◆開始前に◆ 

GM:さて、シナリオ1……街シナリオは2回やったし、ダンジョンの方もやってみよっか。

クラウス:ダンジョンの方、ねぇ。

GM:うん。大量の遺跡が固まっている、“死都”ルエガ・ペキトという遺跡群を舞台にした、ランダム生成ダンジョンの攻略シナリオ。3パターンから更に分岐する導入で始まって、何らかの目的を持って遺跡に潜って貰う事になるね。

クラウス:成程。……うーむ、成長は……いや、このままで良いか。スカウトを上げるべきかどうか今悩んだけど、予定通りファイターで行く。クラウス・ビーダーシュタット、今回の成長はファイターが1から2に。知力が1上がって、更に知力増強の指輪を買った。

GM:イクス強化版みたいなステータスだねぇ。全体に平べったいけど、平均値が高い。

クラウス:そだな、平均値が2高いイクスみたいなステータスになってる(笑)。

GM:だね。あ、指輪以外に買い物とかはある?

クラウス:んー……特に無し。あぁ、遺跡潜るなら非常食と水袋でも買っておくか。

GM:それくらいかな。それじゃ、始めよっか。
 

名前:クラウス・ビーダーシュタット
種族:人間 性別:男 年齢:23 生まれ:冒険者
身長:185cm 体重:66kg 髪の色:銀
経歴:家族に冒険者がいる 有名人の友人がいる 育ての親に拾われた
能力値ダイス:技8 体9 心10 A8 B7 C9 D8 E6 F8
最終能力値:器用度16+2 敏捷度16 筋力18 生命力17 知力17+1 精神力18
保有経験点:370
合計名誉点:18
保有名誉点:18
HP:23 MP:24
冒険者技能:ファイター2 コンジャラー2 スカウト1 セージ1
一般技能:マーチャント5 ハンター5
戦闘特技:防具習熟/非金属鎧
武器:発動体バスタードソード
防具:ボーンベスト カイトシールド
アクセサリ:器用度増強の腕輪 知力増強の指輪
所持品:冒険者セット スカウト用ツール ヒーリングポーション×3 付けヒゲ 水袋×2 非常食一週間分
戦利品:白い布(10G)
所持金:212
 

◆魔物討伐依頼◆
 

GM:さて、導入もダイスで決めるんだよね。(ダイスを振る)……ふむ、魔物討伐。ダンジョンに住み着いた、剣の欠片強化版のインビジブルビーストの討伐が依頼となる、か。依頼人はケヴィン・レアド(リオス副首相。NPC番号:4)……クラウスとは全く関連性の無い人物だから、特に複雑な背景は無しかな。店に来た依頼がクラウスに割り振られる形になったんだろうね。

クラウス:副首相がわざわざ依頼するもんなのか。

GM:リオスって国軍の戦力は貧弱で、『困ったら冒険者』という感じの気風が強いみたいだからね。議員からすれば、人気取りって側面もあるだろうし。義務感や善意かもしれないけどね。そこは人によるよ。

クラウス:あー……成程。把握した。

GM:うん。で、普通はルエガ・ペキトに巣食ったモンスターは中々そこから出てこないもんなんだけど、この導入で出て来る討伐対象のモンスターは、ルエガ・ペキトから頻繁に出て来て活動範囲を広げつつある手合いなわけ。だからこそ、わざわざ討伐依頼が冒険者の店に出されたんだけどね。

クラウス:OK、つまり活動範囲が広く、人里に来たり旅人が狙われる危険が高い相手だから、わざわざ依頼までして潰してしまおうってワケだ。

GM:そう言う事。あ、この導入だとボスと会う時に発生するイベントも今決めちゃうみたいなんだけど、これに関してはどんなイベントになったかは、いざその時になるまで伏せておくとするね。

クラウス:そっちの方が、俺としても嬉しいな。ワクワク感があるし。

GM:まぁ、そんな感じで。それじゃ、ダンジョンアタックを始めようかー。
 

◆説明◆
 
 さて、リオス付属のシナリオ2であるルエガ・ペキトのダンジョン攻略シナリオ。
 これはランダム生成ダンジョンシステムのようなもので、空白のマップをランダム生成されるパラグラフで埋めて行く探索形式となります。
 その中で様々なイベントがあり、何らかの理由でダンジョンに来ていたNPCとの遭遇なども発生するわけですね。
 マップに関してはプレイレポ内ではこのような表記をさせて頂きます。
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□□□□
C□□□□□
D□□□□□
 
 マップが最大4×5なので、こう表記し……例えばC−3と言ったら、
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□□□□
C□□◆□□
D□□□□□

 ◆マークの位置の事を現すわけですね。
 マップの繋がりとかそういうのの表現は諦めます。
 リプレイではなくプレイレポですので……と、言う事でご了承ください。
 
 ともあれ、ダンジョンにやって来たクラウス。
 固定パラグラフであるD−3の入り口からスタートします。
 そしてとりあえず前進ということで、C−3に進みます。
 

◆C−3:MAP番号25『百眼の十字路』 経過時間@00:00〜00:30 保有DP:0◆
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□□□□
C□□★□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置
 

 進んだ先で待っていたのは、無数の眼が描かれた不気味な通路です。
 精神力抵抗で目標値C(この場合12)に失敗すると、心の底まで覗き見られるような不気味な感覚に襲われ続け、行動にペナルティが入るようになるのですが―――。

 

クラウス:(ダイスを振る)あ、凄い。16とか出た。

GM:ギャフン。
 

 精神力の高いクラウス、余裕で抵抗。
 特にメリットもデメリットも無く、通過します。
 

◆B−3:MAP番号54『廃墟』 経過時間@00:30〜01:00 保有DP:1◆
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□★□□
C□□■□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置
 
 不気味な十字路をまっすぐ進むと、そこにあったのは広大な空洞と、立ち並ぶ建物の廃墟でした。
 とりあえず先に進む為に廃墟の間を進むクラウス。
 そこでイベントが発生します。廃墟では、ランダムに何か(NPCや罠やモンスター)に遭遇する可能性があるのです。
 
 結果、遭遇したのはNPC。若きティダン神官、ジャン・ファルシネリ(NPC番号:51)です。
 孤児院≪ひまわり園≫の出身者にして現園長を務める優しい青年です。


クラウス:とりあえず、見知らぬ相手なので適度に警戒するか。 ……何奴だ?

GM/ジャン:こっちもそれなりに警戒した様子で、神官風の青年は答えるよ。 「ジャン・ファルシネリ。ティダン神官だ。君は?」

クラウス:クラウス・ビーダーシュタット。冒険者だ。最近ここいらで悪さしてるっつー蛮族の討伐依頼の進行中。

GM/ジャン:まぁ、話の通じる相手だと言う事で、ジャンはある程度安心した様子を見せるね。 「……この遺跡にそんな魔物が? 参った……他の遺跡を狙った方が良かったかな」

クラウス:何だ、何ぞあるのか?

GM/ジャン:「僕は孤児院≪ひまわり園≫の園長をやってるんだ。養父だった先代が亡くなった後を継いだばかりの新米だけどね。……けど、経営状況も厳しくて……こうして資金稼ぎに、時々冒険者の真似事をしてるのさ」 と、ジャンは苦笑。ちなみに、ジャンはNPCギミック保有者だね。『依頼報酬表の半分(=200ガメル)の現金か、売却価格がそれに相当するアイテムや戦利品を渡す』事でギミックを達成できるよ。

クラウス:ああ、経営を援助するって事か。

GM:ちなみに、システム的な都合でジャンに資金援助をしたらギミック達成の報酬がもらえると言う不思議。(一同笑)

クラウス:資金援助してそれより高い報酬を貰ったりしたら、色んな意味で嫌過ぎるぞ(笑)。……資金援助はするけど、その報酬拒否して良い?(笑)

GM:不利になる分には良いけど(笑)。

クラウス:じゃあ、200ガメルばかり懐から出して渡そう。ひまわり園については、俺は元々ラスベート近郊在住だから知ってたって事で。

GM/ジャン:「え……良いのかい?」 と、ジャンが困惑した声を上げるよ。 「君も仕事の報酬目的で遺跡に潜ってる身だろうに、こんな……」

クラウス:どっちかっつーと修行要素と趣味要素が強い気がするな……どこぞのエロ親父から貰ったアイテムを売った報酬のおかげで、財布にはまだ余裕あるし(笑)。

GM/ジャン:「……ありがとう。助かるよ」 ……で、ジャンはこのままクラウスに同行しようとするね。遭遇したNPCはPCに同行しようとするってルールなんだよね。拒否する事も出来るけど、拒否した場合は好感度の上昇は1点だけ。一緒に行動して、無事脱出すれば好感度は+1D6されます。

クラウス:まぁ、神官が付いて来てくれるなら助かるけど。

GM:んやー、戦闘可能はNPCが付いて来ても、戦闘参加は出来ないよ。PCが戦ってる間に、別の敵と戦ってるとか、或いは他の理由で戦闘には参加しなくなる。

クラウス:あー、なるほどね。了解した。

GM:まぁ、多少不自然でもシステム的な理由だと思って納得して。

クラウス:……了解(笑)。
 

 ともあれ、神官のジョンを同行者にしたクラウス。
 運が悪ければかなり彷徨う事になる筈の『廃墟』パラグラフをあっさり抜け出して、今度は適当に東に進み始めました。
 

◆B−4:MAP番号24『なにもないT字路』 経過時間@01:00〜01:30 保有DP:5◆
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□■★□
C□□■□□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置

 さて、同行者が増えたクラウスが次にやって来たパラグラフは『なにもないT字路』。
 特に仕掛けの無い単なる通路なのですが、イベントが発生。

 

GM:(ダイスを振る)……ふむ。通路自体には何も無いんだけど、一体のレッドキャップが、気絶したルーンフォークの女性を引き摺っているのと鉢合わせする。少女は気を失っているようだね。具体的にはHP0状態。

クラウス:ルーンフォークの少女……ビルジニーか!?

GM:いや、ジニーよりも一回り外見年齢は上かな。17歳くらいに見える。作業着っぽい服に作業帽が特徴的だね。

クラウス:となれば見知らぬ相手か。

GM:だね。レッドキャップはクラウス達に気付いて、汎用蛮族語で叫ぶよ。 「俺様の昼飯! 邪魔するな!」

クラウス:……強気だねぇ。まぁ良いさ、見たからには放置は出来ん。叩き潰す!

GM/ジャン:「助太刀するよ!」 と、叫んだジャンだけど、いきなり膝を抱えて動かなくなります。 「……くっ、持病の膝がこんな時に!!」(一同爆笑)

クラウス:持病の膝かよ! お前はどこのアリアンロッドのクレバー王子のキャラだ!!(笑)
 

※持病の膝。
 アリアンロッドの公式リプレイで、神官戦士のシグが抱えていた古傷です。
 元は高レベル冒険者だった彼が、他のメンバーと同じ1Lvである事を表現する為の理由付け―――だったのですが。
 何か失敗すると、とりあえず膝のせいにしていた印象が。

 

GM:と、いうわけでジャンは膝を抱えて戦闘不能です。戦闘終了すると治るよ(笑)。

クラウス:戦闘に参加しないならしないで、もう少し別の理由付けをさぁ……(笑)。

GM:まぁ何にせよ、レッドキャップはやる気だね。くたばれー!!
 

◇VSレッドキャップ◇
 
 凄い勢いでくたばりました。
 主にレッドキャップが。

 

クラウス:不覚。一発殴られたか。

GM:あー、じゃあさっき報酬を拒否してた手前もあるし、膝から復帰したジャンがキュアしてあげるよ。

クラウス:良いからお前は自分の膝にキュアかけてろよ。(一同爆笑)

GM:ともあれ、倒れてるルーンフォークの少女は……くすんだ色の金髪セミロングと、作業着姿で腰に工具の入ったポーチ、頭に作業用の帽子に……今は眼を閉じてるんで分からないけど、三白眼が特徴的かな。公式ガイドに絵が無いから、超勝手なイメージで決めてるけど。

クラウス:……誰だコイツ? とりあえず治療した方が良いか……。おい、そこの膝。アウェイクン頼めるか?(一同笑)

GM:膝ッ!?(爆笑)
 

 最早膝イメージしか無くなったジャン。
 これくらいなら良いかとGMが判断した結果、『アウェイクン』を使って少女を起こします。

 

クラウス:……よし。おい、大丈夫か?

GM/少女:「ここは……? ―――痛ぅ…!」 と、少女は痛そうに顔を歪めるね。HPまだ1だし。

クラウス:…そういやそうだったか。幾らあるのか分からんけど膝のMPは温存したいし……ここはヒーリングポーションでも飲ますか。とりあえずコレ飲め、少女よ。

GM/少女:「貴方は……?」 と、少女はポーションを受け取りつつも、警戒した様子を見せるよ。

クラウス:クラウス・ビーダーシュタット。冒険者だ。こっちの神官は≪ひまわり園≫の園長やってる膝……じゃなくて、ジャン。(一同笑)

GM/少女:(ダイスを振る) 「……私をここに連れて来た蛮族は?」

クラウス:……あー、レッドキャップか。もう倒したぞ。っていうか、今のダイスは?

GM:あぁ、今ちょっとここに来た理由の決定表を振ったんだよね。そしたら、『何者かに拉致された』ってのが出たから、蛮族にとっ捕まって連れて来られたと言う事で。

クラウス:なるほどな。……街の外にでも出た時に、やられたのか?

GM/少女:少女はこくりと頷くね。で、自分を指差してぽつりと呟く。 「ケーテ。ケーテ・マリーン」

クラウス:……ケーテ・マリーン? ……ああ、名前か!

GM/ケーテ:「……うん」 と、少女……改め、ケーテは頷くよ。ちなみに解説。NPC番号73、ケーテ・マリーン。船大工会社マリーンカンパニーの社長の養子のルーンフォークで、腕は確かだけど新規設計や改良といった独創性が必要な事が大の苦手な人です。

クラウス:応用力に欠けてるタイプか。……まぁ、それは今は関係無いか。 まぁ、とりあえずそのポーションを飲んでくれ。回復したら、一度外まで送って行く。

GM/ケーテ:「……良いの?」

クラウス:足手纏いを連れたまま、遺跡の中を歩き回る趣味は無いんだ。……んじゃ、出発だな。このまま南に抜けてしまおう。
 

◆C−4:MAP番号56『闘技場』 経過時間@01:30〜02:00 保有DP:7◆
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□■■□
C□□■★□
D□□■□□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置
 
 B−4からC−4へ。このまま南へ抜けて、入り口に一度戻るつもりらしきクラウス。
 ただ、『ついでに未探査パラグラフも埋めてしまおう』という余裕が祟ったのでしょうか。
 C−4イベントは『闘技場』。蛮族の戦士が待ち構える、巨大な円形状の空洞です。
 通路は四方に伸びているのですが、それら全てには鍵がかかっており、ここに立つ蛮族の戦士が持っている『戦士のメダル』というアイテムを使わねば開きません。
 つまり、引き返す以外のルートを通りたくば、剣の欠片で強化された蛮族戦士と戦って勝つ以外の手段は無いわけです。

 

クラウス:それは、また厄介な……。

GM/ボガード:まぁそんなわけで、闘技場に立つボガード(魔物知識判定は成功。弱点は抜けず)がクラウスに向けて武器を突き付けるよ。 「人族、勝負! 勝負!」 と、汎用蛮族語で囃し立てるね。

クラウス:……妖魔種の割に、正面切っての決闘を望むってか。面倒な手合いだ。

GM/ジャン:「残念だが、ボガード程度ならどうとでもなるだろう。下がっていてくれ、クラウス。僕の神聖魔法で――――」 と、一歩進み出たジャンは腰を押さえてしゃがみ込みます。 「……じ、持病の腰が……ッ!!」(一同爆笑)

クラウス:お前どうして冒険に出てるの!?(爆笑) おうちで療養してて下さいマジで!(笑)

GM:と、いうわけでジャンは戦力外。ケーテは言うに及ばずって状況だね。引き返すなら、この闘技場に出て来る蛮族の戦人は追わないよ。どうする?

クラウス:……腰とか膝とか爆弾抱えまくってる神官と、戦闘素人の船大工を連れてあんまり歩きまわりたくないんだよな。 こっちも剣を構えて、ボガードに突き付けよう。―――それじゃ、ひと勝負と洒落込もうか。

GM:では、その言葉にボガードは嬉しそうににやりと笑うことで応えるね。……じゃ、戦闘開始と行こうか。

クラウス:ボガードねぇ……こいつ、今回のボスより強いんじゃね?(一同笑)
 

◇VSボガード◇
 
 クラウスの懸念は見事に正解します。
 3Lvモンスターである上に≪連続攻撃≫を持つボガードはやはり、先程のレッドキャップや街シナリオのミッションで戦ったゴブリン、山賊突撃兵、ガストルークなどと比べて段違いの戦闘能力を誇ります。
 防護点8(+プロテを張ったので合計9)を誇るクラウスですが、回避の出目の悪さとボガードのダメージダイスの大きさで苦戦を強いられます。

 

クラウス:(ダイスを振る)……6以上で避けられるのに、何で4回連続で直撃食らってるんだ俺!!(一同笑)

GM:わーい、ダメージは15と13!

クラウス:ぐはぁ……4D6で20ってどうなんだよ。あかん、半分近く一気に削られた。これまでの負傷を合わせると残り3割か。

GM/ジャン:「くっ……すまないクラウス。僕の腰と肩と膝がもっとしっかりしていれば……」(一同笑)

クラウス:増えてる、負傷個所増えてる!!(爆笑)

GM:ちなみにケーテは三白眼で戦況を見ています。自分に出来る事が無いと理解しているようで、邪魔しないようにしてる感じかな。

クラウス:…冷静な奴だな。自分に出来る事、出来ない事がちゃんと分かってるか。ま、それはそれとして。とりあえず、自前でアースヒールをかける。

GM:(……うーん、幾らダメージダイスが良くても、クラウスの回避・防御能力に加えて回復までされると削り切れない。消耗を狙うのが精いっぱいかなぁ)

クラウス:アースヒール! (ダイスを振る)……ピンゾロ!! やべぇ、変転もう使っちゃってる!(一同爆笑)

GM:よしチャンス到来! うぉぉぉぉぉ死ねぇぇぇぇぇ!!(爆笑)
 

 ……とは言うものの。
 普通に出目6で回避するクラウスの前に、次のラウンドのボガードの攻撃は当たらず。
 回復されて、その後徐々に削られて……。
 長期戦になりましたが、ボガードは9ラウンドでお亡くなりになりました。

 

クラウス:……パンチ力不足が深刻だなぁ。どっかで攻撃力を上げる手段を持ちたい。

GM:エンチャントウェポンでも使えば良かったのに。

クラウス:その魔法を唱える分攻撃回数増やした方が良いと思ったんだよ。ともあれ、強敵だったな。HPだけじゃなくて、MPもごっそり持って行かれたか。アースヒール3回とプロテ1回……ほぼ半減だな。

GM/ケーテ:「……大丈夫?」 と、ケーテが心配そうに上目づかいに見上げて来るよ。

クラウス:問題無し。……と、言いたい所だが多少厳しいな。何があるか分からないし、ここで一度休憩すべきか……?

GM:残念ながら、ここは休憩出来る地形じゃないみたいだね。

クラウス:……仕方ないな。E−3まで進んで、一旦入り口まで戻ろう。そこで休息が出来た筈だ。
 

◆D−4:MAP番号15『うるさい曲がり角』 経過時間@02:00〜02:30 保有DP:9◆
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□■■□
C□□■■□
D□□■★□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置
 
 進んだ先にあったのは、よりにもよって東側に続いている曲がり角です。
 つまり、入口へ繋がっていない為に脱出ルートとしては不適切というわけですね。
 がっくりするクラウスと、気を落とさないように言うケーテ。そして膝の不調を訴えるジャン。

 

GM:ちなみにこのパラグラフに来たら、その物音の正体を決定表で決める……と。(ダイスを振る)壁や天井から無数の槍が出たり引っ込んでりしてる、トラップゾーンだね。通過するなら判定して貰って、失敗すると通過できない上にダメージを受ける事になるんだけど……。

クラウス:俺や膝太郎だけならまだしも、ケーテまで居るんだから通過は論外。それに道としても、目的方向じゃないしな。戻って百眼の十字路を通過するか。

GM:あそこのイベント、通る度に起こるんだけどね。

クラウス:うっわぁ、面倒臭ぇ……。
 

◆C−3:MAP番号15『百眼の十字路』 経過時間@02:30〜03:00 保有DP:10◆
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□■■□
C□□★■□
D□□■■□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置
 
 既知のパラグラフを移動する場合、最大で2マス分まで一気に移動できます。
 ので、クラウス達は一気にC−4の闘技場を通過。C−3の百眼の十字路に戻って来ました。
 移動途中の遭遇イベントなどは発生せず、しかしクラウスは百眼の十字路の精神抵抗に今度は失敗。
 心の奥底まで覗き込まれているような、嫌な感じを受けます。

 

クラウス:……これ、何かあるのか?

GM:後でね。とりあえず今は何も無いよ。

クラウス:……気になるなぁ。
 

◆D−3:MAP番号固定1『最初の部屋』 経過時間@03:00〜06:30 保有DP:10◆
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□■■□
C□□■■□
D□□★■□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置
 
 今回の移動で、ランダム遭遇が発生。入り口付近をうろついていたキラービー(動物、レベル2)と遭遇して戦闘になりますが、割愛します。
 HP5の超貧弱生物。先手を取られて殴られた瞬間に死にました。

 

クラウス:……さて、と。とりあえずここまで来れたな。

GM:(ルルブを見返して)……んん? ねぇ、ちょっと疑問なんだけど。

クラウス:何が?

GM:いやさ、NPCに関して、『一緒に脱出したら好感度上昇』って書いてあるけど、入り口まで護衛してここから送り出すってのはOKなのかな? 個人的にはそれでも良いと思うんだけど。

クラウス:ルールブックに明記されてないなら、GM判断で良いんじゃね?

GM/クラウス:うん、だったらクラウス。非戦闘員であるケーテはここで別れるのを拒否するよ。 「……ごめんなさい。ここから街まではある程度距離があるし……出来れば、一緒に行動させてほしい」

クラウス:あー……それもそうか。膝、お前はどうだ?

GM/ジャン:「そうだね、僕一人なら問題無く帰れると思うよ。良ければ彼女の護衛を引き受けようか?」

クラウス:お前にケーテの護衛を頼……いや、止めよう。不安過ぎる。(一同笑)

GM:信用無いなぁ、膝(笑)。

クラウス:主にお前の演出のせいだと思うが!(笑)

GM:まぁ、膝太郎はどっちでも良いと言うね。ある程度の収入はクラウスから貰ったから、ここで別れても良いし別れなくても良いし。

クラウス:……まぁ、これ以上連れ回すのも可哀想だよな。キュアかけて貰った分で、渡した200ガメル分の働きはして貰ってるし。

GM:じゃあ、膝太郎はここで離脱、と。好感度変動は今振っちゃおう。

クラウス:OK。(ダイスを振る)……4点か。OK、世話になったな膝太郎。
 

 いつの間にかジャンが『膝太郎』という名称で固定されている件。
 

GM:じゃあ、ここで休憩してから他に行くんだ?

クラウス:(しばし考え)……そうだな。ここで3時間ほどの休憩を取るとするか。あ、保存食出してケーテにも渡そう。

GM/ケーテ:「……ありがとう」 と、両手で保存食の干し肉を持って、少しずつ齧り始めるケーテなのでした。

クラウス:……想像したら小動物みてぇ(笑)。
 

 そんなこんなで、3時間の休憩。
 MPがほぼ全回復した所で改めて行動再開と相成ったのでした。
 

◆D−2:MAP番号52『庭園』 経過時間@06:30〜07:00 保有DP:10◆
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□■■□
C□□■■□
D□★■■□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置
 
 休息を終えたクラウス、ケーテを連れて向かったのはD−2パラグラフです。
 ここは広大な空洞の中に様々な植物が生い茂る庭園でした。
 元々は誰かが育てていた、管理された庭園だったのでしょうが……今は管理する者もおらず、植物が好き勝手に育ちまくっている状態です。
 
 ちなみにここでは、様々な遭遇がランダムで起こるのですが……今回の遭遇はと言いますと―――。

 

GM:(ダイスを振る)……ふむ、庭園を歩いていると奥の方から悲鳴が聞こえて、NPCが走って来るのが見えるね。どうやらモンスターに追われているようだ。NPCは―――ぺ、ペイトン・ソンダート!?

クラウス:……誰?

GM:NPC番号85、ペイトン・ソンダート。女好きで『上と下の二刀流』なんていう下品な綽名を付けられるような、素行に問題のある騎士だね。私兵騎士団であるソンダート家の中では当代随一の腕前で……ぶっちゃけファイター9なんだよねこの人。

クラウス:待て、それが逃げる相手って何だ!?(爆笑)

GM:だから私も驚いたんだよ!(笑) (ダイスを振る)……え、えーと……キラークリーパー(Lv2、植物)?(一同爆笑)

クラウス:それって移動できないだろ! 何で追われて逃げてるんだよ!?(爆笑)

GM:知らないよ!!(笑) ……きっとあれだ、子供時代にキラークリーパーに捕まって死にかけた事があったからトラウマなんだよ。だから、相手が動けない事とか関係無しに思わず逃げ出してるんだ(笑)。

クラウス:おい、私兵騎士団最強の騎士……(笑)。まぁ良いや、助けよう。 おーい、落ち付け騎士殿!(笑)

GM/ペイトン:「む、何だお前は!? いや、誰でも良い! あの悪魔の植物をどうにかしてくれ!!」(一同笑)

クラウス:……GM、5mくらいの距離から延々と投石を続けます。

GM:うぼぁー。
 

 ニードルアーチャーと違って遠距離攻撃手段が皆無のキラークリーパー。
 冷静に距離を取られて投石を続けられれば、いずれ死にます。
 なのでGM、判定を割愛。ケーテにも手伝って貰って延々投石を続けた結果、撃破できたという事で処理しました。
 いずれ死ぬとはいえ、シューターも持ってないクラウスが延々と判定すると冗長になりますし。

 ちなみに逃げるLv9ファイターと追う(移動して無いけど)Lv2植物という余りに余りな組み合わせに爆笑してたせいで、魔物知識判定を忘れていますがそこはご容赦ください。
 

クラウス:……ふぅ、良い汗をかいた(笑)。

GM/ペイトン:「……ちっ、見苦しい所を見せちまったな。ありゃーどうしてもトラウマでなぁ……ガキの頃に色々あったせいで」 と、ペイトンは恥ずかしそうに頬を掻くね。どこか人を食ったような笑みを浮かべる、愛嬌のあるハンサムさんです。

クラウス:いや、別に良いけどな。騎士殿も魔物退治にでも来たのか?

GM/ペイトン:「そこまで明確な相手が居るわけでもなくて、修行がてらだな。ついでに遺跡から女相手のプレゼントになる宝飾品でも出てくれば最高だったんだが……駄目だな、この遺跡はケチがついたぜ、俺的に」

クラウス:ああ、さっきのキラークリーパー……(笑)。

GM/ペイトン:「……誰にも言わないでくれよ?」 と、ペイトンはバツが悪そうだね(笑)。

クラウス:んじゃ、別の遺跡にでも行くのか?

GM/ペイトン:「そのつもりだ。お前さん達は……冒険者か」

クラウス:半分正解、半分ハズレ。俺は冒険者だけど、こっちの子は救助した一般人だよ。

GM/ペイトン:「ちぇっ、先に俺が救助してりゃ、めくるめくロマンスを味あわせてやったのによ」 と、ペイトンが言って……ケーテは露骨にペイトンから距離を取るね(笑)。

クラウス:……いやまぁ、そこら辺はお互いで好きにやってくれ。俺が知るか!(笑)

GM/ペイトン:「ちなみにぶっちゃけ、さっきのキラークリーパーのせいで道が分からなくなった。出口はどっちだ」(一同笑)

クラウス:……案内するか(笑)。
 

◆D−3:MAP番号固定1『最初の部屋』 経過時間@07:00〜07:30 保有DP:13◆
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□■■□
C□□■■□
D□■★■□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置
 
 一度出口に戻り、ペイトンを送り出します。
 ペイトンの好感度上昇は2でした。ランダム遭遇も特に無く、再度探索に戻ります。
 

◆D−2:MAP番号52『庭園』 経過時間@07:30〜08:00 保有DP:13◆
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□■■□
C□□■■□
D□★■■□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置
 
 そして戻って来た庭園。
 遭遇イベントは来る度に発生する継続イベントなので、もう一度判定が発生します。
 結果として、今度はクラウスとケーテは木々の中の広場に置かれた太った女性の形をした石像を発見します。

 

クラウス:……なんだこりゃ。

GM:……いや、更に半々でイベントが発生するかの判定があるんだけど、結果として何も無いんだよね今回。単なる太った女性の像があるだけ。魔動機文明語で『Msメリッサ・アブラギッター女史の像』とか書かれてるのを、ルーンフォークだから魔動機文明語が読めるケーテが読んでくれるね。(一同笑)

クラウス:……昔何か偉い事をやったのか、アブラギッター女史(笑)。

GM/ケーテ:「……大食い競争チャンピオンと書かれている」 ちなみにアブラギッター女史の像は、手に骨付き肉を高々と掲げていたり。(一同笑)

クラウス:結果として何も無くなったイベントが、どうしてこんなに濃くなってるんだよ!?(爆笑)

GM:まぁ、それはそれとして。空白のパラグラフに向かうのかな? DPが10を越えてるから、次が最終イベントだね。

クラウス:いよいよか。……ケーテ、そろそろ何か来そうな気もするから、俺から離れるなよ。

GM/ケーテ:「……うん」 と、ケーテは言葉少なに頷くね。じゃ、最終イベントを始めようか!
 

 ダンジョンの探索具合は、DP(ダンジョンポイント)という数字で表されます。
 ダンジョン内のマップを埋めたり、NPCと遭遇したり、ギミックを解決する事で増えて行くポイントです。
 これが11を超えている時に未探査パラグラフに踏み込むと、そこが最終イベントとなるわけですね。
 そして今回既にDPが13だったクラウスは、次の移動で新規パラグラフに踏み込んだ際に最終イベントが発生すると言うわけです。
 
 ちなみにDPは最終的な経験値の量にも影響します。
 基本1000+倒した魔物レベル×10+(DP−10)×50の経験点がダンジョンシナリオで得られる経験点と言うわけですね。
 

◆C−2:MAP番号61『神殿』 経過時間@08:00〜08:30 保有DP:13◆
 
 1 2 3 4 5
A□□□□□
B□□■■□
C□★■■□
D□■■■□
 
 □:未探査パラグラフ
 ■:探索済みパラグラフ
 ★:クラウス現在位置
 
 と、言うわけで最終イベントです。
 マップは『神殿』。騎士神ザイアの神像と祭壇が作られている広間に、今回のボスであるインビジブルビーストが陣取っており襲い掛かってくるわけですね。
 特に特殊なギミックは発生しませんでした。

 

GM:……では、クラウス達がその神像と祭壇のある広間に踏み込むと、そこには血管と筋肉の浮き出た奇怪な人型生物……インビジブルビーストが居ます。クラウス達に気付くと、インビジブルビーストはスゥッと薄れて姿を消すね。

クラウス:やれやれ……面倒な。とは言え、見えないだけの雑兵に何が出来る……って感じではあるけどな。

GM:あ、でもここでイベント発生するよ。さっきクラウスが『百眼の十字路』で精神抵抗に失敗した為、『監視者』のギミックが働きます。

クラウス:監視者?

GM:赤い霧に包まれた二つの眼球が宙に出現し、クラウスをじーっと見続ける。纏わりつくような視線と、心の奥底まで見通されるような不安感で集中が妨げられ、抵抗以外の全ての判定に−2が付くね。

クラウス:うわ……どうすんだそれ。

GM:ご安心を。主動作で精神力抵抗で12以上を出せば、監視者は消え去るよ。

クラウス:成程。……敵より監視者が面倒だな、こりゃ。

GM:敵自体は雑魚と申したか。

クラウス:ぶっちゃけボガードの方が怖いだろ。
 

◇VSインビジブルビースト◇
 
 ……うん、なんていうか、その通りでした。
 姿が見えない事が最大にして唯一の長所であるインビジブルビーストですが、先手を取ったクラウス、消える前にインビジブルビーストが居た空間めがけてスパーク。
 手傷を負った為、いきなり透明ではなくなってしまいます。
 
 ちなみにインビジブルビーストの説明だと、『命中を与えた、或いは受けたら透明じゃなくなる』とありますが……これって物理オンリーなのでしょうか。
 GMは良く分からなかったので、『まぁ魔法ダメージでも血は出るから見えるべ』という脳内直感に従って裁定しました。バランスとかは考えませんでした。
 
 ……結果、何かする前から『透明なだけの雑兵』が『雑兵』にクラスチェンジ。
 正直言って、単純戦闘能力では劣化ボガード……というか、僅かにマシになった程度のゴブリンレベルでしかないインビジブルビースト。
 2ラウンド目に主動作で監視者への精神抵抗に成功し、クラウスがノーペナルティーで戦えるようになった瞬間に完全な詰みです。
 クラウスに与えたダメージは僅か4点で、5ラウンド目にあっさり潰されたのでした。

 

クラウス:……監視者への抵抗が一発で成功したのが大きかったな。そうじゃなかったら、負けは無いにしてももう少し手こずってたか。

GM/ケーテ:「クラウスの仕事は……これで終わり?」

クラウス:だな。……後はお前を送って帰れば、全部終了だ。

GM/ケーテ:「……ありがとう。お陰で命拾いした」

クラウス:礼は帰りついてから言ってくれ。大丈夫だとは思うがな。
 

◆ミッションエンド◆
 
 まぁ実際、何もありませんでした。
 正確に言うならば、実はこの後C−2からD−3に戻るまでに一回ランダム遭遇判定があった筈なのですが……GMもPLもそれを失念しておりました。
 そして無事に脱出したクラウス、ケーテを連れてラスベートまで帰りつきます。

 

クラウス:じゃあ、街に入った所でケーテと別れるか。じゃあな、ケーテ。次からは気を付けろよ。

GM/ケーテ:「うん。……ありがとう。船が要り用になったら、マリーン・カンパニーまで来て? ……割引してくれるよう、お父さんに頼んでみるから……」

クラウス:いや、一介の冒険者兼狩人には船はあんまり……(笑)。

GM:んでまぁ、冒険者の店からは報酬も支払われます。遭遇こそしてないけど、リオス副首相であるケヴィン・レアドさんの覚えも多少めでたくなったんじゃない? 好感度上がるし。

クラウス:まぁ、リオスワールドガイドのダンジョンがどういうもんなのかは分かった。経験値は美味いんだけど、街に比べるとNPCとの関わりが少なくなるのが難しいなぁ。

GM:まぁ、一長一短だね。それじゃ、経験点の配布と成長とかお願いねー。
 

※NPC好感度変動まとめ
 ケヴィン・レアド:0→1
 ケーテ・マーリン:0→5
 ジャン・ファルシネリ・膝太郎:0→4
 ペイトン・ソンダート:0→2
 
 獲得経験点:1420点
 獲得名誉点:14点(かけら6つ)

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