■1stミッション■
 
◆やってきました霧の街(奴隷として)◆
 

GM:さて、色々とハショりますが。君ら二人は冒険の失敗か、はたまた他の理由か。蛮族の支配する霧の街―――ミストキャッスルに連れてこられました。奴隷として。

ウィル:く〜……とりあえず、反抗しても無駄な事は分からされたんで、じっとしてる。

ミリィ:檻の中で、霧に染まる空でも見上げて溜息を吐いてます。……司祭様、私、これからどうなるのかしら…。

GM:さて、それでは二人は奴隷市場に連れて来られ、奴隷として売られるわけですが。(ダイスを振る)……偶然お二人を纏めて買ったのは、ザバールか。

ウィル:強欲兎か……。
 

・“魔神使いの”ザバール。霧の街きっての豪商。タビットではあるが、この街の中で確固とした地位を築いている。
・別名強欲兎。彼の言う事を聞いたり、彼の店で売り買いをしたりを続けているとザバールポイントというポイントをくれる。貯めると色々ある。
・貯めたら攻略フラグが立つ。「か、勘違いするんじゃない!君の為じゃないんだからな!」とか言いながら、頬を染める(大嘘)。
 
 と、まぁデタラメぶっこいてみたりしつつ。
 ザバールの拠点である【三色の天幕】に連れて来られた二人。
 言う事を聞いて貢献すれば、そのうち奴隷身分から脱却させ、街から脱出させてくれるというザバールの言葉をとりあえず信じ(それ以外に行動指針が無かったとも言う)、二人一組で【骨の川】から彼の落し物を回収して来るように言われる二人。
 奴隷同士共同戦線を張る事にして、一先ずザバールの商品から必要な装備を揃える二人。
 
 そして二人は、骨の川目指して出発するのだった。

 

ウィル:さて、骨の川はどっちだ?

ミリィ:……とりあえず、聞き回ってみよう?聞いて教えてくれると良いけど。
 

 ザバールは教えてくれないので、とりあえず天幕から移動。
 街中で人に聞いてみる事にする二人。
 移動した先のマップは空白なので、ランダム決定。結果―――【どぶ川にかかる橋】となる。

 

GM:汚臭のする川に石造りの橋がかかっている。先に進むためにはこの橋を渡らねばならない。また、戻って迂回する事は可能ですな。
 
ミリィ:……現状で、戻る理由は私達には無い。進む理由も、無いけど。

ウィル:……目的地どこかも分からず歩いてるだけだからな、俺ら。
 

 とりあえず、橋のこちら側の人達に【骨の川】の場所を聞くが、知らないと言われてしまう。
 ので、やむなく橋を渡り先に進もうとするが。

 

GM:危険感知判定。目標値は11。

ウィル:(ダイスを振る)……あっはっはっは(笑)。

ミリィ:いきなり1ゾロとか……(溜息)。

ウィル:何も分からず橋渡ってるぞ俺様。スキップしてる(笑)。

GM:では、橋の真ん中に立札があります。

ミリィ:『このはし、渡るべからず』。(一同笑)

ウィル:大丈夫、ど真ん中スキップしてる。(一同笑)

GM:一休さんかい!?(笑) いや、『この橋の上では、主人の同行せぬ奴隷は殺されても文句を申し立ててはならない。―――翠将』 とのこと。で、気付くと君達はニヤニヤ笑う蛮族の群れに取り囲まれていますな。

ミリィ:―――ウィル。 背中あわせになって、メイスを構えます。

ウィル:……あー、クソ!歩けばいきなりこれかよ、とんでもねーな霧の街ってのは!?

GM:敵はダイス様のお告げの結果、ゴブリンが4匹。

ウィル:……やるしか無いか。油断すんなよ、ミリィ!

ミリィ:その言葉、そっくり返す!
 

◇VSゴブリン◇
 
 流石に作成直後のキャラとは言え、双方ファイター。
 ゴブリン相手にそうそう後れは取らないようで。
 ウィルとミリィの二人がかりで一匹ずつ集中攻撃をかけて行きます。
 先手を打ち、まず1ラウンドで1体撃破。
 
 別段回避や命中が高いわけでもない二人ですが、ゴブリン相手だと五分以上。
 避けたり当てたり、当てられたり避けられたりをしつつ、ジリジリと押して行きます。
 ダメージを受けても癒し手が居るので、そこまでの問題にはなりません。
 3ラウンド目に2匹目、4ラウンド目に5匹目を葬り、そして7ラウンド目。

 

ウィル:あ、クリティカル。

GM:それで落ちたか。数だけだったな。

ミリィ:ですが、周囲の蛮族の目がちょっと嫌な感じになって来てる。第一の剣の神様の神聖魔法を使ったから。

GM:確かに、ちょっと嫌な目線も感じるかもなぁ。このまま残っていると、難癖を付けられそうな程度には。

ウィル:足早に移動してしまおう。この際、戦利品を剥ぐのは諦める。

ミリィ:次からはなるべく、使わないで済ませたいの。

ウィル:他の回復手段が欲しいな、このコンビだと…。
 

◆探せ、骨の川◆
 
 足早に移動した二人。
 次に到着したのは【追い剥ぎ小路】。
 ここに入ったところで、イベント発生。

 

GM:じゃあ、傾きかけたボロ屋がひしめく区域に入る。周囲の人々は奴隷の首輪を付けていない、所謂浮民が全てのようだ。で、君達にドン、とぶつかる小柄な影。危険感知判定を目標値11でお願いします。

ウィル:え?(ダイスを振る)あ、駄目だった。

ミリィ:(ダイスを振る)私は平目で11が出ました。

GM:では、浮民の子供が君達の財布をスろうとした。捕まえられるけどどうするね?

ミリィ:関節をキめます。(一同爆笑)

ウィル:いや、誰もそこまでやれとは(笑)。

ミリィ:しかし、空とは言え財布よ。どうしてくれようかしら。

GM/子供:「離せよ奴隷ー!」と、暴れてますが。

ウィル:ん……そだ、少年。【骨の川】って場所を知ってるか?

GM/子供:「……逃がしてくれるなら、教えてくれても良い」

ウィル:だ、そーだ。離してやろうぜ、ミリィ。

ミリィ:では少し不満げに、メイスを握ります。(一同笑)

ウィル:逃がすんじゃ無かったのか!?(笑)

ミリィ:話す事を話したら、逃がす。ただし嘘なら…。

GM:まぁ、ランダムで決めるんだけどな。【骨の川】の場所。
 

 結果、結構遠い場所にあることが判明。
 相談した結果、強行軍をするよりも一回ザバールのテントに戻ろうという話になりますが、ここで固定イベントを発生させます。
 奴隷である彼らはこの辺の浮民には歓迎されません。
 骨の川の場所を聞き、子供を解放して相談していた彼らに人族の一団が近付いて来て、「ここはお前達のような蛮族の下僕がうろうろして良い場所じゃないぜ。有り金、持ち物、全部置いて消えな!」と恫喝して来ます。

 

ウィル:……霧の街ってスゲェなぁ。歩くごとに難癖付けられてるぞ。

ミリィ:私達、ザバールのテントまで戻れるかな…。 とりあえず、どうする?

ウィル:武器まで取られちゃ、今後話にならん。抵抗するっきゃねーだろ。その後、逃げる。

GM:では、敵はダイスで決定するが……(ダイスを振る)馬に乗った追い剥ぎ?

ウィル:珍しいな、この街で馬。

ミリィ:きっとボーア(蛮族が良く使う、馬代わりの乗り物)なんじゃない?
 
GM:そうかも。この街で馬は珍しいし。データは変わらんがな。
 

◇VSボーアに乗った追い剥ぎ◇
  
 さて、遭遇表ではかなり大きい数字が出て(つまり、強い相手が出て)遭遇する事になったこの追い剥ぎ。
 リプレイ一話でロイドが大苦戦していた事からも分かるように、かなりの強敵だったりします。
 辛うじて先手は取ったので、ミリィがフィールドプロテクションをかけつつ戦闘を開始しますが、

 

GM:追い剥ぎ本体の攻撃!ウィルにダメージ18点!

ウィル:ぐあ、一気に11も来た!?

ミリィ:……これは、ヤバい。ウィル、無理しないで。

ウィル:つっても、逃げ切れると思うか?相手、騎乗してるぞ。

ミリィ:……やるしかないの。

ウィル:そゆ事。反撃のアックスは騎獣に当たって、ダメージ15だ!

GM:あ、それで馬……もとい、ボーア落ちた。

ウィル:よし、これで敵の攻撃力も落ちる!……けど、回避高いんだよなぁ、追い剥ぎ本体。

ミリィ:使いたくなかったけど、キュアウーンズ。ウィルを治すの。7点!

ウィル:……気のせいかな、イクスより回復量良くね?

ミリィ:イクスは回復でのダイスがショボいだけなの。
 

 ちょっとリプレイ本編の神官を弄ったりしつつ。
 二人がかりで殴りかかり、殴られて殴られて、たまに殴り返してのバランスでしばし。
 ミリィのMPがなくなったところで、

 

ウィル:ダメージレーティング、1,2を運命変転。クリティカル!ダメージ22点!!

ミリィ:運命変転を使用。外れるはずだった攻撃を当てる。ダメージは11点。

GM:それで落ちた。波状攻撃を浴びた追い剥ぎは、遂に倒れて動かなくなる。

ミリィ:……危なかった。

ウィル:ああ、危うくファーストミッション終了前に死ぬかと思ったな…。

ミリィ:とりあえず、剥いでから移動するの。生きてるっぽいし。

ウィル:……そだな。そこから先は面倒見きれんか。
 

 本来【追い剥ぎ小路】は蛮族に反抗する組織のうち一つの本拠地だったりして色々ある場所なのですが、まだ二人はそこまで知る由も無し。
 MPも限界を迎えているため、速攻で撤退を選択。ザバールの天幕まで戻るルートを歩き始めます。
 かろうじて夜になる前に天幕に到着。

 
 
ウィル:寝る!俺は寝る!!(一同笑)

ミリィ:2tb(8時間)寝て、明日の朝から動き始めよか。
 

◆骨の川を目指して◆
 
 さて、休憩を終えて改めて骨の川を目指す事にした二人。
 しかし、遠い位置にある骨の川。そこへ向かうためには最低3つの空白のパラグラフを通らなければいけません。
 一日では辿り着けないと判断した二人。また2パラグラフ進んで一回戻る方向で方針を決め、動き始めます。
 結果、まず向かった先にあったのは【サカロス神殿跡】。
 サカロス神官は居ないので、魔動機文明語でそこに住むドライアードから警告を受けてみたり。
 二人とも分からないが、身振り手振りで「入るな。殴るぞ」と言われている事だけは伝わったり。
 ので、退散。
 
 素直にその先のパラグラフへ進んだ結果、奴隷市場。
 あんまり懐かしくもない嫌な場所に出てしまいました。

 

ウィル:うわー、嬉しくねー。

ミリィ:……私達もここで売られたのね。
 

 そして感傷に浸りながら奴隷市場を見ていると、フードを被った青年に声をかけられる二人。
 青年はメルキオレと名乗り、【追い剥ぎ小路】に住む浮民だと自己紹介します。
 彼の妹が蛮族に捕まってしまい、今日、競りにかけられるというのです。
 浮民であるメルキオレは市場に入れないので、代わりに妹であるムーランを落札してほしいと頼まれます。

 

ウィル:そう言う事情なら喜んで協力させて貰うぜ。

ミリィ:(ぼそ)安請け合い。

ウィル:つっても、放っておけるか?

ミリィ:……まぁ、そうだけど。私達、お金無いよ?

GM:メルキオレは4000Gを君達に渡す。余った分は報酬として君達にくれるそうだ。ちなみにムーランの予想落札価格は2〜3000G。

ミリィ:そう言えば、私達のお値段って幾らくらいだったんだろ?

ウィル:知らん。知りたくもない。
 

 門番から賄賂を要求されたりしつつ、市場に入る二人。
 次々と奴隷として人族が落札されていきます。

 

ウィル:……腹立たしいな。

ミリィ:駄目。暴れたりしても、何も解決しない。私達は、無力。自分達の命を守るだけでも、おぼつかない。

ウィル:……分かってるよ。
 

 そしてムーランの競り。
 彼女の落札価格はダイスで決まるのですが、ここで酷い出目。

 

GM:……900G。(一同笑)

ミリィ:安っ。どう考えても安っ。私のメイスと鎧を合わせたのと同じくらい(笑)。

ウィル:……さっさと落札して、メルキオレの旦那に届けるか(笑)。

ミリィ:もしかしてムーランさん、傷が入っていて価値が低いとか言わない?

GM:言わない。奴隷の常で薄汚れたボロを纏っているが、まぁまぁ可愛らしいぞ。

ミリィ:なら良かった。メルキオレさんが悲しむような事態じゃないわ。
 

 とりあえず、900Gと手数料(90G)を払ってムーランの身柄を引き受ける二人。
 受付係は二人を主人の使いで来た奴隷だと思っているので、奴隷の首輪を渡してくれたりしつつ。
 とりあえずそれは懐に入れるとして、怯えるムーランに小声で事情を説明したうえで、市場の外へ出てメルキオレに引き合わせます。
 メルキオレは二人に感謝し、【追い剥ぎ小路】に来た時は是非家に寄ってくれと言いますが、

 

ミリィ:命があれば、考えておくの(ぼそり)。

ウィル:俺ら、そこで一回死にかけるほどの激戦を潜り抜けたからな…。(一同笑)

GM/メルキオレ:「……まぁ、あそこは浮民には厳しいが。多分、俺の名前を出せば大丈夫だろう」

ウィル:うーん、まぁ、今は別の仕事があるしなぁ。

ミリィ:ところで妹さんの落札価格があり得ないくらいに低かったけど、これ、本当に余ったの全部貰っても良いの?

GM/メルキオレ:「多い分は、俺の感謝の気持ちと思ってくれ。正直ここまで安いとは思ってなかったんで……」

ウィル:というか、こんだけ低い価格で落札されたムーランさんの女としてのプライドは大丈夫か。(一同爆笑)

GM/ムーラン:「……まぁ、その、少し複雑です」(一同笑)

ミリィ:そう言う事なら、有難く貰っておくの。私達、今、文無しだったし。

ウィル:んじゃ、縁があればまたな。ムーランさん、もう捕まるなよ。
 

 さて、本来ならば夜になる前に拠点に戻る為にはここで引き返すべきなのですが。
 ミリィもウィルも全く負傷していないため、前進を選択します。
 骨の川の一歩手前のパラグラフ。地形は【明かりの灯る館】。
 『明かりがある=蛮族(大体の蛮族は暗視がある)の館ではない?=お金を払えば泊めて貰えないかなぁ』という流れで相談が纏まり、館を調べてみる事にした二人。
 表門は誰もおらず、鍵がかかっていたが、裏口に呼び鈴を発見。

 

GM:で、呼び鈴の横には―――

ウィル:ちりんちりーん。

GM&ミリィ:……え?

ウィル:……あ、早まった?

ミリィ:せめて状況説明を全部聞いてから鳴らすべきだと思うの。

ウィル:……う、早まったな。

GM:えーと、柵の内側から毒矢が飛んできてウィルに刺さる。ダメージは(ダイスを振る)10点の物理。更に、12点の毒ダメージが入る。

ウィル:うお、一発で瀕死になったぞ俺!?

ミリィ:(溜息)……ウィル、この街で迂闊な行動は即死に繋がるの。瀕死で済んで、安い授業料だったと思うの。……とりあえず、これ以上何か起こる前にウィルを治療するの。

GM:ちなみに呼び鈴の横には、『用がある人のみ呼び鈴をどうぞ。ただし、死を覚悟の上で』と書いてある。

ミリィ:……ウィル?

ウィル:……ゴメンナサイ。

ミリィ:(溜息)……キュア二回。合計で15点回復するの。

GM/執事:じゃ、それが終わった辺りで奴隷の首輪を付けて執事服を着た人間が裏口から出てくる。「呼び鈴を鳴らして生きている方には、主人に会う権利があります。お二方、こちらへどうぞ」 と、屋敷の奥へ案内しようとしてくるが。

ミリィ:ついて行くの。

ウィル:……泊めて貰えると思うか?

ミリィ:微妙なの。召使いが人族だからと言って、主人が人族だとは限らないの。けど、この対応を見るに全く話の通じない相手じゃないと思うの。

ウィル:さっきの罠は?

ミリィ:ウィルみたいな無思慮な馬鹿お断りのトラップだと思うの。

ウィル:……う。
 

 ミリィの懸念はある程度当たります。
 食堂に案内された二人の元に現れたドレス姿の女性は、“宵闇の公主”サンドリーヌ・カペー。
 ラミアであり、名のある蛮族の一人だったりします。
 「この館にお客様を迎えるのは久しぶりですわ」と言うサンドリーヌに食事を勧められ、怖くなって食事の材料を聞いたりしつつ(ちなみに普通に人族が食べるものでした)。

 

GM/サンドリーヌ:「で、お二方。何の用があってこの館にいらしたのかしら?」

ミリィ:私達は主人の使いでこの先の骨の川に向かっているんだけど、このままじゃ川に着く頃には夜になってしまうの。それで、一夜の宿を借りれないかどうかお願いしに来たの。

GM/サンドリーヌ:「……はい?」 えー、サンドリーヌ、顔がぽかーんとします。 「いや、あの張り紙見たでしょう?命がけで宿取りに来たのかしら、貴方達?」(一同爆笑)

ミリィ:それはそこの馬鹿が、張り紙をよく読む前に呼び鈴を鳴らしただけなの(笑)。

ウィル:あ、俺そっぽ向いて耳ギョーザにして聞こえないふりしてますので。(一同笑)

GM:ていうか、宿借りれるかとかは本のサポート外だよ!(笑)

ミリィ:GM判断でお願いするの(笑)。

GM/サンドリーヌ:……では、サンドリーヌはコホンと咳払いをして顔を引き締める。 「構わないけど、条件があるわ。わたくしの奴隷の一人が、【黒の丘】へ向かったまま帰ってこないの。探して、連れ戻して頂けるかしら?その依頼を聞いて貰えるなら、一夜の宿を貸しましょう。それと、一人当たり500G……二人だから、1000Gの報酬も約束しますわ」

ウィル:……どうする?

ミリィ:その黒の丘はどこにあるの?

GM:(ダイスを振る)…骨の川のすぐ北か。

ミリィ:なら、明日骨の川の後にそこまで行けばいいの。

ウィル:いや、骨の川では一悶着ありそうだからな。骨の川ルートじゃなくて、翡翠の塔ルートで行こう。どうせザバールの依頼、期限無いし。

ミリィ:なら、そうするの。サンドリーヌさん、お願いがあるの。私達がクリスさんを助け出してきたら、もう一泊させて欲しいの。

GM/サンドリーヌ:「そうですわね。クリスの救出を優先してくれるというなら、その条件、受けましょう」

ウィル:よっしゃ!そう言う事なら一晩休んで、明日の朝から活動開始だな。

ミリィ:それじゃあサンドリーヌさん、その方向でお願いするの。

GM:では、サンドリーヌは召使いに命じて君達を空き部屋に案内してくれる。

ミリィ:二部屋でお願いするの。(一同笑)

GM/サンドリーヌ:「まぁ、わたくし、てっきり……」 げふんげふん。(一同笑)

ミリィ:こんな無思慮馬鹿はお断りするの(笑)。

ウィル:酷い言われようだなおい(笑)。
 
 
◆クリスを探せ!◆
 
 さて、サンドリーヌからクリス探しの依頼を受けた二人。
 イベントがありそうな骨の川を避け、翡翠の塔ルートで黒の丘へ向かう事にします。
 移動時のイベントで霧が出たものの、危険感知判定でウィルが良い目を出したために、危うく汚水の川に落ちそうになるも、どうにか何事もなく移動。
 固定マップの翡翠の塔では、別に何が起こるという事もなく。
 運河越しに翡翠の塔を見て、「すげー」とか言ってた程度です。
 
 そこを抜けて向かった黒の丘で、二人はクリスの捜索を開始します。
 途中で動物モンスターであるサイドワインダーに絡まれつつ、ノーダメージで撃破したりもしつつ。
 また、何故かこんな丘の上で干からびているサハギンの死体からドロップ品をゲットしたりもして。
 その末に、少し広い広場に出ます。そこには4つの小さな石碑が並んでおり―――

 

GM:と、そこまで調べたところで、低い唸り声が聞こえてくる。そちらを見ると巨大な雄牛が、鼻息荒く君達をにらんでいる。

ウィル:うげ!?

ミリィ:(ダイスを振る)……オックス。動物タイプの3LVモンスター。特殊能力は私達には関係無いんでどうでも良いけど、かなりタフな相手。長期戦は、覚悟した方がいい。

ウィル:(データを見て)そこまで攻撃力が高いわけでもないか。回避も低いが頑丈……本編(セプテット)で言う所のネリネ型だな。(一同笑)

ミリィ:……魔法少女ねるねるネリネ、はじまります?(笑)

GM:ちなみにこいつ、剣のかけらで強化されてるからなー。

ミリィ:……ますます頑丈。

ウィル:……うざ。
 

◇VSオックス◇
 
 さて、初めてのかけら有りの敵との戦闘。
 命中こそ高いものの、敵の攻撃力はそこまで高くなく、比較的装甲の厚い二人(ビートルスキンやフィールドプロテ込み防御力7とか6)には脅威にはなりません。
 故に、ひたすら頑丈なオックスを殴り続けるという持久戦に。
 
 3ラウンドくらい殴り合って相手の体力にうんざりしたところで、4ラウンド目。

 

ミリィ:あ、ダメージ1ゾロ。

ウィル:おめでとう経験値50点。

ミリィ:(少し考えて)……ううん。これ、運命変転で6ゾロにするの。メイス、クリティカル。ダメージ、20!

GM:ぐあ、一気に3割来た。

ミリィ:……これで3割(がっくり)。

GM:いや、これまでのダメージがあるから、もう残り半分を切ってる。

ウィル:頑張れ、押し切ろう。(ダイスを振る)……あ、俺もクリティカル。

GM:良くクリティカル出るな、その斧。

ウィル:ネリネの斧とはエラい違いだ。ダメージ19!
 

 倒れはしなかったものの、このラウンドでかなり削られたオックス。
 敢えなく6ラウンド目のウィルの斧で、お亡くなりになりました。

 

ウィル:よし、頑張った俺達!

ミリィ:……ぶい。

GM/クリス:それを倒すと近くに身を潜めていたらしい、冴えない印象の赤毛の青年が周囲を警戒しながら姿を現す。 「助かったよ、そいつのお陰で身動きがとれずに困っていたんだ」

ウィル:お。もしかして、アンタがクリスさんか?

GM/クリス:「ん?ああ、そうだけど……君達は?」

ミリィ:サンドリーヌさんに頼まれて、貴方を探しに来たの。私はミリアム。そっちがウィリアム。……今気付いたけど、愛称はともかく本名は似てるの。(一同笑)

ウィル:確かに(笑)。
 

 ともあれ、クリスはサンドリーヌが四祖というこの街の昔の人族の英雄について調べていると知り、その陵墓を探してここに来たのだと語ります。
 結果、この陵墓を発見できたのだと喜び、二人に四祖についてレクチャーしてくれたり。

 

ウィル:シソ……ねぇ。

ミリィ:アクセントが違うの。それだと、良く梅干しに付いてる美味しいのになるの。(一同笑)

ウィル:しかしこの人、サンドリーヌさんの事呼び捨てにしていたな。

ミリィ:……無思慮男が、良く気付いたの。私の鼻にも反応したの。なにか、匂うの。ラブ臭的何かが。(一同笑)
 

 ちょっとニヤニヤしている二人はクリスを連れてサンドリーヌの館に戻ります。
 そして、サンドリーヌはクリスの無事を大いに喜び抱擁カマしてくれたり。

 

ミリィ:確定なの。私、邪魔にならないように部屋から出て、ドアの隙間からガン見してるの。(一同爆笑)

ウィル:いや、見てないで離れようぜ、空気読んで(笑)。

ミリィ:知識神キルヒアの使徒は知識を得る機会を逃さない。

ウィル:単なるパパラッチだろ、お前の今の行動。(一同爆笑)
 

 忘れ去られている二人、ご飯を用意してくれた名無しの人族召使いさんと意気投合しつつ(ウィル「クリスさんが戻ってきたのはめでたいけど、アンタも肩身狭くね?」召使い「いえ、サンドリーヌ様が御喜びですので」ミリィ「その発言、執事の鑑。きっとこの人の名前はセバスチャンなの」)。
 セバスチャン(仮)に世話されて一泊した後、上機嫌なサンドリーヌから約束の報酬を受け取ります。

 

GM/サンドリーヌ:「ありがとう、二人とも。良ければ今後もわたくしのために働きませんこと?」 と、サンドリーヌは提案するが。

ミリィ:残念だけど、私達はザバールの元で働いてさっさとこの街から脱出したいの。首輪もあるし。

ウィル:そう言う事。悪いな、サンドリーヌさん。クリスさんとお幸せにな。

GM/サンドリーヌ:「待ちなさい。貴方達、この霧の街から脱出するつもり?」

ミリィ:そのつもりなの。

GM/サンドリーヌ:「……脱出経路として考えうるのは幾つかあるわ。そして、わたくしもその一つを知っている。もし良ければ、協力させて貰えないかしら」

ミリィ:……何故?貴方にはそこまでする理由は―――いや、ある。クリスさんの存在?

GM:さて、それにはサンドリーヌは答えない。まだそこまで君達を信用していいのかは分からない様子だ。

ミリィ:……まぁ、今の話は覚えておくの。

ウィル:じゃ、また来る……方が良いよな。ザバールの話だけじゃなくて、サンドリーヌさんの話も知っておいた方がよさそうだ。

GM:ちょっと変則的だが、以降はサンドリーヌからの依頼も請けられるようにしよう。で、これでミッション終了だ。獲得している星の数×200+倒した魔物分の経験点を得られる。

ウィル:やっと成長できるー!!

ミリィ:魔動機文明語と蛮族語……覚えないといけない物が、多すぎるの。

ウィル:その二つの言語、どうやらこの街ではかなり重要みたいだからなぁ。

ミリィ:出来ればウィルもどちらか片方担当してくれると助かるの。

ウィル:ま、とりあえずは成長だな。

ミリィ:で、骨の川に向かうの。

ウィル:……この調子でやって行けるのかね、俺ら。この街で。

ミリィ:……がんばるの。
 

1stミッション達成。
獲得経験点:2170+1ゾロ分

成長@
ウィル:知力+1 マギテック技能1取得(魔動機文明語も習得) スカウト技能1→2
ミリィ:器用度+1 セージ技能一気に2まで取得(魔動機文明語の読文・会話両方習得)
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