◆ビーストバインドトリニティ・プレイレポ◆
※このシナリオはBBTサプリメント『ディケイド』掲載シナリオ、『バインド・オブ・ヴォイド』を使用しております。
 その所をご了承のうえ、更にはPC@のキャラがおかしい事をご了承のうえご覧ください。
 
 ……お前のようなPC@が居るか。

◆キャラクター紹介◆
 
 さて、この日集まったPLは3名。
 各々が指定されたハンドアウトに基づくキャラを作って集まったのですが――――。
 
・PC@:闇医者である。出来れば『死神』のルーツを持っていることが好ましい。
・PCA:黒曜という変わり者の死神と友人であった。
・PCB:『白い闇』という現象に関して調査する立場になる。

※ここは池袋ではない架空の地方都市。
 池袋は色々と設定が多過ぎる為、GMが舞台として捏造した。
 正式名称は決まっておらず、キクチタケ市と呼ばれている。
 
 と、言った感じの要件を満たすキャラを各々作って来たのです。
 ここで問題となるのはPC@の『闇医者』。
 そこだけ覚えておいて下さい。
 

◇PC@用ハンドアウト◇
絆:玻璃 関係:幼子
 君は人の世に紛れ闇医者を営む死神だ。ある日、君は自分の病院の前で行き倒れていた一人の少女を保護する。
 深い絶望を瞳にたたえたその少女“玻璃”は、君と同じ死神であり、しかも濃密な『虚無』の気配を纏っていた。
 なにやら込み入った事情があるようだが、一度患者となった者を見捨てては医者の名折れと言う物だろう。

 

GM:では順番に自己紹介を開始して貰いますかー。まずはPC@、お願いします。

PLA(以下時宮):ああ、私は時宮と呼ばれる闇医者だ。スタイルはアタッカー、ルーツはヴォイド/死神とイレギュラー/グラップラー。闇医者と言うが東洋の医術をメインに、人体のツボを利用した医療を行っている。外見年齢は30歳を多少越えた程度で、長めの黒髪に白衣という出で立ちだ。

PLB:下の名前は無いのか?

時宮:ああ。気軽に時宮と呼んでくれ。戦闘スタイルは医術の傍らで覚えた中国拳法となる。火力はアタッカーにしては低いが、カウンターやアーマー無視があるので相応には戦える筈だ。

PLC:カウンター……なるほど、攻勢防禦!(一同笑)

GM:自重して下さいアカツキ脳。(一同笑)
 

・攻勢防禦。アカツキ電光戦記お馴染みのシステム。B+Cをタイミング良く押す事で構えを取り、その構え中に打撃系の攻撃を受けた場合それを無効化。自動反撃を出す。
・投げ、打撃、攻勢防禦の三すくみが電光戦記の根幹にあるシステム。
・……しかし時宮は確かに格闘ゲームを参考にしていたが、それはアカツキではなくもっとバランスの壊れた別の物だった。

 

時宮:まぁそれに近い事が出来るとだけ覚えておいて貰おう。多少自信家の闇医者であり、尊大な言動もあるが御愛嬌と言う事だ。ちなみに初期エゴは『能力を認めさせたい』。こんな奴だが宜しく頼む。

GM:意外と普通のを作って来ましたね……。
 

※この時点では猫を被っていただけだった。
 ちなみに時宮に関してのみパーソナルデータは後述。
 ……理由はまぁ、後になれば分かって貰えると思う。
 GM曰く、『もっとあの時にキャラシを精査しておくべきだった』。
 ……さもありなん。
 

◇PCA用ハンドアウト◇
絆:黒曜 関係:友情
 君はかつて、黒曜と名乗る一人の死神と友人になった。
 死神でありながら死を与える行為を嫌い、自らの存在意義を求めて気ままに旅を続ける彼は、奇妙だが優しい男だった。
 そんな彼と別れて暫くの月日が経った頃、君の耳に彼らしき男が無差別に魔物達を消滅させているという噂が飛びこむ。
 友としてその真意を確かめねばなるまい。

 

PLB(以下ジャック):で、俺か。ふむ、何から自己紹介したものか……まずは名前か。俺の名はジャック。ジャック・ザ・ブラッドパイル。かつて英国に生を受けた吸血鬼にして人造生命(ホムンクルス)だ。スタイルはディフェンダーで、ルーツはヴァンパイア/ドラクルとフルメタル/造られた怪物。ヴァンパイアを素体にして、現代技術で強化された改造吸血鬼だな。

GM:こちらは良い感じにBBTっぽい中二力が垂れてますね。(一同笑)

ジャック:やかましい(笑)。能力的には異常に高いFPで攻撃を耐えつつ、ディフェンダーにしては高い攻撃力で敵を攻撃する攻防一体型だな。ダメージ減少も反撃も揃ってるんで、割と何でも出来る。心臓と造血機能を強化された吸血鬼であり、右腕の掌からその強化された能力で圧縮された高圧血流を発射するのが攻撃手段だな。

PLC:高圧血流による斬撃って感じ?

ジャック:どっちかというと杭打ち機と考えてくれてもいいかも知れんな。掌で相手を掴んで、掴んだ瞬間杭打ち機の如く血を発射する。名付けてブラッドパイル。全力攻撃すると2D6ほどFPを吐かねばならんのが問題か。

時宮:ディフェンダーがFPを吐きながら戦うのも業が深いな……。(一同笑)

ジャック:なに、気にする事は無い。攻撃は最大の防御という言葉もあるゆえ、間違ってはおらぬよ。……ああ、ちなみに外見は20歳程度。カヴァーは放浪者。自らの生まれのルーツを求めて旅をしている最中でこの街に流れ着いた。路銀を稼ぐために暫く滞在するつもりで、違法カジノの用心棒でもしてるのだろうか。

GM:そうか、この街繁華街にはそういうのもあるのか。(一同笑)

ジャック:あるということで(笑)。ちなみに初期で得た絆はヴィクトール・ウルズフェルト(忘却)。詳細は任せる。(一同笑)

PLC:うわぁ投げた(笑)。まぁ、互いに吸血鬼だし何らかの関係があったって事かな?

ジャック:だろうな。エゴは『自らの生まれを知りたい』。吸血鬼になった後の強化改造の結果、それ以前の記憶がないという事で。20年前くらいに廃墟で気付いたのが最初の記憶で、そこから先は好き勝手に放浪して生きて来た。口調はこの通りで、いわゆるバケモノを自称しながらも騎士道精神を語るような変人ということで。

GM:なるほど。まぁ今回のシナリオにはその生まれの辺りは関わって来ませんが、中々良い感じですね。それでは次の人……というかラスト、お願いします。
 

◆パーソナルデータ◆
人の名:ジャック 魔の名:ジャック・ザ・ブラッドパイル
年齢:外見20くらい 性別:男 種族:ヴァンパイア カヴァー:放浪者
身長:186cm 体重:84kg
スタイル:ディフェンダー プライマリブラッド:ヴァンパイア/ドラクル セカンダリブラッド:フルメタル/造られた怪物
出自(魔物):記憶喪失 絆:失われた過去(懐古)
邂逅:忘却 絆:ヴィクトール・ウルズフェルト(忘却)
エゴ:自らの生まれを知りたい 変異:右掌から血が噴き出す
  
 異常な耐久性を武器とする血流機能強化型ヴァンパイア。
 自らの生まれを覚えていない改造吸血鬼であり、飄々とした性格である種の天然。
 右掌から高速・高圧で射出する自身の血液が武器であり、かなり強力な魔物である。
 基本的にはやや天然ながらも騎士道精神に富む常識人だが、戦い方は非常に荒っぽく夜宵などから文句を言われる事も。
 

◇PCB用ハンドアウト◇
絆:神崎みかど 関係:ビジネス
 君はごく最近、奇しくも魔の世界に足を踏み入れる事になった。
 そんな君に対してギブ・アンド・テイクの関係で何かと便宜を図ってくれているのが警視庁死霊課の神崎みかど室長だ。
 今回彼女から提示された依頼は最近この街の付近で出現した『白い闇』と、その周辺で多発する魔物消滅事件の調査だった。
 
※PCB用ハンドアウトはPCB用に少し改造されています。

 

PLC(以下夜宵):えと……私ですね。和泉夜宵(いずみ やよい)、高校生です。スタイルはサポーター、ルーツは異能者のピュアブラッドです。

GM:あれ、おとなしい系の設定ですか。

夜宵:って言って猫被っておきゃ、色々と都合が良いしな。ケッ、チョロいぜ。(一同爆笑)

ジャック:おい、いきなり黒いぞ(笑)。

夜宵:まぁそんな感じで、外見は三つ編み眼鏡の大人しい文学少女。内面は腹黒いヤンキーな女子高生だ。傍から見ると二重人格臭く見えるかもしれないけど、異常にしっかりと猫を被っているだけ。実は幼い頃に母が再婚した義父に虐待を受け、それをやり過ごす為にこんな性格になったとかいう設定も今思い付いた。(一同笑)

GM:雑な!!(笑)

夜宵:まぁ学校では大人しく真面目な文学少女で通してるけど、実体は世に拗ねたヤンキーかな。意外と人恋しいタイプかもしれない。エゴは『抱き締められたい』だし。本人絶対全力で否定する、本人すらも気付いていない渇望なんだろうけど。あ、ちなみに能力はイレギュラーの《異能:ディメンジョンジャンプ》が主力で、自分の身体と自分が触れてる物の重量を制御できる重力制御能力がある。これを利用して素早く動く事も出来るし、インパクトの瞬間に重力を増加させる事で強力な攻撃を叩き込む事も出来るって感じで。

GM:何故かサポーターの癖に自分で殴りに行く構成ですね。(一同笑)

夜宵:まぁそこは気にするな、アタシは気にしない!(一同笑) 一応サポートも出来るから、全く完全な殴りキャラってわけでもないぞ?

GM:ええ、まぁそこは気付いてます。……しかしPCAとBが濃くてPC@が薄いですね……飲まれないで下さいよ?

時宮:大丈夫だ、問題無い。
 

※本当に問題はありませんでした。
 むしろ逆の心配が必要でした。

 

ジャック:まぁPLがPLだから俺は心配をしていない。大丈夫だろう。

夜宵:だな。んでまー、アタシに関しては以上か。そんな感じの外見優良・内面ヤンキーな異能者だ。宜しく頼むぜ。
 

◆パーソナルデータ◆
人の名:和泉夜宵 魔の名:特に無し
年齢:16 性別:女 種族:人間 カヴァー:高校生
身長:157cm 体重:44kg
スタイル:サポーター プライマリブラッド:イレギュラー/異能者 セカンダリブラッド:イレギュラー/異能者
出自(人間):受難 絆:夜の世界(興味)
邂逅:信頼 絆:ミカエル(信頼)
エゴ:抱きしめられたい 変異:瞳が真紅に輝く
 
 複雑な家庭の事情を持つ猫かぶりな異能者の少女。
 重力制御能力を持ち、偶然にも魔の世界に足を踏み入れる事になった。
 とはいえ家庭の事情が最悪なため、『家で普通に暮らしてるよりマシ』と積極的に足を踏み入れて来る有様である。
 普段はおとなしいように見えるが、本性を出すと異常なまでの男前である。
 

◆プリプレイ◆
 
 そんなキャラクター紹介の後、決まったPC間絆は以下のような感じです。
 
時宮→ジャック@感銘
 医者としてジャックの身体に使われている改造技術に感服している。
 
ジャック→夜宵@友情
 特に思い付かなかったので無難に決まった。
 
夜宵→時宮@警戒心
 怪しいヤブ医者。
 

 そしてそんな感じでプリプレイが終わり、シナリオが開始されます。
 まずはマスターシーンから始まり――――。
 

◆オープニングフェイズ@ マスターシーン◆

 ―――寒い夜。
 街の外れ、誰も居ない廃墟の中で異様な光景が発生していた。
 
 突如として廃ビルの上に生まれた白い闇。
 それが周囲の全てを飲み込み広がり―――しかし唐突に消え去った。
 残されたのは同心円状に抉り取られ消滅した廃ビルと地面の一部。
 “白い闇”―――魔物たちの間でそう呼ばれる現象であった。
 
 そして消えた白い闇の合った場所を見下ろすように、別のビルの上から大鎌を持った黒衣の男が冷めた目で立っていた。
 
「やはり……私の力だけでは足りないか」
 
 呟いて見下ろす先には、よろよろとその場を逃げ去る黒衣の少女。
 
「……黒曜。ここでも繰り返すのね…」
 
 少女の絞り出すような悲痛な声は男に届かず。
 黒曜と呼ばれた黒い男はばさりと外套を翻し、闇に消える。
 
「玻璃、どこへ逃げようとお前に逃げ場などありはしない。―――ただ一つ、“虚無”の中を除いては」
 

◆オープニングフェイズ2 シーンキャラクター:夜宵◆
 
 そしてまずは夜宵のシーン。
 神崎みかど室長から電話で“白い闇”についての情報と調査依頼を出されます。
 ちなみに白い闇は“虚無”と呼ばれる勢力……勢力と呼んで良いのかどうかすらも不明な地球ドミニオンを消滅させようとする力の侵攻の足がかりと目されています。

 

夜宵:……わ、わかりました。頑張り……ます。 と、オドオドしながら答えます。まぁ家に居たくないし、っていうか家に居なくても親は気にしないので、この手の仕事は願ったり叶ったりなんだけど。

ジャック:……なかなか地味に嫌な人生送ってるな、貴様(笑)。

GM/みかど:「……というか、無理に猫を被らなくても良いわよ? 貴方の本性知ってる以上、もう今更だし」

夜宵:あー、じゃあババア。(一同爆笑)

GM/みかど:「物凄いざっくりと抉りに来たわね小娘。私はまだ33歳よ!!」(笑)

夜宵:オバハン。(一同爆笑)

ジャック:……少しはオブラートに包む努力をだなぁ……!(笑)

GM/みかど:「……とにかく! 白い闇に関してはこれまでも何度も観測されてたんだけど、今回に関しては出てすぐ消えたといったこれまでに無い奇妙な状況なの! 今までに無いタイプの事態だから、すぐに動ける貴方に調査をお願いしたいわけ。OK!?」

夜宵:そりゃ別に良いんだがよ。動くのアタシだけか?

GM/みかど:「……他の組織も動く所は動いているけど……自衛隊の退魔部隊であるJABFなどは事態を楽観してるわ。虚無の侵攻は魔物だけを消してくれる事態なんじゃないか、ってね。あるわけ無いでしょそんな都合の良い事」

夜宵:まぁ世の中、基本的に理不尽で出来てるからな。まぁそりゃ良いが、地元っつっても何の手がかりも無しにゃ動けねェ。何か手がかりねーのか、おばはん。

GM/みかど:「後で殺す。……メールに写真を添付して送るわ。白い闇付近でただ一人目撃されたと言う写真の少女……事件と無関係とは思えない。そこから調べて貰える? 後で殺す」(一同爆笑)

時宮:大事な事なので二回言いました。(一同笑)

GM:まぁみかどさんは『転校生』のルーツを持ってたりしますので、いざって時は転校生パワーで戦えるくらい若々しいんですよ、きっと。

夜宵:……33歳の転校生とか無いわー。(一同爆笑)

GM/みかど:「Dieさらせ」 という言葉を最後に電話は終わり、『死』という題名のメールが届きます。(一同爆笑)

ジャック:なぁ、これ報酬は払って貰えるのか?(笑)

GM:さぁ?(笑) そしてメールに添付されているファイルには、喪服のような黒いドレスに輝くような銀髪をした、17歳程度の少女の姿が映っていますね。世を拗ねたような暗い目をしているのが印象的です。

夜宵:…その目を見て、昔の自分を思い出して一瞬嫌そうな顔を浮かべます。 ……チッ、しゃーねぇ。お仕事お仕事……ですぅ。頑張りますぅ。(一同笑)

ジャック:……その切り替えはどーにかならんのか……(笑)。

夜宵:ならねーよ。(一同笑)
 

◆オープニングフェイズ3 シーンキャラクター:ジャック◆
 

GM:さて、次はジャックさんのOPですか。今から見てそれなりに昔の話……なんですが、ジャックさんって何年くらい生きてる魔物なんですか?

ジャック:ふむ、記憶喪失になってから20年という所か?

夜宵:その直後くらいに知り合ったのかもな。自分の生まれを知る為に諸国を旅している最中に、とか。

GM:ではそれで行きましょう。ある日、ジャックさんがまだ日本に来る前……ヨーロッパ辺りをふらりと歩いていた頃の事です。

ジャック:ふむ、では夜の街を目的意識も無しにふらふらと歩いている。

GM:はい。それではそんなジャックさんの前に黒い大鎌を持った男が――――

時宮の携帯電話:『テーレッテー テレーテテテー テレテテーテー』(※北斗の拳のテーマソング)

一同:BGM北斗で出て来たッ!!?(一同大爆笑)

時宮:あ、すまんメールだ(笑)。

ジャック:別に良いけどこのタイミングでこの音楽かよ!(爆笑)

夜宵:すげぇ、何かいきなりすげぇ世紀末な雰囲気が漂って来た!(爆笑)

GM:いえ、そういうキャラじゃないんですけど!(爆笑) えーと、それでは黒曜じゃなくて黒曜の代わりの世紀末要素を……。巨大な火炎放射器を持ったモヒカンリーダーとその部下と思しきバイクに跨った世紀末軍団に追われている、黒い大鎌を持った黒衣の男が必死の形相で逃げて来ます。(一同爆笑)

ジャック:え、えぇー!?(一同爆笑)

時宮:(千葉繁っぽいボイスで)死神は一粒の種籾に明日への夢を託した! その夢を無残に踏みにじるモヒカンの群れにジャックの怒りが爆発する! 次回 ビーストバインドトリニティ! うなれ必殺、北斗残悔拳!! 不毛の荒野に明日への光を見た!! 「お前はもう――――死んでいる」(一同大爆笑)

夜宵:北斗言っちゃったー!?(爆笑)

GM/黒曜:「渡さん……! この種籾はあの老人に託された、あの村を救う明日なんだ…!」(一同爆笑)

夜宵:GM拾ったー!?(爆笑)

ジャック:え、なに? 俺はこの状況、「み、水……」とでも言いながら倒れて居れば良いのか?(一同爆笑)

GM:それも一杯や二杯ではない、全部だ!!(一同爆笑)

時宮:やらかしておいて言うのも何だが、俺には既にここがヨーロッパの街中には見えん。何か荒野だろ。どっかの世紀末系ドミニオンだろ。(一同爆笑)

GM:え、じゃあ弱肉強食の世界律に縛られた小規模ドミニオンで。(一同爆笑)

夜宵:い、いかん迂闊な事は言うな! このGM拾いやがる!!(一同爆笑)

ジャック:ドミネーターは誰だ!?(爆笑) 小パン王や救世主が来たら勝てる気がせんぞ!(一同爆笑)

夜宵:小パン王言ってやるなや……(笑)。
 

・小パン王。正確には世紀末小パン王。
・世紀末覇王と呼ばれるラオウだが、対戦格闘ゲームAC北斗の拳においては一定のコンボルートにおいて小パン(正確にはしゃがみ小パンチ)を多用しペチペチ殴る事から。
・『膝などつかぬ』という言葉を原作で残しているのだが、小パンは膝をついてペチペチ。無常である。
 
 ……まぁそんな豆知識はともかく、この後しばらく『世紀末篇』とでも言うべきOPタイム。
 通りがかったジャックと黒曜が、悪漢(ルビ:モヒカン)に苦しめられる村を救う世紀末ドミニオン救世主ストーリー。
 何しとんお前ら。

 

時宮:(相変わらず千葉さんっぽいノリで)遂に世紀末四天王(※エキストラ)を打倒したジャックと黒曜……! そして朝焼けの中、崩壊して行くドミニオンの中心で二人に分かれの時が訪れていた!! さらば黒曜! 漢の別れ!(一同大爆笑)

夜宵:なんでテメェはそんなに他人のOPで元気なんだ…(笑)。

GM/黒曜:一応そろそろ、シナリオの本筋に戻った会話をしましょう(笑)。 「……君が居てくれて助かったよ、見知らぬ人。私は確かに死神だが、争い事も死を与える事も嫌いなんだ」

ジャック:……その筋を曲げてまで、無辜の民を救う事を選んだか。その性根、潔し。 ……では、互いに背中合わせで傷だらけで立ったまま会話で。(一同笑)

夜宵:やだ、なにこの無駄スタイリッシュ。(一同笑)

GM/黒曜:あるぇー、このOPってもう少し穏当なシーンの筈…(笑)。 「―――もうすぐこのドミニオンが崩れ、あの村も私達も元の場所に戻るだろう。もしかしたら、もう会う事も無いかもしれないね」

ジャック:それも一興。―――名乗れ、死神。貴様の名、覚え置く。我が名はジャック・ザ・ブラッドパイル。流浪の魔物だ。

GM/黒曜:「……私は黒曜。奇しくも私も流浪の身だ。自分のやりたい事、生きがい……そういった物が見つからなくてね。それで何十年も放浪しているのさ」

ジャック:…成程。死神としては変わり者だな。

GM/黒曜:「だろうね。……君はあるのかい? 人生を捧ぐに足る目的とか、生き甲斐とか、そういうものは」

ジャック:……そうだな。まずは俺が誰なのかを知りたい。何故この身は人の分際を捨てたのか、何故俺はそうなる以前の記憶が無いのか。そして僅かに消えた記憶の残滓に残っている、黒いコートと銀髪の男は誰なのか。それが終わったら――――まぁ、その時に考えよう。 と、言いながら崩壊するドミニオンの中で、ゆっくりと歩き出す。つまりは後ろに居る黒曜とは離れる感じになるな。

GM/黒曜:では、黒曜もジャックとは逆方向に歩き出した気配が背後から伝わってきます。 「そうか。……いつか望みが叶うと良いな。君も、私も」

ジャック:そうだな。……そう願おう。

GM:そしてそう言ったジャックの言葉を最後に、世紀末ドミニオン(一同爆笑)は完全に崩壊しますね。ジャックが立っているのはヨーロッパのどこかの田舎道。振り向くと黒曜の姿はありません。恐らく、ドミニオンが崩壊した時に別の場所に出されたのでしょう。

ジャック:……では、ふっと小さく笑って目の前の道を歩き始めよう。……以上、俺のOP終わり。何か半分くらい世紀末救世主伝説だったけどな!(一同笑)
 

◆オープニングフェイズ4 シーンキャラクター:時宮◆
 
 さて、そして時宮のOPです。
 PC@である彼はOPでOP1で黒曜の元を逃げ出した玻璃を保護し、そこから物語が始まります。
 ある意味本当の意味での『スタート』となる、OPの締めくくりのそのシーン。
 しかし―――

 

GM:では最後に時宮さんのOPです。

夜宵:確か、病院の前で倒れている玻璃を見付けるんだったな。

GM:ええ。と、言うわけで病院に居る時宮さんのシーンですが、何か玻璃拾う前にやりたい演出あります?

時宮:ならば、治療中のシーンから始めよう。患者と思しき魔物の足のツボを指で押しながら、 ――――(露骨に怪しい声で)んん〜? 間違ったかなァ〜?(一同大爆笑)

一同:アミバァァァァァァァァァァァァ!!?(大爆笑)
 

・アミバ。北斗の拳の登場人物。ケンシロウの兄であるトキの名を偽っていた。自称天才。
・…まぁ一言で説明し切れるキャラでもないので、分からない人は北斗の拳を読むかグーグル先生辺りで調べてみると良いかもしれない。
・ちなみに時宮の先の台詞は、アミバを代表する名言。にわか仕込みの北斗神拳で他人の治療をしようとして失敗した。
・つまり時宮も見事に治療に失敗した。

 

ジャック:(わなわなと)……もう、この病院は駄目かもしれん……。(一同爆笑)

夜宵:いやこれ病院と呼ぶのも憚られるぞ。(一同爆笑)

GM/魔物:「ひ、ひぎゃあああああああ!」 と、魔物A……えーと、まぁ人狼辺りで良いや。人狼は足を抑えて悲鳴をあげます。 「馬鹿野郎もう来ねぇ!! クソ、新しいツボの実験に付き合えば金が貰えるって、これじゃワリに合わねぇよ!!」(一同笑)

ジャック:金払う側かよ医者!!(爆笑)

夜宵:もうこれ病院でも何でもねぇよ!(爆笑) 単なるアミバ様の実験場だよ!!(一同爆笑)

時宮:ふん……根性の無い人狼め。貴様の筋力を3億万倍にしてやろうとしていたというのに。(一同爆笑)

ジャック:3億万倍!?(爆笑)

夜宵:やべぇ、アミバより性質悪いぞ! こいつただのバカだ!!(一同爆笑)

GM:……えー、そしてそんな感じで人狼を見送った時宮ですが……人狼が逃げ出す時に誰かを突き飛ばしたのが見えます。そして突き飛ばされた側は力無く倒れますね。あ、人狼そのままどっか行きます。

時宮:む……? では近付いてみるが。

GM:倒れたのは銀色の髪に喪服のような姿の少女です。その少女からは自分と似た匂いがする――――即ち同族だと分かりますね。

ジャック:世紀末か。(一同爆笑)

夜宵:やべぇ、この外見のヒロインがボウガン構えてモヒカンに立ち向かうとかアタシ惚れそう!(一同大爆笑)

GM:違います!(笑) 死神という事ですね。

時宮:……良かろう。ここで会ったのも何かの縁。貴様の筋力を100億兆倍にしてやろう。 と、少女を抱き上げて病院に戻ります。(一同爆笑)

夜宵:逃げて、ヒロイン逃げてー!!(一同爆笑)

GM:じゃあ同じシーン内ですが少し時間を進めます。

ジャック:おいGM、余り進め過ぎると色々大変な事になってる可能性があるぞ。(一同笑)

GM:肉体改造される前にしておきます(笑)。
 

■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
 

GM:では、場所は病院の中。改造される前に少女は目を覚ましましょう。意識を失っている間、少女は苦しそうに呻きながら、「黒曜……もう止めて……」などと魘されていたのが印象的でした。

時宮:ふむ、では少女が目を覚ますと窓の無い石造りの部屋で、血の染みが付いたベッドに寝かされている。(一同爆笑)

夜宵:あぶねぇ! ギリギリセーフか!?(爆笑)

ジャック:いや、拘束されていたりはしないか?(笑) 拘束されていたら八割アウトだが。

時宮:失敬な。私は少女を拘束するような趣味など無い。

ジャック:じゃあ肉体改造もするな。(一同笑)

GM/玻璃:……え、えー……それでは少女ですが、目を覚まして周囲の状況を見て悲鳴を上げます。 「……っきゃああああああああ!?」(笑)

時宮:ではその悲鳴を聞いて、部屋に入ってこよう。 ……ほう、目が覚めたか。流石は我が同族……あの消耗から、大した回復力だ。

GM/玻璃:「ひ、ひぃ!? 誰ですか、貴方は誰ですか!? この窓の無い部屋はどこですか!?」(爆笑)

時宮:ここはキクチタケ市の郊外にある私の病院、世紀末診療所だ。私の名は時宮。天才故に認められない名医である。どうだ、望むならば貴様の筋力を1万億兆倍してやろう。(一同爆笑)

GM:……どうしよう、これシナリオによると「何故私を助けたのですか」とか「恐ろしい相手に追われているんです」とか言うんだけど……。(一同笑)

ジャック:何故助けた=実験台(木偶)として。(一同爆笑)

夜宵:恐ろしい相手に追われているが、目の前にも恐ろしい何かが。(一同爆笑)

時宮:いや、筋力アップ施術を拒否されたなら、しょんぼりと肩を落として去っていくぞ。

一同:お前何しに来た!?(爆笑)

時宮:はっ!(笑) そうだ、せめて話を聞かねば。 見た所貴様も私と同じ死神のようだが……。

GM/玻璃:「えっ……貴方、死神なんですか? どっちかというとストレンジャー/マッドサイエンティストかと……」(一同爆笑)

ジャック:メタな!(爆笑)

夜宵:でも確かに、何でこいつがマッド持ってねーのかが分からねー。

時宮:世紀末診療所はお客様一人一人に懇切丁寧に治療内容を説明した上で、了承を得て契約書を作成、必要ならば弁護士の確認を得た上で治療する良心的な診療所だ。マッドではない。

ジャック:方針が良心的だろうが、内容がマッドな時点で全てのフォローは手遅れだ。(一同爆笑)

GM/玻璃:「…と、とにかく。助けてくれたのには感謝します。……私は玻璃、仰る通り死神です。助けてくれたのには感謝しますが……その、平たく言ってしまうと私は大変恐ろしい相手に追われているのです。このままこの場所に居ると私の身が改造で危な―――もとい、貴方にも迷惑がかかるので早急に出て行きたいのですが」(一同笑)

時宮:だがその状態で出て行ってもすぐに倒れるだけだろう。せめて体力の回復を待ち、治療費を置いてから出て行くが良い。

GM/玻璃:「……あの、今なんと?」(一同笑)

時宮:せめて体力の回復を待ち―――

GM/玻璃:「いえ、その後」

時宮:治療費を置いてから出て行くが良い。……経営状況が悪くてな。なに、何も私はボッタクリの類ではない。保険証などあるまいが、保険も適用しよう。

GM:玻璃はその言葉に真っ青な顔をして、懐から古風なガマ口を取りだします。その中身は―――僅か13円でした。(一同爆笑)

時宮:……実験台になるのと働いて返すの、どっちが良い?(一同爆笑)

GM/玻璃:「……は、働く方でお願いします」(一同笑)

ジャック:……酷いOPだったな(笑)。

GM:っていうかこれ、推奨通りだと最後で玻璃はPC@に迷惑をかけるのを嫌がって病院から逃げ出すんですよね。……でもこの場合……。

夜宵:じゃあアレだろ。『ごめんなさい』と殴り書きされた紙を残して踏み倒して逃げたんだろ。(一同爆笑)

GM:せ、せめてもの誠意として13円は残して行きます(笑)。

時宮:……では翌朝にそれを発見し、ゆっくりとした動作で病院から出よう。 ―――天才の俺様相手に踏み倒しなど許さん……!!(一同爆笑)

ジャック:狩人爆誕。(一同爆笑)

夜宵:本邦初公開、ヒロインを狩りたてるPC@。(一同爆笑)

GM:うわぁ――――ッ!?(でも爆笑) ま、まぁ良いやこのまま進めましょう! 次はミドルフェイズですねー!
 

◆パーソナルデータ◆
人の名:時宮 魔の名:特に無し
年齢:?? 性別:男 種族:死神 カヴァー:闇医者
身長:187cm 体重:66kg
スタイル:アタッカー プライマリブラッド:ヴォイド/死神 セカンダリブラッド:イレギュラー/グラップラー
出自(魔物):任意 絆:人間世界(興味)
邂逅:世紀末 絆:ブラックブラッド副長(感服)
エゴ:俺は天才だぁ! 変異:徐々にトキっぽくなる
 
 今更ながら時宮のデータ。
 ……邂逅とエゴと変異がアレ過ぎるわ!


◆ミドルフェイズ1 シーンキャラクター:夜宵◆
 
 さて、この時点で(主にPC@の濃さに)シナリオが崩壊の序曲を奏で始めていました。
 まぁでも良いやの精神で、進めたGM。選んだのは夜宵のシーンです。

 

GM:ではミドルは夜宵さんから始めませう。場所は街中。時間軸は狩人が始動した日の昼ごろでしょうか? まぁとりあえず、玻璃を探しますよね?

夜宵:そりゃもう勿論。まぁ白い闇周辺にあの女が出るってんなら、まずはそこだな。スクーター(キャラデータに入ってる。移動用)で移動しよう。

GM:はい、しかし残念と言うべきでしょうか。白い闇が出現したと推定される街外れ、そちらへ向かう途中で事故発生です。

夜宵:……事故ォ?

GM:ええ。駅前で無料で配ってるような市内の地図を片手に、困ったように眉根を寄せて歩いているターゲットですね。相変わらず世に絶望したような瞳をしてますが、なんかちょっと顔色に焦燥感が出てます。(一同笑)

夜宵:……ビンゴォ。 にやぁ、と笑みを浮かべて一瞬でそれを引っ込める。んで表面上は大人しい文学少女を気取って、ゆっくりとそいつに近付こう。 ―――観光の方ですか?

GM/少女:「ひっ!?」 と、玻璃は一瞬怯えた様子を見せます。 「……あ、せ、世紀末じゃない……」(一同爆笑)

ジャック:何でこんな怯えられてるんだ(笑)。

時宮:アレだな。きっと玻璃が出て行くまでの僅かな期間の間に、治療費を踏み倒そうとした患者と私が戦ったんだ。バクステ読みガンダッシュとか、隙を生じぬ2段構えのアッパーで。(一同爆笑)

ジャック:アミバってナギ無しトキの意味だっけ……。(一同笑)
 

・ナギ無しトキ。那戯無闘鬼と書く。
・ナギッとはゲームバランスを破壊する移動技『北斗無想流舞』のこと。使用キャラクターはトキ。
・一瞬にして画面端まで到達できる速度と、発動時の当たり判定が極端に小さくなるというリスクの少なさに加え、無想流舞を無想流舞でキャンセルできたり、他の通常・特殊技で無想流舞をキャンセルできたり、通常・特殊技を無想流舞でキャンセルできたりと使い勝手が非常に良い。良過ぎる。
・この技を敢えて封印して戦ったトキ、通称『那戯無闘鬼』を一部では『アミバ』とも呼んだ。
・有名な使用者は格闘ゲームプレイヤーのクソル氏。定石に囚われない余りにもファンタジックな動きと何故か勝つ勝負強さ、格闘ゲームプレイヤーとしての地力の高さなどから竜鳴艦でも大人気。
・バクステ読みガンダッシュやら2段構えアッパー(北斗砕破拳)とかは氏が動画内で見せた(このゲームを多少なりとも知ってる人から見れば)物凄くファンタジックなアクションの事。
・……つーか格ゲーネタをプレイ中に多用すると、解説が長くなっていけねぇ。楽しいけどさ。

 

夜宵:ふーむ、しかし参ったな。アタシはこいつに関しては『重要参考人』程度の情報しか持ってねーし……決めた、とりあえずこいつがどこ行きたいのか聞いて、可能なら同行しよう。人好きのする笑顔で続けて聞くぞ。 何かお困りのようでしたら、手伝えるかもしれませんよ? どこに行きたいんですか?

GM/玻璃:えー、では玻璃は葛藤するような様子を見せます。一般人に見える夜宵を頼って迷惑をかけたくはないけど、このままウロウロして世紀末や黒曜に見つかりたくは無いみたいな。(一同笑) 「……ここ、なんですけど……」 と指差されたのは、直近で……具体的にはOPのシーン1で白い闇が発生した街外れの廃墟ですね。

夜宵:ここは……こいつが発生させてたわけじゃなくて、こいつも事件を追ってるだけなのか? いや、犯人は現場に戻るとも言うしな……。 などと内心で葛藤しつつも、外面は良くにこりと微笑む。 ……そこはバスとかは通ってませんね。数年前に起こった事故で廃墟になってしまった場所ですが……良ければお送りしましょうか? 私もそっちに用事があったんです。

GM/玻璃:「え……と……分かりました。お願いします……」 と、玻璃は頷きます。色々と葛藤があったようですけどね。

夜宵:ハッ……チョロいね。しっかしこのお嬢ちゃん、人間社会に慣れてねーな。アタシみてーな品行方正っぽい女がそっちに用事あるって、どう考えても嘘だろうよ。少しは疑えよ。

ジャック:貴様のようにヒネ過ぎもどうかと思うがな。

夜宵:カッ、言ってろフランケン。……つーわけでアタシは玻璃をスクーターの後ろに乗せて2ケツで件の白い闇の発生した現場に移動するぞ。

GM:OKです。ではシーンを変えないまま移動しましょう。
 

■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
 

夜宵:んじゃまー、道すがらに情報を聞きだす為にも色々聞いてみよう。 貴方、えーと……すいません、お名前は?

GM/玻璃:「あ……玻璃です。玻璃と言います」 と、スクーターの移動で銀髪を風になびかせながら、玻璃は答えますね。 「貴方は―――」

夜宵:夜宵と言います。和泉夜宵。……玻璃さん、貴方はあの廃墟に何の用事なんですか?

GM/玻璃:「あ、えと……」 と、玻璃は目を背けます。 「……ごめんなさい、言えないです。言ったら多分、迷惑が……」

夜宵:その言葉に少しイラッと来ます。 あー……そういやぁこの力に目ざめる前のアタシもそんな感じだったっけかー。みたいな? 他人の顔色伺って生きてんなー、って。

GM/玻璃:「その、ある程度まで近付いたら大丈夫です。そこで降ろしてくれれば後は歩いて行きますから……」

夜宵:うーん……そうですねぇ。 どうすっかなー、降ろして尾行するか一緒に行くか……。

GM:まぁ何にせよ、廃墟の方にまではスクーターでは行けませんね。瓦礫とかが道路にわさっとあるんで。

時宮:何でそんな場所が放置されてるんだ?

GM:さぁ? あー、何か白い闇事件以外にも魔物関係の事件とかあったんじゃないっすかぁ?(一同笑)

夜宵:ええい投げ遣りな……(笑)。仕方ない、とりあえずその近くまで来たら玻璃を降ろすか。後は尾行して―――

GM:―――と、すいません。彼女を降ろした所でイベントが発生します。この先に白い闇が発生した廃墟があるという所でスクーターを止めた夜宵さんですが……突如として《アレナ展開》が使われます。

夜宵:な……ッ!?

GM/玻璃:「これは……!!」 と、玻璃はその状況に身体を竦ませます。どうやら彼女としても想定外の事態なようですね。そして濃密な殺気が貴方達二人に叩き付けられ―――周囲の物陰から黒いカソックを纏った男が三名ほど現れます。
 
時宮:カソック? ……何だ、ブラックコート辺りか?

GM:正解です。PC4が居ればそのOPで分かった情報ですが、玻璃と黒曜を抹殺に動いている連中も居て、その筆頭がブラックコートというわけですね。
 

・ブラックコート。要は武装聖職者。
・ヘルシングとかその辺を参照すれば分かり易いだろう。信仰の為に戦う聖職者たちである。

 

時宮:現状を楽観視して日和見決め込んでいる連中よりはまだ好感が持てるが……さて、どうするか。

GM:まぁここで次のシーンに切り替えます。登場するならお二人とも、その際に――――の前に少し、次のシーンでジャックさんの方のモチベーションにテコ入れしますか。

ジャック:む、俺か?
 

◆ミドルフェイズ2 シーンキャラクター:ジャック◆
 

GM:さて、ジャックは先のOPで黒曜と別れてから暫し……現在はこの街で生活しているわけですが、貴方の耳に最近飛び込んで来たのは『黒曜らしき魔物が半魔や魔物を無差別に消して回っている』という情報です。

ジャック:ああ、ハンドアウトの。

GM:うん、OPの最後で出す筈だった情報を出し忘れてたの。(一同爆笑)

ジャック:畜生!?(爆笑)

GM:まぁそんなわけでその情報は今渡します。……で、それを知ったらどうしますか?

ジャック:ふん……僅かな間とて、背を預け合った戦友か。良かろう、奴が堕ちたならばこの手で葬り去って止めてやる事もまた務めか。まずは情報収集だな。

GM:うわぁいきなりセメントで殺しに行く気ですね!? 貴方のSAは《黒曜を止める》ですが……。

夜宵:殺して止める気だな。説得のせの字も出やしねぇ(笑)。

ジャック:くだらん。騎士たるもの、語るは剣と槍よ。

夜宵:お前の武器は拳と杭じゃねぇか。(一同爆笑)

ジャック:はっは、一本取られたな。……で、情報収集をしたいのだがGM、どうすれば良い?(笑)

GM:まぁまず思い付くのは、それと同時期に黒曜の目撃情報と近い位置で発生した“白い闇”についてでしょうかね。

ジャック:ならばまずは現地か。この街でも発生していたとの噂を又聞きした記憶がある……。 と、いうわけで現地へ移動しよう。

GM:はい。ではここから、ミドル1へと繋がるわけですね。折良くやって来たジャックの目に映るのは見知った少女とその横に居る見知らぬ少女。そしてその二人を取り囲むブラックコートの群れ。そして展開されたアレナですね。

夜宵:怯えた表情を表面だけ浮かべて、内心で舌打ち。 クソが! あのオバハン、こういう連中が動いてるなら動いてるって言っとけ!!

GM/ブラックコート:「間違いない、この娘だ」「―――共に来て貰おう。死を撒き散らす者よ。神の名の下に貴様は裁かれる」「そこの娘、アレナの中で動けるならばただのアンノウンマンではないようだが……邪魔立てするなら容赦はせん」 と、ブラックコート達は夜宵と玻璃に言いますね。

夜宵:……ちらりと肩越しに玻璃を振り返ろう。 玻璃さん……いや、玻璃。一つ聞かせろ。あの“白い闇”はテメェの仕業か?

GM/玻璃:「っ……貴方は……いったい……!?」 その言葉に玻璃は怯えたような表情を向けますね。口調もめっちゃ変わってるし。(一同笑)

夜宵:ええい、面倒な! まぁ仕方ねぇが……細かい事情説明は後だ。もう一度聞くが、ありゃお前がやったのか?

GM/玻璃:「……これは私の半身……人で言う双子のような物である“黒曜”がもたらした物。でも彼がこんな事をするのは、私を絶望させ仲間に引き入れる為……ですから、これは私のせいで――――」

夜宵:待て。つまりお前はアレをやってねぇが、アレをやった奴については知ってる、と。……となれば重要参考人ってトコだろ。オイ聞いてただろ、生臭坊主ども。ちょいと待て。色々と事情があるみてぇだろ、空気読めよ。少なくともアタシにゃこいつが被害を広めるために動いてるようにゃ見えねーがね。 あとまぁ、内心で呟くけど……昔のアタシみてーに怯えた目をしてるのが気に入らねぇが、そいつを集団で襲うってのはもっと気に入らねぇ。

GM/ブラックコート:「薄汚い魔物の言葉のどこに聞く要素がある。庇い立てするなら貴様も同罪、ここで死ぬが良い」 と、ブラックコート達は武器を構えます。

夜宵:チッ! 聞く耳持たずかよ!! んじゃ、懐に手を突っ込んで特殊警棒を取り出すぜ。《ウェポンルーラー》効果もあるからな。当たると痛ェぞ!!

GM:で、ブラックコートはそんな貧弱な武器を持ち出した夜宵を見て馬鹿にしたように笑って、各々の武器を構えます。

ジャック:……と、いう光景を俺は見ているわけだ。では、特に気負うでもなく両者の間にてくてくと歩いて行こう。 夜宵か、久しいな。どうしたそんな物騒な物を構えて。ああ、なるほど。性質の悪いナンパか。(一同笑)

夜宵:お前……ジャック・ザ・ブラッドパイル!? ……って、お前何その勘違い!?(爆笑)

ジャック:アレナ展開まで使うとは感心せんな。ナンパとは己の魅力と話術のみで行う物だ。これは即ち、貴様らが己に自信が無いと言うことに他ならん。

GM:え、それブラックコートも呆然として良いです?(一同笑)

夜宵:いきなり出てきて何言ってんのこの馬鹿!?(爆笑)

ジャック:いやまぁ会話は聞こえてなかったし。遠目で見て言い争っている状況から、我が灰色の脳細胞を駆使して状況を完璧に推理した結果だ。(一同爆笑)

夜宵:腐ってんだろその脳細胞! 素直にそう言えフランケンシュタイン!!(一同爆笑)

GM/玻璃:「……あ、あの……夜宵さん? この人は…」

夜宵:(搾り出すような声で)……馬鹿だ……。(一同爆笑)

ジャック:酷い言われようだな。夜宵、貴様は本性を出さねばそれなりに見目麗しいんだ。だと言うにこのような場所を軽々しく歩くから、ナンパなどに会うのだぞ。そちらの娘は……待て、言わずともわかる。……なるほど、貴様の生き別れの双子の妹だと思ったら違ったというようなそんな感じか。(一同大爆笑)

夜宵:ちょっとそっちの生臭坊主ども少し待ってろ! この馬鹿をまずはどうにかするのが先決だと思わないか!?(一同爆笑)

時宮:ではそこで俺も登場しよう。 見つけたぞぉぉぉ我が木偶よ!! と、言いながら玻璃たちとブラックコートを挟むような位置に登場。(一同爆笑)

GM/玻璃:「ひ、ひぃ!? 世紀末!?」(一同爆笑)

夜宵:うわぁアタシの知る限りで最も状況をややこしくしそうな奴が来た!!(一同爆笑)

ジャック:しかし酷いな。ヒロインを木偶呼ばわりするPC@とか初めて見たぞ。(一同爆笑)

時宮:むぅ……? ほほう、いつぞやの改造吸血鬼ではないか。俺の実験に付き合って筋力を二刀流で2倍、いつもの2倍のジャンプで更に2倍、そして3倍の回転を加えることで3倍の合計1200万パワーにするつもりにでもなったか?(一同大爆笑)

ジャック:俺はどこのウォーズマンだ。ゆで理論の通じるドミニオンでやれ(笑)。しかもそれ肉体改造関係ないだろ。単なるジャンプと二刀流と回転だろ。(一同笑)

GM/ブラックコート:だんだんどうしようもない状況になって来たので、ここらでブラックコート動いて良いですか?(笑) 「……ふん、構わん。誰も彼も魔物ならば、殺してしまっても問題はあるまい。全員殺してしまえばそれで済む!」

夜宵:よし、良いぞブラックコート! そっちの世紀末を始末してくれるならばジュース奢ってやっても良い!(一同爆笑)

ジャック:ああ、自販機なら向こうにあるぞ。何が良い?(一同爆笑)

GM:ブラックコート、「えぇー」って顔になりますよそれ!?(爆笑)

時宮:ほう……坊主ども、貴様らあの女を守るつもりか。ならば容赦はせん! これが時宮流北斗神拳だぁ!! と叫んで、自分の秘孔を突きます。あ、具体的には魔物化ね。(一同爆笑)

ジャック:北斗言っちゃったぞこいつ。(一同爆笑)

夜宵:っていうかこいつ玻璃狙うつもりだよ。こんなPC@見たことねぇよ。(一同爆笑)

時宮:で、ぐおおおおおおおおおお! と雄叫びを上げた俺の髪が徐々に白くなる。狂気を宿した瞳は深い慈愛を宿し、その動きは緩やかな流水の如く―――。

夜宵:ちょっと待て。(一同爆笑)

時宮:(無視して)―――仕方あるまい……かかってくるがいい。 静かな瞳でそう呟き構えを取り、私はブラックコート達に相対しよう。

夜宵:いやいやいやいや! どう考えても魔物化とかそういうレベルじゃねぇだろそれェェェェェェ!! どう考えても別人って言うかそれ単なるトキィィィ!! 何でアミバからトキにワープ進化してんのお前!?(一同超爆笑)
 

・トキ。言わずと知れた北斗の拳の次兄。柔の拳の使い手であり、病さえ無ければラオウやケンシロウを凌駕したと言われる。
・ちなみにアーケード版においては色々と弾け飛びまくった性能で一強としての地位を築き上げ、AC北斗を過疎ゲーにした最大の戦犯。
・現在は各キャラの研究が進み、昔ほどの一強状態ではなくなっている。しかし最強キャラ候補としては未だ最有力。
・ジョインジョイントキィという言葉に関しては、AC北斗を知らない人も聞いたことがあるのではなかろうか?

 

GM:……えーと、何でしょうねこの状況。ブラックコートは玻璃を捕まえるか殺したい。

夜宵:アタシはそれが苛つくんで玻璃を守りたい。

ジャック:俺は無作法なナンパを止めるつもりで。(一同笑)

時宮:ナギッ ハァーン セッカッコー!(一同大爆笑)

GM:……やべぇ後半の状況が全くわからん!(爆笑) とりあえずブラックコート達は武器を構えて戦闘態勢に入りますよ。まぁ全員殺せば良いやみたいな。

時宮:ブラックコートは4Lv人間だな。そこそこ強く、それが三名か。

夜宵:ええい、本格的に戦闘に入る前にジャックにだけは事情を話しておく! ジャック、こいつらは魔物関係の事件を追ってるんだ! 白い闇事件―――この女はこの事件の重要参考人なんだが、あいつら聞く耳持ちやがらねぇ!! 手を貸せ、ジュースくらいなら奢ってやる!!

ジャック:白い闇の――――? ではそれを聞いて、ピクリと眉が動く。 成る程、ジュースは要らん。俺としても多少話を聞きたい部分があるからな。 ざっ、と半身に構えよう。 ―――ではナンパ師諸君。俺と戦う不幸を呪え。

夜宵:だからナンパ師じゃないって……あぁいやもう良い。お前そーいやブラックコートの生臭坊主ども以上に話を聞かねぇ奴らだった。(一同笑)

時宮:愚かな……命は投げ捨てる物ではない。(一同笑)

夜宵:んで、こいつはもっと話を聞かねー。もうやだこいつら!(一同爆笑)
 

◇VSブラックコート×3◇
 
 さて、ここで玻璃を追っているブラックコートとの戦いになります。
 ちなみにGMがシナリオ読み違えの勘違いをしていたせいで、本来2名相手だったこの戦闘がVS3名に。
 まぁ3対3でキリが良いという事でひとつ。
 
 行動順は夜宵→ブラックコート→時宮→ジャックとなります。
 
▽ラウンド1▽

 

夜宵:まずはアタシか。じゃあムーブアクションで《ディメンジョンジャンプ》。足元の瓦礫を足首の動きで軽くトスして、それを特殊警棒で殴って敵へ吹っ飛ばす。「拳銃」相当の「投擲物」で攻撃だな。

時宮:どんな相当品だそれは(笑)。

夜宵:重力操作があるからな。アタシが飛ばす瞬間だけ重力を軽くして、当たる瞬間に戻してやりゃ、それだけでお手軽な質量弾の出来上がりだ。命中は16! 対象はブラックコートAで!

GM:……避けられる気がしませんね。それはガードします。

夜宵:残念。《ディメンジョンジャンプ》を絡めた攻撃はガード値を5下げて計算する! (ダイスを振る)…ダメージ、【感情】で23だ!

GM:あ、そうだった。かなり痛いです。一人目の戦闘神父は高速で飛来した瓦礫を頭に食らって吹っ飛びます。まぁ、すぐに態勢を立て直しますが。

夜宵:チッ、硬ェな……キッチリ脳天狙ったってのによ。

ジャック:……なぜ貴様の攻撃はいちいちそうエグいんだ。(一同笑)

GM/ブラックコート:そしてこちらの行動、と。攻撃を受けたブラックコートAは夜宵に反撃に向かいましょう。ムーブアクションで接近し、《至近攻撃:肉体》。攻撃の前に《痛打》を宣言。アーマー無効とします。大振りなナイフを引き抜いて突撃します。 「やってくれたな小娘! 貴様の穢れた身に神罰を下す!!」(ダイスを振る)……お、命中16。

夜宵:駄目だな。人間性が落ちていてクリティカル値が上がってるならともかく、現状(人間性40オーバー)じゃ……。(ダイスを振る)駄目だ、やっぱ避けらんねー。 速っ……!!

ジャック:では俺の出番か。《守護の盾》を宣言して、夜宵の前に出てカバーリング。同時に《魔獣化》だな。振り下ろされるナイフを左腕で受け止める!!

夜宵:ジャック!?

GM:ではダメージ、肉体で14点のアーマー無視です。……それなりに効いてます?

ジャック:ガード値が7だからな。抜けて来たのは7点だけか。左腕にナイフが刺さるが揺るぎもせん。同時に右腕をナイフを刺してきたブラックコートに向けるぞ。《混沌の主》で反撃、ダメージ13点をFPに直接与える。右掌から血の杭を発射!!

GM:あ、駄目だ。それでブラックコートAは倒れます。

時宮:放たれた杭がブラックコートの体を貫いたか。

ジャック:手荒だな。そういうナンパは感心せんぞ。(一同笑)

夜宵:お前の方が荒っぽいよ……っていうかもう訂正する気も失せたぞ馬鹿野郎。……悪いな、傷は平気か?

ジャック:問題にもならん。次、来るが良い。

GM:むむ、あっさり一人ですか。ではブラックコートB、「おのれ!」とか言いながらその場で《痛打》からの《破邪の聖句》です。これは範囲攻撃なのでジャックと夜宵の双方が攻撃対象になります。詠唱すると光が降り注ぎ二人にダメージって感じですかね! あ、玻璃は対象外とします。(ダイスを振る)……命中は10。

夜宵:(ダイスを振る)避けたー。飛び退って範囲から逃れる! ハッ、ぶつぶつ言わなきゃ飛ばせねぇ攻撃ってかぁ? 遅いんだよ!!

ジャック:ガードする。ダメージは……12点? では5点だけ貰おう。残り88点。(一同爆笑)

GM:何この絶望的な壁!!(一同笑)

夜宵:……明らかにヴィクトールと同系統の相手だな(笑)。いや、アタシは知りもしねー名前だけどさ。ともあれ、ジャックが小揺るぎもせず前に立ってるのを見てどこか安心したような溜息を吐く。 ……相変わらずだなジャック。誰が助けてくれなんて頼んだよ、なぁオイ。

ジャック:別に頼まれた覚えは無いが、成り行きという奴が世にはある。時には成り行きに任せてゆるりと行こう。それに、貴様が言っていた話には俺も些か興味がある。

時宮:そう、激流を制するは流水―――激流に身を任せ同化するのだ!!(一同爆笑)

ジャック:おいブラックコート、足元だ。足元を狙え! ナギッ中も一応足元だけはわずかに食らい判定があった筈だ!!(一同爆笑)

GM:え、えぇー……(笑)。ではブラックコートC、言われた通りに足元を狙って時宮に攻撃を仕掛けます。ムーブアクションで接近、《痛打》を宣言して《至近攻撃:肉体》で15!!

時宮:あ、それなら《猛獣の反撃》でリアクション。(ダイスを振る)20で反撃成立して、ダメージ【肉体】で25点。(一同爆笑)

夜宵:あ、当身取った。(一同笑)

ジャック:しまった、足元を狙われると分かっていれば神の1F当身があったか。(一同笑)

時宮:北斗酔舞撃で下段に対する1F当身。敵は画面端に飛ぶ!! 更に続けて私の行動で追撃。ナギッナギッゲキリュウニミヲマカセドウカゲキリュウニミヲマカセドウカスナギッハァーンテンショーヒャクレツハァーン!(一同爆笑)

GM/玻璃:「ひ、ひぃ!? 人がバスケットボールみたく跳ね回ってる……!!?」(一同笑)

夜宵:……なんか格闘ゲームのコンボみてぇ……いや、ありえねーな。あんなバランスの壊れた格闘ゲームがあってたまるか。(一同爆笑)

時宮:あ、ダメージは【肉体】で26です。死んだな。

GM:ええ、先の1F当身と合わせてこれでブラックコートCは倒れました。何この無理ゲー。(一同笑)

夜宵:AC北斗稼動初期のトキのような有様だな。まだ他のキャラの研究が進んでなくて、トキ一強だった時代の。(一同笑)

ジャック:まぁ、では残った一人も倒すか。とはいえ人間性を温存するためにこのラウンドで仕留めにはいかないぞ。

夜宵:そこは任せる。お前結構人間性は消耗するからな。そこはうまく温存してくれ。
 

 で、結局。
 そのラウンドにジャックのブラッドパイルで削られたブラックコートBは、次のラウンドに夜宵が接近して振り回した特殊警棒で地面に沈んだのでした……。

 

時宮:―――命は投げ捨てる物ではない。(一同笑)

ジャック:いいからお前は30秒くらい延々と空中遊泳させていたそのブラックコートをどうにかしろ。俺の杭や夜宵の急所狙いが可愛く見えるエグさだったぞ。(一同笑)

夜宵:そりゃ良いからボンクラども。ちょっと移動すんぞ。糞坊主どもに追われてるってんなら、このままこの場に留まるわけにもいかんだろ。玻璃、悪いけど少し付き合ってくれ。悪いようにはしねーからよ。

GM/玻璃:「あ、はい……えと、夜宵さんのその喋りは…」

夜宵:あァ、こっちが素だ。最初お前と会った時のは、まぁ余所行きの猫被りだな。別に悪いとは思ってねぇが、悪かった。

GM/玻璃:「……いえ。何か、今の夜宵さんの方がイキイキしていて驚いただけです」 と、玻璃は言いますね。

夜宵:……イキイキねぇ。 と、その言葉にガリガリと頭を掻いて困ったように言葉に詰まろう。

ジャック:ところで世紀末。貴様は何がどうなってここに来たんだ?

時宮:治療費の回収だ。その女、私の病院での治療費1280円を踏み倒して逃げたのだ……。

夜宵:本当に良心的な価格だなオイ、価格だけは。(一同笑)

ジャック:分かった、俺が支払おう。それで貴様があの娘を狙う理由はあるまい?

時宮:良かろう。もう良い、ここまでだ……。(一同笑)

夜宵:……じゃ、移動すんぞー?(笑)
 

◆ミドルフェイズ3 シーンキャラクター:時宮◆
 
 そして移動。
 移動先はジャックが購入判定で「住宅/住処」を購入したため、この廃墟区画に彼が保有する安全な場所がある事にしてそこに移動と相成ります。
 結果、人目につきにくい廃墟に棺桶がポツンとある部屋に―――

 

夜宵:ってこれ住居ってレベルかァァァァァ! お前のベッドである棺桶が置いてあるだけの廃墟じゃねーか!!(一同爆笑)

ジャック:はっは、元気だな夜宵。だが些か淑女としてははしたないぞ。(一同笑)

夜宵:アタシが淑女ってガラか!! つーかァ……世紀末ヤブ医者が玻璃を追ってたのは分かる。医療費回収の為だったんだって? だがジャック、てめぇはどうして白い闇を追ってるんだ?

ジャック:白い闇に直接に興味は無い。だが、かつての友に関する情報がその近くにあるかもしれんのでな。黒曜という、変わり者の死神だ。

GM/玻璃:「黒曜の……!?」 と、その言葉にはまず玻璃が反応しますね。 「黒曜は、今……虚無の尖兵となり、白い闇を広げています。ですからあなたの知っている黒曜はもう……」

ジャック:ならば結構、打ち倒すまで。それがあの時、互いの名さえ知らぬまま背を預けあった戦友に対する手向けだ。―――と、まぁ俺に関してはこのような事情だが……夜宵、貴様は?

夜宵:お仕事だよお仕事。白い闇に関する調査を依頼されてんだ。玻璃に関しては、その手掛かりって事で接触した。それだけだ。

GM/玻璃:「……すいません…」 と、その言葉に玻璃は俯きます。 「私が居たから皆さんを先ほどのような戦いに巻き込む羽目に…」

夜宵:……っだぁぁ、気に入らねぇ! 全部自分が悪いんですみてーなその面が気に入らねぇ! あのな、玻璃。お前じゃねーんだろ? まぁ関わってる面があるにして巻き込まれたような側だって、お前さっき自分で言ってなかったか?

GM/玻璃:「……それは、そうですけど……」

夜宵:だったらもうちょっと何かあるだろ。私は悪くないとか何かそれ系の。お前は状況に従順すぎて苛つくんだよ。まるで昔の――――っ……いや、なんでもねぇ。 と、要らん事まで言いかけて口を閉ざす。

ジャック:まるで昔の自分みたい、か? あ、口には出さない。PL発言。

夜宵:まぁ正解だな。苦しいのに「助けて」も言えず我慢してるのが昔のアタシみてーだ。だから気持ちは分かるとかは、軽々しく言うもんでも言えるもんでもねーけどよ。細かい事情の差異はあるだろうし、その細かい差異が本人にとっては大事だって場合もあるだろうし。

GM/玻璃:「…だったらどうしろと言うんですか。私には……どうして良いか分からない。半身を、黒曜を止める事も出来ない。助けを求めようにも、黒曜は強い。並の魔物ならば殺されるだけです! 貴方達だってこれ以上私と一緒に居ると危ないかもしれないんですよ!?」

夜宵:そういやさっき言ってたな。黒曜が白い闇を起こしているのは半身であるお前を絶望させ、自分の方に引き入れようとしているから……か。

GM/玻璃:「はい……黒曜だけの力では、白い闇を安定しては扱えない。ゆえに黒曜は私を引き込む事での力の増大を狙っている。だから逃げても逃げても、私の逃げた先で……私を助けようとした人や魔物から消されて行く。私は文字通りの死神なんです。さっきのように、追われることも増えました。もう逃げ場所なんてどこにも無い―――」

ジャック:―――ならば死ぬか? そう呟いて、右腕を玻璃に向けるか。

夜宵:ジャック!?

ジャック:死ねばこれ以上苛まれる事は無い。或いは死ぬのが怖いか、娘。ならば介錯は俺がやろう。

GM:その言葉に玻璃はビクリと身を竦ませますね。しかし逃げようとはしません。

夜宵:……両手を広げて、ジャックと玻璃の間に立ち塞がります。当然ジャックの方を向いて。 ―――何のつもりだブラッドパイル。本当に脳まで腐ったか?

ジャック:俺に言わせればお前の行動の方が元来異常だよ、夜宵。黒曜が白い闇を広げるのはその娘を引き込み力を得んが為。ならばその娘を殺せば、少なくとも黒曜の力が増大して被害が拡大するのは抑えられる。違うか?

夜宵:そりゃまぁ、そうだが……。

ジャック:ならば何故その女を庇う? 貴様は些か感情移入し過ぎだ。

夜宵:……はい、PLとして言います。(一同笑)

ジャック:はい、PLとしてどうぞ(笑)。

夜宵:お前これ、アタシを完全に玻璃側につける為にやってるな!?(一同笑)

ジャック:うん。だって本来のPC@がジョインジョイントキィなんだもん。(一同爆笑)

時宮:ちなみにこの会話の間、私はあぐらで目を閉じて瞑想しているから。(一同爆笑)

夜宵:畜生このPC@マジで使えねぇ!!(爆笑) ――――あぁ糞、糞野郎! 頬に汗を流しながらも中指立ててジャックに言ってやる!! 今のテメェからは腐った臭いがするぜブラッドパイル。臭い物に蓋だろうがよ、そりゃ。さっきの糞坊主どもと何も変わりゃしねぇ糞理論だぜ糞野郎。

ジャック:ならばどうする、夜宵。貴様は何をしたい? そして玻璃だったな。お前はどうしたい?

GM/玻璃:「……死に、たくないです」 こうまでされて問われたら、玻璃はこう答えます。 「死にたくないんです……。この世界は綺麗な物が一杯あるって知ってるから……! 黒曜がこの世界を壊そうとするのを止めたいし、こんなになっても私はまだ生きていたい! エゴだって分かっていますし、如何すれば良いのかも分からないのに、それでも……」 と、両目からボロボロと涙を零しながら叫びますね。

夜宵:……簡単だろそりゃ。お前一人の力でどーにもならねぇなら、叫べば良い。『助けて』ってな。アタシはこの世界はクソだと思ってるが、お前が言う通りに少しでもこの世界が綺麗だってんなら―――お前の叫びを聞いてくれる奴も居るだろうよ。

GM/玻璃:「でも、でも、そうしたら私を助けようとした人が――――だから私は、死にたくないけどジャックさんの言う通りにここで死んだ方が……!!」

夜宵:ああ、まぁな。この状況で助かりてぇってな、そりゃエゴだなぁ。自分勝手だなぁ。でもよ、アタシら魔物だ。《エゴと絆という鎖に縛られた獣-BeastBind-》 だ。だからちょっと素直に叫んでみ? 案外悪い事にはならねぇかもしれねーぜ。

GM/玻璃:「―――……っ……!!」 では、促された玻璃は叫びます。 「助けて……! 私、生きていたい! お兄ちゃんを、黒曜を止めたい!! だから誰か――――っ!!」

夜宵:……世界は糞だとアタシは思ってる。 その叫びを聞いた瞬間、両手を広げて玻璃を庇う姿勢だったのを止める。庇う姿勢じゃなく、重力を纏わせた特殊警棒を引き抜いてジャックに向けよう。 ―――だがまぁ、良かったな玻璃。世界は糞だが、お前の味方はここに一人居るぜ。どうにもアタシは泣いてる叫んで助けを求めてる奴を見捨てられないらしくてな。

ジャック:―――ふむ。俺に勝てるつもりか。脆弱な身体に多少の異能を身につけただけの小娘が。

夜宵:性根まで腐ったフランケンシュタインに負ける気は無ぇよ。テメェに分かるか、辛くて苦しくて泣いても叫んでも誰にも助けて貰えない辛さが。庇護されるべき相手から虐待される恐怖が。こいつが兄貴に追われて泣いても叫んでも誰にも助けて貰えないってんなら、アタシがこいつを助けるまでだ。こいつの姿はアタシのトラウマ一直線なんだよ。昔のアタシに良く似てる。だから助ける。偽善で代償行為だ文句あるか!!

ジャック:二言は無いな? そう答えて、薄く笑って手を下ろそう。 俺は俺で黒曜を追う。その娘からは手を引こう。それで文句はあるまい? 言って夜宵と玻璃に背を向けて外へ歩き出す。

夜宵:……そこまでやられて、流石に気付きます。 おまえ、今……アタシと玻璃の本音を引き出すために芝居を打ちやがったな? ビキビキと額に青筋浮かべて睨むぞ。超睨むぞ。(一同笑)

ジャック:さて、何の事か? 貴様らが何も言わなければ、俺は玻璃を殺していた。それが現状を悪化させないための有力な手段の一つであるのは事実だからな。だが貴様が敵に回るくらいならば別の手段を探そう。俺はその程度には貴様を買っているし、その生き様を尊い物と認めている。

夜宵:……テメェはやっぱ糞野郎だ。ファッキン・フランケンシュタインだ。勝手に黒曜とやらと戦って死んじまえ!! 隠しておきたい内面を吼えさせられたという事で、思い切り中指立てて叫んでやる! がおー!!(一同笑)

時宮:がおーは止めろ、気が抜ける(笑)。

ジャック:ではその気の抜ける雄叫びを背に受けながら、楽しそうに笑ってその場から立ち去ろう。で、シーン離脱際、夜宵へ声が届かないような距離まで離れたところで振り返って言う。 ――――相変わらずだな、和泉夜宵。それが代償行為だと貴様は言うが、そこから生まれた他者を思い遣る気持ちは本物だ。他の誰が何と言おうと笑わせはせん。貴様の生き様は強く尊い。成る程、玻璃の言う通り世界には綺麗な物もあるだろうよ。貴様のような者が、な。

GM:……意外とジャックと夜宵が良いコンビに見えてきましたね。っていうか夜宵、実は物凄くお人好しですか。

夜宵:そのよーだ。……昔の自分みてーな奴が居たら見捨てられないらしい。

GM:そしてジャックはジャックで、そんな言葉を吼える夜宵の生き様を尊しとする。……うん、PCAとBが良い関係築いてる横でPC@は何してんですか。(一同爆笑)

時宮:……では、ジャックが去った所で瞑想状態から瞳を開けて呟こう。 ―――悲しき男よ。誰よりも愛深き故に……。(一同大爆笑)

夜宵:なんでお前まだトキなんだよ。それ魔獣化の効果じゃなかったのかよ!? アミバに戻―――あれ? 戻られても困るからこっちの方がマシなのか? あれ?(一同爆笑)

時宮:だが和泉夜宵、お前の志は聞いた。それこそまさに、乱世に光を齎す慈母の星……ならばこの時宮、この件に関してはお前に力を貸して戦おう。(一同爆笑)

GM:うわぁ何か変なことになり始めた!?(爆笑)

時宮:あ、夜宵に絆を取っておきます。【絆:和泉夜宵(乱世に光をもたらす者)】で。(一同大爆笑)

夜宵:いらねえええええええええええええ!!(爆笑) 何だよその絆、アタシは世紀末救世主かよ!? っていうかアレ原作だと関わった人が殆ど死んでるから、あれこそまさに死神じゃねぇか!!(一同爆笑)

時宮:お前が真に望めば私を越える北斗の拳士になれるだろう。だがしかし、それではこの件には間に合わぬ。今は私の流水の戦いを見て学ぶのだ……!!(一同爆笑)

夜宵:……いや、あの、何がどうなってるか分からないバグ技の数々のどこを学べと……?(一同爆笑)

時宮:心の目を開くのだ……さすれば見える筈だ。あの死兆星が!!(一同大爆笑)

夜宵:ワケわかんねー!!(爆笑) っていうかそれ見ちゃ不味いだろォが!!?(一同爆笑)

GM:……シーン切りますよー?(笑)
 

◆ミドルフェイズ4 シーンキャラクター:ジャック◆
 
 そしてここから、黒曜とそれにまつわる事件に関する調査が始まります。
 このシナリオ、ブラックコートが玻璃を確保するために動いているので、彼らをまずはどうにかせねば調査もままなりません。具体的にはブラックコートの情報項目の最上位情報を出せば彼らの妨害を掻い潜ることが出来るようになります。
 その辺りを説明した結果、まずはジャックが単独での調査シーンとなりますが―――

 

ジャック:(ダイスを振る)……ブラックコートの最上位情報まで出した。これで奴らの動きがつかめるようになって、今後の情報調査で邪魔が入ることは無くなるのか?

夜宵:っていうかジャックならブラックコートの追跡部隊を壊滅させそうだけどな。

GM:あ、そっちの演出でも構いませんよ。

ジャック:じゃあその演出で行くか。ここに来ているブラックコートの追跡部隊のアジトである教会に向かい―――

時宮:―――向かった先の教会で見たのは、空に浮かび両手を左右にかざして掌から闘気を放ちながら回転し、自身の周囲360°全ての敵を痛みを知らず安らかにテーレッテーしている私の姿。(一同大爆笑)

夜宵:おいィィィ! 遂にAC北斗ですら無くなったよ! それ単なる北斗無双ゥゥゥゥゥ!!(一同大爆笑)

GM:えーと、なんでしたっけ。北斗有情鴻翔波?(笑)

ジャック:正式名称よく覚えてるな。俺は北斗有情ローリングバスターライフルとしか覚えてなかった。(一同笑)

GM:えーと、ブラックコートの特殊部隊の皆さんが『ちにゃっ!』とか『たわばっ!』とか『あべしっ!』とか言いながら大変物凄い事になっております。(一同爆笑)
 

・北斗有情鴻翔波。通称北斗有情ローリングバスターライフル。
・北斗無双という無双シリーズのゲームでトキが使った奥義の一つ。両手を広げて宙に浮かび、両手からビームを出しながら回転する。
・その動きは通称の通り、どう見てもガンダムウィングゼロのツインバスターライフル。MAP兵器版。

 

時宮:では全員を葬ったのを確認して、ゆっくりと降りてこよう。 ―――まだ秘孔を突き切ってはいない。(一同超爆笑)

一同:絶対嘘だぁあああああああああああああああああ!!(大爆笑)

夜宵:お前今景気良く「ちにゃっ!」してたろォォォォ!!(爆笑) どう見ても全滅じゃねーかっていうか今全員葬ったの確認して降りてきただろお前ェェェェェ!?(爆笑)

時宮:んん〜? 間違ったかなぁ〜?(一同大爆笑)

夜宵:都合よくアミバに戻るなァァァァァァ!!(大爆笑)

ジャック:まぁ構わん。とりあえず大変愉快な光景が終わったら声をかけるぞ。 ―――貴様も来たのか、世紀末。

時宮:うむ。あの少女の志こそ乱世に光を齎す慈母の星……その為に戦えるならば本望よ。

ジャック:まぁ……手を貸してくれるなら構わん。それより情報が足りん。黒曜と玻璃について調べるので、貴様も協力をしてくれ。

時宮:そうだな……ではGM、玻璃について情報収集判定を行う。目標値は?

GM:ん、そうですね。玻璃に関しては12と15ですが。

時宮:なるほど。(ダイスを振る)……うむ、12に手持ちの財産点を全て使って15が出た。いかんなこのメンバー、社会3が2人も居るから情報収集能力が最低だ。

GM:まぁでも、玻璃については全部出ましたね。

時宮:うむ、生き残っていたブラックコートに秘孔『新一』を使う。貴様は自分の意思とは関係なく口を割る……!!(一同爆笑)

夜宵:やりたい放題だこいつ!(爆笑)

ジャック:(ダイスを振る)……こっちは黒曜に関して財産点を3点使って16。これでこちらも全部出たな。―――秘孔『新一』で。(一同爆笑)

夜宵:お前が情報得るのもその演出かよ!?(爆笑)

ジャック:うん、纏めてやって貰った。(一同笑)

GM:いやまぁ別に良いですけど……災難だなぁブラックコート(笑)。
 

 で、そんな余りにアレな情報収集の結果―――というかブラックコートが持ってた情報を丸ごと頂いた結果、以下のような事が分かります。
 
・『玻璃』。黒曜の半身である女性型の死神。黒曜とは別々に旅をして暮らしていたが、“虚無”に触れて豹変した黒曜の誘いを拒み、その手を逃れて様々な場所、ドミニオンを転々として来た。
・行く先々で黒曜の手による被害が起きるため、不吉な死神として忌み嫌われている。ブラックコートも彼女を追っていた。……追っていた。過去形である。

・『黒曜』。玻璃の半身である男性型の死神。かつては死を与えることを厭う優しい性格をしていたが、現在は“虚無”の尖兵としてその力で魔物達を次々と消し去っている。
・自らの存在意義に悩み、各地を放浪した後に“白い闇”と接触。その意思に従い全てを無に還すのが己の生まれた意味であるエゴを生まれて初めて得た。
・玻璃を自らと同じ存在にしようと画策し、その行く先々で魔物を消し去って彼女に絶望を与え、拒む心を折ろうとしている。
・夜宵曰く『ヤンデレ兄貴』。

 

GM:……で、これで必要な情報が揃いましたので『黒曜と玻璃の関係』という項目に関して調査できるようになりましたね。

ジャック:なるほど。……では俺はそちらを独自に追ってみる。世紀末、貴様は夜宵達を頼む。ブラックコートは「ちにゃっ!」したが、他に玻璃を狙う連中が居ないとも限らん。黒曜が向こうに出る可能性もある。

時宮:任せろ、義星の男よ。―――さらばだっ! ナギッとその場から離脱。シーン退場。(一同笑)

ジャック:……俺はいつから義星の男になったんだ(笑)。

GM:いやぁ本当に楽しそうですね……(笑)。

夜宵:あの、すいません。突っ込み過ぎで喉渇いたんで、飲み物追加で買って来て良いですか。(一同笑)

時宮:では私が買って来よう。ナギッナギッ。(一同爆笑)

ジャック:良いから座ってろ世紀末!!(爆笑)
 

◆ミドルフェイズ5 シーンキャラクター:夜宵◆
 
 さて、そんな世紀末情報収集シーンから暫し。
 夜宵のPLとGMが買い出しに行ってる間にジャックPLと時宮PLはコンシューマー版AC北斗を起動して世紀末分を補充していたりしつつ。
 …買い物終了→帰宅までの15分程度で4勝0敗という結果だったそーです。
 どっちがどっちかは御想像にお任せ。
 
 ともあれ―――

 

GM:では再開しましょう。場所は―――そうですね、玻璃を連れて行く先で希望はあります?

夜宵:まぁ、行き先は情報屋辺りか。とにかく玻璃と黒曜に関する情報を集めんと話にならん。

GM:現状調べられる情報は『玻璃と黒曜の関係』と『白い闇』ですね。

ジャック:黒曜との関係は、俺達が調べた情報を持ち帰らんと調べられんのではないか?

GM:ああ確かに。

夜宵:じゃあ白い闇についてか。(ダイスを振る)んーと、9。(一同笑)

GM:全然駄目ですね。では、夕方の繁華街。情報屋を当たろうと思って出歩いてみたものの、全てハズレ――――という感じで良いのかな。

夜宵:ファック! 糞役立たずが!! 情報屋の居たバーを出た後、バーに向けて中指を立てて口汚く罵る(笑)。

GM/玻璃:「夜宵さん、その……些かそれはその、お下品なのではないかと」 と、玻璃がオロオロと横で止めますね(笑)。

夜宵:あらやだいけない。……ふふ、そうですね玻璃さん。 と、おしとやかな微笑を浮かべて答えます。(一同笑)

ジャック:こいつは……(笑)。

夜宵:ところで玻璃さん、別に敬語を使わなくても良いんですよ? 私は玻璃さんとさして年齢も変わらないでしょうし……。

GM/玻璃:「え。……夜宵さん、40歳くらいなんですか?」(一同爆笑)

夜宵:あっはっはっは、ブチ殺すぞ糞売女。(一同笑)

ジャック:お前のお上品は一瞬で崩れるな……(笑)。

夜宵:アタシは実年齢も見ての通り花の高校生だよ。まぁつまり、テメェの方がオバハンってワケだ。 と、嫌な笑みを浮かべてやるぜ!(笑)

GM/玻璃:「まぁ年齢ではそうですね。あ、じゃあやっぱり『さん』付けはしない方が自然なんでしょうか?」

夜宵:……チッ、少しは嫌がるかと思ったんだがな。実年齢と肌年齢の話をされた瞬間に逃げ出すどこかの祟り神の如く。(一同笑)

GM/都:「嫌ぁ! 私はぴちぴちなのよー! ぴちぴちのナウなヤングなのよー!!」(一同爆笑)

時宮:どこかで悲痛な悲鳴が聞こえた気がする。(一同笑)
 

・棟冬都。サンプルシナリオ1、つまりは竜鳴艦の初BBTで登場したPC。リプレイあるよー。
・御年1000を軽く上回る八百万の一柱。祟り神だが、性格は基本的に人間好き。
・弱点は肌年齢と実年齢。

 

夜宵:……アタシは知らん相手なわけだが(笑)。まぁ何にせよ、好きにしてくれ。テメェの呼びたいように呼ぶと良いさ。

GM/玻璃:「うん、じゃあ……夜宵で」 と、玻璃は小さく笑います。 「……久しぶりだな。こんな風に誰かと街を歩くのって」

夜宵:ヤンデレ兄貴に追い回されてる間は、そんな余裕も無かったってか?

GM/玻璃:「……まぁ、今もそうなんだけどね。………危なくなったら逃げてね、夜宵。これまで私とこうやって歩いた人は皆……」

夜宵:阿呆か、今からそんな気でどうするよ。ジャックの糞野郎に言わされたのはアタシの本音だ。アタシはテメェを見捨てられねぇ。安心しろよ、どうにかしてやる。これでも腕は立つ方だ。

GM/玻璃:「……駄目だよ。そう言って皆、死んじゃったんだから……」

夜宵:いざって時は世紀末を盾にする。アレはそう簡単には死なんと思うから良い盾になる筈だ。(一同笑)

GM/玻璃:「あ、うん……それはまぁ、確かに……」(一同笑)

時宮:待て、私は気絶値が低く防御性能は低いキャラだぞ。(一同笑)

ジャック:盾にするならラオウか。まぁ奴は防御力の高さが欠点だが。(一同笑)
 

・防御力の高さが欠点。意味が分からないと思うが、一面では真実なAC北斗話。
・そもそも永パ(永久コンボ)を食らってしまえば防御力の高低など関係無く、むしろ防御力が高いとコンボを受けている時間が長引き、相手にゲージを多く献上する結果になってしまう事から。
・まぁ別にそう言う状況以外では基本的に長所なのだが、実際に『防御力が高い事が弱点』と言われる状況が生まれ得るあのゲームマジ世紀末。

 

GM:ともあれ情報が出揃わなかったなら、このシーンは特に動きは無いですねー。

夜宵:交流シーンってワケだ。じゃあ玻璃を連れて街中を巡るか。っていうかお前、その黒いドレスは目立つ。何かもう少し目立たない服に変えた方が、黒曜の目も誤魔化し易いんじゃねーか?

ジャック:うわ、服を見る気か。

時宮:スーパーキャッキャウフフタイムと聞いて。(一同笑)

ジャック:黙ってろ世紀末(笑)。
 

 ……で、時宮の言う通りスーパーキャッキャウフフタイム。
 何故かPC@ではなくPCBと交友を深めるヒロイン玻璃。
 そしてひとしきりガールズトークが終わった所で―――

 

時宮:では買った荷物を手に服屋から出て来た二人の前に登場しよう。 ―――二人とも、義星の男からの伝言だ。(一同笑)

GM/玻璃:「ひ、ひぃ!?」(一同笑)

夜宵:え、誰から……?(笑)

時宮:義に生き、義に散る男―――その名は、えーと、井之頭田吾作。(一同大爆笑)

一同:誰だァァァァァァァァ!!(大爆笑)

時宮:忘れた故致し方無し。(一同爆笑)

夜宵:あー……うん、えーと……お前の知る情報屋か誰かか?(笑)

時宮:うん、たぶん。(一同大爆笑)

ジャック:多分って!(爆笑)

時宮:今、私の脳内ではなんか目が二つと鼻が一つと口が一つあるなんかの顔がだな?(一同爆笑)

夜宵:すげーなお前の記憶力!!?(爆笑) ……あー、駄目だ、ジャックに繋がる要素が何一つとして無い(笑)。

ジャック:え、俺の働きは知られないまま?(笑)

時宮:まぁ前のシーンで得た情報を渡そう。ジョインジョイントキミヤァ。(一同笑)

夜宵:それ『かくかくしかじか』の亜種のつもりか?(笑) まぁ伝わったとしよう。というか伝わらなかったらそれはそれで困る。(一同笑)

ジャック:いや、既に情報は歪んでいるが。(一同笑)

夜宵:井之頭田吾作さんだっけ。腕利きの情報屋らしいな。名前が明らかに偽名っぽいけど。(一同笑)

時宮:ついでに私も情報収集判定しておくか。【玻璃と黒曜の関係】で……(ダイスを振る)あれ、出目11。変異第一段階だからクリティカルで――――あれ情報出た。(一同笑)

夜宵:おいジャック、田吾作さんが調べたと思しき情報としてアタシらに伝わってきた情報の中に、前のシーンで無かった情報が増えてるぞ。(一同爆笑)

ジャック:世紀末、貴様それどうやって調べた!?(爆笑)

時宮:超ググった。(一同大爆笑)

GM:嘘こけェ――――ッ!!?(爆笑)

時宮:まぁ内容次第だが、元患者から聞いたとか? 或いは同じ死神としての直感とか。

GM:ああ、そっちならなんとか……(笑)。では情報を出しますね。
 

・黒曜と玻璃は虚無の因子を分け合って生まれて来た死神。つまりは黒曜単独では虚無の力を使いこなし切れない。
・玻璃が虚無側に傾き切ればその弊害も解消されるが、現状で黒曜が白い闇を扱い切れていなかったりするのはそれが原因。
・しかし玻璃の心が折れ始め、虚無側に傾きつつある現状……黒曜はその力を完全なものとしつつある。このままであれば玻璃は遠からず、完全に虚無に飲まれるだろう。

 

GM:つまり―――何らかの方法で黒曜と玻璃の繋がりを断てば或いは、という所でしょうか。

夜宵:アレか。ヤンデレシスコン兄貴に妹離れさせりゃいいんだろ?(一同笑)

GM:極限まで卑近な例えをしたらそうなります(笑)。して、お三方が居るのは今どこですか?

夜宵:え? ……うーん、時宮が居るからその辺の喫茶店とかは無いよな。時宮来るまで繁華街だったし、近くの路地裏とでもいうところか?

GM:はい、では――――その路地裏の空気がいきなり変わった所でシーンエンドです。あ、具体的には《アレナ展開》ですね。

夜宵:げ。情報を調べたのがトリガーでシナリオが進行したか!?

GM:ええ。濃密に虚無の気配を纏ったアレナです。玻璃は怯えた様子で身を縮こまらせますね。

時宮:この闘気は――――ラオウ!!(一同大爆笑)

一同:ちげええええええええええええええええ!!?(大爆笑)

GM:……シーン変えますよー?(笑)
 

◆ミドルフェイズ6 シーンキャラクター:夜宵◆
 
 さて、夜宵の言った通り情報収集の段階が進んだのでここでシーンが入ります。
 出て来るのは当然ラオウ―――ではなく黒曜。
 出て来た彼はシナリオ指定ではPCや玻璃に無慈悲な言葉を投げかける、のですが―――

 

GM/黒曜:闇からにじみ出るようにして現れた大鎌を手にした黒衣の青年――――黒曜は、まずは玻璃に声をかけます。 「……玻璃、我が半身よ。何故こうも虚無に染まる事を厭う?」

GM/玻璃:「黒曜……もう止めて! こんなのは間違ってる! 無意味な死を撒き散らすだけなんて、死神として間違ってる!」 と、震える足を抑えて玻璃は黒曜に向けて声を上げます。

夜宵:玻璃……おい、黒曜だったな。テメェの妹はテメェなんざお呼びじゃねぇってよ。帰って風呂入ってメシ喰って寝な、寝暗死神! と、中指を立てて叫ぶ。

GM/黒曜:「脆弱な人間……いや、異能を持つ半魔か。愚かな、その程度の力で私に歯向かうか」

夜宵:……うーむ、表向きは虚勢張ってるが、正直言って勝てる気がせんのだよな。とりあえず玻璃を背後に隠すようにしながら、特殊警棒を引き抜こう。 やるってのかい? 死を与えるのが嫌いだったとか言う温室育ちのお坊ちゃんがアタシと喧嘩する気かよ。

GM/黒曜:「今にしては馬鹿馬鹿しい思考だが、死を与える事は厭っていても闘い事態は厭っては居なかった。たかが十数年しか生きていないような小娘が、戦いの何を語る」

時宮:そう、お前は北斗の拳士としては余りに未熟―――今は私の戦いを良く見ているのだ。 と、北斗天帰掌の構えと共に前に出る。(一同大爆笑)

夜宵:はい来たー! 虚無に触れてバグった黒曜以上に存在自体がバグった死神が来たー!!(一同爆笑)

GM/黒曜:えーと、シナリオ指定通りの台詞を返しますよ!?(笑) 「お前も死神ならば理解できよう。虚無こそ我らのあるべき姿。それ以外に何がある」

時宮:愚かな……その激流の如き在り方では私は倒せん。激流を制するは静水の拳。(一同爆笑)

夜宵:……えーと。

時宮:だが私が本来目指したのは、我が兄の如き豪の拳。それを今からお見せしよう……!!(一同爆笑)

夜宵:……あのー。

時宮:セッカッコー! ハァァァァン!! と、自らの秘孔を突いて魔獣化する。(一同大爆笑)

ジャック:おいお前さっきまでと魔獣化の演出が全然違うぞ!!(一同爆笑)

夜宵:黒曜だったよな。質問。

GM/黒曜:「……奇遇だな、私も質問がある」

夜宵:前々から気になってたんだけど、こいつ本当に死神? もっと嫌な別の何かじゃなくて?(一同笑)

GM/黒曜:「……私もそこが知りたい。感じる気配は確かに我が同族だが、何がどうなればこうまでバグるのだ」(一同爆笑)

時宮:分からぬのも無理は無い。かつての私は激流こそ最強と信じていた。だが静水こそが激流を制すと悟り、修行を重ねたが故に今のこの身があるのだ……。(一同爆笑)

夜宵:誰だよこいつにこんなバグった悟りを与えたの。虚無か。(一同爆笑)

GM/黒曜:「違う、断じて違う。こんなバグった悟りなど虚無は与えん」(一同爆笑) えーと……うん、黒曜はそんな時宮に向けて言います。 「……愚かな。どのような悟りを得たのかは知らぬが、我らは所詮死神。死をもたらす以外に何が出来る」

時宮:(真顔で)激流を制する事が出来る。(一同大爆笑)

GM/黒曜:「うん、こいつ違う。死神じゃないと考えろ、人間」(一同大爆笑)

夜宵:拒否された!!(大爆笑) 虚無の側から拒否された!!(爆笑)

GM/黒曜:「貴様が虚無に触れると虚無の側がバグりそうだ」 と、こころなしか嫌そうに言います。(一同爆笑)

夜宵:そうなると虚無が世紀末化するのか……全ての死神が世紀末に。凄い嫌な世界だな。(一同爆笑)

GM/黒曜:「確かに。だが―――実際問題、別にどのような者が玻璃の元に居ようと構わん。これまでも玻璃の傍に居た魔物は全て殺し、絶望を与え続けて来た。誰が来ようとこの虚無の力の前では塵芥同然。これまでも、これからも変わらない」 と、黒曜は大鎌を夜宵と時宮に向けますね。

ジャック:―――いかんな、そういう台詞は。 路地の向こう……黒曜を挟んで夜宵達とは反対側から声がする。ここで登場しよう。

GM/黒曜:「……ほう、これはまた懐かしい気配だ」 と、黒曜はそちらに背を向けたまま言いますよ。

ジャック:うむ。では黒曜の背に向けて、腕組みして仁王立ちした俺は薄く笑って言おう。 ―――そういう台詞を言うと強敵フラグが立つんだ。知らなかったか、黒曜。サブカルチャーの常識だ。

夜宵:……ハッ、遅いんだよオイ、ブラッドパイル!! その姿に毒づきながらも快哉を叫びます。

GM/黒曜:「―――変わらんな、ジャック。まだ下らぬエゴに基づき世界を歩いているのか? ならばその無意味な生、ここで幕を引いてやろうか」

ジャック:貴様が言うその無意味な生の中でその手の台詞を吐いて俺に敗北した奴の数は、貴様と俺が出会ってから経過した年数よりも多い。流石にこれまでの人生で食べたパンの枚数よりは少ないがな。

GM/黒曜:「……正直に言って私は珍しく驚いているぞ、ジャック。或いはこのような感情の動きなど、虚無に触れてから初めてかもしれん」 ここで黒曜はジャックのほうに振り向きましょう。 「まさか貴様がここに居るとはな。奇縁―――とでも言うべきか。一度の邂逅だったが、あの時の事は未だに覚えている」

ジャック:忘れようとしても忘れられない程度には濃いストーリーだったからな。しかし残念、旧交を温めるのも悪くは無いが、俺はこれが終わったら早く帰ってやたらと陽気な外国人が怪しい健康器具を売る番組を見たいんだ。驚くのは勝手だが、始めるならば早く始めないか?

GM/黒曜:「その余裕―――貴様自身の本質か、それとも貴様の持つ『血』の本質か。或いは両方かも知れんな」 と呟き、黒曜は軽く地面を蹴って、しかしその軽さに反して高く空に浮かびます。 「奇縁と言えば全く奇縁だよ、ジャック。貴様に流れるその血、そのルーツ。それを求めている貴様ではなく、私の方が早くそれに触れる機会があったのだからな」

ジャック:……なに? ピクリと眉を動かそう。っていうか何か設定が付いたぞ。(一同笑)

GM/黒曜:「虚無に触れるという事は、虚無が溜め込んだ多くの情報に触れると言う事でもある。虚無はこの世界を無に帰すために、多くの魔物の情報を集めていた。その中には、貴様の血と非常によく似た気配を纏う吸血鬼の情報もあった。極めて強力な魔物―――いや、半魔だ」 言いながら、黒曜はそのままこの場から飛び去りますね。 「故に私は貴様を危険と判断し、確実に勝てる手段を選ばせて貰う。玻璃が虚無に落ちるまで待ち、力が完全になるのを待って貴様を殺す。それで完遂だ」

時宮:(←ヴィクトールPL)うぉーい、あいつ何やったんだ! 全然心当たりがないぞ!!(一同笑)

GM:まぁ捏造しただけですが、虚無もきっと最も多くの羽根が飛び散った池袋の動きは注視していたのでしょう。その中でも特に注意すべき魔物の一人として目されているという感じで。(一同笑)

夜宵:なんか設定が生えたな!(笑)

ジャック:うわぁこんな早くに自らのルーツに触れる機会があろうとは!?(笑) ―――待て、黒曜! と叫んで右腕をその飛び去る背に向けて、掌から血の杭を発射する。演出だけど。(一同笑)

GM:ではここで、《資産:帰還門》を使用。シーンから退場……黒曜の姿は闇に溶けるように消えて行きました。血の杭は空振りですね。あ、アレナも消えます。

ジャック:舌打ちをしながら、黒曜が消えた場所を睨もう。 ……俺の血だと? 奴は何を知っているんだ。

時宮:分からぬ……よもや貴様、失われし北斗宗家の血を引く者と言うわけでは――――。(一同爆笑)

ジャック:無い。例え謎の生物モケーレムベンベの血を引いていようとも、それだけは無い。(一同爆笑)

夜宵:まぁ黒曜が居なくなったなら、ジャックに近付いてその背を手荒く叩きます。 おいおい重役出勤とは良い身分じゃねぇか、ジャック。黒曜について調べるとか言って出て行ったっきり、何もしてなかったんじゃねぇのか?

ジャック:何を言っている。俺は調べた情報を時宮に渡してお前らの所へ行くように頼んだぞ?(一同笑)

夜宵:え? だってアタシら、井之頭田吾作さんからの情報だって……。(一同笑)

時宮:どうした、義星の男―――井之頭田吾作よ。 と、ジャックに声をかけます。(一同爆笑)

ジャック:……すんごい微妙な表情で時宮を見ます。 ああ、そうか、なんか間違って伝わったのか。(一同笑)

夜宵:……同じような表情で時宮を見よう。 そうみてーだな……。(一同笑)

GM/玻璃:まぁともあれ、玻璃は黒曜が去ったらぺたりと地面に座り込みます。 「……私は……私はどうすれば……。もう、こんな無意味な死なんて振り撒きたくない……!!」

時宮:……仕方あるまい。私の病院の地下にある書物を当たってみよう。死神関連の書物もあった筈だ。或いはその中に、何か手掛かりになる物があるかも知れん。

夜宵:死神関連って言ってブリーチ全巻とかが揃ってたら極刑な。(一同爆笑)

ジャック:その場合俺達は何のヒントをそこから得れば良いんだ(笑)。

GM:オサレは全てを凌駕するって事で良いんじゃないですかね。(一同笑)

時宮:いや、お客様待合室になら揃っている。(一同爆笑)

ジャック:……内容がマッドな事を除けば、本当にサービスの良い病院だな世紀末診療所(笑)。

GM:では、次は世紀末診療所に移動と言う事ですね。シーン移しますよー。
 

◆ミドルフェイズ7 シーンキャラクター:時宮◆
 
 さて、状況は進み―――PC達は世紀末診療所へ移動します。
 

時宮:ちなみに外観は廃墟と廃屋と廃材を足して4で割った感じ。4分の1が足りないのは、物理的に材料不足。(一同笑)

夜宵:もう駄目だろこの診療所(笑)。

時宮:いや、中に入ると意外としっかりした診療所になってるぞ(笑)。院内感染の予防用の空気清浄機やら、ご自由にお使い下さいな消毒液とかも完備だ。(一同笑)

ジャック:無駄にサービスが良いが色々な部分で致命的なマイナスを得ているからどうしようもないだろう(笑)。

夜宵:で、どこに死神関係の資料があるんだ?

時宮:うむ、とりあえずブリーチはそこの棚だ。(一同笑)

夜宵:それで何を調べろってんだ。オサレか。(一同笑)

GM:ちなみに最後の情報項目、【玻璃と黒曜のつながりを断つ方法】の目標値は18です。

時宮:それを調べ終わったらラストバトルか。多分。

ジャック:その前に俺達ではその数字はクリティカル以外に目が無い部分をまず心配すべきだと思うが。(一同笑)

時宮:うむ、場合によっては罪の使用や解放状態も視野に入れるべきかもしれんな。(一同笑)

夜宵:いやいや、情報収集にそれは……(笑)。

時宮:事態によってはそれも仕方あるまい。まぁ私は地面に正座し、ブリーチを読み始める。

一同:調べろよ!!?(爆笑)

時宮:まぁ待て。罪の獲得やら絆の取得、あと少しだけ減っているジャックのFPの回復の為にも1シーンくらい欲しい。それが終わってからでもラストバトルは遅くあるまい(笑)。

夜宵:……あー、なるほど。まぁ一理ある。だがせめて調べるフリ程度はしろ。(一同笑)

ジャック:では調べている演出をしながら会話のシーンでも入れるか。というか書庫とかはどこにあるんだ?

時宮:地下だ。そこには私が静水の拳に目ざめる前から収集を続けていた様々な本がある。

GM:では各々に分かれて資料を読み始めると、玻璃がおずおずとジャックに話しかけようと―――して、出来ずにビクビクしています。(一同笑)

夜宵:何して―――って、無理も無いか。玻璃はジャックに殺されかけてるし。

ジャック:ああ、そういえばそうだったな。では、資料を手に深く思考に沈んでいよう。玻璃の様子には気付かん。

夜宵:んじゃ、アタシが動くか。玻璃の様子に気付いて、溜息を吐いて玻璃の手を掴んでジャックのほうへ行く。 よう、ジャック。ちょいと良いか? 資料読んでる最中悪いんだが。

ジャック:構わん。どうせ読めてなかった。何だこれは、ヘブライ語か?(一同笑)

夜宵:読めない資料を手に何をしてたんだお前は(笑)。

ジャック:うむ、あの世紀末がこの手の資料を真っ当に持っていた事に驚愕していた所だ。彼奴ならばワケの分からん謎拳法の奥義書の山が関の山だと思っていたのだが。(一同笑)

夜宵:あー……まぁそりゃ、分からなくもない。まぁアタシとしちゃそこはどうでも良いんだが……玻璃、何かあるんじゃねーのか?

ジャック:俺にか? ―――ふむ、なるほど。当ててみせよう。

GM/玻璃:「え、その……」

ジャック:皆まで言うな。―――……ふむ、なるほど。残念だが今期のミャンマーのGDPは前年に比べて落ちるだろうな。だが悲観する事は無い。前年に比べて落ちるだけでまだ総合的には成長期と言って差し支えない筈だ。(一同爆笑)

夜宵:その辺の資料を丸めて重力強化してジャックをシバく!(笑) お前の脳はどういう思考からその結論に至ったんだ!?(爆笑)

ジャック:(驚愕顔で)なん……だと……!?(一同笑)

夜宵:そこまで驚く事かァァァァァ! ああもう分かっちゃいたけどバカだなぁテメェはよぉ!?(爆笑)

ジャック:……どうしたものか。夜宵、困った事に俺は彼奴が何の用で来たのかが分からん。貴様は分かるか?

夜宵:さてな。そこんとこどーだ、本人よ? と、玻璃を促すけど。

GM/玻璃:「……はい。……ジャックさん、貴方は……黒曜と知り合いだったんですか?」

ジャック:ん? ああ、昔一度な。世紀末ドミニオンで周辺一帯を統べる、サウザンクロスなる都市に住まうKONGと呼ばれたドミネーターを相手にして世紀末四天王を倒して色々と。(一同爆笑)

夜宵:……そこの世紀末以外にも世には世紀末があったのかよ……。(一同笑)

時宮:あれだな。ボス戦はシンもどきとハート様もどきのタッグに、男ゼニアもどきとテスタさんもどきのタッグが挑む形だったようにしか思えん。(一同笑)

GM:もどきだらけですな。(一同笑)

ジャック:……だが、確かに(笑)。

夜宵:KINGじゃなくてKONGなら、外見はゴリラ臭いけどな(笑)。

GM:合わせると余計にゴリラですね。KING・KONGってなって。(一同笑)

ジャック:お前らシンをバカにするなや……。ムテキング強いんだぞコンチクショウ。(一同笑)

時宮:トキには触られると死ぬがな、ムテキング。(一同笑)
 

・サザンクロスとKINGは、元々原作北斗の序盤で出ていた設定。関東一帯を統べる暴力集団であり、シンはそのリーダーでKINGと呼ばれていた。ハート様はその部下。
・要は適当喋ってるうちに出て来たその辺の設定をパクったドミニオン。多分ドミネーターにはシンほどの実力は無かったと思う。
・テスタさんとは格闘ゲームギルティギアシリーズ登場のテスタメントというキャラクターの事。外見は非常に黒曜の挿絵に近い。相対的な性能、つまりはキャラランク的にはシリーズ内によって変わってくるが、基本的に一貫して飛び道具・設置系キャラ。
・ゼニアとは萌ゑる新世紀ハートフル格闘ゲーム『アルカナハート』より、『お前のようなハートフルが居るか』ことゼニア・ヴァロフさん。ジャックは性格・キャラ付けは全く関係していないが、彼女をデータ作成時の戦闘スタイルの元ネタ(右手パイルバンカー)にしていた。単にデータを創る前にアルカナハートをやっていただけとも言う。
・というか何この格ゲー大戦。

 

ジャック:まぁ、なんだ。一度背を預け合った戦友だ。故にこそ、奴が『ああ』なったなら俺の手で止めてやるのが情けだろう。

夜宵:……止めるって、息の根かよ。相変わらず思考形態がセメント過ぎだ、お前は。

ジャック:許せ、性分だ。だが実際問題、それ以外の手札は俺には無い。

GM/玻璃:「その時の黒曜は……どうでしたか?」

ジャック:その時か? ……そうだな、変わった奴だった。死神らしくない事この上無い。他人を殺す事、傷つけるのを厭う奴だった。嫌いではなかったがな。

GM/玻璃:「そう、ですか……」 と、それを聞いて玻璃は思考に沈みます。

夜宵:で、お前と黒曜はすったもんだの末にダチになったってワケだ。……それがこの状況かよ、因果だなオイ。

ジャック:まぁそうだな。いや、中々人生と言うのはままならん物だ。

夜宵:……で、そのお前のダチが言ってたお前の『血』ってな何だ? その話を振られた時、テメェは珍しく感情を表に出してたな。いつもはこうも飄々としてるってのによ。

ジャック:ん、ああ。―――そう言えば貴様には話していなかったか。別段隠しているわけでもないのだがな。なに、俺には魔物になる前の記憶が無く、俺はそれ以前の俺に繋がるルーツを探している。―――そして黒曜はそれを知っていたのだが、何故か虚無の中に俺のルーツの情報があったらしい。そう言う話だ。

夜宵:虚無の中にって……お前のルーツって、要はアレだよな? お前確か改造吸血鬼っつってたから……。

ジャック:俺を改造した側か、或いは俺を吸血鬼にした側か。……『血』という表現から察するに、黒曜が持っていた情報は後者だな。

夜宵:なんだってそんな情報を虚無が持ってたんだよ。

ジャック:さてな。まぁ、そこは叩き潰して聞けば良い。だが奴の話から察するに、相当に力を持った吸血鬼ではあるようだが。

夜宵:……まず思い付くのは“串刺し公”ドラキュラ伯爵だけど。

時宮:(ヴィクトールのPL)おいちょっと待て、奴は流石にそこまで位は高くねぇよ。最強じゃねーかそれ。(一同笑)

GM:ドラキュラ伯爵が吸血鬼にしちゃうと、インペイラー程度でもドミネーターになってしまいますからねぇ。まぁ元々インペイラーがエゴが強い人種だったのもあるんでしょうけど。

時宮:ある程度インペイラー側に才能があったと考えないと説明が付かん。っていうかその辺のチンピラをホイホイとドミネーターにされてたまるか。(一同笑)

ジャック:あとの疑問は、何故俺は普通の吸血鬼としてではなく改造された吸血鬼として目覚めたか、だな。

GM:ヴィクトールさんの血を元に第三者が勝手に吸血鬼化を行って、勝手に改造したんじゃないですかね。毒を以て毒を制す的な発想で。

ジャック:じゃあそれで。サクサク決めて行こう。(一同笑)

時宮:こういう設定決定もTRPGならではだな。

夜宵:……ジャック、お前はそのお前の『血』の元となった吸血鬼について知ったらどうするんだ?

ジャック:ん……さて、そうだな。相手次第だが仕えるに足る相手ならば、吸血鬼のブラッドチャイルドらしくその相手に仕えるのも良いだろう。そうでなければ放置か殺し合いか……実際どうなるかは分からんな。

夜宵:この街から出て行くのか?

ジャック:可能性はあるな。元より俺は、この街に居るのも成り行きに近い。

夜宵:ケッ……そーかよ。 と、むすっとした様子でそっぽを向こう。 相変わらずの根無し草だな、テメーは。

ジャック:すまんな、性分だ。 小さく笑って別の資料を本棚から手に取ろう。 だがそれも先の話。出て行く時は行き先程度は告げて行くし、何より今は他にやる事があるだろう?

夜宵:……まーな。 少し悩んでから、憮然として頷く。で、自分もその辺の資料を手に取ろう。 ……ったく、お前と組むと色々と仕事が楽だったんだがな。

ジャック:それはすまない事をする。だが許せ。過去は足跡、俺がこれまで歩いて来た道だ。それを知らねば、俺は真実の意味でこの第二の生を歩めまい。人も魔物もどこへ行くかなどは分からんが、どこから来たのか程度は覚えておきたい。

夜宵:アタシとは逆だな。アタシはあんな過去いらねぇって思ってるのによ。

ジャック:過去を切り捨てるのも貴様が選んだ選択だ。それも良かろう。だが、切り捨てるにしろ持ち続けるにしろ、それは俺自身の選択で行いたい。俺が望まぬままに取り上げられたままでは腹立たしい。

夜宵:……ワガママ。

ジャック:かもな。

GM:と、言う感じでお二人が会話を交わしている所でシーンを切りますか。絆とかの操作は宣言して下さいね。

ジャック:あ、これまでの関係の累積で時宮への絆を【絆:時宮(世紀末)】として取得しておく。(一同爆笑)

GM:世紀末!?(爆笑)

夜宵:こ、これは新しい! 新し過ぎて誰もやらねぇ!(一同笑)

ジャック:あとは玻璃に【絆:玻璃(懐旧)】だな。どことなく昔の黒曜を思い出す。

時宮:その割に黒曜に関してはセメントで息の根を止めに行っているな。

ジャック:俺が知っていたあの時の黒曜ならば、今のような姿は望むまいよ。故にこそ、だ。……ぶっちゃけ絆既にエゴ化してるし。(一同笑)

GM:ぶっちゃけたー!?(爆笑)

ジャック:あ、今のシーンでこのエゴの罪獲得申請しておく。
 

 で、このシーンで各々こんな感じで絆を作ったり罪を獲得したり。
 時宮が黒曜に【絆:黒曜(あの男、まさか南斗の……?)】を取得。
 完全に勘違い。何この絆。
 

◆ミドルフェイズ8 シーンキャラクター:夜宵◆
 

夜宵:さて、次のシーンも場所は変わらずか。そろそろ根性入れて情報収集しないとな。

ジャック:このシーンで最後の情報項目を開けたい所だな。目標値は――――18か。高いな。

GM:ちなみにあんまりにも達成値が低いと、アクシデントが発生して人間性が削られます。具体的には10以下で。

ジャック:……社会の低い夜宵と時宮にとっては致命的じゃないか。

時宮:本気でいざとなったら罪の使用を考えた方が良いな。その場合、私が使おう。

夜宵:んー、まぁ10以下が出ちまったらサポーターのアーツで振り直しもあるし、そろそろ人間性が落ちて来てるからクリティカルも見込めるだろ。とりあえず振ろうぜ。
 

 そんなこんなでダイスを振って情報収集判定。
 しかし夜宵は危なくアクシデントを発生させる所を《ワンモアチャンス》で捌き、【社会】の高いジャックは普通に失敗。
 結果として時宮、前もって言っていた通り罪を使って達成値を増加させ、強引に情報を入手します。

 

時宮:(ダイスを振る)…うむ、罪による達成値増加で合計25。十分だな。

GM:ですね。……どんな演出にするんですか?

時宮:うむ。調べても調べても出て来ない情報。そんな中、私は不意に玻璃に向き直るのだ。

夜宵:嫌な予感しかしねーが、アタシはその時別の資料を読み込んでる(笑)。 ……ンだこりゃ、ドイツ語か? おいジャック、お前ヨーロッパ原産だろ。これ読めるか?

ジャック:ふむ? ……これは古代ローマに伝承された怪しげな拳法の奥義書だな。爆殺を主目的とした拳法だ。(一同笑)

夜宵:それもう拳法じゃねーだろ(笑)。

GM/玻璃:そんな二人を尻目に、どこか腰が引けた様子で玻璃は時宮さんを見ますよ。 「……な、何か?」

時宮:……このままでは埒が明かない。そうは思わないか?

GM/玻璃:「それは、まぁ、確かに……確実に解決に繋がる資料がここにあるわけでもありませんし」

時宮:だが方法は一つだけある。―――すまないがそれを使わせて貰うぞ。 と、言って玻璃に手をかざす。

ジャック:何をする気だ。(一同笑)

時宮:ハァーン! という叫びと共に目にも止まらぬ動きで頭部の秘孔を突く。 ―――秘孔を突いた。今のお前はこれまで覚えていなかった記憶までもが呼び起こされる。(一同爆笑)

夜宵:ってお前何してんだァァァァァァ!! 重力パンチでブン殴る!!(一同笑)

時宮:ウワラヴァァァァァァァ!!(一同爆笑)

ジャック:……大丈夫なのか、これ?(笑)

GM:まぁデータ的には時宮が罪使って情報入手しただけですしね。デメリットはありません。

夜宵:デメリットは時宮の信頼が下がるって点だろ。

ジャック:安心しろ、既にこれ以上無い程に下がっている。今更これ以上落ちる先など無い。(一同爆笑)

GM:まぁ玻璃は虚ろな表情で情報を吐きだし始めます。あ、終わったら戻りますよ?

夜宵:終わらなかったらボス戦前にここで壮絶な内輪揉めが発生するからな。分かってんだろうな世紀末!?(笑)

時宮:大丈夫だ。私の治療に間違いは無い。具体的には半人前の辻斬りが言う『斬れぬものなどあんまり無い』レベルで無い。(一同笑)

ジャック:不安だ……。(一同笑)
 

 ともあれデータ上は問題が無い為、普通に情報が出て玻璃はちゃんと戻ります。

 以前の情報で出た通り、玻璃は黒曜の半身。その魂の繋がりは玻璃が持つ黒曜への絆(【絆:黒曜(半身)】が元となっております。
 これがエゴに変われば黒曜と玻璃の繋がりは消え、玻璃が黒曜に引き摺られて虚無に呑まれる危険は消えます。しかしそのままでは絆を失った玻璃は奈落堕ちし、消滅してしまいます。
 それを防ぐためには黒曜への絆をエゴに変えた後、誰かが愛を消費して玻璃の絆を別の形に復元してやればいいのですが―――。

 

GM:本来はPC@がやるべき役割なんですよねこれ。

夜宵:却下だ却下、この世紀末に任せられるか!!(一同笑)

時宮:まぁここは夜宵がやるべきだろうな。

GM/玻璃:ともあれ自分が時宮の秘孔効果で思い出した情報を改めて反芻し、玻璃は深く静かに息を吐きます。 「……夜宵。私、臆病だね」

夜宵:……玻璃?

GM/玻璃:「黒曜と、“虚無”と決別するのが怖い。……もしかしたら黒曜や“虚無”の元に下り、消えてしまった方が楽なんじゃないか。そんな事を考えてしまうくらいに。―――ああ、でもそんな楽な方に走ろうとしたらまたジャックさんに、今度こそ消されちゃうかな」

ジャック:さてな。 それだけ言って、腕を組んで目を瞑って壁に背を預けよう。この場を夜宵に預けると言う意思表示だ。

夜宵:テメェ……(笑)。 だがまぁ、気持ちは分からんでもないわな。アタシも家を出る前はそんなもんだったし。

GM/玻璃:「うん……でも、それでも私は……無意味な死を振り撒くだけの存在にはなりたくない。―――ねえ、夜宵。私に出来ると思う? 黒曜や虚無と決別して、この世界の中で生きて行く事が」

夜宵:一人じゃ無理だろうな。アタシだって、家を出た後こうやって生きていられるのは―――。 ちらっ、と壁際のジャックに目をやって苦笑しよう。 ―――誰かに助けられてきたからだしな。だから……。

GM/玻璃:「……だから?」

夜宵:ウチ来るか、玻璃? 一人で生きて行くのはキッツいけど、まぁ暫くはアタシが面倒みてやるよ。どうせ一人で住むには広いし、家事を分担できる奴が居てくれるとアタシも助かる。 笑いながら手を差し出そう。 ―――どうよ? 悪くねェと思うんだけどな。

GM/玻璃:「―――うんっ!」 玻璃はどこか振り切ったような笑顔で、その手を握ります。 「……夜宵は優しいね。乱暴なのは言葉遣いだけ」

夜宵:うっせー馬鹿。アタシは優しくねぇよ。ウチ来たら滅茶苦茶こき使ってやるからな。料理と化掃除とか手伝って貰うから覚悟しとけよ。 と、頬を赤くしてそっぽを向く(笑)。

ジャック:では、その夜宵の様子に対して笑みを浮かべよう。 くくく……そこで全部押し付けるわけではなく『手伝って貰う』で済ませる辺りが貴様が貴様である所以だな、夜宵。

夜宵:……殴られてェかテメェ……(笑)。

ジャック:御免被る。

GM/玻璃:「ふふっ……仲が良いんだね、二人とも」 玻璃はその様子を見て笑います。 「……うん、もう大丈夫。黒曜の半身じゃない、私は私として生きて行く。……そう決めたから」 ―――というわけで、玻璃は黒曜への絆をエゴ化します。【エゴ:私はこの世界で生きて行く】とでも言う所でしょうか。

夜宵:……そうか。んじゃ、この事件が終わったらまずは家財道具を買い足しに行かないとな。二人暮らしになったら色々と物入りだろうし。 苦笑を浮かべて、ここで愛を消費。絆は―――対象はアタシで良いのか?

GM:ですね。関係はお任せします。

夜宵:じゃあ、関係は友情で。

時宮:では、その二人を見ながらジャックの横でぼそりと呟こう。 ―――絆、エゴ、全ては自身の想い次第か。玻璃の中にあった黒曜と虚無との繋がりも、真に願えば消えさるような物だったのかもしれんな。

ジャック:……そう考えると雑だなその辺り。

時宮:そういう物だ。魂とは出鱈目で適当な物。心の在り方一つで縛られる事もあれば、思いもよらぬ力を発揮する事もある。全ては絆と渇望-エゴ-次第、それが我ら魔物の力の源泉であろう。

ジャック:確かに。……そしてこれで、黒曜の目論みは崩れた―――のか?

時宮:こうして見ていると実感は沸かんが、本当に黒曜と玻璃の繋がりが亡くなったのならば……すぐにでも動きがあるだろう。

GM:―――はい。そう時宮が呟いた瞬間、轟と音を立てて周囲の空間の気配が変わります。《資産:空間展開》を宣言。強烈なアレナ展開……いえ、ドミニオンの展開に近い力がこの診療所を丸ごと覆います。

夜宵:これは……黒曜か!!

ジャック:……貴様の読みが当たったか、世紀末。 壁から背中を離して、外に向かって歩き出そう。

時宮:では無言でそれに続こう。

夜宵:……玻璃の手を引いて、それを追おう。 ここで黒曜を―――お前のアニキを解放する。良いな、玻璃?

GM/玻璃:「……うん。お願い、黒曜を“虚無”から解放してあげて」 と、玻璃は頷き、弥生と共に続きます。では、ここからクライマックスシーンですね。
 

◆クライマックスフェイズ1 シーンキャラクター:全員◆
 

GM:―――さて。診療所を出るとそこは、奇しくもジャックと黒曜がかつて遭った時に最後に別れた何も無い荒野とほぼ同じ風景が広がっています。

ジャック:―――懐かしいな。いつぞやの荒野か。

GM/黒曜:「そうだな。何も考えずにアレナを展開したらこうなった辺り、私の深層心理にもあの戦いは深く焼き付いているようだ」 と、その荒野の真ん中に立っているのは黒衣の男……黒曜です。 「私には理解できない方法で玻璃との繋がりを断ったか。確かにこれではすぐに白い闇を展開するのは難しい。素直に称賛しよう、してやられた」

ジャック:俺の事を語るには些か褒め言葉が足りないな、黒曜。もっと褒めてくれても良いんだぞ? と、自然体に近い半身の構えで黒曜に対峙しよう。

夜宵:(ぼそ)主にやったの私だからな?(一同笑)

ジャック:ふっ、言わなければ何も分かるまいよ。(一同笑)

GM/黒曜:「ふん……だが何も変わりはしない。貴様らと言う支えを断てば、今度こそ玻璃の心は虚無に落ちる」

夜宵:……やらせるかよ。シスコン馬鹿兄貴が!

時宮:―――待て。一つ聞きたい事がある。 と、前に進み出よう。

GM/黒曜:「(凄い嫌そうに)え……なに?」(一同爆笑)

一同:嫌そうだ!!(爆笑)

時宮:戦う前に一つ聞きたい。―――黒曜、貴様はよもや南斗の星の元に生まれた拳士ではないのか?(一同爆笑)

GM/黒曜:「え、いや……違う」 あ、やべ。私困惑し過ぎて思わず素で返した。(一同爆笑)

時宮:(すごすごと)……そうですか。(一同大爆笑)

夜宵:おい、こっちもすごすごと引き下がったぞ。何だこの微妙な空気。どーすんだよコレ。(一同笑)

ジャック:というかこの問いに頷いて変な設定を今から生やしていたら、俺はGMを尊敬していたな。俺には出来ん。(一同爆笑)

GM/黒曜:まぁ黒曜は気を取り直して玻璃に語りかけます。 「玻璃……お前は道を選んだようだな」

GM/玻璃:「……ごめん、黒曜。自分勝手だとは思うけど、私は……私は今の貴方みたいになりたくない!!」 と、玻璃は黒曜に叫び返します。

GM/黒曜:そして黒曜はその言葉を聞き、夜宵に向き直ります。 「……貴様が今の玻璃にとっての支えとなったようだな」

夜宵:……ンだよ、文句あんのかシスコン兄貴?

GM/黒曜:「いや……愚かな話だと思ってな。“虚無”を阻もうとした所で無駄な事だ。この世界がある限り、“虚無”もまたどこにでもある」

夜宵:虚無とかそういうのはどうでも良いんだよ。アタシはただ玻璃を放っておけなかっただけだ。

GM/黒曜:「そうか。……私には理解は出来んが、だからこそ貴様は玻璃にとっての支えになり得ているのかも知れんな」 そう返して、黒曜は最後にジャックに向き直ります。 「―――ジャック・ザ・ブラッドパイル。貴様の友であった私は既に何処にも居ない。全ては“虚無”の中に消えた。貴様もそこに連れて行ってやろう。それが友としてのせめてもの情けだ」

夜宵:……こいつら実は似たもん同士だよな。互いに過去の友人への対応がガチでセメントだよ…。(一同笑)

ジャック:言えてるな(笑)。まぁ、黒曜の言葉に対してこれといった言葉を返さず、眉間に皺を寄せて睨み返そう。

GM/黒曜:「……何を考えるか当ててやろうかジャック。貴様の中に流れる血の事が気になっているのだろう?」

ジャック:いや、これを機にどうしたらそこの世紀末を亡き者に出来るかを考えていた。(一同爆笑)

時宮:なにそれこわい。(一同笑)

ジャック:まぁ実際、貴様の言っていた事が全て本当だとして、だ。とりあえずそれを聞くのは叩きのめしてからで良いだろう。俺もそう暇ではないのだよ、黒曜。早く家に帰って妙に陽気な外国人が怪しい健康グッズを売る番組を見たいんだ。(一同爆笑)

夜宵:……お前ん家、テレビあったっけ?(笑)

GM/黒曜:「……相変わらず軽い奴だ。そういう所まで変わっていないな。―――だが」 黒曜はここで、自身の影から巨大な黒い鎌を引き摺り出します。 「私はあの時のままの私ではないぞ? 幾多のエゴを飲み込んだ我が“虚無”の力、見せてやろう!」 と黒曜が叫ぶと同時。黒曜の背後の中空に白い闇が生まれ、そこからゾンビやスケルトンといった“虚無”の力によって動いている異形がぞろぞろと現れ出しますね。

夜宵:おい!? 玻璃との繋がりが無いと白い闇は出せなかったんじゃないのかよ!?

時宮:否。不完全ながら奴は以前から白い闇を操っていた。自由自在とはいかないが、相応に使えると考えるべきだろう。

GM/黒曜:そして巨大な白い闇とそれから発せられる“虚無”の力が、貴方達の中のエゴを呼び醒まします。目標値10で堕落判定をお願いしますね。 「―――さぁ、自らの中に眠るエゴに呑まれるが良い!」
 

・堕落判定。エゴを呼びさます何かにアテられて、人間性を大きく失う事。絆の数を判定値として判定する。
・成功しても失敗しても人間性は下がり、失敗すると更にバッドステータスの【暴走】を受ける。
・【暴走】はエゴに飲み込まれて暴走状態に陥っているBS。ガードやカバーリングが出来なくなり、即座に魔獣化する。

 

夜宵:うっ……(ダイスを振る)……成功。危ない所だった。人間性は8下がった。

ジャック:こちらはクリティカルで成功したか。人間性の低下は9。では少し、見得を切らせて貰おう。 ―――エゴに呑まれる? 無駄だ、最初から既に呑まれている。俺がこの場に立つ理由は、既に我が渇望-エゴ-を貫く為。【自らのルーツを知る】為にこの場に来た。友として【黒曜を殺す】為に貴様を討つ。【闘いたい】が故にここに立つ。揺らがんよ、元より俺は自分に正直でな。

夜宵:うわ、言われてみればお前自分のエゴ(今言われた3つ)が全部満たされる状況じゃねぇかこの状況!!(笑)

ジャック:然り。―――故にこの手の攻撃では俺は揺らがん。首を飛ばせ、心臓を潰せ。元よりフランケンシュタインの殺し方などその程度だ。小難しい搦め手など必要無い。 自らの首と心臓を指して、にやりと笑おう。

GM/黒曜:「……貴様は」 と、黒曜は苦笑の表情を浮かべます。 「―――変わらんな、ジャック」

ジャック:今の物言い、まるで昔の貴様だな。黒曜。

GM/黒曜:「貴様が余りにも変わらないせいかもしれんな。どこか貴様の前では深層心理に引き摺られる。この世界とてそうだろう。―――僅かな邂逅だったが、貴様の生き方は私には眩しかった。その点、貴様は変わらない。貴様のルーツ、“血河の王-ブラッドロード-”と同種の生き様だ」

ジャック:“血河の王-ブラッドロード-”……それが俺のルーツか。

GM/黒曜:「そうだ。とはいえ、貴様がそれを調べる機会など永遠に訪れない。ここで終わりだ、ジャック・ザ・ブラッドパイル」

ジャック:―――やってみろ、黒曜。この俺に対してな。

時宮:ちなみにそんな会話の裏で堕落判定に失敗して暴走状態になった私はどうすればいいんだろうか。(一同爆笑)

ジャック:……とりあえず暴走のバッドステータス貰って、エゴに従った行動言動をしてればいいのでは?(笑)

時宮:では【エゴ:ナギッハァーンセッカッコー】に従ってナギッナギッと画面内を飛び回り始める。(一同大爆笑)

夜宵:うぜぇ!!(爆笑)

時宮:ナギッナギッハァーンゲキリュウニミヲマカセゲキリュウニミヲマカセナギッワガアニノゴウノナギッハァーンハァーンテンショーヒャクレツハァーンハンニンマエノハァーンナギッホクトスイブゲキハァーンナギッナギッナギッハァーントラエラレマイハァーンナナナナナギッハハハァーンセッカセッカッコー!!(一同大爆笑)

ジャック:既にゲームでも再現不可能な動きが幾つか混ざってるぞ。…というか俺らはその声をBGMに今の会話をしていたのか。(一同爆笑)

GM:……台無しですな(笑)。ともあれこれでラストバトルに突入しましょう。準備はよろしいですか?

ジャック:ナギッ。(一同爆笑)

時宮:ハァーン!(一同爆笑)

夜宵:(おずおずと)せ、セッカッコー……?(一同笑)

GM:無理に乗らなくても良いです!(笑) それじゃあ始めますよー。
 

◆クライマックスフェイズ2 シーンキャラクター:全員◆
 
◇ラウンド1◇
 
 さて、クライマックスです。
 ボスは黒曜。その周囲にゾンビが2グループ。少し離れたエンゲージにスケルトンが2グループ。
 PC達はまた別のエンゲージに固まっており、玻璃は戦闘に巻き込まれない物として扱われます。
 というか吸収したい相手を殺したら、黒曜としても本末転倒ですし。

 行動順はゾンビ→夜宵→スケルトン→黒曜→ジョインジョイントキミヤァ→ジャック となります。
 が―――

 

GM:さて、ではまず黒曜が《世界律:神速》と《世界律:抹消》を使ってシーン全体に攻撃します。大鎌を振ると、そこから黒い波動が飛び全員に攻撃って感じですかね。

ジャック:抹消?

GM:当たったらHPが現在値の半分になる攻撃ですね。

ジャック:……げっ。俺以外の二人はそれほど痛くは無いが、初期FP100の俺にそれは冗談になってないぞ。

GM:ふははぁー。嘆け嘆け。命中は(ダイスを振る)15ですね。

夜宵:命中自体はそこまで高くないのか……どうだ? ジャック。

ジャック:高くないと言っても、俺の回避は4だぞ? (ダイスを振る)……駄目だな、避け切れん。已むを得ん、50点甘んじて食らおう。

GM:よっしゃ! じゃあジャックさんと―――夜宵も命中ですか? あとは……。

時宮:あ、じゃあドッジする代わりに《猛獣の反撃》を宣言。これ射程がシーンのカウンターだし。(ダイスを振る)18でカウンター成立。北斗流弧陣!!(一同爆笑)

ジャック:バリア張りやがった!!(爆笑)
 

・北斗流弧陣。トキの神の1F当て身の中の一つであり、飛び道具を反射する技。通称バリア。
・飛び道具を跳ね返した後、何故か1秒ほど無敵になる。サウザーにとってトキが天敵とすら呼ばれる所以の一つ。
・ただ、極まったサウザーVSトキでは、『先に触れた方が勝ち。触れるまでの難易度の差でトキが有利なだけ』と言われる事も。
・ホントなんなんだあのゲーム。

 

GM:え、それ発射した黒い波動が跳ね返ってくるんですか!?(笑)

トキ:激流を制するは静水……。あ、ダメージはそこまで威力が無くて【肉体】で26。

GM/黒曜:いやいや、そこそこ痛いんですが。 「……同じ死神同士、私の波動を取り込んで返したか……器用な真似を!」 と、黒曜は忌々しげに舌打ちしますな。ちなみにゾンビは黒曜のカバーを優先するんで動かず、次は夜宵さんです。

夜宵:雑魚敵はスケルトンとゾンビか……私がスケルトンを引き受けよう。ムーブアクションで《異能:ディメンジョンジャンプ》でスケルトンに接近して、マイナーで超再生薬を使いつつ特殊警棒で攻撃する。(ダイスを振る)お、クリティカル。ダメージは【感情】で26な。

GM:一撃では壊れませんが半壊しましたね。なにこのアタッカーと同レベルの火力を出すサポーター。(一同笑)

夜宵:まぁ火力は重要じゃない。重要なのは私がこっちを抑える事で、残り二人が黒曜とそのエンゲージに集中出来る事! 後はシーン対象以外の範囲攻撃で纏められなくなった事だな。

GM:そですね……じゃあスケルトン、夜宵さんに攻撃を集中させます。

夜宵:来いやぁ!
 

 Lv3クラードであるスケルトン、攻撃力は高くありません。命中の低かった片方の攻撃は回避され、もう片方は当たりこそしたものの致命傷にはなりません。
 しかし次は黒曜の手番。

 

GM:では、《世界律:崩壊》と《世界律:超越》を重ねて攻撃を仕掛けます。《永劫の使徒》でマイナーアクションを即座に2回行い、《葬刃解放》と《パワーチャージU》。大鎌に虚無の闇が纏いつくようになりますね。食らえばただじゃ済まない雰囲気バリバリです。

ジャック:……あの頃とは馬力が違うか。油断するな、夜宵、世紀末。消し飛ぶぞ!

GM:ではそのご期待に沿って消し飛ばして差し上げましょう。《影斬り》! 黒曜が地面に刃を突き刺すと同時、皆さんの影から刃が伸びて貫かんとします!(ダイスを振る)命中は38!

ジャック:あ、駄目だなこれは。ガード宣言。

GM:いえ、そこで《世界律:絶望》も重ねますのでガードは無意味ですよー。ふはは、ダメージ+30!

ジャック:いや、無意味ではない。ガード宣言が無ければ使えない《混沌の主》をブチかます! 身体を貫かれると同時に自分の影に向けてカウンターを叩き込む!! ダメージはFPに直で15点!!

GM:ぬあっ!?

残り二人:素直に倒れて罪で復活しまーす。

ジャック:こちらは愛を払って解放状態になっておく。右の掌から血で出来た杭が現出するぞ。

GM/黒曜:ではそのジャックに対して、黒曜は影を通して食らった血の杭で出来た傷を抑えながら睨みつけます。 「……ジャック、貴様…」

ジャック:影を通して攻撃が来るならば、その時の影は貴様の元に繋がっている。その読みは間違って居なかったようだな、黒曜? で、ダメージを受けた後に解放状態になったので、身体の傷を蠢く血が埋めている感じになりました。

夜宵:フランケンシュタインの不死性だなぁ。ホントにタフな奴だ。こっちは罪で復活の演出は、辛うじて回避したって感じで。 ―――あっぶねぇなこの野郎!!

時宮:ウワラバァァァァ! と叫びながら吹っ飛んだ後に、『バトートゥー デッサイダデステニー』の音と共に立ち上がる。(一同爆笑)

ジャック:それ罪で復活というか、単なる第二ラウンドだろ!?(爆笑)
 

・バトートゥー デッサイダデステニー。正確には『BATTLE 2  DECIDE THE DESTINY』。
・AC北斗のラウンドコール。ラウンド2開始の合図である。
・最初のラウンドはもう少し長く、『THE TIME OF RETRIBUTION, BATTLE 1, DECIDE THE DESTINY』となる。
・……時宮、お前は何をラウンド2に入ってるんだ。

 

GM:うーん、上手く捌かれましたか。

ジャック:まぁ割とダメージを食らってもいるがな。さて、次は誰だ。

時宮:私だな。まずはムーブアクションで黒曜に接近しつつ、マイナーで《ヴォイドオーラ》を使うぞ。構えを取りながら前進する。北斗天帰掌!!(一同笑)

ジャック:ブーストで前にすっ飛びながら構えだな。(一同笑)

GM:うぅわ、なんか来た!(笑)

時宮:更に《人類には使えぬ技》で―――ゲージ技発動! 北斗有情断・迅・拳!!(ダイスを振る)出目3で御座います。(一同大爆笑)

夜宵:出目が!?(爆笑)

ジャック:断迅はブッパするような技じゃないだろうが!(笑) コンボの締めにしたりバスケに行く為に高い位置で当てたりする技であって、何の考えもなくパなせばそれは避けられるわ!!(爆笑)

時宮:……ジャンプした黒曜の下を凄い勢いで通り抜けただけで終わった。上にも判定アホみたく広い筈なのに。(一同爆笑)

GM:いや、まだ回避振ってませんよ?(笑)

夜宵:……いや、ここは《ワンモアチャンス》を切っちまおう。振り直せ、世紀末!

時宮:助かる。では―――(ダイスを振る)は、ピンゾロで御座います。(一同大爆笑)

一同:悪化させてんじゃねぇぇぇぇぇえええ!!(爆笑)

GM:えーと、ピンゾロはファンブル。対抗側は判定するまでもなく回避成功ですね。ではハイジャンプした黒曜の下を通り抜けて下さい(爆笑)。

時宮:くっ、上方向にも判定は広いのに……!(爆笑)

ジャック:貴様は何をしてるんだ、世紀末!!(笑)
 

 これは時宮、彼(のPL)にしては珍しい判断ミス。
 ボスである黒曜の回避は低いので、基礎命中がかなり高い時宮の攻撃であれば出目3でも高確率で当たったのですが……。
 いかんせん、これまで黒曜が回避ダイスを振っていなかったせいもあり、出目3で必殺技を放つ事をよしとしなかったPL達。振り直しさせたところ、まさかのファンブルです。

 

夜宵:……ええい、ここでアタシらの最大火力を無駄撃ちさせるわけにはいかねー! 《最後の希望》を宣言して、その判定を強制的にクリティカルに変える!!

時宮:おぉ、それは助かる。というかマジ済まなかった!(笑)

ジャック:まぁダイス事故は仕方あるまいが(笑)。

GM:むむ、それではゾンビAがカバーリングに入ります。

ジャック:チッ、そういえば居たなゾンビ。

時宮:厄介な話だ。ダメージは《魔獣の殺意》まで込めて、【肉体】の49点。ゾンビは『人間』の種別を持っているから、《人類には使えぬ技》による攻撃はガード出来ないぞ。

GM/黒曜:げっ。更にヴォイドオーラでアーマーも無効ですから、実質素通しですか。駄目です、黒曜を庇うように躍り出たゾンビは秘孔を突かれてせめて痛みを知らずに安らかにテーレッテーします。(一同笑) 「……妙な技を使う。しかしそのような大技、幾度も撃てるものではないだろう」

時宮:ほう……良い目をしている。どこぞの海の節穴とはエラい違いだ。(一同爆笑)
 

・海の節穴。つまりは南斗五車星の一人、海のリハクのこと。
・軍師キャラなのだが相手の能力を見切れない事に定評がある。

 

夜宵:よし、なんにせよ《最後の希望》を切った甲斐はあった! ダメージダイスが大きかったのもあって、頑丈な筈のゾンビを一撃で落とせたのはデカい!(※ゾンビは6Lv。FP48に複数属性への耐性もあり、かなり頑丈)

ジャック:アタッカーの面目躍如、か。では次は俺の番だな? 黒曜のエンゲージに接近し、マイナーで《ヴァイオレントパワー》。メジャーで《暴虐の君主》で殴りかかろう。血の杭が飛び出す右腕を振りかぶり、アッパー気味に振り抜く!!(ダイスを振る)……よし、解放状態効果もあってクリティカルだな。ヴァイオレント効果で自分のFPは5点減った。

時宮:征くはヴィルーヒから、掻き乱すパルイーフだな。モーションから察するにCヴィル突進からCパルか。無敵判定も付くし良い選択だろう。(一同笑)

ジャック:そこまでは考えてなかったが……(笑)。

夜宵:せめて略語で話すのは止めろ。略されなかったらある程度分かるから!(笑)

GM:むぅ、クリティカルか。ではゾンビがガードに入ります。今度はガード値もアーマーも有効な上、耐性がありますからね。そう簡単には落ちません!
 

・『征くはヴィールヒ』。ゼニア・ヴァロフ女史の必殺技の一つであり、移動技。ダッキングをしながらのステップインであり、そこから幾つかの技に派生する事も出来る。
・『掻き乱すパルイーフ』はその派生技の一つ。ヴィールヒ中に打撃を繰り出す。どのボタンで発動させたかで打撃パターンが変わる。
・ちなみにゾンビが持っている《属性耐性》は【肉体】や【感情】などのうち特定の属性に対して、アーマーやガード値を倍加させる効果がある。ゾンビは【肉体】と【技術】―――つまりは単純物理攻撃系に耐性を持っている。
・時宮の攻撃はガード・アーマー無効だったため、【肉体】属性だったのに素通しだったけどね。

 

ジャック:チッ……俺の攻撃は肉体属性である以上、真っ当にやれば一撃では倒せん。ならば……罪を使ってダメージ増加!

GM:くっ、ここで来たかぁ。

ジャック:庇いに割り込んで来たゾンビの頭を右手で掴んで、その状態で掌からパイルバンカーを発射する。 ―――邪魔だッ!!(ダイスを振る)【肉体】の30+7D6で、52点だな。ガード、アーマー無視だ。

GM/黒曜:あ、駄目だ。その一撃でゾンビは頭部を吹き飛ばされ、倒れます。 「……これほどか。貴様がこの程度で止まるとは思っていなかったが……!」

ジャック:よし、これで奴を狙うのに邪魔な壁は無くなった!

夜宵:おっしゃあ! やっちまえ、ジャック、世紀末!!

GM/黒曜:「出来る心算か。―――あまり私を、虚無を舐めるなよ」 というわけで次のラウンド行きますよー。
 

◇ラウンド2◇
 
 ラウンド2。
 行動順はゾンビが全滅した為に夜宵→スケルトン→黒曜→ジョインジョイントキミヤァ→ジャックです。
 夜宵VSスケルトンは互いに普通に殴り合い、重力込みの護身用の警棒で強打してダメージを受けていた1体を撃破。
 続く反撃で負傷するも、ダメージダイスの低さもあって、罪で復活した後の夜宵を殺し切るには至りません。

 

夜宵:っしゃー耐えた! ファック! コノヤロウ乙女の柔肌によくもやってくれやがったな! 中指立ててスケルトンを睨むぞ!

GM:まぁぶっちゃけスケルトンは戦術的に重要じゃないんで良いです。問題は黒曜ですよー。黒曜の行動順が回って来ましたんで、《永劫の使徒》でマイナーの回数を増やして、《影分身》で攻撃対象を3体までに増やします。《パワーチャージU》で威力を上げて、《世界律:無限》で攻撃距離をシーンに延長。そして《影斬り》! 全員対象で、(ダイスを振る)命中17で攻撃します! 影の刃じゃあ!

ジャック:ん? 超越は乗せないのか。

時宮:種切れだろう。3人相手でこれまで使った世界律は無限まで含めて7つ。そろそろガス欠を起こす頃だ。

夜宵:って事は、多分これさえ凌げば終わりが見える! 何としてでも耐えるぞ!!
 

 ―――と、吼えるものの。
 17という数値は回避系アーツでも持ってない限り、クリティカル以外で避けるのが厳しい数字です。
 直撃を食らうジャックと夜宵。ダメージは《世界律:絶望》も乗った即死級。
 夜宵は愛を払って解放状態になる事でしのぎますが―――

 

ジャック:……チッ。駄目だ、それは死んだ。

夜宵:じゃあその瞬間、《絆の救済者》を宣言! えーと、解放状態になって火事場の馬鹿力を解放。全力で重力弾を叩き付けて、ジャックを貫こうとした影の刃を弾き飛ばす!! ――――っだらああああッ!!

GM/黒曜:「なに…ッ!?」 虚無の力を込めた一撃が、強さで見れば一番格下の夜宵に弾かれた。その事実に黒曜は驚愕の表情を浮かべます。

時宮:隙あり! 私は回避の代わりに《猛獣の反撃》でリアクションをするぞ!(ダイスを振る)……成功! 北斗流弧陣を張り、飛ばされた影の刃をいなして撃ち返す!

ジャック:……前々から思っていたが、貴様恐ろしく器用な真似をしているな、世紀末(笑)。

夜宵:まぁ神の1F当て身だから仕方ない。(一同笑)

時宮:(ダイスを振る)ダメージは《魔獣の殺意》込みで25点の【肉体】。更に黒曜がそれを食らったところで、私の手番だな。ブーストで前進しつつマイナーアクションで《ヴォイドオーラ》。

夜宵:あ、待った待った! ダメージ前に愛と罪払ってダメージ増加する!

時宮:それは助かる。では、食らうが良い。我が兄の剛の拳を!! 北斗砕破拳!(ダイスを振る)アーマー・ガード無視の47点だ!!

ジャック:ブーサイハとか何読みだよ……。(一同笑)
 

・我が兄の剛の拳。即ち、トキの1ゲージ必殺技である北斗砕破拳。
・空中ガード不可かつ高威力のアッパーなのだが、同じ1ゲージ技の断迅拳や刹活孔の性能が壊れ過ぎている為、割と見る事は少なめ。
・だが某ファンタジスタの人が操るトキは、ブーストで突っ込んで砕破拳などの定石をある程度知ってる人であればあるほど読み切れない奇襲(ブーサイハ)を使ったりと、中々に活用している。
・しかしホント、何読みで出たんだあれ。

 

GM/黒曜:攻撃を跳ね返されたと思ったら、凄い勢いで突っ込んで来てアッパーで吹っ飛ばされるわけですか。あかん、かなり痛い! 「……くっ! 動きが捉えきれんだと……!?」

時宮:貴様と私の力の源流は同じ、死神としての物……。だが貴様の戦い方は激流。それでは我が流水は捉えられぬ。或いは貴様が虚無に溺れなければ話は違ったかも知れんが、得た力を振り回すだけのそれでは私は倒せぬよ。

夜宵:くそ、ちょっと真面目な事言ってやがる!(一同笑)

ジャック:まぁ、良い仕事だ。アッパーで上空に吹き飛ばされた黒曜を追うように跳び上がり、その頭を掴もうとするぞ。マイナーで《ヴァイオレントパワー》、メジャーで《暴虐の君主》で―――(ダイスを振る)達成値は15だ!

GM:む、それは―――(ダイスを振る)お、達成値15。同値回避です!

時宮:いや、《万物の打倒者》を使って黒曜の回避を−20する。空中で回避をしようとした黒曜の動きが、何かに縛られたように止まるのだ。

GM/黒曜:「……これは……!? 身体が動かない、だと!?」 

時宮:秘孔を突いた……流石に貴様ほどの相手には一撃必殺にはなるまいが、一瞬動きを縛る程度は出来る。そしてそれさえ出来れば―――

ジャック:よし、ここで黒曜の頭を掴んで、まずは思い切り落下速度を乗せて地面に叩き付ける! 更にそのまま、頭を掴んでいる右の掌から連続で血の杭を射出! ダメージは30+2D6の【肉体】で、まずは罪でダメージを+5D6!

GM:うっわぁエグイ攻撃を!?(一同笑)

時宮:だがまぁ、決め時だろう。こちらもそれに愛と罪でダメージを上乗せだ。

夜宵:更に愛と罪でダメージ乗せつつ、愛でありったけ自分の絆を復旧させた上で《内なる獣:人間の底力》だ!! ジャックの攻撃のダメージを、5D6+25追加! ―――ブチかませ、ブラッドパイル! テメェの力を見せてみろ!!

ジャック:累計で……え、55+17D6? なにこれこわい。(一同笑)

夜宵:良いから振れや!(笑) 言っておくけど、こっちも後がないんだからな! これで決めろ!!

ジャック:了解した。(ダイスを振る)―――ダメージ、合計121点だ!!

GM/黒曜:あー、それでFPが0以下になりますね。連続して撃ち込まれる杭に、黒曜は絶叫します。 「ぐ、あああああああああああああああああああ!?」

ジャック:痛いか。辛いか。苦しいか。―――だが、すまんな。優しく殺す術は知らん!! 最後に特大の杭を撃ち放って、その反動で自身も少し後ろに吹っ飛ぶ。

時宮:うわぁ、本気でラススタヴァーニィ決めやがった!(笑)

夜宵:ジャック!! 思わず叫ぶぞコンチクショウ。

時宮:……やったか!?(一同爆笑)

ジャック:それを言うと生きてるんだよ大抵は!?(爆笑)

夜宵:生存フラグ立ててどうすんだよ、この世紀末が!!(爆笑)

GM:では、最後の杭で吹き飛んだ黒曜はゆっくりと立ち上がります。その頭部の傷も魔器戻るかのように修復されていき―――

夜宵:ほら世紀末が変な事言うからぁー!!(一同笑)

GM/黒曜:―――しかし、頭部の修復が終わったところで、腕が、足がぼろぼろと崩れ始めます。 「……ここまでか」

夜宵:……へ?

時宮:限界を越えたか、修復しきれないほどの損傷だったのか……どちらにしろ、後は消えるのを待つだけという事か。 と、言って構えを解こう。

ジャック:……黒曜。

GM/黒曜:「……私が消える、のか……。ふふ……あぁ、これで良い……」 と、黒曜は小さく、しかし清々しく笑みを浮かべます。 「ジャック、相変わらず容赦の無い奴だ……」

ジャック:性分だ。手加減など、俺の性ではあるまいよ。

GM/黒曜:「確かに」 噴き出すようにもう一度笑ってから、黒曜はちらりと玻璃を見ます。 「……自分が何者か知りたくて、死を恐れ、生を恐れ、過ちを犯した。……お前はそうはなるなよ、我が妹。お前はお前だ」 その言葉を最後に、黒曜は薄れて消えて行きます。虚無に魂を売った者は、こうして消えて行く……それが定めだそうですね。

ジャック:……無言で背を向けて、歩き去ろう。

時宮:では、私もそれに倣おうか。私達がこれ以上居ても、無粋なだけだ。

GM/玻璃:うん、では二人が背を向けた直後。崩れ落ちるように地面に座り込んで、玻璃が泣きじゃくり始めます。 「おにいちゃ……ごめ……ごめんなさい。ごめんなさい……! もっと早く、止めてあげられなくて、助けてあげられなくて……!!」

夜宵:……何も言わず、その玻璃の背中を撫でよう。好きなだけ、泣かせてやる。

GM:―――と、言うところでクライマックス終了です。それではエンディングに入りましょう。
 

◆エンディングフェイズ1 シーンキャラクター:時宮◆
 
 さて、クライマックス終了後の人間性の回復は、これといった問題もなく終わりました。
 戻り過ぎて絶叫する夜宵(ダイス全部4と5と6)というオモシロい光景はありましたが、ともあれ―――。

 

GM:まずは時宮さんからかな? 夜宵と玻璃は最後に持って来ましょう。

時宮:(いきなり怪しい声で)ふぅーはははぁー! 新しい秘孔の実験だァー!! と、バイトで雇った被検体の魔物Aに怪しげな秘孔を突いています。(一同爆笑)

GM/魔物:「ぎぎゃああああああああああああ!!?」 と、屈強な魔物がその次の瞬間に痛みで絶叫して気絶しました。(一同爆笑)

時宮:んん〜? 間違ったかなぁ〜?

夜宵:うわぁ、ひでぇ……(笑)。

GM:これ、本来PC@と玻璃が言葉を交わすシーンなんですよね。ともすればフラグ立ってる筈なんですよ、PC@と玻璃。(一同笑)

時宮:これが時宮流北斗神拳だぁ!!(一同大爆笑)

夜宵:立つわけねぇよ。こいつとフラグ立てるってどんな猛者だよ。(一同笑)

時宮:まぁ真面目な話をするならば、玻璃は夜宵のエンディングに出るべきだろう。私はPC@らしく、『取り戻した日常』のシーンを全力で演出するのみ。

ジャック:これが『取り戻した日常』とか、全力で終わってるな貴様。(一同爆笑)

時宮:時々これに元被検体の襲撃が重なる。(一同爆笑)

ジャック:……まぁ、そんな時宮の所に顔を出すか(笑)。 おい、世紀末。何か物凄い叫び声が聞こえたが……。

時宮:ほう? ……義星の男か。(一同笑)

ジャック:ああ、もうそれで良いが……。少し挨拶に来た。先の件では世話になったからな。 そう言う俺は、肩かけの大きなショルダーバックを背負っている。

時宮:……挨拶?

ジャック:ああ。―――俺は池袋に行く。

夜宵:あんですと!?

ジャック:調べてみたところ、“血河の王”なる吸血鬼は池袋に居るとの事だ。俺が俺のルーツを探すならば、一度会わねばなるまいよ。我がブラッドマスター殿にな。

時宮:ほう、そうか……残念だ。貴様ならば良い木偶になると思っていたのだが。(一同笑)

ジャック:俺の全存在を賭けて断る(笑)。……まぁ、そんなわけだ。世話になったな、世紀末。玻璃と夜宵の事は気にかけておいてやってくれ。貴様は色々とアレで、尚且つアレで、更にアレだが腕は立つ。

時宮:ふむ……まぁ、【絆:夜宵(乱世に光を導く者)】もあるし、良いだろう。引き受けよう。

ジャック:すまんな。では、さらばだ世紀末。俺が戻ってくる事があれば、また会えるだろう。 で、時宮から背を向けて歩き出すぞ。

時宮:ああ。土産話を楽しみにしている。 と、北斗天帰掌のポーズで最上級の礼を示し、見送ろう。(一同笑)

GM:それ、本来は『どっちが死んでも悔いなし』の決闘用の構え……。(一同爆笑)
 
夜宵:まぁ、このシーンはこれでエンドか。

ジャック:だな。

GM:なるほど。では次、夜宵さん行ってみますか。
 

◆エンディングフェイズ2 シーンキャラクター:夜宵◆
 

GM:場所は―――夜宵のマンションかな? 何か希望はあります?

夜宵:んー、途中でジャックが街を出たのを知りたいけど、それまでは普通に日常やってるか。

GM:ん。じゃあ金ダライを頭に被って武装した玻璃が、電子レンジ相手に防衛線を張ってます。(一同爆笑)

夜宵:日常!? これ日常!?(笑)

GM/玻璃:「知ってる? 夜宵、電子レンジというのは卵を入れてお手軽にゆで卵を作ろうとすると牙を剥く、凶獣なのよ……」(一同笑)

夜宵:そういうアホをやらなけりゃ、別段危険は無ぇんだよ!(笑) お前実はこういう生活方面からっきしなのか!?(笑)

GM/玻璃:「だって私、半魔として生きてたけど定住はしてなかったから自炊した事とかは……」(一同笑)

夜宵:ええい、駄目な奴め!(笑) というかお前それならまず練習しろよ! なんで防衛線組んでんだよ!!(一同笑)

GM/玻璃:「はぁい……うぅん、定住って楽しいけど難しいね」

夜宵:お前がこれまでどうやって生きて来たのかを考察する方が難しいわ……。

GM/玻璃:「そこは、ほら。魔物らしく能力を活かしてお金稼ぎをね?」 と、玻璃は少し照れたように笑いますね。

夜宵:犯罪行為の予感しかしねー……善良な市民に迷惑かけてない事を祈るぜ。

時宮:……で、この辺で連絡を入れよう。

夜宵:え、お前私の連絡場所知ってるの?(一同笑)

GM:電話番号とか、教えてる気がしませんね。(一同笑)

時宮:しからば矢文で。(一同大爆笑)

GM:じゃあ、突如マンションの窓を突き破って突っ込んで来た矢が、玻璃のかぶっている金ダライに刺さって止まります。玻璃は顔色を真っ青にしていたり。(一同爆笑)

夜宵:なんじゃこりゃあ!?(爆笑)

時宮:で、矢文にはやたら達筆な字で『時宮』と書かれているぞ。

夜宵:超開けたくねぇー……(笑)。で、開いたら内容は?

時宮:まぁ、ジャックが池袋に向かった事を簡潔に知らせる。あと、黒曜の妹の木偶は来たら腕の力を億倍にしてやろうという勧誘。(一同笑)

夜宵:後半はともかく、前半を見てぐしゃりと手紙を握りつぶそう。 ……ブラッドパイル、あの野郎……!

GM/玻璃:「……夜宵? ちょ、どうしたの!?」

夜宵:ジャックの野郎、池袋に行きやがった。あいつのルーツとなった吸血鬼を探すんだとよ! んで、べしっと手紙を床に叩き付けます。 ……あの野郎、アタシはまだ助けられた礼も言ってねーぞ。

GM/玻璃:「えと……夜宵とジャックさんって結局どういう関係なの?」

夜宵:あぁ? あー……なんだろな。今も昔もあの馬鹿には、なんだかんだで色々助けられてた気がする。アタシが半魔になった後、すぐくらいかな。異形と戦う羽目になって、今ほどアタシは強くなくて死にかけて、そこでお前とアタシが最初に会った時と似たような感じで完全勘違いで介入して来てさ。勘違いしたまま助けられた。

ジャック:当時はタスマニアのジャングルから家族を助ける為に秘薬を探しに来た少女だと思ったのだが。(一同爆笑)

夜宵:どんな勘違いだよ!(爆笑) ……まぁ、そんな調子で。アタシが色々やってると、時々やって来て助けてくれる……うん、そんな奴だったよ。 と、少しだけ寂しそうに微笑もう。 ……ずっとこう言う関係が続くんじゃないかって、いつの間にか思ってたのかなぁ。

GM/玻璃:「追った方が、良いんじゃないの?」

夜宵:良いんだよ。出て行く時は行き先程度告げて行くとか言ってたくせに、結局世紀末を通しての伝言で済ますし……あんな薄情な奴、暫く放っておいてやる。それで、次に会った時にはアタシの事を放置できないくらい、あいつの背中を追っても足手まといにならないくらい、強くなってやる。 ―――まぁ、ある意味で依存していた、頼っていたのを自覚しました。助けられるんじゃなくて、次は助けてやろうみたいな。

GM/玻璃:「……ふぅん。ズバリ、良い女になってジャックさんメロメロ大作戦?」(一同笑)

夜宵:なっ、ちがっ……! 何を聞いていたんだテメェ! 脳みそ腐ってんのか!? アタシは強くなるって言ったわけで、別にそう言う話だとは……! おろおろ、おろおろ。(一同笑)

時宮:ふっ……無垢だな(笑)。

ジャック:というかメロメロって、既に大概死語だと思うのだが。(一同笑)

GM/玻璃:「ファッション誌とか無いよね、この部屋。そうと決まればメロメロにするためのコーディネートを―――」

夜宵:話聞け、このアホぉぉぉぉぉぉぉぉ!!(爆笑) と、アタシが叫んだところでシーンエンド! 最後は当然……。
 

◆エンディングフェイズ3 シーンキャラクター:ジャック◆
 

ジャック:では、東京へと向かう電車の中で、駅弁を食べていた俺はくしゃみをする。 ……むむ、これは誰かが噂をしていると言うアレか?(笑)

時宮/おっちゃん:「おいおい外人さん、大丈夫かよ? 風邪かい?」 と、近くに座っていたおっちゃんが声をかけてくれるね。

ジャック:いや、そのような事は無い。どうせ誰かが噂でもしているのだろう。 と、肩を竦めるぞ。

時宮/おっちゃん:「あー、色男だもんなぁ外人さん。しっかし日本語上手いね。東京へは仕事で?」

ジャック:いや。……ふむ、そうだな。何をしに行くかと言われれば―――。 ここでにやりと、好戦的に笑おう。

時宮:……ほほう?(笑)

ジャック:―――喧嘩をしに行くところだ。長い事連絡の取れなかった“家族”とな。 と、笑みと共に俺がそう言ったところでシーンエンド、かな?

時宮:(←ヴィクトールPL)やる気かよ(笑)。

ジャック:まずは腕を確かめてからだ。何をするにしてもな。

GM:まぁともあれ、これでバインド・オブ・ヴォイドは終了です。それではみなさん―――

一同:お疲れ様でしたー!!
 

 ――――以上、これまた大変遅くなりましたがBBTリプレイ第三話でした。
 PC@よ、いずこへ……。
 
 ……まぁ、相変わらず『こいつらまた馬鹿やってるよ』的な目で見て頂ければ幸いです。
 感想などくれると喜ぶかもしれません。続きというか、次回以降のプレイは……まぁ、暇を見て。
 
 それでは、閲覧ありがとうございました。
                               ―――サークル竜鳴艦一同より。
                                             See you♪ 

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