◆開始前に◆
 

GM:街シナリオのサンプルが尽きかけてるので、次もダンジョンじゃ!

クラウス:合点、まぁ仕方ないわな。

GM:んで、レベルは5に上がるんだっけ。

クラウス:だな。やっとファイターを5Lvに。あと、《マルチアクション》を覚えて、器用度が上がった。

GM:あいあい、了解。《頑強》よりもマルチ先行させたんだね。

クラウス:色々考えとったが、HPが15点増えるよりも回復しながら殴れるようになった方が強い。俺は決して魔力が低い方じゃないんだ。2ラウンドあれば15点は回復出来る。

GM:オーライ、良い判断だと思うよ。強くなって来たねぇ。

クラウス:なんだかんだで、セッション数は12回だからな。そりゃ強くもならぁ。むしろまだ5Lvって辺り、ソロって茨の道だよな。

GM:ソロプレイは経験値1.5倍とかでも良かったかもね。まぁ今更だ。それじゃ、今回も始めるよー。
 

名前:クラウス・ビーダーシュタット
種族:人間 性別:男 年齢:23 生まれ:冒険者
身長:185cm 体重:66kg 髪の色:銀
経歴:家族に冒険者がいる 有名人の友人がいる 育ての親に拾われた
能力値ダイス:技8 体9 心10 A8 B7 C9 D8 E6 F8
最終能力値:器用度17+2 敏捷度17+2 筋力22+2 生命力18 知力17+1 精神力21
保有経験点:240
合計名誉点:171
保有名誉点:1
HP:33+2 MP:33+2
冒険者技能:ファイター5 コンジャラー4 スカウト4 セージ4 アルケミスト1
一般技能:マーチャント5 ハンター5
戦闘特技:防具習熟/非金属鎧 武器習熟/ソード マルチアクション
習得賦術:バーク・メイル
武器:専用発動体フランベルジュ+1
防具:ボーンベスト カイトシールド
アクセサリ:筋力増強の腕輪 知力増強の指輪 敏捷度増強の腕輪 渦巻き鉱のお守り 専用多機能ブラックベルト+アルケミーキット 専用赤の眼鏡
所持カード:緑Bランク5枚 緑Aランク4枚
所持品:冒険者セット スカウト用ツール 付けヒゲ 水袋×2 保存食5日分 マジックコスメ メイド服×2 魔晶石5点×3 敏捷度増強の腕輪×2 剣の欠片×6
所持金:4722

◆要人救出依頼◆
 

GM:さて、それじゃあ前回は討伐、前々回はアイテム捜索だったんで、今回は要人救出依頼です。

クラウス:おぅいぇー。アリッサとの食事の約束の前だな。

GM:そだね。救出対象は―――(ダイスを振る)……ギューム・オートレイユ?

クラウス:おい、お前前回ヴァンニクの風呂に居たろ。(一同笑)

GM:えーと、じゃあ『ヴァンニクの大浴場に行くと言いながら、鼻の下を伸ばして出立した馬鹿が戻って来ませんので探して下さい』という依頼で。(一同爆笑)

クラウス:未だかつてないほどにアホらしい依頼になった!(笑)

GM:依頼人どうすっかなー。こんなアホらしい依頼に金出すの誰かなー。(一同笑)

クラウス:……つーかギューム、お前もう少し真面目な理由で冒険してなかったか……?(笑)
 

※ギュームは本来、ルエガ・ペキトで消息を絶った父、或いはその遺品を探す為に冒険をしている冒険者です。
 間違ってもヴァンニクのおっぱいやお尻やふとももが目当てではありません。

 

GM:……うーん、ギュームの父親も遺跡専門の冒険者だったと言うし……そうだね、ここはレアン・シーゲル議員が依頼人としてクラウスの元に来ます。

クラウス:何故!?(笑)

GM/シーゲル:「ふむ、確かに疑問も無理も無からぬ事だな。平たく言ってしまえば、私自身はそのオートレイユとやらに興味は無い。興味があるのは、彼の父が遺した遺品だ」 と……始めちゃおう。場所はいつもの冒険者の店。冒険者の店なら奥に商談用の小部屋があるから、場所はそこかな。シーゲル議員は差し向かいで、クラウスにそう語ります。

クラウス:……遺品、ねぇ?

GM/シーゲル:「然り。より分かり易くいえば、蛮族侵攻以前のリオスとアイヤールの関係を示す公的文書らしき物が、彼の父の遺品の中に含まれていた筈なのだよ。手に入れて公開すれば、アイヤールに対してある程度の譲歩は迫れるのではないかという内容の物がね」

クラウス:遡及法みてーですね。

GM/シーゲル:「少し違うな。法律を過去にまで適用するのは愚策も愚策だが、国家間であろうと人の間であろうと、関係を作り上げるのはそれまでの行いの積み重ねだ。今は忘れられかけている、数百年前の二国の間にどのような積み重ねがあったのか。それが著しく片方に有利な関係であったなら? ほら、例えば有利であった側に譲歩を迫ることは可能。そうでなくとも、市民感情の誘導材料の一つにはなるだろう。たかが3000ガメルの依頼でそれが出てくるならば、損は無い」

クラウス:……成程。確かにまぁ、そうですね。

GM/シーゲル:「まぁ、その書類そのものに関する譲渡については、オートレイユとやらとまた交渉を行う必要があろうがな。それに関してはこちらで行おう。君に頼みたいのは、オートレイユの捜索、或いは死亡の確認だ」

クラウス:死亡の確認……ですか?

GM/シーゲル:「彼の父の遺品は常に持ち歩いているわけではなく、冒険者の店に預けているらしいからな。死亡が確認されたならば、彼が冒険者の店に預けている彼の遺品は冒険者の店預かりになる。後は冒険者の店と交渉すれば良い」 さも当然と言うようにシーゲルは言うけど、ふと思い出したように首を振るね。 「とはいえ、私としてはその小僧に関しては嫌いではない。どちらかと言えば、生きている事に越したことは無いがな」

クラウス:……はぁ。何か接点でも?

GM/シーゲル:「いや? ただ、美人の温泉妖精に釣られて戻ってこないなど、男児としては実に清々しい姿ではないか。私はそういう粋と酔狂が分かる大阿呆は嫌いではない」 シーゲルは愉快そうに呵々と笑うよ。 「故にその大阿呆、無為に死なせるには惜しかろうよ。―――ああ、そう言う意味では興味が無いと言ったのは訂正しよう。見ていて面白い輩ではある。遺跡発掘の腕は確かなようだし、子飼とするのも悪くないかも知れんな」

クラウス:うわぁー……良いなこの人、段々キャラが掘り下げられてきた(笑)。 うん、まぁ、そう言う事ならお請けしましょう。では行って参ります、シーゲル議員。

GM/シーゲル:「ああ、頼む。吉報を待っているぞ」 ……というわけで、ダンジョン突入だね。

クラウス:つーかシーゲル議員のキャラが濃くなって来たな(笑)。まぁこういうタイプは好きなんだから良いが(笑)。

GM:ケケケ(笑)。じゃ、ダンジョンマップ出しまーす。
 

◆C−3:MAP番号12『骨の通路』 経過時間@00:00〜00:30 保有DP:0◆
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□□□□
C□□★□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置

 さて、またまたまた今回もダンジョン探索の開始です。
 今回は言ってまっすぐ進んだ先にあったのは、骨の散らばる通路です。
 

クラウス:……まぁとりあえず通過してしまうか。あ、誰か人がいる可能性あるんだっけ?

GM:あー、人がいるかどうかの判定って探索しないと起こらないからね。前回出た時は多分私が処理ミスってる。

クラウス:探索しねーからなぁ、俺。
 

 ダンジョンシナリオでは時間をかけてパラグラフ内部の探索を行う事でアイテムを探す事も出来るのですが、それをやると『偶然の遭遇』が起こる可能性があるわけですね。
 ソロプレイなクラウスは可能な限り危険を避ける方向でやっている為、探索をした事は実は一度もありません。

 

GM:じゃあNPCと遭遇は無し、っと。(ダイスを振る)……壁にアロースリットがあるんで感知してね。

クラウス:ぎゃふん。(一同笑)
 

 感知に失敗したクラウス、壁から放たれた矢で12点の物理ダメージを食らいます。
 ……まぁ装甲が硬いのでかすり傷。
 あっさりと次のマップへ向かわれました。
 

◆B−3:MAP番号45『石碑の部屋』 経過時間@00:30〜01:00 保有DP:1◆
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□★□□
C□□■□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置
 
 次のパラグラフは、小さな部屋の中に四角錐の形をした石碑がある部屋でした。
 魔法文明語で書かれた文章を読むと、その言葉は―――

 

GM:『白い炎を4つ灯せば、荒ぶる力が解放される。気をつけろ、全ての灯台に火を灯す必要は無いのだから』……と、あるね。

クラウス:あぁ、氷結洞窟の種明かしか。やっぱあそこ、白4つだとロクでもねー事になるんだな。ん、もしかしてここで碑文読んだら、このダンジョン内に氷結洞窟出たりする?

GM:いや、そういうわけじゃないね。

クラウス:じゃあ単なるヒントの文章か。……まぁぶっちゃけ、氷結洞窟イベントは一回やったから、既に遅いんだがな(笑)。

GM:だね。まぁ他には何も無いから、次に行こうか。
 

◆A−3:MAP番号13『クモの巣の通路』 経過時間@01:00〜01:30 保有DP:2◆
 
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A□□★□□
B□□■□□
C□□■□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置
 
 続けてやって来たのは、クモの巣に覆われた通路。
 北にまっすぐ続いている通路は行き止まりとなっております。

 

クラウス:げっ、行き止まり。

GM:だね。ついでにこのパラグラフはモンスターと遭遇する確率もあるよ。(ダイスを振る)……うん、どーすんだこれ。ブラッディーペタルが出ました。しかも6部位。

クラウス:げっ。
 

・ブラッディーペタル。5Lv植物。ちゃんと移動力もあり、自力で動く。
・血のように赤い大きな花を持ち、その花で人や動物を食らう『人食い花』。
・……ちなみに多部位モンスター。花は3〜5輪ほど咲いており、各々が独自の部位となるのですが……。

 

クラウス:毎ラウンド、5回攻撃を食らうのか……。しかも攻撃力低くねぇしな、ブラッディーペタル。

GM:し、しかも毎ラウンド全部位が5点回復するよ! 凄いね!(一同笑)

クラウス:……どうするか少し考えさせてくれ(笑)。
 

 綿密に処理するならば、リオスのダンジョンでは敵との戦闘開始距離は5m。周囲の地形はそのパラグラフに即した物となります。
 この場合は細長い通路と裁定し―――
 
◇VSブラッディーペタル◇

 

クラウス:……よし、やろう。先制判定もとったし、弱点も抜いた。多分やってやれない事は無い。

GM:逃げる事は楽に出来ると思うけど。

クラウス:こいつ1体で6部位5Lvだから300点の経験点なんだよ!(一同笑)

GM:……あー、なるほど。PL視点で見ると物凄い美味いモンスターでもあるわけだ(笑)。

クラウス:なので、通路の長さを活かしてまず距離を取る。全力移動で50m下がって、そこで戦闘準備だ。

GM:うーん。ブラッディペダルは毎ラウンド15mの全力移動でのそのそ追いかけます。
 

 足の遅いブラッディペダルに対して、一気に距離を取ったクラウス。
 まずは火が弱点のブラッディペダルに有効である、『ファイアウェポン』を詠唱します。
 続けて次の行動で『プロテクション』。更には自分にAランクバーク・メイル。
 そこまで防御を固めた所で―――

 

クラウス:まずは確実に、花弁から潰していく。―――突撃して両手持ちした剣で花弁Aに攻撃! ファイアウェポンと弱点効果でダメージが+5点されて、出目7で24点ダメージ!

GM:うわ、一発で花弁が散った。盾持ってないけど良いの?

クラウス:多分。両手持ちだと、出目7以上で花弁を一撃で潰せるからな。盾が無くとも半分以上は避けられる計算だし、敏捷は指輪もあるし。

GM:くっ。反撃は4発で、2回当たって14点と15点だよ。

クラウス:合計7点ダメージだな。反撃の《マルチアクション》。『アースヒール』で9点治って全快しつつ、攻撃―――22点か。

GM:一撃ではやられなくても、2発食らったらやられるのが痛い……。
 

 ブラッディーペタルは麻痺毒も持っているのですが、効果時間は1ラウンドの上に累積無し。
 攻撃力は2D+8とそこそこ強力ですが、盾を捨ててもクラウスは現状で11点止めます。
 結果、なかなか押し切れずにじりじりと花弁を削られ―――

 

クラウス:(ダイスを振る)最後の花弁にダメージ26。よし、一撃だな。

GM:あー、やられた。これで花弁全部無くなったから、あとはHPは高いけど攻撃手段の無い本体だけか。もう判定は良いよ、こっちもう攻撃手段も無いから倒したって事で。
 

 そこそこ激戦でしたが、クラウス・ビーダーシュタット、ブラッディーペタル撃破。
 経験値300点となる戦闘を制したのでした―――。
 
◆B−3:MAP番号45『石碑の部屋』 経過時間@01:30〜02:00 保有DP:3◆
 
 1 2 3 4 5
A□□■□□
B□□★□□
C□□■□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置

 で、クラウスは行き止まりの探索はせずに引き返します。
 戻った先は石碑の部屋。偶然の遭遇は起こりません。
 
◆B−2:MAP番号34『ピンク色の部屋』 経過時間@02:00〜02:30 保有DP:3◆
 
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A□□■□□
B□★■□□
C□□■□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置


GM:おっと、向かった先にあるのは天井に宝珠が嵌ったピンク色の部屋だね。抵抗に失敗すると眠るんだけど―――

クラウス:赤の眼鏡があるから眠らんな。

GM:だね。抵抗の必要もねぇや。(ダイスを振る)……おっと、代わりじゃないけどNPCとの遭遇が発生。がっしりした体格の女性のエルフが、立ったまま寝ています。

クラウス:がっしりした体格の女性のエルフ? なんじゃそりゃ。とりあえず起こすけど―――
 

 遭遇したNPCはNPC番号81。“エルフ離れ”の異名を持つ、カロル・ワムデル女史です。
 がっしりとした体格の船渡しであり、恋人はリルドラケンのグラッツェ(以前出て来た野菜の叩き売り)。
 色んな意味でエルフの標準とは違う女性ですが―――

 

クラウス:がっしりねぇ。アレか。俺の脳内では既に北斗の拳的な生物なのだが。(一同爆笑)

GM/カロル:えっ。じゃあ、起こされたカロルは 「む……美しい俺の眠りを邪魔する奴は誰だ?」 と、警戒した様子で自慢の美しき拳を構えます。(一同大爆笑)

クラウス:え。北斗は北斗でもユダ様!?(爆笑)

GM:ユダ様の解説は……まぁ零時に任せよう。嬉々として書いてくれるから、きっと。(一同笑)
 

・書けと言われたので零時です。
・ユダ様。南斗紅鶴拳の伝承者であり、知略と裏切りの星である「妖星」の男。南斗六聖拳分裂の引き金となった男でもある。
・嫉妬深いナルシストでありながらも、それだけではない複雑な人物。つーか語り切れんわ、北斗読め。
・ちなみにAC北斗ではライバルキャラであるレイと並び「三強」の一角に数えられる。
・高性能な設置技とストライカーを用いたテクニカルキャラ。通常のオーラゲージとブーストゲージに加えて部下のゲージ管理があり、部下が居ないと使えない技が多かったりして、とにかく扱いが難しい。家庭版とAC版で技の性能が違う事もあり、プレイヤー人口は少ない。
・反面、使いこなせば異常な強さを発揮する為、理論値では最強との呼び名も高い。
・単体性能も高く、部下が居ないと投げを使えない等の欠点があるものの、『バリアか』ってほどの攻撃範囲と持続を持つ、一人だけ性能が狂っているバニシングストライク。並びに『立ち下段』というおかしい性能の近Bなど、実は単体性能は投げ無しなどの欠点を除けばむしろ高いと言う説もある。
・……こんな感じで良いですか、リオスGM。AC北斗についてはこの5倍は行けるぞ。

 

GM:大丈夫、ユダ様比較的中性的な面構えだから。行けるって、中性的にクドい顔だけど!!(一同爆笑)

クラウス:行けねぇよ!(爆笑) つーかクドい顔とか言ってやるなよ!(笑) エルフの女ユダ様とか誰得だよ!!(爆笑)

GM/カロル:いや居るって、ああいう顔のお姉さん! まぁカロルは周囲を見回した上で、 「……ほほう。どうやら美しい俺様を助けてくれたのか。ならば感謝せねばなるまい」 と言って、同行を提言します。向こうはクラウスの仕事を手伝う心算のようだね。 「俺様の名はカロル・ワムデル。エルフの船渡しだ」

クラウス:は、はい。俺はクラウス・ビーダーシュタット。冒険者……です。

GM:怯えてる!(爆笑)

クラウス:そりゃ怯えるわァ!!(爆笑)
 

◆C−2:MAP番号23『守られているT字路』 経過時間@02:30〜03:00 保有DP:5◆
 
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A□□■□□
B□■■□□
C□★■□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置
 
 ユダ様(違)を仲間にして進むクラウス。
 続いて到着したT字路では、通路を守るモンスターと遭遇します。
 しかしアザービースト2体が出現とダイスは仰っているのですが、クラウス魔物知識判定に失敗。

 

クラウス:(ダイスを振る)……あ、わかんね。なんだこいつ。

GM:えーと、大型化した狼に似た四本足の生物だね。なんかめっさ口が大きく開いて乱杭歯を剥き出しにしてるけど。それが4体出て来て、クラウスとカロルに2体ずつ襲い掛かって来ます。

クラウス:んー……2体って事は4Lv帯くらいの敵か? つーかこういう場合ってNPCの心配をすべきなのかもしれねーが、ユダ様が負ける絵が全く想像出来ん。(一同笑)
 

◇VSアザービースト×2◇
 
 アザービースト自体は特殊能力を何も持たない物理攻撃型モンスターです。
 攻撃力も然程でもない為、ぶっちゃけクラウスにとっては安牌な敵。
 戦闘自体はサクサクと進むのですが―――

 

クラウス:じゃあ、狼モドキBに18点ダメージ。同時にユダ様が離れた所で目の前に出した鏡を正拳で割るついでに敵を壁際まで吹っ飛ばして近Cから近Dつないで、ブーコロして近A。近Cから……えーと、コマンドがあれだから……あぁ、ダガールだ。ダガールから溜めてバニ……溜め要るよな。いや、違う。溜めた方が良いだけで別に溜めなくても良いんだ。まぁ溜めバニ。後はバニからの自動ブーストからグレイヴして……やべぇここから思い出せない。(一同爆笑)

GM:ごめん、流石に理解できない(笑)。それはどんな動きなの!?

クラウス:飛ぶんだよ! ユダ様が強く美しく空を飛ぶんだよ!!(一同爆笑)

GM:……え? あー、アレか!!
 

・どうも、また零時です。
・空飛ぶユダ様。本当に舞空術よろしくブーストの勢いで空をカッ飛んで敵を追撃するユダ様が見られるコンボである。
・難易度の高いコンボではあるが、オーラゲージを使わずに高い星取り能力+ダメージを期待できる。
・あとカッコ良い。
・ちなみにグレイヴではなく、裏回りグレイヴが正解。そこからCJブースト>J2Aが正解らしい。

 

クラウス:それで一体を撃破したユダ様、部下を使った通常投げからヘヴィで星取ってブーストしつつ鏡割るついでに敵吹っ飛ばしてブー鷹爪破斬からぁ……! 血・粧・嘴ィィィィィ! 一撃決まってラウンド取ったのはユダ様ぁぁぁぁぁぁ! キャーユダ様最高ー!!(一同爆笑)

GM:ええい落ち着け!?(爆笑)
 

 ……戦闘自体は危なげなかったのですが、クラウスのPLが異常に楽しそうでした。
 『誰得!?』とか叫んでたけど、完全に『俺得』でしょう貴様。というか部下どこから出した、ユダ様。
 

◆C−1:MAP番号52『庭園』 経過時間@03:00〜03:30 保有DP:6◆
 
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A□□■□□
B□■■□□
C★■■□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置

 

GM:このパラグラフは以前も来た、密林化した庭園だね。

クラウス:ランダムで何が起こるかだよな。(ダイスを振る)……えーと、出目3。

GM:甘い香りのするお花畑に到着するよ。精神力抵抗に失敗すると眠るんだけど……また赤い眼鏡の効果で難を逃れたか。

クラウス:今回大活躍だな赤い眼鏡。

GM:ユダ様も今回は抵抗成功としよう。ちなみに花畑の中でNPCが眠り込んでるんだけど―――(ダイスを振る)あ、ペイトンに心酔する若き騎士、ケリン・ソンダート君が寝ています。

クラウス:あぁ、見習い騎士か。……こいつ、実は見る目あると思うんだよな。あの旦那、中々の切れ者な上に腕も立つし。表面上駄目に見えるが、根の部分で相当な出来る男だぞ。

GM:確かにね。まぁケリン君は起こされると起きるよ。それで、花畑の中に美しく立つユダ様を見てビビる。(一同爆笑)

クラウス:……無理も無い(笑)。まぁ、動揺するなと言っても無理だろうが落ち着け。あれは味方だ(笑)。
 
GM/ケリン:「……どこからか鏡を取り出して、恍惚としてますけど。『花畑の中に佇む俺様―――美しい!』とか言って」(一同爆笑)

クラウス:気にするな。良いから気にするな!(笑) ……あー、それじゃあ次のパラグラフに行くぞ。

GM:あいよー。そろそろ今回の終わりが見えて来たか。
 

◆B−1:MAP番号35『宝箱のある部屋』 経過時間@03:30〜04:00 保有DP:9◆
 
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A□□■□□
B★■■□□
C■■■□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置


GM:あ、宝箱が三つ並んでる部屋です。

クラウス:おー、一人一つで山分けか。

GM:……んー、NPCにアイテム分け与えるのって、本来はこのシナリオでは想定してないんだろうからなぁ。その辺はこっちで考えるから、とりあえずどうする?

クラウス:まぁ罠と鍵調べて、開けられるもんから開けてくぞ。
 

 宝箱が3つ並ぶ、言ってしまえばボーナス部屋であるこのパラグラフ。
 調べた結果、宝箱Aは罠は無いですが鍵があり、宝箱Bは罠は分かりませんでしたが鍵はかかっておらず、宝箱Cは毒針があり鍵がかかっているという状態です。
 
 クラウス、宝箱Bは怖いので放置。(実際は警報の罠があった)
 AとCは罠解除・鍵解除の双方に成功します。
 
 結果―――

 

クラウス:(ダイスを振る)……宝箱Aからはクロースアーマー、宝箱Bからはきれいな木の葉……。(一同笑)

GM:……合計金額35ガメルか。じゃあ、ケリンとカロルは可哀そうなものを見る目で、クラウスにそれを譲る旨を言います。(一同笑)

クラウス:く、悔しくなんてないんだからねっ!!(一同笑)
 

◆A−1:MAP番号33『真っ暗な部屋』 経過時間@04:00〜04:30 保有DP:10◆
 
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A★□■□□
B■■■□□
C■■■□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置

 

GM:おっと、ルーミアルーム。

クラウス:あぁ、真っ暗な部屋か。……まぁ、敵が出ないのは以前の探索(氷結洞窟が出た時の)で分かってるしな。踏み込んでしまおう。

GM:おにょれ。では暗闇の中に踏み込んだら、暗闇の中をうろついていたNPCとぶつかるね。(ダイスを振る)……あら、レメメル・ポルクレ。

クラウス:子供タビット兄妹の妹の方じゃねーか。何しに来てんだお前。

GM/レメメル:「あ、クラウスお兄さんだ。えーとね、植物の素材を採集に来たの」 ちなみにレメメルは植物系モンスターから剥いだ戦利品を渡せば、NPCギミック達成となるね。

クラウス:……さっきのブラッティーペタルから剥いだのがあったな。んじゃそれ渡してしまおう。

GM:あいよ。NPCギミック達成だね。レメメルは大層喜んでくれます。

クラウス:そりゃ何より。んじゃ、危ないから帰るまでお兄さんかあっちのユダ様から離れないように。 
……さて、次が最終パラグラフか。
 

◆A−2:MAP番号36『檻のある部屋』 経過時間@04:30〜05:00 保有DP:13◆
 
 1 2 3 4 5
A■★■□□
B■■■□□
C■■■□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置

 

GM:えーと、それじゃあ最終イベントね。クラウスの目の前には檻の中に捕獲されているギュームと、彼を捕まえたらしき蛮族……直立した蟻みたいなのが居ます。あ、取り巻きも何匹か。

クラウス:(ダイスを振る)……あ、分からん。フォルミカ系だと思うんだけど。
 

 クラウスの予想通り、ここで出た敵はフォルミカソルジャー(6Lv蛮族)です。
 四本の腕を持ち、各々の腕に武器を持った直立した蟻のような蛮族というのが外見ですね。
 フォルミカ系は無機的な性質を持つ、生態系まで蟻のような生態をしており、基本は群れで動きます。
 まぁリオスで遭遇するのは大抵ソロで出て来ますんで、それは『はぐれ』という奴でしょうね。魔法陣でも踏んですっ飛ばされて来たのでしょう。
 今回はNPCの相手用に取り巻きも居ますが。

 

クラウス:とりあえず、おーいギューム。お前確か、ヴァンニクのおねーさん達に会いに行ったんじゃなかったか……?

GM/ギューム:「あっ、クラウスさん!? いや、おかしいんですよ。こう……ヴァンニクのお姉さんと一緒に入浴中に、思わずおっぱい揉んだら次の瞬間には甲高い悲鳴と共に後頭部に衝撃が走って意識が暗転して、気が付いたら服を着た状態で遺跡の知らない場所に投げ出されてたんです。……そこから先はこの有様で」(一同爆笑)

クラウス:そうか……服を着せられて投げ出された辺り、そのヴァンニクさんは物凄く情に篤い妖精さんだったと思うぞ。(一同笑)

GM/ギューム:「で、そのー……以前も助けられていて恐縮なのですが、今回も助けてもらえませんか」

クラウス:……まぁ俺もお前に用事があるから良いんだけどよ。お前もしかして前に蛮族に捕まってた時も、女がらみじゃねーだろな……(笑)。

GM:まぁそんなわけで、そろそろボスが襲い掛かってくるよ。取り巻きはユダ様が相手してくれるし、レメメルはケリンが守ってくれるからボスの相手頑張ってね。

クラウス:しゃーない……データ分からんのが不安だが、やるとするか!
 

◇VSフォルミカソルジャー◇
 
 さて、フォルミカソルジャーは甲殻に覆われた蟻らしく高い防御点を持ち、複数の腕に持った武器で二回攻撃をする手数もある相手ですが、いかんせん手数の代償として物理火力がイマイチ不足しています。
 毒属性の魔法ダメージを与える蟻酸を吐く事も出来るので、攻撃はそちらをメインとする事にしたのですが―――。

 

クラウス:毒吐いて来るばかりなら、生命力抵抗だから盾関係無いな。両手持ちして一気に決めに行くか。

GM:あー、その分攻撃力を上げられたか……。
 

 いかんせん、回避が低めのフォルミカソルジャー。
 半々以下でしか当たらない蟻酸での攻撃は、しかも当たっても《マルチアクション》からのアースヒールで回復される為……。
 思ったより見どころも無くあっさりと追い詰められ、撃破されてしまったのでした。
 一応HPが高かったんで7ラウンドまで粘ったが……情けないぞ6Lv。

 

クラウス:おっし、撃破完了。ユダ様の方も部下を使って投げたり部下を使って毒を飲ませたり部下を使ってダムを爆破したりして、危なげなく向こうを掃討し終わったか……。(一同爆笑)

GM:待て、部下はどこから出した。それ以上にダムはどこから出した。(一同爆笑)
 

・ダム爆破。ユダ様の超必殺技であるダム決壊のこと。
・部下であるコマクにダイナマイトでダムを爆破させ、水やら漂流物やらで攻撃する技。ダイナマイトにも攻撃判定がある。
・極めて高性能であり、切り返し、コンボでの打ち上げ、固め継続、ダウン追い討ちから起き攻めや、更には暗転中は飛び道具のモーションが止まらない現象を利用したテクニック、通称「チートダム」など非常に幅広く使える強力な技。
・持続が長くよっぽど上手く回避しない限りはガードしようが画面端送り確定。そこからのストライカーや設置を使ったセットプレイは、もはや理不尽の一言である。
・チートダムの場合はもっと酷く、暗転前にガードしてない限り飛び道具扱いのダガールの攻撃を食らい、そのままダムで画面端まで吹っ飛ばされる。ガードしていても画面端まで吹っ飛ばされる。そこからのストライカーや設置を使ったセットプレイは、もはや理不尽の一言である。

 

クラウス:俺の仕事が必要だったのかと聞きたくなる無双ぶりでユダ様が敵を倒してくれたが……檻に入れられたバカはどうするか。

GM:あ、倒したフォルミカソルジャーが鍵を落とすよ。それで開けられる。

クラウス:うし、では開けてやろう。

GM/ギューム:「ありがとう、クラウスさん。……それじゃ俺、ヴァンニクさんのおっぱいを揉みに行く系の仕事があるからこれで」(一同爆笑)

クラウス:もうくたばっちまえよお前(笑)。いや、それだと色々と不味いから、俺の今回の仕事が終わってからくたばれ(笑)。

GM:まぁそんなわけで、おっぱいソムリエなバカを回収したクラウスは街に戻ったのでした―――と。
 

◆エピローグ◆
 

GM/シーゲル:ではいつもの冒険者の店、その奥の個室にて。オープニングと同じような感じで差し向かいで話しているシーゲル議員は、事の顛末を聞いて大笑いしています。 「阿呆だな! いや、そこまで清々しいとは流石に思わなんだ! くくっ……ははははは! いや、まぁこれも男児の本懐よ。私はやろうとは思わんがな。ぶっちゃけ犯罪だし、そりゃ放り出されるというものだ」(一同笑)

クラウス:議員殿ならそこまでせんでも、勝手に女性から寄ってきそうですしね。

GM/シーゲル:「君の場合もそうだと思うがな。……まぁともあれ、オートレイユから件の公的文書を買い取る事は完了した。なに、私も方々に顔は利く方でな。高級娼館の利用券などを調達してくれてやったら、踊りださんばかりだったぞ。いや、踊っておったが」(一同爆笑)

クラウス:(がっくりと)……なんて駄目な奴だ……。

GM/シーゲル:「ふむ、良ければ君にも一枚都合してやろうか? なに、報酬とは別個にだ。面白い話を聞かせて貰った礼とでも考えてくれれば良い」 と、シーゲル議員はにやにやと笑いながら言うね(笑)。

クラウス:折角ですけどご遠慮します。……少し前ならともかく、今は体面を整えて見せたい相手が居ますんで。

GM/シーゲル:「ほう? そうかそうか、それは善き事だ!」 と、その返答を聞いたシーゲル議員は呵々と笑うよ。というかそれ、アリッサ?

クラウス:さて? アリッサかもしれないし、ジニーやメルセラのような妹分連中かもしれないな。……まぁ多分、だいたい決まってるけど。

GM/シーゲル:ほほう。 「では今の話は無粋よな。忘れてくれ、埒も無い事を言った」 と言って、シーゲル議員は席を立つよ。 「また何か頼むかも知れん。その時はよろしく頼むぞ」

クラウス:了解。政治色が濃すぎなければなんなりと。

GM:では、歯に衣を着せないクラウスの言葉を聞いて、楽しげに笑って議員は退出します。

クラウス:……良いキャラしてんなー、あの議員殿。

GM:つーか今回、登場NPCが全体に濃くなった気がする。(一同笑)

クラウス:おっぱいソムリエとかユダ様とかな!(笑)

GM:うむ、どうしてこうなった(笑)。まぁともかく、今回は終了。お疲れ様でしたー!

クラウス:うーい、お疲れー!
 

※NPC好感度変動まとめ
 
 レアン・シーゲル:9→13
 カロル・ワムデル:0→3
 ギューム・オートレイユ:4→5
 ケリン・ソンダート:3→5
 レメメル・ポルクレ:2→3
 
 獲得経験点:1590点
 獲得名誉点:−(かけらはとりあえず名誉点に変えず持っている事にした)
 NPCギミック報酬:ヒーリングポーション2個

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