◆ＳＷ２．０キャンペーン 駆け出し冒険者のためのセプテット 第五話◆
◆新キャラ作成＆成長報告◆
ＧＭ：さて、予告していた通り今回からＰＬが一人増えます。
ＰＬＦ：うぃー。皆、よろしく。
ロイド：これでもかっつーくらい、見飽きた顔だな……。
アルト：まぁ、お前はな。（一同笑）
ＰＬＦ：まぁ、最古参ＰＬですよー、とレコーダーに向けて自己紹介。んで、前何人かでグダグダ話した時に言っていた通り、このパーティーに足りないのは前衛だよね。それと、スカウトが一人なのも問題、と。
シルフィ：ですね。そこを埋める方向でキャラ作ってくれると助かります。
ＰＬＦ：おー。了解了解。キャラの関連性なんかについても、いくつか考えて来てるよー。全く無関係じゃ、合流するときに厳しいし。
ＧＭ：というか、設定部分は既に少し打ち合わせしましたしね（笑）。
ＰＬＦ：そう言う事（笑）。あとはダイス次第かなぁ、と。それと、しばらくＳＷ２．０はやってなかったから、どの技能が良いのかも忘れかけてます（笑）。ルルブもⅡとⅢは昨日買ったばかりで―――と、言う事で、リプレイに感想をくれたと言う方の意見ほぼそのままになると思う、技能。
アルト：フェンサー主体、スカウト、エンハンサー、知力次第でフェアリーティマーか。
ＰＬＦ：ＹＥＳ。それじゃ、ダイスじゃ。ダイスを持てぃ！！（すぱぁん、と畳んだ扇子で机を叩く）
ロイド：……いや良いけど、その扇子は何？（笑）
ＰＬＦ：（バッと広げた扇子で口元隠しながら）とらのあなで買った東方扇子。可愛いでしょ？
アルト：……無意味に扇子扱い慣れてるなぁ。
ＰＬＦ：昔取った杵柄ですわ。なんちて。
ＧＭ：それと、その間に他の皆さんは成長をしちゃってください。前回の経験点は１１９０点＋各々の１ゾロ分でーす。
アルト：なにげに最初、ロイドが戦ったライフォス信者の分も入ってるんだな。
ＧＭ：です。で、ＰＬＦさんのキャラには合計で５１００点の経験点を渡しておきます。
ＰＬＦ：その端数はなに？
ＧＭ：いや、これはこれまでの４シナリオ分の経験点の合計点です。１ゾロがある分、他の皆さんの方が累計では多く貰ってますが。
ＰＬＦ：なるほど、了解。資金は？
ＧＭ：６０００程ですかね。
イクス：なにぃ！？羨ましいぞ！！（一同笑）
アルト：こっちは前回、消耗品をアホのように使ったからな……（笑）。
ロイド：どーする？
アルト：まぁ、仕方あるまい。普通に頭割で、２１６４だ。各々、自己責任で使うように。
シルフィ：はーい。
ＧＭ：では、成長に入って下さいなー。
そして、一名はキャラ作成がある分いつもより長めの成長＆買い物タイム。
それが一通り終わり―――
ＧＭ：さて、それではいつも通り、成長報告をお願いします！
シルフィ：はーい、シルフィリア・アークウェイン！知力が２８に上昇し、知力増強の腕輪を購入しました！これでなんと、驚異の知力ボーナス５！！（一同笑）
ＧＭ：すご！？（笑）
シルフィ：他の成長はありませんが、実質１Ｌｖ分の効果がある成長ですとも（笑）。それと、５点の魔晶石を２つ購入しました。これで所持金、残り１７６です。
ロイド：……増えねぇー。
シルフィ：仕方ないじゃないですか、消耗品の消費が激しいんですもの。
名前：シルフィリア・アークウェイン
種族：エルフ 性別：女 年齢：２０（外見１５） 生まれ：魔術師
身長：１６３ｃｍ 体重：５０ｋｇ 髪の色：紫銀
能力値ダイス：技１０ 体２ 心１４ Ａ８ Ｂ７ Ｃ１ Ｄ４ Ｅ１１ Ｆ９
最終能力値：器用度１８ 敏捷度１７ 筋力３ 生命力６ 知力２８＋２ 精神力２４
保有経験点：１３５０
合計名誉点：６１
保有名誉点：６１
ＨＰ：１８ ＭＰ：３６
冒険者技能：ソーサラー４ セージ２ レンジャー１
戦闘特技：魔法誘導 魔法拡大/数
装備：メイジスタッフ クロースアーマー
所持品：冒険者セット 白紙の本 羽ペン＆インク 救命草×２ 薔薇のチョーカー 魔晶石５点×２ 知力増強の腕輪
所持金：１７６
遂にタビットでも辿り着くのが難しい境地に突入しだした、知力馬鹿エルフ。
その魔法の火力はＧＭを恐怖のズンドコに叩き落とす。
が、余りに耐久力が無いので、彼女の存在がパーティーの戦術を限定してしまっていると言う側面も。
ロイド：さて、俺か。ロイド・クラリクロイツ。成長はプリーストが２に。そして筋力が１上がり、腕輪のボーナスも合わせるとボーナスが＋４になった。
ＰＬＦ：相変わらずの筋力馬鹿ねぇ。
ロイド：やかましいわ！（笑） それで、購入した装備は特になし。敢えて言うなら、前回のラストで貰ったブラックベルトを装備している。
ネリネ：ロイドさんは私に比べ、若干物理防御に不安がありました。妥当な選択です。
ロイド：サンキュ。お互い回避型じゃないもんなぁ。
シルフィ：ＰＬＦさんは敏捷のところで凄い目を振ってました。彼女に期待しましょう（笑）。
ＰＬＦ：待ってー！今まだ私装備の値段計算中ー！！（笑）
アルト：あと３人居るから、その間にやっておけよー（笑）。
名前：ロイド・クラリクロイツ
種族：ナイトメア 性別：男 年齢：２０ 生まれ：神官
身長：１８８ｃｍ 体重：８４ｋｇ 髪の色：漆黒
能力値ダイス：技６ 体１４ 心１０ Ａ１０ Ｂ７ Ｃ６ Ｄ６ Ｅ９ Ｆ７
最終能力値：器用度１８＋１ 敏捷度１３ 筋力２２＋２ 生命力２０ 知力２０ 精神力１７
保有経験点：９５０
合計名誉点：６１
保有名誉点：６１
ＨＰ：３２ ＭＰ：２３
冒険者技能：ファイター４ ライダー１ プリースト/グレンダール２
戦闘特技：武器習熟/スピア 魔力撃
習得騎芸：攻撃指令
乗騎：レンタル取りやめ
装備：ロングスピア チェインメイル ブラックベルト
予備装備：マトック
所持品：冒険者セット 聖印 バンダナ 器用度増強の指輪 保存食×４食 筋力増強の腕輪 ロープ３０ｍ フック くさび１０本 小型ハンマー ヒーリングポーション×３
所持金：２２６３
破壊力の高いロングスピアを魔力撃で振り回す攻撃特化戦闘兵器。
今回から回復魔法も覚え始め、段々方向性が明らかになってきた気も。
パーティーの打撃の要。
イクス：イクス、今回でようやっとＬｖ４に追いつきます。上がった技能はプリースト。
アルト：キュア・ハートまであと１歩か。
イクス：ですな。上がった能力は精神力。これで全ての能力が１６から１４の水準に収まった事になります。（一同笑）
ロイド：器用貧乏にもほどが……（笑）。
イクス：うるせェェェェェ！！なんでお嬢やアンタは欲しい能力値ばっかり上がるんだァァァァ！！（一同爆笑）
アルト：で、買物は？
イクス：……うー。５点の魔晶石を２つ、敏捷度増強の腕輪。そして、名誉点５０点を消費して聖印を専用化。ＭＰ＋２されるようにしました。
ＧＭ：おお、漸く名誉点がそれだけ溜まったんですね。
シルフィ：第一話から、合計２５個の剣のかけらを手に入れてますからね。……２５個で６１点という辺り、ダイス神の悪意を感じないでもありませんが。
ロイド：……平均が２．５を下回ってるんだが、ダイス１個辺りの。
シルフィ：言うな……！！（一同笑）
名前：イクス・フォード
種族：人間 性別：男 年齢：１６ 生まれ：冒険者
身長：１６５ｃｍ 体重：５０ｋｇ 髪の色：茶
能力値ダイス：技８ 体７ 心６ Ａ７ Ｂ７ Ｃ６ Ｄ７ Ｅ８ Ｆ７
最終能力値：器用度１５ 敏捷度１６＋２ 筋力１４ 生命力１５ 知力１４ 精神力１４
保有経験点：２００
合計名誉点：６１
保有名誉点：１１
ＨＰ：２７ ＭＰ：２６＋２
冒険者技能：フェンサー１ スカウト３ プリースト/ル＝ロウド４
戦闘特技：魔法拡大/数
装備：バックラー ソフトレザー ショートソード
所持品：冒険者セット スカウト用ツール ロープ４０ｍ 小型ハンマー くさび×２０ フック×２ 手鏡 小型ナイフ ランタン 油×６ 水袋×２ 火縄壺 ベルトポーチ ヒーリングポーション×１ 敏捷度増強の腕輪 魔晶石５点×２
所持金：３１０
色々と不運なプリースト/スカウトの少年。
器用貧乏と言う名の見果てぬ坂を登り続ける求道者。
プリーストがメインの筈だが、相変わらず知力と精神力が一番低いと言うのはこれ如何に。
アルト：さて、私か。アルト、成長はセージ３。上がった能力は精神力だ。そして、５点の魔晶石を３つ購入。以上。
ロイド：漸く魔法使いらしい成長をし始めたな。
アルト：当然だ。私は元々、専業の魔法使いだぞ。
ロイド：……前回のお前見てると、到底そうとは思えねぇー。（一同笑）
アルト：状況がそうせざるを得なかったが故の戦術だ。
ロイド：素直に自分巻き込んでスパーク撃てよ。なんでファナティシズム使って殴りかかってるんだよ！？（一同爆笑）
アルト：楽しかった。後悔はしていない。
ロイド：しろ！？（一同爆笑）
名前：アルト・ディオスクロイツ
種族：人間 性別：男 年齢：２０ 生まれ：学者
身長：１７３ｃｍ 体重：６０ｋｇ 髪の色：金
能力値ダイス：技５ 体７ 心９ Ａ５ Ｂ６ Ｃ５ Ｄ７ Ｅ９ Ｆ７
最終能力値：器用度１０ 敏捷度１１ 筋力１３ 生命力１５ 知力１９ 精神力１７
保有経験点：８００
合計名誉点：６１
保有名誉点：６１
ＨＰ：２７ ＭＰ：２９
冒険者技能：コンジャラー４ セージ３
戦闘特技：魔法拡大/数 魔法拡大/距離
装備：メイジスタッフ ソフトレザー
予備装備：ピック
所持品：冒険者セット ランタン 火縄壺 油×２本 ６人用テント 調理器具セット 食器（５人前） 魔化された樫の枝×４ 可愛くない人形×２ 魔晶石５点×３
所持金：８０４
肉弾型専業魔法使い。どういうわけか、杖で格闘戦をやる確率がやたらと高い。
前衛が増えるので、そろそろ落ち着くべきなのではないかと言う気もする。
成長は一応、魔法使い的に。
ネリネ：魔法少女ねるねるネリネ、魔法を覚えました。
シルフィ：はい！？（一同爆笑）
ネリネ：いえ、その。―――そのフレーズが自分で気に入りまして、折角だから覚えてみようかなと、マギテックを１Ｌｖほど。（一同笑）
ロイド：……はじまったな、魔法少女。（一同笑）
ネリネ：まぁ、マナ・サーチはあると便利な魔法ですし。それに、ターゲットサイトなんかも戦士にとって使える魔法ではあります。上がった能力値は生命力です。
ロイド：……また固くなったのか…。（一同笑）
ネリネ：魔法少女ねるねるネリネは皆様の生活に程よいスパイスを提供し続ける、アグレッシブな装甲侍女です。お褒めの言葉やご喝采は、いつでもアークウェイン家侍女教育課へどうぞ。（一同笑）
イクス：ああ、なんか変なキャラの立て方を覚えやがった…（笑）。
ネリネ：買い物はマギスフィア（大）と、３点の魔晶石を３つほど。ターゲットサイト用ですね。それでは、失礼いたしました。
名前：ネリネ
種族：ルーンフォーク 性別：女 年齢：４（外見１７） 生まれ：戦士
身長：１５７ｃｍ 体重：４９ｋｇ 髪の色：金
能力値ダイス：技９ 体１２ 心５ Ａ８ Ｂ３ Ｃ９ Ｄ１１ Ｅ８ Ｆ２
最終能力値：器用度１７＋１ 敏捷度１３ 筋力２１ 生命力２５ 知力１３ 精神力８
保有経験点：１１５０
合計名誉点：６１
保有名誉点：６１
ＨＰ：３７ ＭＰ：１１
冒険者技能：ファイター４ エンハンサー１ レンジャー１ マギテック１
戦闘特技：かばう 防具熟練/金属鎧
習得練技：ビートルスキン
装備：ヘビーアックス プレートアーマー タワーシールド
所持品：冒険者セット 救命草×２ 器用度増強の指輪 ヒーリングポーション×３ 魔晶石３点×３ マギスフィア（大）
所持金：７６６
魔法少女ねるねるネリネ、はじまりました。
ＰＬＦ：ん、ごほんごほん。（間延びした口調で）さて、私の番ね～。
ロイド：…なんか間延びした声だな、おい。
ＰＬＦ（以下トリーシャ）：トリーシャ・アールクラフト。ナイトメアのフェンサーよ～。他にはスカウト、フェアリーティマー、エンハンサー、バードを１Ｌｖずつ持ってるわ～。
アルト：概ね予想通りだが、バードはどこから出て来たんだ？
トリーシャ：魔法文明語を話せるようになりたかったのよ～。ほら、私達日本語でプレイしてるじゃない？
アルト：ああ。
トリーシャ：標準語＝交易共通語として、地方語＝方言とする。その場合、古語＝魔法文明語に相当するのではないかと。（一同爆笑）
シルフィ：なにその理論！？（笑）
トリーシャ：（パン、と扇子を開いて）侘ぬれは 今はたおなし 難波なる―――
イクス：詠い始めた！？（笑）
トリーシャ：うふふふふ。保有する戦闘特技は両手利き、二刀流、武器習熟/ソードよ～。二刀を腰に差した軽戦士ね～。
シルフィ：しかしおっとりとした話し方の割に、やたらと高い敏捷力ですね。
トリーシャ：うん。敏捷と筋力で出目が良くて、生命力と器用度で悪かったのよ～。他二つは、まぁ普通かしらねぇ。成長も上手く長所を伸ばす感じで来てるわ～。
ロイド：高速戦闘型で、二刀を操る剣士……そして、俺の師匠……だよな。
トリーシャ：そうよ～。シルフィからすれば遠縁に当たるんだけど、ナイトメアに生まれちゃったものだから昔から旅人をしてたのよぉ。で、たまたま帰った時に目を付けたロイド君に、戦闘の基礎の基礎を仕込んでみたの～。
ロイド：まぁ、基礎から先は自分で発展させたから、フェンサーとファイターと言う方向性の違いがあるんだけどな。
シルフィ：トリーシャさんは、おっとりしているフリをして容赦無い性格ですから、私とロイドのトラウマです。（一同笑）
トリーシャ：あらあら、酷いわ～。泣いちゃうかも。
ロイド：（素で）泣けば？（一同爆笑）
トリーシャ：ひどっ！！？（笑）
名前：トリーシャ・アールクラフト
種族：ナイトメア 性別：女 年齢：７４（外見１８） 生まれ：軽戦士
身長：１６０ｃｍ 体重：５４ｋｇ 髪の色：銀
能力値ダイス：技１２ 体１２ 心６ Ａ５ Ｂ１２ Ｃ６ Ｄ１ Ｅ９ Ｆ６
最終能力値：器用度１７＋１ 敏捷度２５ 筋力２１＋２ 生命力１３ 知力１５ 精神力１２
保有経験点：１００
合計名誉点：６１
保有名誉点：６１
ＨＰ：２８ ＭＰ：１５
冒険者技能：フェンサー５ スカウト１ エンハンサー１ フェアリーティマー１ バード１
戦闘特技：両手利き 武器習熟/ソード 二刀流
習得練技：ガゼルフット
習得呪歌：レジスタンス
装備：ディフェンダー×２ ソフトレザー 筋力向上の腕輪 器用度向上の指輪
所持品：冒険者セット スカウト用ツール 妖精使いの宝石×２ リュート（バード用楽器） ブランドものの帽子
所持金：２１０
エルフ生まれのナイトメアであり、シルフィの遠縁に当たる。ロイドに昔、戦い方の基礎を教えた人物。
シルフィ曰く、『糸の切れた凧』。ロイド曰く、『波間にたゆたうワカメ』。
ふよふよふらふら、自由気ままな旅人。実家には正月くらいしか寄りつかない。
この度、シルフィが冒険者になったとの話を聞いて、様子を見にやって来た。
尚、おっとりした性格でありながら、能力的にはやたらと敏捷が高い。
性格的にも、単なるおっとりさんではなく、かなりドス黒い。朗らかに微笑みながら、親指を下に向ける。そんな人。
◆発見、お師匠様◆
ＧＭ：さて、それでは物語を始めましょう。皆さんは前回の翌日に件の宿場町をロザリーさんに見送られながら出発しました。
イクス：は、ロザリーさんとは誰ですか？俺の記憶にはロドリゲスしか居ませんが。（一同爆笑）
アルト：私達も漸くあの街を離れたか…。（一同笑）
ロイド：引っ越し終了前に５Ｌｖになるという事態は避けられたな。
シルフィ：いえ、もう名誉点が５１越えて世間では一人前扱いですよ。（一同笑）
ＧＭ/レジーナ：「会った時に比べて、大分君達強くなったよね」 とは、馬車の中で本を読むレジーナさんの弁。そして、残り一日の旅程はこれといったトラブルも無く終わります。夕方にはレガリア王都、マントワーズに着きました。
ロイド：……珍しくな。（一同笑）
ＧＭ：ええ、要塞都市マントワーズの門の前。行商人などが露店を出していたりして賑わう区画で、シルフィさんとロイドさんにとっての見知った顔を見かけるまでは。（一同笑）
トリーシャ：リュートを弾きながら歌ってるわ～（笑）。
ロイド：（すかさず）遠目にその姿を確認した瞬間、回れ右をしてダッシュで逃げます。（一同爆笑）
シルフィ：（すかさず）その足を掴みます。（一同爆笑）
ロイド：ぐあ！？お嬢テメェ、足掴むな！！？なんだ、ほら、俺は、あれだ。別に師匠とか見てねぇから！用事思い出しただけだから！！（一同爆笑）
シルフィ：待ちなさいロイド！トリーシャさんでしょう！？あそこに居るのトリーシャさんですよね！！？（爆笑）
ロイド：ちっげーよ！ちっげぇーよ！！あれは、なんだ、ほら、夏の夜の幻覚と言うかなんというかだな！？（爆笑）
シルフィ：じゃあなんでそんなガタガタ震えてるんですか！？武者震いって言う回答は許しませんよ！？（爆笑）
ロイド：いや、なんだ、これは、その、マナーモードだ！！（一同大爆笑）
アルト：……おい、なんだ？どうしたんだこの主従は（笑）。
ネリネ：……あれ？あれは……トリーシャ様、トリーシャ様じゃありませんか？
トリーシャ：じゃあ、その声に気付いてたおやかに微笑むわ。 あら……やっと来たのね～、ネリネ、シルフィ、ロイド。
ネリネ：お久しぶりです、トリーシャ様。息災そうでなによりですが、何故ここに？旅の途中ですか？
トリーシャ：いいえ？貴方達を待ってたのよ～。
ネリネ：……待ってた？
イクス：ネリネのねーさん、この人誰っすか？
ＧＭ/レジーナ：「知り合いかな？……あの二人がああなった原因の」（一同笑）
シルフィ：だ、駄目です！トリーシャさんと関わっては私の、例えるならば麗らかなシャンゼリゼ通りのような人生が。それが通りを外れて八王子インターチェンジに並んでしまいます！そこから先は行き止まり、奥多摩しかありません！！（一同大爆笑）
アルト：（冷静に）どこぞの川上小説の組織の本部でもあるんじゃないか？
シルフィ：尚のこと、行きたいけど行きたくねぇんですが！！（一同笑）
終わりのクロニクル、鈍器にもなる厚さの小説。
大絶賛発売中。
トリーシャ：まぁ、そこでぶっ壊れてる二人、並びにネリネの知り合いよ～？シルフィの遠縁に当たる、トリーシャ・アールクラフト。一応冒険者ね～。
ロイド：し、ししししししししし……。
トリーシャ：１６？（一同爆笑）
ロイド：九九じゃねぇよ！？（笑） し、師匠……貴方様は、何故こちらにお越しやす？（一同笑）
トリーシャ：そうね～、話せば長いけど……。
ロイド：じゃあ良いや。（一同爆笑）
トリーシャ：そう、なら良いわ～。（一同爆笑）
イクス：良くない、全然良くない！何だこの面白師弟は！？（笑）
トリーシャ：―――まぁ、そうねぇ。ここで立ち話もなんだし、馬車を駐車場に停めて少しお話しましょうかぁ。そこの甘味処のあんみつが、また美味しいのよ～。
ＧＭ/レジーナ：「ん、まぁ……一日の旅の疲れもあるしね」 門は夜には閉められてしまうので、街の門の前には小規模ながら宿場のようなものが出来上がっています。レジーナさんは、別に無理に急いで街に入ろうとはしません。もしかしたら、この引っ越しが終わってしまうのが惜しいのかもしれませんね。
アルト：……ふん。
シルフィ：あーあー、ツンデレが居ますよツンデレが。
ＧＭ/レジーナ：「トリーシャさんだったかな。宿はもう決まってるの？」
トリーシャ：ええ、決まって……いて良いわよね？
ＧＭ：何日か前から逗留しているわけですしね。それが妥当でしょう。
トリーシャ：決まってるわよ～。お酒が美味しい宿なのよ～。（一同笑）
シルフィ：う、それはちょっと心が…！（笑）
アルト：……遠縁か、なんか納得したぞ、今物凄く。（一同笑）
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
さて、トリーシャが取っている宿の１Ｆにある酒場に向かった一行。
部屋を取りつつ、顔見知りじゃない組が互いに自己紹介をした後、トリーシャがこの街に居る事情を話します。
この辺りはトリーシャとＧＭが打ち合わせして決めてました。
トリーシャ：私がここに来た理由はねー……ちょっと前に実家に寄った時に、アーキスさんからシルフィ達が冒険者になったって事を聞いたのよ～。
アルト：アーキスさん？
ロイド：あー、俺の親父。お嬢ン家の執事。
トリーシャ：で、ちょっと心配だったし、弟子の成長も気になったしで……私も仲間に入れて貰おうと思って、皆の後を追ったのよ～。で、黄水晶の欠片亭ってところで、皆がレガリアに向かったって事を聞いたんだけど……。
ロイド：……あー、俺らが前の街で散々足止め食らってる間に、もしかして追い越した？（笑）
トリーシャ：そう、そうなのよぉ！！（扇子で机をバシバシ） どうして、何日か遅れで出発した私の方が早く着いてるの～？信じられないわ～！！
アルト：……まぁ、色々あったからな。しかし、弟子？
トリーシャ：そうよ～。１０年くらい前だったかしら～？まだ小さかったロイドに、戦い方の基礎を教えたのは私なのよ～。
ロイド：……ボコられただけ、とも言うがな。
トリーシャ：酷いわ～。愛の鞭って言ってほしいわね～。
アルト：……しかし分からんな。
ロイド：ん？
アルト：貴様とシルフィだが、何故あそこまで怯えた？そこまで怖がるような人物とも思えんが。
シルフィ：何を言うんですかアルトさん！私はトリーシャさんより恐ろしい人を他に知りません！世界広しと言えど、他人の愛妻弁当に桜でんぷで三行半を書く人物が他に居るとでも！？（一同大爆笑）
アルト：恐ろしいな！！？（爆笑）
シルフィ：愛に思いを馳せる楽しいランチが二秒で最後の晩餐ですよ……ああ、恐ろしい…！（一同笑）
トリーシャ：ちょっとしたお茶目じゃない～。
ロイド：そのちょっとしたお茶目で、親父はアークウェイン家に仕えて初めて無断早退したんだが、仕事。（一同爆笑）
シルフィ：そして、この人……基本旅人でふらふらしてますが、年始なんかに家に帰って来たとき、比較的年が近いんで良く私も遊んでもらったものです。……が、ババ抜きの初手で全部エースなんていう謎の天和をキメる人物も、私は他には知りません。（一同大爆笑）
ロイド：とはいえ、お嬢の姉上も劣勢になると『口が滑った』とか言ってファイアボールを飛ばすんだがな。（一同爆笑）
シルフィ：イカサマにイカサマを重ねたお姉様とトリーシャさんの頂上決戦では、手牌を高野豆腐にすり替えるトリーシャさんが非常に輝いて見えました……負の方向で。（一同爆笑）
トリーシャ：（扇子で口元隠しつつ）いやん、照れるわ～（笑）。
シルフィ：まぁ、そんな感じのエピソード満載の人物です。その恐ろしさは伝わりましたか？
アルト：……なんとなくだが、逆らってはいかん相手だとは分かった（笑）。しかし、旅人との事だが？
トリーシャ：女の一人旅は物騒だからね～。隊商の護衛をしながら、一緒に旅させて貰ったりとか……それなりに、剣の腕は達者なつもりよ～。逃げ脚には自信があるし～。
ロイド：……多分だけどな、アルト。今の俺でも、師匠にゃ勝てん。
アルト：……マジか。
トリーシャ：敏捷ボーナス４の５Ｌｖフェンサーですもの（笑）。
ロイド：ぶっちゃけ当たらんからなぁ…（笑）。
トリーシャ：それと、まぁ……皆が余りにも遅いから、この街でちょっとお仕事を探してみたりもしたんだけどね～？
ロイド：……ほう？
トリーシャ：この街の近くで、魔神が出たらしいのよ～。
シルフィ：魔神！？
ロイド：くろがねの城？（一同笑）
トリーシャ：それはマジンガー。それに、それならそこに居るじゃない～。（一同笑）
ネリネ：いえ、私は魔法少女ですので。（一同爆笑）
アルト：……本気で気に入ってるな（笑）。
トリーシャ：で、まぁ。報奨金も出るみたいだし、貴方達さえ良ければどうかなと思ってたんだけど～。
ロイド：……ふーむ、その魔神ってなんだ？物によっちゃ、出会っただけで死亡確定のようなものもいるんだが、魔神って
トリーシャ：さぁ？えーと……。
ＧＭ：巨大な異形の生物だったようですが……魔物知識判定をお願いします。
ロイド：（ダイスを振る）３！
トリーシャ：（ダイスを振る）４！
シルフィ：相手も分からんまま行く気満々だったんですか、トリーシャさん。私の１７が最高値です。
ＧＭ：ありゃ、弱点までバレた。それはヴァルブレバーズです。
・ヴァルブレバーズ。６ＬＶ。分類上は魔神だが、魔神が生み出した生物と言われている。
・体高は４ｍほど。人型に近いがかなりの異形。右腕は異様に巨大で、左腕は細長いのが何本も生えている。
・３部位を持つモンスターであり、魔法も使う上に腕は再生したりもする。
ロイド：……微妙に倒せそうな水準なのが嫌らしいな。
シルフィ：トリーシャさん、確かにそんな邪悪な生物が街の近くをうろついているのは見逃せません。が、私らまだ引越しの手伝い中でして。
ＧＭ/レジーナ：「ん、まぁ……ここまで来たら後は荷物を運びこんで、梱包を解いて整理するくらいだけど。その場所、どこ？」
トリーシャ：ここから東に一日程度の位置。イスタン川の近くね～。
ＧＭ/レジーナ：「その辺りには前々から盗賊団が根城を作っているって話もあったね。そっちにも懸賞金はかかっているはずだけど……」
トリーシャ：そうなの～？
ＧＭ/レジーナ：「うん。で、それくらいの距離なら……私としては、もうここまで来てる事だし構わないよ？もうとっくの昔に、依頼料分の仕事はして貰ってると思うし」
アルト：む、だが……。
ＧＭ/レジーナ：「まぁ、行きたくないなら無論行かなくても良いと思うし。ただ、どちらにしろ……荷物を運び込めるようになるまでは、２，３日はかかると思うんだよね。荷物の量が量だから、今より少し大きめの部屋の使用を申請しようと思ってるんだけど……」
アルト：申請して許可されるまでの時間か。
ロイド：つまり、どーせ暇は持て余すってわけだな。なら、ちょっと腕試しに行ってみたい気もするな。レジーナ、盗賊団って言うけどどんなもんだ？
ＧＭ：えーとですね、５人程度の小規模な集団のようですが……知名度判定して頂きましょうか。
シルフィ：はーい。（ダイスを振る）１３です！
ＧＭ：はい。魔道に魅入られた魔法使い（４ＬＶ）や、腕利きの傭兵（５ＬＶ）相当の面子の揃った、それなりに厄介な盗賊団なようです。街の有力商人の積み荷を奪ったとかなんとか。
アルト：それを取り返せば報奨、と言う奴か？
ＧＭ：いえ、報奨は魔神への討伐もこちらも、国から出るようですね。お国柄、山脈の間の谷に要塞都市をドカンと築いてますが……逆にその要害を抜けてこない敵に対しては、冒険者で対応してる面が多いでしょうし。
ロイド：あまりに大規模だと軍が動くんだろうが、魔神も盗賊団もそれくらいだと実に微妙なランクだよな。軍を動かすほどじゃないけど厄介って言う。
シルフィ：だからこそ、私達の仕事があるんでしょう。……まぁ、私としては魔神討伐・盗賊討伐は賛成ですが。
トリーシャ：うんうん、シルフィならそう言ってくれると思っていたわ～。
アルト：……私としては、２，３日間が開くならば、仕事ではなく本を読んで過ごしたかったところだが……ふむ、まぁ……報奨金の値段次第では考えても良いか。メイジスタッフより打撃力の高いクォータースタッフを、筋力＋３でカスタムして装備してみたい気もするし。（一同爆笑）
ロイド：…殴る気か？（笑）
アルト：最近楽しくなってきた。否定はしない。（一同笑）
イクス：んー、まぁ、神官的にも魔神はちょっと放っておけないですからねぇ。それは構いませんが。
ＧＭ：報奨金の額は、魔神討伐が１万２千Ｇ、盗賊討伐が５千Ｇとなります。
一同：おおー！？
ＧＭ：４～５ＬＶの冒険者には適正なレベルの報酬なのですよ。一人おおよそ３０００Ｇ
ロイド：なんでだろう、そう言うレベルになってる筈なのに、全く裕福になった気がしない。（一同笑）
アルト：私ら、凄い勢いで消耗品を使い潰しているからな（笑）。
シルフィ：毎回毎回、実質的に報酬の半額くらいの消耗アイテムを使ってますからねぇ。
ＧＭ：これぞギリギリの戦闘を演出するＧＭ力。
ロイド：毎回ギリギリの敵を出してくるのは確かに見事だが心臓に悪いんだよコンチクショウ。（一同笑）
ネリネ：では、皆さん。行く方針で？
イクス：そこ、別に険しい土地だったりしませんよね？
ＧＭ：ええ、丘陵地帯というだけです。小さな森くらいはあるけど、１話で探索したのより随分小さいみたいですね。
イクス：となると、問題は土地より敵ですな。
ロイド：件の魔神の目撃情報や盗賊団の他に、何かあるんかね？
トリーシャ：ここは酒場よ～？こう言う時は、酒を奢って聞けばいいのよ～。ねぇ、そこの隊商の皆さん。エールを奢らせて貰えないかしら～？（笑）
イクス：奢ると同時に、自分も飲みたいだけだろ、それ。（一同笑）
結果、蛮族が出ると言う話は聞かないが、危ない動物などが出る可能性はあると言う話を聞いたり。
ちなみに危ない動物はケラトス（５ＬＶモンスター）なのですが、何故かレジーナ含めてセージ組が全員判定に失敗。
不確定名「トカゲ」で話が進んでます（笑）。
ロイド：ふーん、なるほどなるほど。……まぁ、疑問が一つあるが、請けるにゃ問題なさそうだな。
トリーシャ：疑問ね～。私も一つあるけど～。
アルト：なんだ、何かあるのか？
ロイド：データ見てみ、ヴァルブレバーズの。
トリーシャ：出現場所が本来なら、遺跡や洞窟なのよ～。
イクス：……あ、なるほど。何にもない丘陵地帯で見かけるのは、おかしい？
ロイド：そーゆー事。裏がありそうな気もするが……さて、どうするかな。
トリーシャ：行く分には問題は無い気がするわ～。私達の仕事は倒す事。そこから先どうするかは、お国の仕事だと思うのよ～。
ロイド：……まぁ、確かに。
ネリネ：装備強化と言う物欲も、まぁ、無いでもありませんし……。レジーナさんの御言葉に甘えて、３日ほどお時間を貰って行ってみましょう。
ロイド：そだな、賛成。
シルフィ：分かりました。では、前祝いにワイン買いましょう。５０Ｇの。
ロイド：だからお前は……まぁいいや。（一同笑）
イクス：……諦めたか……（笑）。
◆到着、丘陵地帯◆
ＧＭ：では、皆さんは朝、レジーナさんが馬車で街に入って行くのを見届けた後、丘陵地帯へ向けて出発する事になります。
ロイド：まぁ、現金が欲しい以上は仕事をするに否やは無いがな。もう少しでパイクを持てるようになる。
イクス：それ持つと旦那の火力が洒落にならん事になりますね。レーティング45とかいったい何の冗談かと。
ロイド：高筋力ファイターの特権だな、と、さて。ＧＭ、普通に進めるのか？
ＧＭ：途中までは、まぁ普通に進めます。が、途中で……レンジャー技能orスカウト技能＋知力ボーナスで判定して貰いましょうか。
ネリネ：代表者１名ですか？（一同笑）
シルフィ：第３話の失敗から学びましたね、ネリネ（笑）。
ＧＭ：全員振って良いですが、目標値は一寸高くて１４です。
ロイド：（ダイスを振る）６。
アルト：（ダイスを振る）５。
イクス：すいません、お二人こう言う時は邪魔っすからぶっちゃけ引っ込んでてもらえますか？（一同笑）
トリーシャ：（ダイスを振る）あ、あらぁ？全員もしかして、１４未満？
シルフィ：……みたいですね。私とイクスさんなら、どちらかは成功するんじゃないかと思ってましたが甘かったですか。
ＧＭ：では、もう少しで夜と言う頃合い。真っ直ぐ歩いているうちに不用意に縄張りに踏み込んでしまったようですね。ケラトスが３匹、貴方達に気付いて走ってくるのが見えます。
ロイド：げ、噂の不確定名トカゲ。
トリーシャ：……どんな戦い方する相手なのかしら～？
シルフィ：マイナーなモンスターな上、全員知識判定失敗して正体不明ですからねー……とりあえず、多分魔法は無い筈。
ＧＭ：角が二本あるのが特徴の、体長２ｍばかりの直立ドラゴンのような生物です。それが３匹、貴方達に気付いて走って来ますよー。
アルト：……まぁ、獰猛な肉食獣。退治してもどこからも文句は出まい。
トリーシャ：そうね～、それに久しぶりに弟子の成長が見れそうで、楽しみだわ～。
ネリネ：３匹ですか。私、ロイドさん、トリーシャ様で各１匹ですね。
ＧＭ：ふふふ。では、距離１０ｍまで来た所で、戦闘に入りましょうか！！
◇ＶＳケラトス◇
▽ラウンド１～３▽
ＧＭ：先制値は１４です。貴方達、別に隊列は組んでませんでしたから、全員一丸ですよね。
シルフィ：うげ。
アルト：先制されると後衛がヤバいな。イクス、トリーシャ、頼む。
トリーシャ：（ダイスを振る）ＯＫ、１４出たわよ～。
イクス：……喋り方の割にやけに素早い人だなぁ。（一同笑）
ロイド：師匠はまるで波間をたゆたう海藻類のような動きをするが……遅く見えるのは錯覚であって、実際は物凄まじく素早いぞ。
トリーシャ：失敬ねぇ（笑）。
アルト：さて、敵は３体か。前衛、何が欲しい？
ロイド：プロテクションかな、スパークもありだろうけど。
シルフィ：んー、プロテるくらいなら、ここは私が３体に向けて拡大ブラントウェポンを飛ばしますよ。ここは先手必勝で行きません？
トリーシャ：……そうねぇ、それでも良いかしら。
アルト：心得た。では、スパーク。敵３体に纏めて、（ダイスを振る）１４だ！！抵抗を抜けたなら、ダメージは１０点！
ＧＭ：ぎゃあ痛い！？いきなり全体のＨＰが１/３減った！
ロイド：こりゃ、お嬢の判断が正解だったか。
イクス：では、フィールドプロテクション張りますよー。皆突っ込んで殴ってしまってください。
ロイド：ラジャ。んじゃ、突っ込んでＡに魔力撃。（ダイスを振る）命中は１３か……低いか？
ＧＭ：それなら回避しました。ひょーい。
ネリネ：（ダイスを振る）それで回避ですか……なら、私も駄目ですね。
トリーシャ：なによ二人とも、頼りないわね～。ガゼルフットを使いながら両手の剣で二回攻撃、Ｃに（ダイスを振る）１４が２回よ～。
ＧＭ：あ、それもギリギリだけど避けてる。
トリーシャ：あら～？（笑）
ロイド：似たようなもんだろ、師匠！（笑）
シルフィ：なるほど、動物タイプの５ＬＶモンスター。物理戦闘能力は高めと見ました。ここは倒せるかどうか分からないエネボではなく、ブラント・ウェポンで攻撃力を落とさせて頂きます。（ダイスを振る）達成値は１４ですが、かかりましたよね。
アルト：全般に出目が振るわんな、私ら。
イクス：まぁ、敵を前衛が乱戦に巻き込めたから良しとすべきかと。
ＧＭ：じゃあ、前衛３名に各々角で２回攻撃が飛びます。命中は１５！
ロイド＆ネリネ：高っ！？
トリーシャ：（ダイスを振る）……２回とも避けたわよ～。
ロイド＆ネリネ：こっちも回避高っ！？
トリーシャ：ガゼルフットのおかげで基礎回避が１０あるもの～。回避ダイスで５以上で避けるわ～。
ロイド：これだから師匠は……！（笑） あ、俺は直撃。
ネリネ：私もです。まぁ、私ら元から避けませんし。
ＧＭ：ではダメージ、ネリネさんには１１点と１０点。ロイドさんには７点と１０点です。
ロイド：２点抜けた。
ネリネ：ノーダメージです。
アルト：なんだ、大した相手ではないな。
ＧＭ：くおおおおおお……！？
はい、何と言うか、相性の問題でしょうか。
ロイド・ネリネの重装組には、ブラントウェポンのおかげでロクなダメージが入りません。
高い命中も、もっと高い回避を持つトリーシャさんの前には蟷螂の斧。
当たってもダメージプチプチだから、本気で蟷螂。
その上、２ラウンド目に前衛３名にプロテが飛ぶと、トリーシャさん両手ディフェンダーのおかげで７点止めるんですよね。あんまりロイドさん（９点軽減）と変わりません。ネリネ？無理です、あの装甲侍女の装甲は貫けません。
後衛はＭＰ温存の為に手出しを控えてるんですがね、それでもジリジリと押されて行きます。
３ラウンド目にはロイド・トリーシャの波状攻撃で１体が撃沈。そして４ラウンド目……。
▽ラウンド４▽
ロイド：（ダイスを振る）うし、命中１５。当たったならダメージ、２３点。
ＧＭ：げ、それで無傷だったＢが一発で落ちました。
ネリネ：続きます。当たってダメージ、１０点！
トリーシャ：行くわよ～。右、命中１６でダメージクリティカルして１９点。左、命中１３で―――
ＧＭ：左の一撃は外れますが、その前に右の一撃でＨＰが０になってます。ケラトスはそのままぶっ倒れますよ。
トリーシャ：う～ん、こんなものかしらね～。
ロイド：……相変わらずおっかねー人……。
シルフィ：さぁ、漁りましょう！ドロップ品ドロップ品！（一同笑）
ネリネ：あ、ロイドさん、救命草で回復します？
ロイド：減ってるのは６点か……一応頼むわ。
ネリネ：はい、では……（ダイスを振る）全回復しましたね。
トリーシャ：ふ～ん……やるようになったわね～、ロイド。
ロイド：……流石に師匠と戦ったら負ける気がするけどな。
トリーシャ：そりゃそうよ～。簡単に弟子に抜かれるようじゃ、師匠は名乗れないわ～。
ロイド：……先は長いね、どうも。
シルフィ：（ダイスを振る）ロイド、ロイド！見て下さい、見事に何も取れませんでした！！（一同爆笑）
ロイド：ああもう使えねぇなぁお前はよぉ！！？（爆笑）
シルフィ：一応、自動的に鋭利な角が取れました。これ、私も頭に付けたらロイドとお揃いでしょうか。
ロイド：異貌化してもそこまでデカくねぇわアホたれ。（一同笑）
アルト：……そう言えば貴様、ナイトメアだったのだな。いや、余りに馴染み過ぎていて忘れていたが。
ロイド：ンだこら、ナイトメア嫌いか？
アルト：ナイトメアに対して特に感情は持っておらんが、貴様は嫌いだ。（一同爆笑）
ロイド：よくぞ言ったァこの移動式杖置場！積年の決着、今ここで付けたろうかァ！！（一同笑）
アルト：くくく、良い度胸だ欠陥槍振り機！もしくは槍の付属品！！（笑）
ロイド：黙れこの肉弾型専業魔術師！！（笑）
ネリネ：ああ、お二人とも、喧嘩は、喧嘩は！？（おろおろ）
イクス：あー、どっち勝ちますかねー。ロイドの旦那に夕飯のおかず一品賭けて良いっすか？
トリーシャ：……シルフィ、良い仲間に恵まれたわね～。
シルフィ：え？
トリーシャ：ナイトメアって言うのはね～、思っているより面倒なのよ～。これだけで忌避する人もいるからね～。
シルフィ：……私には分かりません。私は、生まれた頃からロイドが隣に居るのが普通でしたから。
トリーシャ：それに、身内に私なんていうもう一人のナイトメアも居たしね～？
シルフィ：そう言う事です。けど、トリーシャさんがそう言うなら、きっとそうなんでしょうね。
ネリネ：そ、その、イクスさん？そろそろ止めてくれませんか…？（笑）
イクス：そーっすねぇ、はい、両者ストーップ。見合って見合ってー……。
ロイド：シャー……。
アルト：ガルルルルル……。
イクス：（両手をクロスして）――――ファイッ！！（一同大爆笑）
ロイド：おりゃああああああ！！（爆笑）
アルト：死ねぇぇぇぇぇぇぇぇ！！（爆笑）
ネリネ：ちょ、イクスさん！？ファイ！じゃなくて！！（爆笑）
シルフィ：……ちょっとアグレッシブ過ぎる気がしますけど（笑）。
さて、そんな会話を経て、一旦ここらでキャンプを張ってから翌日に件の盗賊や魔神を探す事にするパーティー。
レジーナには心配をかけたくないので、何も無くても翌日一日で捜索は斬り上げる予定。
トリーシャ：ここならケラトスの縄張りだったみたいだし、他に危ない生物も居ないでしょ～？
ロイド：だな。見張りはどうする？
トリーシャ：三交代ね～。前衛と後衛に分けて、スカウト・レンジャーが居ない班が出来ないようにしましょう～。
ロイド：となると、俺とアルトは別チームだな。
アルト：ふっ……せいせいするな（笑）。
ロイド：その言葉、そっくりそのまま打ち返す（笑）。
トリーシャ：じゃ、そうねー。私とイクス君。シルフィとロイド。ネリネとアルト君、でどうかしら～？
アルト：特に異論は無い。
イクス：じゃ、早いトコ寝ますかね。明日一日動いて回る事ですし。
ロイド：まず、俺とお嬢が見張りをしてるから、先にみんな寝てしまってくれ。次、師匠とイクスを起こすからな。
ＧＭ：その順番ですね、分かりました。（ダイスを振る）
イクス：……何のダイスですか。
ＧＭ：内緒。
誰の見張りのところで事件が起こるかの決定ダイスでした。
結果は―――イクス、トリーシャ組。
◆襲撃？◆
ＧＭ：では、見張りの二順目。イクスさん、トリーシャさんのタイミングですね。
イクス：うぃ、火の番しながら雑談してます。主にロイドの旦那の過去話で。（一同笑）
トリーシャ：昔はねぇ、もう少し可愛げがあったのよ～（笑）。
ロイド：うあああああ！くそ、起きてぇ！！起きてこの二人の脳天に槍叩き込みてェ！！（笑）
ＧＭ：そんな事をしてますと、聞き耳判定お願いできますか？目標値は、１２くらいで良いでしょう。
トリーシャ：（ダイスを振る）あら、失敗したわ～。
イクス：（ダイスを振る）俺は成功っす。何が聞こえるんですか？
ＧＭ：遠くから悲鳴と雄叫びと銃声と爆音と剣戟の音―――総じて言うなら、戦闘音が。
イクス：……皆さん、起きた起きた！何か聞こえますよ！！
シルフィ：う～ん……あと５……。
イクス：こんな時にベタなボケを―――
シルフィ：―――ヘルツ。（一同爆笑）
イクス：はい来たー！お嬢は安易にベタなボケをしないと信じてましたよ！ヘルツってなんですか、ラジオでも聴いてるんですか！？それは良いから起きろォォォォ！！（爆笑）
アルト：……では、目を擦りながら起きよう。 どうしたイクス、何かあったか？
イクス：うぃさ。向こうの方から戦闘音が聞こえました。
ロイド：……戦闘音？
ＧＭ：ちなみにそれは、どんどん近付いてきています。判定に誰も失敗していたら、準備無し睡眠四名スタートでした。良かったですね？
アルト：補助魔法をかけるような時間はあるか？
ＧＭ：まぁ、陣形を整える時間を犠牲にすれば。
シルフィ：……陣形を優先しましょう。私、イクスさん、アルトさんが前衛三名から見て７ｍ下がります。
ＧＭ：良いでしょう。では、陣形を整え終わったところで、戦闘が見えてきます。どうやら追う側と追われる側のようです。追っているのは、なんだか異様に長い尻尾を持つ直立歩行のオオトカゲと、なんだか良く分からない四足獣っぽいものが２体。追われているのは、人間が二人ですね。片方は銃を持ち、もう片方は剣を持っています。
シルフィ：……同業者！？助けないと！
ＧＭ/人間：いえ、追われている側は貴方達を見て悲鳴を上げますね。「冒険者！？クソ、なんだってこんなところに！」
ロイド：……ははぁん、なるほど。こいつらがレジーナの言ってた盗賊団か。
アルト：だが、こいつらを追っているのは……。
ＧＭ：魔物知識判定どうぞ。最高値は……１７？滅茶苦茶分かりますね、弱点まで。トカゲもどきはギルドレックと言う名前の低級魔神です。強靭な肉体を持つ戦士タイプ。その周囲の獣はアザービースト……デーモンの下僕として付き従っている事が多い、異界の獣です。
ロイド：……ヴァルブレバーズだけじゃねぇのか！？デーモンって……。
アルト：……言っていても仕方あるまい？それより、来るのではないか？
ＧＭ：ええ、ギルドレックは貴方達も敵と判断したようです。奇声を上げながら、盗賊団もろとも貴方達を殲滅する勢いで行動を開始しますね。では、戦闘に入りましょうか！
◇三つ巴の戦い◇
▽ラウンド１▽
イクス：先制値は９！？ぐあ、ごめんなさい！
トリーシャ：私も１０ね～……でも、陣形を整えておけたのは救いね。
ＧＭ/盗賊団：では、まず盗賊団が貴方達のところまで駆け込んできて乱戦を宣言します。 「そ、そこをどけェ！！」 で、戦士が全力攻撃を使用。ランダムで―――（ダイスを振る）ネリネさんかい！？えーと、命中は１５です。
ネリネ：当然の如く食らいます。
ＧＭ：ではダメージ、２０点！！
ネリネ：む、ビートルスキンが無いと結構痛いですね。ＨＰの３割弱が削れました。（一同笑）
ロイド：……３割行かないんだな（笑）。
ネリネ：前話で戦ったトラック（たぶんトロールの事）に比べれば、この程度のダメージしおしおのぷ～です。
ＧＭ：ガンナーの方はトリーシャさんに射撃。命中は１３です！
ルールミス。マギテックシューターが通常移動しながら銃撃ってます。
制限移動じゃないと無理な筈なんですけどね。まぁ、大勢に影響はありませんでしたが。
トリーシャ：（ダイスを振る）当たらなければどうと言う事は無いわー。
ＧＭ：……なんで、一番避けるとこ狙うかな、マギテックガンナーが。
アルト：一番相性悪いトコに行ったな。
ＧＭ：では、デーモンの行動。全員でロイドさん達の乱戦エリアに突入します。
ロイド：チ、大乱戦になって来たな。
ＧＭ：攻撃対象は、知能が低いんでランダムで行きましょう。（ダイスを振る）ギルドレックの攻撃がネリネさんに、アザービーストＡの攻撃が盗賊魔法使いに、アザービーストＢの攻撃が盗賊戦士に向かいました。
ネリネ：む、こちらですか。望むところです！
ＧＭ：（ダイスを振る）ネリネさんにはダメージ１４、１６の２回攻撃！そして、盗賊魔法使いのＨＰが１１点減りました。
ネリネ：ＨＰが半分くらいになりました。
ＧＭ：（嫌そうな顔）……硬っ。
アルト：安心しろ、これからもっと固くなる。……プロテクション６倍かけ。全員、これで防御力が上がったぞ。
シルフィ：うーん、これはどうするべきですかね？
ロイド：放っておくと盗賊団は逃げようとするだろ。そうすると、事情も聞けなくなるな。
トリーシャ：叩き潰して捕獲。その上で事情聴取ね～？
ロイド：そゆ事だな。デーモンは潰さないとならんだろうし。
トリーシャ：そうね～。なんでこんな場所で魔神百鬼夜行が起こっているのか……それも知りたいしね～。
イクス：合点っす。さて、んじゃ俺はネリネのねーさんに回復魔法！（ダイスを振る）ねーさん、９点回復してください。
ネリネ：助かります。―――では、トリーシャ様、ロイドさん。どこから落とします？
トリーシャ：面倒そうなのは、ガンナーねぇ。けど、下手に殴り過ぎて殺しちゃうのも嫌ね～……ネリネ、軽く一発お願いできる～？
ネリネ：心得ました。ビートルスキンを使いながら、（ダイスを振る）１４命中、ダメージ１５点！
ＧＭ：あ、ヤバい死にかけ。魔法使い、ＨＰが残り２です。
一同：……うげ。
トリーシャ：……私（固定値９でクリティカル値９）やロイド（固定値９で打撃力３０）だと、オーバーキルで命刈り取る危険性が高いわね～……。
シルフィ：……どーします？
ロイド：……魔力撃無しで殴ろう。これなら多分……（ダイスを振る）命中１３、ダメージ１８。
ＧＭ：ＨＰはマイナス１４になりました。生死判定は……（ダイスを振る）出目１１。生存ですね。
ロイド：……ふぅ、ギリギリ。
トリーシャ：これで最悪、一人は確保したわけだしもう片方は涅槃までトばしても大丈夫ね～。（一同笑）
シルフィ：おっかないなぁこの人！？（笑）
トリーシャ：まぁ、とりあえずは……ギルドレックから潰して、後衛の安全を確保しますかー。
ロイド：こいつ、後衛に向ける攻撃（射程の長い尻尾攻撃）もあるからな。
トリーシャ：そう言う事。ガゼルフット使いつつ、（ダイスを振る）１回当たって、ダメージ１３よ～。
ＧＭ：あいたたた。
シルフィ：あー、私は……どうしよ。厄介な盗賊戦士とギルドレックにエネボですかね？
アルト：好きにやれ、好きに。
シルフィ：では、エネボ。（ダイスを振る）達成値１７ですけど、抵抗します？
ＧＭ：できるかい。（一同笑）
シルフィ：では、ダメージ。ギルドレックに１０点、戦士にクリティカルで１９点ですよ。
ＧＭ：ぐあ、かなり抉れた。相変わらず酷い威力…。
▽ラウンド２▽
さて、正直に言いましょう。
ＧＭ、このパーティーの前衛を甘く見ていました。
有り体に言うと、舐めてました。
重装甲機動要塞ねるねるネリネは言わずもがな、第三話くらいまでは柔らかかった印象のあるロイドも、既にかなりの防御力を確保しています。
そしてトリーシャ……回避力が高すぎて、ＧＭ側の攻撃が当たりません。
第二ラウンドのＧＭ側の攻撃は、アザービーストＡが盗賊戦士に向かった以外は全部ＰＣ側に向かったのですが。
ギルドレックの攻撃がトリーシャに全回避され、アザービーストＢの攻撃はロイドに僅か４点のダメージを与えたのみ。
盗賊戦士の攻撃はネリネに３点ダメージ。
……純物理攻撃でこのパーティーの前線を破壊しようと思ったら、７，８Ｌｖの連中を持ってこないと無理かもしれません。
回復魔法使いがロイド含めると３人居るし。
ＧＭ：ぐあー、あんまり効いてないぃ。
ロイド：さて、そんじゃ……こちらの番だな？
トリーシャ：そうね～。まず、あのトカゲもどきを落とすわよ～、馬鹿弟子。
ロイド：言ってろ腐れ師匠！
シルフィ：あ、待って下さい。その前に二倍拡大パラライズ！敵戦士とギルドレックの回避を２落とします。
ロイド：それはありがたい！じゃ、魔力撃！当たってダメージ、期待値の２１点！！
ＧＭ：ありえねぇ！！？うあこの人プリースト技能と筋力Ｂ上がったんで魔力撃の威力がかなり増えてるし！
トリーシャ：続くわよー。２回攻撃、（ダイスを振る）あら～、１発目、ダメージで出目９。クリティカルね～。
ＧＭ：げふっ。
トリーシャ：初撃１９点、次撃１３点よ～。
ＧＭ：それで落ちた……っていうか、嘘ぉ！？これ、レベルだけなら前回のボスのトロールと同じですよ！？
トリーシャ：前回とは違い、私が居るのを忘れて貰っちゃ困るわ～。―――ふふ、盛者必衰ねぇ。つわものどもが、夢の跡―――かしら？
ネリネ：お見事です、お二人とも。では、私は盗賊の戦士の前に立ちふさがりましょう。逃がしません。そして殴りかかります。（ダイスを振る）……これは流石に外れましたか。（出目３）
ＧＭ/盗賊：「く、くそ！お前ら、あの魔神をあっさり……！！」
ネリネ：……恐れながら、あの程度では力不足かと。
トリーシャ：降伏したら～？今なら命だけは助けるわよ～？
ＧＭ/盗賊：「……首領の俺は降伏したところで縛り首だ！こうなったら、意地でも逃げ伸びてやる！」
トリーシャ：……う～ん、この盗賊団って何をしていたのかしら～？
ＧＭ：商人の馬車を襲ったり……旅人を襲い、人身売買してみたり、ですかね。
トリーシャ：―――そう。なら、仕方ないわね～。
ロイド：う、師匠が殺す目に変わった。
トリーシャ：アルト君、次、私にファイアウェポンお願いするわ～。
アルト：……心得た。とりあえずこのラウンドは、私はネリネに回復だ。（ダイスを振る）……９点回復。
ネリネ：大体ＯＫな領域になって来ました。
イクス：そこで倒れている魔術師はどうしますね？
アルト：戦闘終了後に応急手当で構うまい。倒れている相手に戦闘中にトドメを刺すには３ラウンドかかる。それに、倒れている相手は自動的に乱戦から除外される。
ロイド：だな。そこなワンコロ二匹が倒れている魔術師にわざわざ攻撃を仕掛けることはまずねーだろ。さっきから攻撃対象もランダムだったし。
イクス：んじゃ俺は今回は傍観で。
ロイド：フォースくらい撃てよ、ＭＰあるだろ。どうせこの後、３時間は寝れるんだし。
イクス：俺、魔法誘導無いんでランダム射撃になりますが？（一同笑）
ロイド：……さて、地道に殴るか。（一同笑）
▽ラウンド３▽
ＧＭ：ではこちらの行動ですね。盗賊戦士、離脱を宣言。イチバチで逃げにかかります。
ロイド：―――ほう？
アルト：倒れた仲間を放置して逃げ、か。感心せんな。
トリーシャ：そうね～、離脱宣言の結果、回避も-４だし……フルボッコしちゃいましょうか～。
ネリネ：では、魔法少女ねるねるネリネ、アタックフォームに移行します。（一同笑）
ＧＭ：その前にこちらの行動させてください（笑）。アザービーストＡとＢは……（ダイスを振る）げ……両方トリーシャさんに行っちゃったよ。この人ピンゾロ以外当たらないのに。
トリーシャ：（ダイスを振る）うふふふふ、ごめんなさい一発当たりました。（一同爆笑）
ロイド：ゾロった！？（爆笑）
ＧＭ：で、ではダメージが１５点です（笑）。
トリーシャ：うひゃ、９点抜けた。
ロイド：おーい師匠、犬と戯れてる場合じゃないぞー（笑）。
トリーシャ：うふふふふ、おイタしちゃって～、もうこの子ったらぁ（笑）。
イクス：……楽しそうだなアンタら（笑）。
さて、そして。
盗賊首領フルボッコタイム。
ロイドの魔力撃とシルフィのエネルギーボルトに、更にトリーシャの斬撃を食らった結果。
ＧＭ：（ダイスを振る）……あ、出目３。死んだ。
トリーシャ：……あら～……やっちゃったかしら～。
シルフィ：仕方ありません。元々、それだけのことをして来た手合いのようでした。本人も認めてましたし。
ロイド：結構その辺シビアだよな、お嬢。
シルフィ：社会に独立した大人である以上、自分のしでかした事の責任は自分で取るべきですよ。まぁ、戦闘終わったら墓くらいは立ててあげますか。
ネリネ：残りはワンコ２匹ですね。これくらいなら、問題ないかと。
ＧＭ：……遂にはアザービーストがワンコ扱い。
―――ここから先は割愛。
アザービーストは、確かに所詮はワンコでした。
それでもロイドに４点、ネリネに７点のダメージを与えたのは健闘だと思うんだ…。
そこそこのＨＰと、後衛がＭＰを温存したためにそこそこはネバりました。
所詮はそこそこでした。６ラウンド目に戦闘は終了しました…。
◆事情と事件と情報と◆
ロイド：……とりあえず、師匠が頸動脈ぶった切ってしまった盗賊の首領はどうする？
アルト：埋めるか。
ロイド：……そだな。
シルフィ：では、倒れている魔術師を武装解除しましょう。マギテックっぽいので、マギスフィアと銃を奪います。
ＧＭ：はいはい。では、マギスフィア（中）とトラドールを手に入れました。
イクス：んじゃ、お嬢。応急処置お願いします。それが終わり次第、今度はポーション呑ませましょう。
ロイド：じゃ、俺が持ってる分渡すわ。
ネリネ：感謝いたします。それでは、マスター。お手伝い致します。
シルフィ：はーい。じゃ、ポーションの回復量は……（ダイスを振る）……出目３。ロイド、このポーションあんまり効きませんよ（爆笑）。
ロイド：うるせぇよそれ一本１００Ｇするんだからな！？（笑）
不慮の事故で死なれても困るんで、きっちりＨＰは全快させてから叩き起こすＰＣ達。
勿論、厳重に縛った上で前からロイドが、後ろからトリーシャが武器突き付けた上で。
酷い完全警戒ですな。
ＧＭ/盗賊：「……うう……お、俺は……？」
ロイド：良く目覚めた勇者よ。お前には質問に答える義務がある。（一同笑）
トリーシャ：ねぇねぇ、貴方。人間にはどうして耳が二つあると思うかしら～？
ＧＭ：はい？（笑）
トリーシャ：それはね～？片方くらい切り落としても大丈夫なようになのよ～。（一同爆笑）
ロイド：……その理論だと、腎臓もいけるな。
トリーシャ：手足もイケるわね～。
シルフィ：はい、そこ二人！そこ二人！！（笑） せめて質問をしてから脅しましょう！質問する前に脅されている盗賊の顔が生物学的にあり得ない色になって来ています！！（一同爆笑）
アルト：貴様はこの付近に根城を持つ盗賊団の一員だな？何がどうなって先程のデーモンに追われていた？何か知っているのか？
ロイド：まずどこから行く？
トリーシャ：指は１０本あるわよ～。
シルフィ：はいそこ、ちょっと黙ってくれませんか！！？（一同爆笑）
ＧＭ：……あー、凄い勢いで脅されてますので、喋り始めますよ（笑）。怖すぎるわ、あんたら。（一同笑）
質問より先に脅し始めるという暴挙に出たロイドとトリーシャの努力（？）もあってか、盗賊は滑らかに情報を吐き始めます。
その結果―――
ＧＭ：彼が言うには、先程のデーモンは街の商人から奪った積荷に含まれていた壺から出て来たのだそうです。
アルト：……壺？
トリーシャ：（ダイスを振る）それは何かしらね～？見識判定の達成値は５だけど。
ＧＭ：分かるかい。（一同笑）
アルト：（ダイスを振る）私は１６が出た。分かるか？
ＧＭ：それならば、心当たりがありますね。旧版お馴染み、魔神召喚の壺の一種ではないかと。
アルト：………うげ。
ＧＭ：２．０ではデータ化されていませんので、設定はオリジナルです。『こういうものである』と納得して聞いてください。
シルフィ：それは勿論、構いませんが。……嫌な品名が出て来ましたねぇ。
ＧＭ：古代遺跡などから稀に出土する、内部に魔神の類が封じられた壺です。御禁制というか、持ってるだけで逮捕ものの品ですが―――禁制モノって、それだけで高く売れるんですよねぇ。
ロイド：まさか、御禁制の品を密輸している馬車でも襲ったのか、こいつら。
ＧＭ/盗賊：「で、襲撃の際にうっかりそれを一つ割ってしまって……出て来たのが、右腕がゴツくて左腕が何本も生えている魔神だったんだ」
イクス：ヴァルブレバーズが出たのもアンタらのせいか、おい！？
ＧＭ/盗賊：「俺達はただの美術品だと思って襲ったんだよ！」
ロイド：……まぁ、こいつらが悪くないとは言わんが、それ運んでる商人も問題だろ、それ。
アルト：確かにな。で、さっきの二足歩行オオトカゲはどうしたんだ？
ＧＭ/盗賊：「……あの壺を上手く使えば、もっと大きな仕事が出来るんじゃないかって……仲間が一人、壺を開けて……」
トリーシャ：……愚かね。そう簡単に扱えるものなら、誰も苦労しないわ。
ＧＭ/盗賊：「その通りだ……俺達の見ている前で、そいつは殺されて……俺とボスは必死に逃げて来たんだが……」
ロイド：ま、運が悪かったと思いな。死んだお前のボスには悪いが、お前は幸運な方だと思うぞ。情報も吐いたし、案内さえしてくれるならお前の命は保護したっても構わん。
アルト：ただし、逃げだそうとするならば命の保証はせん。帰ったら衛兵に口利きくらいはしてやる。それでどうだ？
ＧＭ/盗賊：「そっちの方が、生き残れそうか……」 観念したように彼は頭を垂れます。
トリーシャ：じゃ、一休みしてからヴァルブレバーズ探しかしらね。
ロイド：そうなるな。マッピング係、さっき聞いたこいつからの情報、メモしたか？
ネリネ：はい。東の方にある日当たりの良い丘は、薬草が生えているそうですね。
ロイド：いや、何故一番ボスが居そうにない場所をピンポイントで。（一同笑）
この後、ＶＳギルドレック戦でそれなりに消耗していたＰＣ達は３時間の休息を経てから行動を開始します。
目標は、うっかり盗賊団が解放してしまった魔神ヴァルブレバーズ。
ちなみに、魔神召喚の壺はヴァルブレバーズ入りのとギルドレック入りの二つのみだったようです。
アザービーストはギルドレック入りに一緒に入っていたのだとか。ヴァルブレバーズと何かが一緒に居るかは、解放時に盗賊達がすぐに逃げていた為、最後まで見ていなかったので分からないとの事。
そして、この段階で盗賊から得た情報で、この辺りの詳細な地形をＰＣ側はゲットします。
ただし、ヴァルブレバーズの現在の位置は分かっていません。
ロイド：……さて、幾つか生命体が行動拠点として選びそうな場所のピックアップは出来たが。
アルト：西の洞窟、この近くの盗賊達の元アジト、北の林、南の廃屋か。
ネリネ：東に薬草の花畑がありますよ。
ロイド：そんな場所を根城にする魔神は嫌だ。（一同笑）
シルフィ：向日葵咲いてたら、魔神より恐ろしいものが居る場合もあるようですが。（一同笑）
アルト：（しみじみと）……ああ、居るな。ヤバいのが。
ロイド：読んでる人が分かるかどうか微妙なネタはやめんか（笑）。
トリーシャ：（レコーダーに向かって）弾幕ＳＴＧ、東方プロジェクト。大絶賛発売中よ～。（一同笑）
ロイド：そこ、宣伝しない！（笑）
アルト：とりあえず、近場の盗賊のアジトに向かってみよう。そこに居る可能性は低いとは思うが、使えるアイテムやら盗品の回収やら、色々と出来る事はある筈だ。
ロイド：そだな。じゃ、行ってみるか。
◆探索・そして洞窟・外道作戦◆
まずＰＣ達が向かった先の盗賊アジトには、大したものはありませんでした。
というか、ギルドレックと盗賊達の戦闘痕でちょっとアザービーストの死体とか盗賊の死体とかがあってスプラッタ。
でも、（ダイスでアイテム決めた結果）ロバが一頭厩に繋がれてて無事だった。デーモンは脇目も振らず人間を追いかけて行ったのでしょう。
一応盗品（合計１０００Ｇ相当）を接収。が、これは警備隊にでも引き渡す予定。
それ以外にちょっと使えそうな７点の魔晶石とヒーリングポーション２本はパチりました。
そして次にどこへ行くのかで、少々意見が分かれますが―――。
トリーシャ：ヴァルブレバーズの身長は４ｍ。廃屋は無いわね～。
ロイド：まず頭打つからな。林も比較的低い位置に枝がある種らしいし、こりゃ洞窟じゃないか？
トリーシャ：洞窟は奥行きはそこまででも無いけど、高さはあるみたいだしね～。
ネリネ：ですから、薬草の花畑で花を愛でてるんですよ、多分。（一同笑）
ロイド：うっわぁー、それ、倒すの躊躇うわぁ（笑）。
シルフィ：向日葵の花で花占いをしてるんですね（笑）。
アルト：『殺す』『死なす』『殺す』『死なす』と言いながら延々と花びらをちぎっているのか。（一同爆笑）
イクス：何故その二択！？（笑）
ロイド：病んでるやん！？（笑）
トリーシャ：……ＧＭ、質問良いかしら～。
ＧＭ：はいはい？
トリーシャ：林行って、そこから洞窟行って、その段階で時間はどれくらいになりそう？
ＧＭ：そうですね。夕方少し手前、というところでしょうか。
トリーシャ：決めたわ～。皆、林に行くわよー。
一同：はい？
ロイド：多分、奴は洞窟に居るが？
トリーシャ：ええ、洞窟ね～。袋小路よね～？
ロイド：……まさか。
トリーシャ：みんな合わせれば、松明とか油とか結構余ってるわよね～。
ロイド：……燻す気かァァァァァァ！！（一同爆笑）
ＧＭ：うぞっ！？（爆笑）
トリーシャ：丁度、盗賊達が残したロバも居るしねー。
ＧＭ：……ダイスで決まる残留盗品に、ナマモノ入れるんじゃ無かった。（一同笑）
シルフィ：でも、超嬉しいですよ。この子には私の使い魔『ビグザム』に続き、私直々に名前を差し上げましょう。『デンドロビウム』で。（一同爆笑）
ロイド：強そうなロバだなおい！？（笑）
シルフィ：将来はきっと戦闘に参加してくれます。
ＧＭ：するか。（一同爆笑）
さて。
サークル随一の外道軍師であるトリーシャＰＬ。
爽やかにヴァルブレバーズの居る洞窟を、外から燻す方策を取って来やがりました。
ＰＣ達、立ち寄った林で手頃な枝を拾い、ロバに積み始めます。
……まぁ、雨が降って来たとか言えば無力化できるのでしょうけども、それはちょっとやりたくないところ。
ＰＣの創意工夫は『有用だ』と感じたらなるべく採用してあげたいものです。
とはいえ、ちょっとだけ悪あがき。
ＧＭ：では、ヴァルブレバーズが居ると思しき洞窟に皆さんは到着しました。足跡を見ると、判定するまでも無く人間のものとは思えない巨大な足跡が残っていますね。
イクス：ビンゴ！
ＧＭ：ですが、現在ここに居るのかお出かけ中かは、コイントスで決めましょうか。
シルフィ：良いですよー。表？裏？私、表に賭けます。
ＧＭ：―――勝負！（コイントス）
結果。
―――いらっしゃいました orz
イクス：足跡を見ると、今は中に居るっぽいっスねぇ。
ロイド：気付かれる前にさっさとやっちまおうか。焙り出して、出て来たところをフルボッコだな？
トリーシャ：当然。よもやこれだけで、デーモンを倒せるなんて思ってないわ～。ただ、補助魔法をかけるだけかけた上で迎え撃てるでしょ～？それに、相手のホームグラウンドになる洞窟の中では、何かある可能性も否定できないし～。
ＧＭ：……ははは（遠い目）。
トリーシャ：あら、やっぱり何かあった～？
ＧＭ：暗い中で、松明やランタンをぶっ壊してやろうと目論んでいたんですけどねぇ。まぁ、ここまでやられては致し方ありません。
ロイド：うし、それじゃ、枝を洞窟の入口にぶちまけて、油投入。さらに松明を投げ込んで点火！！
イクス：さて、それじゃあ補助魔法をかけますよー。
ＧＭ：と、いったところで戦闘ラウンドに入りますか。自動的にそちらが先手で良いですよ。
イクス：おっしゃ♪
◇ＶＳヴァルブレバーズ＋α◇
▽ラウンド１▽
ロイド：うーし、全員集まれ。フィールドプロテクションをかけるぞ。
シルフィ：それがかかり終わったら、通常移動で距離を取ります。１１ｍほど。
トリーシャ：その１ｍに生への執念を感じるわ～（笑）。
シルフィ：ふ、相変わらず病弱っ子ですから（笑）。
イクス：うーん、蛮族相手じゃないんでセイクリッド系の魔法は意味が薄いんスよね。素直に自分にラックでも唱えておきましょ。
アルト：私は後退しながら全員にプロテクションだ。次はカウンターマジックをかける。
ロイド：敵、魔力は低いが魔法使うからな。助かる。
ネリネ：私は武器を構えてどっしりと構えてましょう。
トリーシャ：洞窟の奥に向かってウィンドボイス。何か聞こえるかしら～？
ＧＭ：はい、煙に気付き、慌てて動き出したかのような音が聞こえます。
アルト：次、かその次のラウンドくらいには来るな。
ロイド：こんだけ準備万端だ。そうそう負けはせんだろうが……。
ＧＭ：状況を整えられてしまいましたからねぇ。
ロイド：とはいえ、単騎じゃないだろうってとこが不安要素ではあるがな。
イクス：あー……足跡とかから探せば良かったかもしれませんねぇ。
ロイド：ま、後の祭りだろ。
トリーシャ：アフター・ザ・フェスティバルね～。
シルフィ：何故にイングリッシュ！？（笑）
▽ラウンド２▽
アルト以外一同：待機ー。
アルト：補助魔法使いが私に集中し過ぎているのも問題じゃないか…？全員にカウンターマジック。かかったぞ。
ロイド：感謝するぜー。
シルフィ：で、敵さんの様子はどうでしょか？
ＧＭ：炎の向こうにうっすらと姿が見えました。次のラウンドには炎を突っ切ってくるでしょう。
ロイド：おお、良い度胸だ。
アルト：だが、もう一回補助魔法をかける余裕があるな。何が欲しい？
ロイド：……ファナティシズムだな。確実に当てに行きたい。
ネリネ：同じくです。私とロイドさんは、当たるの前提ですし。
アルト：心得た。
▽ラウンド３▽
イクス：ＧＭ、今、敵に攻撃魔法は届くっすか？
ＧＭ：距離があります。前衛の位置から更に１５ｍというところですね。
イクス：む、俺は前衛から更に６ｍ。２倍拡大のフォースでも届かないっすね。
ロイド：仕方あるまいな。ここは温存しておけ。
イクス：そーしますか。
シルフィ：届くのは私のエネボですね。えーと、ＧＭ。敵影は？
ＧＭ：おっと、そうでした。巨大な人影―――ヴァルブレバーズが１。そしてその横にやや小柄な人影のような物が、２。魔物知識判定をして頂きましょうか。
シルフィ：（ダイスを振る）……うげ、１０。
アルト：（ダイスを振る）……５０点。経験点が。（一同笑）
ロイド：……おめでとう（笑）。（ダイスを振る）一応、ライダー技能の魔物知識で１２が出たが。
ＧＭ：なら、弱点は分かりませんが名前は分かります。ダスキーグレイス……小型のデーモンで、灰色の肌と細長い尻尾を持ちます。尻尾でのからめ捕り攻撃の他、操霊魔法を操ります。
ロイド：……操霊魔法使いか。本気で、この状況を作り出して正解だったかもな。スパーク連打とかされたら、抵抗してもかなり痛かったはずだ。
ＧＭ：それも狙いだったんですけどねー……。待ち受けるはずが、逆にこちらが動かざるを得ない状況を作り上げられてしまったので。
トリーシャ：（扇子で口元を隠しながら）ふふ、謀略くらい、乙女の嗜みですわ～。
ロイド：……どんな乙女だ（笑）。
シルフィ：ともあれ、厄介そうな相手であるのは確かですね。仕方がありません……５倍拡大、ヴァルブレバーズの各部位含めて全てを狙ってエネボ！薙ぎ払えー！
ＧＭ：うげ、一気に来ますね。
シルフィ：先手必殺！魔晶石５点を一つ握りつぶします。達成値は１６！
ＧＭ：期待値で１６とか外道……。全員抵抗失敗します！
ロイド：良いぞ主砲！薙ぎ払え！！
シルフィ：ま゛っ！！（一同爆笑）
この攻撃は、ＧＭサイド全体にかなりの被害をもたらします。
特にヴァルブレバーズの左腕（小腕）にはクリティカル。弱点込みの２１点で、ＨＰがかけら補正を入れても半分以下に。
他も軒並み期待値以上のダメージが飛び出す、痛すぎる先制ヒット。
更には―――
アルト：これは……押し時か。
ロイド：……だな。……アルト、ファナティシズムは次で良い。
アルト：心得た。では行くぞ。スパーク！！達成値は運命変転を使用して１７！
ＧＭ：ぎゃあ来たぁぁぁぁ！？全員これまた抵抗失敗……！？
ヴァルブレバーズの弱点『魔法ダメージ＋２』が痛すぎます。
この攻撃はダスキーグレイスＢにクリティカルし、他すべてにもそれなりのダメージ。
左腕、瀕死。
ＧＭ：あかんよ、腕めっちゃピクピクしてる！もげるもげる！！（汗）
ロイド：いっそもげろ。
ＧＭ：いや、まだもげません！
トリーシャ：まぁ、仕方ないわ～。私はガゼルフットの起動のみ。それじゃ、そちらの手番ね？いらっしゃいな、可愛がってあげるわ～。
ＧＭ：……余裕ぶっこいてられるのも今のうちですよ！！全員、通常移動で炎を突っ切ります。……ダメージありますかね？
ロイド：いや、俺に聞くなよ！？（笑）
シルフィ：無くても良い気もしますけどねー。
ＧＭ：けど、無いと変な気もするんですよね。レーティング１０の追加ダメージ３、クリティカル無しで食らっておきましょう。
アルト：……律儀な（笑）。
ＧＭ：だって、炎の中突っ切ってノーダメージなのが納得出来ないんですもん！！（笑） （ダイスを振る）あ、小腕落ちた。
イクス：よし！！
ロイド・トリーシャ：げ。
シルフィ：……げ？
ＧＭ：で、胴体は主行動で落ちた小腕を再生させます。で、乱戦に前衛３人を巻き込んで、大腕で「同時攻撃」。命中１３、薙ぎ払えー！！
ロイド：くそ、１ラウンドに１本だけ腕落としても、すぐ復旧すんだよコイツ！
トリーシャ：面倒ね～……（ダイスを振る）とりあえず、大腕の攻撃は回避したわよ～。
ロイド：俺は食らった！
ネリネ：私もです。……あ、ビートルスキン忘れてた。（一同笑）
シルフィ：こらー！！？（笑） 何の為の準備時間だったんですか！？（笑）
ＧＭ：ではダメージ、お二人ともに２１点！！
ロイド：１２点抜けて来たか……。
ネリネ：こちらは９点ですね。まだ行けます。
ＧＭ：チッ。では小腕は……（ダイスを振る）トリーシャさんに行きましたか。命中１６、当たれば追加攻撃ですよ。
トリーシャ：（ダイスを振る）ふふ……忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は―――。押して押すだけじゃ、女は捕まえられないわよ～？
ＧＭ：ダスキーグレイスは、ロイドさんとトリーシャさんに行きました。攻撃達成値、１４です。
ロイド：（ダイスを振る）げ、食らった。
トリーシャ：（←回避）情けないわね～。
ＧＭ：では、ダメージ１５。引きはがしに成功するまでは、命中・回避にマイナスが入る上、攻撃が自動命中しますよ。引き剥がすには「冒険者レベル＋筋力ボーナス」で目標値１４です。
ロイド：主動作潰れるのが痛すぎるぞ……。
トリーシャ：それもあるけど、ＨＰもかなりヤバいでしょ～？
ロイド：……イクス、次頼む（笑）。
イクス：あいさ（笑）。
▽ラウンド４▽
イクス：じゃ、旦那を回復しますよー。（ダイスを振る）６点。
アルト：……相変わらず微妙な回復力だな（笑）。
イクス：うう、何で回復力の時に出目が悪くて、発動判定だけ無駄に出目が……（笑）。
ロイド：まぁ、そんな事もある。さて、ＧＭ。質問があるんだが、ダスキーグレイスが死ねば引きはがしをする必要性は無くなるか？
ＧＭ：ん、そうですね。無くなる、と裁定しましょ。死んだらそこで効果は終わりです。
ロイド：よし、お嬢！！
シルフィ：あいさ。いっきまーす！！ＭＰ全てを使い切りつつ使い魔と魔晶石に手を出して、全部にエネボ！（ダイスを振る）達成値は１４かぁ。
ＧＭ：それなら全員抵抗しました！
シルフィ：パリーン！（一同爆笑）
ロイド：躊躇い無く腕輪割りやがった！？（笑）
シルフィ：これで達成値１６に上昇！どうせこの戦闘では、私はもう魔晶石が無いとブラントウェポンも使えない足手まといです！ならばここで腕輪を割ってもこの戦闘に支障はありません！！
ロイド：財布に支障が出るんだよ！！（一同爆笑）
トリーシャ：う～ん、でもまぁ、アリな判断よね～。
シルフィ：さて、ダメージは……！！
ざらざらダイスを振るシルフィ。
２ラウンドでＭＰ全てを吐き切る大盤振る舞い。
ざっと計算してみましたが、２ラウンドで敵全体に与えたダメージは軽く１３０を超えています。
このダメージで、ダスキーグレイスＢが死亡。
けど―――
ロイド：俺に巻き付き仕掛けてる方じゃねーのな。
トリーシャ：そうね～、じゃあ、ネリネ。お願いできるかしら～？
ネリネ：はい。では、ダスキーグレイスＡに攻撃を仕掛けます。これでロイドさんがフリーになれば……。
アルト：待て、その前にファナティシズムだ。（ダイスを振る）よし、かかった。
ネリネ：ありがとうございます。（ダイスを振る）……うわ、これには幾ら命中が上がっても関係ありませんね。（一同笑）
イクス：１ゾロ！？
ネリネ：５０点頂きます。……困りましたね。
ロイド：いやまぁ、まだ余裕があるから良いけどな……。
トリーシャ：仕方ないわ～。私がダスキーグレイスＡに二回攻撃で仕留めましょ～。（ダイスを振る）ん、命中で１３点。二発目要る？
ＧＭ：いえ、その一撃で落ちてます。
トリーシャ：馬鹿弟子、今よ！
ロイド：おっしゃ！拘束が解けた瞬間、ヴァルブレバーズ向けて魔力撃！（ダイスを振る）命中は１６で、ダメージ１８！！
ＧＭ：それは、大腕が胴体に特殊能力「身代わり」を使用。大腕がその一撃で吹き飛びますが、胴体は無事です。
ロイド：……あのゴツい右腕、厄介だな。
トリーシャ：カタくてデカいなんてご立派ね～。（一同爆笑）
シルフィ：（頬に手を当てて）ま、まぁ！トリーシャさん、後で詳しく！！（一同爆笑）
ロイド：……何でうちのサークル、女性ＰＬ陣の方が嬉々として下ネタを言ったり食いついたりするんだ…。（一同笑）
イクス：知るかい（笑）。
ＧＭ：じゃ、こっちの行動ですが…。
さて。
ＰＣ側がアドバンテージを取った結果、ヴァルブレバーズはこの時点でほぼ瀕死。
大腕は落ちてるし、小腕もＨＰ残り一桁の体たらく。
一応再生を使えば大腕は復活しますが、それにしたってまず次のラウンドで落とされるでしょう。
そう思ったＧＭ、起死回生に望みを賭けてみます。
……まさか、あんな事になるとは思ってもみませんでしたが。
ＧＭ：……このままじゃジリ貧なので、右腕ふっ飛ばしてくれた槍使いに真語魔法。達成値１３でブラストをぶつけます。
ロイド：げ。
シルフィ：レーティング３０の魔法攻撃ですか。デカいですけど大丈夫ですか？
ロイド：……まぁ、基礎魔力低いからそこまででも…。５以上で抵抗で……（ダイスを振る）４！？抵抗失敗！？
トリーシャ：あ、あら～？
ＧＭ：よっしゃダメージ！（ダイスを振る）……１０？クリティカル！？（一同爆笑）
アルト：（十字を切る）…さらば、欠陥槍振り機。（一同爆笑）
ロイド：生死の確認もせず十字切りやがった！？（笑）
ＧＭ：（ダイスを振る）……んー、合計２４点の魔法ダメージなのですが。
ロイド：……ぱたん。
シルフィ：……はい？
ロイド：ＨＰ－２。戦闘不能。
シルフィ：……ろ、ロイドォォォォォォォ！！？（一同爆笑）
イクス：ちょ、旦那、旦那！生死判定は！？（笑）
ロイド：（ダイスを振る）あぶな、出目３。成功した。
ＧＭ：（心臓抑えながら）…な、なんでそんな心臓に悪いんですか、貴方の出目！！
ロイド：知るかよ！？（笑） あー、すまん。ヴァルブレバースが唱えたブラストに吹っ飛ばされて、その辺に転がって動かなくなる。
シルフィ：うわぁぁぁぁ、私、駆け寄りますよ。戦闘中とかお構いなしに！
イクス：わぁ、お嬢！落ち着いて落ち着いて！！
トリーシャ：……人の弟子に向けて、おイタが過ぎるわね？
アルト：あ、そこ一人スイッチ入った。（一同笑）
▽ラウンド５▽
トリーシャ：本体狙って二回攻撃！一発目がダメージ１２、二発目が１４よ！！
ＧＭ：むー……それでヴァルブレバーズは倒れます！生命力の高い左腕だけがビチビチ動いてますが。
ネリネ：……怖っ。
シルフィ：それより大丈夫ですか、ロイド！ロイド！返事をしてください！！
ロイド：……返事は無い。ただの気絶のようだ。（一同笑）
アルト：結構余裕だな、お前（笑）。
ネリネ：命に別状は無いようです。応急手当をしてしまいましょう。
イクス：ＭＰも余ってますしね。キュアしてしまいましょう。
ＧＭ：じゃ、回復されたらロイドさん、起きて良いですよ。
ロイド：―――う……。
シルフィ：ロイド――――っ！！ ドカンとタックル！（一同爆笑）
ロイド：ぐぼぁ！？（爆笑）
シルフィ：無事だったんですね！？ああ、危うくロイドが大喜びの野に旅立って巨乳の死神の船に乗りロリ閻魔の待つ彼岸へ旅立ってしまったかと！！（一同爆笑）
アルト：フォーセリアと幻想郷が混ざってるぞ、おい（笑）。
トリーシャ：全く……多少マシになったかと思えば、相変わらず詰めの甘い馬鹿弟子ね～。
ロイド：……う……面目ない。
トリーシャ：明日から特訓ね。具体的には、私の剣を避ける訓練二時間。（一同笑）
ロイド：……折角拾った命を音速で投げ出せと申すか？（笑）
ネリネ：ともあれ、これで今回の依頼は解決ですかね。
アルト：―――だと良いがな。
ネリネ：……と、言いますと？
アルト：捕らえた盗賊。禁忌の品を扱っていたという商人。―――ややこしい事になる要素は、十分だ。
トリーシャ：そうね～……帰りの道すがら、盗賊君にその辺も聞いておきたいところだけど。
ロイド：とりあえず、討伐の証にヴァルブレバーズの腕でも持ってくか。ビチビチ動いてるの。（一同笑）
シルフィ：……おっかないなぁ（笑）。
ＧＭ：盗賊君は、襲った商人が誰なのかは詳しくは知りません。たまたま通りがかった馬車を襲っただけのようでした。ヴァルブレバーズは、まぁ、腕の一本でも持って行けば納得されますよ。
ロイド：謎は残ったか。気になるな、件の商人は。
ＧＭ：ふふふ。―――ですが、今回のシナリオはここまでです。
ロイド：……む。
ＧＭ：若干の謎を残しながらも、この戦闘の勝利を以て今回は幕を引かせて頂きましょうか。
―――さてさて、今回の事件は後への布石に。
勘の良い方々は警戒を強めているようですが。
このキャンペーン序盤の総決算と言うべきシナリオを目論んでいます。
ともあれ、このシナリオはここで終了。
サーチ＆バトルの比較的単調なシナリオだったかな？
まぁ、それでも。
今回の冒険も―――お疲れ様でした、で締めくくらさせて頂きましょう。
・獲得経験点：１６６０点＋各々の１ゾロ分
・獲得報酬（パーティー合計）：１２０００Ｇ（デーモン討伐）＋５０００（盗賊討伐）＋１８５０Ｇ（ドロップ品の売却金額）＝１８８５０Ｇ
・使用消耗品：魔晶石５点×２（１０００Ｇ）＋敏捷力増強の腕輪（１０００Ｇ）＋ヒーリングポーション×３（３００Ｇ）＝２３００Ｇ
……ミッションコンプリート！！