◆開始前に◆
 

GM:じゃ、次は街シナリオだね。その前に成長は?

クラウス:あいよ。えーと、ファイターを4に、コンジャラーを3に上げた。これでLv3技能が3つ、Lv4技能が1つか……パーティープレイでは有り得ん程のバランス型だな。

GM:能力自体もバランス型だしね……あ、能力の成長は?

クラウス:ああ、筋力が上がった。これで20……もう少しでフランベルジュが視野に入るな。で、買い物は赤の眼鏡。ソロなんで睡眠対策は重要だと気付いた。

GM:まぁ確かに。複数人居れば起こして貰えば済むけど、ソロだとそれも出来ないからね。

クラウス:後は、前回買ったブラックベルトの専用化だな。HPが+2される。まぁ、セルにチャオズだが。(一同笑)

GM:……いや、焼け石に水って言ってやろうよ(笑)。チャオズ、ファミコン版ドラゴンボールではめっちゃ強いんだよ? あの、カードバトルの奴。サイヤ人が出て来るの。(一同笑)

クラウス:……お前、時々やたら古いゲームに無意味に詳しいよな。まぁ、成長に関してはこんな感じ。

GM:おっけー。それじゃ、始めようか!
 

名前:クラウス・ビーダーシュタット
種族:人間 性別:男 年齢:23 生まれ:冒険者
身長:185cm 体重:66kg 髪の色:銀
経歴:家族に冒険者がいる 有名人の友人がいる 育ての親に拾われた
能力値ダイス:技8 体9 心10 A8 B7 C9 D8 E6 F8
最終能力値:器用度16+2 敏捷度16+2 筋力20 生命力18 知力17+1 精神力20
保有経験点:260
合計名誉点:97
保有名誉点:47
HP:30+2 MP:29
冒険者技能:ファイター4 コンジャラー3 スカウト3 セージ3
一般技能:マーチャント5 ハンター5
戦闘特技:防具習熟/非金属鎧 武器習熟/ソード
武器:発動体スティールブレイド
防具:ボーンベスト カイトシールド
アクセサリ:器用度増強の腕輪 知力増強の指輪 敏捷度増強の腕輪 渦巻き鉱のお守り 専用ブラックベルト 赤の眼鏡
所持品:冒険者セット スカウト用ツール 付けヒゲ 水袋×2 保存食5日分 真珠のイヤリング(プレゼント用) マジックコスメ メイド服×2
所持金:1042(うち500はアリッサに渡す迷惑料)
 

◆幻獣の捕獲◆
 

GM:さて、それじゃあ街シナリオの方だね。相変わらずスタートは冒険者の店から。今回の依頼人は、クラウス……というか、ラスベートの住人ならば一方的に知ってるかもね。レリーシャ・エルセネルエ。懐かしのステファノ・ランコントルが出資するサーカス団の一員である、エルフの少女だね。若いながらもサーカスで花型を務める美少女だよ。

クラウス:ああ、ステファノは覚えてる。投機的・新奇的な投資が好きな商人だろ? ヴァンダルゴンダルと違って、こっちは成功してるけど。(一同笑)

GM:まぁ、間違ってない(笑)。で、レリーシャからの依頼はショーに使う幻獣や動物の捕獲だね。

クラウス:……街中で?

GM/レリーシャ:「ええ、その……恥ずかしながら、こちらのミスで幻獣や動物が逃げ出してしまいまして……街中に」(一同笑)

クラウス:ちょっと待て。それはまず、市民の命が大丈夫なのか!?(笑)

GM/レリーシャ:そだね、その心配は妥当だろうけど、シナリオには何も書かれてないので……大人しい性格な上にしっかり躾けられてるから、人を襲う危険はまず無いという事で。捕まえようとした場合はその限りじゃないみたいだけどね。 「……最近忙しくて、散歩とかに連れて行けていなかったので……なんというか、その……サボタージュらしいんです」(一同笑)

クラウス:……まぁ、幻獣なら分かる気もするな。知能:人間並みどころか、人間より高い奴も時々居るし。

GM:その幻獣が主導になって、動物と共謀して今回のサボタージュを計画したとか、そんな感じで(笑)。

クラウス:……そう聞くと、急にほのぼのして来たな(笑)。

GM:ボスだけ先に決めちゃおうか(笑)。……これ、最後のボス決定の際の種族指定が幻獣か動物か書いてないのは何かのミスだよね? まぁ、それを良い事に幻獣で振るんだけど……(ダイスを振る)……ケルブか。それっぽいね。
 

 ケルブは体長1mほどの羽の生えた犬の姿をした幻獣です。
 地方によっては神の使いとされる事もあり、魔法文明語を解します。
 知力は人間並です。

 

GM:じゃあ、そのケルブが動物・幻獣用の宿舎に残していた犯行声明によると、彼ら『ペットの自由と権利の保障を求め飼い主及び現代社会に断固として立ち向かい団結して戦うための決起集会』は、主におやつの増量を求めて断固として戦うそうです。(一同笑)

クラウス:何その平和な話。っていうか和解しろよ。良いじゃん、おやつくらい(笑)。

GM/レリーシャ:「駄目です、えぇと、冒険者の方。クラウスさんですね。……えーと、カロリー計算と運動のバランスを考えないと、すぐにペットも太ってしまうものなんですよ。サーカスの訓練で身体を動かしていると言っても、野生の時に比べるとどうしても運動量は落ちますしね」

クラウス:……あー、なるほど。健康に配慮するとその要求は受け入れられない、と。

GM/レリーシャ:「とか言って、このまま放置していたら市民の皆さんに迷惑です。アリッサさんに聞いたところによると、ケルブのタマに率いられた幻獣・動物たちは街中でペットのおやつ自由化を求めて街宣活動を行っているそうですし」(一同爆笑)

クラウス:なにその平和過ぎる光景!?(爆笑) うわ、すげぇ見たい!!(笑) それは凄く見たい!!(笑)

GM/レリーシャ:「とりあえず話し合いと説得はこちらでやりますので、とっちめて連れて来て下さい。……サーカスの出し物もありますので、36時間以内にお願いしたいのですが……大丈夫ですか?」

クラウス:……逃げ出した動物・幻獣の数と種類。それと場所は?

GM:えーとね。これは今決めて良いのかな。(ダイスを振る)……えーと、さっきも言ったようにリーダーがケルブ。後は幻獣がナンディン、ペガサス。動物がヴァルチャーとケラトス。……本来なら危険な動物も混ざってるけど、その辺は今回は大丈夫と言う事で。(一同笑)

クラウス:……そんな動物まで手懐けるとか、サーカス団すげぇ(笑)。

GM:場所はダイスで5箇所決めるんだよね。(ダイスを振る)……中央広場、午後の陽射し通り、ライトニング通り、西トノール中央、ヴェーラ島。

クラウス:なるほど。36時間以内にこの5箇所を巡り、動物と幻獣をとっちめれば良いんだな。

GM:そうなるね。どこに何が居るかは分かりませんよ、って事で。

クラウス:……まぁ、近場から巡って行くか。
 

◆中央広場/初日 12:00〜13:00◆
 
 さて、元のシナリオよりもかなり背景設定が生温くなった今回のミッション。
 元ミッションの場合、獰猛な筈の動物や幻獣が逃げてるのに、住人の被害やら何やらについて全く言及が無いんですよね。
 ですので、こんな感じで『本当に被害の心配の必要が無い』背景設定を付ける事で、シナリオの統合性を取ってみました。
 ……代わりにミッション全体に緩い空気が漂ってますが。
 
 ともあれ、やって来たのは中央広場。
 そこでは本来は議員辺りが演説に使う筈のお立ち台の上で、幻獣ナンディンが集まった人達に向けて、サーカスにおける待遇改善を訴えています。
 ただし、あんまりにも真っ当な要求だとPC側を躊躇させる危険がありますので……。

 

GM:知恵を得た雄牛であるナンディン、交易共通語も話せるんだよね。ではナンディンは交易共通語で、美人……もとい、美牛によるハーレムの設立を熱く訴えています。(一同爆笑)

クラウス:おやつじゃなかったのか!?(爆笑)

GM:早くも目的がずれ始めている模様。(一同笑)

クラウス:……周囲の反応は?(笑)

GM:女性の目は白いし、男性も流石にそれはどうよみたいな反応が多いかな。ただ、一部男性が熱狂的に支持してるかも(笑)。

クラウス:うっわぁー、面倒くさそう(笑)。まぁ、とりあえず割り込んでくぞ。 おーい、そこの牛! アホな要求してないで宿舎に戻れ! レリーシャが心配してたぞー。

GM/ナンディン:「黙れ! 美牛千頭によるハーレムの設立が達成されるまで、私は退かぬ! 媚びぬ! 顧みぬ!!」(一同爆笑)

クラウス:おい、やわらか聖帝自重しろよ!(爆笑)
 

※やわらか聖帝とは、北斗の拳……より正確に言うならば、対戦格闘ゲームの北斗の拳関係のスラングです。
 聖帝サウザー。構えを持たない制圧前進の拳である南斗鳳凰拳の使い手である彼は、『退かぬ媚びぬ顧みぬ』の精神そのままに、非常に高い攻撃力を持つキャラクターです。
 その反面として弱点である最低ランクの防御性能を持っている為に、『攻めてる間だけ強キャラ』などとも呼ばれます。
 そしてそんな彼を表現するスラングの一つとして生まれたのが、『やわらか聖帝』という言葉です。
 防戦に回ると低い防御力・ガードランク・気絶値から即死が見える、そんな彼を皆さんも愛着を持って呼んであげましょう。『やわらか聖帝』、と……。

 

GM:(ダイスを振る)……ちなみに、野次馬の中に見知った少女―――に、良く似た別の誰かが居るね。

クラウス:ん?

GM:エル・メインは覚えてる? 聖銅天使学院の生徒である、弱気なエルフの少女。彼女そっくりだけど、獰猛な笑みを浮かべた少女が群衆の中に居るね。

クラウス:うわ別人っぽい。何だ、誰かがエルに変装してるのか?

GM:いや。バラしちゃうけど、エルの双子の姉であるアエラ・メインだね。エルとは正反対に勝気な少女だそうです。ちなみにエルと双子の入れ替わりを利用した悪戯をよくやっている模様。彼女の押しの強い性格に、エルが押し切られる形みたいだけどね。

クラウス:ふーん……まぁ、それは良いとして。とりあえず変な演説をしてるエロ牛を叩きのめすか。

GM:そだね。牛も邪魔されるなら実力行使でクラウスをのして、演説を続ける気満々みたいだし。 
 

◇VSナンディン◇
 
 ナンディンは人間並みの知能を持ち、真語魔法を使いこなします。
 反面、物理戦闘能力は然程高くはなく、強いて言うならば防護点が5点とこのレベル帯にしてはやや高い程度でしょうか。命中は5、回避は4と、その辺の能力はむしろ低いです。
 命中7、回避8、防護点9のクラウスを相手取るには、正直言って不足に過ぎます。
 
 結果、当然の如くナンディンは物理戦闘を避けて、魔法で攻撃を行う事になります。
 近接戦でリープスラッシュを乱打するナンディンVS剣で切りかかるクラウス。
 一応クラウス、精神抵抗力は高めで7。しかしナンディンの魔法の達成値は固定で13なので、余り油断は出来ません。
 2発は抵抗するも、3発目で抵抗失敗。12点のダメージを食らいます。

 

クラウス:ヤバいヤバい! 今のが回ったら涅槃が見えてた……。

GM/ナンディン:「ふぅーははぁー! 力こそ正義! 良い時代になったものだ!」

クラウス:おいお前さっきのやわらか聖帝風発言と言い、やっぱり世紀末出身だろ!!(笑) ええい、向こうのHPを考えるともう一発殴れば確実にカタがつく。ここは殴るぞ!(ダイスを振る)よし、当たってダメージ11点!

GM:ん、これで倒れたね。周囲の野次馬から歓声が上がります。

クラウス:応える余力も無いぞ(笑)。とりあえず自分の回復だな。

GM/サーカス団員:はいはい。ちなみにナンディンはどこからともなく現れたサーカス団員の手によって、運ばれて行きます。 「イー!」 とか言ってる。全身タイツで。(一同笑)

クラウス:……どういう集団なんだ、そのサーカス団(笑)。まぁ、とりあえずここはこれでOK、と。

GM/アエラ:……と、言ったところでアエラが近付いて来るね。満面の笑みで、 「クラウスさん、流石です! 覚えていますか? 私です、エル・メインですよ」(一同爆笑)

クラウス:ちょっと待て偽物!?(爆笑) ……あぁ、エルか。久しぶりだな。……あれ? 俺がやったイヤリング、今日は付けてないんだな。

GM/アエラ:そう来たか。アエラは一瞬驚いたような表情になるけど、すぐに元通り猫を被るよ。 「ご、ごめんなさい。今日はちょっと忘れちゃって……」

クラウス:はい、偽物。……まぁ、さっき群衆の中に姿を見付けた時にエルとは大分雰囲気違ったからブラフをかけてみたんだが……お前誰だ?(一同笑)

GM/アエラ:「げっ……何よ、今のイヤリング云々はブラフ? 道理でエルから聞いてない話だと思ったわ……」 と、溜息を吐くよ。ちなみに素に戻って、傲岸不遜というかそんな感じで胸を張るね。 「……はじめまして、冒険者クラウス・ビーダーシュタット。……で、間違ってないわよね?」

クラウス:正解。……んで、お前は?

GM/アエラ:「私はアエラ・メイン。エルの双子の姉よ。で、ビルジニーの友達。……貴方の噂は聞いてたわ、冒険者」 口の端を吊り上げた肉食獣のような笑みを浮かべるね。エルが兎だとしたら、こっちは少しばかり凶暴な山猫か何かかな。

クラウス:ジニーとエル、か。……ロクな噂が流れてそうにないな。

GM/アエラ:「評判は悪くはないわ。エルとは繋がりが薄いでしょうけど、貴方はジニーとは割と仲が良いでしょう? あの子が気にかける男、どんなものか興味はあったの。……いきなり双子の入れ替わりが見抜かれるとは驚いたわ」

クラウス:……まぁ、GMがメタ情報流してくれたおかげなんだけどな(笑)。

GM/アエラ:それを言っちゃお終いだよ(笑)。 「……で、まぁ……しょうもない騒ぎが起こってると思ったら、その二人から聞いていた容貌まんまの冒険者が来たじゃない。これはチャンスだと思ったんだけどね」

クラウス:そいつぁどうも。で、俺は眼鏡に適ったかい?

GM/アエラ:「さてね。初見で男の評価を決めるほど、尻軽じゃないつもりなの」 そう言って、にやりとサディスティックに口元を歪めるよ。 「……けどま、面白いとは思ったわ。うん、悪くはないわね」

クラウス:うわぁ……こいつ、ジニーやアリッサ以上にブラックな性質の持ち主だ(笑)。 ……まぁ、然様か。そいつは良かったが、俺はもう行くぞ。サーカスからの依頼で、逃げ出した幻獣や動物を捕まえて回ってるんだ。これ以上お前に付き合ってる時間が惜しい。それともまだ何か用事があるのか?

GM/アエラ:んーと、その聞き方だとNPCミッションが何かあるか聞いたとして扱うよ。半々でミッション発生……(ダイスを振る)あ、出た。内容は『調査』で、目的地が午後の陽射し通りか……。 「一応、あると言えばあるわ。午後の陽射し通りでも、この騒ぎの延長線上と思しき事件が起きている。……そっちに行ったなら、結果を私にも伝えて貰える? 興味があるのよ」

クラウス:……体の良いパシリじゃね、それ?(笑)

GM/アエラ:「考え方次第ね。お礼は出すわよ?」

クラウス:……ま、良いだろ。ルール的には一度午後の陽射し通りに行った後、ここに戻ってくるだけだしな。然程の手間の差はない。

GM/アエラ:「ありがと。それじゃ、用事の関係で私は後6時間くらいはここに居るから。その間に宜しくね」 と、アエラは笑って去って行くね。

クラウス:……さて、回復を済ませたらこっちも移動するか。次は……それこそ、午後の陽射し通りだな。

GM:はいはい、それじゃ――――。
 

※NPC好感度変動
 アエラ・メイン:0→4

◆午後の陽射し通り/初日 13:00〜14:00◆
 

GM:午後の陽射し通りに出現するモンスターはヴァルチャーだね。じゃあヴァルチャーは、午後の陽射し通りにある紫露草女学院の女子寮からパンツを盗んでる。(一同爆笑)

クラウス:だからどうなってんだこのサーカスの動物どもはァァァァァァァ!!(爆笑)

GM:(ダイスを振る)……登場キャラはトンミ・モグバード。どうやら通りがかりでこの惨状を呆然と眺めている模様。(一同笑)

クラウス:……惨状て(笑)。

GM:日頃お嬢様然としている紫露草女学院の生徒たちが、お嬢様らしさを捨てて叫びながら全力でヴァルチャーを追いかけまわしています。ちなみにヴァルチャーの足には、何枚ものパンティー。(一同笑)

クラウス:関わりたくねぇー……(笑)。 よぉ、トンミ……。

GM/トンミ:「あぁ、クラウスか……凄いな、あの惨状」(一同笑)

クラウス:……確かにな。惨状過ぎて言葉も無ぇよ。っていうか、あの飛んでる鳥をどうすれば捕まえられるんだ?(一同笑)

GM:……あー、確かに(笑)。それじゃ、一人のキャラに登場願おっか。

クラウス:……ん?

GM/メルセラ:「ぜぇっ、はぁっ……お、お待ちなさい馬鹿鳥! わたくしの下着を……!!」 とか言いながら先頭でヴァルチャーを追い掛けているメルセラ。で、流石に疲労して足を止めた所で、見物してたクラウスと目が合うね(笑)。

クラウス:げっ(笑)。

GM/メルセラ:「クラウス!? 何でここに……いえ、そんな事より。見ているなら手伝いなさい、この粗忽者!!」 と、メルセラがやり場のない怒りを向けて来るよ。

クラウス:いや、まぁ、俺は俺の目的もあるから手伝うに吝かじゃあないけど……大丈夫かお前?(笑) とりあえず、呼ばれたなら敷地に入ってそっちに近付くぞ。

GM/メルセラ:「……捕まえて戦闘になれば或いは、なのですが……逃げに徹されると鳥相手だと如何ともしがたいですわね」 と、悔しそうに舌打ちします。

クラウス:……景気良く上空を飛んでるわな。ソーサラーでもあるメルセラがエネボも撃たないって事は、射程外か。

GM/メルセラ:あ、そうだね。そうなるか。上空を旋回してる感じかな。 「……せめて、この近くまで降りてくれば……」

クラウス:………かと言って、飛んで逃げ去るでもなく上空に居る、か。多分アレは、新たな獲物を狙ってるんだな。

GM/メルセラ:「エロ鳥……」 メルセラは吐き捨てるね。

クラウス:だが、好機でもあるな。メルセラ、下着を出せ。(一同爆笑)

GM/メルセラ:「な……何をほざいていますかこのド畜生がァァァァァ!!」 はい、メルセラパンチ!(一同笑)

クラウス:ぐぉっ!?(爆笑) 違う、上空のアレを誘い出す為の餌として必要だと言っただけの話だ!(笑)

GM/メルセラ:「あ……成程。ですが言い方という物があるでしょう!」 と、顔を真っ赤にして怒るね。で、周囲を見回すんだけど……他の女生徒たちは殆ど体力を使い果たして座りこんでいるか、諦めたか。状況を打開する為には自分がどうにかするしかないと思ったのか、メルセラは真っ赤な顔で決然とした表情を浮かべるよ。 「……10秒ほど、向こうを向いていなさい。こちらを見たら殺します」

クラウス:……あーい。

GM:で、言われた通りに向こうを向いていると、僅かな衣擦れの音の後、振り向いて良いと許可が出ます。振り向くと、全力疾走でヴァルチャーを追いまわしていたせいか、汗で少し湿った純白のパンティを手にしたメルセラが茹でダコのような顔で少し内股になって、落ちつかなさげに太股をすり合わせながらそっぽを向いてるね。

クラウス:なぁ、GM。一応生物学上は女。何でお前はそんなにパンツとメルセラの描写に気合が入っているんだ。(一同爆笑)

GM/メルセラ:ノーコメント(笑)。 「こ、これを餌にすれば本当に来るのでしょうね……!?」 と、涙目で顔を真っ赤にしてプルプルしてる。

クラウス:……なぁ、メルセラ。

GM/メルセラ:「なんですかっ!」

クラウス:別に今着てたのを脱がなくても、寮にある予備とかを持ってくれば良かったんじゃね?(一同笑)

GM/メルセラ:「あっ……そう言えば……!!」 と、メルセラが言った直後。物凄い勢いで、ヴァルチャーがそのパンティ目がけて降下して来るよ。(一同笑)

クラウス:うっわぁ、やる気十分(笑)。まぁ、一度乱戦に持ちこんでしまえばこっちのモンだ! 移動に対抗して、接近して来たら乱戦宣言!

GM:うん、じゃあヴァルチャーは割り込んで来たクラウスに対し、『邪魔するなこの野郎!』って感じで攻撃を開始するよ。

クラウス:ハッ、やってみろ鳥類!
 

◇VSヴァルチャー◇
 
 ……圧勝でした。
 物理攻撃手段しか無いヴァルチャーが相手をするには、クラウスの防御・回避能力の壁は厚すぎたともいえます。
 多少手傷を受けるも、終始優勢で戦いを進めたクラウス、6ラウンドでヴァルチャーを撃破します。

 

クラウス:勝利……したのは良いけど。下着類はどうなった?(笑)

GM:じゃあ、ドロップ品であげる。(一同爆笑)

クラウス:いらねぇよ!!(爆笑) 女生徒達に返すぞ(笑)。

GM:じゃあ、女生徒たちはクラウスに感謝してくれるよ。彼女達が尊敬する生徒会長であるメルセラが信頼している様子もあるし、一度クラウスはこの学校を守る為に戦ってるしね。

クラウス:冒険者っつーから、『どこの者とも知れぬ馬の骨』的な扱いされるかと思ったが……そうでもないんだな。

GM:この街、割と『困ったら冒険者』って傾向が強いしね。物珍しげな視線を向けられる事はあるけど。

クラウス:……で、メルセラはどうなってる?(笑)

GM/メルセラ:「そうですわ、持ってくればよかったのに男性のすぐ傍で生着替えとか淑女の風上にも置けない事を……先程までのわたくしはどうかしてたのですわ、あれじゃあ完璧なる乙女というか完璧なる痴女というか、あうあうあうあうあう」 って感じで、脱いだパンツを手にしたまましゃがみ込んであうあうしてる。(一同笑)

クラウス:良いからパンツはけよ。(一同笑)
 

 で、クラウス。そんなどうしようもない状態のメルセラを女生徒達に任せて、とっ捕まえた鳥をサーカス団員達(どこからか出現)に押し付け、アエラからのミッションを達成する為に中央広場に戻ります。
 
※NPC好感度変動
 メルセラ・クレサンス:13→16
 トンミ・モグバード:10→11
 
◆中央広場/初日 14:00〜15:00◆
 
 さて、中央広場に戻ってきたクラウス。
 ここでアエラにNPCミッションの達成報告をするのですが。
 ランダムイベントが発生します。
 イベント内容は――――よりにもよって『悪い風』。
 シャントの時にも発生した、強制的に護衛のNPCミッションを依頼される物です。
 まぁ、中央広場でランダムイベントが発生した場合、1/3でこれなのですが……。

 

GM:……神は言っている、アエラのターンはまだ終わっていないと。

クラウス:なんやねん、いきなり(笑)。

GM:いや、ランダムイベントの関係で。『悪い風』だから、護衛のNPCミッションが発生するんだよね。……まぁ折角だから、まだ構想段階のオリジナルミッションの布石に使わせて貰おうか。クラウスが戻ってくると、中央広場は騒然とした雰囲気になってるよ。

クラウス:騒然とした雰囲気?

GM:うん。見やると、中央広場には二時間前には無かった幾つかの死体が転がっていて、その周囲を国軍兵士などが慌ただしく駆け回っている。……死体は全部、蛮族だね?

クラウス:……どういう事だ? こんな街のど真ん中に……。守りの剣はどうなってんだ。

GM/アエラ:ああ、守りの剣の影響は少なそうな、妖魔種の小物ばかりだね。ゴブリン、ボガード、レッドキャップ。そんな所。で、訝しがってるクラウスに後ろから声がかかるよ。 「……水路から、いきなり上がって来たのよ」

クラウス:アエラか。そっちに振り向くぞ。

GM/アエラ:「まぁ、中央広場なんて場所だしね。国軍や、他にも戦える人が協力してどうにかしてくれたわ。こんな場所にわざわざ出て来るなんて、間抜けよね」 アエラは気丈に笑ってるけど、良く見ると少しばかり顔が青いね。 「で、今さっきまで怪我した人の搬送とか色々あったのよ。終わってから来るなんて、使えないわね」

クラウス:……もしかしてこいつ、怪我人の手当てとか手伝ってた?

GM/アエラ:そうかもね。怪我人の治療を手伝ったせいで、服や顔に少し血が跳ねてるかも。 「この服だってお気に入りだったのに、もう着れないじゃない。全く、ついてないわ」 とか言いながらも、僅かに震えてるかも。

クラウス:……そうか。怖かったろうに頑張ったな。

GM/アエラ:「こっ……怖くないわよ! 少し驚いただけ!!」

クラウス:まぁ……そう言うならそれで良いか。とりあえず、少し移動しよう。頼まれてた件の報告もしたいしな。歩けるか?

GM/アエラ:「だから! なんともないって言ってるでしょ!」 と、クラウスの言葉に噛みつきながらも、ちょっと躓きそうになりながら、ちゃんと自力で歩いて付いて行くよ。……って、どうするの?

クラウス:まぁ、中央広場ってくらいだし、腰を落ちつけられる場所くらいあるだろ。荒事経験も無さそうなのに、踏みとどまって怪我人の治療とかを手伝ってたってんならそれに報いてやりたい。温かい飲み物でも飲めば、少しは落ち着くだろうしな。あ、もう怪我人とかは居ないのか?

GM:流石にもう神官戦士団とかが来てるから、治療が必要な人はそっちで治療して貰ってるね。後はまぁ、この辺は観光スポットも兼ねてるから、騒ぎの中心から離れた所にある喫茶店辺りに移動したって事で良いかな?

クラウス:じゃあ、それで。とりあえず10G程払って、適当に温かい飲み物でも二人分頼む。 ……まぁ、温かい飲み物でも飲めば少しは落ち着くだろ。さっきの依頼の報告はそのついでにって事で。

GM/アエラ:「だから、私は大丈夫だって言ってるでしょ!」

クラウス:じゃあ俺が飲みたいから付き合えって事で。……んでまぁ、紫露草女学院の方でもアホな動物が暴れてたが……報告する空気でもないか?

GM/アエラ:「……聞く」 と、運ばれて来た温かいミルクティにちびちびと口をつけながら、アエラは言うね。さっきまでの血生臭い事から気を紛らわせたいって面もあるかも。

クラウス:じゃあ、一通り説明してNPCミッションを終わらせよう。……アエラは落ち着いたか?

GM:そだね、表面上に先程までの件に対する怯えとかは残ってないように見受けられるよ。ラクシアは現代社会とかに比べると、そういう荒事も身近だろうしね。いきなり巻き込まれて怯えていただけで。

クラウス:まぁ、大丈夫になったなら良いか。……でも護衛の依頼が発生するんだっけか?

GM:そだね。その前に、その前のNPCミッションの報酬渡してしまおうか。(ダイスを振る)……1点の魔晶石だね。

クラウス:@の表なら1点魔晶石は別にハズレじゃないな。貰えるなら貰っておこう。

GM/アエラ:「これが、わざわざ午後の陽射し通りまで行ってくれたお礼よ。……それと、もし良ければお願いしたい事があるんだけど」 と、アエラはここで「護衛」ミッションを頼むね。ぶっちゃけ、さっきの騒動のせいで内心怖くなってる。

クラウス:……強気なくせに意外と臆病なのか(笑)。

GM:根っから肝が据わってるのは、ヒロイン陣ではアリッサが筆頭だろうね。次点でジニーかメルセラだと思うよ。(ダイスを振る)……んで、「護衛」依頼の内容はコラーロサイド中央部まで。家がその辺なのかな?

クラウス:すぐ近くじゃねーか(笑)。まぁ、分かった。どうせすぐだし、引き受けよう。

GM/アエラ:「……ありがとう。助かるわ」

クラウス:なんの。……それじゃ、もう行けるか?

GM/アエラ:「せっかちね。……まぁ、良いわ。お茶ありがとう。美味しかったわよ」 と、アエラは笑いながら席を立つねー。 「それじゃあ行きましょうか。私のエスコートを出来るのだから、光栄に思いなさい?」

クラウス:……へいへい、お姫様。 じゃあ、頬を掻きながら付いて行くか。
 

※NPC好感度変動
 アエラ・メイン:4→7
 
◆コラーロサイド中央/初日 15:00〜16:00◆
 
 さて、そんなわけでやって来ました。
 コラーロサイド中央街区は、宿屋街と高級住宅街がある街区です。
 恐らくアエラとエルの家は高級住宅街にあるとGMは判断。
 どうやらちょっと良い所の娘さんなのかもしれません。
 
 で、遭遇NPCはシャント・カロットフェスト。
 ランダムイベントはありませんが、用事(NPCミッション)を頼まれます。
 今回は何ともNPCミッション率が高いです。

 

GM/シャント:「む、クラウス。……もしかして逢引の最中か? 少し頼みたい事があったのだがな」

クラウス:おー、シャントか。こちらのお嬢さんを家まで送って行く途中だ。少しなら時間はあるぜ?

GM/アエラ:「……まぁ、別に良いけどね。知り合い?」

クラウス:貿易省の知恵兎、シャントさ。前にちょっと知り合いになった。

GM/アエラ:「シャント……って、貿易省の重鎮じゃない!? 変に人脈があるわね、あんた……」 と、アエラは流石に驚いた様子だね。シャントはそれを見て、肩を竦めているよ。

GM/シャント:「まぁ、本題に入るぞ。少々私だけでは手が回らなくてな。君に頼みたい事がある。ライズハイ外縁と西トノール中央……この二箇所に出向いて、私が指定する商家から流通情報を貰って来て欲しい。期間は明日の15時までだ」 具体的には、まぁ調査IIの依頼だね。

クラウス:……そりゃ別に良いけどよ。役人を使うのじゃ駄目なのか?

GM/シャント:「……些か気になる事がある。コルニカには話は通してあるので、前回の一件のように私が悪い方向で何かに関わっているわけではないよ。むしろその逆だ」

クラウス:……ふむ、内偵中って所か。了解した、明日の昼までなら時間的余裕もあるしな。請け負おう。

GM/シャント:「助かる。―――ああ、そうだ。クラウス」 と、立ち去り際にシャントはクラウスの方に肩越しに振りかえるよ。 「……この件、君がアリッサに依頼している以前の件の調査と、どこか繋がりが見える。念の為、覚えておいてくれ」

クラウス:じゃあ、その言葉に驚いたような表情を浮かべよう。 ……了解、覚えとく。ありがとうな、シャント。

GM/アエラ:シャントは応えず、軽く手を振るだけだね。で、それを見送ってからアエラが呟くよ。 「……アンタって、ジニーから聞いてた以上に人脈広いのね」

クラウス:どんな噂が流れていたのか気になるな……(笑)。で、お前はどこまで送って行けばいいんだ?

GM/アエラ:「こっちよ。もうすぐ」 と、アエラの先導で高級住宅街を歩いて、その中の一件の前で彼女は立ち止るね。 「……うん、ここ。ありがとうね、良かったらお茶でも飲んでく?」

クラウス:あー……他に請けた依頼もあるし、遠慮しとくわ。しっかしお前、良いトコのお嬢さんだったんだな。お嬢様とでも呼んだ方がいいか?

GM/アエラ:「そういう呼ばれ方は嫌いなの。やったら怒るわよ?」 と、アエラは睨んで返すね。

クラウス:へいへい。それじゃ、またなアエラ。

GM/アエラ:「あ、うん……またね、クラウス」
 

※NPC好感度変動
 アエラ・メイン:7→12
 シャント・カロットフェスト:13→14
 
◆コラーロサイド外縁/初日 16:00〜17:00◆
 
 で、一旦シャントの依頼を優先する事にしたらしきクラウス。
 ライズハイ外縁を先に回る事に決めたようです。
 その途中で立ち寄ったコラーロサイド外縁ですが、特にランダムイベントもNPCミッションも無し。
 歩いていたレメメル・ポルクレと会話を交わした程度でした。
 
※NPC好感度変動
 レメメル・ポルクレ:1→2
 
◆ライズハイ外縁/初日 17:00〜18:00◆
 
 で、ライズハイ外縁。
 シャントから指定された店に、シャントの紹介状を持って行き、帳簿を預かるクラウス。
 これでNPCミッションはあと1箇所です。
 
 またヴァンダルゴンダルが変な商売を始めていましたが、着ぐるみ姿でいかがわしい店のビラをまくリルドラケンの姿を遠目から見ただけで終わったクラウス。
 まさかの『近寄り難い』宣言。
 ……会話も無かった為、好感度上昇とかも無く終わりました。
 いやまぁ、良いけど。
 
◆コラーロサイド外縁/初日 18:00〜19:00◆
 
 コラーロサイド外縁部は17:00までしかNPCとの遭遇は起こりません。
 ランダムイベントが起きれば別なのですが……。
 そんなわけで、遭遇も無くクラウス、次なる動物or幻獣が居るらしきライトニング通りへ移動します。
 
◆ライトニング通り/初日 19:00〜20:00◆

 

クラウス:ここがあの女のハウスね!!(一同笑)

GM:ちゃうわ(笑)。えーと、ライトニング通りではペガサスが暴れているね。具体的には、売り物の野菜を齧ってる。すぐ横にはそれを止めようとして返り討ちにあったと思しきバルガンが転がってるね。

クラウス:おーい、自称『神になる男』……ペガサスに負けてどうするよ(笑)。

GM:八百屋もどうにかペガサスの横暴を止めたがっているようだけど、まぁ、5Lvモンスターだしねぇ。一般人に止めと言う方が無茶というか、多少訓練を受けた程度の一般兵でも駄目なレベルだよね。

クラウス:うーむ、これは後でサーカス側から補填して貰う必要があるよなぁ、この辺。まぁ良い。とりあえず、そこの馬! サーカスから依頼を受けて来たんで、適当に成敗いたす!(一同笑)

GM:……なんという雑な名乗り(笑)。
 

◇VSペガサス◇
 
 命中・回避が高いものの、攻撃力と耐久力はヴァルチャーと互角程度のスペックのペガサス。
 このままぶつかり合えば、お互いに当たり難い攻撃による削り合いという、物凄いグダグダ展開になるのが目に見えています。
 その結果、クラウスは初手で回避を捨てて『ファナティシズム』を詠唱。
 クラウスの命中が9、回避が6。ペガサスの命中が8、回避が7。結構ノーガードに近い殴り合いになりました。
 
 結果、防御力に優れるクラウスが、単純な攻撃力ではヴァルチャー以下であるペガサスの攻撃を凌ぎ切り勝利。
 やっぱり、単純物理防御力が堅いので、命中・回避重視のモンスターでは相手になりませんね。
 同じ5Lv物理型でもボガードトルーパーくらいの火力があれば、話は違うのでしょうけど。

 

クラウス:勝利! ……で、バルガン大丈夫か?(笑)

GM/バルガン:「む……クラウスか。すまない、大丈夫だ」 と、バルガンは身を起こすよ。 「……だがしかし、いずれ神になる身として頼まれていた用事が幾つかあるのだが……この一件で少々時間を食い過ぎてしまった。すまないが、クラウス。手を貸してくれないか?」 ……あ、ちなみにNPCミッションね。

クラウス:今回多いなぁ、NPCミッション。

GM:文句はダイスに言え。ちなみに仕事内容は、中央広場への配達依頼。タイムリミットは9時間だね。

クラウス:……まぁ、分かった。引き受けよう。物のついで、という事になりそうだが。

GM/バルガン:「頼まれてくれるならば否やは無い。お願いしよう」 と、いうわけでバルガンは小包を手渡すね。多分、神云々関係無しに雑用頼まれたんだと思われる。(一同笑)

クラウス:……そんな事だろうと思ったよ(笑)。

GM:あ、ちなみに届ける対象は、その場所に居るNPCからランダムで選ばれるから。(ダイスを振る)………ケリン・ソンダート(NPC番号:89)かぁ。ペイトンに心酔する、若き騎士見習いだね。周囲の人達曰く、『私生活は真似るな』。(一同笑)

クラウス:あぁ、ソンダート家の……。しかし、バルガンとどんな繋がりが?(笑)

GM:……ペイトン辺りが面倒臭くなって、バルガンに用事を頼んだんじゃない?(笑)

クラウス:……心酔する相手から渡される筈の品が、自称神になる男を経由して一般冒険者に来て、そこから渡されるのか。不憫な……。(一同笑)
 

※NPC好感度変動
 バルガン・コクスクロス:5→7
 
◆西トノール外縁/初日 20:00〜21:00◆
 
 そして、用事の多い(サーカスの動物と、シャントの依頼の対象が居る)西トノール中央へ移動する為、まずは西トノール外縁部に到着したクラウス。
 たまたまやって来た所で、西トノール街区外縁部の更に外縁の方で騒ぎが起こっています。
 ランダムイベント、『外からの危険』ですね。
 モンスターが街の外から襲撃して来た、或いは迷い込んで来てしまったというイベントです。
 当然の如く、戦闘が発生します。

 

クラウス:うぉ、何が来てるんだ?

GM:んーと、(ダイスを振る)……山賊の首領(4Lv、人族)? 成程、盗賊かぁ。あ、ちなみに人々は慌てて逃げ惑っており、その中にはブレット・ベラミーも居るね。

クラウス:そういや最近会ってなかった名前だな。おーい、ブレット。大丈夫かー?

GM/ブレット:「はははは、良い所に来たじゃないかクラウス。たーすけてーぇ!!」 と、バラを咥えながら走っているブレットの弁。(一同爆笑)

クラウス:……お前実は、結構余裕あるだろ?(笑)
 

◇VS山賊の首領◇
 
 山賊の首領はペガサスとは違い、高い攻撃力を持っています。
 1レベル上のペガサスの攻撃力が2D+5。山賊の首領は2D+7に加えて≪全力攻撃≫で+4ですね。
 クラウスの防御力と言えど、当たればタダでは済まない威力です。
 ……ええ、当たれば。

 

クラウス:(ダイスを振る)出目5。避けた。(一同笑)

GM:その出目で避けるんだもんなぁ……。

クラウス:で、こっちの反撃だな。(ダイスを振る)出目5。全力攻撃ペナもあるから、これでも当たった。(一同笑)

GM:……命中も回避も1ランク上の相手は、キッツイなぁ……。
 

 ペガサス戦と違い、クラウスは命中・回避共に敵よりも1ランク上です。
 高い攻撃力を活かす機会も無く……山賊の首領は3ラウンドであっさりと片付けられてしまいました。

 

クラウス:OKOK。魔法攻撃が来ないなら怖くはないな。

GM/ブレット:「いやぁ、良くやってくれたねクラウス。友人として鼻が高いよ」 と、ブレットは馴れ馴れしく肩を組んで来るよ(笑)。

クラウス:まぁ、こういう能天気で裏表が無い奴は嫌いじゃないしな。放っておこう(笑)。
 

※NPC好感度変動
 ブレット・ベラミー:6→10
 
◆西トノール中央/初日 21:00〜22:00◆
 
 そして、やって来ました西トノール中央。
 ここにはケラトスが出現するのですが、同時にバルガンから請けたNPCミッションの関係でケリン・ソンダートの出現も確定しています。
 この二つの出現を脳内で適当にブレンドした結果――――。

 

GM:じゃあ、西トノールでは15歳くらいの若き騎士が、自分の兜をケラトスに奪われて泣きが入った表情で追い回しているね。ケラトスはその兜を鼻先でお手玉しながら走ってる。(一同笑)

クラウス:すげぇ!(笑) 初めてサーカスの動物っぽい芸を見たぞ俺(笑)。

GM/ケリン:ちなみに追ってる少年……ケリンは息も絶え絶えです。 「ま、待て……この、トカ……ゲ……!!」(一同笑)

クラウス:……だ、大丈夫か?(笑)

GM:ケラトスはそっちを顧みる事無く、兜を鼻先でお手玉してるね(笑)。

クラウス:……うーむ、他と比べて悪さしてるわけでもないから気が引けるけど、あんまり放置しておいてうっかり怪我人が出るのも嫌だしな。悪いけど、叩き伏せて引き渡させて貰うぞ。
 

◇VSケラトス◇
 
 ケラトスは高い物理戦闘能力を持つ、単純明快な物理型モンスターです。
 高い命中と回避は、クラウスとガチでやって五分のレベル。
 耐久面こそクラウスに分がありますが、ケラトスは2D+6の攻撃力で二回攻撃が可能。
 クラウスの防御力(9点)とは言え、無視し続けられるダメージではありません。
 で――――

 

クラウス:だぁぁぁ、地道な削り合いが面倒くさい!!

GM:……千日手っぽいなぁ(笑)。
 

 お互い15/36でしか当たらない、微妙に命中率の悪い攻撃を繰り返す結果になりました。
 幸か不幸か、ケラトスは高い命中・回避・攻撃力の代償なのか、HPと装甲はこのレベル帯にしては低めです。
 結果、8ラウンドの長期戦になりつつも、自己修復をしながら地道に殴り続けたクラウスが勝利したのでした。

 

クラウス:……ひ、被弾覚悟でやはりファナティシズムすべきだったか……?(笑)

GM:……その辺の判定が難しいよね、マジで(笑)。まぁ、クラウスがケラトスを倒したら、どこからかやって来たサーカス団員達がケラトスを連れて行くよ。あ、ケリンの兜は返して貰える(笑)。

クラウス:……じゃあ、その兜とバルガンから預かった届け物をケリンに渡すか(笑)。おーい、騎士殿。大丈夫か?(笑)

GM/ケリン:「ぜぇっ……はぁっ……だ、大丈夫です……。む、その小包は……ペイトン様からの!?」(一同笑)

クラウス:あ、うん、そんな感じ……。 正確にはバルガンから預かったなんて可哀想過ぎて言えねぇよ(笑)。

GM/ケリン:「尊敬するペイトン様からの荷物を預かって頂き、尚且つ兜まで取り返して頂き、感謝の念が絶えません! お名前を伺っても宜しいですか、冒険者殿?」 と、ケリンはキラキラした目でクラウスを見て来るよ(笑)。

クラウス:やめて、その目が眩し過ぎる!(笑) ……あー、えーと……クラウス・ビーダーシュタットだ。ペイトンの旦那には、何度か遺跡で世話になった……のか?(一同笑)

GM:むしろペイトンとの遭遇に関して言えば、戦力差にも関わらずクラウスが世話する側だったような。(一同笑)

クラウス:ま、まぁいたいけな少年の夢をわざわざ壊す事もあるまい。世話になったという事にしておく。(笑)

GM:……締まらないなぁ(笑)。

クラウス:おっと、いけない。そういえばシャントから頼まれてた件もあったな。商家に帳簿を貰いに……今の時間で大丈夫か?(笑)

GM:NPCミッションだし、時間帯による影響はないよ(笑)。
 

 で、シャントの依頼はほぼこれでOK。後はコラーロサイド中央に戻るだけです。
 また、バルガンからの依頼は完遂。
 流石に良い時間になって来たので最後の一ヶ所であるヴェーラ島は後回しにして、クラウスはコラーロサイド中央に向かう事にします。
 依頼の達成報告と、後は今晩の宿を確保しに向かう模様ですね。
 
※NPC好感度変動
 ケリン・ソンダート:0→4
 
◆中央広場/初日 22:00〜23:00◆
 
 ランダムイベント発生と指示されたものの、イベント表で出たイベントが09:00〜17:00が発生条件のイベントで会ったため、結果的に何もありません。
 その辺をうろついていた汚職軍人アムル・モンド(NPC番号:17)と知り合った程度です。
 
※NPC好感度変動
 アムル・モンド:0→1
 
◆コラーロサイド中央/初日 23:00〜08:00◆
 
 時間が時間なので、イベントも遭遇もありません。
 クラウス、一旦先に宿を取って、報告は明日にする模様。

 

クラウス:ルール上は問題無いっつっても、この時間にシャントがこの辺うろついているとも思えないしな。

GM:ですよねー。
 

 ……で、適当な宿で一泊して翌朝。
 クラウス、スーツ姿で歩いていたシャントを捕まえ、頼まれていた帳簿を渡します。

 

GM/シャント:「ふむ、ありがとう。礼を言わせて貰おうか」

クラウス:良いって事よ。それにお前の話だと、俺がアリッサに依頼していた事にも繋がりそうだしな。

GM/シャント:「目的は合致する、という事か。とはいえ、手間をかけさせたのも事実だ。駄賃というわけではないが、礼の品を受け取ってくれ」 と、いうわけでミッション達成報酬だね。シャントは渦巻き鉱のお守りをくれるよ。(一同笑)

クラウス:既に俺が装備してるのと一緒じゃねぇか(笑)。……これは売りに出すか(笑)。

GM/シャント:「そこは任せる。ではな、クラウス。そちらは仕事の途中だろう? 励みたまえ」 と、シャントはそれだけ言って去って行くね。

クラウス:……まぁ、良い小遣いにはなるな。これを売った金で装備を充実させよう。でも、その前に……次のヴェーラ島で最後か。

GM:だね。
 

※NPC好感度変動
 シャント・カロットフェスト:14→19
 
◆中央広場/二日目 08:00〜09:00◆
 
 このミッションは猶予時間が36時間と短めな為、クラウスの残り時間はあと15,6時間程度です。
 まぁ、それでも4/5が終わっている為、余裕があると言えば余裕があるのですが。
 ともあれクラウスは、ここからは寄り道せずに行くつもりの模様。
 中央広場では特にイベントも発生せず、以前も遭遇した俗物議員のゲイヴィン・エゴールと遭遇した程度です。
 
※NPC好感度変動
 ゲイヴィン・エゴール:1→2
 
◆造船所通り/二日目 09:00〜10:00◆
 
 続けて踏み込んだ造船所通り。
 造船所の立ち並ぶこの区画で、ランダムイベントが発生です。
 発生したのは『丸太詰まり』というこの地区のみのイベントで、遭遇NPCは親方ことマリーンカンパニー社長、ディルク・マリーン氏でした。

 

GM:じゃあ、クラウスが造船所通りに行くと、ディルクの親方を中心に何名もの船大工が走り回ってるのが見えるね。

クラウス:……なんだなんだ? 何があった?

GM/ディルク:「お? クラウス君か」 と、ディルクもクラウスに気付いたようだね。困った様子で声をかけるよ。 「丁度良い。悪いが手を貸してくれないか? 手が足りないんだが……」

クラウス:んー、まぁ、親方の頼みだし否やは無いけどよ。何があった?

GM/ディルク:「俺の所の駆け出しが、まぁ大ポカしやがってよ。木材の発注量を間違えたわけだ。うちの造船所で受け入れきれない量の丸太を注文しちまって……」 で、親方が視線を造船所通りにある川に向けるんだけど、確かにそこには大量の丸太がぷかぷか浮いているね。 「他の造船所に格安で引き取って貰ったんだが、それでもまだ余っちまって……勿体無ぇが、ある程度の量はこのまま海へ放流するしかないって結論に至った所だ」

クラウス:ああ、その放流の為の人手が足りない、と。

GM/ディルク:「ああ。ただ流すだけだと、ヴェーラ島にかかる橋にぶつけたり、河口近くの銀真珠養殖場に突っ込んで被害を与えかねねぇ。鉤付きの縄や棒で、岸からコントロールしつつ流さないといけねぇんだが……」 あ、マリーン・カンパニー関係だから折角だからケーテも出そう。困り顔で言うディルクの目線の先で、ケーテが鉤縄を持って丸太のコントロールに挑戦しているけど、丸太が流れる力に負けてずるずる引き摺られてる。(一同笑)

クラウス:……なぁ、親方。前々から気になっていたが、あいつはあの筋力で船大工として大丈夫なのか(笑)。

GM/ディルク:「力仕事に関しては、俺や他の連中でやってるんだよなぁ。……あぁ、でも細かい作業に関して言えば、若い連中はおろか、古参の船大工でもあいつより上手い奴はそうはいないぞ?」 と、ディルクは誇らしげに語るね。

クラウス:親馬鹿だな、おやっさん(笑)。……ま、了解した。上手くやれるかは分からんが、手伝おう。……とりあえず、あそこで引き摺られているケーテの救援からだな(笑)。

GM/ディルク:「頼む。報酬は約束する」

クラウス:要らねぇよ。おやっさんとケーテに関係する事だしな。この余分に注文しちまった丸太の代金とかでも大変だろうし。

GM/ディルク:「……悪いな」

クラウス:なんの。……おーい、ケーテ。交代だ、そこから先は俺がやる。 と、声をかけながらケーテの方に行くか。

GM/ケーテ:「……クラウス?」 と、ずるずる引き摺られながらケーテがいつもの三白眼でクラウスの方を見るね(笑)。

クラウス:通りかかった所で、親方に頼まれた。……っていうかお前、引き摺られながら平然とジト目でこっち見るな(笑)。

GM/ケーテ:「平然としてない。……結構、悔しい」 表情は傍目には余り変わってないけど、本人的には悔しい模様(笑)。

クラウス:……分かったからお前は応援とか休憩とかしててくれ(笑)。

GM:じゃあそう指示されたケーテは、無表情に三白眼のまま、皆の後ろで角笛を『プォー』と吹き始めます。彼女流応援。(一同笑)

クラウス:……不思議系と言うか天然系と言うか、こいつは……(笑)。
 

 と、いうわけでクラウス、報酬を断って作業を手伝いに向かいます。
 作業内容としては、冒険者レベル+器用度Bで達成値13以上を目標とする判定を3回行う感じです。
 成功回数に伴い、報酬と好感度上昇が変化する仕様ですね。
 最も、クラウスは報酬は断ったのでそちらは変化がありませんが。
 
 で、筋力不足で役に立たないケーテを応援係に。
 ディルクの指示の下、マリーン・カンパニーの社員達やクラウスは鉤縄や鉤付き棒を使って丸太を海へ流して行きます。
 ちなみにクラウス、3回中2回成功。

 

GM:2回成功かぁ。それなら、十分な働きだね。報酬は本来なら800ガメル貰えるんだけど、本当に良いの?

クラウス:まぁ、大丈夫だろ。シャントから貰ったアイテム売れば、それだけで2500ガメルだし(笑)。

GM/ディルク:で、十分な働きをしたんで、登場したNPCからは存分に感謝されるね。終わった所でディルクが肩をバシバシ叩いてくれるよ。 「良い働きだったぞ、クラウス君。うちの若い衆にも見習わせたいくらいだ」

クラウス:そいつは良かった。つっても、流石に古参の本業の方達には適わなかったけどな。流石にこの辺で作業慣れしてるだけの事はあるわ。

GM/ディルク:「素人衆に負けたら、それこそ名折れだな。……本当に報酬は良いのか?」

クラウス:良いって良いって。それじゃ、親方。俺はこの辺で。ケーテも、またな?

GM/ディルク:「ああ。世話になったな」 と、ディルクは手を振るね。ケーテは角笛をプォー。(一同笑)

クラウス:……ケーテ、お前それ、楽しくなって来てるだろ(笑)。

GM:かも(笑)。
 

※NPC好感度変動
 ディルク・マリーン:4→9
 ケーテ・マリーン:14→16
 
◆シルバーパール外縁/二日目 10:00〜11:00◆
 
 特にイベントは発生しません。
 相変わらずの遭遇率を誇るトンミと遭遇。挨拶を交わします。
 
※NPC好感度変動
 トンミ・モグバード:11→12
 
◆最終イベント◆
 
 そしてやって来たヴェーラ島。
 サーカス団の捕獲対象最後の一匹であるケルブのタマが居る場所です。
 登場NPCはダマッダー・ノクドラン。落選し、再起を志す元議員は……。

 

GM:……では、ダマッダー元議員は、今日演説しようと確保していた広場をタマに占拠されて困り果てています。(一同笑)

クラウス:どうしてこうなった(笑)。

GM/タマ:「―――で、あるからして。『猫の額』という表現、並びに『猫の手も借りたい』という表現に、人間に最も近い動物である犬が出てこないのは明確な差別である! 私はこれらの言葉を『犬の額』、並びに『犬の手も借りたい』という表現にするように断固として要求する物である!」 と、広場の方では演説台に上った羽根の生えた犬……ケルブである所のタマが、何だかもう最初の彼のストライキの目標とは全く違う方向へズレ込んだ演説をしているよ。(一同笑)

クラウス:お前ら、おやつ自由化が目標じゃなかったのか!?(笑)

GM:ちなみに演説は彼が話せる言語、即ち魔法文明語なので、興味本位で聞いてる聴衆の殆どには理解されていません。(一同笑)

クラウス:うわぁそうか、こいつ交易共通語や地方語は話せないのか……(笑)。

GM:ちなみにダマッダーは、体育座りでショボーンとしてるよ。(一同笑)

クラウス:おいオッサン、もう少し根性見せろよ(笑)。

GM:冒険者技能も無いからねぇ。で、どうする?

クラウス:まぁ、タマに向かって魔法文明語で話しかけるぞ。 おーい、そこのワンコ。主張はその辺にして、良いから帰って来い。レリーシャが呼んでたぞ!

GM/タマ:「貴様! あの女の手先か!! ……ふっ、だがしかし。四天王のうち四人までを倒したようだが、四天王最強の私に勝てるかな!?」

クラウス:うん、それだと四天王なのに五人居るよね。っていうか何がそんなに不満なんだよお前(笑)。

GM/タマ:「んーと、おやつを好きなだけ食べさせてくれない」

クラウス:そりゃお前らの健康考えるとそうなるよ。

GM/タマ:「お風呂が嫌いなのに、お風呂に入れようとする」

クラウス:洗わないとお前らの健康にも悪いし、他の人にも迷惑だから、少しくらい我慢しろ(笑)。

GM/タマ:「……ええい、お前もレリーシャの味方か! やっつけてやる、がおー!!」(一同笑)

クラウス:うっわぁ、気が抜ける……(笑)。

GM:まぁ、そんなわけでタマが襲い掛かってくるよ。ボス戦だね? 剣のかけらも搭載されてるから、硬いよー。

クラウス:『悪い風』のイベントで、更に強化されてるしな……。
 

◇VSタマ(ケルブ)◇
 
 ケルブは物理・魔法両方に高い能力を持つ、万能型の幻獣です。
 ましてや、剣のかけらがイベント強化含めて8個も搭載されている為、HPもかなり鬼。
 長期戦は確実と判断したクラウス、まずは自身にカウンターマジック、プロテクション、ファナティシズムをかけます。
 その間にタマ、連続でフォースを撃ちまくりますが……精神抵抗がカウンターマジック効果で10まで上がったクラウス、確実に抵抗。ダメージは然程大きくありません。
 
 そして4ラウンド目、5ラウンド目は回復(アースヒール)に費やし、6ラウンド目。
 漸くクラウスが攻勢に転じます。

 

クラウス:(ダイスを振る)よし、当たった。ダメージは14点!

GM:いたた……なんの、反撃のフォース! 抵抗されたけどダメージは7点ね。

クラウス:くっ、1点減らして6点か……。残りHPは20点。アースヒールの回復力の低さが響き始めてるなぁ。まぁ、守ってばかりでもジリ貧だから攻撃。(ダイスを振る)……げっ、外れた!?

GM:……うーん、モンスターレベルと同等までのレベルの魔法能力と、適度な物理戦闘力の両方があるからね。かなりの強敵なのは間違いない、か。

クラウス:っていうか、これまでで一番の強敵だな。ええい、こんな間抜けなワンコ如きに……!!(笑)

GM:(……これでキュアハートとか使ったら、完全に詰むよね)
 

 流石にソロプレイなので、魔法までガチで戦術的にやったら簡単に詰みますね。
 ミストキャッスルならそれもアリかもしれませんが、ここはリオス。更に言うなればまったりした背景設定のミッションだったりするので、GMも少し有情に考えます。
 MPは補助や回復に回さず全て攻撃。11回フォース連発して、MPが切れたらそこから物理攻撃ですね。
 
 ……この事をPLに言ったら、『お前それ有情は有情でも、北斗有情破顔拳だろ。ストロング病人だろ』と言われました。
 良いじゃん、回復魔法使って延々殴り合い続けるとダレるし(←手加減云々より、主にこちらが理由だったのは内緒)。
 
 ともあれ、11ラウンドの間タマがフォースを撃ち続け、クラウスは持ち得る限りの手段で抵抗&回復を繰り返し、ごく稀に反撃をするという事が続きました。
 一応、出目5以上で抵抗するのでそう簡単には抵抗は抜けません。
 抜けたのは僅かに1回。それも、ダメージダイスが奮わずに終わりました。

 

クラウス:こ、これでMPは尽きたな? ……尽きたな!!?(一同笑)

GM:……クラウスのMPも尽きたね。HPは?

クラウス:27。……MPは0。

GM:タマの方は、HP60でMP0。……さぁ、削り合いだ!

クラウス:もうやだこのGM!!(一同笑)
 

 ……まぁ、純粋な殴り合いなら流石にクラウスの方が上です。
 ケルブは命中7の回避7。固定値換算で14の14です。
 対するクラウスは命中9の回避6。出目6以上で当てて、出目8以上で避ける計算ですね。
 ケルブの攻撃力は低くない為、クラウス側のHPもガリガリ削られますが……地味に『渦巻き鉱のお守り』が活躍。
 タマの攻撃を食らう度に、1点のリバウンドダメージを与え続けます。
 更にはクラウス、後半のこの展開を予想していたのか、≪運命変転≫を温存していた為……。

 

クラウス:(ダイスを振る)クリティカル! 更に出目4……≪運命変転≫で10にする。これでもう一回クリティカル! ダメージは32点!!

GM:うわ、ロイドの攻撃並。……えーと、一気に27点も削られたか。痛い! ええい、反撃はダメージ18!

クラウス:うわ、そっちも出目が良い!? 8点抜けて……うおぉぉ! 一桁突入!?
 

 なんか、こんな感じにお互い大ダメージを与えつつ。
 カウンターマジックの効果が切れた19ラウンド目……。

 

クラウス:当てた! ダメージは13点だが、これは……!!

GM:……あ、駄目。それでこちらは倒れます。……やるなぁ、クラウス。

クラウス:勝った……勝ったぞぉぉぉぉ!! HP残り4で勝ったぞぉぉぉぉ!!(一同笑)
 

 これまでで最大の激戦を、辛うじてクラウスが制したのでした。
 
◆エピローグ◆

 

GM:じゃあ、サーカス団員達がやっつけられたタマを捕獲して連れて行くね。

クラウス:げ、激戦だった……座り込んでそれを見ているぞ(笑)。

GM:で、ダマッダーとその支援者が改めて講演の準備をしたりし始める。クラウスにもお礼を言うけど、彼ら回復手段とか持ってなさそうなんだよね……(笑)。

クラウス:……お構い無く(笑)。

GM/レリーシャ:で、少しした所でレリーシャがやって来るよ。 「ありがとうございます! 彼らとはこれから改めて、不満点に関して話してみる事にします!」

クラウス:……そうしてくれ。同じ事がもう一度起こったら、止められる自信はないぞ(笑)。

GM:その言葉にレリーシャは苦笑するね。で、一枚のチケットを差し出してくれるよ。

クラウス:チケット……?

GM/レリーシャ:「こちら、サーカス公演の無料チケットです。良ければあの子達の晴れ舞台を見に来て下さい!!」

クラウス:トラウマを思い出すから止めて!(一同笑) 俺、もうしばらく犬は見たくない!!(笑)

GM:……と、言った所でシナリオ終了としようか(笑)。強かったなー、犬。

クラウス:魔法系がやっぱり天敵だなぁ。
 

※NPC好感度変動まとめ
 バルガン・コクスクロス:7→9(ミッション達成分)
 ダマッダー・ノクドラン:3→6
 レリーシャ・エルセネルエ:0→3
  
 獲得経験点:1470点
 獲得名誉点:28点(かけら8つ)
 NPCミッション達成報酬:航海図(1000G)、ミノタウロスアックス(950G)
 
※バルガンの好感度上昇は、途中で請けていた配達クエストの分です。
 ……そしてバルガンからの報酬が、合計1950Gにもなった件。
 御本尊、意外と金があったのでしょうか。謎です。

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