◆開始前に◆
 

GM:とりあえず、もう一回ダンジョンやってみよっか。それが終わったら街シナリオに戻る感じで。

クラウス:了解。あ、ちなみに成長はスカウトが2に。上がった能力は精神力だな。

GM:地味に精神力が一番高いんだよね、クラウス。

クラウス:あって困るステータスじゃないし、問題なし。欲を言えば筋力が欲しかったけどなぁ。ロイドみたいにはいかんか。

GM:あの汎対応型攻性突破型兵器と比較するのもねぇ……。あ、買い物は?

クラウス:んー……特に無し。欲を言えばブラックベルトとか幾らでも欲しいものはあるんだけど、金が足りん。

GM:ブラックベルトまで装備したら、防護点9かぁ……このレベル帯のモンスターからすれば、本当に絶望的な壁だよね。
 

名前:クラウス・ビーダーシュタット
種族:人間 性別:男 年齢:23 生まれ:冒険者
身長:185cm 体重:66kg 髪の色:銀
経歴:家族に冒険者がいる 有名人の友人がいる 育ての親に拾われた
能力値ダイス:技8 体9 心10 A8 B7 C9 D8 E6 F8
最終能力値:器用度16+2 敏捷度16 筋力18 生命力17 知力17+1 精神力19
保有経験点:840
合計名誉点:32
保有名誉点:32
HP:23 MP:25
冒険者技能:ファイター2 コンジャラー2 スカウト2 セージ1
一般技能:マーチャント5 ハンター5
戦闘特技:防具習熟/非金属鎧
武器:発動体バスタードソード
防具:ボーンベスト カイトシールド
アクセサリ:器用度増強の腕輪 知力増強の指輪
所持品:冒険者セット スカウト用ツール 付けヒゲ 水袋×2 保存食6日分
戦利品:白い布(10G)
所持金:622
 

◆アイテム捜索依頼◆
 
 さて、第二回目のダンジョンシナリオ。
 導入はダイスで決めた結果、「アイテム捜索依頼」となりました。
 やったばかりの魔物退治は除いて1/2で決めてたんですけどね。
 
 ともあれ、内容的にはダンジョン内にあるであろうアイテムを回収し、持ち帰ってきて欲しいというもの。
 ダイスで決めた依頼人はなんと、NPC番号72番ディルク・マーリン。ケーテの義父にして、船大工会社マーリンカンパニーの社長です。
 面白い偶然なので、折角だからちょっと変則オープニングをやってみる事にしたGMでした。

 

GM:それじゃ、前の一件から数日。クラウスは狩人兼業だから、生活費はそっちで賄ってると考えて良いよ。払う必要なしって事で。

クラウス:それは助かる。で、今はいつでここはどこだ?

GM:いつもの冒険者の店だね。昼飯時で良いかな。昼食を食べているクラウスの元に客が来たところからスタートで。

クラウス:客?

GM/ケーテ:一人目はまず、ケーテだね。その後ろにはガタイの良い人間の中年男性が一緒に来ているよ。で、ケーテは店の中を見回してクラウスを発見したら、てててっと小走りに近寄ってくる。 「……元気?」(一同笑)

クラウス:……相変わらず独特なテンポだなお前(笑)。まぁ、見ての通り元気だ。そっちも元気そうだな。

GM/男性:で、ケーテの後ろから男性がクラウスに声をかけるね。 「あんたが娘を助けてくれた冒険者か。俺はディルク・マーリン。ケーテの父で、マリーン・カンパニーの社長だ。まずは礼を言わせてくれ」

クラウス:あ、どうも。クラウス・ビーダーシュタットっす。ケーテに関しては偶然と成り行きの産物でしたから、気にしないで下さい。

GM/ディルク:「そうは言っても、恩は恩だ。だからまずは感謝を。―――そして今日はもう一つ、あんたに依頼があって来た」

クラウス:依頼……?

GM:えーとね、ディルクが言うには、マリーン・カンパニーでは新たな船舶の設計・改良のために、昔の……魔動機文明期とかの船の資料とかを集めてるんだそうで。そういう関係の書物がありそうな遺跡情報を、探し屋から買ったって話。で、その遺跡の実際の探索に関して、今回クラウスにお願いしたいという事になったそうなんだよね。

クラウス:……ほむ。詳しく話して貰っていいか?
 

 と、言うわけで。
 今回は前回助けたケーテも父親と一緒に依頼に登場です。
 変則的ですが、依頼人は二人という扱いですね。まぁ、何が変わるかといわれたら別に報酬増えるわけでもないんですが。
 
 ともあれ、そこから先はシナリオに基づいて決めるところを決定するタイム。
 ちなみに報酬はルール通りに400ガメルです。
 
 で、依頼を了承したクラウス。ケーテとディルクに見送られて、遺跡探索に出発したのでした……。
 

◆C−3:MAP番号63『墓地』 経過時間@00:00〜01:00 保有DP:0◆
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□□□□
C□□★□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置

 さて、ダンジョン探索の開幕です。
 指針も無いのでとりあえず前進したクラウス、墓地らしき墓石の立ち並ぶ広場に到着します。
 そしてこのパラグラフだと、墓石の周辺をうろついていたアンデット(しかも数が通常より増えてる)と問答無用で戦闘になるんですよね。

 

GM:では、墓の周囲で踊っていたアンデットが襲い掛かってくるよ。

クラウス:……踊ってたのか(笑)。スリラーか何かかお前ら(笑)。

GM:や、シナリオによるとうろついてるって書いてある。踊ってたのは、何か私の口を突いて出てきた妄言(笑)。とりあえず、敵はスケルトンが3体だね。

クラウス:開幕スパーク確定だな。数が多いと面倒だ……。

GM:とりあえず三体いるスケルトンは、仮名「ガイア」「オルテガ」「マッシュ」と名付けようか。(一同笑)

クラウス:待て、何だそのジェットストリームスケルトン(笑)。
 

◇VSスケルトン×3◇
 
 正直言うとクラウス、普通に強い為にネタにもなりません。
 というか防護点8ってのがLv1〜2程度の敵相手だと絶対防壁となって立ち塞がるんですが。
 開幕スパークでほぼ半分までHPを削られたスケルトン達。その後は順番に殴られて、バラバラになっていきました。
 ちなみに6ラウンドまでかかりましたが、クラウス自身はノーダメージ。何このグダグダ臭。

 

クラウス:……爽快感が不足するなぁ。やっぱり攻撃力向上系の戦闘特技が欲しいけど、成長計画だと……(悩)。

GM:……まぁ、ガンバレ?
 

 で、戦闘終了後。
 墓石の秘密(動かせる墓石があって、その下の黒鉄製の棺を発見します。

 

クラウス:……うーむ、動かせる墓石の下に隠されてたって事は何かあるのか? 罠発見は―――(ダイスを振る)駄目っぽいな。

GM:どーする? 開ける?

クラウス:……開けてみよう。これまでのシナリオバランスを見てると、即死トラップってことは無い筈だし。あ、念のために自分にカウンターマジックかけてから開ける。

GM:堅実な……。
 

 とはいえ。
 この黒棺に備え付けられている罠って、生命力抵抗か移動力が問題になるのであって、精神抵抗力って何の意味も無いのですが。
 そんな事は知る由もなく、とりあえず自分にカンタマ張ってから棺を開けるクラウス。
 すると、中から飛び出したのは可愛らしい外見のネズミの人形でした。

 

クラウス:……何だこの可愛いの?

GM:ん? うん、移動力60でPCに向かって突っ込んできて爆発するネズミ花火。ダメージは2D+2の魔法ダメージだね。

クラウス:可愛くねぇ!?(絶叫)
 

 で、当然逃げ切れるわけも無く爆発を食らうクラウス。
 ダメージ10点(魔法ダメージなので軽減不可)。どう考えてもモンスターよりこっちのほうが強力でしたね……。
 そして黒棺の中からはかなりいいアイテムが2つ出るのですが。

 

クラウス:(ダイスを振る)7の5と……6の2?

GM:……『渦巻き鉱のお守り』と『水晶の首飾り』だね。どっちも首装備のマジックアイテムかぁ。

クラウス:って、ランダムなのは分かるけど、合計8000ガメル分かよ。マリーン・カンパニーからの報酬の20倍じゃねぇか。(一同笑)

GM:ランダムゆえ致し方なし。(一同笑)

クラウス:……両方それなりに使い勝手が良い品だし、片方は首に、もう片方は任意の部位扱いで装備しておくか(笑)。
 

 図らずも装備が充実してしまったクラウス。
 ……って言うかですね、ろくすっぽ装備に金をかけてないアルトより、手甲除けば合計装備金額は既に高いような……。
 
※アルトPLより一言:「消耗品のせいだ! 俺は悪くない! っていうか装備品だけで計算したらマジでクラウスの方が高い件!」
 

◆B−3:MAP番号36『檻のある部屋』 経過時間@01:00〜01:30 保有DP:3◆
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□★□□
C□□■□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置

 何か知りませんがやたら装備が充実し始めたクラウス。自分のHPをアースヒールで回復させて進んだ先は、檻が置かれた小さな部屋でした。
 この檻、ランダムでNPCやらモンスターが入っているのですが……今回入っていたのはNPC。それも二人纏めてです。
 そして入っていたNPCは、また珍妙不可思議な取り合わせ。
 
 凄腕と名高いエルフの女傭兵であるアルマ・トランロック(NPC番号82)と、“歩くありがた迷惑”の異名を持つトラブルメイカーな魔術師兼格闘家の老人マッチョ、プレノクト・ザマン(NPC番号31)。
 共通項といえば、両者ともにリオス掲載の100人NPCの中では最強クラスの実力者であるという事でしょうか。
 アルマはグラップラー10。プレノクトはグラップラー9にソーサラー8、コンジャラー7のセージ7。いずれ劣らぬ凄腕です。
 ……なんで捕まってるんだ、あんたら。

 

クラウス:……えーと、これ両者とも有名人だよな。凄腕と名高い女傭兵と、トラブルメーカーながらもその実力は極めて優れているという魔術師。……なんで捕まってるんだあんたら。

GM/アルマ:「……腕が鈍らないようにするために探索に来たのは良いんだけど、この檻がオートロックさんだったのよ。檻の中にアイテムが置いてあって、それを取ろうとして中に入ったら自動で閉まってガチャンと鍵が……」(一同笑)

GM/プレノクト:「うむ、実力的に近いという理由でダンジョンで修行するのにこの女と組んだのじゃがな……よもや、こんな恐ろしい罠があるとは……」(一同笑)

クラウス:お前らちょっと考えてから行動してくれ!(笑) 何でこんなレベルの実力者がこんなところで……!!(笑)

GM:ランダムシナリオだから多少の不自然は致し方ないとはいえ……これはひどい(笑)。この二人と並び立てる実力者なんて、5人と居ないのに……(笑)。

クラウス:前回のダンジョンで出て来たペイトンくらいじゃね?(笑)

GM:んー、他には新米女神シリーズ登場NPCであるアイシャさんとか、あとはライフォス神殿の筆頭神官くらいじゃないかな(笑)。

クラウス:……何にせよ、この二人が強いけど脳筋なのは分かった(笑)。とりあえず、鍵開けるから待っててくれ。
 

 と、いうわけで鍵開け判定に挑戦するクラウス。
 目標値は10とそこまで高くもなかったので、平然と鍵開けには成功します。
 助け出された二人はクラウスに礼を言い……。

 

GM/プレノクト:「よし、改めてパーティー結成じゃな」

GM/アルマ:「うん。私たちだけではスカウトが居なくて罠は基本漢探知だったからね。助けてくれてありがとう、えーと……クラウス君だったわね。私達が前衛、貴方がスカウト。完璧な布陣ね!!」(一同笑)

クラウス:ついて来る気かよ!? いや、システム的に仕方ないのは分かるけどさ!!(笑) っていうかお前らもう少しパーティー構成に気を遣ってダンジョンに潜れよ!!(爆笑)

GM:ランダムゆえ致し方なし。

クラウス:便利だなその言葉はよぉ!(でも爆笑)
 

 ……なんか凄いパーティーになりつつ、クラウスの探索は続きます。
 ちなみにプレノクトとアルマ、双方ともにNPCギミック保有者です。
 プレノクトは『3回戦闘をこなすこと』。アルマは『戦闘と罠にそれぞれ1回ずつ遭遇すること』で条件を達成できます。
 また、この檻のイベントをクリアした結果、クラウスは『捕獲者』のダンジョンギミックを得ました。
 侵入者を捕獲するモンスターがダンジョン内に居る、ということですね。まぁ、この二人の場合は勝手に檻に入って勝手に出れなくなってただけでしたが。
 
◆A−3:MAP番号12『骨の通路』 経過時間@01:30〜02:30 保有DP:6◆
 
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A□□★□□
B□□■□□
C□□■□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置

 珍妙不可思議なパーティーはそのまま前進。
 A−3パラグラフに到着しますが、ここでまさかの直進通路。
 まっすぐ北に続く通路ですが、北はマップの端な為に事実上の行き止まりです。
 
 ちなみにこの骨が散らばる通路。何かアイテムでも無いかと探索したところ、アロースリットが仕掛けられているのを発見します。
 加えてアイテムを発見しましたが、それは単なる1点魔晶石でした。

 

クラウス:罠があるなら無理に突破する必要も無いよな。この先は行き止まりだし、引き返そう。

GM:ん。プレノクトとアルマも了解の意を返すね。……あ、ちょっと待って。(ダイスを振る)……出た。えーとね、骨が山と積まれた通路の隅に、骨の山から突き出した腕が見つかる。明らかに生きてる人間のそれだね。

クラウス:……敵か? それともNPCか? ……警戒しながら近づこう。

GM:後者。NPCだね。(ダイスを振る)………え、えーと……骨の山の中で健やかな寝息を立てていらっしゃったのは、以前知り合ったジョルジーヌ・バークリングさんです。(一同爆笑)

クラウス:なんでこんな所に居るんだアンタ!?(大爆笑)

GM/ジョルジーヌ:……高レベル二人を遥かに超えて、ここに来る理由が無い人が来たなぁ。え、えーと……ジョルジーヌはクラウスの声に反応して、 「う〜ん……あと5ヘルツ……」 という未来系の寝言をホザくよ。(一同爆笑)

GM/アルマ:「どうしたの、クラウス。知り合い?」 と、アルマは聞くね。プレノクトも言葉にはしないけど、疑問符を浮かべてクラウスのほうを見てる。

クラウス:知り合いは知り合いなんだけど……どう説明すればいいんだこれ。とりあえず、奇怪な寝言をホザいてるご婦人を起こすか……。
 

 ……ランダムなので、登場NPC決定の出目が偏ると『こんな所に来そうにないNPC』が忽然と出現するのも致し方ありません。
 参考までに、ピンゾロを2回振ると、リオスの首相がダンジョン内に出現したりするカオス。
 ともあれ起こしたジョルジーヌにどうしてここに居るのか聞くクラウスですが……。

 

GM/ジョルジーヌ:「うーん……ちょっとお散歩をしてたら、いつの間にか迷い込んじゃったのよねぇ。で、お弁当を食べて一休みしてたらなんか眠くなっちゃって……」

クラウス:……よりにもよって、この骨まみれの通路で食事した挙句に睡眠をとる貴方には勝てる気がしません、ご婦人。っていうか無敵すぎるだろアンタ!!(笑)

GM/ジョルジーヌ:「いやん、照れるわぁ」(一同笑)
 

 ……かくして、ジョルジーヌも同行者になり、更にカオスが増した一同。
 A−3は行き止まりなので、B−3の部屋まで戻ります。
 

◆B−3:MAP番号36『檻のある部屋』 経過時間@02:30〜03:00 保有DP:8◆
 
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A□□■□□
B□□★□□
C□□■□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置

 探索済みパラグラフであるB−3に戻ってきたクラウス達。
 ここでランダム遭遇発生。ゴブリンが現れます。

 

GM:ちなみにランダム決定表で出て来たゴブリン以外にも、もう2体ゴブリンが追加で出てくるけど……こっちはアルマとプレノクトが奪い合うようにして相手してくれます。(一同笑)

クラウス:……ゴブリンの冥福を祈るか(笑)。
 

◇VSゴブリン◇
 
 省略します。だからクラウスの防御力相手にゴブリンでは(以下略
 

◆B−2:MAP番号23『守られているT字路』 経過時間@03:00〜03:30 保有DP:9◆
 
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A□□■□□
B□★■□□
C□□■□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置
 
 で、ゴブリンを殲滅した一行。
 ケーテの時とは違ってジョルジーヌは大抵の事に巻き込まれても死にそうにないので、一度入り口に戻ろうという意見すら出ることなく探索は続きます。
 とりあえず近場の未探索パラグラフにと移動した結果、そこにあるのは罠や魔物に守られたT字路。
 悪くはないんですよね、プレノクトのNPCギミックの達成条件が『3回戦闘すること』ですから。
 
 で、T字路に居たのは数体のゾンビ。
 ほとんどをプレノクトとアルマが受け持ってくれる関係上、クラウスの相手は一体だけです。

 

クラウス:ゾンビか。≪全力攻撃≫あるから、火力は低くないんだよなぁ。

GM:命中率の方は問題ありまくりだけどね……。
 

◇VSゾンビ◇
 
 どうにもここ一番で攻撃に当たるクラウス。
 2ラウンド目まで『当たらなければどうと言う事はない!』とクワトロさんみたいな事をホザいてましたが、3ラウンド目に直撃。ゾンビの打撃力の高さもあいまって、17点のダメージが叩き出されます。

 

クラウス:うわ、ヤベェこいつ……当たると痛すぎる。

GM:お、行ける? これは行ける!? あ、ちなみにジョルジーヌさんは皆の戦闘を見ながら、『あらあらまぁまぁ』とたおやかに微笑んでるから。(一同笑)

クラウス:うわぁ、何か脱力感が背後から漂ってきてる感じが!?(笑) 何この這い寄る天然!!(一同笑)
 

 ……とはいえ。
 流石に地力が違うので、4ラウンド目にはあっさりとゾンビは倒されたのでした。

 

クラウス:思いのほか手こずったか……自前で回復するけど、もう結構MPヤベェな。

GM:ネズミ花火が効いてるねぇ。

クラウス:これ以上戦闘が続くようなら、一旦どこかで休息を取るのも視野に入れるべきかもな。DPもあと1点で最終イベント発生に足りてないし。
 

◆C−2:MAP番号43『魔方陣のある部屋』 経過時間@03:30〜04:00 保有DP:10◆
 
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A□□■□□
B□■■□□
C□★■□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置
 
 続くC−2のは、大きな魔方陣が描かれた小さな部屋でした。
 踏み込んだ瞬間強制イベントで魔方陣が光りだし、魔方陣の中に二つの目が浮き上がります。
 前回も出た『監視者』ギミックですが……クラウス、抵抗に成功。目は霧散して消えてしまいました。
 何が出てくるかはランダムで、敵やNPC……或いはもっと面倒なものが出てくる可能性もあるイベントですね。

 

クラウス:ま、『監視者』は厄介なイベントだからな。抵抗できるなら抵抗するに越した事はない。

GM:まぁねー。……あ、これでDP合計が11か。

クラウス:次のパラグラフで最終イベントか。MPもアースヒール3回分程度ならある。……行けるな。
 

 そしてそのまま、クラウス達はD−2のパラグラフに突入。
 DPが11を超えているため、最終イベントが発生します。
 

◆D−2:MAP番号42『荒れ果てた寝室』 経過時間@04:00〜04:30 保有DP:11◆
 
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A□□■□□
B□■■□□
C□■■□□
D□★■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置
 
 さて、最終イベントの部屋は『荒れ果てた寝室』。
 どんな部屋かと聞かれたら、その言葉通りに荒れ果てた寝室です。
 かつて誰かが使っていたのだろう寝室。そこの衣装箪笥の中から目的の船の資料を発見したのですが……。

 

GM:同時に、別の衣装箪笥から今回のボスであるアンデットが飛び出してくるね。それに加えて『捕獲者』のギミックを持っているので、部屋の外から一体のグレムリンが飛び込んでくるよ。どうやらそいつが、この遺跡に来る侵入者を捕獲していたようだね。

クラウス:とは言っても、今回に関しては未遂だよな。高レベル冒険者は勝手に檻に閉じ込められていただけだし。(一同笑)

GM:ランダムゆえ致し方なし。(一同笑) ちなみに衣装箪笥から出て来た敵は……(ダイスを振る)……スケルトンが2体。どうしろと。

クラウス:また開幕スパークの出番だな。アースヒールは1回しか使えなくなるが、長引かせるよりマシだろ。

GM:ちなみに同時に他の棚とかベッドの下とかからもスケルトンやゾンビが這い出てきて、高レベル二人は非戦闘員であるジョルジーヌを守るためにそっちで戦ってるね。それじゃ、ボスだ。がんばって貰おうかな。
 

◇VSグレムリン+スケルトン×2◇
 
 ≪運命変転≫なんてクソ食らえ(挨拶)。
 ……いえ、まぁ、何が起きたかと言いますと。
 開幕スパーク→≪変転≫クリティカル→もう一回普通にクリティカル→スケルトン粉砕寸前&グレムリンもボロボロという素晴らし過ぎる開幕になりまして。
 スケルトンAB、残りHPは1。グレムリン、残りは欠片補正のみです。
 
 それでも一発逆転を狙って放ったグレムリンのエネルギーボルト、クラウスの抵抗を抜くもののダメージは奮わず。
 ついでに言うと、グレムリンは真語魔法の使い手ですが……なんていうか、≪魔法制御≫とかの戦闘特技を一切持ってないので、スケルトンと乱戦になったクラウス相手には誤射の危険が付き纏います。
 自分も乱戦に介入するという手もありますが、受けたダメージと元々の耐久性を鑑みて、一発食らったら半々程度の確率で落ちるという状況です。

 

GM:うー……悩ましい。どうするかなぁ。

クラウス:んー……押してるつっても流石に魔法攻撃は痛いな。

GM:そうなんだよねぇ。魔法攻撃ならクラウスを倒せる可能性があるんだけど、その魔法攻撃に誤射の危険が……とはいっても踏み込んだら……ええい、とりあえずスケルトンAB、クラウスに乱戦を挑んで殴ってやる。幾ら硬いと言っても……運がよければダメージは入る筈だし。

クラウス:あ、それ両方とも避けない。

GM:……あ、そか。『渦巻き鉱のお守り』があるんだっけ。

クラウス:そういうこと。近接攻撃食らったら、相手に1点のカウンターダメージ。これでHP残り1のスケルトンは全滅する。

GM:残るはHP10のグレムリン1体……しかも次はクラウスの手番。ええい、グレムリンの回避を舐めるな! 基礎4に飛行で+1されて5。固定値なら12もあるんだぞ!

クラウス:俺の命中も5だから、まぁ2,3回攻撃すれば当たるだろ。あ、その前に自分にカウンターマジックかけておく。HPは17もあるし、グレムリンのMP考えると魔法ダメージで削り切られる事はない。怖いのはスリープだけだしな。

GM:ですよねー!!
 

 ……それでも、まぁ。善戦したと思います。
 2回とも抵抗されるものの、もう2発エネボを叩き込み、クラウスを追い詰めます。

 ……が、そこまで。
 回避こそ高いものの物理攻撃性能はゴミであるグレムリン。
 MPが尽きた時点で完全な詰みでした。
 結局5ラウンド目、クラウスの剣でグレムリンは撃破されたのです……。

 

クラウス:勝利、っと。……これで3戦したから、プレノクトのNPCギミックも完遂か。つまり、プレノクトもアルマも適度に暴れて満足したってわけだよな。

GM/プレノクト:だね。 「いやー、良い汗をかいたわい。そろそろ帰って一杯と洒落込みたいもんじゃ」 と、プレノクトもご機嫌です。

クラウス:元気なご老体だな……(笑)。それじゃ、帰るか。
 

◆ミッションエンド◆
 
 そして何事も無く帰路についたクラウス達。
 『楽しかったわー』と微笑むジョルジーヌやら、今回の一件を機に斥候としての技術を身につけようか思案するアルマやら、酒を飲みに行くプレノクトやらと別れます。
 そして造船所通りまで出向き、マリーンカンパニーへ。

 

クラウス:失礼しゃーっす。ディルク親方かケーテ居ます?

GM:うん、じゃあ都合良く二人は居るよ。依頼を受けてた冒険者だと言えば、造船所工房内で図面を引いる所に案内される。

クラウス:ども。依頼の品……だと思われる物を持って来た。というか、詳細な描写無かったけどこれで良いんだよな?

GM/ケーテ:そだね。クラウスの持って来た品は……まぁ、造船技術に関する事が書かれてる本って所かな。ボロボロであちこち読めなくなってるけど、失われた技術の復旧にはこう言う積み重ねが大事なのです。で、ケーテはクラウスを見るとテテテッと駆け寄ってきて、 「……怪我は無かった?」 と、三白眼で尋ねるね。

クラウス:問題無し。たまたま同道した人達が、俺より遥かに格上の実力者だったしな。……スカウトは無かったが。(一同笑)

GM/ディルク:「あー……まぁ、それはそれとして、だ。すまんなクラウス君。報酬は冒険者の店の方に振りこもう」 と、ディルクはやや強引に咳払いをして、話を引き戻すね。娘の方を複雑な目で見ていたり。

クラウス:………あぁ、なるほど。娘が男に懐き始めているのが気にかかるけど、俺はその娘の命の恩人でもあるから無碍にも出来ない、と(笑)。

GM:イグザクトリィ。……で、まぁ確かにまだ仕事中なんで、ケーテも『またね』とクラウスに手を振って、図面の所に戻ります。で、親子二人でクラウスが持って来た書物を見て、あーだこーだ意見を言い合ってたり。

クラウス:んじゃま、その光景に肩を竦めて帰りますか。

GM:ん。ミッションコンプリートだね。
 

※NPC好感度変動まとめ
 ケーテ・マリーン:5→10
 ディルク・マリーン:0→4
 プレノクト・ザマン:0→5
 アルマ・トランロック:0→1
 ジョルジーヌ・バークリング:2→5
 
 獲得経験点:1310点
 獲得名誉点:10点(かけら2つ)
 NPCギミック達成報酬:さびた剣(100G)、しなびたキノコ(60G)

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