◆開始前に◆
 

GM:さて、今回は長いシナリオになるので、1セッションで2000点の経験点とします。

クラウス:マジで? めっちゃボーナスじゃね? まぁ、嬉しいけど。

GM:いや、軽くいつものシナリオの倍くらいは長いからね、このシナリオ。前にも言った、拝さんと言う方から提供されたシナリオです。
 

※えー、早速ですが謝罪をば。
 『拝』は文章の締めに入れた挨拶のつもりで、氏のHNじゃなかったそうです。本当に申し訳ありません。
 ……かと思いきや、気に入られたそうで最近のweb拍手ではそう名乗られていました。
 気に入ってくれたならば何よりですが、ごめんなさいでした。

 で、実はこのシナリオ。
 プレイ後にこの長さを改善する為の案が出されていますが、何を隠そう私ら、改善案が届く前に時間を作って改善前のシナリオを遊んでしまっております。
 タイミング悪くて申し訳ありません……。

 

GM:で、シナリオ名は「リア充爆発しろ!」。(一同笑)

クラウス:なんだそのシナリオ名!(笑)

GM:知らんがな(笑)。まぁ内容についてはセッション内で。さて、それでは成長報告をお願い出来る?

クラウス:あ、了解。えー、クラウス・ビーダーシュタット。技能の成長は無しで、能力は知力が上がって19になった。買い物は消耗品の買い足しのみ。つってもSランクカード買い込んだから、一気に金は無くなったがな。まぁ光のアミュレットでも売ればいいだけの話だが。

GM:あっさり成長だねぇ。

クラウス:こういう時もあるだろ、レベルも上がって来てるんだし。

GM:さもありなん。それじゃま、始めようか。
 

名前:クラウス・ビーダーシュタット
種族:人間 性別:男 年齢:23 生まれ:冒険者
身長:185cm 体重:66kg 髪の色:銀
経歴:家族に冒険者がいる 有名人の友人がいる 育ての親に拾われた
能力値ダイス:技8 体9 心10 A8 B7 C9 D8 E6 F8
最終能力値:器用度17+2 敏捷度18+1 筋力22+2 生命力18 知力19 精神力23
保有経験点:1400
合計名誉点:251
保有名誉点:81
HP:33+2 MP:38+2
冒険者技能:ファイター5 コンジャラー5 スカウト5 セージ5 アルケミスト2
一般技能:マーチャント5 ハンター5
戦闘特技:防具習熟/非金属鎧 武器習熟/ソード マルチアクション トレジャーハント 鋭い目
習得賦術:バーク・メイル ヴォーパルウェポン
武器:専用発動体フランベルジュ+1
防具:ボーンベスト カイトシールド
アクセサリ:筋力増強の腕輪 敏捷度増強の指輪 信念のリング 渦巻き鉱のお守り 専用多機能ブラックベルト+アルケミーキット 専用赤の眼鏡 サーマルマント
所持カード:緑Bランク4枚 緑Aランク5枚 緑Sランク3枚 赤Aランク4枚 赤Sランク3枚
所持品:冒険者セット スカウト用ツール 付けヒゲ 水袋×2 保存食5日分 マジックコスメ メイド服×2 魔晶石5点×3 魔晶石15点×1 知力増強の指輪 剣の欠片×24 アウェイクンポーション×4 カジノ『夢の天球』会員パス 光のアミュレット アンチドーテポーション
所持金:1012
 

◆リア充爆発しろ!◆
 

GM:―――さて、では毎度の如くいつもの冒険者の店。クラウスはいつもここで管巻いてる印象があるなぁ。(一同笑)

クラウス:俺、本業は狩人だった筈なんだけど、もう九割方冒険者が本業になってるよねこれ。まぁポテトサラダでも食いつつ、本でも読んでよう。

GM:この世界、印刷技術が現代ほど発達してるわけじゃないから、本は多少お高いと思うよ?

クラウス:買えない事もあるまいて。でも流石に汚す危険があるから、食いながら読むのは無しな(笑)。適当に金を消費しておこう。

GM:はいはい。まぁそんな事をしているクラウスの元に、一人の来客が来た所から話は始まります。ぶっちゃけペイトン。

クラウス:この旦那も出番多いなぁ。まぁ、本を手にしたまま軽く挨拶するか。 よぉ、旦那。どーしたんだ?

GM/ペイトン:ペイトンはいつになく必死な表情で、クラウスに駆け寄るよ。 「クラウス、お前確か顔は広かったよな?」

クラウス:ん? まぁ、それなりには……。

GM/ペイトン:「手を貸してくれ……俺だけじゃどうしようもない事態が発生した」 と言ってペイトンが懐から出したのは、大量の観劇チケットだね。西トノールの大劇場でやる、人気の恋愛劇の物だよ。

クラウス:……はぁ?(笑) どーしたんだこれ、しかもこんなに大量に。

GM/ペイトン:「押し付け……られた……」 と、ペイトンは口から魂を吐きそうな表情で言います。(一同笑)

クラウス:……詳しく言ってみ。悪いようにはしないから(笑)。
 

 そんなわけで、いつになく憔悴したペイトンから事情を聞くクラウス。
 その事情とは―――
 
・ペイトンが今付き合ってる恋人(の中の一人)は、主家であるリトティル家に連なる女性である(と、言っても傍流だが)。
・で、不実なペイトンに業を煮やした恋人は、ペイトンに観劇のチケットを大量に押し付けた。恐らくそれの処理に手一杯になったペイトンから、他の女性に構う余裕を失わせるのが目的。
・女性の知り合いに渡すにはいろいろ問題がある上に、男性の知り合いに渡そうにも「嫌味か」と突き返される始末。
・かと言って、自分とその恋人の名義で取った良い予約席だから、自分とその恋人の名誉的な意味でも空席だらけにするわけにはいかない。

 

GM/ペイトン:「そして何より、その劇の前日はアマンダの家に、前々日はレーナの家に泊まる約束」してたから、チケット捌くのばかりに全力を尽くせねーのよ、俺」 と、ペイトンは真顔で言います。(一同笑)

クラウス:……うん、まぁ、そういうキャラだよね旦那って。あー、まぁ、良い。メルセラの件で一応借りがある身だし、捌くの手伝えってんなら請けよう。俺は何枚捌けばいい?

GM/ペイトン:「んーと、ペア席6つ」 と、ペイトンはクラウスに2枚綴りが6セット、合計12枚のチケットを押し付けて来ます。 「いやー、良かった。これで安心して、今日これからテレサとデートに行けるわ」(一同笑)

クラウス:どんだけ過密スケジュールなんだよ!(笑) ええい、わかった。これだけ捌けばいいんだな? ……つっても、ゲーム的にはどうすりゃいいんだGM。

GM:はいはい、それじゃあ今回のルールはこんな感じです。
 

・チケットを渡せる相手は基本的には恋人もしくは夫婦のいるNPCですが、片思いや仲のいい親子・兄弟・主従などでも可とします。またPC同士やPCとNPCのペア、あるいは恋人を持たないNPC同士を説得しても構いません。
・この際、観劇の時間を作るなどの理由でNPCミッションを依頼されます。また無関係なNPC同士を組ませた場合、双方からミッションを依頼されます。

  

クラウス:ふーむ。特定の相手を探す必要が出そうなシナリオだなぁ。

GM:そうだねー……じゃあ、今回に限らず次回以降も竜鳴艦リオスプレイレポで使えるローカルルールとして、これを設定しよう。
 

・特定のNPCミッション指定以外の都合で探す場合、【そのNPCの出現する区画】で【そのNPCの出現する時間帯】ならば、1時間かけて探す事で1/3の確率で探し当てる事が出来る。
・探しあてられなかった場合、通常通りに遭遇NPCを決める。
・ランダムイベントの有無は、NPCを探しあてた場合も探しあてられなかった場合も、通常通り半々の確率。
・移動直後は不可。探すならば1時間はその場に留まる必要が出る。
・また、一度探しあてたNPCを、同日中に再度探す事は出来ない。

 

クラウス:ほー……なるほどなるほど。あ、NPCには明記されてないけど『多分結婚してるよね』とか『多分お相手いるよね』みたいな人も居るが、その場合は?

GM:そーね、その場合はGM判断とします。まぁクラウス自身の組を抜かしても5組分、最低5回はNPCミッションに走る必要があるんで頑張ってね。ちなみに現在、昼の12時。開演時刻は4日目の13時で、開場は10時。ペイトンはそれまで会う事が出来ないとします。報告は当日10時以降、西トノール中央の劇場でということで。

クラウス:へーい。それまでに6組分のチケットを捌けばいいのね。……ダフ屋辺りで売っちゃ駄目かなぁ。(一同笑)

GM:流石にそういう対応は想定されてないので、普通にお願いします(笑)。

クラウス:あいよ(笑)。


◆ゴールドコースト中央/初日 12:00〜13:00◆
 

クラウス:まずは、絶対に誘いたい奴が居るんでそいつを待ち伏せる。先程導入されたばかりのローカルルールを使って人探しだ。

GM:ほほう、アリッサ?

クラウス:それもあるが、あいつは遭遇率高いからな。その辺歩いてたら出会う確率も高いし、後回し。俺が探したいのはトンミだな。あいつ確か、代筆屋の未亡人に惚れてるから。

GM:あ、そこ応援するのね。

クラウス:と、いうわけで。ゴールドコースト中央ならトンミが出現する筈なので、探します。(ダイスを振る)……む、遭遇できず。代わりに出て来たのはNPC番号91……って、バルガンかよ!!(爆笑)

GM/バルガン:あらま。じゃあ、トンミを探してうろうろしていた所でバルガンと遭遇だね。ゴールドコーストのマーケットの辺りかな。 「む、クラウス。久しいな」 と、バルガンは軽く手を上げるね。

クラウス:よぉ、バルガン。……あ、こいつで一枚チケット捌けるじゃねーか。こいつの妹、事実上作家みたいなもんだし、こういう演劇って良い刺激になんじゃねーの?

GM:恋愛劇だから、刺激受けたら今度のシルフィ―の書くバルガンの物語が恋愛ものに脚色されそうな……。(一同笑)

クラウス:もう殆どフィクションだろ、あいつの書くストーリー(笑)。 あー、まぁ、バルガン。今暇か? ちょいと頼みたい事があるんだが。

GM/バルガン:「ふむ、頼みとな。良いだろう、いずれ神になる私には造作も無い」 と、バルガンは内容も聞かずに頷くね。(一同笑)

クラウス:……せめて内容聞いてから頷こうぜ、バルガン(笑)。 えーと、この辺はマーケット地帯なんだよな。昼飯時だし、なんか摘まめるもん二人分買って、適当な所で話すべ。
 

 と、いうわけで。
 クラウス、二人分の軽い食い物を購入した上で、バルガンに相談。
 知人から余ったチケットの処理を頼まれた旨と、妹であるシルフィー・コクスクロスと一緒に来てはどうかという旨。
 バルガンは快諾しますが、開演時間を聞くと少し迷います。

 

GM/バルガン:「むむ……参った。その日は用事があるので、間に合うかどうか」 まぁ具体的には、NPCミッションをこなせば予定を空ける事が出来るようになるってわけだね、ルール的に言うと。

クラウス:まぁこいつの場合、色々と頼まれごとはしてそうなイメージだよな。大抵、どーでもいい用事だけど。 んじゃ、バルガン。俺がそれ手伝えば、お前時間空けれるか?

GM:バルガンはその言葉に可能だと頷きます。ちなみにNPCミッションを受けるならば、バルガンは東トノール中央に居るヴァンダルゴンダルと、ライズハイ外縁に居るクロンハートへの配達依頼を頼みます。どうやら商売関係かな。何かの書類が入っていると思しき封筒です。

クラウス:あいよー。んじゃ、これは俺がやるから、お前は演劇の方を見に来てくれ。妹さん誘ってな。

GM/バルガン:「そうだな、シルフィーも喜ぶだろう。感謝する、クラウス」 と、いうわけでまず一組目だね。おめでとう。

クラウス:よし、幸先は良いな。……トンミも遭遇率高い相手だし、探すのは後にして、まずはバルガンの依頼を終わらせちまうか。
 

※NPC好感度変動まとめ
 バルガン・コクスクロス:15→16

◆東トノール中央/初日 13:00〜14:00◆

 と、いうわけでバルガンの依頼を果たしに移動したクラウス。
 東トノール街区中央で、商人のヴァンダルゴンダルを探しますが―――

 

GM:じゃあ、東トノール街区のとある路上で、結婚披露宴が行われているよ。以前もあったよね? ラスベートでは結婚式の際に、宴の積を外に用意して道行く人に酒や食べ物を振る舞う習慣があります。その中に混ざってメシ食ってるヴァンダルゴンダルの姿を発見出来るよ。

クラウス:……あれ、このイベントって(笑)。

GM:うん、クラウスが話しかけようとヴァンダルゴンダルに近付いて行った辺りで、通りの向こうからザイア神官が走って来ます。曰く、逃亡中の凶悪犯がこの辺に逃げて来なかったかとの事。それを聞いた瞬間、宴に出てる人々の中に紛れ込んでいた凶悪犯が舌打ちしながら武器を抜くね。

クラウス:あぁもう、またこのパターンかよ!(笑) こちとら忙しいんだっての! 剣抜いてそっちに突っ込みます!
 

◇VS魔道に魅入られた魔法使い◇

 まぁ、消化試合です。
 流石に4Lv魔法系モンスターデータの人族相手に、タイマンでクラウスが負ける道理はありません。
 両手持ちのフランベルジュで2回ほど殴られ、魔法使い(真語術師だった)は倒れ伏しました。

 

クラウス:ええい、晴れの席に無粋な奴よ。とりあえず、斬ったけどこれ新郎新婦的に大丈夫なのか。ケチ付いた的な意味で。

GM:新郎新婦は向こうでイチャイチャしてます。「怖いわダーリン」「大丈夫さ、君は僕が守るよハニー」みたいな感じで。(一同笑)

クラウス:お前らちょっとそこで爆発して貰えますかね……。(一同笑)
 

 ともあれ、無粋な闖入者を排除したクラウス。
 ヴァンダルゴンダルに書類を渡します。

 

クラウス:ちなみにこれ何の書類なん?

GM/ヴァンダルゴンダル:「あー、私が持ち込んだ新製品、『スポーツ汁粉グレープフルーツ風味』に関する販売記録だな」(一同爆笑)

クラウス:お前はなんつーもん作ってんだ……(笑)。
 

※NPC好感度変動まとめ
 ヴァンダルゴンダル:3→5

◆東トノール外縁/初日 14:00〜15:00◆

 で、ヴァンダルゴンダルに腕を褒められたりして、ついでにフレーバーアイテムである『スポーツ汁粉グレープフルーツ味(試供品)』の粉末(お湯を入れて1分で出来る。……らしい)を貰ったりしつつ。
 次なる目的地であるライズハイ外縁へ向かいます。
 
 その途中で寄った東トノール外縁では―――

 

GM:(ダイスを振る)……ランダムイベント、『行き倒れ1』……か。それじゃあ、クラウスは通りかかった路地裏で倒れている人間を発見するよ。しかも見知った顔で……まぁ、あれだ。遺跡専門の冒険者である、ギューム・オートレイユ君です。

クラウス:ん? ……あぁ、おっぱいソムリエ!(一同爆笑)

GM:そっちで覚えられてるギュームに合掌。(一同笑)

クラウス:しかし意識を失ってるって……怪我は?

GM:んーと、後頭部に大きなコブが見えるけど、それだけだね。放っておいても命に別状は無さそうです。

クラウス:……まぁ、アウェイクンポーションでも飲ませて叩き起こすか。おい、ソムリエ。大丈夫かー?

GM/ギューム:「うぅ……お姉さんのおっぱい……ハッ!? ここは誰、俺はどこ!?」(一同爆笑)

クラウス:……放置した方が良かったんじゃねーのかコレ(笑)。
 

 そうは言うものの、起こしてしまった以上そうもいかないので事情を聞くクラウス。
 どうやらギュームはいきなり後頭部を殴られて意識を失い、気が付いたらこの状態だったとの事です。
 
 本来のこのイベントの場合、それ以外の付与情報は何も無く、財布を取られている事にNPCが気付き、後のイベント次第ではPCが財布を発見出来る(そして返しに来ると更に好感度が上がる)のですが――――。
 今回は出たNPCがギュームだったので、GM悪ノリ。

 

GM/ギューム:「そうだ、俺は確か……綺麗でオパーイの大きいお姉さんに声をかけられて、この路地裏について来た所で後頭部を……」(一同爆笑)

クラウス:美人局と強盗の複合形のよーなもんだな。見事に引っ掛かったのかお前。

GM/ギューム:「迂闊……何て巧妙なおっぱい……! 抱きつくついでに揉んだ直後にあんな事になるとは」(一同笑)

クラウス:……無害な娼婦のお姉さんが、いきなりおっぱい揉まれて驚いてお前を殴った結果クリティカルして意識を飛ばしたとかじゃないよな?(笑) あ、いや、それでも財布取られてるなら犯罪か。いや待て、いきなり胸揉んでるんだからお前の方が先に犯罪か? あれ?(一同笑)

GM:ちなみに、この後でイベントの流れ次第では、取られた財布を発見する事も有り得るね。

クラウス:その前にこいつにオパーイを前にした時の自制心を教えた方が早いんと違うか。(一同笑)

GM:あと、ランダムNPCミッション発生。ミッション内容は『調査』だね。6時間以内に西トノール外縁まで行って戻って―――あ、これ物理的に無理じゃね?(一同笑)

クラウス:なぁギューム、お前その依頼受けてる途中で美人局にあって、時間無くなっただけだろ?(笑)
 

 頼まれたNPCミッションは物理的に不可能な依頼だった為(最低でも往復8時間かかる距離にある)、クラウスは依頼を断ります。
 おっぱいソムリエはこれ以上荷物などを盗まれる前に起こしてくれた事に感謝して、その場を去って行きました。

※NPC好感度変動まとめ
 ギューム・オートレイユ:5→7

◆ライズハイ外縁/初日 15:00〜16:00◆
 
 そしてやって来たライズハイ外縁。
 ランダムイベントも無く、クラウスはさっさとクロンハートに書類を渡してしまいます。

 

クラウス:旦那。ちなみにそれ、売れたのか?

GM/クロンハート:「集客にはなった。物珍しさ目当てだろうがな」

クラウス:味の評判は?

GM/クロンハート:「温厚なライフォス神だろうとキレてゴッドフィストと評判だ」(一同爆笑)
 

※NPC好感度変動まとめ
 クロンハート:17→18

◆ライズハイ外縁/初日 16:00〜17:00◆
 
 さて、クラウスはクロンハートに届け物を終えた後も、ライズハイ外縁に居残ります。
 目的はやはり、NPC捜索。
 
 ゴールドコースト中央でもやっていた通り、トンミを探すクラウス。
 しかし―――

 

クラウス:(ダイスを振る)駄目だ、出ない。代わりに出て来たのは、ケリン・ソンダートか……。

GM:ペイトンに心酔する若い騎士見習いだね。ペイトンとは遠縁なのかな。

クラウス:かもな。というかこいつになら、ペイトンの旦那が真っ先に声かけてそうなもんだけど。

GM:まぁ、ケリン君にはお相手が居なかったんじゃないかな。ちなみにランダムイベント発生で、非番だったらしいケリン少年は目を輝かせて、バークリング博物館の公開準備を見ているよ。

クラウス:バークリング博物館……というと、あの無敵なバークリング夫人のおうちか?

GM:うん。豪商バークリング家が新たな観光名所として作っている博物館で、客寄せの意味もあって仮設展示場での作業は無料公開しています。ここから口コミで評判が広まれば、的な事も考えているんだろうね。無論、目玉となるような高額な品はまだ置いてないだろうけど。

クラウス:ふーん。じゃあ、ケリン少年に声をかけるか。 よっ、少年。どうした、非番か?

GM/ケリン:「えっ? 貴方は……えーと、クラウスさんですよね。こんにちは」 と、騎士鎧ではなく軽装の皮鎧姿のケリン少年は礼儀正しくお辞儀して来るよ。 「非番で、こちらの街区にある商店まで武器を見に来たんです。それが終わった後、ここの公開展示を見ていた所なんですが……クラウスさん、アレらの品々が何なのか分かりますか? 残念ですが僕には、『何か凄そう』程度しか分からなくて」

クラウス:あ、以前もあったな。展示物鑑定イベントか!

GM:そうだね。宝物決定表で出た宝物を、過半数鑑定できて講釈を垂れる事が出来れば成功。ケリン少年からの尊敬をゲットできます。
 

 で、出たアイテムを鑑定するクラウス。
 ブラックベルトとかウェポングリップとか、やけに前衛向けの品が多かったのはご愛嬌。

 

クラウス:美術品の展示だけじゃねーんだなこの博物館。(ダイスを振る)……よし、過半数は成功。しかしやっぱ騎士だな、ケリン少年。前衛戦士御用達の装備類に興味津々か。

GM/ケリン:「ええ、まぁ……ペイトン様が身に付けていらっしゃるのと同じ品もありましたし。そういえばクラウスさんは大層頭が切れるとペイトン様も仰っておりましたが、その通り博識なんですね!」 と、ケリン少年はきらきらとした目でクラウスを見て来るよ(笑)。

クラウス:あー……無垢な(笑)。 あ、そういやそのペイトンの旦那から頼まれごとをしてる最中なんだけどよ、お前もしかして3日後の昼にあるっていう劇のチケット捌くの頼まれなかった?

GM/ケリン:「捌くと言うか……『意中の女の子がいたら言え、チケットをくれてやる』みたいな感じで言われましたが。でも僕、そういうのは縁が薄くて」 と、ケリン少年は苦笑するね。

クラウス:……なぁなぁ、ペイトンの旦那を助けると思って、お前もちょっと来てみね? 意中じゃなくても女の子とペアなら別に良いだろうし。

GM:ほう。その場合、相手はクラウスの方で探す事になるけど。ちなみに恋愛劇って言ってもそこまでディープなもんじゃないから、親子や兄妹なんかで見に来るのも結構普通だしね。カップルとまでいかない友人も、ありといえばありな劇としておこうか。

クラウス:よっしゃ。じゃあ、相手はこっちで探すからと説得しよう。

GM/ケリン:「……う、うぅん……分かりました。ペイトン様にはお世話になっていますし」 と、ケリンは少し躊躇ってから頷きます。ちなみに彼が腰に下げてるロングソード、ちょっとした業物に見えるね。具体的にはBランク剣であるロングソードと言えど、魔法の+1ついてるような実用重視の高級品。 「この剣も、騎士見習いとしての初の実戦が終わった後、ペイトン様が祝いにと買ってくれた品ですし」

クラウス:面倒見が良いな、あの旦那。まぁ安心しろ、可愛い子連れて来るから。あ、希望はあるか?(笑)

GM/ケリン:「その……僕はまだ、そういうのは、あんまり……」 と、ケリン君は赤くなってもじもじするね(笑)。

クラウス:どこぞのソムリエに見習わせたい初心さだな(笑)。

GM:あ、ちなみにケリン少年も当日時間を空ける為にNPCミッションを依頼します。依頼内容は『護衛』でヴェーラ島まで……うーん、これはアレか。買った荷物が多いので手伝ってほしい的なあれか。本来はその演劇の当日に取りに来る予定だったから、当日を空ける為に今持って行きたいと言う事で。

クラウス:了解。それじゃ、荷物を幾らか持とう。出発だー。
 

※NPC好感度変動まとめ
 ケリン・ソンダート:5→8

◆ライズハイ中央/初日 17:00〜18:00◆
 
 ライズハイ中央を通過。
 その辺を歩いていたダマッダー議員と挨拶だけして別れます。
 
※NPC好感度変動まとめ
 ダマッダー・ノクドラン:6→7

◆中央広場/初日 18:00〜19:00◆
 

GM:登場NPCは初登場の占い師、NPC番号75のドーレ・アウリオンさんです。人間で33歳の女性。某ぞんざいのジークや、デーニッツ商会のベルハルトにとっては母方の叔母になるらしいね。有力な議員や商人を多く客に抱える凄腕占い師です。エキゾチックな占い師風の衣装の女性だね。

クラウス:この世界だったら、占いって実際に使える行動指針になりそうだしな。ファンタジーだし。

GM:で、そのドーレさんを含めて、多くの人族がタワーブリッジの前で騒いでるね。どうやらタワーブリッジの中に入った子供が迷子になってしまったようだ。

クラウス:うへ、前にもあったな。タワーブリッジの迷子イベントか! ……ケリン、どーする?

GM/ケリン:「僕としては急ぎではないので、探しに行きたい所です。こういうのも騎士の役目ですし」

クラウス:なるほどな、私兵騎士でも騎士は騎士か。良い教育してるよ、ソンダートは。それじゃ、ここで丁度その辺に居たドーレに声をかけるか。そこの御婦人、心配そうに見ているようだけど見た所あんた易者だよな? 迷い込んだ子供がどの辺に居るか分からねーか?

GM/ドーレ:そう来るか。いきなり声をかけられたドーレは、少し驚いた顔をしてからクラウスに返事するね。 「……そうじゃの。占えばお主が探しに行ってくれるのかえ?」

クラウス:まーな。って言うか占って貰えなくても行く。見たトコ、腕の良さそうな易者に見えたし、出発前の神頼みって奴だ。これである程度でも絞り込みが出来れば儲けもんってな。

GM/ドーレ:「……仕事道具は殆ど店に置いて来ておるでな、簡易じゃが」 と、タロットを懐から取り出し、その辺の喫茶店のテーブルを一言断ってから借りて、占いをしたドーレは指針を出してくれます。 「大雑把じゃけど、水に関わる場所と出たのう。わちきはこれから仕事がある故、そちらには行けぬが……」 で、ドーレは名刺を取り出してクラウスに渡すね。キャンドルストリートという通りにある、会員制のサロンの名前です。

クラウス:ん、終わったら報告に行けばいいのか?

GM/ドーレ:「そこまで考えてはおらなんだが、お主もそちらの坊主(ケリン)も大荷物じゃろ? 良ければ店で預かっておこうぞ」 と言う言葉に、ケリンはありがたく同意するよ。店も有名どころで、盗まれる心配も無かろうみたいな感じで。もしかしたらソンダート家の主家である商家も世話になってるのかもしれないね。

クラウス:感謝する。よし、そんじゃ迷子探しと行くかー。

GM:あいよ。ちなみに折角だから、ドーレの占いで捜索の目標値が下がってるとしましょう。上手くNPCを利用してたから、そのボーナスと思っておきんしゃい。
 

 で、ドーレの占いのおかげで判定に成功し、迷子を発見したクラウス&ケリン。
 迷子の子供の親に感謝されつつ、ドーレの店で荷物を引き取ってヴェーラ島へ向かいます。
 ドーレはサロンに来たクラウスとケリンを労い、飲み物を奢ってくれました。
 
※NPC好感度変動まとめ
 ドーレ・アウリオン:0→4

◆ゴールドコースト中央/初日 19:00〜20:00◆
 
 ランダムイベントは無し。
 刹那主義グラスランナー、ワロテ・ロロ・トニーと遭遇したのみです。
 
※NPC好感度変動まとめ
 ワロテ・ロロ・トニー:1→2

◆アルトゥール島北部/初日 20:00〜21:00◆
 

GM:おっと、ヴェーラ島に向かう為にアルトゥール北部の歓楽街を抜けようとしたところでイベントが起きるね。この辺りには似つかわしくない、生真面目そうな服装で眼鏡をかけた女性が酒場の前でゴロツキに絡まれています。あ、クラウスはゴロツキの顔を知ってて良いよ。以前ヨーク相手にカツアゲをしようとしたアホな構成員です。某駆け落ちしたゴロツキの舎弟。

クラウス:通常移動で踏み込める距離か?(一同爆笑)

GM:待って、こいつ山賊の突撃兵レベルが精々な筈なのに、なんでそんないきなり戦う気から入ってるの!?(爆笑)

クラウス:んー、じゃあ仕方ない。ゴロツキの後ろから近づいていって、そっと背後から首筋に剣を突き付けよう。あ、ちなみに隠密判定の達成値は(ダイスを振る)んーと、19。(一同爆笑)

GM:ひぃ。気付けるわけがない!

クラウス:(剣突き付けたまま超笑顔で)だーれだっ☆(一同爆笑)

GM:いやそんな可愛らしく言われてもねぇ!?(爆笑) えー、ゴロツキはいきなり首に添えられたフランベルジュに顔色を無くし、眼鏡の女性は目を白黒させています。

クラウス:お前さぁ……堅気さんに手ェ出すなって、ヨークの旦那に前も言われてなかったか? その耳、聞こえてないなら要らないよな? 片方くらい切り落として、川魚にでもあげた方が食物連鎖的な意味で社会への貢献になるんじゃね? あ、ケリン。そっちの女性確保。っていうか保護。

GM/ゴロツキ:あ、うん。呆然と成り行きを見守っていたケリンだけど、本来騎士道精神のある子だからね。指示を出されたら眼鏡の女性を背後に庇うようにして、前からゴロツキを睨みつけます。で、ゴロツキは脅し文句からクラウスの正体に気付いたようだね。 「お、お前……あの時の!?」

クラウス:チャオ♪ 思い出してくれたようで何よりデース。で、お前何やってんの? このまま放置したらヨークの旦那にまた迷惑行きそうだし、いっそこのまま死ぬか? ん?

GM/ゴロツキ:「ち、ちげぇよ! その姉ちゃんがここの酒場で問題起こしたから、その補填にステージに立って貰おうとだな……!」 と、ゴロツキは言うけど。

クラウス:ステージ? いかがわしいステージにでも脅して立たせようとか言うアレか? よしわかった、このままカジノ『夢の天球』まで付き合え、お前をヨークの旦那に引き渡して処分は任せるとしよう。

GM/ゴロツキ:「ちがっ……! ごく真っ当な歌のステージだ!」 と、ゴロツキは叫ぶんだけど、そこで女性の方から反発するように声が上がるね。

GM/女性:「そうなんですけど……この人、私の素性を知って、陥れて強引にステージに立たせようとして来たんです!」 ……あ、ちなみに見識判定して貰って良い? 目標値は15くらいで。

クラウス:(ダイスを振る)……あ、駄目だった。

GM/ケリン:じゃあ、数秒ほど女性の顔を見ていたケリンの方が気付くとしよう。 「あ……歌姫姉妹、ロヴィーサ姉妹のマリッタ・ロヴィーサさん!?」

クラウス:ロヴィーサ姉妹?

GM:テトリィル大劇場―――つまりは、ソンダート家の主家であるテトリィル家が経営する、リオス最大の大劇場でメインステージを張った事もある、人気の歌姫姉妹だね。NPC番号62と63。しっかり者で身持ちの堅い姉、マリッタ・ロヴィーサ。つまりこの人。それとは対照的に派手なのが、妹のミンミ・ロヴィーサ。こっちは今不在だね。この二人は4歳違いなんだけど、双子かってほどに顔立ちが似てる事でも知られています。

クラウス:はぁん、なるほど。人気の歌姫姉妹の片割れを見付けたんで、陥れて歌わせようとしたと。OK、夢の天球に行こうか。(一同笑)

GM/護衛:んー、どーっすかなぁ。ではここで丁度良く、知ってる顔が通りかかる事にしようか。以前クラウスと戦った、ヨークの護衛がその酒場の中から顔を出すよ。 「おい、目玉ステージの準備ってのはどうなってんだ!? そろそろ準備しないと―――って、何だこの状況」

クラウス:お? あんたはヨークの旦那の護衛。

GM/護衛:「クラウス・ビーダーシュタット!? ……何やってんのお前」(一同笑)
 

 と、いうわけで中から出て来た護衛(状況を説明するNPCが欲しかった)が情報を吐きます。
 どうやらゴロツキは『目玉ステージ』なるものを計画していた事。それを当てこんで、酒場のステージを空けてしまっている事などが説明されます。
 
 つまりゴロツキ、マリッタを脅して歌わせる事で、《夜を統べる者たち》の経営する闇酒場の出し物にする気満々でした。
 無論有名人でもあるマリッタ相手にそんな事をした場合、後々色んな問題になるでしょう。護衛は未然に止めてくれたクラウスに感謝します。
 
 しかし同時に、空いてしまったステージの穴に頭を抱えます。
 なにせ他の出し物の用意をしていなかったので、このままでは《夜を統べる者たち》が経営するこの酒場の評判にダメージが入りかねません。

 

GM/護衛:「……クラウス、恥を忍んで頼むが、少し見世物になってくれないか?」 と、護衛は暫し悩んだ後でクラウスに声をかけるよ。ちなみにケリンはマリッタを後ろに庇って、怪訝そうにその様子を見ている。

クラウス:内容次第だが……ケリンと歌姫姉妹のお姉さん、とりあえずもう無理に歌わせられるって事は無さそうなんで安心してくれ。

GM:その言葉にマリッタは安堵したように息を吐くけど、未だに続いているクラウスと護衛の話に怪訝そうに目を向けて来るね。ちなみに護衛が提案するのは、ステージ上での闘技の見せ物。地下闘技場ってやつだね。対戦相手として、今すぐタイガーが一匹用意出来るんだけど、それの相手を出来そうな奴を今すぐ用意する事は難しい事。自分なら出来るけど、自身は護衛が仕事なので、余り顔を売るのは好ましくない事なども伝えて来ます。

クラウス:ふーむ……ちなみにケリンの反応は?

GM/ケリン:「全部そっちの事情じゃないですか!」 と、憤慨しているね。要はゴロツキの暴走でマリッタに、更にはクラウスにも累が及びそうな状況なわけだし。

クラウス:うんにゃ、俺は良いぜ。それくらいなら別段問題無し。ケリン、お前が今後も私兵騎士を続けるなら、こういう場にコネがあっても悪い事にはならんから、そうガチガチに考えるな。まぁ今回は、向こうさんが悪いのは事実だがな。中には筋を通す人も居る。

GM/ケリン:「……確かに、そうですが」 と、ケリンは案外あっさり引き下がるよ。ペイトンの薫陶なのか、騎士といってもそこまでガチガチの思想じゃないみたいだね。ただし、今回は100%向こうが悪いんで、納得いかなげだけど。

クラウス:まぁ少し待っててくれ、すぐ終わらす。なぁ護衛の兄ちゃん、俺が出る代わりに俺の連れとこっちの歌姫殿に美味い料理とワインを。それくらい頼んでも良いだろ?

GM:そだね、じゃあ護衛はそれに頷いて、クラウスに重ねて礼を言った上でケリンとマリッタに非礼を詫びて、VIP席に連れて行くよ。マリッタは流されるままおずおずと、ケリンはまだ少し納得がいかなそうだけど、詫びられたら素直について行きます。

クラウス:さて、そんじゃ俺は一仕事するかー。あ、このゴロツキどーしよ。

GM:今度は相当キツい罰になるんじゃないかな。放逐されても文句が言えないレベルで。

クラウス:まぁそれは良いが、ケリンや歌姫殿が逆恨みされないようにやって貰わんとな。まぁ、恨まれるのが俺になるように、印象に残るやり方で警告したわけだけどさ。
 

◇VSタイガー◇
 
 そんなやり取りの後、地下酒場の闘技場にクラウスは出場します。
 言われていた通り、敵として出されたのはタイガー。
 そこそこ強い動物系5Lvモンスターですが……。

 

クラウス:まぁ、興業らしく艶出して行こう。芝居のかかった仕草で剣を抜いて、盾を投げ捨てるぞ。ノーガードの殴り合いの方が、興業的に燃えるだろうし。

GM:わぁ余裕。じゃあ、クラウスのパフォーマンスに観客からは歓声が上がるね。VIP席からは心配そうに見ているマリッタと、その横でマリッタを宥めているケリンが。ケリンはペイトンからクラウスの腕について聞いていたみたいだから、心配はしていない様子。

クラウス:あれか。『ペイトン様に攻撃を当てられるほどの腕前の剣士が、あの程度の敵に敗れるわけがない』と。

GM:そだね、宥められてマリッタも幾らか平静を取り戻した様子が、遠目からも分かるよ。
 

 そんな程度に、『興業としての盛り上がり』なんぞを考えて盾投げる程度には余裕です。
 先手を取ったクラウス、両手持ちしたフランベルジュで一閃。
 タイガーのHPを半分近く削り取り―――

 

クラウス:(ダイスを振る)そっちの反撃は避けた。で、2ラウンド目のこっちの攻撃だな。《マルチアクション》から『ファイアウェポン』かけて、(ダイスを振る)あ、クリティカルしてダメージ31点。

GM:うわやられた! それでタイガー倒れます。死んでないけど! 鮮やかにタイガーを倒したクラウスの手並みに、観客席からまた歓声が上がるね。

クラウス:じゃ、手を振って歓声に応えてから、ステージ上の闘技場を去るか。……一瞬で終わったが興行的にアリなのかなこれ(笑)。

GM/マリッタ:ボクシングで言う1RKOでも盛り上がる試合は盛り上がるし、良いんじゃない? じゃあ控室に戻ったクラウスの所に、ケリンとマリッタが案内されて来ます。マリッタなんかは恐縮しきりだね。 「本当にありがとうございました。あのままだったらどうなっていたか……」

クラウス:お構いなく。俺としては見知ったツラがまた何かやっていたんで、今度こそ後腐れ無く殺っておくべきかと思っただけなんで。(一同笑)

GM:セメントだなぁ!(笑)

クラウス:あ、そだ。……なぁGM、ケリンとマリッタの様子はどうだ?

GM:様子って言うと……あ、まさか(笑)。

クラウス:うん、観劇チケットのケリンのペア席の相手、マリッタに頼めないかなって(笑)。

GM:うーん……悪くないかもね。真面目で身持ちの硬いお姉さんと少年騎士か。うん、マリッタはケリンの後ろに護衛されるように立っていて、ケリンもマリッタを守るように立っています。意外と良い組み合わせかもしれない。ケリンの方はマリッタの顔を知っていた事からしても、悪い感情を抱いているわけはないし、マリッタの方も自分を護衛してくれた少年騎士には悪い印象は無いだろうしね。

クラウス:じゃあ、恩に感じるならばこれこれこういう事情で観劇チケットを捌かなきゃならんので、この少年と一緒に劇を見に来てくれないかどうかと聞いてみる(笑)。

GM/ケリン:「ちょ、クラウスさん!?」 と、ケリンが慌てるよ(笑)。

クラウス:良いじゃねーか。変装したこの人の正体見破った事から考えても、お前実はファンだろ(笑)。

GM/ケリン:あ、そうかも(笑)。じゃあケリンはそれを指摘されて、顔を真っ赤にしています。 「ま、まぁ確かに主家たるテトリィル家の関係で、マリッタさんのステージは見た事があり、素晴らしいステージだと思ったのは事実ですが……」

GM/マリッタ:で、マリッタはその言葉を聞いて、少しだけ驚いたような表情を浮かべるね。 「珍しいですね。メインボーカルの妹の方が、人気なのに」

クラウス:あれだ、ケリン少年の好みは奥ゆかしい女性なんだよ!(一同笑)

GM:うっわ良いなそれ!(笑) じゃあ、ケリン少年はそこまでは言わないけど、『マリッタさんの方が素敵でした』と顔を赤くしながら言うね。マリッタも満更ではなさそうに、少しだけ頬を染めて礼を言ったり。んで、マリッタはその話を了承して、チケットを受け取るよ。

クラウス:よっしゃ二組目!

GM:ただし、NPCミッションね。翌日の17時までに、コラーロサイド中央とゴールドコースト中央へ行って戻って来て欲しいという調査依頼です。内容は、まぁ調査と言うよりも買い出しか何かかな? 当日の予定を空けるのに必要なんだそうで。

クラウス:りょーかい。そっちは俺がどうにかする。よし、面白そうなカップルが出来た……ヴェーラ島にケリンを送り届けたら、次はマリッタのミッションを済ませよう!

GM:うん、良い組み合わせだ! おねショタ(お姉さんと少年の組み合わせ)良いよね!!(一同笑)
 

※NPC好感度変動まとめ
 マリッタ・ロヴィーサ:0→1(1D6で1だった)

 

クラウス:……助けといて好感度上昇1って、絶対これ怯えられてるよな。

GM:嬉々としてゴロツキに剣突き付けてたしね。まぁ良いんじゃない、その分ケリン少年とマリッタの間での好感度は高そうだし。
 

◆ヴェーラ島/初日 21:00〜22:00◆
 
 で、ヴェーラ島到着。
 どうやら荷物はヴェーラ自由騎士団(引退した私兵騎士団の老人で構成された自警団のようなもの)に頼まれた物だったようで、自由騎士団の詰め所に荷物を届けたケリン。
 クラウスに礼を言って、ここで別れます。
 
 時間が時間なので、NPC遭遇は無し。クラウス、翌日の宿を取る為にアルトゥール北へ向かいます。
 
※NPC好感度変動まとめ
 ケリン・ソンダート:8→11

※NPCミッション報酬
 グレイリンクスの毛皮(160G)

◆アルトゥール島北部/初日 22:00〜23:00◆
 

GM:(ダイスを振る)……あ、イベントは無いけど登場NPCはフィオナだね。これでもう一組、目途が立つかな?

クラウス:……いや。ヨークの旦那とフィオナは、悪いけど誘う予定は無い。

GM:え? なんで?

クラウス:ペイトンの旦那もその恋人―――テトリィル家の傍流だっていう女性も、社会的な立場がそれなり以上にある相手だ。冒険者辺りならまだセーフだとして、裏社会の大物が出席するのは如何にも不味い。お忍びだとしてもな。

GM:あー……なるほど。ペイトンとその恋人の立場的な問題か。それは考えて無かった。

クラウス:そういうわけで、フィオナには悪いが挨拶だけして別れよう。

GM/フィオナ:(ダイスを振る)……あ、待って。NPCミッション発生した。 「あ、クラウス。丁度良い所に……悪いけど、ゴールドコースト中央に居るであろうハンナ・ニガッタってドワーフを連れて来てくれないかな? うちのギルドのメンバーなんだけど」

クラウス:え? んー……期限は?

GM/フィオナ:「明日の17時。頼むよ、こっちは手が離せない用事があって!」 と、フィオナは拝むように手を合わせます。

クラウス:……ふむ。明日はどうせ、マリッタさんのミッションでここ戻ってこなきゃならんしな。ついでにこなせるし、まぁ良いか。引き受けた。

GM/フィオナ:「ありがとう、お礼はするよ! なんかヨークさんの護衛から連絡があって、なんとか未然に防げたけど酒場で危うく大きなトラブルが起きそうだったって……ホント悪いね」 と、いうわけでフィオナは慌てた様子で去って行きました。

クラウス:……俺が関わっていたとは説明すまい(笑)。しかし、どーすっかな。ゴールドコースト中央なら往復2時間だし、さっさと行って連れてくるか。

GM:はいはい。あ、クラウスはハンナと面識無いから、ハンナを連れてくるのにフィオナが一筆書いてくれるよ。

クラウス:へーい。
 

※NPC好感度変動まとめ
 フィオナ:8→9

◆ゴールドコースト街区中央/初日 23:00〜00:00◆
 
 で、ゴールドコースト街区到着。
 特にイベントは無く(正確には発生しかけたけど時間帯が合わず)、スリ稼業の少女ドワーフ、ハンナ・ニガッタと遭遇。
 フィオナが書いてくれた一筆を見せて、アルトゥールへ同行を要請します。
 
※NPC好感度変動まとめ
 ハンナ・ニガッタ:0→1

◆アルトゥール島北部/二日目 00:00〜07:00◆
 
 そして連れて来たハンナをフィオナに引き渡し、クラウスは翌日に備えて宿で眠る事にしたのでした―――。

 

GM:さっさと終わらせたね。

クラウス:フィオナとヨークの旦那は好きな部類の相手だが、それだけに今回は関わっても誘えない事に罪悪感があってな。さっさと終わらせて、さっさと別れたい。
 

※NPC好感度変動まとめ
 フィオナ:9→10

※NPCミッション報酬
 かぼちゃのランタン(200G)
 

二日目へ続く!

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