・【ザクⅡＪ型】。ジオン軍の主力モビルスーツ『ザクⅡ』を地上戦仕様とした物。ジオン地上軍の主力。
・【マゼラアタック】。平たく言えばジオン製戦車。砲塔部分が分離して空を飛ぶ事も可能。ジオン脅威のメカニズム。
◆はじまりは――――◆
はじまりは、些細な切っ掛けでした。
ＰＬＢ：795Pのシステムで遊んでみたいですな。
ＧＭ：はぁ、左様ですか。
ＰＬＢ：ＧＭ宜しくお願い。
ＧＭ：私っ！？
―――訂正。
はじまりは、理不尽な切っ掛けでした。
795P……ニコニコ動画の卓マス系列にて、自作のガンダム系ＴＲＰＧのシステムを用いた動画をアップしていらっしゃる方です。
卓ゲとしても動画としても普通に面白いので、見ていない方は是非見てみて下さい。
……それはともかく。
その795Ｐの作ったシステムを使っての、リプレイ用セッション。
流石にキャンペーンにする余裕はないので、とりあえず単発で。
そこから先はそれから考える方向で始まった今回のセッション――――。
まぁ、そこそこ頑張って行こうと思います。
あ、申し遅れました。ＧＭはわたくし、椿真砂。
テープ起こし、その他編集担当は場面大根Ｐこと零時さんとなっております。当人曰く、気分転換＋リハビリ。
こういった間に挟む文章部分は、私か零時さんのどちらかが書く感じで進んでおります。
その所、ご了承ください。
また、システム面の解説は基本的に795P様の動画に丸投げさせて頂きます事もご了承願います。
動画様はこちら。
素晴らしいシステムの公開＋素晴らしい動画、真に感服しております。（プリケツ土下座）
―――さて。
今回のセッションは、連邦側。
ＰＣ達の設定は、アジア地区の激戦区に投入されている部隊。
で、レギュレーションは以下の通り。
・Ｌｖは1。原則として軍人であり、一通りの訓練は受けている。
・その関係上、自動で「操縦」１Ｌｖと「格闘」、「武器格闘」、「通常火器」、「大型火器」、「爆発物」のいずれかを１レベル保有。
・専門技能はその他に１５００点分。
・誰か隊長として一人中尉。新設のＭＳ部隊という設定である。……良くあるとか言うな。
・開始時期は１０月終盤。795Ｐの動画と同様、連邦がジムを配備し始めた時期。オデッサ直前。
・選択可能機体は『ジム』のみ。
・シナリオＬｖは１０。補給Ｌｖは４で、それぞれ機体オプションの購入と技能取得までやって来る事。
・集まってからのバランス調整時間は３０分。ハリーアップ。
……突っ込みは受け付けません。
この程度のファジーさは、竜鳴艦では良くある事です。
また、私の知識の無さやシナリオの都合上、ガンダムの『正史』との齟齬が発生する可能性もあります。
その辺りはどうにか笑って見過ごして頂けると嬉しいです。
ともあれ、その結果――――集まったのは三人。良い感じにロクなＰＬが居ません。
全米大ヒット変態上映中な人非人ばかりですね、我がサークル。
いやまぁ、別に今に始まった事じゃないんですけど。
◆始める前に◆
ＧＭ：さて皆さんおはよーございまーす。
一同：おっはよーございまーす！！
ＧＭ：それでは皆さん、キャラクターは作って来ましたね？ 機体オプションも購入して来ましたね？ これ、結構時間かかりますからね。
ＰＬＡ：うむ、問題無い。
ＰＬＣ：ちなみに俺が中尉役。
ＰＬＢ：後はウチの子はオーガスタ研究所の出身者。795Pの動画の人達の同期なんだけど、彼女らに比べると成績悪くて普通の部隊に回されました。（一同笑）
ＰＬＡ：なんかやたらとおバカさんな同期が居なかったか？（笑）
ＧＭ：ラキアェ……。（一同笑）
・ラキアェ……。要は795Pの動画に登場するキャラクター、ラキア・ルーの事。ＰＬはみんな大好き天海春香。
・データ的な知力２の脳筋キャラもさることながら、ダイス目と言動から物凄いハイレベルなおバカキャラとして大人気である。
ＰＬＣ：……その話で幾らでも盛り上がれそうだが、早速だがキャラ紹介に入るか。ここで時間を費やしていたら、何の為に前もってキャラ作成をして来たのかが分からん（笑）。
ＰＬＢ：確かに。ではでは、ＰＬＡからどうぞー。
ＰＬＡ（以下クラフト）：ああ、俺だな。俺はアルフレッド・クラフト、２２歳。階級は軍曹だ。現地徴兵というか、半ば志願兵みたいな感じで連邦軍に所属したパイロットだ。ちなみに最大の特徴は知性１の器用１という、極限まで偏ったステータス。（一同笑）
ＰＬＢ：わぁー、１が２個ステータスにある。なにこれ。（一同笑）
ＧＭ：あぁ、バカなんですね分かります（笑）。
クラフト：目指す所はクールなバカだな。よろしく頼む。（一同笑）
ＰＬＣ：なにその新機軸……（笑）。
クラフト：後はアレだ。機体は全員ジムだが、俺のジムは格闘重視仕様。超高威力のビーム兵装であるビームジャベリンとビームサーベル、そして速射の利く速射型ビームガンを装備した機体だ。格闘命中を少しだけ強化してある他に、頑丈な大型シールドを持っている突撃機だな。とにかく突っ込んで使い捨てのジャベリンぶつけて速射ビームバラ撒きつつ突っ込んで斬る。（一同笑）
ＰＬＣ：誰だよオイ、こんな狂った仕様の機体にするのを許したの（笑）。
ＰＬＢ：ジムってさぁ、こういう機体だっけ…（笑）。
クラフト：ゲーム故致し方無し。ともあれそんな感じの俺だ。よろしく頼む。
名前：アルフレッド・クラフト
年齢：２２ 階級：軍曹 成長タイプ：格闘
格闘：９ 射撃：６ 回避：６ 器用：１ 知性：１ 感覚：６ 体力：６
機体：ジム（特攻仕様）
クール馬鹿。一見してクールで真面目なのだが、実は真面目なだけな馬鹿である。
小隊の最大火力。超威力を誇るビームジャベリンを手に戦場に突っ込んで行く姿は、紛う事無く馬鹿。
ニュータイプ的な物とは一種異なる野生の勘で生きている生物なような気がしないでもない。
ＰＬＢ（以下マサヒメ）：あ、次は小生だな。マサヒメ・ナゴヤツバキ准尉。年齢は１９歳、オーガスタ研究所出身のパイロットだ。まぁ、その中では落ちこぼれに分類される。初期型ジムのパイロットには選ばれなかったし。
ＧＭ：一人称が小生ですか……（笑）。
マサヒメ：眼鏡をかけて一見クールに振る舞っているが、直情型のパイロットだ。特に射撃と知性のステータスが高く、回避は苦手。重装甲のジムを駆る事となるな。避ける気が全く見られない、増加装甲を三段階まで強化した機体がポイントだ。
クラフト：……これはひどい。単純な装甲だけで見れば、無改造のＲＸ計画機くらいあるぞ（笑）。
マサヒメ：シールド無いけどな。その分、腰の後ろのラッチに追加カートリッジを装備している。武器が弾数の少ないバズーカと、燃費の悪いビームライフルだからな。
ＧＭ：なんかガンダムヘビーアームズとかガンダムレオパルド的な発想で作られてますね……（笑）。
マサヒメ：避ける気無い構成だから、比べちゃその二機に失礼だとは思うが（笑）。その二機を目指すなら、大型ガトリング辺りが欲しいな。まぁ私は、ビームスナイパーライフルとかのほうが好きだが。
ＧＭ：大型シールド装備の前線突貫機であるクラフトさんのジムと、重装火力型であるマサヒメさんのジム……なかなか怖い組み合わせだなぁ。
ＰＬＢ：まぁこの二機が小隊の最大火力だな。クラフトの方は継戦能力に疑問が残るが（笑）。
クラフト：まぁビームジャベリンとか完全な単発使い捨てだし。最悪の場合、とにかく突っ込んでビームサーベルで斬る頭悪い機体になるからな。（一同笑）
名前：マサヒメ・ナゴヤツバキ
年齢：１９ 階級：少尉 成長タイプ：射撃
格闘：３ 射撃：９ 回避：１ 器用：３ 知性：９ 感覚：５ 体力：５
機体：ジム（重装火力型カスタム）
クラフトと並び、小隊の火力を構成するメガネ娘。一人称は『小生』。
オーガスタ研究所出身のパイロットであるのだが、性格面で難あり。
一見するとクールだが、戦闘狂のケがある危険人物。この小隊、クールっぽい奴が二人居るけどどっちも駄目だ。
ＰＬＣ（以下ジン）：で、ラストは私か。ジン・マックスフォード中尉。元爆撃機パイロットだ。自称『冴えない兄ちゃん』。他称『冴えないオッサン』な２９歳。無精髭を生やしてるせいで、実年齢より年上に見られがちなのが玉に瑕。
クラフト：オッサン隊長か……完全無欠の死亡ポジションだな。（一同笑）
ジン：お兄さんと呼べ！（一同笑）
マサヒメ：あ、そこ、重要なんだ（笑）。
ＧＭ：で、能力的にはどんな感じなんですか？
ジン：うむ、能力的にはバランス型。器用と感覚が低いが、他は全部５～６となっている。
クラフト：おー、万能型。
ジン：隊長だからな。成長タイプは『回避』なので、いずれは回避重視の機動戦型になって行く予定だ。ちなみに機体は装甲、射撃、回避、シールドと片っ端から少しずつ取ったバランス型。
ＧＭ：全体として性能を向上させたってわけですね。隊長っぽい。
ジン：残りが戦闘以外を捨てた馬鹿と、回避を捨てたアホだしね……。（一同笑） あ、ちなみに武装は100mmマシンガンと速射型ビームガン。武装まで含めて考えると、近接射撃型だな。まぁそんな感じのバランス型だが、よろしく頼む。
名前：ジン・マックスフォード
年齢：２９ 階級：中尉 成長タイプ：回避
格闘：６ 射撃：６ 回避：６ 器用：３ 知性：６ 感覚：３ 体力：５
機体：ジム
バランスの取れたステータスと機体を操る、部隊長。
やや機動戦に偏っているが、基本的には何でも出来るのが長所のパイロットである。
人格面でも一番安定していると言うか、残りの二人がアレ過ぎると言うか。
◆第三十二機動部隊、結成◆
ＧＭ：さて、では自己紹介も終わった所でスタートです。現在は前もって言っていた通り、１０月も終盤。連邦軍がＭＳジムを量産し、配備し始めた所からですね。
マサヒメ：動け、動けジム！ 何故動かん！（一同笑）
クラフト：それはジ・Ｏだし時代が大分先だし、ああもう突っ込み所の多い（笑）。
ジン：というかそれ、単なる整備不良では……。（一同笑）
ＧＭ：そんな中、皆さんもまた新たに配備されたジムを使った実戦部隊の一つとして動く事と相成りました。配備区画はアジア方面だね。
マサヒメ：えーと、オデッサ作戦が１１月の７日だよね。
ＧＭ：そですね。今、欧州はオデッサ奪還に向けて各方面で色々と動いている真っ最中となります。皆さんはその一方で、アジア方面の地盤固めにインドのマドラス基地に配属となりました。御近所には０８小隊も居るんじゃないかな？
マサヒメ：まぁ向こうは東南アジアだから、少し遠いかもしれないけどね。
ＧＭ：ついでに、陸ガンは２０機ほどしか生産されていない高級量産機ですからね。皆さんは見る機会も無いかも。ともあれ、皆さんは三々五々と任地であるマドラスに集まって来た所ですね。
クラフト：俺は元々マドラスに居た事にしよう。前は戦闘機のパイロットなどをしていたのだ。
ＧＭ：そこからＭＳパイロットに転属したんですね。戦果が優れていたのでしょうか？
クラフト：そうかもしれぬ。或いは乗っていたセイバーフィッシュをオシャカにしたのが原因かもしれぬ。（一同笑）
遠くのジン：撃墜されたんかい……（笑）。
クラフト：まぁ良い。何であろうと構わんよ。ＭＳ部隊のパイロットとして、マドラス基地の格納庫で納入されたジムの点検をしている。整備とか点検とか全く分からんけど。えい１０円傷付けちゃえ。（一同爆笑）
マサヒメ：そこの人、邪魔だが（笑）。 と、小生オーガスタ研究所出身だしな。ジムが運ばれて来たのと同時に来た事にしよう。整備項目の並んだシートを見ながら、整備班に混ざってジムの点検中で。知性高いし、兵器知識技能も持ってるし。
遠くのジン：おお、流石オーガスタ研究所出身。優秀だな。
マサヒメ：そこなお兄さん、ＭＳが珍しいのか？ だが整備班でもない人が、そうそう新型に近付くもんじゃないぞ。スパイと間違われかねん。
クラフト：ん？ えーと、俺はマサヒメの声を聞きながら、自機をペイントする為のペンキを片手にデザインを考えてる。（一同爆笑）
マサヒメ：前言撤回、こんなアホなスパイ居ない（笑）。何してるんだこいつ！？（笑）
クラフト：なに、気にするな。未来のエースたるもの、自分の機体へのカラーリングは必須かとな。エンブレムも考えてあるのだ。 と、提示された紙には見てるだけで正気度下がりそうなスプーのようなクリーチャー。（一同笑）
ＧＭ：ひぃ！？（笑）
マサヒメ：何してるのだ、切実に！？（笑） ……って、あれ。自分の機体って―――。
クラフト：うむ。この機体のパイロットを担当する事になっている、アルフレッド・クラフト軍曹だ。御身は―――なに、少し待て。俺の洞察力を甘く見るな、判断する事など容易い。（一同笑）
マサヒメ：……えーと……（笑）。
クラフト：……そうだ、あれだな。迷子になってしまった近所の村の部族の勇士だ。うむ、俺には分かるぞ。出口が分からんのだな、案内しよう。（一同爆笑）
マサヒメ：部族の勇士ってなに！？（爆笑） 小生ちゃんと制服着てますが、連邦の！！（爆笑）
クラフト：……なん、だと……！？ まさか、俺の勘が外れるとは……明日は雨か。あ、そういえば明日と言えば、明日の夕飯ハンバーグだっけ。思い出したら腹減ったので去る。さらばだ。（一同爆笑）
マサヒメ：好き勝手言うだけ言って居なくなるなァァァァ！！？（爆笑）
ジン：じゃあそこら辺で出てこよう。 クラフト、どうした？ 確かお前、新たに入って来た連邦製のモビルスーツを見るとか言ってた筈だが……もう終わったのか？
クラフト：ふむ、隊長か。なに、腹が減ったと思ったら他を考える隙が無くてな。（一同笑）
ジン：相変わらず徹底して本能で生きてるな貴様（笑）。
クラフト：サンクス。
ジン：褒めてねぇよ。（一同笑）
マサヒメ：……隊長？
ジン：ん？ あぁ、失敬した。そこの女性、もしやこのアホが何か失礼をしたか？ いやまぁ、存在自体失礼な奴なんでもう諦めてるが。（一同笑）
マサヒメ：ほう。よもやこのＭＳ部隊の隊長か？ 小生、ジャブローから同部隊に配属となった、マサヒメ・ナゴヤツバキ少尉だ。
ジン：ん、ああ。ジン・マックスフォード中尉だ。お察しの通り、この部隊の隊長となるな。成程、君が私の部下か。私と君、そしてそこの馬鹿で一部隊を作る事となる。ほれ馬鹿、自己紹介しろ。
クラフト：（ポーズとりつつ）人は呼ぶ、クラフトと！（一同爆笑）
マサヒメ：斬新な自己紹介だな！？（笑）
ジン：……アホだが腕は良いんだ、アホだが……（笑）。
クラフト：ところで御身はジャブローとやらから来たのか。うむ、聞いた事もない場所だな。未開の地の出身か。現代文明に戸惑う事もあろうが、何か困った事があれば遠慮なく聞いてくれ。（一同爆笑）
ジン：連邦の総本山だよアホたれ！？（爆笑）
マサヒメ：大丈夫かこの人！？（笑）
ＧＭ：……え、えー……約一名がアホさを遺憾なく発揮した顔合わせも終わり、翌日に場面を移しましょう（笑）。
＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃
ＧＭ：さて、翌日。皆さんはマドラス基地の会議室の一室に集められました。皆さんの前には、大隊指揮官であり皆さんの直接の上官である少佐殿が居ます。えーと、名前どーっすっかな。
クラフト：三郎太。（一同笑）
ＧＭ：……トリオン少佐辺りにしておきます（笑）。
クラフト：一瞬で脳筋イメージになったのだが。（一同笑）
・脳筋。つまり、ＦＦ１１のＮＰＣであるトリオン王子を連想したらしい。
・勇猛果敢で裏表の無い性格の持ち主。実力も十二分にあり、剣術大会で準優勝などといった実績もある。
・が、いかんせん行動に知力が回っていない。良くも悪くも脳筋気質の人物である。
ＧＭ/トリオン：まぁ外見イメージはあれでいいか（笑）。 「諸君、到着したばかりの者も居るが、集まって貰って済まない。昨日付で君達三名は第三十二機動小隊として、マドラス基地に配属になった。我が軍でも未だ数少ないＭＳの担い手だ、期待させて貰おう」
ジン：ハッ、光栄であります！
ＧＭ/トリオン：「その上で、君達に任務がある。知っての通り、ジオンのＭＳは未だに各方面で大きな脅威となって我らを脅かしている。それはこのアジア方面とて例外ではない。先日も敵軍の攻勢により、我が方の補給路が寸断。一部部隊が窮地に陥っている。君達含め、ＭＳ部隊には味方部隊の撤退を援護して欲しい。本来ならば私自ら最前線で指揮を執りたいのだが……！」（一同笑）
ジン：……この人、大隊長ですよね？（笑）
マサヒメ：ほいほい前線出て良いの？ 大隊長って（笑）。
ＧＭ：先日の戦闘では先陣を切ってセイバーフィッシュで突っ込み、対空砲火をかいくぐってザク一機を撃破した後に撃墜された人物です。自分の機体が無いから今回は出れないそうな。（一同笑）
ジン：その上しっかり生還してる辺りが凄いな…（笑）。
クラフト：なまじ深く設定考えていなかった分、一瞬でトリオン王子のイメージに浸食されたな、大隊長（笑）。
ＧＭ：脅威Ｖ的に評価すると、Ｓランクまで鍛えれば指揮と魅力はギリギリ１０になりそうな人物です。が、一番高いステータスはきっと格闘。（一同笑）
ジン：ＭＳ乗っちまえよこの人（笑）。
・脅威Ｖ。ギレンの野望シリーズ、アクシズの脅威Ｖの事。
・パイロットは指揮や魅力などのステータスが１～２０で表されており、Ｓランク（最高段階）まで育てて指揮・魅力１０は指揮官としてはまぁ十分と言えるレベル。連邦、ジオンといった最大勢力（＝キャラクター数が多い）ならばともかく、他の勢力でプレイする場合は十二分に一軍を預けられる。
・しかしその指揮魅力よりも、格闘戦に関わる格闘値が高いならば、確かにＭＳに乗れと言いたくなる。同ゲームではＭＳやＭＡに乗れない＝格闘値が一切意味を為さないのに格闘値が高いキャラも時々存在するのだが、お前もその系統か。
・尚、一応裏技（仕様？）を用いる事によって、ＭＳ適性の無いキャラをＭＳに乗せる事も可能。トリオン少佐は真っ先にその手段でＭＳに乗せるべきかもしれない。
マサヒメ：そう言えば『君達含め、ＭＳ部隊』って事は小生ら以外にもＭＳが配属されてるのか？
ＧＭ：ええ、三個小隊ほどという設定で考えてます。
クラフト：まぁそこは良い。脳筋少佐、御身には悪いが詳しい作戦内容を聞いても良いだろうか。
ＧＭ/トリオン：「うむ、そうだな。説明しよう」
ジン：おいクラフト、脳筋少佐じゃねぇよ。しかも少佐も普通に流すなよ。（一同笑）
と、いうわけで説明タイム。
・インド付近北部辺りにて、北部から圧力をかけてきたジオン軍のＭＳ部隊により、補給路が寸断された。
・結果、北部に居た一部部隊が撤退も出来ずに孤立している。そこを救援したい。同時に敵にそれなりに被害を与えられれば良し。
・投入戦力はＭＳ三個小隊＋通常戦力それなり。補給路を寸断している敵は、ＭＳ二個小隊通常戦力少しほど。つまり戦力的にはこちらが優勢。
・戦力的にはこちらが優勢なうちに、そいつらを叩き返して補給路を奪還したい。オデッサ作戦前の陽動の意味もある。
クラフト：なるほど、分からん。（一同笑）
ジン：大人しくしていて下さい知性１（笑）。
マサヒメ：んーと、ＭＳ三個小隊は纏まって動くの？
ＧＭ：いいえ、通常部隊主力と共に二個小隊は正面から。もう一個小隊は味方の撤退を援護する為に、密林地帯を突破して側面から攻撃を仕掛けるそうです。ちなみにトリオン少佐は皆さんを側面攻撃部隊に推します。
マサヒメ：……理由は？
ＧＭ：他の部隊の皆さんは他の基地から来たばかりですけど、貴方達の部隊はクラフトとジンが元からこの基地の人間ですから。まぁ、土地勘があるからって理由ですね。
クラフト：道案内は任せろー、バリバリ。（一同笑）
マサヒメ：やめて！（爆笑） というかマジやめて！（一同笑）
ジン：……そこは私がどうにかするしか無いとしてだ。作戦の決行はいつですか？
ＧＭ：二時間後だとか。準備を急ぐように言われます。
ジン：早いな！？ ええい、では地図のデータとかをジムのコンピュータにブッ込んで、急いで出発準備だ。
クラフト：まぁ一年戦争って実際、後半は恐ろしくハイペースな戦争だからな。オデッサから二ヶ月弱で戦争終了だぞ。今はオデッサ間際だが、この段階で地上の半分程度を取られていた連邦が、二ヶ月強で地上から殆どジオンを押しだすんだ。
ジン：ええい、これはブリーフィングは道中でだな……。
ＧＭ：途中まではミデア型輸送機で輸送してくれますので、その中でどうぞ。で、出撃までの二時間でやる事何かあります？
クラフト：うむ、まぁシミュレーションで訓練はしていたが、実機のＭＳを動かすのは殆ど初めてだからな。マニュアルを読んでおこうと思ったが、少し読んで『まぁ動かしてみれば分かるか』で諦めた。（一同笑）
マサヒメ：誰だこいつを軍人にした阿呆は（笑）。
ジン：ガンダムの世界って割と、『機種転換訓練？ 何それ食い物？ バナナより美味い？』って世界だからな……（笑）。
マサヒメ：チームの会話とかは……まぁミーティングの時にでもすれば良いか。小生は自分の機体を最終チェックしていよう。
ジン：私は必要な情報を集めるだけ集めるとするか。
ＧＭ：あい。では、少し後の輸送機の中に場面を移しますねー。
◆ブリーフィング◆
ＧＭ：さて、ではミデア級輸送機の中です。ゴウンゴウンと輸送される中、皆さんは通信を通して他のチームとも共同でブリーフィングを行う事になりますね。
ジン：む、身内で細々とやるような感じじゃないのか。
ＧＭ：まぁ連携……せめてタイミング合わせる程度は必要な作戦ですし。南からジム６機＋通常兵器での攻撃部隊が主力として行って、皆さんは東から別働隊として強襲、敵を削りつつ味方の撤退を援護するってな感じです。
クラフト：ふむ、それで我ら以外の他の二個小隊に関してはどんな連中なんだ？
ＧＭ：はい。片方はアレですね。いわゆるエリート部隊。マサヒメと同じオーガスタ出身の連中です。
マサヒメ：……あ、そう考えると小生もエリートなのか。まぁ、小生よりは成績良い連中って事で。
クラフト：まぁなんとなく分かった。嫌な予感しかしない。（一同笑）
ＧＭ/エリート兵：『ふん……君も居たのか、ナゴヤツバキ。落ちこぼれが、僕の足を引っ張ってくれるなよ」 とか言われますね。その小隊のリーダー格の人に。
マサヒメ：……気を付けるとしよう。
ジン：あれだな、こいつ絶対将来はティターンズ入るな。（一同笑）
クラフト：いや、その前に観艦式を生き延びられるかどうかという最大の問題が待ち受けてそうな性格だ。エリート君はああいう場に縁がありそうだし（笑）。
マサヒメ：まぁこちらの足を引っ張らないならどうでも良いから、適当にあしらっておこう。あ、もう一つの小隊の人の性格は？
ＧＭ：あー、こっちは何も考えてなかったんですよねぇ。片方がエリート小隊ってだけで……。
クラフト：よし、目を瞑れ。そして脳裏に思い浮かんだキャラをモチーフにして考えるんだ。
ＧＭ：………え、何故かリューサンが浮かんだんですが。（一同大爆笑）
マサヒメ：何故！？（爆笑）
・リューサン。主にファイナルファンタジー、特にＦＦ１１界隈にて、ジョブ『竜騎士』を指す別称。
・そこから転じて、そのイメージを元に生まれた架空のキャラクターを指す場合も。特定のモチーフが居るわけではなく、『竜騎士』というジョブに対するイメージ・実際にジョブに就いた多くのプレイヤー達の所感から生み出されたキャラクターである。
・この場合、竜鳴艦メンツが思い浮かべたのはこっち。東方有頂天界隈でもお馴染み。
・そちらのイメージは竜騎士ジョブのプレイヤーたちの『とある特徴』の反映を受けてか、すこぶる紳士的で常識人。ただし所々で妙な設定があるが。
・ちなみにとある特徴とは、『そのＦＦ１１関係の掲示板はジョブ（職業）同士の煽り合いなどが日常茶飯事だった中で、リューサンは底辺と呼ばれるレベルの低性能（当時）のジョブでありながらも、他に噛み付く事無く紳士的なプレイヤーが多かった』という物らしい。
・『紳士的と言うか、一種の諦めの境地と言うか、明鏡止水というか、サトリというか』とはクラフトＰＬの友人（ＦＦ１１プレイヤー）の言。まぁそのおかげで、一種独特の立ち位置を手に入れたと思って欲しい物である。頑張れリューサン。
クラフト：で、ではあれだな！ エリート君がマサヒメに突っかかっていると、『落ち着くのである＾＾』とか言ってくれるんだ！（一同笑）
マサヒメ：凄く落ち着いた！ いや小生元から冷静だけど！（一同笑）
ＧＭ：え、これ本当にリューサンコース！？（笑）
ジン：（淡々と）いや待てソロマスター。お前小隊組んでるの？（一同爆笑）
クラフト：酷い、それは酷いぞ隊長！？（爆笑）
ＧＭ/リューサン：『……ふっ、酷い言いようだな、ジン。だが大丈夫だ。今の俺には仲間がいるからね。そこまで致命的な致命傷じゃない』（一同笑）
ジン：あ、知り合いなのね俺（笑）。
マサヒメ：……あ、昨日格納庫で延々と一人で自分のジムに名前付けて磨いていた人。（一同爆笑）
ＧＭ：寂しいなぁ！？（爆笑）
クラフト：っていうかリューサン系キャラ採用なのな（笑）。
・ソロマスター。前述の通り底辺性能だった竜騎士は、あまりパーティーを組んで貰えずソロで活動する事が多かった為。創作キャラクターの『リューサン』にも見られる特徴。
・有頂天界隈でもその扱いは変わらず。人格者で実力もあるのに何故……。
ＧＭ：流石に名前が『リューサン』はアレなので、カリューオン・ナイツ中尉とかにしておきましょう。カ『リュー』オンだから愛称はリューサン。士官学校でのジンの同期だったとかいう設定が、今生えました。もう一つの小隊の小隊長です。（一同爆笑）
ジン：今生えたの！？（爆笑）
クラフト：おい、元から設定があった筈のエリート小隊のキャラの立ち具合が、完全にリューサンに食われて薄くなったぞ。（一同爆笑）
マサヒメ：いやぁ、相手がリューサンなら仕方ないね。というか、小生らも油断するとキャラ立ちで食われるね！（一同笑）
ジン：……なんでポッと出のＮＰＣがここまで濃くなって、キャラ食われる心配してるんだ俺ら？（一同笑）
ＧＭ：ＴＲＰＧゆえ致し方無し。まぁいつまでもリューサンで盛り上がってても仕方ありませんね。シナリオの本筋に回帰しましょう。ブリーフィングではエリート小隊は『ジオンなど我らにかかれば！』的な事を叫んでおり、リューサン小隊は特に何も。初ＭＳ戦だし頑張るよーみたいな感じ。
ジン：こちらの戦力と相手の戦力は、正確な所はどうなってるんだ？
ＧＭ：そですね、こんな感じです。
◇戦力情報◇
▽味方戦力▽
ジム×９機（ジン小隊、リューサン小隊、エリート小隊）
フライマンタ×６機
６１戦車×１２機
ジン：多いな！？
ＧＭ：お忘れですか？ 今はオデッサ作戦の直前なんですよ。今この時に、強引に急いででも戦力があるのを見せる事には意味があるのです。
マサヒメ：成程。来たるオデッサ戦前の布石だな？ オデッサに敵戦力を集中させない為の。
クラフト：なるほど、わからん。（一同爆笑）
ジン：分からないワケ無いだろお前はよォ！？（爆笑） っていうかさっき説明されてたよねコレ！（笑）
……クラフトのＰＬは、同ＨＰで公開中の『駆け出し冒険者のセプテット』のロイド、並びにリオスプレイレポのクラウスの中の人です。
ええ、サークル竜鳴艦最高の作戦立案能力を持つあの男です。
何故馬鹿キャラをやったし。
ＧＭ：まぁ、味方戦力はそれとして、敵戦力ですね。
マサヒメ：そうだな。ある程度は分かっているのだろう？
ＧＭ：ええ。以下のような戦力が分かりますよー。
▽敵戦力▽
ＭＳ（機種不明）×合計６機程度
マゼラアタック×数機
ドップ×数機
ジン：おぉ、確かに数ではこっちが有利なのか。
ＧＭ：それに加えて、味方は補給路が断たれて孤立しているとはいえ、数機の戦車を有する部隊です。中心が歩兵とそれを輸送するトラックなので、見事に逃げ遅れてこの状況ってワケですが。彼らは現在、インド北部で孤立しているので早めに救援してあげて下さいね。
マサヒメ：ああ、頑張ろう。して、小生ら以外の全員が陽動に回るわけだな？
ＧＭ：そですね。戦車ではモビルスーツについて行けません。航空機は敵に発見される危険が高いので、随行させるわけにはいきませんし。まぁそんな感じで、後は攻撃開始の時間を決めて、通信を通したブリーフィングは終了ですね。
ジン：エリート君の小隊が何かやらかしそうで不安だな……。
マサヒメ：私はそこの知性１が何かやらかしそうで怖いよ。（一同笑）
クラフト：まぁそう褒めるな。……そう言えば詳しい自己紹介もまだだったか。改めて名乗ろう。アルフレッド・クラフトだ。クラフトと呼ぶが良い。
マサヒメ：……あ、うん。改めて、マサヒメ・ナゴヤツバキ少尉だよ。
クラフト：うむ、覚えた。良かったな、マサヒメ。実は俺はうっかりと御身の名前を忘れかけていてな。このままでは危うく、『オッパイメガネ少尉』と脳裏にインプットされる所だったぞ。（一同爆笑）
マサヒメ：このボケ軍曹、それやったら極東最終奥義『遺憾の意』を炸裂させるからな！？（一同爆笑）
ジン：……まぁ、オッパイメガネ少尉も馬鹿も馴染んでるようで何よりだ。（一同笑）
マサヒメ：ハイ遺憾の意、遺憾の意！ その呼称はセクシャル・ハラスメントであると遺憾の意！（一同笑）
ＧＭ：……楽しそうだなぁ（笑）。ミデアのパイロットの人が、『こいつら大丈夫か』って顔で見て来ますよー。
クラフト：見られているのに気付いたら、ポーズをとります。（一同爆笑）
マサヒメ：もうやだこの馬鹿！（爆笑）
◆初陣◆
ＧＭ：さて、そんなこんなで皆さんは適当な所でミデアから降ろされました。山中の見付かり難い場所ですね。ミデアに一緒に乗って来た兵隊さんが偽装シートかけたりして。
クラフト：戦闘終わったらここまで戻ってくればいいのか？
ＧＭ：可能ならば撃退して補給路の奪還が目標ですが、この部隊に関しては味方の撤退支援という面もありますからね。場合によっては……と言う事です。
ジン：了解した。私達の撤退用というより、その残されている味方部隊の撤退用か、このミデア。
マサヒメ：では作戦予定場所へ移動するか。まずは陽動となる正面主力の部隊の攻撃を待ってから、こちらが攻撃を仕掛けるのか。
ＧＭ：そですね。まず皆さんが隠密行動で作戦予定区域に行くと……そうですね、索敵で判定して貰って良いですか？ 目標値は１１とします。
マサヒメ：む、索敵って事は…。
ＧＭ：感覚のボーナス値＋索敵の技能レベルとなります。誰か専門技能『索敵』とってますか？
クラフト：任せるが良い。俺は感覚のボーナス値が２で索敵技能も２Ｌｖだからな。得意分野だ。（ダイスを振る）……お、１５が出た。
ＧＭ：それは凄い。では、進行方向……味方部隊が逃げ込んでいる方向で、戦闘が行われているのを察知出来ます。その達成値なら、もう少し詳しく教えても良いかな。ＭＳのセンサーが、僅かに救援を求める信号を感知しました。
クラフト：あぁ、成程な。これは不味いぞ、隊長。
ジン：……解説！（一同笑）
ＧＭ：理解の努力してくださいよ隊長（笑）。
クラフト：つまりだな、俺達が行く方向に居るのは救出予定の友軍が居るわけだ。そして、救出予定の友軍だが、俺達が行く前にジオンに襲撃されないと言う保証はどこにも無かった。ふむ、なるほど。確かに俺がジオン側の指揮官ならばそうするな。敵を支配地域の内側に抱え込んで、良い事など何も無い故に。
マサヒメ：つまり、救出する筈だった味方が襲われてる……と言う事だね。どうする隊長、小生としては多少予定を変えてでも、救出に向かう事をお薦めするよ。
クラフト：同感だ、オッパイメガネ少尉。
マサヒメ：シバくぞ。（一同笑）
ジン：……確かに、本作戦の主目的は味方部隊の救出。このまま放置したら……ヤバいよね？ ＧＭ。
ＧＭ：そっすねー。６１式戦車とか歩兵でザク撃破出来るなんなら大丈夫じゃないかなー。（一同笑）
ジン：歩兵にガンダムファイターどもでも混じってない限り無理だな（笑）。全機、ここからは隠密行動を止めて前進だ！ 後方のミデアに通信、状況の変化を報告しろ！ 本隊への連絡は……ミデアに任すか。なんかここから本隊に通信入れたら、傍受されそうだ。
クラフト：まぁその辺はミデアの方で判断してくれるだろう。では急ぐぞ、通常戦力ばかりの味方部隊な上、救出待ちの敗残兵だ。長くは持つまいからな。
ジン：おう。 じゃあＧＭ、ここからは全力で急ぎます。
ＧＭ：はいはい。では、隠密行動を捨てて急ぐと、皆さんの進行方向に敵が見えて来ます。ＭＡＰはこんな感じですね。
・【ザクⅡＪ型】。ジオン軍の主力モビルスーツ『ザクⅡ』を地上戦仕様とした物。ジオン地上軍の主力。
・【マゼラアタック】。平たく言えばジオン製戦車。砲塔部分が分離して空を飛ぶ事も可能。ジオン脅威のメカニズム。
マサヒメ：おっと、距離が近い。
ＧＭ：画面左側、マップの表示外にボロボロの味方６１式戦車や兵員輸送トラックの姿が見えますね。実は急いで正解でした。索敵判定の成功と、リスクを恐れず急ぐことが条件でしたが……この段階では敵の注意は残存味方部隊に向いている為、敵は全てマップ左側を向いています。図らずも奇襲になった形ですね。
ジン：なるほど、だからこの距離まで近づけたのか。
ＧＭ/ジオン兵：です。敵は戦場に飛び込んで来たジムの姿に驚きの声を上げますね。 「なんだ、あれは！？ 連邦のモビルスーツ………噂の白い奴か！？」
ジン：その声に取り合う必要は無いな。味方の残存戦力に向かって通信するぞ。 こちら、マドラス基地所属の第三十二機動小隊だ！ 救援に来た！
ＧＭ/連邦兵：「救援か！ 助かった、もう駄目かと……。すまない、こちらはもう限界だ！ 離脱を援護してくれ！」 という悲鳴のような声が返ってきます。まぁ、味方ＮＰＣ配置するのも面倒なんで、彼らは離脱行動を開始しますという事で。敵は少し迷ったけど、もはや抵抗の力も無い敵よりも目の前のモビルスーツの迎撃を優先すべきと考えたようですな。
マサヒメ：つまり、マップ上の敵は全部こっちにくるから、味方については考えなくて良いと。そういう事なら６１式戦車にでも、後方のミデアについて伝えようか。
ＧＭ/ジオン兵：連邦兵は礼を言って、そちらへ離脱を開始しますね。さて、ジオン側は喧々囂々です。 「周囲の味方を呼び戻せ！」だの「南方で警戒中の別働隊が、連邦軍と遭遇！ 援軍を求めています！」だの。
クラフト：ほう、向こうも始まったか。
ＧＭ：まぁそんなこんなで、ジオン兵の皆さんは、まずはこの場の皆さんを迎撃する事に決めたようですね。敵の装備は隊長機が２８０ｍｍバズーカとフットミサイル、ヒートホーク。それ以外の２機がマシンガンとフットミサイル、ヒートホークと言う装備です。ちなみに隊長機のみ、「無理な回避行動」を行って来ます。体力は５としておきましょう。
・無理な回避行動。『体力』の数値を消費して、その分だけ回避の達成値を引き上げる事。
・主にＰＣや重要ＮＰＣ、並びにエース格の名無しキャラなどのみが使用できる。
クラフト：む、一機良い動きをしている奴がいるな。なんか頭に飾り付いてるし、あれが隊長か。
ジン：ブレードアンテナくらい知っておけよ知性１ィ！？（笑）
ＧＭ：まぁそんなわけで、戦闘開始しますよー。
◇第一ラウンド◇
さて、このゲームの戦闘は『感覚』の能力値順の行動になります。
感覚値はクラフト（６）→マサヒメ＆ザクⅡ指揮官機（５）→ザクⅡ一般兵（４）→ジン＆マゼラアタック（３）。
同値の場合ＰＣ側からとなりますので、クラフト→マサヒメ→ザク指揮官機→ザクⅡ→ジン→マゼラアタックという順の行動ですね。
▽クラフト機▽
クラフト：まず俺か。では通常行動で１マス前進して、速射型ビームガンを通常行動と、速攻性能で更にもう一回撃ち込もう。余り突出しても良い的だからな。
このシステムではキャラクターは全力移動やロックオン攻撃といった『特殊行動』を１回か、前進や通常攻撃といった『通常行動』を２回行えます。
クラフトは通常行動２回のうち１回を前進、もう１回を通常攻撃に充てました。
また、速射型ビームガンのような一部の武器は、ラウンド１回のみ行動に含まれず使用できる『速攻性能』を持っています。今回のこれは、それを使った追加攻撃ですね。
クラフト：（ダイスを振る）命中は１２と１０か。まぁ速射型ビームガンは命中補正も無いしな、こんなものだろう。
ＧＭ：（ダイスを振る）む……片方くらいなら避けれるかと思ったんですが、両方直撃です。
クラフト：ではダメージ、【光学】の１１点と９点だ。ほぼ期待値だな。
ＧＭ：あ、一瞬で落とされた！？
このゲームの判定は、基本的には２Ｄ６を使った上方ロールです。
使用する能力値ボーナス＋各種補正＋２Ｄ６というわけですね。
また、ダメージはビーム系やそれに準ずる攻撃である【光学】と、実弾兵器である【物理】に分かれており、機体は各々別々に装甲値を持っています。
……ちなみにマゼラアタックの装甲は両方０です。
このゲームにおけるＨＰとも言える『耐久値』は１８。……うん、落とされる時は一瞬ですね。
マサヒメ：おぉ、やるものだ。シミュレーター訓練程度はしていただろうが、まさか初のＭＳでの実戦でいきなり撃墜とはね。
クラフト：当然だ、俺だからな。……しかし、使い勝手が良いな。この速射型ビームなんたら。
ジン：ビームガンな。（一同笑）
▽マサヒメ機▽
マサヒメ：次は小生だな。一番近い距離に居るザクⅡＪ型Ａまでは６距離か。……使い捨て技能、【突貫】を宣言しよう。２マス一気に前進する！
使い捨て技能とは、シナリオ開始時に取得する、文字通り『使い捨ての』技能です。
シナリオＬｖと器用度ボーナスから算出されるポイントを消費して買う形式であり、シナリオ毎に取り直せます。
効果は様々であり、マサヒメが今回使った【突貫】は自分の行動の際に余分に１回か２回『前進』を行えるというものです。
マサヒメ：更にその２マス前進した所から、ビームライフルを向けて通常行動で射撃するとしよう。
ＧＭ：一気に殺しに来てますな。
マサヒメ：まずは数を減らすのさ。常道だろう？（ダイスを振る）命中は１２だ。
ＧＭ：げげっ、流石に射撃型。良い命中してやがる……。（ダイスを振る）駄目、流石に回避３では避け切れません！ と、止められる気がしないけどシールド防御ォ！
シールドを装備している機体は、回避失敗後にシールドの使用を宣言する事が出来ます。
そのダメージがシールドに設定されている『無効化ダメージ』より低い数値だった場合、その攻撃を無効化できます。が、ダメージが無効化ダメージより大きかった場合、シールドは即座に破壊される上に、ダメージはそのまま機体に入ります。
ちなみにザクⅡの装備している小型シールドの無効化ダメージは１８。
……そしてビームライフルのダメージ値は４Ｄ１０＋４です。
マサヒメ：じゃあダメージ、期待値の２６点！ 属性は【光学】だね。
ＧＭ/ジオン兵：うっは、シールドどころかザク本体も吹っ飛んだ。残ったジオン兵は、 「ザクが一撃だと！？ あのビーム兵器……やはり連邦の白い奴か！」
マサヒメ：……ジムをガンダムと勘違いか。買い被られた物だね。
ジン：（冷静に）……いや、流石にビームライフルの火力を見た直後だと否定しづらいんだが。（一同笑）
ＧＭ：ビームライフル強ぇ……（笑）。
マサヒメ：まぁ小生もクラフトも、火力を重視した分で継戦能力で劣るからさ。そこはご勘弁。……さて、残った行動で更に一歩前進して、小生の手番は終了だ。ここから敵が動くぞ。
ＧＭ：まぁ距離がありますんで、陣形整えるだけですけどね。
▽その後の行動▽
その言葉通り、指揮官機とザクⅡＪ型ＢはＰＣ達の方を振り向き、少し移動するだけで行動を終わります。
その後のジン、マゼラアタックの行動も移動のみ。
というかマゼラアタックに至っては振り向くだけで１行動です。
戦車系はＭＳに比べて旋回性能が悪いので…。
そして、この状況から第二ラウンドです。
◇ラウンド２◇
▽クラフト機▽
クラフト：さて、どうするかな。惜しみなく使い捨て技能を文字通り使い捨てれば、一気に指揮官機を射程に収めて攻撃する事も可能だが。
マサヒメ：これ以降も戦闘があるかどうかだね。一応、今回はチュートリアル的な戦闘っぽいけど。
ＧＭ：そですね、そのつもりで戦力配備してます。ただ、増援があるか否かに関しては口を噤ませて頂きますね。
クラフト：……使わなくても勝てそうな戦闘ではあるしな、今回は使わない。２マス前進して終了だ。
▽マサヒメ機▽
マサヒメ：で、小生か。もう一度【突貫】を使って２マス前進。
ＧＭ：何個持ってんのそれ！？（一同笑）
マサヒメ：２個。大丈夫、これで品切れだよ。小生はクラフトとは逆に、ここで出し惜しみせず仕留めようとしてるだけ。そのまま指揮官機にビームライフルを叩き込むよ。（ダイスを振る）命中は８……。
ＧＭ/ジオン指揮官：（ダイスを振る）避けた。 「ふん、当たらなければどうという事は……！」
マサヒメ：まぁ外したもんは仕方ない。通常行動はもう１回あるから、もう１発ブチ込みます。
ＧＭ：ですよねー！（一同笑）
クラフト：……容赦が無いな、オッパイメガネ少尉は（笑）。
マサヒメ：その呼び方やめろ！（笑） （ダイスを振る）……よし、今回の命中は１４！
ＧＭ：げっ、それは……（ダイスを振る）駄目、こっちの回避は１０……。流石にビームライフルの直撃はヤバいなんてもんじゃないのはさっきのザクで分かったので、体力を気絶直前（０になったら気絶します）まで絞り出して達成値を１４まで上げます。これで同値回避―――
マサヒメ：じゃあそこで使い捨て技能【プレッシャー】。
ＧＭ：あんたそれ取ってたの！？（笑）
【プレッシャー】は敵の『無理な回避行動』を無効化する、強力な使い捨て技能です。
しかしマサヒメが２回分取得していた【突貫】などとは違い、シナリオ毎に１回分しか習得できません。
ちなみに敵が『無理な回避行動』を宣言した直後に宣言するこの技能、その『無理な回避行動』で使用した体力は戻って来ません。
何この踏んだり蹴ったり感。
マサヒメ：で、【プレッシャー】使用ついでにテンション上がった声が通信越しに聞こえて来ます。 ふふ、はっははは……！ どうしたどうした、そんなに必死に避けて！
ＧＭ/ジオン指揮官：「なっ！？ なんだこいつ……」 えぇい、シールド防御！
マサヒメ：しかし小生の攻撃を避けるとは生意気だよ君は！ そろそろォ……死ィねよやぁぁぁぁぁあ！！ と、いうわけで構えたシールドにビームが直撃！ （ダイスを振る）あ、ダメージは【光学】で１９点ね。
ＧＭ：あ、あぶねぇ！ シールドぶっ壊れたけどギリギリ生きてる！ シールドを吹き飛ばされた指揮官機は、満身創痍ながらも辛うじて撃墜を免れます！
クラフト：いや、それより何より何だこのオッパイメガネ少尉のテンション。戦闘狂か、御身は（笑）。
ジン：素で強化人間みたいな言動してるぞこいつ（笑）。
マサヒメ：人生は楽しんだもの勝ちだよ諸君。しかし、ダメージダイスが祟ったか……。４Ｄ１０で１７出れば良いから、そう悪い確率じゃなかった筈なんだけどね。あ、ちなみに小生もう使い捨て技能無いし、ビームライフルあと２発でＥＮ切れるからそこんとこ宜しく。（一同笑）
クラフト：２ラウンド目でこれか。花火のような奴だな御身は（笑）。
ＧＭ：まぁ何にせよ、生き残ったこちらの行動ですね！ よし、やっと反撃できる！
▽ザクⅡ指揮官機▽
ＧＭ：ではフットミサイルをマサヒメ機に向けて、ロックオン攻撃をかけます！
マサヒメ：む、小生か。来るが良い！
ロックオン攻撃はその武器ごとに設定された、通常攻撃とは別の攻撃です。
武器によっては複数回の攻撃だったり、通常攻撃より命中の高い単発攻撃だったりと効果は様々。
ジオンのフットミサイルは３回攻撃ですね。
ＧＭ/ジオン指揮官：「落ちろォ！ 連邦の白い奴！」 と、満身創痍のザクから必死の反撃。（ダイスを振る）命中は１１と１２と１１！
マサヒメ：ははは、６ゾロ以外避けられないじゃないか。（ダイスを振る）うん出ない。
ＧＭ：ではダメージ、３Ｄ６＋６の【物理】が３発ですね！
ジン：おいおい大丈夫か？
マサヒメ：ん、まぁ小生、回避は無いけどタフネスだけはあるから。ＧＭ、ダメージは？
ＧＭ：えーと、１７と１４と１９ですね。
マサヒメ：装甲で７ずつ減らして、１０の７の１２か。合計２９点頂戴するよ。あと３７点。（一同笑）
ＧＭ/ジオン指揮官：じゃあ当たった瞬間、「やったか！？」とか叫びます。（一同笑）
ジン：おいジオンの指揮官、それは相手の生存フラグだぞ！？（笑）
マサヒメ：うん、その言葉通り、爆煙の中から無事な姿で出現します。 ……各部損傷……うん、まだ問題無し。流石に装甲増設するだけ増設しただけの事はあるね。
ＧＭ/ジオン指揮官：「くっ……ミサイルが全弾当たった筈だ！ それがこのダメージとは……やはり貴様が連邦の白い奴か。ならばここで命を捨ててでも貴様だけは！」
マサヒメ：気合い入ってるなぁ！？ というか、どこがガンダムに見えるのさ……。
ＧＭ：え？ だって連邦の白い奴って、ザクを一撃で落とすようなビーム兵器装備してて、多少の攻撃ではビクともしない白いＭＳでしょう？（一同笑）
マサヒメ：………あれ、条件満たしちゃってる！？（爆笑）
クラフト：まぁ万能なガンダムと違って、マサヒメジムは回避と白兵という大穴があるんだがな（笑）。
マサヒメ：あとはパイロットの技量もね。（一同笑）
ジン：流石にアムロと比べるのはどうよ…（笑）。
ＧＭ：この時期のアムロは、まだそこまで絶対的な脅威ではない筈なんですけどね。まぁ十分ヤバいですが。
▽ザクⅡＪ型Ｂ▽
で、続くザクⅡＪ型Ｂもまた、マサヒメ機にフットミサイルを３連射で叩き込みます。
フットミサイルはザクが持てるバズーカとほぼ同等の火力を持ちつつ、多少命中では劣るものの３回攻撃という強力な武器。弾数がその３発分で終わりと言う欠点はありますが。
結果、『無理な回避行動』で一発は避けるものの―――
マサヒメ：駄目だ、２発食らう。ダメージは……１８が２発？ 不味いな、流石にこうもドカドカ撃ち込まれては長くは耐えられん。残り耐久値、１５点。
ＧＭ：こんだけ撃ち込んで１５点も残っているという時点で、装甲特化の恐ろしさが分かろうってもんですわ。しかも【突貫】連打で物凄い勢いで突っ込んで来たし、ぶっちゃけ怖いよこのＭＳ。（一同笑）
マサヒメ：防御考えずに特攻してただけだがな！（笑）
▽ジン機▽
ジン：流石にそろそろマサヒメが危ないな。徹底的にボコボコにされてるし。
マサヒメ：もう少し使い捨て技能を防御方面に割くべきだったと思っている。有り体に言おう。助けて隊長。（一同笑）
ジン：あいよ（笑）。じゃあ、【突貫】で２回前進。【高機動】で更に１マス前に出よう。
ＧＭ：うわ、一気に戦場中央まで来られた！
ジン：移動系使い捨て技能は使い切ったけどなー。
クラフト：というか俺含めて、全員使い捨て技能を好き勝手に取り過ぎだな。移動系に偏り過ぎだ。次回からは相談して取ろう（笑）。
【高機動】は【突貫】よりも少しだけコストが安い、使い捨て技能です。
【突貫】は前進２回可能。【高機動】は前後左右どの方向でも１マス移動可能で、更に移動後の向き変更が可能です。
距離の【突貫】、自由度の【高機動】と言うところでしょうか。
ジン：で、これで敵全員を射程に入れられるようになったんで、まずは速攻効果を持つ速射式ビームガンで、瀕死の指揮官機を狙う！（ダイスを振る）駄目だった！（一同爆笑）
マサヒメ：はやっ！？（爆笑）
クラフト：おい隊長、ピンゾロ（自動失敗）が見えるぞ（笑）。
ジン：ええい、変な方向に飛んでいったか。已む無し、指揮官機に速射型ビームガンでロックオン攻撃！ 三連射で仕留める！（ダイスを振る）命中は６、７、自動成功！
マサヒメ：それ、出目的には３，３，６ゾロだよね。極端な。（一同笑）
ジン：良いんだよ一発当たれば！（笑） （ダイスを振る）ダメージは【光学】の１０点だ！
ＧＭ/ジオン兵：あ、それで指揮官機は爆散します。 「た、隊長ぉぉぉぉ！」 とジオン兵が叫んだり。
クラフト：やるな、隊長。
マサヒメ：いや全く。小生はオーガスタ研究所というＭＳ研究の専門機関の出なんだが、それに全く引けを取らんね。流石に実戦をくぐりぬけて来た人材は違うか。
ジン：はっはっは、もっと褒めても良いんだぞぉ（笑）。
▽マゼラアタックＢ▽
ＧＭ：で、その褒められてる隊長機にマゼラアタックから１７５ｍｍ無反動砲をロックオン射撃です。（ダイスを振る）命中は１０ですか。
ジン：（ダイスを振る）出目３で直撃でございます。（一同爆笑）
クラフト：おい、褒められたからって注意を逸らすな。御身は馬鹿か隊長！（笑）
ジン：無理な回避行動をするか……いや、ここはシールドだな。小型シールドは１８点まで止めるし、マゼラトップの主砲の威力は３Ｄ６＋４。まず破壊されはしな―――
ＧＭ：（ダイスを振る）１９点。（一同大爆笑）
ジン：あべばぁー！？ と叫んで、横合いから飛んで来たマゼラトップ砲による射撃でシールドを吹き飛ばされます。本体もめっさ傷入った。１５点抜けて残り２３点です。（一同爆笑）
マサヒメ：あああ、褒めた直後に…（笑）。
クラフト：……ダイスの神よ、御身は隊長をどうしたいんだ（笑）。
◇ラウンド３◇
ＧＭ：さて、ラウンド３に入る所で状況が動きます。まずは味方からの通信ですね。
クラフト：味方……エリート君か、リューサンか？
ＧＭ/リューサン：リューサンです。 「こちらカリューオンだ。ジン、聞こえるか？ こちらの敵は不利を悟って撤退を開始した。……が、随分と派手にやられた。エースが一人混ざっていたよ。ジムが二機、撃墜された。航空機だけなら先行させて追撃させる事も可能だが、逆に撃墜されそうだから追撃は諦めたよ」
ジン：マジか。こっちは一応隊長格を相手にしたが、エースって程でもなかったしな。……貧乏籤はそっちだったか。
ＧＭ/リューサン：「いや、他人事ではなくなるかもしれない。そのエースの乗るグフが、そちらに残っている敵機の離脱の援護に向かった。そろそろ着くころだ、警戒してくれ！」 と、その言葉と同時に戦場南部に青いＭＳが登場ですね。ブーストを吹かして大ジャンプして飛んで来たのは、リューサンが言っていた言葉通り……グフです！
・グフ。ジオンが開発した陸戦専用のMS。幾つかのバリエーションがあるが、この場合出て来たのはＭＳ－０７Ｂと呼ばれる通常量産タイプ。
・ヒートロッドと呼ばれる電磁ムチと、指マシンガン（指がそのままマシンガンの銃身になっている）が特徴的なＭＳ。
・このゲーム、ヒートロッドはそこまでダメージ値が高くない反面、シールドも装甲も無視するので非常に強力である。近接用ＭＳの面目躍如。
ジン：この部隊、グフなんか持ってたのかよ！
マサヒメ：中身は……エースなんだろうね。味方も二機やられたと言っていたし。
ＧＭ/敵エース：「チッ、こっちも結構やられてやがるな。おい、そこのザクとマゼラアタック！ ここらは放棄して撤退する事が決まったんで、下がるぞ！ 俺が援護する！」 と、グフから声がします。
ＧＭ/ジオン兵：「……くっ……了解！」 と、ジオン兵は少し悔しそうにしながらも、その言葉に従う事にした模様です。これ以降、ザクとマゼラアタックは撤退に移ります。また、エース君は体力６点での『無理な回避行動』の他に、合計１０点分の使い捨て技能も持っています。武装はヒートサーベルと９０ｍｍマシンガン（グレネードランチャー付属）ですね。大型シールドも持っています。
マサヒメ：うわ、分かり易いボス臭がする。
ＧＭ：で、あれ……？（首を傾げる）
クラフト：ん？ ……どうした？
ＧＭ：……何でこの人、射撃型パイロットなのにヒートサーベルまで完備した白兵仕様のグフに乗ってるの？（一同大爆笑）
ジン：こっちが聞きたいわぁぁぁぁ！？（爆笑）
クラフト：なるほど、阿呆か彼奴は！（爆笑）
マサヒメ：……カッコ良いからってサーベル持っただけで、実用性考えてないだろう、こいつ（笑）。
ＧＭ/敵エース：ま、まぁ気にしない。今からデータ変更してると時間かかるし！ 「さぁ、この俺様のスコアになっちまいな、連邦のヒトガタァ！！」 と、叫びながら馬鹿が突っ込んで来ます。（一同笑）
ジン：バカ呼ばわり……（笑）。
▽クラフト機▽
ＧＭ：行動順的には、敵さんとクラフトは同値ですのでクラフトから先ですね。
クラフト：ならば、まずは逃げられる前に残ったザクⅡを落とすか。１マス前進して【猛攻】重ねて、ビームジャベリンを通常行動で投げる。（ダイスを振る）命中は２Ｄ６＋１０で１６な。（一同爆笑）
マサヒメ：なにそれひどい（笑）。
・【猛攻】。格闘か感覚による攻撃の命中値に＋２する使い捨て技能。
・ただでさえ高い格闘能力を誇るクラフト機が、高い命中補正を持つ武器で使った結果、合計命中値が固定値だけで１０という有様に。
・ちなみにこのザクの対格闘回避値は固定値で３。……どうしろと。
ＧＭ：（ダイスを振る）あ、やっぱ駄目だ。駄目だと思ってたけどやっぱ駄目だ。直撃です！
クラフト：（ダイスを振る）ダメージ、【光学】の３０点と。……エース相手だから避けられる気もしたんでこっちに叩き込んだが、別にグフ狙いに回しても良かったやもしれぬな、ジャベリン。まぁこのラウンドで彼奴を狙える位置にまで移動できないのは確定してるから、確実に数を減らす為に行ったのだが。
マサヒメ：今後も考えると、まず数を減らすって選択は間違ってないと思うけどね。
クラフト：ではコクピットの中で、 流石はなんちゃらジャベリン……良い威力だ。 と頷いています。（一同笑）
ジン：『ビーム』の３文字くらい覚えようや…（笑）。
ＧＭ/敵エース：「うぉ！？ ザクが一撃で……何だありゃ、連邦の新兵器か！？」 という声がグフから聞こえてきたりします。 「仕方ねぇ！ こうなりゃエースの俺様がやってやるしかねぇよなぁ！！」
マサヒメ：……なんだろう、この激しくコーラ臭のする生物……。（一同笑）
・コーラ。即ち、ガンダムOOの出演キャラクター、パトリック・コーラサワーのこと。
・作中での活躍は、敵側のエースとして出て来てガンダムに撃墜されまくるポジション。とにかく撃墜されまくるが死なない。『あ、こりゃ死んだな』と思う状況でも死なない。異能生存体かお前は。
・とにかく軽口や大口を叩く『憎めない馬鹿』であり、同時に作中で最も揺るぎ無かった男。製作サイドが驚くレベルで人気が出たキャラでもある。
・腕前的には確かにエースと呼ばれるに足る実力者であり、撃墜されまくっていたのはただ相手が悪かっただけの事である。
▽敵エース▽
ＧＭ/敵エース：そのコーラ臭のする敵エース、ここで動きますよ。その場で６０度旋回し、ジン機に向けて【狙撃】を宣言。ロックオン攻撃で９０ｍｍマシンガンをフルオートでバラ撒きます。 「おら吹っ飛べやぁ！」（ダイスを振る）命中は１２、１２、１４ですね。
・【狙撃】。射撃武器の射程を、その攻撃の間だけ＋２する使い捨て技能。
ジン：げげっ！？ オイ話が違うぞ、あのタイプのＭＳって普通格闘戦だろ！ なんでこの距離での撃ち合い挑んで来るんだよ！？ （ダイスを振る）くそ、回避は１４、９、８……。１発目は避けて、２発目は体力を消費して無理な回避行動で無理矢理避ける！
ＧＭ：じゃあ１回だけ命中ですか。ダメージは１３点ほど差し上げます。
ジン：痛い痛い！？ 装甲で４点減らして……残り耐久値、１４です。不味い下手な攻撃食らったら消し飛ぶ。
ＧＭ/敵エース：「チッ、やるなぁ……俺様の攻撃を２発避けやがるたぁな！」
▽その後の行動▽
耐久的にそろそろ不安なマサヒメ、ジンは旋回と後退を組み合わせ、グフから距離を取るように移動します。既に敵は撤退＆撤退支援に入っている以上、これ以上無理をすることは無いという判断から。
エースのグフも、使い捨て技能でも使わない限りは射程が短い（１～３マス）装備ですしね。
残ったマゼラアタックも撤退に入っている為、ＰＣ側と距離を取るように移動します。
ＧＭ：これは既に互いに逃げに入ってる感じでしょうか。
マサヒメ：まぁ、小生と隊長と、あと敵のマゼラアタックはそうだよね。あ、救出対象の味方部隊はどうなってる？
ＧＭ：大きく戦域を迂回して、ミデアの方へ向かっています。問題ありませんよ。
マサヒメ：なら尚の事、小生と隊長は無理をしない方針で。まだ耐久的には無傷なクラフトに関しては、判断を任せるよ。
クラフト：む。そうだな、それならば……。
◇ラウンド４◇
▽クラフト機▽
クラフト：使い捨て技能【突貫】を宣言して２マス前進。そこからロックオン射撃でマゼラアタックを潰そう。
マサヒメ：クラフトは徹底して、数を減らす事から行うよね。さっきのザクと言い。
クラフト：戦争は数だよ兄貴と言う奴だ。つまり、まずは数を減らすのが優先と言う事だな。（ダイスを振る）ロックオン効果で３連射で、命中は１２、１０、８だ。
ＧＭ：（ダイスを振る）……うん、流石に駄目だ。マゼラアタックはそれ、全部食らいました。
クラフト：ではダメージ、１０点、６点、１１点！
ＧＭ/敵エース：くっ、やられたか……。それで最後のマゼラアタックも吹っ飛びます。 「て、テメェ！ この俺様を無視してんじゃねぇよ！！」 と、エース君が叫んでみたり。
クラフト：撤退援護と言うならば、安全な位置から射撃をするのではなく敵陣に突っ込んで暴れるくらいの事はすべきだったな。更に速攻効果でグフにも振り向きざまに射撃―――（ダイスを振る）あ、駄目だな。命中７。
ＧＭ/敵エース：「言いやがったなぁ！！」 と吼えながら、それは回避しましょうか。
クラフト：ちっ、流石にやる……。
▽敵エース機▽
ＧＭ：どーすっかなー。味方の撤退援護も出来なくなったし、これ以上暴れても無意味っぽいしなー。でもこのエースの性格考えるとなー。……決めた。このラウンドだけ、クラフト機に一撃だけ入れて離脱体勢に入ります。【高機動】で１マス移動して向き調整しつつ、クラフト機に固定武装の指マシンガンでロックオン射撃！（ダイスを振る）えーと、１３、１３、１５ですね。
マサヒメ：射撃値高いなぁ……。
ＧＭ：だって射撃型ですもん。
ジン：それがどうしてグフ乗ってンだよ。（一同笑）
クラフト：（ダイスを振る）駄目だな、一発たりとも回避できん。全弾食らうが、全てにシールドで対処しよう。
ＧＭ：ではダメージ、１１点、９点、１３点………くそう、シールド抜ける気がしない。
クラフト：まぁ使用可能回数を使い切ったので、シールドは壊れるがな。マシンガン掃射を食らってボロボロになったシールドを投げ捨てよう。とりあえずコレ邪魔。（一同笑）
ＧＭ/敵エース：「くそっ、なんてぇ頑丈なシールドだ！」
クラフト：それはどうも。
ＧＭ/敵エース：「……ここまでだな。せめて一機くらい仕留めたかったが……」
そしてこのラウンド、マサヒメとジンは距離を取るのみ。
この両名は既に完全な安全策思考ですね。というかこのラウンドは、両者何をどうしようと攻撃届かないし。
そして―――
◇ラウンド５◇
▽クラフト機▽
クラフト：速射型ビームガン、ロックオン射撃＋速攻効果で合計４連射するぞ。ただで逃がしてなるものか！（ダイスを振る）命中は１０、９、１３、９！
ＧＭ：うへっ。それでは―――（ダイスを振る）１１、１１、１２、９……当たりかけてる１回分は、無理な回避行動で避けちゃいましょう。全弾避け切りました。
マサヒメ：うわ強い！？
ＧＭ：だってこの人、射撃の次に回避が高いんですもん。
ジン：一番低いの白兵じゃねぇか、何でそれでグフ乗ってんだよ！ いや、百歩譲ってグフ乗るのはありとしても、何でそれでヒートサーベル持って来てるんだよ。射撃武器充実させろよ！（一同爆笑）
ＧＭ：……次からデータを組む時は、少し気を付けて組もう（笑）。ではエースのグフの手番ですが、ここで使い捨て技能【鮮やかな撤退】を宣言。一気に６マス移動して、戦域から離脱します。演出的には一番近くに居るクラフト相手に出鱈目にマシンガンをバラ撒いて、怯んだ隙に離脱！
クラフト：ぬお！？
・【鮮やかな離脱】。自分の手番で他の行動を宣言していない時のみ使える使い捨て技能。使用すると一気に６マスの移動が可能になる上、方向も自由。
・ただし、それを宣言した場合、同じ戦闘中にはもう攻撃行動が取れなくなるというデメリットが付く。撤退専用だが低コスト・高性能な移動系使い捨て技能である。
ＧＭ/エース機：「テメェら覚えてやがれぇぇぇぇえ！！」 という捨て台詞を残して、グフはブーストを吹かして物凄い勢いで逃げていきます。（一同笑）
クラフト：……覚えていろも何も、名前も名乗られてなかった気がするのだが。
ＧＭ：あっ。（一同笑）
◆初陣後のおはなし◆
ＧＭ：さて、そのグフの撤退を最後に、その場の戦闘は終了しました。撤退した敵に追い付くことはできず、また、味方の撤退の援護は完了した感じですね。補給線の奪還にも成功しています。とりあえずシーン切り替えて、帰還後で良いかな。
クラフト：敵味方の被害はどんな感じなんだ？
ＧＭ：まずＭＳですが、エリート小隊とリューサン小隊から各１機がやられた感じですね。その分、リューサンが奮闘して敵ＭＳを２機撃墜しています。こっちも敵エースに２機やられてるけど。
ジン：流石リューサンだな。ＭＳ撃破数で言えば今回の戦闘に参加したメンバーの中で単独トップじゃないか？ 私とマサヒメはザク１機のみだし、クラフトはマゼラアタック２のザク１だから……。
ＧＭ：うわマジだ（笑）。まぁそれが不満らしいエリート君のような人も居ますけどね。
マサヒメ：ちなみにそのエリート君の戦果は？
ＧＭ：ドップ１機。
マサヒメ：うわぁ、ネタにもならない微妙さ……（笑）。
クラフト：これで不満を持ったエリート君が変な行動に出なければいいがな。
ＧＭ：さて、どうでしょう？ ともあれ敵味方共に通常戦力はそれなりにやられてそれなりに残っているようです。
クラフト：『なんとか勝った』というところか。結果論だが、ここであのエースは落としておきたかったかもな。
マサヒメ：え、ネタ的には凄く美味しい敵だと思うけど？（一同笑）
クラフト：それは否定せんがな（笑）。だが彼奴は撤退戦だと言う事で逃げて行ったが、自分の特性と合わないチューンをされたＭＳでこれだけ暴れた上で、機体無傷で持ち帰って行ったのだぞ。腕は立つことは確かだろう。
マサヒメ：……そう言われてしまうと、ますますコーラ臭が漂ってくるんだけど……。（一同笑）
ＧＭ/トリオン少佐：ともあれ、当初の目標であった『補給路の奪還』と『孤立した味方の救援』は完遂したわけですしね。トリオン少佐も御喜びです。 「良くやってくれた、諸君！ そして済まぬ……諸君らが戦っている間に、後方で指揮を執るしか出来なかった我が身を恨むが良い……！ 次は必ずや諸君と共に前線で……！！」 とか言って、秘書官に羽交い締めされてたり。（一同笑）
ジン：元気だなオイこの少佐！？（笑）
ＧＭ/リューサン：「まぁ何にせよ、これでオデッサに向けてジオンに対する良い牽制になった筈さ。それにジムがジオンのＭＳに対して十分な性能を持っている事も示せた。目的は果たしたと言って良い筈だ」 と、リューサンは皆さんの横で頷いています。
クラフト：む、リューサン中尉か。だが、御身の部隊からは被撃墜者も出てしまった以上、まずはＭＳの補給が必須だろう。
ＧＭ/リューサン：「さて、どうなるかな……こっちの小隊員は重傷だから、機体があってもすぐの復帰は難しいだろう。……もう片方の小隊員のように戦死したというよりは百倍マシなのだが」
クラフト：……となると、結構厳しい状況だと言う気もするな。マドラス基地はここからどう動く心算だ？ まぁ、命令には従う心算だが。
ＧＭ：ふふふ、どうでしょうね。まぁそんな所で、第一回セッションは終わります。それではみなさん―――
一同：お疲れ様でしたー！！