≪SW2.0 キャンペーン≫
【迷子の少女の為のパヴァーヌ】
始まりは、暇を持て余した某シルフィPLでした。
「私GMやりますんで、キャンペーンやりましょう」
その言葉から全てが始まり、『セプテット』の方のメンバー集まるのが難しい期間に、隙間を使ってキャンペーンをやろうと言う話が出たのが10月半ば。
そして、その結果生まれたのが―――このキャンペーンです。
シルフィPLがGMとなり、いつものGMはPL参加。
そんなレギュレーションで始まったこのキャンペーン。
プレイレポ形式ですが、どうぞ適当にご覧あれ。
■キャラクター紹介■
名前:マリー・マリー
種族:人間 性別:女 年齢:16 生まれ:傭兵
身長:165cm 体重:54kg 髪の色:茶
能力値ダイス:技7 体10 心4 A10 B8 C11 D8 E2 F3
最終能力値:器用度17 敏捷度15 筋力21 生命力18 知力6 精神力7
保有経験点:0
合計名誉点:0
保有名誉点:0
HP:24 MP:7
冒険者技能:ファイター2 レンジャー1 エンハンサー1
一般技能:ハウスキーパー2 ベガー1
戦闘特技:全力攻撃
習得練技:キャッツアイ
武器:ツーハンドソード
防具:チェインメイル
アクセサリ:大きなリボン
所持品:冒険者セット ぼろぼろのメイド服
所持金:0(ブレイズに借金、660ガメル)
アークウェイン家に仕えるメイドの少女。高い攻撃力、防御力を持つ、パーティーの特攻隊長。知力は奇跡の6。
リーゼン地方のデュボールで仕えてたお屋敷から街までお使いに出たのだが……。
道に迷いに迷い、どこをどうやったのかザルツ地方まで流れついてしまった生粋の馬鹿。
その記憶力、三歩必忘。しかし本人はお屋敷で待つメイド長の元にジャガイモを届けるという使命の為に、今日も頑張る。
名前:ブレイズ・ハウル
種族:人間 性別:男 年齢:19 生まれ:拳闘士
身長:177cm 体重:65kg 髪の色:茶
能力値ダイス:技8 体9 心4 A7 B9 C5 D8 E9 F8
最終能力値:器用度15 敏捷度17 筋力14 生命力17 知力13 精神力12
保有経験点:0
合計名誉点:0
保有名誉点:0
HP:23 MP:12
冒険者技能:グラップラー2 エンハンサー1 スカウト1
一般技能:ドラッグメイカー5
戦闘特技:両手利き
習得練技:マッスルベアー
武器:セスタス スパイクブーツ
防具:ポイントガード
アクセサリ:
所持品:冒険者セット スカウト用ツール
所持金:40
ザルツ地方出身の薬剤師の青年。薬剤師として普通に生活していた―――ところで、道端で迷っていたマリーを保護。
その保護者役として一緒に冒険者を始める事になってしまった不幸な人。お人好し。
マリーが言う「アーなんたら家」まで彼女を送り届ける事を目的としている。が、その家が遠くリーゼン地方にある事を、彼はまだ知らない。
マリーやカルヴァドスの暴走に頭を悩ませる。根っからの苦労人。パーティー最高の知力13の持ち主。
名前:アンナ・ヴァルケン
種族:ドワーフ 性別:女 年齢:23 生まれ:魔動機師
身長:137cm 体重:(検閲削除)kg 髪の色:赤
能力値ダイス:技6 体7 心7 A14 B3 C4 D7 E1 F15
最終能力値:器用度20 敏捷度9 筋力11 生命力14 知力8 精神力22
保有経験点:0
合計名誉点:0
保有名誉点:0
HP:20 MP:28
冒険者技能:マギテック1 シューター2 エンハンサー1
一般技能:ブルワー5 ディスティラー3 ハンター2
戦闘特技:精密射撃
習得練技:キャッツアイ
武器:トラドール
防具:ソフトレザー
アクセサリ:ガンベルト×1
所持品:冒険者セット 弾丸×24 煙草×12
所持金:6
ニヒルなスナイパー、ただし幼女。
ライフル片手に安い煙草に火を付ける、その立ち振る舞いは熟練の狙撃手。ただし幼女。
冷静な判断とメリケン風スラングを使いこなす、戦争映画の登場人物のようなキャラ。ただし幼女。
時々本当に幼女化するから性質が悪い。
名前:カルヴァドス
種族:リルドラケン 性別:男 年齢:36 生まれ:商人
身長:227cm 体重:143kg 鱗の色:青
能力値ダイス:技5 体11 心9 A2 B4 C8 D15 E1 F8
最終能力値:器用度7 敏捷度9 筋力19 生命力26 知力10 精神力17
保有経験点:0
合計名誉点:0
保有名誉点:0
HP:32 MP:23
冒険者技能:セージ1 プリースト/キルヒア2 シューター1
一般技能:マーチャント4
戦闘特技:魔法拡大/数
武器:ストーン(沢山)
防具:チェインメイル ラウンドシールド
アクセサリ:聖印
所持品:冒険者セット
所持金:140
不運トカゲ。駆け出しの商人であり、どこぞの貴族の従者であるというマリーに目を付けた。
マリーを送り届けることで恩を売り、御用商人に―――などと夢見ている。
よもやその家が、遥かリーゼン地方にあるとは思わずに。ぶっちゃけ商才如何の前に運が無いように思われる。
戦闘ではパーティー最硬の耐久性を元に前線に出て、元手の掛かっていないストーンを投げまくる投石機と化す。
■成り行き任せの初依頼■
さて、物語はパーティー結成の1日前から始まりました。
自由都市同盟のイルマ―の街の路上で力尽きかけてたマリーを拾ったブレイズ、うっかり手に持っていたパンをあげたのが運の尽き。
ぼろぼろのメイド服の怪しい少女を見ていられずに、家まで連れて帰ってしまった辺りでゲームオーバー(平穏な人生的に)。
怪しい少女、マリー・マリーの事情を聞いてしまったところでデッドエンドです。
マリー:…お屋敷に帰りたい……。 思わず、ぽろっと本音と涙を零します(笑)。
ブレイズ:……う……わ、分かった。出来る限りの事はしてみよう。
その一言から、とりあえず二人はマリーの故郷を探すと同時に路銀を稼ぐために、冒険者として活動する事に。
翌日、とりあえず二人では出来る事も限られると、イルマー市内の冒険者の店に行き、仲間を集う二人。
引っかかったのは、商人出身らしきリルトカゲンと……世にも怪しい、くわえ煙草の幼女。
アンナ:―――ふっ……良かろう。丁度私も、冒険者としての仲間を探していたところだ。名を聞こうか。
ブレイズ:……は、はい。俺はブレイズです。こっちが……。
マリー:マリーだよ!!
アンナ:ああ、私はアンナ・ヴァルケンという。アンナ、もしくはサージェントと呼んでくれ。(一同爆笑)
ブレイズ:軍曹!?(笑)
アンナ:ふ……なに、昔の話だ。(一同笑)
ブレイズ:……な、なんだこの怪しい幼女……。(一同爆笑)
カルヴァドス:で、良いかな?オイラはカルヴァドス。見ての通り、駆け出し商人さ。
ブレイズ:はぁ、冒険者じゃなくて?
カルヴァドス:冒険者と兼業……と言うより、まず資本を貯めるのとあちこち回ってコネを作るための冒険者かな。これでも神聖魔法も使えるし、役に立つつもりだよ。
マリー:凄い!メイド長みたいだね!!
カルヴァドス:そっちのお嬢さん、聞くに大きなお屋敷のメイドさんだって話じゃないか。だったら彼女を助ければ謝礼が……いやいや、コネが……いやいやいや、御用商人だって夢では……うへへ。(一同爆笑)
ブレイズ:……うわぁ、濃い連中が集まったなぁ……。(一同笑)
マリー:ねぇねぇ、神聖魔法ってことは……メイド長みたいに、お肉を腐らなくさせたりとか出来るの?
GM:それ、ブリザーベイション(※9Lv神聖魔法)じゃないですか。(一同爆笑)
ブレイズ:うわ、何者だそのメイド長!?(笑)
カルヴァドス:え、いや、それは無理……(笑)。
アンナ:(煙草を吸う仕草)……ふっ、まずは乾杯と行こうじゃないか。マスター、ブランデーをロックで。(一同笑)
カルヴァドス:金が無いんだよ自重しろ、幼女!(一同笑)
GM:まぁ、向こうのテーブルでは冒険に成功したらしいそこそこ強そうなパーティーが、景気良く乾杯してたりしますが。
ブレイズ:…それがどうした、俺らは焼酎水割りであれ以上に盛り上がれるぞ!(一同爆笑)
アンナ:変な対抗心燃やしだした!!?(笑)
こんな調子で、なし崩しにパーティー結成。
そんな彼らを見た冒険者の店のマスター、手ごろな依頼を渡してくれます。
GM/マスター:「お前ら駆け出しだな?それじゃあ、丁度良い依頼があるぜ」
マリー:むぐ? えー、パスタを口一杯に詰め込んでます。(一同爆笑)
カルヴァドス:…オイラが聞こう(笑)。
GM/マスター:「なに、そう難しい話じゃない。近隣の村落で被害が出てるんだが、下級妖魔による盗賊団があるらしい。お前さん達、ちょっとそれを退治して来てくれないか」
アンナ:…聞くが、敵は?
GM/マスター:「ゴブリンやレッドキャップをメインに、頭領は第二の剣の神を崇めるゴブリンらしい」
アンナ:Shit!中々豪勢なメンバーじゃないか、場末の盗賊団にしてはな。奴ら、パーティーでも始めるつもりか?(一同笑)
カルヴァドス:…アンタはアンタで、現代世界でギャングと戦争でも始める気かという口調ですな。(一同笑)
アンナ:性分でな。なに、気にする事はない(笑)。
アンナの怪しげな口調に一同翻弄されつつ、三人は情報をマスターから聞き出します。
……三人です。マリーはひたすらパスタ食ってましたんで戦力外。
ともあれ、手に入れた情報を整理するとこんな感じになりました。
・奴らの根城は特定できないが、被害にあった幾つかの村落の間にある草原が怪しい。
・人数は総勢で10名程度。全員で一緒に行動しているわけでもないらしい。
・ボガードが2匹だけ混ざっている。どうやら用心棒だろう。
ちなみに、パーティー唯一のセージであるカルヴァドス。
どうにかゴブリンシスターとボガード、ゴブリンの判別に成功するも、「レッドキャップってなんだっけ?」という体たらく。弱点などどの敵についても全く分からない素晴らしさ。
流石、知力ボーナス1は違う。
アンナ:(ダイスを振る)…知っている。レッドキャップか。そう、あれは私がトンカツベレーの一員として作戦に従事していた時の話だ。(一同大爆笑)
マリー:…と、トンカツベレー?(笑)
ブレイズ:…聞き流そう(笑)。
アンナ:まぁ聞け。私の仲間に蛮族語を話せる学士が居てな。奴は森に潜み奇襲の隙を窺っていたが、そこでレッドキャップ達の会話を聞いて「ニーソックスとは何か」と言う命懸けのダメ出しをだな。(一同爆笑)
カルヴァドス:それでマスター、報酬は?(笑)
GM/マスター:「一人頭、500Gだ。ただし、村から奪われた物資などがあれば返してくれよ」
カルヴァドス:……チッ!!(一同笑)
ブレイズ:奪われた物資って、食糧とか?余りかさばると、俺達だけでは運べない場合がありますが。
GM/マスター:「その場合は報告してくれ。とにかく、まずはその盗賊団の駆逐だ」
マリー:もぐもぐ……ごくん。御馳走様でしたー。(一同笑)
ブレイズ:……あのさ、マリー。話聞いてた?(笑)
マリー:聞いてたよ?えーと、トンカツベレーを退治するんだよね?(一同爆笑)
一同(含、GM):違う!!(爆笑)
■捜せ、ゴブリン盗賊団■
さて、前払いで貰った報酬で消耗品(救命草、魔香草)を買い込んだパーティーは、改めて件の草原に向かいます。
草が身の丈近くまで茂っており見晴らしの悪い草原。
マップは4×4で区切られた形式です。
ぶっちゃけミストキャッスルみたいな感じ。
マップ左上から草原に突入した一同(A−1)。
とりあえず、痕跡を探しますが―――
◇A−1◇
ブレイズ:最高値が8って何だ、このパーティー……。(一同笑)
マリー:しかも、それほど平均から外れた出目でもないという(笑)。
GM:…最高の基準値が、ブレイズさんのスカウト1+知力で2の3ですからね。基本的に知力の高い向日葵兵団とは別物ですな、貴方ら。
アンナ:しかし、それほど脆いキャラが居ないのは長所だな。耐久面ではぞんざい勇者団に近いバランスだ。
ブレイズ:それだと俺、メッシュ互換か。
マリー:私、ジーク?(笑)
アンナ:ともあれ、足跡が探せないならば仕方あるまい。勘で動こう。これは私が昔、クーデリア侯爵領で習った教訓だが、幸運の女神にキスできるのは手の早い者だけだ。考えるより動こう。
ブレイズ:……じゃあ、東(B−1)か南(A−2)に移動しよう。マリー、どっちか決めてくれ。
マリー:え?うーんと、東ってどっち?お箸持つ方?(一同爆笑)
カルヴァドス:…南にしようか(笑)。
ブレイズ:……だな(笑)。
◇A−2◇
で、向かった南。
ここで発見したのは、ウルフの死体です。
それもすぐ傍には、折れた粗末な武器が転がっていたり。
アンナ:(ダイスを振る)……ふむ、これは……デカい犬だな。ゴールデンドライバーという品種か。(一同笑)
カルヴァドス:突っ込みどころが多いなぁ(笑)。
ブレイズ:……いやまぁ、何も言うまい(笑)。
マリー:あ、私知ってる。これはウルフだよ。あんまり美味しくない。(一同爆笑)
一同:食ったの!!?(笑)
マリー:…うん、お屋敷からこっちまで旅してくる途中に。
アンナ:そう言えば、マリーはどうして旅に出たんだ?
マリー:えーとね、メイド長からジャガイモを買ってくるように言われたのよ。けど、街じゃ「馬鈴薯」か「メークイン」しか売ってなくて……。(一同爆笑)
ブレイズ:……馬鈴薯もメークインも、ジャガイモの名前だぞ(笑)。
マリー:そうなんだ?賢いんだね、ブレイズ!!(一同笑)
GM:……そんな理由でリーゼン地方から旅をしてくるとは、世界記録ですな。馬鹿の。(一同爆笑)
そんな会話をしながら、レンジャー&スカウト(つまりはマリーとブレイズ)で足跡追跡。
どうやら、足跡は東(B−2)に向かっているようです。
ついでに死体もだいぶ新しかったので―――
ブレイズ:急ごうか。もしかしたら追いつけるかもしれない。
カルヴァドス:追いついてどうする?
ブレイズ:一体残して殲滅かな。流石に敵10体近くを全部まとめて相手にするのは厳しい。合流される前に潰そう。
カルヴァドス:で、残った一体を尋問して本拠地を割り出す、かな?
ブレイズ:そう言う事。
◇B−2◇
そして追って行った先。
発見したのは聖印を持ったゴブリンと、3体のレッドキャップ。
アンナ:……ハッ、まさかいきなりビンゴか?ジャックポットだ、気が利いている。(一同笑)
GM:……思い切りロリボイスでその喋り方、本気で違和感ありますね(笑)。
マリー:よーし、それじゃやっつけちゃおう!
GM:あ、その前に隠密判定をお願いします。目標値はこっちのモンスターレベル+7で10です。
一同:………。
アンナ:突撃(シュトルム)ッ!(一同爆笑)
カルヴァドス:もう、6ゾロ以外無理って人もいるしねぇ(笑)。
ブレイズ:…この中で真っ当に身を隠せるの、俺だけじゃないか!!(笑)
で、始まる遭遇戦。
敵のボスと思しきゴブリンシスターは、冒険者たちの接近に気付いて慌てて配下のレッドキャップに自分を守らせます。
先手を取った冒険者側、アンナを除く全員が壁になっているレッドキャップに接敵。
が―――
GM:では、ゴブリンシスターは全力移動で離脱します。
アンナ:はぁ!?何を考えて―――いや、部下を捨て駒にしたのか!Shit、クソ、とんだクソ野郎だ!
カルヴァドス:うげ、これはちょっと追えないなぁ。
ブレイズ:仕方ない、とりあえず目の前のレッドキャップを片付けよう!!
マリー:オーケー!えいや、≪全力攻撃≫!当たったなら、ダメージ17点!!
GM:うわ、一撃で瀕死に。
カルヴァドス:じゃあ、そこに投石。(ダイスを振る)よし、当たってダメージ7点。
GM:死んだ。なんてセコい攻撃するんですか、リルドラケン!!(一同笑)
カルヴァドス:腰の布袋に大量の石を詰め込んでいて、そこから取り出して石投げてます(笑)。
GM:…な、なんて金のかからないシューターなんですか……。(一同笑)
そんなこんなで、2ラウンドでレッドキャップ3体は殲滅。
が、頭目であるゴブリンシスターには逃げられた一同。作戦会議。
ブレイズ:多分、ゴブリンシスターが逃げた先は東(B−3)。足跡追跡の結果な。
アンナ:ハッ、ならさっさと追おう。あの野郎のケツに弾丸を叩きこんでやろうじゃないか。
カルヴァドス:待って、こいつらから戦利品剥ぐから待って!!(一同笑)
マリー:じゃ、自分の怪我に救命草使って治療する。
アンナ:…チッ、まぁ仕方ないか。
ブレイズ:ここから東に逃げたのを考えると……奴らの拠点は東側二列(A−3〜D−3、並びにA−4〜D−4)で間違いないだろうな。
アンナ:多分、主力と合流する腹積もりなんだろうさ。
ブレイズ:だな。残り、情報が確かなら7体か。全部まとめて来られたら面倒だけど……。
カルヴァドス:お待たせ。まぁ、剥ぎ取りが終わったし行ってみようか。
マリー:…さっきのウルフの横に落ちてた壊れた武器まで拾ってたもんね(笑)。
カルヴァドス:どんなアイテムでも、売れば金になるんだよ。
ブレイズ:お前さ、牧場物語とかプレイすると、絶対頑張って雑草を収穫箱に入れまくるよな。(一同笑)
そんな雑談をしながら、とりあえずゴブリンシスターの後を追う冒険者たち。
しかし、移動先での足跡探索―――
◇B−3◇
ブレイズ:(ダイスを振る)…くっ、達成値8。
マリー:(ダイスを振る)私は達成値9が出たよ!!
アンナ:……アレだな、スカウトとレンジャーの判定の悉くが『平目よりマシ』程度の数字しか出ないのは正直危険だな。……セージもか。
ブレイズ:技能無しよりマシだけど、アテには絶対に出来ないレベルだな……くぅ、向日葵兵団の恵まれっぷりが分かる。
カルヴァドス:さて……敵がどっちに行ったのか分からなくなったなぁ(笑)。
ブレイズ:トカゲ、野生の勘でどうにかならんか?(一同笑)
カルヴァドス:いやぁ、オイラは野生じゃないからなぁ(爆笑)。
マリー:私に任せて!(机の上にシャーペンを立てる)
一同:……。(何か沈黙)
マリー:(シャーペン、東向きに倒れる)…敵はB−4だよ!私の野生がそう言ってる!!(一同爆笑)
カルヴァドス:…いまどきこんなベタな手段で方向を決める奴がいようとは(笑)。
アンナ:まぁ、他に指針も無い。彼女の野生を信じようじゃないか。彼女が私達の幸運の女神になればいいがな。
GM:ちなみにこの辺、少し足場の悪い湿地になっています。ドラッグメイカーかレンジャーかセージ辺りで知力で判定して貰えます?
ブレイズ:ん、ドラッグメイカー技能のおかげで15が出た。何?
GM:では、この辺はところどころに毒性の花粉を放つ植物が群生していると気付きます。気付かずに普通に進んでいたら、ちょっと面倒な事になっていたかもしれません。
ブレイズ:じゃ、それを伝えて群生している場所を回避しながら歩こう。各自、念のために口許に布でも当てておくように。
マリー:顔に布巻いたら、前が見えない。(一同爆笑)
ブレイズ:誰が顔まで隠せと言った!!?(笑)
◇B−4◇
GM:えーと、ではマリーの野生の勘に従って向かった先では……冒険者レベル+知力ボーナスで10以上を出せば、強い血の匂いが風上から漂ってきているのに気がつきます。
ブレイズ:なんだなんだ!?
カルヴァドス:マリー、君の野生は何を感知した?(笑)
マリー:…ち、血の匂い?(笑)
アンナ:ある意味これ以上なく野生の勘だな。ともあれ、私が遠い昔に習ったアールクラフト軍曹のオトメ道場によるとだな?
ブレイズ:うん。……うん?(一同爆笑)
カルヴァドス:それって、故・神速ナイトメアの家名……。(一同爆笑)
アンナ:うむ、如何な荒くれをも乙女に更生させるという素晴らしき道場であった。楚々とした動きこそ乙女の嗜み。『返事ははんなりと述べろ、この苺みるく野郎ども!タマ落としたか!』という、某レガリアの母将軍のしごきを彼女流にアレンジしたストロベリーな罵声に、私はしごかれて育った。(一同大爆笑)
GM:…苺みるく野郎って、初めて聞く罵声なんですが(笑)。
アンナ:うむ、乙女度を損なわないまま、ハートマン軍曹的な罵り方をしたかったらしい。ちなみに故トリーシャのPL(現プリスPL)には了承も取って無いが、まぁ多少過去を捏造しても構うまい。(一同爆笑)
GM:…いやまぁ、良いなら良いですが(笑)。
アンナ:……で、何の話だったっけ。(一同爆笑)
一同:うぉい!!?(爆笑)
アンナ:(小首傾げ、殊更にロリボイスで)アンナ、むつかしいこと、よくわかんない。(一同爆笑)
ブレイズ:幼女化するな、このクサレラブリー・スィート・ハニー!!(一同爆笑)
カルヴァドス:伝染ってる、乙女ハートマン語が伝染ってる!(笑)
アンナ:ああ、そうそう。血の匂いな。……そうそう、もしかしたら蛮族にやられた人族が転がってる可能性もある。蛮族だったら蛮族で、死体の数から敵の残り人数が割り出せる。無意味ではなかろう。
ブレイズ:ふむ、じゃあその言葉を信じて、敢えて血の匂いの方に向かってみよう。
GM:あい、ではそちらに進むと、仕留めたらしいゴブリンさんをお食べになられているお食事中のデカい猛禽類さんがいらっしゃいました。
一同:……。
ブレイズ:……さて、アンナ軍曹。蛮族でも人族でもない第三者が居た場合は?(一同爆笑)
アンナ:うん、想定してなかった(笑)。…GM、そいつどういう反応してる?
GM:『なんじゃ貴様らワシのシマァ踏み込んでただで帰れると思うなよ』(一同爆笑)
マリー:お食事中すいませんでした、で帰っちゃダメ?(笑)
GM:その場合、頑張って逃げてください。新たな餌・兼・敵がやって来たと……勇躍して猛禽類、襲いかかります。
一同:ギャー!!?
さて、戦闘開始前に魔物知識判定を行い、何故かセージでもレンジャーでもないブレイズとアンナが識別に成功したこの戦い。
敵は4Lvモンスターのヴァルチャーです。
飛行能力と高めの物理戦闘能力がチャームポイント。『セプテット』一話でシルフィを半殺しにしたあの鳥です。
先手を取られた冒険者たち。ヴァルチャーはいきなり飛びこんで来て、マリーに対して攻撃。
回避失敗したマリーに、いきなり16点の大ダメージ。
マリー:あいたたたた!?10点も抜けて来た!!
ブレイズ:うーん……まいったな、物理攻撃主体の俺達じゃ、回避の高いヴァルチャーの相手はかなりきついぞ。
GM:シナリオ策定段階でも、ここまで物理に偏ったパーティーになるとは思ってませんでしたよ。
カルヴァドス:なら、ここから攻撃されながらでも良いから離脱しようか。多分、自分の縄張りを超えては追ってこないだろうし。
アンナ:賛成だ。一発殴られるのを覚悟で、撤退しよう。回れ右、前進!!(一同笑)
かくて、対ヴァルチャー戦は冒険者たちの逃走という形で終わります。
殴られたのはよりにもよって、装甲のうっすいブレイズ。
ダメージ14点素通しです。
ブレイズ:あいたたたた!?
マリー:うわー!?ブレイズのHPが一桁になっちゃった!!?
アンナ:ふむ、これは逃げ切ったら回復タイムだな。
カルヴァドス:GM、鳥の様子は?
GM:流石にそちらの予想通り、縄張りを超えて追っては来ません。既に餌はありますし。
カルヴァドス:餌……ああ、さっきのゴブリン。
マリー:安全地帯まで逃げたら、ブレイズの傷の手当てをするよー。救命草、救命草!!(ダイスを振る)5点と7点回復!!
ブレイズ:…ほ、ほぼ回復した。ありがとう、マリー。
アンナ:さて、とりあえずマップ東端まで来てしまったな。どうするか。
カルヴァドス:ゴブリンの死体があったってことは、敵本陣から遠いわけじゃないと思うんだよねぇ。
アンナ:ならば、次は南に進んでみるか、なんとなく。
カルヴァドス:何か指針があるわけでもないしねぇ。
で、ブレイズの回復を待ち、今度は南―――C−4に移動します。
◇C−4◇
GM:では、ここに入って少し歩くと、横倒しになって壊れた馬車を発見します。その横には誰ぞ人族の躯が二つ。
カルヴァドス:うわ、被害者発見。
ブレイズ:…むぅ、仕方ない。とりあえず、遺品があれば届けよう。
アンナ:何か使える物や、手がかりもあるかも知れんな。それに、ここで馬車が襲われてると言う事は……おそらく、ここからそう遠くない場所に敵の本拠地があると見て間違いあるまい。 煙草に火を付けて、にやりと笑おう。 チェック・メイトは近いぞ諸君。
ブレイズ:まぁ、アンナとマリーは外の警戒を頼むよ。カルヴァドス、馬車を漁ろう。
カルヴァドス:あいさ。
で、馬車漁り開始。
敵の場所の手掛かりは無いものの、身元の分かる遺品(ライダーギルド加盟証)とヒーリングポーションを2本手に入れます。
カルヴァドス:ヒーリングポーションは貰ってしまおう。彼らには悪いけど、これからの戦いで使う可能性もあるし。
ブレイズ:…まぁ、仕方ないか。遺品は届けるよ?
カルヴァドス:そこは異論無し。
マリー:遺体はどうしよっか?死後何日?
GM:…ふむ、一週間程度。
ブレイズ:……腐敗がヤバいね。漁る前に埋めるべきだろ、俺ら。(一同笑)
カルヴァドス:う、気分が…(笑)。
マリー:……大剣使ってざくざくと、穴を掘ります(笑)。
カルヴァドス:じゃあ、オイラも手伝おうか(笑)。
で、穴を掘り、そこに犠牲者を埋める一同。
墓標も立てて、キルヒア式に葬儀完了。
カルヴァドス:キルヒア式にお祈りを捧げておくよー。
マリー:じゃあ私、グレンダール式に。これ、メイド長から教わったの。
アンナ:……メイド長、グレンダールの9Lv以上の神官か…。(一同笑)
カルヴァドス:なんでメイド長が武神・軍神の類を信仰してんねん。(一同笑)
アンナ:ともあれ、だ。この痕跡がここにある以上、敵の居場所は遠くは無いだろう。スカウト、レンジャー。足跡を。
ブレイズ:…一週間前だろう?足跡残ってるかな……。(ダイスを振る)……いや、それ以前の問題だな。達成値6。(一同笑)
カルヴァドス:こいつは…(笑)。
マリー:(ダイスを振る)あ、凄い。6ゾロ出たよ、6ゾロー!!
一同:おおおお!?
GM:では、そうですね。若干古いながら、人型生物の足跡がいくつも南に向かっているのが分かります。
ブレイズ:南……D−4か。
マリー:そこが終点かな?行ってみよう!!
◇D−4◇
そして、やってきたD−4。
ですが―――
GM:そこは見晴らしの良い草原だが、見たところ目的としている蛮族のキャンプのような物は無い。
アンナ:おや?ハズレか?
敵、不在。
その代わり、周辺を探索したところ、薬草を発見するマリー。
マリー:食べられる野草!!(一同笑)
ブレイズ:基本的に食前提だな君は!?(笑)
GM:ちなみに、効果としては回復量に-1が付く魔香草です。
ブレイズ:劣化魔香草か。まぁ、使えるかな?
GM:それと、北から続いていた足跡はこのまま続いてD−3へ向かっています。割と新しい足跡もちらほら。
カルヴァドス:ビンゴ!!なるほど、恐らく敵の根拠地はD−3だね!
◇D−3◇
そして、辿り着いたD−3のパラグラフ。
そこには――――
GM:ふむ、ギリギリセーフですね。簡易テントを大慌てで片付けている蛮族の皆さんがいらっしゃいます。
ブレイズ:発見!
アンナ:なるほど、ここだったか。
GM:皆さんが敵を発見するのとほぼ同時に、向こうも貴方達を発見したようです。ゴブリンシスター、「げっ!」って顔をしました。
マリー:遂に追い詰めたわよ!……で、何で私達あいつら追ってたんだっけ?(一同爆笑)
ブレイズ:お前の記憶力すげーな!!?(一同爆笑)
GM:しかし、ゴブリンシスターも今回は仲間が……と言うより、用心棒が居るので、慌てはしたものの抗戦を決意します。ボガード2体とレッドキャップ1体、ゴブリン1体が前に出て、その後ろでゴブリンシスターがキィキィと片言の交易共通語で叫びます。
カルヴァドス:む、5体か?
ブレイズ:情報が確かならあと1体ゴブリンかレッドキャップが居る筈なんだけど…。
GM:A−3で死んでますので、放置してください。(一同笑)
アンナ:……メタにバラしたな(笑)。
GM/ゴブリンシスター:で、ゴブリンシスターの叫び。 「サッキハ、ヨクモ、ヤッテクレタナ。今回ハ先程ノヨウニハ、イカンゾ!!」
マリー:ふっ、さっきとか今回とか先程とか、わけのわかんない事を……。貴方とは初対面よ!!(一同爆笑)
ブレイズ:お前試しにどこから覚えてないのか言ってみろォォォォ!!?(一同大爆笑)
カルヴァドス:何この鳥頭ァァァァ!!?(爆笑)
■レッツ・ラ・ボス戦闘■
ブレイズ:まぁ、なんだ。ともあれ、これで役者は揃ったな。
アンナ:ふ、そうだな。
ブレイズ:じゃあ―――始めようか。ファイナルステージだ……!!
GM:ええ、それではイニシアチブを―――
ブレイズ:待て。
GM:はい?
ブレイズ:今んトコ、『開幕だ』の方がカッコよかったか?(一同笑)
カルヴァドス:え、いや。どっちでも良いんじゃないのかな?(笑)
ブレイズ:(くわっ)どっちでも良いだァ!?お前それ見栄がどれだけ大事か分かった上で言ってんのか!!?(一同大爆笑)
カルヴァドス:怒られた!!?(爆笑)
GM:……イニシアチブ行きますよー?(笑)
と、いうわけで。
どことなくグダグダ感漂うラストバトルの開幕です。
先手はゴブリンども。距離は10mほどで、ゴブリンシスターのみ3mほど後退しています。
対する冒険者達、アンナのみが3mほど後退。互いに後衛を守る陣形です。
GM:さて、どうしますかね。ここはまず、ゴブリンシスターが全員固まってる所に「フィアー」ブチ込みますか。
ブレイズ:げっ。
・フィアー。1Lv蛮族専用神聖魔法。対人族のバニッシュのようなもの。
・対象は恐怖に襲われ、行動が阻害される。最悪戦線が破綻する。
GM:達成値は12ですよー。抵抗どうぞ。
一同:できるかい。(抵抗失敗)
カルヴァドス:ううむ、向日葵兵団ならあっさり抵抗出来るんだけどねぇ。
ブレイズ:そりゃどう見てもレベル違い過ぎってもんだよ、カルヴァドス。
マリー:駄目、凄い勢いで失敗したー。精神力抵抗、6!(一同笑)
アンナ:むぅ、私も駄目か。11。
GM:では、各々フィアーの効果表を振ってくださいねー。
ブレイズ:(ダイスを振る)…げっ!?バーサーク(3ラウンドの間、命中+2、回避−2)した!!?
マリー:え、回避型のブレイズがそれってマズくない!?
ブレイズ:マリーはどうなった?
マリー:18ラウンドの間、恐怖に囚われて全行動に−1。怖いよー。
アンナ:私は1ラウンド行動不能、と。ヤバいなこれ。
カルヴァドス:オイラもマリーと同じく、−1だねぇ。きついなぁ。
GM:で、そこにボガードやレッドキャップ、ゴブリンが雪崩れこみます。(ダイスを振る)……む、ボガード1体とゴブリンがカルヴァドス殴りに行ってしまいました。
カルヴァドス:はっはっは、殴られるの前提だからねぇオイラは(笑)。ほーら、カモーン(笑)。
GM:…この人硬いんだよなぁ。ダメージは16点と14点と9点です。
カルヴァドス:いたた、HPが半減した。
マリー:それで半減……。
GM:そして、ボガードBはブレイズに。レッドキャップはマリーに行きます。死ねェ!!
ブレイズ:(ダイスを振る)あ、−2されても避けた。
GM:うげ、ボガード空振りは痛すぎる。マリーには12点です。
マリー:痛いけど、まだまだ平気!!
ブレイズ:じゃあ反撃と行こうか。折角バーサークで+2されてるんだし、マッスルベアーを使った上でボガードBに遠慮無用の三連撃!(ダイスを振る)よし、全部当たってダメージ7と6と、クリティカルで12点!!
GM:うわ、一気に削れた!!
マリー:ひ、ひぃ!?バーサークしたブレイズが怖い!!?(一同笑)
アンナ:…凄い勢いでラッシュしてるな。ボクシングならTKO間違いなしだ。(一同笑)
マリー:よ、良し!ブレイズの攻撃で弱ったボガードを≪全力攻撃≫!キャッツアイでフィアーのマイナス補正は相殺されて、(ダイスを振る)12で当たり!ダメージ15点だよ!
GM:む、ではそれで潰されます。
マリー:まず一体!!
カルヴァドス:じゃあオイラは、自分にキュアするよー。(ダイスを振る)4点回復。(一同笑)
ブレイズ:しょっぱいな回復量!?(笑)
カルヴァドス:……わ、我ながらここまで回復量がショボいとは!?(笑)
マリー:冷静にみると、プリーストとしては劣化イクスだからね。
ブレイズ:それ、絶望だな。(一同笑)
カルヴァドス:うわぁぁぁ、駄目すぎる!?(爆笑)
そんな会話をしつつも、1ラウンド目終了。
アンナはフィアー効果で行動できずです。
続く2ラウンド目、ブラグザバス神官であったらしいゴブリンシスター、『ウーンズ』を拡大して前衛にぶつけてきます。
これまた全員抵抗失敗で、マリーがクリティカルダメージを食らい悲惨な事に。
マリー:あたたた!?いた、いたたたた!?残りHPが8点しかないよー!!
ブレイズ:くっ、この程度……。
GM:で、前衛の行動はランダムで。(ダイスを振る)お、ボガードの攻撃がブレイズに、レッドキャップがカルヴァドスに、ゴブリンがマリーに行った。
アンナ:集中しなかったのは僥倖だが……大丈夫か?
ブレイズ:(ダイスを振る)くぅ、初撃は回避失敗。ダメージ12点を食らって、残り4点。
マリー:あうう、ホントに痛いよー……残り5点!!
カルヴァドス:あ、駄目。オイラもう駄目。残り6点。
アンナ:……おーい、大惨事ではないか!?(笑)
ブレイズ:くおおお……こ、このラウンドでどうにかしないとマズい!!?(笑)
GM:…こ、このパーティー……実はそんなに強くない!?(一同笑)
アンナ:うんまぁ、同時期の向日葵兵団と比較しちゃいかんと思うぞ。向こうはステータス的にも優秀な連中だから(笑)。
ブレイズ:それより、今の発言からGMが用意したこの敵が俺達のレベルよりも格上を想定した相手だと分かったわけだが。(一同笑)
カルヴァドス:……一人二人、倒れるのを前提でどうにかするしか無いんじゃないかなぁ(笑)。
ブレイズ:とにかくボガードを潰さんと不味いか……じゃあ俺、ボガードに殴りかかります。3連撃!(ダイスを振る)2発当たって、ダメージが8が2回!!
GM:あいたたた。ほぼ半分にされましたか。
マリー:続くよー!全力攻撃、ダメージ+4!(ダイスを振る)…≪運命変転≫使って強引に当てて、ダメージは17点!!
GM:デカいなぁ!?ではそれで、ボガードAも倒れます。
カルヴァドス:よしよし、じゃあ前衛全員にキュア・ウーンズだよ。(ダイスを振る)うん、5点回復してくれ。
マリー:……無いよりマシ?(一同笑)
カルヴァドス:うん、まぁ(笑)。
アンナ:よし、では私もこのラウンドから動けるからな。ソリッドバレットでレッドキャップに攻撃だ。(ダイスを振る)…よし、当たってダメージ7点だ。
GM:まだまだ平気です。それじゃあ、次のラウンドですね。用心棒が二人ともやられたゴブリンシスター、絶叫をあげますが必死の拡大ウーンズ!!
一同:ギャー!!?
この拡大ウーンズにて、ズタボロだった前衛のHPが再び削られます。
辛うじて抵抗に成功したブレイズは良いものの、抵抗失敗したマリー、残り3点。
カルヴァドスも残り5点と、一撃で倒れかねない状態です。
GM:お、いける?これいけるんじゃね? えー、調子こいたゴブリンとレッドキャップの攻撃は、と。(ダイスを振る)……あ、残念。ブレイズとカルヴァドスにだ。
カルヴァドス:食らったけど装甲7点あるからね。10点ダメージ?なら、残り2点で残った!!
ブレイズ:≪運命変転≫!それは避ける!!
GM:くぅ、しまった。仕留め損ねましたか……。
ブレイズ:仕留められてたまるか!!?カルヴァドス、回復!!
カルヴァドス:良いけど、これでMP無くなるよ!!(ダイスを振る)前衛3人、7点回復!!
マリー:HPが2桁に戻ったー!(歓喜)
ブレイズ:よし、ゴブリンに3連撃!(ダイスを振る)ダメージ8点、9点、9点だ!!
GM:げ、それは一瞬で潰されます。
アンナ:見事。世界が狙えるラッシュだな(笑)。
マリー:続くよー。アンナにやられて弱ってるレッドキャップに≪全力攻撃≫!!(ダイスを振る)…うう、外した。
アンナ:仕方ないな。では、私が狙おう。(ダイスを振る)…当たって8点か。
GM:おお、まだ生きてる。生きてますよー!!
ブレイズ:うげ、残したか……。
3ラウンド終了時点で、敵前衛にレッドキャップが残っています。
そしてカルヴァドスのMPが切れたものの、敵のゴブリンシスターのMPはまだ半分近く残っている状況。
そして4ラウンド目、ここで―――
GM:では、ゴブリンシスター。3度目の3倍拡大ウーンズ!!そろそろMPヤバいぞぉ。
ブレイズ:こっちのHPも同じくらいヤバいんだよ!!(一同笑)
カルヴァドス:違う、ブレイズ。向こう以上にこっちがヤバい。(一同笑)
マリー:(ダイスを振る)出目9!奇跡の抵抗成功!
ブレイズ:こっちも成功した。ギリギリで残ってる。
カルヴァドス:あ、オイラ失敗。死んだ?死んだ?(一同爆笑)
アンナ:なんでそんな、嬉しそうなんだ貴様は!?(笑)
GM:抵抗失敗した人、8点。成功した人は半減で3点食らってくださいねー。
マリー:あいたたた!?えーと、でもこれで、ゴブリンシスターのMPは残り5点だよ!3倍拡大も、もう出来ない!!
ブレイズ:よし、このまま押し潰そう!敵にMP回復手段は無い!!
カルヴァドス:(ぼそり)こっちもHP回復手段無いけどね。(一同爆笑)
ブレイズ:引っこんでろ、HP1点のトカゲは!?(爆笑)
しかし、引っこんでも別に何が出来るわけでもないので、カルヴァドスはその場に留まってレッドキャップに投石。
投げられた石つぶてが直撃し、レッドキャップ、倒れます。
カルヴァドス:どうだ、オイラの投石術。
ブレイズ:戦国時代辺りの山賊が好んで使いそうな技だよな、石礫って。(一同笑)
マリー:水滸伝で、そんな技使う人が居た気がする……(笑)。
カルヴァドス:それは良いから、二人とも。ゴブリンシスターを頼むよ。
アンナ:私もやろう。とにかく、後は敵とこっちのHP、どちらが先に尽きるかの我慢比べだ!!
そして、マリーとブレイズのタッグがゴブリンシスターに乱戦宣言。
しかし、回避力の高い(12)ゴブリンシスターに、二人の攻撃は当たりません。
辛うじて、アンナの攻撃のみ命中。
更には反撃の2倍ウーンズ。マリーとブレイズに7点ずつのダメージ。
マリー:…あ、駄目。それで倒れる。目をぐるぐる回して、きゅ〜。(一同笑)
ブレイズ:意外と余裕ある倒れ方しやがって!!?(笑)
マリー:(ダイスを振る)あぶねぇ、出目3。生存。(一同笑)
ブレイズ:ダイス目には一切余裕無いくせに!!(一同笑)
カルヴァドス:えーと、そう言えばさ。
一同:ん?
カルヴァドス:オイラ達、さっきヒーリングポーション拾ってなかった?(一同大爆笑)
一同:………。
アンナ:誰だァァァァァ!あれ持ってるの誰だァァァァ!!(爆笑)
倒れマリー:あ、私!!私持ってるよー!!
アンナ:倒れる前に使えァァァァ!!?(一同爆笑)
ブレイズ:ええい、もう無意味だ!(笑) 回収して使うとなると時間かかるし、レンジャーであるマリー以外が使っても効果はたかが知れてる!!
カルヴァドス:仕方ない、ブレイズへの攻撃を散らす意味でオイラも前に出るよ。
ブレイズ:おい、HP1!!?
カルヴァドス:いやねぇ、HP1でも一発なら盾になれるよ。マリーが倒れたこの状況で、ブレイズまでが倒れたら正直詰みだし。
アンナ:その場合、私が倒れるかゴブリンシスターが倒れるかのデッドレースになるな……。
カルヴァドス:第一話から総力戦ってのもアレだけど、ここは前に出るしかないわけさー。
ブレイズ:…うう、お言葉に甘える。俺の耐久力だと、ゴブリンシスターの攻撃でも当たれば一発だし。
アンナ:そうなる前に仕留めよう。―――って、私はこのラウンド弾込めのみか。
ブレイズ:こっちは二連撃が両方当たって、ダメージ9が2回!!
GM:あたたた。HPほぼ半減。
カルヴァドス:まだ半分にならないとか……。とりあえず、石投げてみる。(ダイスを振る)命中5で当たる?(一同笑)
GM:当たるかい。
その後は壮絶な殴り合いです。
次のラウンドからゴブリンシスター、MP切れにつき物理攻撃を開始。
ブレイズを狙った攻撃は辛うじて回避するも、反撃は有効打無し。
続くラウンドで、HP1のカルヴァドスに攻撃が命中。
GM:ダメージ7です!
カルヴァドス:あ、それなら弾いた。生きてる、生きてるよオイラ!!(一同笑)
倒れマリー:流石の装甲だね!
ブレイズ:で、反撃のワンツーパンチだ!(ダイスを振る)よし、一発当たってダメージ8!
GM:おぉ、痛い痛い。
アンナ:ソリッドバレット、ダメージ6点か。
GM:そろそろ倒れそうです。では反撃、命中12でブレイズに。
ブレイズ:7以上で回避――――(ダイスを振る)―――――あ。
一同:あ?
ブレイズ:……ぴ、ピンゾロ。(一同爆笑)
カルヴァドス:……終―――了ォ―――。(一同爆笑)
GM:……10点ダメージですけど、生きてます?
ブレイズ:HP−7かぁ……えーと、ピンゾロ振らなければ生存。(ダイスを振る)よし、生きてる。
カルヴァドス:……どうしようか、これ(笑)。
アンナ:…耐えてくれ、カルヴァドス(笑)。私が狙撃で頑張って倒すまで、どうにか(笑)。
前衛壊滅。
マリーとブレイズのメイン前衛二人が沈み、残りはHP1のカルヴァドスとHPは全快だけど近接されたら終わるアンナのみです。
が、ここでカルヴァドス覚醒。
GM:ぬぅ、攻撃は当たったのですがダメージ6点。これは……。
カルヴァドス:は、弾いた!弾いたよ!!生きてる、オイラ生きてる!!(一同笑)
アンナ:よし、良いぞカルヴァドス!そのまま引きつけろ。Let's show time!!(ダイスを振る)駄目だ外した。(一同笑)
倒れブレイズ:ショウタイムじゃねぇよ!!?(笑)
GM:では、またこちらの攻撃。ぐ、7点……。
カルヴァドス:生きてる、オイラ凄ェ!!?(笑)
倒れマリー:HP1からの謎の粘りだね(笑)。
倒れブレイズ:正直、全滅エンドかと思ってたが……いけるか?(笑)
アンナ:ごめん、弾込めする。(一同笑)
カルヴァドス:早くどうにかして――――ッ!!?(一同笑)
カルヴァドス、敵のダメージダイスに助けられ、謎の粘りを発揮。
が、それもここまで。次のラウンドで遂に倒れ、生死判定には辛うじて成功します。
倒れカルヴァドス:うぎゃー、これはもう駄目かも分からんね。
倒れマリー:うう、メイド長……。
アンナ:Shit!こりゃちょっとした恐怖だな。残るは私のみ、か。(ダイスを振る)……当たって8点。どうだ?
GM:まだ3点残ってます。ヘロヘロしながら移動して、アンナさんに接近。乱戦エリアを構築して殴り……かかれませんね、距離的に。全力移動したら回避ペナルティがあるから次のラウンドで殺されるしなぁ。通常移動で、距離だけ詰めます。
アンナ:……HollyShit。
続くアンナの攻撃はハズレ。
ゴブリンシスター、アンナの乱戦エリアに踏み込みます。
攻撃は当然当たるも、ダメージは5点。
ドワーフにしては貧弱なアンナですが、その程度では沈みません。
この段階でゴブリンシスターのHPは3。
アンナの攻撃が当るか、ゴブリンシスターがアンナのHPを削りきるかのデッドレースです。
何この総力戦。
アンナ:…ていうか、残弾の関係もあって、これ撃ったら私リロードタイムなんだが。
倒れブレイズ:終わったな。
倒れマリー:…終わったね。
アンナ:……頼むぞ、私の弾丸。今こそ輝け!!(ダイスを振る)…良し!出目9……直撃だ!!
一同:おおおおおおおおおおおおおおおおお!!
アンナ:ダメージは6点……終わった……ですよね?(一同笑)
倒れカルヴァドス:弱気だ(笑)。
倒れブレイズ:心なしか敬語だ(笑)。
アンナ:ここで倒せなかったら私の人生まで終わるんだよ!!?(笑)
GM:キャンペーンも終了ですよね。…大丈夫です、それで倒れますよ。
アンナ:な、長かった……長かったぞォォォ!!(一同笑)
倒れマリー:おーこーしーてー(笑)。
アンナ:……まず、マリーを起こしてレンジャー技能でスーパー回復タイムだな(笑)。
倒れブレイズ:…限界すぎる戦いだったなぁ(笑)。
この後、どうにかマリーを(技能無し応急処置で)起こしたアンナ。
マリー、救命草とヒーリングポーションを使いきって、辛うじてパーティーの状態を通常レベルまで引き戻します。
仮にこの状態で敵と遭遇したら終わりますが。
ブレイズ:……早く帰ろう。一刻も早く帰ろう。
マリー:……冒険者って……大変なんだね。下のお嬢様が冒険者になるって言って、メイド長の息子さんと一緒に旅に出たけど大丈夫なのかなぁ?
カルヴァドス:前情報無しで聞くとそれ、駆け落ちにしか聞こえない件。(一同笑)
■はじめてのぼうけん 終了編■
さて、総力戦だったボス戦も終了。
盗賊団の盗品を押収し、回収しきれなかった品々は冒険者の店に報告して後は任せる方針にした冒険者たち。
とりあえずは報酬を受け取り、酒場で打ち上げとなりました。
ブレイズ:……じ、地獄を見た。今回は……。(一同笑)
マリー:…うう、お屋敷に帰る道のりは遠いわ…(笑)。
カルヴァドス:まぁ、今回得た報酬のうち幾らかを情報屋に払う為の積み立てにすべきかねぇ。アーなんたら家を探すのは、情報屋とかの専門家に任せるべきっしょ。
アンナ:まぁ、そう遠い場所ではあるまいよ。それより今は、このブランデーだ。ふっ、仕事上がりのストレート・ブランデー。この為に生きているな。(一同笑)
ブレイズ:すいませーん、おまわりさーん。ここで幼女が酒飲んでます。(一同笑)
アンナ:ちょ!?(笑) い、いや。ラクシアに未成年飲酒の法律は無いっていうかドワーフは皆飲んでるんだよ!?(笑)
カルヴァドス:なるほど、小さい頃から酒を飲んでるから成長が阻害されてドワーフは小さいんだ!!(一同笑)
アンナ:そ、その発想は無かった……って、小さいって言うな!!(一同笑)
マリー:あー、このジュースおいしー! と、カクテルをグビグビ飲んでる。(一同笑)
ブレイズ:マリー、それ酒!ジュースじゃねぇ!!(笑)
カルヴァドス:まぁ、何だね。結構楽しいメンバーだね、これ。
ブレイズ:そう思うなら、他人面してないでこいつを止めてくれ!!?(一同爆笑)
マリー:あはははははははははははははは!!ぐびぐびぷはーバタンきゅー。(一同爆笑)
ブレイズ:倒れた!!?(爆笑)
マリー:……うーん……むにゃ、むにゃ(笑)。
アンナ:はっはっは。可愛らしいじゃないか。ああ、ブレイズ。宿に部屋を取ってあるんで、連れて行ってあげてくれ。その後どうするかは君に任せる。(一同笑)
ブレイズ:何もしねぇよ!!?(笑)
マリー:……ぐー(笑)。
かくして、シルフィPLの思い付きから始まった第三のキャンペーン。
その第一話が終了しました。
……何と言うか、全滅エンド以外では過去最大の激戦だったと思われます。
厳しい戦闘バランスで激戦の末全滅した事は過去にもあったのですが、勝利しつつもここまで消耗したのは、多分初めて。
ともあれ、メイドの少女マリーと彼女を拾ってしまった青年、ブレイズ。
そして商人見習いのカルヴァドスと、謎のハードボイルド幼女アンナ。
以上の怪しすぎる面々による隙間産業キャンペーン。
今後もチマチマ続きますので、プレイレポをお待ちください。
……需要ある?
・獲得経験点:1250+各々の1ゾロ分
・獲得報酬:1600G(基本報酬)+250(戦利品)=1850G
……ミッションコンプリート!!