんかが知識を身につけるためとかで入れられるの」 要は、大学のようなものです。魔術師ギルドなどに比べて民間に開かれた組織であり、ここは近隣随一の魔動機術協会。後は分かりますね?

ネリネ:成程、メイリィさんは普段はマギテック協会で学生をしていらしたのですね。

GM/メイリィ:「そう言う事ね。私としては、動物の相手してる方が楽しいんだけど……危ないからって叔父様、騎獣を貸してくれないんだもの」

イクス:いや、普通ワイバーンは貸さんだろ…。(一同笑)

GM/メイリィ:「……で、私は質問に答えたわよ?貴方達はどうしてここに?というか、レジーナ先輩の知り合いだったの?」

シルフィ:はい、じゃあ、事情を説明してしまいましょうか?

アルト:そうだな、そうするか。
 

 そして、久しぶりに再会したメイリィに事情を説明するシルフィとイクス。
 アルトとネリネはレジーナに、メイリィと知り合った経緯を伝えていたり。
 そして、

 

トリーシャ:ねぇねぇ馬鹿弟子。あの子は誰なのかしら〜?(笑)

ロイド:いや、俺も判定の結果忘れてたみたいだしなぁ(笑)。えーと、そう、あれだ。“風のように”サモハンさん。オカマバー“O/Ge/Re/Tu”のペロリーナちゃんに会社の金を貢いで逮捕されたんだっけな、あの人。(一同大爆笑)

GM/メイリィ:「誰それ!?」(爆笑) っていうか、覚えてますよ!声からは分からなかっただけで!!(笑)

ロイド:分かった、ペロリーナちゃん。(一同爆笑)

トリーシャ:分かったわ〜。ペロリーナちゃんね〜?(一同爆笑)

GM/メイリィ:「しかもそっち!?」(笑)

ロイド:ナイトメアはメイリィをペロリーナちゃんと呼ばねばならない規則があるんだ。(一同爆笑)

トリーシャ:私達も苦しいけど、貴方も頑張ってね〜ペロリーナちゃん。(一同爆笑)

GM/メイリィ:「お前らぁぁぁぁぁぁ!!?」(爆笑)

イクス:あー、とりあえず落ち着きましょう?(笑) サニティ要る?(笑)
 

 閑話休題。
 メイリィを落ち着かせたところで、近場の酒場兼食堂に入る一同。
 適当に注文を済ませて、歓談開始。

 

アルト:さっきの話だが、レジーナはメイリィの先輩なのか?

GM/レジーナ:「うん、そうだね。同じ教授の下で学んでるから」

GM/メイリィ:「出来は良いけど素行不良なのよ、先輩」

アルト:まぁ、遺跡があれば授業など放り出すだろうからな。

GM:しかし、学者としてはかなり習熟して来ました。具体的には、皆さんについて回ったこの期間で、セージが5に。

イクス:おお、もうひとかどの学者を名乗れますな。

シルフィ:良いですねぇ、私のセージ技能はレベル不足をとんがり帽子で隠している有様で……やけ酒も進もうというものです。さて、レガリア銘産ワインは……っと♪(一同爆笑)

トリーシャ:ふふふ、シルフィ。この苺の果実酒とかおススメよ〜?(笑)

シルフィ:あ、じゃあそれ瓶で一つくださーい!(一同笑)
 
ロイド:潔い飲みっぷりだな、相変わらず。あ、俺パスタ食ってるから。(一同笑)

ネリネ:……そこ三人は食欲を満たす事を優先しておりますので、お話は私達で聞いてましょう(笑)。

イクス:ああ、そうそう。明日、マギテック協会で何かあるんすか?

GM/メイリィ:「学生同士が知識を競う……言ってしまえばクイズ大会よ。ギリギリで先輩が帰って来てくれて良かったわ……一般座学に関しては、この人は並の教授クラスの知識量を持ってるから」

ロイド:そら、セージ5で知力ボーナス4ならな。

GM/メイリィ:「あとは、学生主催で出店も出るけどね」

アルト:なんだ、要は学校祭か(笑)。

GM:そうとも言いますね(笑)。

イクス:ついこないだまで、俺らが居た街でもお祭りあったんすよね?

GM/メイリィ:「楽しかったわよ?貴方達は見かけなかったけど」

ロイド:そん時、俺らはレジーナ連れて街道移動してたからな。

シルフィ:あ、ロイドロイド!このチーズパスタ美味しいですよ!ロイド、チーズ好きでしたよね?

ロイド:なに!?うお、こりゃ美味い!イタメシサイコー!ラブ&チーズ!!(一同爆笑)

アルト:……元気だな、お前ら(笑)。

GM/レジーナ:「ちなみに、クイズ大会……一般参加も出来るよ。賞品……は、なんだっけ?」

GM/メイリィ:「毎年なんかかんか出てるけど……今年は誓いのアンクレットだっけ」

アルト:また微妙なアイテムだな、おい。

イクス:メイリィ、ノリノリで参戦するつもりだったみたいだけど、これそんなに欲しいん?

GM/メイリィ:「どっちかって言えば、プライド的な問題ね。うちのゼミは毎年上位入賞だし……雑学帝王のレジーナさんが居るから、去年は優勝もしてるのよ」

ロイド:ほう。ではこの俺がその自信、粉々に打ち砕いてやろうではないか!

トリーシャ:あら、良いわね〜。私も参加しようかしら〜(笑)。

シルフィ:あ、このサラダ美味しい…。(一同笑)

GM/メイリィ:「……じゃあ問題。蛮族『バジリスク』はどうやって獲物を石化させるの?」

ロイド:努力。(一同爆笑)

トリーシャ:じゃあ友情。(一同爆笑)

シルフィ:細切りチーズ。(一同爆笑)

GM/メイリィ:「……魔法機械『グルガーン』。その主な攻撃手段は?」

ロイド:魔法。

トリーシャ:ただし尻から出る。(一同大爆笑)

シルフィ:セロリ。(一同爆笑)

GM/メイリィ:「……、植物モンスター『アルラウネ』の特徴的な外見は?」

ロイド:つるぺた。(一同爆笑)

トリーシャ:ロリータ。(一同笑)

シルフィ:シーザーサラダドレッシング。(一同爆笑)

GM/メイリィ:「はい失格!というかシルフィ、話聞いてないなら会話に参加しないで!貴方それ、手元のサラダの材料分析してるだけ!!」(一同爆笑)

イクス:……なるほど、セージ技能で魔物知識判定?

GM:それ以外にも、PL知識で答えられるなら答えてくれても構いません。無論、魔物知識だけじゃなくてラクシア内の色々な事柄をネタにクイズは考えてますが。あ、今の3つはボツ問題です。

アルト:……お前らの話を総合すると、アルラウネは『シーザーサラダドレッシングのかかったつるぺたロリータ』なわけだな。(一同爆笑)

イクス:いや、それを言うならば尻から魔法とセロリを噴射するグルガーンの方が凄まじい気が……。(一同爆笑)

ネリネ:努力と友情と細切りチーズで相手を石化させるバジリスクには、一種の哲学を感じます。(一同爆笑)

シルフィ:ねぇ、ロイド。今度の夕飯にこれ作ってみようと思うんですけどどうでしょ?(笑)

ロイド:セロリは嫌いだ。

シルフィ:好き嫌いをすると大きくなれませんよ?

アルト:いや、こいつ確か身長190弱あるんだが。

トリーシャ:(素で)10cm寄こせ。(一同笑)

ロイド:……今、PLの心の叫びが聞こえた気がするが。(一同笑)

GM:それはともかく、参加したい人は自由にどうぞ。二人一組での参加になりますよ。

ロイド:今ここに、師弟コンビが参加を決定した。(一同爆笑)

シルフィ:やめましょうロイド、名誉点が下がるほどの恥の大特売になります!!(一同爆笑)

アルト:出るならば私とシルフィか。

シルフィ:今こそこの溢れ出る知力を有効活用すべきでしょうか。あ、クイズ大会で腕輪割るのはアリですか?(一同笑)

ロイド:やめんか、この消耗品破壊王!!(笑)

トリーシャ:……ん〜……ねぇ、他の参加者が全員参加不能になれば、自動的に私優勝よね〜?(一同爆笑)

イクス:なんでいきなりそんなセメントな方策打ち出してんすかアンタは!?(笑)

シルフィ:(諦めたように)……トリーシャさんの容赦の無さは、昔からです。無知や幼さ故に加減を知らないのとは違い、この人は全てを熟知の上で鼻の穴に孫の手を捻じ込むような、そんな人なんです。(一同爆笑)

トリーシャ:まぁ、それは最後の手段として〜。

アルト:最後でもやらんわ、アホたれ!?(笑)

トリーシャ:(スルー)他には何があるのかしら〜?

GM:色々あるみたいですよ。まぁ、マギテック協会の特性上身体張ったネタは極少数ですが。

ロイド:なんだ、アレは無いのか?十尺玉地上着火避難訓練。(一同爆笑)

アルト:あってたまるか(笑)。

ロイド:じゃあ、テンション上がり過ぎて暴走した生徒と教師の激突により大規模な爆発が…。(一同笑)

ネリネ:何故爆破したがりますか、貴方は(笑)。

ロイド:……ペットボトルロケットを全身に巻きつけて、人間射出?(一同爆笑)

GM:ことごとく身体張ったネタですな、貴方(笑)。

ロイド:(机をダンと叩いて)じゃあどんなのが学校祭だって言うんだ!!(一同爆笑)

アルト:むしろお前の頭の中にある学校祭のイメージが心配だ!!(一同爆笑)

ロイド:ポッキーゲーム大会とかで、ペットボトルロケットみたいな勢いで唇奪いに行った挙句にポッキーに喉奥痛打してのたうちまわる馬鹿ってのは、ありがちな光景だよな?(一同大爆笑)

トリーシャ:……これは放置しましょう〜。(一同爆笑)

ロイド:ひどっ。

シルフィ:とりあえず、あれですね。日常篇、レガリアマギテック協会学園祭篇とでも言うところでしょうか。

GM:そんな感じです。

シルフィ:……ふむ、ではレジーナさんには申し訳ないのですが、私のこの溢れて垂れ流さんばかりの知力を発揮するためにもクイズ大会に出ようと思います。

ロイド:なんだ、お嬢は出場するのか。じゃあ俺はその間にナンパでも―――

シルフィ:ダメ――――――っ!!(一同爆笑)

アルト:……元気だなお前ら(笑)。

シルフィ:わ、私には従者を監督するという役目が出来ました!大会にはアルトさんと……えーと、トリーシャさんで良いや。うん、その二人が出場してください!!(一同爆笑)

アルト:その組み合わせは私に厄介事を押しつけているだけだろう!?(笑)

トリーシャ:ふふふ、私の知識量を舐めちゃいけないわよ〜?バード技能でも見識判定は出来るんだから〜。……基準値3だけど。

ロイド:俺がライダー技能で基準値4の魔物知識やるのとさほど変わらんな。

トリーシャ:折角マギテック協会があるんだし、本でも読んで知識を溜め込むのも良いかしら〜。いつだったか読んだ『網タイツと人間性の考察』は、深遠な思慮に満ち溢れた哲学書だったわ〜。(一同爆笑)

アルト:(目を逸らしながら)……いや、じゃあ私はレジーナと組んで出るから、トリーシャはイクスと組んでくれ。(一同爆笑)

イクス:こっち来たぁぁぁぁ!!?(爆笑)

ネリネ:では、私はどうしましょうか。マスターの半歩後ろを付いて行くのがいつものパターンではありますが。

シルフィ:私はロイドを監督する義務がありますからっ!(一同笑)

ネリネ:……ここはクイズ大会会場で、旗でも持ってイクスさんとトリーシャさんを応援しますか?(笑)

GM/レジーナ:「うーん……アルトの方が頼りになるけど、ゼミでの参加だからね。遺憾ながら私はメイリィと組んで出るよ」(一同笑)

イクス:遺憾がられてるぞ、メイリィ(笑)。

GM/メイリィ:「……これでも成績は悪くないんだけね、私」 ちなみにセージ2、知力ボーナス2ですよ、この子。

ロイド:……微妙、と思って良いのか。うちのパーティーでは一応、セージ3のボーナス3とセージ3のボーナス5が居るんだな。

シルフィ:ふ、私の有能さが分かりましたか?(笑)

アルト:しかしなんだな。では、レジーナ。荷物の運び込みは明後日で良いか?というか荷物は今、どこにあるんだ?

GM/レジーナ:「ゼミ室」(一同爆笑)

ロイド:お前はうちのゼミの後輩と同じことをしとるな。(一同爆笑)

アルト:いやまぁ、それで良いなら良いが……(笑)。

ネリネ:なにはともあれ、明日は学祭見物ですね。

シルフィ:わたあめ!おみくじ!!

ロイド:……無いと思うけどなー(笑)。
 

◆はじまりました学校祭◆
 
 日常篇です。日常篇ですよ?――――今のところは。
 と、GMの内心が少し漏れましたが。
 適当な宿に一泊して翌日。一同はマギテック協会の中を、レジーナとメイリィに案内されながら練り歩く事になります。
 色々なイベントをGM側でも用意していました。

 

GM:右手に射的が見えます。マギテック専用ですが。(一同笑)

ロイド:ソリッドバレット使うのかよ(笑)。賞品壊れないか?(笑)

GM:撃ち落とすのは「1等」とか「2等」とか書かれた的ですよ。それを落とせば賞品と取り換えてくれます。

シルフィ:はーい!はーい!!私やってみたいです!

ネリネ:マスター、マギテックではないので…(笑)。

シルフィ:ぶー。あ、ロイド、ロイド!私、あっちの綿菓子が食べたいです!!

ロイド:走るなよー、転ぶぞー(笑)。

アルト:(溜息)……子供か。

トリーシャ:ホントねぇ。シルフィったら、いつまで経っても子供なんだから〜。 と、言う私の頭の上にはお面が鎮座しており、右手にイカ焼きを2本持って左手に焼きそばの皿を持ってるわ〜。(一同爆笑)

イクス:間違い無くアンタが一番楽しんでますがな!?(爆笑)

ネリネ:えーと、迷子にならないように『アークウェイン家御一行』の旗とかは必要でしょうか。(一同笑)

ロイド:やめろ、身内の恥だ(笑)。

トリーシャ:……あ、たこ焼きの匂い〜……ふらふら〜。(一同爆笑)

ロイド:おい、誰か、誰でも良い!そこの糸切れた凧、どこか飛んで行かないように見とけ!!(一同爆笑)

シルフィ:ロイド、ロイド!これ美味しいですよ、一口どうですかー!!(笑)

ロイド:だぁぁぁ、今行く!ちょっと待って―――

トリーシャ:その時、既に私の姿は消えていた。(一同爆笑)

アルト:……さて、クイズ大会の受け付けはどこだ?(一同笑)

イクス:……じゃ、兄貴と俺で出ますか?俺、平目だから期待しないでくださいよ。

アルト:でたらめ教室を開催しない相棒なら、お前だろうとネリネだろうとロドリゲスだろうと構わん。(一同笑)

イクス:……もう、兄貴のアイテム欄にある人形で良いじゃないですか(笑)。

アルト:人形とコンビを組んでの出場を大会側が認めるかどうかも微妙であれば、それをやった場合の私の精神ダメージも微妙だな(笑)。

イクス:まぁ、1/36の6ゾロがある分俺でも人形よりか頼りになりますが…(笑)。

GM/レジーナ:「ふふ、私に勝てるとは思わないでね?アルト」

アルト:……相手が悪いかもしれんなぁ。

シルフィ:ロイド、ロイド!向こうで演劇やってます!!(笑)

ロイド:演劇ぃ?何やってんだ?

トリーシャ:新説・ロミオとジュリエットと書かれた看板がそこに。10歳児のジュリエットと、彼女に恋してしまったロミオさん32歳の熱い恋が描かれております。(一同大爆笑)

イクス:それでいいのかロミオ!?(爆笑)

トリーシャ:それ『で』いいのではなく、それ『が』良かったのであります。(一同爆笑)

ロイド:それは単なるレベルの高い少女愛好主義者だッ!!?(爆笑)

アルト:そりゃあ周りも二人を引き裂くな……(笑)。

トリーシャ:ロミオからジュリエットへの愛の台詞。『お前は私の天使だマイエンジェル。さぁ、舐めさせておくれ』(一同超爆笑)

シルフィ:逃げて、ジュリエット逃げてェェェェェ!!(爆笑)

GM:あとはまぁ、部外者参加重視で武闘大会とかですかね。危ないんで武器は協会側が用意したものに限られる上に、有効打何発で終了とか言うお遊び的なものですが。

ロイド:まぁ、血みどろの斬り合いやられても困るだろうからな。

シルフィ:じゃあ、誰か出てみません?

ネリネ:(おずおずと挙手)……では、私が。

GM:はい、分かりました。では、武闘大会会場は中庭にあり、即席のリングが作られています。その横の受付で、武器も渡されるようですね。武器はランダムで決まりますので、1D6をどうぞ。

ネリネ:あ、はい。(ダイスを振る)……4ですね。

GM:(さらっと)貴方の武器は鍋です。(一同爆笑)

イクス:鍋!?(笑)

ネリネ:あ、あの。これで戦えと!?(笑)

トリーシャ:(いつの間にか戻って来て)大丈夫よ〜、私がセコンドに付くわ〜(笑)。

アルト:不安しか生まんセコンドだな……。

GM:まぁ、戦闘のデータで勝負するわけではありません。「直接戦闘系技能LV+1D6」の数字次第で順位が変わります。

ロイド:……ちなみに他の参加者の武器は?

GM:鍋つかみとか空き箱とか……ハンガー、Yシャツ、おたまなどがありますよ。(一同爆笑)

ロイド:……当たりか?鍋(笑)。

トリーシャ:……いい?ネリネ。よく聞きなさい。かの剣豪、塚原卜伝は鍋の蓋で敵の攻撃を受け止めたと言うわ〜。

ネリネ:トリーシャ様、あの、これ、蓋がありません。(一同笑)

トリーシャ:……いい?ネリネ。よく聞きなさい。かの剣豪、塚原卜伝は鍋で料理を作ったと言うわ〜。(一同大爆笑)

シルフィ:トリーシャさん、それは単なる料理です。剣豪じゃなくても誰でも出来ます!(笑)

トリーシャ:そう、誰でもできる。それは即ち、鍋がそれだけ汎用性の高い武器だという事よ〜!(一同爆笑)

ネリネ:そ、そうだったのですか!?(爆笑)

トリーシャ:そうなのよー!と、いうわけで頑張って来なさい、ネリネ〜!

ネリネ:は、はい!アークウェイン家侍女、ネリネ!推して参ります!!(笑)

ロイド:そう言えば侍女に鍋だから、絵面としてはまぁまぁアリだな……。
 

 チャレンジの結果、ネリネは5(Lv)+4(ダイス)で基準値9。
 見事、準優勝に輝きました。

 

ロイド:……凄かったな。おたまと鍋で、あそこまで打ち合える物なのか。(一同笑)

ネリネ:マスター、準優勝の商品として『調理器具』を貰いました!(笑)

シルフィ:素晴らしいです、ネリネ!今夜は鍋ですね!!(笑)

GM/レジーナ:「ああ、あの猪鍋は美味しかったねぇ」

イクス:んーじゃ、次はクイズ大会ですかねぇ。

アルト:(しばし考えていたが)……まぁ、出場は私とイクスで良かろう。

シルフィ:その前に色々見て回りましょう!(笑) 焼き鳥ウマー!もろこしウマー!(一同笑)
 

 その後も幾つかのイベントをPC達は楽しみます。
 GM側としてもここらでなるべく、緊張感を削っておきたいと考えていました。
 ええ、罠に嵌めるために。
 
 ……ネタばらしをしましょうか。
 
 ええ、私今回「日常篇」と言いましたが、それは真っ赤な嘘です。
 何度も使える手ではありませんが、その言葉で警戒心を解いた上で思い切りPCを嵌める気満々です。
 全員纏めてではなく、誰か一人か二人。
 なるべくイベントで緊張感をほぐして、分断して……。
 
 酷い?ええ、褒め言葉です。
 
 そして、クイズ大会の時間。

 

アルト:では、私とイクスは大会に出てくるとするか(笑)。

シルフィ:では、私達は客席から応援してます(笑)。

GM:はい。では、受け付けは滞りなく終わります。ですが、受付が終わってアルトさん達と別れたところで貴方達に街の警備兵の制服を着た男性が近付いてきますね。

ロイド:……お?

GM/警備兵:「すいません、先日盗賊と魔神の討伐依頼を受けられた冒険者の方々でしょうか」

トリーシャ:ええ、そうよ〜。

GM/警備兵:「申し訳ありません、現在生き残りの盗賊から調書を取っているのですが、少々不透明な部分がありまして、現場にいらっしゃった皆様の話を伺いたいなと……お時間はございますか?どなたかお一人で構いませんので」

ロイド:それ、急ぎか?

GM/警備兵:「事によると、何かあるかもしれません。出来れば今すぐ……」

ロイド:……どう思う?

トリーシャ:……ちょっと待って。GM、真偽判定試みれる?この人、本当に警備兵?

GM:構いませんよ。疑う人は判定お願いします。

トリーシャ:(ダイスを振る)……私が16出したわ。

GM:16ですか?はい、どうやら本当に警備兵なようですね。

クイズ大会開始待ちアルト:……さて、どうするか。
 

 さて、一部のPLが凄く嫌な顔をします。
 ……アルト・イクスをクイズ大会で分断したところで声をかけたので、当然と言えば当然ですか。
 二人だけで放置は出来ない。が、この件を断って何かあったら嫌だ。
 そんな思考でしょうか。パーティーを分断せざるを得ない状況を、なるべく出してみたつもりです。
 PLはついて行きたくないが、PCは断る理由が無い。そんな状況。
 
 果たしてそれは成功したようで、しばし相談タイム。

 

トリーシャ:……3:3に分け……よりは、私とロイドで行った方が良いかしらね〜。

ロイド:だな。何かあった時の事を考えると、スカウトである師匠とイクスはバラけるべきだ。

大会開始待ちアルト:……なんか、GMのこちらを分断させようとする意図をひしひしと感じるが。
 
ロイド:どう考えてもそれが目的だろう。だけど、それを感じるのはPLであってPCじゃないしな。

トリーシャ:ロイドが回復も出来るようになったし、何かあってもこの二人なら庇う相手が居ないってのが大きいわ〜。

ロイド:んじゃま、お嬢。アルト達には伝言頼む。すぐ戻るわ。 ……と、PCは言うだろうが……PLはこの後何が起こるのか不安で仕方ないぞ(笑)。

GM:パルパルパルパル……。

トリーシャ:……酷い笑い方ね〜(笑)。

GM:お気になさらず。では、ロイドさんとトリーシャさんが警備兵について行くんですね?

ロイド:そうなるな。

GM:OKです。では―――ロイドさん達から処理しますかね。
 

◆奇襲◆
 

GM/警備兵:「では、詰所までご一緒します」 と、いうわけで警備兵と一緒にマギテック協会を出たお二人です。

ロイド:……まぁ、ついて行くしか無いわな。

トリーシャ:さて、鬼が出るか蛇が出るか……ね。

GM:(笑顔でぶりっこ)やだぁ、そんな警戒しちゃってぇ、も〜…ん〜…(可愛く)こんじょわるっ♪

アルト:(ぼそり)………殺してェ。(一同大爆笑)

GM:あの、すいません。今、目がスゲェ本気でした!!(笑)

ロイド:……で、何が起こる?

GM:ああ、そうでしたね。―――貴方達はマギテック協会から離れて、街の正門近くにある警備隊詰所に向かうわけですが……。その途中、狭い路地に入ったところで危険感知判定をお願いできますか?

ロイド:……げ。俺、危険感知できないぞ、スカウトもレンジャーも無いから!(ダイスを振る)ほら1ゾロ!!(一同爆笑)

遠くのネリネ:それ、技能関係ありませんよ?(笑)

トリーシャ:私も得意じゃないわね〜……(ダイスを振る)駄目、10。

GM/警備兵:はい。では、路地を曲がったところで風切り音がして、一歩先を歩いていた警備兵が「ぎゃあ!?」と短く叫んで倒れます。

遠くのイクス:げっ!?

ロイド:何が起きた!?

GM:さて、何が起きたんでしょうねェ?とりあえず、人通りの少ない路地です。路地の向こうには弓を構えたエルフの男と、長剣を構えた人間の女性の姿が。

トリーシャ:……弓ねぇ〜。厄介だわ〜。

遠くのシルフィ:…逃げられませんか?前にしか敵居ないなら、さっさと。

ロイド:今そこでぶっ倒れてる警備兵見捨てればな。

遠くのシルフィ:……あー、そか。

トリーシャ:まぁ……そうはいかないでしょうからね〜。腰の後ろのディフェンダー、抜き放つわ〜。

ロイド:やれやれ……新しい槍の試し切りが人間相手かよ。

GM:さて、そう上手くいきますかね。今回は敵のデータはモンスターデータではなくキャラクターデータで拵えてますからね?

トリーシャ:……敵の外見。並びに装備、詳しく。

遠くのアルト:…敵の情報から能力を見定めようと必死だな。

GM:はいはい。女剣士の武装はバスタードソードとボーンベスト。腰に宝石の入ったケースですね。弓使いはロングボウとハードレザーです。

ロイド:推定、ファイター+フェアリーティマーとシューター……スカウトか?

GM:さて、どうでしょうね。ヒントはここまで、ここからは戦闘に入りましょうか。

遠くのイクス:…全く……どこが日常篇なんですかコンチクショウ。
 

◇VS謎の冒険者◇
 
▽ラウンド1▽

 

GM:こちらの先制値は12ですね。こちらのキャラ達はダメージレーティング以外は固定値に変換させて頂いておりますので。

トリーシャ:(ダイスを振る)う、ロイドごめんね〜?11しか出なかった。

ロイド:向こうが先手か。まぁ、向こうの目的が分かるからある意味結果オーライだけど…。

GM/女剣士:では、こちらはバスタードソードを構えた女性剣士が、 「あんた達に恨みは無いけれど……」と言いながら、カオスショットを2倍拡大。達成値は13です!

トリーシャ:う。魔法は嫌いよー……(ダイスを振る)辛うじて抵抗成功!ダメージは6点ね〜。

ロイド:俺も抵抗成功か。ダメージは4点……痛くないな。

遠くのアルト:これで、向こうの目的がお前らだと言う事は分かったな。

トリーシャ:恨みは無いけど、ねぇ〜?じゃあ何の事情があるのやら〜……。

GM:で、弓使いは3m下がりながら射撃。(ダイスを振る)む、トリーシャさんに行ったか……命中15で攻撃です。

トリーシャ:(ダイスを振る)甘い甘い〜っとね〜。

ロイド:流石の回避力だな。―――さて、こちらの番か。

トリーシャ:HPはまだ大丈夫よね?

ロイド:ああ。―――とりあえず、叩き伏せて情報を聞き出すか。突撃して魔力撃!女戦士に達成値16で攻撃!!

GM:ぐ、それは当たってます。

ロイド:ならばダメージ、(ダイスを振る)出目7で25か。(一同笑)

遠くのネリネ:7でそれですか!?(笑)

ロイド:くくく、魔力撃を舐めるなよ。

GM:……うぅわ、一気に半分以上削れた…。

ロイド:まだやるか?大人しく降伏して事情を話すなら、悪いようにはしないが?

GM/女剣士:「く、こンの……!!」

トリーシャ:続くわよ〜?ガゼルフットを使って接近して二連撃!(ダイスを振る)……13と12……。

GM:それは両方回避しました!
 

▽ラウンド2▽
 

GM:さて、ではこちらの行動。―――ちょっと危険感知判定して貰えます?(ダイスを振る)…対象はロイドさんで。

ロイド:え?(ダイスを振る)…7だけど。

GM:では、不意打ちです。後方、倒れていた警備兵が立ち上がり、乱戦に介入。ロイドさんに必殺攻撃込みで攻撃!命中は15です!

遠くのネリネ:はい!?

遠くのシルフィ:……うあー。

ロイド:……不意打ちぺナがあるな。食らった!

GM:ではダメージ、(ダイスを振る)……ショボ。9点です。

ロイド:……っテメェ!?

GM/警備兵:「チッ、仕留め損ねたか!」 ちなみに、全然傷があるようには見えません。超元気。

ロイド:……さっき倒れたのは芝居か!?

トリーシャ:みたいね〜……となるとこの襲撃、街の警備兵の主導?ううん……だとすればこうして隠れて狙われる理由は無い。圧倒的多数で私達を捕縛に来れば良いだけ。少数で冒険者らしき二人と警備兵一人。むしろ、警備兵が買収されているか、私達が見破れなかっただけで偽物?

ロイド:買収だとすれば……。

トリーシャ:例の商人ね〜……悪魔の壺を売っていたっていう。え、違うかしら〜?

GM/女剣士:「え?いや、答える義務は無い……っ!」(一同笑)

トリーシャ:語るに落ちてるわよ〜?(笑)

GM/女剣士:「う、煩い!」 では女剣士、マルチアクションを宣言してトリーシャさんに連続攻撃。剣が14、魔法が13ですね。魔法はカオスショット。

トリーシャ:(ダイスを振る)抵抗。ダメージは5点ね〜。当然剣は回避したわよ〜。

GM:……厄介な……。弓使いの攻撃もトリーシャさんに行きましたが…。

トリーシャ:くるくるくる〜♪(回避)

ロイド:……しかし、マズいな。

遠くのシルフィ:勝てそうにないですか?

ロイド:いや、勝とうと思えば多分勝てる。が、問題はその後だな。

トリーシャ:敵が社会的に強い相手だって事ね〜。

遠くのアルト:つまり、ここで勝っても難癖付けられて……最悪、こないだの盗賊よろしく、今度は私達が賞金首になりかねんと。

トリーシャ:そういうことよ〜。

ロイド:―――さて、どうするかね。

トリーシャ:…………ロイド。

ロイド:あん?

トリーシャ:一先ずここは撃破しましょう。その後については……まぁ、少し考えがあるわ。

ロイド:分かった、信じよう。……ってわけで、魔力撃で目の前の女剣士を攻撃。(ダイスを振る)当たってダメージ24だ!

GM:む、それは倒れます。(ダイスを振る)……生死判定は成功!

トリーシャ:私は通常移動で弓使いの懐に飛び込んで乱戦を―――いえ。そこまで行く前に警備兵に邪魔される位置関係ねぇ。仕方ないから警備兵に攻撃。(ダイスを振る)……チ、出目が悪い。11と12じゃ流石に当たらないわよね。

GM:うし、生き延びた。

トリーシャ:……う〜ん、どうしたものかしらねぇ。
  

▽ラウンド3▽
 

GM:では、こちらの行動ですが……弓使いの攻撃はまたもトリーシャさんに、警備兵の攻撃はロイドさんに行きました。

ロイド:(ダイスを振る)お、避けた。

トリーシャ:(ダイスを振る)こっちも回避ね〜。

GM:…強いな、このタッグ。

遠くのネリネ:穴の無いコンビですからね。

ロイド:……さて、じゃあ目の前の警備兵を殴り倒してしまうか。(ダイスを振る)うし、命中18!流石に当たるな?

GM:う、回避は高いのになぁ。

ロイド:(ダイスを振る)……あ、すげぇ。一回回っただけでダメージが37になった。(一同爆笑)

GM:なにそれ!?(笑) 一撃で倒れたんですけど……あああ、こっち残り後衛だけかぁ。

遠くのアルト:……で、トリーシャ。どうする気だ?ほぼ決着は着いたが。

トリーシャ:……そうね〜? 先に少しだけ、PL会話で打ち合わせをしましょうか。
 

 ――――さて。
 ネタばらしをしてしまいましょう。
 今回GMが想定していたのは、「悪徳商人が口封じの為に冒険者を雇い、警備兵を買収してPC達を狙って来る」というものです。
 禁忌の品である悪魔召喚の壺。これを取り扱っていたのが自分だとバレるとヤバいから。
 
 シナリオの内容としては分断された状態から、どうにか情報を収集。
 悪事の証拠を掴んで逆撃、というのを想定していました。

 

トリーシャ:まず黒幕は恐らく件の悪徳商人。

遠くのアルト:同感だな。他に狙われる理由が思い当たらんし、先程の女性剣士の反応からもそんな感じがした。

トリーシャ:私達に手が来ると言う事は、私達が捕まえた盗賊には既に何らかの『処理』が行われた後と考えて良い筈。これはもう、思考から除外。

ロイド:……処理、ね。

トリーシャ:買収か暗殺か……どちらにしろ、ここはもう捨てた方が良いわ。必要なのはシルフィ達に情報を伝える事と、制圧した後のこいつらから情報を得ること。

ロイド:戦闘終了後二手に分かれると?

トリーシャ:まさかこいつら連れては歩けないでしょう?

ロイド:まぁ、それは道理だな。叩きのめして尋問、か。

トリーシャ:情報が足りなくては動けない。私はここが終わったら即座にシルフィ達に状況を伝えに行くから、貴方は一先ずこいつらの尋問をお願い。それが終わったら―――出来れば合流。

ロイド:OK、状況次第だな。まずは―――

トリーシャ:そうね。ここを片付けましょう〜?

GM:むぅ、逃げ切れ―――ないよなぁ、流石に。
 

 結局。
 弓使い一人でそう粘れる筈も無く。
 次のラウンドで、シューターは撃沈します。

 

ロイド:意外と楽勝だったな。

トリーシャ:そんな事言ってる余裕は無いでしょう〜?時間との勝負よ、ここからは〜。

ロイド:了解してるっつの。んじゃ、早く行ってくれ。

トリーシャ:OK。打ち合わせ通りにね〜。

GM:(さて、ここでこちらの手駒がこれだけやられて……こちらの行動は、と)
 

 お手製のフローチャートを見ながら、GMいろいろ考え中。
 最も、そんなフローチャートなど、この後すぐに役に立たなくなるんですが。
 

◆合流◆
 

GM:さて、一方その頃のアルトさん達ですが……。

アルト:(バンバン机を叩いて)…お茶漬け!!(一同爆笑)

シルフィ/実況:『―――正解ですっ!』(一同爆笑)

イクス:……どんな問題だったんすかこれ(笑)。

遠くのトリーシャ:えーと、『ルキスラ帝――――に仕えていた乳母の伯父の好物は何か』。(一同爆笑)

遠くのロイド:分かるかい(笑)。

アルト:くくく、三択の帝王を舐めるなよ……!!(一同笑)

イクス:で、俺ら勝ち残ってるんすね…(笑)。

シルフィ:お二人とも、頑張って下さい!!(笑) それとレジーナさん達も!(笑)

GM:はい。決勝に残る4組がこれで決まる―――と、いうギリギリのところでトリーシャさんは会場に到着します。

トリーシャ:あらら〜……まだ続いてるのね〜……。とりあえず、シルフィとネリネを探すわ〜。

シルフィ:はいはーい。割と前の方で手をバタバタ振り回して応援しています!!(笑)

トリーシャ:それは見付けやすいわね(笑)。じゃあ、前列の方に行きがてら、クイズ大会のステージに向けて叫ぶわよー。 ごめんなさい、参加番号24番のイクス、アルトの友人ですが、知り合いがちょっと緊急事態になりました〜!二人とも、棄権出来るかしら〜?

イクス:……む、それを聞くと司会者の方を見ますが。

GM:司会者の方、ちょっと困惑顔になります。

アルト:すまない、司会者。何やら危急なようだ。祭りに水を差すようで申し訳ないが、棄権は出来るか?

GM/レジーナ:「なに?どうしたの?」 と、レジーナが反応を示しますね。

アルト:さてな。何かあったらしいが…。

GM/メイリィ:「ちょちょちょ、先輩!?もしかして先輩も棄権する気!?」

GM/レジーナ:「……駄目?」

アルト:まぁ、止めておけ。私達の都合で優勝候補が消えては、流石に興醒めも良いところだろう。イクス、行くぞ。

イクス:あいっす。んじゃ、ちょっと申し訳ないっすけど失礼します。

シルフィ:で、何があったんですか?トリーシャさん。

トリーシャ:そうね……とりあえず、軽く移動しましょうか〜。このままここに居るとまた迷惑かけかねないし。

シルフィ:あの、トリーシャさん?ロイドはどうしたんですか?まさかロイドの身に何か……?

トリーシャ:(ざーとらしく)く、私がもっとしっかりしていれば……!!(一同爆笑)

シルフィ:そ、そんな!?まさかロイドが!!?(爆笑)

遠くのロイド:おいコラ腐れ師匠!?(笑)
 
GM:では、移動しつつ事情説明って事ですね。ではロイドさんにシーンを移しましょうか。

トリーシャ:……気になるのは、どこまで敵の手が回ってるのかなのよねぇ。大枠は見えてるんだけど、枠の大きさが分からないって言うか。
 

◆失策◆
 

 さて、敵方の手勢は雇った冒険者が6名。
 抱き込んだ警備兵が若干名となります。
 そのうち、警備兵の中で最も腕利きであった人物、並びに冒険者2名が撃退され、実質的な戦力は半減しています。
 それはPC達の知るところではありませんが。

 

GM:では、ロイドさんですが。

ロイド:まぁ、何があっても良いようにキュアで自分のHPだけは回復しておく。(ダイスを振る)……おし、ほぼ全回復。その上で……どうするかね。

遠くのトリーシャ:んー……まず、縛り上げて尋問だと思うけど。

ロイド:ま、そうだな。とりあえず、三人とも縛り上げて一人だけ起こすか。……さっきの会話から考えると、女戦士がどーも間抜け臭がするんだよなぁ。起こすならこいつか。

GM:ふむ、ロープはあります?

ロイド:ある。10m消費すりゃ大丈夫だよな。さて、時間が惜しい。アウェイクンを使用して、叩き起こそう。
 

 とりあえず、冒険者を叩き起して情報を得んとするロイド。
 軽く誘導尋問したりしつつ、得られた情報(推測込む)は以下の通り。
 
・彼らはやはり、件の悪徳商人に雇われた。
・警備兵の一部は買収済みである
・この件に関しては上に話が流れないように対処している

 

GM/女剣士:「だから抵抗は無駄よ、諦めなさい!」

ロイド:いや、上に話が流れないように対処って、それって逆に上に話が流れたらマズいって事だよな。(一同笑)

GM/女剣士:「……」

遠くのトリーシャ:とはいえ、警備兵まで抱き込める相手って事は、それなりに大きな証拠を掴まないといけないわよねぇ……。

遠くのアルト:色々案は無いでも無いが、どうにも弱いな……。

GM:と、のんびり尋問していますとね。

ロイド:……む。

GM:ガシャガシャと金属鎧の音を響かせて、誰かが走って近付いてきています。

ロイド:……しまった、場所を移動するべきだったか!この状況じゃどう考えても俺悪党だ!?(一同笑)

遠くのシルフィ:女性縛り上げてますしね(笑)。

遠くのアルト:警備兵転がってるし、完璧だな(笑)。

ロイド:パターン1、無関係の人間の場合。パターン2、敵の場合。どっちにしろ俺にとってはろくな事にならんな!!(笑)

GM/女剣士:で、鎧の音を聞いた女剣士、 「誰か!助けて――――っ!!」 と大声を上げます。

ロイド:ちっ!こんにゃろ……!!敵だとすれば撃破すれば……いや、不確定要素が多すぎる!仕方ない、この場から離脱する!!

遠くのトリーシャ:敵が何人かも分からないし……ロイド、スカウトでもないしね。ここは仕方ない、か。後手後手に回ってしまっているわね……。

ロイド:N◎VAとかと違って、ごり押し利かないからな。SWとかは。とにかくダッシュでここから離れる!

遠くのトリーシャ:……さて、ここからどうするか……。

ロイド:……まず、一旦俺も移動するか……裏路地を通って、マギテック協会方面へ。

GM:遠くから追ってくる足音なども聞こえますね。

ロイド:……くっ。足があまり速くないのが悔やまれるな。追いつかれるか……?
 

◆急転◆
 

GM:―――さて、ではロイドさん以外の皆さんですが。場所は道端会議ですかね。

アルト:では、一先ずマギテック協会の近くに移動して事情を聞いたわけだ。

シルフィ:……悪徳商人の罠、ってところですか?

トリーシャ:そうね〜。それも既に、半分くらい嵌められてる感じかしら〜。

シルフィ:……下賤な真似を……。

イクス:ンで、どーするんスか?ここから。

シルフィ:敵の悪事の証拠を掴んで白日の元に晒します!ジハード!!(一同笑)

アルト:とは言え、簡単には動けんな。下手な真似をすればこちらが悪者だ。

ネリネ:けど、動かないと状況は悪化して行きますよ。

一同:……う〜ん……。
 

 はい、ちょっとミス。
 GMの想定以上にPLサイドが敵を過大評価しています。
 ぶっちゃけここは、シルフィが正解。本人は冗談で言っているようですが。
 『殴り込んで証拠をゲット』が、GM側の想定の一つだったりします。
 まぁ、これは甘い見込みだったと言わざるを得ないでしょう。敵戦力も分からない状況なわけですから。
 とは言え、その敵戦力についても、盗賊ギルドなどで調べれば分かったのですが……敵を過大評価する余り、動きにくくなっている様子。
 
 しばらく作戦会議が続きますが、中々良い案も出て来ないようなので、ここで状況を動かします。

 

GM:では、そうこうしていると喧騒が段々と近付いて来ているのが聞こえます。

アルト:……む。

GM:警備兵数名を連れた、壮年の男性冒険者が貴方達に近付いてきます。

トリーシャ:わぉ。

シルフィ:うげ。

GM/冒険者:「犯罪者、ロイド・クラリクロイツの仲間だな?」 と、横柄な態度で彼は詰問して来ますね。

アルト:……シルフィ。冷静に交渉できそうか?

シルフィ:PLは可。PCはプッツンでしょうね(笑)。

トリーシャ:何か言う前に口塞いでおきましょう(笑)。

シルフィ:もがもが(笑)。

アルト:となると、私が交渉窓口か。 ―――さてな。冒険者、ロイド・クラリクロイツなら心当たりがあるが?

GM/冒険者:「奴は警備兵に暴行を働いた上、警備隊と協力関係にある冒険者2名を傷付け現在も逃走中だ。心当たりがあれば早めに吐いた方が得だぞ」

ネリネ:……白々しいですね。

アルト:――――……後手に回り過ぎたか。

トリーシャ:……そう、ね。

アルト:……とりあえずだな、イクス。

イクス:あいさ?

アルト:ここから先私が何を言っても、私を信じろ。その上でお前が良しと思った行動を。

イクス:……うぃっす。

アルト:さて、奴の居場所か。その前に立場を明確にして置こう。

GM/冒険者:「……立場だと?」

アルト:少なくとも私は奴と運命を共にする気は無いと言う事だ。腹の探り合いより、こう正面から言った方が分かり易いだろう?

GM/冒険者:それって、つまり……。 「……なるほど、奴を切り捨てるか」

シルフィ:ちょっと、アルトさん!? いや、PLは何となく分かりましたが(笑)。

トリーシャ:そうねぇ、なら私もそう言わせて貰おうかしらぁ。私も警備兵とやり合ったけど、それは向こうが問答無用で手を出して来たから。けど、そこは謝罪させて貰うわ〜。その上で協力させて貰えないかしら〜?

GM/冒険者:「……ふむ」 と、その言葉を聞いて冒険者は僅かに考え込みます。

イクス:はい、GM。その隙にスカウトの忍び足で離脱は可能ですか?

GM:む、そうですねぇ。周囲の視線がアルトさんとトリーシャさんに集まってる事を鑑みて+2、状況で−4ってところですか。向こうは冒険者の人以外はLv2モンスターデータの雑魚ですし、積極的に捕まえようと言う状況ではなく現状差し向かいでの対話ですし。

イクス:これでこの冒険者の冒険者Lv+知力ボーナス+7を上回れば良いと。(ダイスを振る)……良し出た、18に修正が合計−2で16!!

GM:む、それは気付きません。イクスさんはこっそり離脱出来ました。

シルフィ:(ダイスを振る)あ、私も気付いてない。(一同笑)

ネリネ:(ダイスを振る)私もです(笑)。

遠くのロイド:お前ら主従置いてけぼりだな、謀略戦に(笑)。
 
トリーシャ:ちなみに私、意味深な笑みを浮かべてシルフィを見るわよ。

シルフィ:……アイコンタクトですか?え、PCに察せと?(笑)

トリーシャ:ええ。シルフィ……私が何を考えているか分かるわよね〜?

シルフィ:……。ええ、勿論私もタン塩派。でも、どうして今、こんな時に?(一同大爆笑)

遠くのロイド:おい、全く伝わってないぞ(笑)。

トリーシャ:教育間違えたかしら……(笑)。

GM/冒険者:「……協力、とは言われたがな。一概に信用は出来んし、私だけで判断できるものでもない」

アルト:そうだろうな。では、貴様らの雇い主に話を通してくれ。

トリーシャ:ふふ、そうね。そうして貰えるかしら〜。

シルフィ:ちょ、ちょっと!トリーシャさん!?

ネリネ:マスター、落ち着いてください。ここで騒げば、ますます状況は悪くなります。

シルフィ:……っ。 むー……宥められて、辛うじて止まります。ただし睨み殺す勢いで敵睨んでますが。

遠くのロイド:…呼び方が早くも「敵」か……。(一同笑)

GM/冒険者:「…そちらのエルフは、そこの二人とは態度が違うようだな」 その視線に気付いたのか、冒険者が警備兵に指示を出してシルフィさんを拘束しようとします。

ネリネ:―――無礼者。

シルフィ:……ね、ネリネ?

ネリネ:この御方をどなたと心得ているのですか。デュボール宮廷魔術師の傍流、アークウェイン家の次女、シルフィリア・アークウェイン様です。半端な疑いのみで拘束して、デュボールとレガリアの国際問題にでもなさるおつもりですか?

トリーシャ:そうね〜。止めた方が無難だわ〜。あまり上まで話が行くと、貴方の雇い主も困るでしょう?

GM/冒険者:「……む…」 流石にこれには、渋い顔をします。全くもってその通りなのですからね。

アルト:……良く機転が利いたな。

ネリネ:この状況は想定していましたからね。

トリーシャ:さて、現状で私とトリーシャが向こうに協力を申し出て、シルフィとネリネは反抗的だが向こうとしては余り簡単に手を出せる相手ではない、と。

GM:さて、そんなタイミングで最後の役者に出て来て貰いますか。―――路地の一つで、いきなり爆発が起こります。

アルト:……なんだっ!?

GM:時間は数秒前に遡ります。ロイドさんを追って来ていた追手のうち一人が、業を煮やした様子で足を止めます。直後、その頭に帽子を突き破り角が生えて来ます。

ロイド:……ナイトメア!御同輩か!

GM:そして腕をロイドさんに向け、その腕から電撃が迸り―――で、他の皆さんのシーンに繋がります。あ、これは演出ですのでダメージはありません。(一同笑)

ロイド:じゃあ、槍を構えた状態で吹き飛ばされて、路地から通りに飛び出してくるわけだ、俺。

シルフィ:ロイドっ!! その姿を見つけて叫びますよー。

ロイド:お嬢!?

GM:そしてロイドさんを追うように二人の冒険者が路地から飛び出してきます。角を生やしたナイトメアと、ドワーフの二人ですね。

ロイド:GM、ここ、人通りは!?

GM:結構あります。周囲では悲鳴を上げた人達が逃げ惑い始めていますね。

ロイド:……ええい、どうするこの状況!?

アルト:いや、待て。人を巻き込んだらマズいのは向こうもではないか?

GM:む、確かに。

ロイド:さて、この状況だが、アルト達と対面してる冒険者はどう動く?

GM/冒険者:「ブレック、ドラン、そいつを逃がすな!!」 と、状況を把握して叫びますが……自分は動きません。と言うより、動けません。アルトさん達を警戒しているからですね。ここで自分が動いては、何かあった場合周囲のザコ警備兵だけでは速攻で押し切られるのを分かっていますから。

ロイド:つまり、目の前の二人をシバき倒して逃げれば良いってわけだな。GM、ブレックとドランとか呼ばれたこの二人、戦闘能力的にはどれくらいに見える?あと装備は?

GM:あ、はい。ナイトメアは金属鎧に片手剣、盾。ドワーフは金属鎧に大盾、片手斧、そしてグレンダールの聖印を身に付けています。戦士としては、ロイドさんやネリネさんと経験では同格かやや格下と見えます。つまり、5Lvと4Lv。魔法のレベルは分かりません。

トリーシャ:さっきの女剣士と五分の能力と考えると、魔法3〜5Lvってところね。

ロイド:とりあえずライトニング飛んでたから、ナイトメアは4以上確定だがな。

イクス:……よし。GM!

GM:む?

イクス:人ごみに紛れこんでた俺ですが、武器を抜いてロイドの旦那の横に並びます! ―――旦那、取り敢えずここ切り抜けましょう!説明はそれから!!

ロイド:イクスか!?

イクス:お嬢や姐御は動けない、あとの二人は……俺にゃ、ちょっと真意が測れませんが。

ロイド:……まぁ、こう言う状況ではある意味頼もしいがな。

GM/冒険者:「く、もう一人居たか……!!」 と、アルトさん達の前の冒険者は苦々しい顔をします。

アルト:大変だな。手を貸そうか?

GM/冒険者:「……ふん、あの程度なら手を借りるまでもない」

アルト:ふむ、そう言うなら止めはせんが。……あの二人は組ませると意外と厄介だぞ。二人してプリーストだから、猿のように回復魔法を唱え続けられるし。(一同笑)

GM:と、言った辺りで周囲の一般人も概ね戦闘範囲から逃げ終わった感じです。それを見計らっていたかのように、ドランとブレックがロイドさん達に襲いかかって来ますね。

ロイド:へっ。来いや雑魚ども!!
 

◇VS冒険者二名◇

▽ラウンド1▽
 

イクス:(ダイスを振る)さて、先制判定は11ですが。

ロイド:俺も振ってみたらピンゾロだった。(一同笑)

アルト:おめでとう50点(笑)。

GM:こちらの二人はスカウト持ってないんで7なんですよね、先制。そちらからどうぞ、ちなみに距離は5mとします。

イクス:では、旦那と自分にフィールドプロテクション!!

ロイド:さて、まずは向こうの回復役を潰すか。ドワーフに突撃、魔力撃!(ダイスを振る)命中17、ダメージ27点!!

GM:……一撃でHPの7割以上が削り取られるって、何なんでしょう。(一同笑)

シルフィ:流石、うちの最大のダメージディーラーですね。

GM:その一撃を食らったドワーフ、慌てて自己回復を開始します。キュアハート!(ダイスを振る)……うげ、11点しか回復しない。

イクス:それで『しか』かよ……流石キュアハート。

GM:で、ナイトメアは剣でロイドさんに切りかかりつつ、マルチアクション。リープスラッシュで仕留めにかかります。命中15、魔法13です。

ロイド:(ダイスを振る)……うげ、またピンゾロかよ。攻撃モロ食らいで、魔法は抵抗した!

GM:なら、物理ダメージ12点と魔法ダメージ半減で6点です!

ロイド:実ダメージ、4点と5点か。大したことは無いな。

GM:……地味に硬ェ。
 

▽ラウンド2▽
 

ロイド:もう一発魔力撃行くぞー。くたばれドワーフ!!(ダイスを振る)……チ、低いか?命中13だが…。

GM:いえ、こっちLv4の敏捷ボーナス1なんで問題なく直撃です。

ロイド:よし!ならダメージ、期待値の26点だ!!

GM:うぞっ!?キュアハートで回復したのにあっさり落ちるって何事!?(一同笑)

ネリネ:なんだ、脆いですねドワーフ。27点と26点程度で倒れるとは、他愛もない。(一同笑)

アルト:いや、普通倒れる……でもないか。11点も回復してる事考えると、前衛としては虚弱だな。

GM:…生命力低めなんですよ、この人。うう、ぴったり落ちた……同レベルどころか総経験点ではこっちが上の筈なのに、何この戦力差。

イクス:必要か分かりませんけど、旦那の怪我治しておきますよー。(ダイスを振る)10点回復。

ロイド:全快した。さて、御同輩。存分に死合おうか?

GM/ブレック:「チィ……なんだよ、こいつの攻撃の破壊力!おい、ドラン!生きてるか!?」 (ダイスを振る)……まぁ、生きてますよね。HPが0になっただけですし。

ロイド:案ずるな、峰打ちじゃ。(一同笑)

アルト:結構余裕あるな、お前(笑)。―――ではここで、一つ信頼を得るための行動をしておくか。ロイド、耐えろよ。(ダイスを振る)―――単体スパーク!達成値14、ダメージは9だ!

ロイド:OK、半減で5点、プロテ分減らして4点だけ貰っておく。

シルフィ:アルトさんっ!?

GM/冒険者:「勝手な真似を……」

アルト:なに、余りに手際が悪いものだからな?これで信用して貰えたか?

GM/冒険者:「……援護を続けろ」

アルト:……心得た。

ロイド:ふむ、なるほど。『そう言う』状況か。 にやりと笑って、アルトを見る。

アルト:ふん、と鼻を鳴らして杖を構えよう。 せいぜい抵抗しろ、ロイド。貴様には恨みがあるからな。

ロイド:お互い様だぜ、このクサレ眼鏡。覚えてろよ?今の一撃はデケェぞ!

シルフィ:ああ、私はそんな二人のやり取りにオロオロしてます。(一同笑)

ネリネ:マスター、今はご辛抱を。私達がここに居るだけで、目の前の冒険者が動きにくくなっています。事実上一人を足止めしているようなものです。

GM:……しかし想定外の状況になってきましたねぇ。

トリーシャ:あ、やっぱり?考え込んでるから、もしかしたらそうなのかな〜って思ってたけど。

GM:PC側が想定以上に力押しを選択しませんでしたからね。これはこれで面白いので、このまま行きますが。とりあえず、こっちはもう一度マルチアクションでリープスラッシュ重ねます。15の13で攻撃、魔法。

ロイド:(ダイスを振る)お、回避した上に抵抗。ダメージは……実質5点か。大したこと無いな。

GM:……わぁ、ジリ貧の予感。
 

▽ラウンド3▽
 

ロイド:ナイトメアに魔力撃!(ダイスを振る)お、6ゾロ。ダメージで出ろよこれ……(ダイスを振る)あ、いや、クリティカルしたから似たようなもんか。(一同笑)

アルト:酷い数字確定だな(笑)。

GM:うげ!?こ、これはヤバい!?

ロイド:36点ダメージだが、生きてるか?

GM:……まだ、動いてます。ヘロヘロですが。

イクス:はい、回復回復。(ダイスを振る)……旦那ー、無理に今回回復せんでいいよね?(一同笑)

ネリネ:……ピンゾロですか?(笑)

イクス:いや、回復量が僅か7なだけっすが(笑)。

ロイド:問題ない、ほぼ全快した。

GM:……うう、この人らマジで硬い。

アルト:ロイドは後衛3人のうち誰と組んでも相性良いな。

GM:うう、必死の反撃。攻撃15、魔法13の相変わらずの攻撃ですが……。

ロイド:(ダイスを振る)お、今回は両方食らった。

GM:よしっ!物理ダメージ11点と魔法ダメージ10点!!

ロイド:結構痛いな。合計でHPが1/3削れた。

GM:……このナイトメア、結構ダメージ出す構造にした筈なんだけどなぁ。

アルト:むしろロイドが硬いだけだろう。こいつ、ネリネに隠れて忘れがちだが、生命力はしっかり20をキープしているし。

ロイド:くくく、次で終わりだな。

GM:……うぼぁー……。
 

▽ラウンド4▽
 

ロイド:魔力撃込めるまでも無くぶっ倒れそうだな。

アルト:むしろ魔力撃使ったらオーバーキルだろ多分。(一同笑)

ロイド:じゃ、普通にシバくか。ついでにマルチアクション宣言して自己修復しておく。(ダイスを振る)自分の回復は7点、攻撃は15だが当たる?

GM:それは同値で回避しました。

イクス:……なんと面倒な。

ロイド:そだな。ここは時間を惜しんで、器用度増強の指輪を割ろう。これで命中17。ダメージは18だ。

GM:その一撃で、ナイトメアもダウンですね。

ロイド:へっ、大した事無ェな。―――さて。 アルトの方に向き直る。

アルト:……くくく。

ロイド:……へへへ。

アルト:覚えていろ?

ロイド:そっちこそな!! それを捨て台詞に、この場から逃走開始!周囲に一般人は?

GM:居ますが、ロイドさんが近付くと慌てて避けます。他の警備兵などが来るようすもありませんので、逃げるなら逃げられますね。

イクス:では、一瞬だけアルトの兄貴を見て、それから旦那を追って逃走します。

アルト:……逃げられたな?

GM/冒険者:「……ああ」

トリーシャ:私達を信用してくれれば、押し切れたかもしれないのにねぇ?ロイドの馬鹿力、半端な前衛で捌けると思っちゃ駄目よ〜?一発が致命傷になり得るんだから、あいつは〜。

GM/冒険者:「……あの二人を治療したら、ついて来い。雇い主に紹介する」

アルト:まぁ、妥当な判断だろうな。生半な手駒で捉えられるほど、あいつとイクスのタッグは温くは無い。手の内を知っている私達を雇い入れるのは当然だ。

トリーシャ:あの二人には悪いけどね〜。

GM/警備兵:「……こちらの二人はどうしますか?」

GM/冒険者:「…任意同行に応じるつもりは?」

シルフィ:ありません。この際、実家の名前を最大限に利用させて貰います。

GM/冒険者:「ならば、その実家の名前を汚さん為にも浅慮はしない事だ。どこに目があるかも分からないからな」

トリーシャ:意訳、監視付けるから下手な真似するんじゃねーぞ。

アルト:……まぁ、そうだろうな。

GM:さて、とりあえず、今回はここまでにしましょう。昼飯休憩の間に、GMは改めてシナリオを再構築し直します。

アルト:すまんな、変な動きをした(笑)。

GM:お構いなく(笑)。ただ、今回は報酬や剣の欠片はありません。悪しからず。
 

 さて、GMの想定外の方向へ転がり始めたキャンペーン序盤の最終局面。
 悪徳商人に嵌められた冒険者たち。
 ロイドとイクスが追われる身になり逃走中。
 ネリネとシルフィは、露骨に監視を付けると言われつつも、比較的フリーハンドで動ける状況に。
 そして―――アルトとトリーシャは、悪徳商人サイドに取り入るつもりのようです。
 
 とは言え、狙いは明らかに悪事の証拠。
 見事な獅子身中の虫なのですが、アルトはロイドに向けて攻撃までしてるし、ロイドの戦闘能力が敵側(GM)の想定以上だった以上、敵も無碍には出来ません。
 そこまで内心は分かりませんし。
 
 と、まぁこんな調子で、ロイド達が一旦状況を切り抜けたところで、一旦シナリオは終了。
 後篇に続く、と相成ります。
 ……次回更新は早い―――と、良いなぁ。
 

・獲得経験点:1310点+各々の1ゾロ分
 

                  ……to be next....

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