◆開始前に◆
 

GM:さて、残り二個の街シナリオだけど、ここで片方使っちゃおうか。折角カロルが出た事だし。

クラウス:え、なに? ユダ様また出てくるの? やっべ、シナリオ開始前にコンボレシピ復習して良い?(一同笑)

GM:いや、そうじゃなくて。“エルフ離れ”カロルの恋人である、リルドラケンの商人グラッツェが依頼人なんだよね。

クラウス:……冷静になると女ユダ様の恋人か、剛の者だなグラッツェ。(一同笑)

GM:……ベッドシーンとか想像したくもねぇや(笑)。あ、成長は?

クラウス:んー、悩ましいがスカウトを5に上げた。なるべくならコンジャを上げたかったんだが……。

GM:んー、まぁコンジャはAテーブルだしねぇ。

クラウス:でも先制判定の事もあるし、自動取得特技もあるからそこまで悪くないか。買い物は前回使った魔晶石や指輪、カードなどの消耗品の買い足しのみだが。

GM:能力成長はー?

クラウス:あ、成長は6ゾロが出たんで問答無用で精神力だった。

GM:地味にクラウス、精神力高いよね。

クラウス:優先的に精神力上げて、ボーナス4狙うのも良いかもな。

GM:だね。さて、それじゃあ今回も始めるよー。
 

名前:クラウス・ビーダーシュタット
種族:人間 性別:男 年齢:23 生まれ:冒険者
身長:185cm 体重:66kg 髪の色:銀
経歴:家族に冒険者がいる 有名人の友人がいる 育ての親に拾われた
能力値ダイス:技8 体9 心10 A8 B7 C9 D8 E6 F8
最終能力値:器用度17+2 敏捷度17+2 筋力22+2 生命力18 知力17+1 精神力22
保有経験点:380
合計名誉点:171
保有名誉点:1
HP:33+2 MP:34+2
冒険者技能:ファイター5 コンジャラー4 スカウト5 セージ4 アルケミスト1
一般技能:マーチャント5 ハンター5
戦闘特技:防具習熟/非金属鎧 武器習熟/ソード マルチアクション トレジャーハント
習得賦術:バーク・メイル
武器:専用発動体フランベルジュ+1
防具:ボーンベスト カイトシールド
アクセサリ:筋力増強の腕輪 知力増強の指輪 敏捷度増強の腕輪 渦巻き鉱のお守り 専用多機能ブラックベルト+アルケミーキット 専用赤の眼鏡
所持カード:緑Bランク5枚 緑Aランク5枚 緑Sランク1枚
所持品:冒険者セット スカウト用ツール 付けヒゲ 水袋×2 保存食5日分 マジックコスメ メイド服×2 魔晶石5点×6 敏捷度増強の指輪×2 剣の欠片×12 ヒーリングポーション×2 アウェイクンポーション×4
所持金:2757

◆拉致犯を捕まえろ◆
 

GM:さて、じゃあ場所はいつもの冒険者の店。依頼人はリルドラケンの野菜商人、グラッツェだね。クラウスが以前、ゴールドコースト外縁部で通り魔みたいな勢いで彼を狙おうとしていた強盗を斬り捨てて走り去っていった時の。

クラウス:……あー、居たっけそんな奴。

GM:まぁグラッツェは店に入って来てクラウスの顔を見ると最初はギョッとするけど、依頼の途中だったと聞けば納得してくれるよ。それに彼がクラウスを名指しで来たのは、カロルからの紹介だし。

クラウス:え。ユダ様俺をこいつに紹介したのかよ(笑)。

GM/グラッツェ:「まぁ君に依頼する事情はそういう通りだ。で、依頼内容だが……一人の農家の老人を探して欲しい」

クラウス:ふむ? ……詳しい事情を聞かせて貰うか。

GM:あいよ。じゃあグラッツェは事情は語るよ。
 

 野菜商人のグラッツェは、傷物などの商品にならない野菜を格安、或いはタダ同然で仕入れてそれを売りさばいています。
 今朝も取引農家の一軒であるカウフマン老人の元に野菜を受け取りに行ったのですが、その御老人の家が荒らされており、老人も居なくなっていたとの事。
 グラッツェにとってカウフマン老人は非常に付き合いが長く、何度も援助してくれた相手であるだけに、なんとか探しだして無事を確認して欲しいと言います。

 ちなみにカウフマン老人の農家は西トノール外縁部の外れの外れにあり、そこに農地を持っているとの事。
 待ち合わせ時間は午前5:00でしたが、7:00まで待っても老人が来なかった為、グラッツェは引き返して来て冒険者を探していたとの事です。

 

GM:ちなみに現在時刻は12:00。制限時間は48時間のシナリオとなります。

クラウス:ふむ、了解した。南斗六聖拳の一人の紹介だしな。(一同笑)

GM:え、判断基準そこ!?(笑)
 

 ―――と、いうわけで。
 農家の老人救出の為にクラウスは行動を開始します。
 ちなみにシナリオに一部改造部分があるのは、これまでのNPCとの関係などを鑑みた上での措置です。
 ご了承ください。
 
◆中央広場/初日 12:00〜13:00◆
 
 クラウス・ビーダーシュタット。
 まずは現場である西トノールへ行くべく、そちらに向かうルートを歩き始めます。

 

クラウス:そういやグラッツェ、なんか事件っぽいけど警察―――というか国軍とか神官戦士団とかには行ったのかね。

GM:そっちも行ってるんじゃないかな。その上で冒険者にも声をかけたみたいな。

クラウス:ならば良し。さっさと移動してしまうか。
 

 遭遇はリッチー・オークトリー少年とのみ。
 さらっと遭遇+会話を終え、クラウスは次の区画へ移動します。
 
※NPC好感度変動まとめ
 リッチー・オークトリー:2→3
 
◆西トノール中央/初日 13:00〜14:00◆
 
 続けてやって来た西トノール中央街区では、イベントが発生します。
 『危険な大荷物』イベント。西トノール街区にある図書館の横に、塔のように荷物が積み上げられており―――

 

GM:……あっ、出て来たNPCは国軍の“うっかりさん”ことミリアン・ホパールだ。

クラウス:うわぁ、今にも倒れそうな荷物の山+うっかりさんってもう物凄い勢いで死亡フラグゥー!!(爆笑)

GM:うん。クラウスの見ている前で、1cm程の段差に足を引っ掛けて躓いたミリアンは、転ぶまいと身体を捻って3回転半の美麗なスピンをキメながら荷物の山に突っ込みました。崩れる荷物。イッツ・ア・大惨事。あ、クラウスの方に荷物が飛んで来るかどうかは1D6振って決めてね。5か6で荷物直撃です。

クラウス:うわぁ!?(爆笑) (ダイスを振る)……あ、無事だった……が、これどうするかなぁ(笑)。
 

 美麗なスピンと共に荷物を崩壊させたミリアン。
 人的被害は彼女だけだったので、周囲の人々と協力してミリアンを掘り起こし、ヒーリングポーションを飲ませて復活させたクラウス、これ以上巻き込まれたくないのでそそくさとその場を離れたのでした……。
 
※NPC好感度変動まとめ
 ミリアン・ホパール:1→3
 
◆西トノール外縁/初日 14:00〜15:00◆
 
 そして現地到着。
 まずはカウフマン老人の家に出向いたクラウスですが、そちらは神官戦士団が調査中でしたので部外者であるクラウスは入れませんでした。
 仕方なく周辺で聞き込み調査をしていたところ……。

 

GM/デスト:おっと、以前遺跡で遭遇した顔だね。キャノンという特殊な銃の研究をしているドワーフである、デスト・フィエベネスが有力な証言をしてくれるよ。 「んん? あぁー、徹夜明けに窓を開けてぼうっとしてたら、それっぽい老人がチンピラどもに連れ去られていく所を見たなぁ」

クラウス:……助けろよ。

GM/デスト:「徹夜明けだったんで頭が回ってなくてなぁ。面目ない面目ない」 と、デストは頭を掻きますね。

クラウス:あー……クソ、まぁ良い。その手のチンピラとなると、考えられるのは《街道の紅い焔》か《夜を統べる者たち》か……だよな?

GM:だね。どちらかはこの段階じゃ分かりません。

クラウス:……位置的に近いのは北アルトゥールの《夜を統べる者たち》か。……ヨークの旦那やフィオナの縁があるが、全部が全部仁義を解する連中ってワケじゃねぇだろうしなぁ。

GM:さて、どうだろうね?
 

 ……さて、シナリオの改造点はここですね。
 実は本来は北アルトゥールを根城にするチンピラ、即ち《夜を統べる者たち》の構成員が犯人だったのですが……。
 ヨークやフィオナと良好な関係を築いている関係上、今回は犯人を《街道の紅い焔》側に変更しています。御了承下さい。
 
 ともあれ、近場であるアルトゥール北から調べる事にしたクラウスは、移動を開始します。

※NPC好感度変動まとめ
 デスト・フィエベネス:2→3
 
◆シルバーパール外縁/初日 15:00〜16:00◆
 
 イベントは時間が外れている為、発生せず(14:00までなら起こった)。
 銀真珠通り高等学校の生徒である、小さな天才タビットことリタ・フィデルと遭遇します。
 ……遭遇しただけです。
 
※NPC好感度変動まとめ
 リタ・フィデル:0→1
 
◆ヴェーラ島/初日 16:00〜17:00◆
 
 ここでランダムイベント発生。
 以前も遭遇した大酒宴会が行われている―――のですが。

 

クラウス:パス。人の命かかってるっぽいし。

GM:……まぁ、あんたならそうなるわな。
 

 素通りであった。
 
◆アルトゥール島北部/初日 17:00〜18:00◆
 
 さて、先にも言った通り、本来であればここでカウフマン老人を襲ったチンピラ達と遭遇できるのですが……。
 今回は犯人を《街道の紅い焔》側に設定した為、特別なイベントは無し。
 結果、通常通りのランダムイベントが発生します。
 
 国軍の汚職軍人アルム・モンドが悪質な客引きに絡まれている場面に遭遇するのですが―――

 

クラウス:あれって汚職軍人だよな?

GM:え? うん。

クラウス:放置で。急いでるし。

GM:……ですよねー。
 

 素通りであった。

◆ゴールドコースト中央/初日 18:00〜19:00◆
 
 そしてまさかのイベント素通り二連発の後、ゴールドコースト中央ではイベント無し。
 NPC番号100番、探し屋であるグラスランナー、エドラ・ニコ・リィノと遭遇し、NPCミッションを頼まれますが―――

 

クラウス:内容は? あ、西トノール外縁部への配達? すまん無理。他を当たってくれ。

GM:わぁー、人命かかってると本気でブレねぇこいつ。
 

※NPC好感度変動まとめ
 エドラ・ニコ・リィノ:0→1
 
◆ゴールドコースト外縁/初日 19:00〜20:00◆
 
 ―――さて、そんな調子で多くのイベントやミッションをブッチした人命最優先行動主義のクラウス。
 やってきたゴールドコースト外縁部にて……。

 

GM:(ダイスを振る)……あ、ユダ様だ。(一同爆笑)

クラウス:出た―――――っ!!?(爆笑)

GM/カロル:どうすっかなコレ。えーと、そうだ。カロルもグラッツェに頼まれて、カウフマン老人を探していた事にしよう。ではユダ様はクラウスを見付けると、小走りに駆けよって来るよ。 「クラウスか! 貴様もカウフマン老人を探しに来たのだな?」

クラウス:ええ、まぁ。……えーと、ユダ様は何をなさりに?(笑)

GM/カロル:「当然、俺様も愛しのグラッツェに頼まれてカウフマン老人の捜索に来た所だ」(一同笑)

クラウス:い、愛しの……かぁ(笑)。

GM:そのようです。ともあれユダ様はそれらしいチンピラが、カウフマン老人と思しき相手を連れ込んだらしき建物を特定しているとのことで、クラウスに一緒にその建物に襲撃をかけに行くように頼むよ。

クラウス:……え、貴方に対して俺の戦力って誤差な気もするんだけど(笑)。

GM:まぁ、そこは気にするなという事で。ユダ様に案内された先にあったのは、小さな廃屋だね。周囲には人目も人の気配も無い場所だよ。

クラウス:そりゃ好都合。どうします? ユダ様。

GM:え、NPCに判断任せるの? じゃあユダ様ブーストで突っ込んでドアを斬り裂いて突入して良い?(一同爆笑)

クラウス:うわぁ、何やってんだこの人!(笑) 奇襲もクソもあったもんじゃなくなったぞオイ!(一同笑)

GM:廃屋の中からは『ユダ様は本当に頭の良いお方』とか『ダガール!』とか『この毒でイチコロというわけよ』とか『死ね! 虫けらのように!』とかいう声と、なんか凄い人間がバウンドしているような音がし始めます。(一同爆笑)

クラウス:うわぁバスケしてやがる!!(笑)

GM:で、なんか凄いのが襲撃して来たのに焦った様子で、人族が一人廃屋の中から飛び出してくるね。どうやら犯人グループの一人のようだ。(ダイスを振る)……えーと、暴走馬車の強盗?

クラウス:今、廃屋から出て来たんだよな。馬車は?

GM:……え、えーと……廃屋の横辺りに停めてあるんじゃない? 常識的に考えて。

クラウス:……つまりこいつは今、馬車に乗って無いわけだな。

GM:……そうなるね。

クラウス:カモだな。さくっと殺るか。

GM:わぁーいコンチクショー!(一同笑)
 

◇VS暴走馬車の強盗(馬車無し)◇
 
 ……えー。
 暴走馬車の強盗はその名の通り、馬車に乗った多部位モンスターです。
 しかし常識的に考えて、家の中では馬車に乗っていないという判断から、コア部位である人間部分のみでの参戦に。
 
 で、コア部位だけで見れば、はっきり言って4Lvモンスターである『山賊の首領』と互角かやや劣る程度の性能しか持っていない敵は、きっちり3ラウンドでクラウスに片付けられました。

 

クラウス:よし、片付いたか。家の中はどうなってる?

GM:え? えーと、まだバスケやってる。(一同笑)

クラウス:……まぁ、補正かかるからな(笑)。
 

・どうも、零時です。
・格闘ゲームは連続で攻撃がヒットする(コンボする)と、コンボ補正などと呼ばれる補正が入ります。
・これは2ヒット目以降の攻撃のダメージにマイナス補正が入るという物であり、コンボ補正がキツいゲームであれば、大量のコンボ補正が入った後の攻撃は然程のダメージにはなりません。補正を無くす為には一度コンボを途切れさせる、所謂『補正切り』などと呼ばれる行為が必要となります。
・AC北斗のバスケなども、大量のヒット数が必要である為、バスケに入った後は一撃一撃の攻撃で与えるダメージは微々たるものとなり、コンボは非常に長引くのです。
・……まぁBASARAXよりは全然軽い補正ですが。

 

クラウス:ユダ様の方がまだ戦闘続いてるなら、俺はコイツから情報を引き出しておこう。縛り上げた上でアウェイクンポーションを飲ませて叩き起こす。 やいお前ら。西トノール外縁部で農家の老人を拉致したろ。何故そんな事をして、その老人はどうした。

GM/チンピラ:「へ? へ、へへへ……小遣い稼ぎって奴でさぁ。ああいう爺どもは結構金を持ってる事もあるもんで。あんな離れた場所に一人で住んでるもんだから、少しね……」

クラウス:(淡々と)そうか。で、その老人は?

GM/チンピラ:「身包み剥いで、東トノールの外れに捨てて来ました。へへ……じ、慈悲深いでしょう? だから見逃して下さいよ! なんならあの爺から剥ぎ取った物だけじゃなくて、俺らがそれまで稼いだ金とかも差し上げますから!」 と、チンピラは言うけど。

クラウス:(淡々と)背後関係とかは?

GM:無いらしいね。

クラウス:(淡々と)じゃあ首を切り落とす。

GM:うわ、容赦ねぇ!

クラウス:(淡々と)えーと、蘇生する為には頭部+脊椎くらいは無いと駄目だったはずだから、この頭はどっか人目につかない場所に捨てに行くか。

GM:更にセメントで証拠隠滅に動いてるぅー……。

クラウス:だって俺、こいつら生き残らせてそこから足ついて《街道の紅い焔》に睨まれるの嫌だもん。蘇生も不可能なようにしっかり処理しておこう。

GM:さっきまで人命最優先を叫んでた人の台詞とは思えないね。

クラウス:相手は選ぶさ。さて、ユダ様ー。情報取るだけ取ったから、そいつらも首狩り取ってくれ。首はなんか適当に目につかない場所に捨てて行こう。
 

 かくて、恐ろしい程セメントに証拠隠滅を図ったクラウス。
 刈り取った頭部はどうするか少し悩んでから、ユダ様の部下に押し付けて街の外にでも捨てに行って貰う事に。

 

クラウス:さらば首。まぁその辺の野生動物のおやつにでもなってくれ。

GM:……嫌いな相手には徹底して容赦ないね。

クラウス:小遣い稼ぎで人命奪うような奴にまで情けをかけるほど暇じゃないし、生き残らせて次の犠牲者が出たらそれ、間接的に俺がその犠牲者殺したようなもんじゃん。嫌だぜ俺そういうのは。

GM:しかも理論武装してるぅー。
 

※NPC好感度変動まとめ
 カロル・ワムデル:3→7
 
◆東トノール外縁/初日 20:00〜21:00◆
 
 そしてそのまま、ユダ様を伴って東トノール外縁部に来たクラウス。
 ユダ様はここで、二手に分かれてカウフマン老人を探す事を提案し、クラウスもそれを了承します。

 

GM:……で、これで最終イベントなんだよね。

クラウス:やけに速かったな今回。

GM:人命がかかってる時のあんたは、イベントも無視して歩くと言う事が良く分かりました。さて、それじゃあ話を進めよう。当たりを引いたのはユダ様じゃなくてクラウスの方だったようで、東トノール外縁部の端の端、もう街並みも消えているような辺りで、蛮族が荷車に乗せたカウフマン老人を連れ去ろうとしているのに遭遇します。

クラウス:蛮族!?

GM:まぁ、偵察か何かでこの街の近くまで来てた所で、思わぬ軽食を発見したって雰囲気じゃない? ほくほく顔で食糧(カウフマン老人)を乗せた荷車を引いて行くよ。

クラウス:えぇい、逃がさん! 突っ込むぞ!! ……ちなみに敵の種類は? 魔物知識判定の結果は12だが。

GM:(ダイスを振る)ゴブリンロード、か。『怒号』という特殊能力で、周囲全てのキャラの行為判定にペナルティをかける事も出来るよ。弱点は抜いてないけど正体は抜いてる。こっちもクラウスに気付いて、カウフマン老人を乗せた荷車を置いて応戦するようだね。

クラウス:……怒号を食らったらまずいな。まずはカウンターマジックで怒号対策か。
 

◇VSゴブリンロード◇

 ゴブリンロードは物理戦闘能力はほぼトロールと互角の、ゴブリンの王様です。
 先述したように『怒号』の特殊能力を持っており、これは精神力抵抗に失敗した相手の行為判定全てに3ラウンドの間-2のペナルティを付けるという強力な物です。
 敵味方の識別は出来ないマップ兵器なのですが、1対1である以上はそれも意味を為さず。
 クラウス、先手を取ってまずは『カウンターマジック』で怒号対策。
 
 そこからは地道な削り合いになりますが、ゴブリンロードはトロールとほぼ互角の物理戦闘能力を持っている上に強力な特殊能力である『怒号』を持っている半面、魔法は使えません。
 《全力攻撃》でクラウスに斬りかかり、そこそこ手傷を与えているのですが―――

 

クラウス:じゃあ俺の手番な。《マルチアクション》からのアースヒールで11点回復して、反撃で19点ダメージ。

GM:ジリ貧じゃないですかー! やだー!(一同笑)
 

 ……結局、地道に削られて削られて、お亡くなりになったのでした。
 ぐすん。

 

クラウス:ちょろいな。相性が良かったと見える。

GM:くそう。では、戦闘が終わった辺りでユダ様も慌てた様子で駆けて来ます。

クラウス:おし、ではカウフマン老人を救助しよう。

GM:うん。縛られていたカウフマン老人は救助された事で九死に一生を得ます。彼はクラウスとユダ様に深く頭を下げて感謝するね。

クラウス:気にしないで下さい。仕事ですから。

GM/ユダ様:「御老体には俺様とグラッツェの結婚式に出席して貰わないといけないからな! ああ、クラウス。貴様にも招待状を出そう! 貴様は以前、グラッツェを助けた事もあるそうではないか! 褒めてつかわす!」(一同爆笑)

クラウス:うわぁ、リルドラケンとユダ様の結婚式とか、見たいような見たくないような凄い境界線上だ!(爆笑)

GM:ともあれカウフマン老人は、ユダ様が送っていってくれるようだね。後はエピローグだけど、まぁこれといって大きなイベントがあるわけじゃないから簡潔に言うと、後日クラウスの元に、グラッツェ老人から非常に出来のいい野菜が届けられるよ。『せめてものお礼です』ってね。

クラウス:おー。それじゃ、ありがたく頂くとするか!

GM:と、言う所で今回のセッションは終了―――って、早いよ! めっちゃ早い!(一同爆笑)

クラウス:……道中のイベントを無視したり、色々好き勝手やってたからなぁ……(笑)。まぁ、お疲れ様でした。

GM:うん、お疲れ様ー。……時間余ったし、次はダンジョンかなぁ。

クラウス:オリジナルミッションとかは作らないのか?

GM:私作るの苦手だからねぇ。こういう風に既にできているシナリオがあって、それを利用するのは良いんだけど……。
 

※NPC好感度変動まとめ
 グラッツェ:1→7
  
 獲得経験点:1110点
 獲得名誉点:−(かけらはとりあえず名誉点に変えず持っている事にした)

inserted by FC2 system