◆ビーストバインド・トリニティ 再魔改造版レッドデッド プレイレポ◆
※ナンバリングされているBBTリプレイとは一切関係の無い『IF』であり『もしも』の、言ってしまえばパラレルワールドです。その点をご了承ください。
 

 この日、とある事件が起きた。
 プリキュア好きである代表殿が、『あー魔法少女やりてぇー。プリキュアやりてぇー』という、脳の崩れた発言をした結果行われる事が決まったこのセッション―――。
 しかし当日、熱を出した当の代表殿がキャンセルした結果、集まったのはPC@不在のセッションメンバー。
 
 ―――しかし僕達は諦めなかった。
 残されたPL二人はこう結論したのだ。

「俺らのキャラが仇討ちしてやればよくね?」

 ……そして僕らは、自分のキャラの設定に『プリキュア』と書き足したのだ。
 データも性別も身長体重も一切変えぬまま。
 

PLA:じゃあ俺プリキュアな。キュアホワイト。71歳筋肉ジジイだけど。(一同大爆笑)

GM:え、どこがホワイトなんですかそれ?(笑)

PLA:……おヒゲと褌(ふんどし)?(一同爆笑)

GM:史上最悪のプリキュアだッ!!(爆笑)

PLB:あー、俺『召喚獣』のルーツ持ちだし、ここはマスコットをやろうか。あれだ、ミップルとかメップルだ。

PLA:ほほう? 外見イメージは?

PLB:何も考えて無かったんだよな。……GM、ちょっと老人マッチョのマスコットに相応しい生物を脳内で思い浮かべてみてくれね? 外見はそれで行こう。

GM:え。今そう言われて脳内に浮かんだの、ドドリアさんなんですが。(一同超爆笑)
 

※ドドリアさん

 

PLA:ぶはっ! ぶはははははははは!!(大爆笑)

PLB:こ、これはひどい……!(笑) ドドリアさんをマスコットに、筋骨隆々のマッチョジジイがなるプリキュア!?(爆笑)

GM:いやこんなもんプリキュアじゃありませんよ。もっとおぞましい何かですよ。(一同笑)

PLB:……ち、ちなみにPLA。魔法のステッキは?(笑)

PLA:我が戦いにそのような物は不要。必要となるのは全身の闘気を一点に集めて放つ、必殺の拳のみである。

GM:確かにプリキュアって結構肉弾戦の多い魔法少女ですが……(笑)。

PLA:否。我が剛拳はただの肉弾にあらず。斯様な幼子達が振るう喧嘩殺法と違い、我が拳は内臓破壊こそが身上である。我が真の一撃を食らった相手は、口から血と臓物を吐きながら、苦悶の内に息絶える……。

GM:ねぇよ。こんな血生臭いプリキュアねぇよ。(一同笑)
 

◆PC紹介◆
 
PC@:不在
 

PCA:リー老師(キュアホワイト) 職業:プリキュア
性別:男 年齢:71歳 身長:196cm 体重:137kg
スタイル/メインブラッド/サブブラッド:ディフェンダー/グラップラー/グラップラー
 
 鍛え抜かれた鋼の肉体で戦う、御歳71歳のプリキュア。
 いわゆる老人マッチョであり、筋骨隆々とした身体は鍛え抜かれている。老いて益々盛んな性格をしており、池袋の街にて自らの武を確かめる為に魔物との戦いに身を投じる、その正体は光の使者キュアホワイト。白いのは褌とヒゲと髪。
 純白の褌は変身をすると魔法少女らしく可愛らしいフリルが付き、同じく純白のお髭には可愛らしいリボンが結ばれる。
 武器などは使わず、鍛え抜かれた肉体から繰り出される拳打が武器。内臓破壊を至上とする拳は、魔法少女を名乗るには余りに容赦がない。
 

PCB:ドドリアさん 職業:マスコット
スタイル/メインブラッド/サブブラッド:ディフェンダー/グラップラー/召喚獣

 正確にはドドリアさんは名前ではないのだが、【外見イメージ:ドドリアさん】の印象が強すぎて、プレイ中殆ど『ドドリアさん』としか呼ばれてなかったのでこう表記する。
 マスコットと呼ぶには余りにアレな外見と戦闘能力をしており、サポートどころか直接戦闘に特化した能力をしている。外見の割に素早く、カウンター能力が高い。
 彼がマスコットらしく飛びまわりながら不思議空間でマッチョジジイが変身する変身シーンは、プリキュアで流せば裁判モノなレベルの映像であることは疑いない。
 

 ―――さて。
 双方打ち合わせ無しに作られたキャラクターなせいか、ブラッドとスタイルの被り具合が半端無い。
 しかし恐れる事はない。我らのプリキュア魂があれば、きっとこのセッションは完走出来る―――。
 
 そう信じながら、PC@担当PLが休んだためにPC@不在となったRed Dead Nightが始まった―――
 

◆OP◆
 

 そしてOPが始まった。
 ……さて。
 レッドデッドナイトの最初のOPは、シナリオ指定ではPCAとなっている。
 探偵である黒沢……PCAのシナリオ絆である彼からの遺言を受け、PCAはレッドデッドとの戦いに身を投じる――――のだが。
 

GM:では老師。

キュアホワイト:うむ。ではワシは旧来のプリキュア同志である黒沢から呼ばれ、池袋の裏路地へと足を向けておる。(一同大爆笑)

GM:プリキュア同志!?(爆笑)

ドドリアさん:え、黒沢もプリキュア?(笑)

GM:……では、裏路地に行った老師が見たのは、プリティでキュアキュアな衣装に身を包み、脛毛に包まれた足を惜しげも無くミニスカートからさらけ出しつつ、パッツンパッツンの胸筋をフリフリのベストで包んだ探偵、黒沢さん48歳男性の姿です。(一同大爆笑)

キュアホワイト:え、言ってみただけなのに拾った!?(爆笑)

GM/黒沢:黒沢……いえ、キュアブラックは体中から血を流しており、スカートの裾から見える健康的なフトモモも血まみれに……。手にした可愛らしい魔法のステッキは根元から折れております。 「……老師……いや、キュアホワイト。来てくれたか……」(一同爆笑)
 

 ―――OP、変質。
 適当ホザいた老師とGMのせいで、黒沢(探偵。子持ち。男性)がプリキュア化。
 プリティでキュアキュアな衣装に身を包んだ壮年男性と化しました。
 
 ……娘の仇を討って欲しいという黒沢改めキュアブラック。
 その言葉に、キュアホワイトは深く頷き―――
 

キュアホワイト:うぬの遺志、確かに受け取った……! そして我は大股でその場を去るのだ。静かに全身のプリキュア闘気を漲らせながら……。

GM:もうあんたプリキュア言えれば何でも良いんだろ。(一同爆笑)
 

 で、PCAことキュアホワイト出陣。
 純白の褌に身を包んだ光の使者の御出馬である。
 
 一方、PCBのOPは―――
 

ドドリアさん:深く考えてなかったんだが、PCBのOPは仲間がレッドデッドに襲われる所からだったんだよな。魔法少女のマスコットの仲間ってなに?

GM:……えーと、マスコットとしての仲間が沢山いる、妖精郷的なドミニオン?

キュアホワイト:じゃあレッドデッドに襲われた妖精郷で、ドドリアさんの仲間が次々とやられているわけだ。外見的にはキュイとかザーボンさん第二形態とかリクームとか。(一同大爆笑)

GM:え、なにそのドラゴンボール。(一同爆笑)

ドドリアさん:ンなもん妖精郷じゃねぇよ。ただのフリーザ一味のアジトだよ。(一同爆笑)

キュアホワイト:うむ、言っておいてアレだが大分おぞましいな。(一同爆笑)

 

※妖精郷に生きる可愛らしい妖精たちの画像イメージです
 


 

 

ドドリアさん:では肉片となって飛び散った彼らを見て絶叫を上げます。 あぁっ! キュイ、ザーボン、リクーム!!? ば、馬鹿な……俺達妖精郷四天王の三人までがこうも簡単に……!!(一同爆笑)

GM:四天王!?(爆笑) しかも速攻で肉片とか妖精にあるまじきやられ方を!?(爆笑)

ドドリアさん:く、くそっ! だが妖精女王様なら貴様らなど一捻りだ! じょ、女王様ぁぁぁぁぁあ!! と叫んで逃げますか。えーと、この妖精郷の女王様の所へ。

キュアホワイト:女王様は一人しか居ないな、この妖精郷のメンバー考えると(笑)。

ドドリアさん:うん、外見アレだね。フリーザ様だね。(一同爆笑)

GM:って言うか何でこんなに開幕三下雑魚ムーブなんですか、ドドリアさん(笑)。……まぁ、炎上する妖精郷の女王の城に行くと、そこで女王様がドドリアさんに指令を下しますね。
 

 ―――今の妖精郷の力ではこの敵に勝てない。
 故に人間の世界に行き、この敵と戦える力を持つ者―――即ち伝説の戦士『プリキュア』を探すのだと!
 その指令を受け取ったドドリアさんは燃え上がる妖精郷を背後に、この敵を倒す力を持つ者……プリキュアを探す為、池袋に降り立ったのだった。
 
 そしてそんなPCAのOPを経て、最後のOPシーンはいつものレッドデッド通りGMシーン……なのだが。
 

GM/インペイラー:ではインペイラーの出るGMシーンですね。……では妖精郷と言う名の閉鎖型ドミニオン、そこに攻め込んだ部下からの報告を受け、インペイラーは薄く笑います。 「ふん、羽虫が一匹逃げたか……構わん。予定通りだ」

キュアホワイト:ほう、毎回毎回インペイラーはキャラが違う気がするが、今回は割とカリスマがありそうだな。

ドドリアさん:カリスマあり過ぎると、いつぞやみたく若本化するがな。(一同笑)

GM:まぁ薄暗闇の中、僅かな月明かりだけに照らされて見えるインペイラー……彼はプリティでキュアキュアな衣装の裾を翻し、にやりと笑います。

ドドリアさん:……ん!?(一同爆笑)

GM/インペイラー:「……逃がした妖精は、必ずやこの街に住むプリキュアを連れて俺の元に来るだろう。早く来るが良い、プリキュア! 誰が真のプリキュアに相応しいか―――この俺と戦って決めようではないか!!」 そうカッコ良く叫んだインペイラー……その姿は膝上スカートとプリプリキュアキュアな衣装に身を包んだ、体格の良い青年の姿でした―――。(一同大爆笑)

ドドリアさん:インペイラーがプリキュア化したぁぁぁぁあああ!!?(大爆笑)

キュアホワイト:っていうか今回PCもNPCもプリキュアかマスコットしかいねぇぇええええ!!(大爆笑)
 

 ―――かくして。
 インペイラー……いや、キュアレッドデッドも動き出す。
 かくして池袋をその舞台とした、真なるプリキュアを決める為の戦いが始まったのだった――――
 

■ミドルフェイズ■
 

 かくして池袋の街で始まったプリキュアファイト(仮)。
 しかしPC@不在なので、シナリオ指定通りの進み方が出来ない事にGMこのタイミングで気付く。
 焦ったGMは少しばかり悩んだ挙句―――
 

GM:もうシナリオ見なくても良いか。はい、それじゃー調査を開始したキュアブラックの前に、妖精郷ドミニオンから命からがら逃げて来て倒れているドドリアさんが。魔法少女テンプレだよね、倒れてるマスコットを魔法少女が保護するのって。

キュアホワイト:老人マッチョが宇宙人を拾ってる光景にしか見えぬが。(一同爆笑)

ドドリアさん:宇宙人じゃないよ! 可愛らしいフェアリーだよ! ブラッドはグラップラーと召喚獣だけど。

キュアホワイト:では池袋の裏路地の隅にある、我が住居である古道場に連れて行って介抱するか。
 

 で、古道場に連れて行かれる気絶中のドドリアさん。
 『今日は豚丼か……』などと不吉な(食う気満々の)呟きを残すキュアホワイト。
 
 だが、道場にて目を覚ましたドドリアさんは……。
 

ドドリアさん:では道場の中から伝わって来る圧倒的なプリキュア闘気に気付いて、目を覚まします。 このプリキュア闘気は……!?(一同爆笑)

GM:え、何か変な造語が!?(笑)

ドドリアさん:これほどの清廉な闘気……さぞや高名なプリキュアに違いない! 奴の力を利用すれば妖精郷を取り戻し……いや、俺が新女王になる事も容易い!!(一同大爆笑)

キュアホワイト:このマスコット最悪だ!?(爆笑)

GM:こんなクズいマスコット、見た事――――あぁいや、最近居たな。魔法少女まどか☆マギカにて、こいつすら容易く上回る最悪のが居たか……。(一同笑)
 

 かくして、ゲスい発想を秘めたまま、キュアホワイトに事情を説明して協力を要請するドドリアさん。
 キュアホワイトも話を聞いて、自分が追っている相手とドドリアさんの故郷を襲った相手との関連性に気付く。
 結果として共同戦線と言う事で、両者の間に同盟が成立―――
 

ドドリアさん:ククク……こいつの力を利用すれば俺は……!!

キュアホワイト:ゲスが……だがまぁ、弾避け程度にはなるか。

GM:やだ、何この最悪の関係の魔法少女とマスコット。普通もっと信頼関係とかそういうのあるんじゃないの?(笑)

ドドリアさん:腕前に関しては信頼してます。だから利用するのです。(一同笑)
 

 ―――最悪の同盟完成。調査活動を開始する両者。
 池袋の路地にたむろしているチンピラを締めあげて情報を引き出すという、魔法少女らしからぬ情報収集手段である。
 嬉々として敵を痛めつけるマスコット。お前はもうマスコットじゃないよ、もっと嫌な何かだよ。

 そしてある程度の情報を得た所で―――
 

GM:ではここで、レッドデッドに関する情報を集めていた事がバレたのでしょう。お二人が居る路地に、レッドデッド所属と思しき赤い布を付けたチンピラ達が駆け込んで来ます。その姿は吸血鬼に血を吸われた者の成れの果て―――レンフィールドですね。

キュアホワイト:あ、敵がレンフィールドなのは変わらないのだな。

ドドリアさん:つーことはアレだ。キュアレッドデッドは吸血系魔法少女か。(一同笑)

GM:ぶっちゃけデータいじるの面倒臭……ゲフンゲフン。ともあれレンフィールド達はお二人を包囲しますよ。

ドドリアさん:げへへ……良い子だ。自分から殺されに来るとはなぁ!!

キュアホワイト:ご覧ください、これが魔法少女のマスコットの台詞です。(一同爆笑)

GM:まぁそんなわけで戦闘ですね。

キュアホワイト:……ふむ、ではここで我が力を見せてやろう。《魔獣化》で変身するぞ! えー、ここで変身バンクが入って、まずは不思議空間を背景に全裸になる老人マッチョ。(一同大爆笑)

ドドリアさん:ああ、ご安心を。可愛らしいマスコットが局部を隠すように飛び回るから、放送倫理的にセーフ。(一同爆笑)

キュアホワイト:プリキュアのBGMを背後に、ポーズをとる老人マッチョ! ウィンク一発、可愛らしいアピールと悩殺ポーズにファン増加間違い無し!! そしてプリティでキュアキュアなポーズと可愛い効果音と共に、腰に巻かれる純白の褌。そこには変身前は無かった可愛らしいフリルと飾りが!!(一同爆笑)

ドドリアさん:更にマスコットも画面ギリギリまで寄って、ウィンクと投げキッスでもしておこうか!!(一同爆笑)

キュアホワイト:で、我がおヒゲに可愛らしいリボンが巻かれて変身完了。変身後の我はストリートファイターシリーズの豪鬼の『禊』のような感じで落下して来て、堂々とした動きで構えを取った所でカットイン。背後に『拳』の文字が浮かぶ。

ドドリアさん:最後で急にプリキュアから遠ざかったな。

GM:最後以前に全部プリキュアからほど遠い光景だったんですが。(一同笑)

キュアホワイト:そしてキュア闘気を全身に纏いながら、我はレッドデッドの小僧どもを睨みつけるのだ。 ―――見せてやろう。プリキュアの剛拳を!!(一同爆笑)

GM:プリキュアって剛拳で戦うようなもんでしたっけ!?(爆笑)

キュアホワイト:じゃあ内臓破壊。(一同爆笑)

GM:もっとひでぇ!!(爆笑)
 

 ―――戦闘に関しては割愛。
 まぁ、ガチで戦闘型のグラップラー二名です。ぶっちゃけレンフィールド如きが勝てる相手ではありません。
 
 キュアリバーブローとかキュア内臓爆砕撃とか、キュア口から怪光線(こっちはドドリアさん。効果音は『げぱぁ』で次々となぎ倒されるレンフィールド達。
 しかし全てのレンフィールドを薙ぎ払ったところで、イベント発生。
 池袋を覆うドミニオンが発生します。
 

ドドリアさん:な、なんだこれは!? ドミニオン!?

GM/キュアレッドデッド:―――そして池袋の空にホログラムのようにして浮かぶ影。そう、あれこそがキュアブラックを殺した悪のプリキュア、キュアレッドデッドです。 「くくく……はーっはっはっはぁ! 時は来た! 天地全てに生きる数多のプリキュアよ! 貴様らは既に不要。俺こそが唯一絶対のプリキュア、キュアレッドデッドである!!」(一同爆笑)

ドドリアさん:キュアレッドデッド!? 奴が妖精郷を襲撃して、俺様の出世の邪魔になる奴らを皆殺しにしてくれた――――。(一同爆笑)

キュアホワイト:有り体に言って最悪だな貴様!(笑)

GM:まぁそれはともかく、貴方達は気付きます。上空のホログラムには、既にキュアレッドデッドによって倒されたプリキュア達の無残な姿が映っている事に!

キュアホワイト:あれは―――キュアブルース、キュアジャッキー、キュアサモハン!?(一同大爆笑)

ドドリアさん:なんでカンフースター限定!?(爆笑)

キュアホワイト:プリキュア三賢者と呼ばれた奴らが容易く……これがドミネーターとなったプリキュアの力か……。

GM:はい。『俺は俺ゆえ唯一絶対プリキュア』という渇望がもたらしたドミニオン。その名も『無間・布理求愛(プリキュア)地獄』―――我以外のプリキュアは全て消え去ってしまえば良いという渇望が呼び起こした、世界屈指の悪性の世界(ドミニオン)の流出であった―――。(一同爆笑)

ドドリアさん:いやまぁ、現状で知れる限りではこの世界のプリキュアは全員が全員成人男性だからな。いっそ滅んだ方が幸せなんじゃないかとすら思うが。(一同爆笑)
 

 ―――かくて始まった最強最悪の理の流出。
 全てのプリキュアは俺以外滅んでしまえというレッドデッドのドミニオンは、しかしプリキュア以外には何の影響も及ぼさないので、世界は結構平和だった。
 
 だがその間に次々とキュアレッドデッドの魔の手にかかるプリキュア達。
 具体的にはキュアゴメス、キュアハガー、キュアキマラ、キュアタイタン。そして彼らのリーダーであるキュアオルテガ。

 五人合わせてプリキュアファイブ。

 
 

※左上からから順に、キュアゴメス、キュアハガー、キュアキマラ、キュアタイタン、キュアオルテガ。彼らがプリキュア衣装を着ているのを想像して下さい。


 こんなおぞましいプリキュアファイブが居てたまるか。

 

GM:(画像をノートPCで見せられて)……あの、すいません。お聞きしますが何で全員こんな濃いんですか。

ドドリアさん:しかも全員マッスルボマーじゃねぇか。というかオルテガもマッスルボマー出身だったんだな。

キュアホワイト:トキ……病んでさえいれば……。(一同笑)

ドドリアさん:うるせぇよ!(笑)
 

・マッスルボマー。カプコン製のプロレスを題材とした対戦アクションゲーム。
・北斗の拳の原哲夫氏がキャラデザインをしている事もあり、全体としてやたら濃くてクドいキャラが魅力(?)。
・尚、ストーリーの最重要人物であるオルテガは【髪型とヒゲ(まぁオルテガの方が髭が濃いが)が良く似ている】+【キャラデザの人が一緒】+【立ちポーズもそっくり】という事もあり、ニコニコのMUGEN界隈では『全盛期のトキ』などというあだ名が付けられている。
・キュアホワイトがホザいた『トキ……病んでさえいれば……』という言葉は、主にオルテガが敗北した時にしばしば流れるコメント。元ネタは北斗の拳本編で使われた台詞だが、本来は『病んでさえいなければ』という感じだった筈である。
 

キュアホワイト:まぁ仕方がない。オルテガに死の灰浴びせて三日放置すれば勝てそうな気もするが、そのオルテガがやられた以上は私が決着をつけるしかないだろう。

ドドリアさん:……あ、知り合いなんだ(笑)。

キュアホワイト:彼奴がキュアプロレス界にてキュアチャンピオンだった時に、キュア無差別格闘技で戦った事がある。(一同爆笑)

GM:何でもキュアキュア付ければ良いと思ってるでしょう貴方(笑)。
 

 ―――かくして。
 キュアレッドデッドを倒す為、キュアホワイトはマスコットと共にキュアレッドデッドの居城……。
 やたら可愛らしくファンシーな廃倉庫へと向かったのだった―――
 

■クライマックスフェイズ■
 
 ―――ドミニオンの中心である、やたら可愛くファンシーな廃倉庫。
 ぬいぐるみさんがいーっぱい☆ なその倉庫の真ん中で、キュアレッドデッド(成人男性)は……。
 

GM/キュアレッドデッド:「待っていたぞ、最後のプリキュア! 貴様を殺せば俺が唯一絶対のプリキュアになれる……!!」 と、抱きしめていたクマさんぬいぐるみを捨て、キュアホワイトに向き直ります。(一同笑)

ドドリアさん:何してんのこいつ!?(笑)

GM/キュアレッドデッド:「分かるまいよ……。プリキュアに最も重要な可愛らしさを投げ捨てている貴様らにはァ!! この可愛らしさ、このキュア度……これこそが俺の力の源よォ!!」(一同笑)

キュアホワイト:愚かな……貴様のようなむさくるしい男がぬいぐるみなど抱いていても禍々しいだけだと何故気付かん!!

ドドリアさん:(笑顔で)うん、あんたのようなむさくるしい男がプリキュアなんぞやってもおどろおどろしいだけだけどね!(一同爆笑)

キュアホワイト:貴様のような外道がマスコットやっていても、寒々しい限りだがな!!(一同爆笑)

GM/キュアレッドデッド:「ふん……マスコットとプリキュアが互いにその態度。最近流行りのツンデレのつもりか。あざといあざとい小賢しい! 真のプリキュアに必要な可愛らしさは、そのような表面上だけのツンデレから来るものではない! こ、この忠告はあんた達のためなんかじゃないんだから……か、勘違いしないでよねっ!!」(一同大爆笑)

ドドリアさん:うわぁ想像以上にうぜぇ!!(爆笑)

GM/キュアレッドデッド:「くくく、どうだ! 俺の醸し出す想像を絶するキュア力に恐れを為したか……。だがもう遅い。滅尽滅相……貴様らすべて、俺のプリキュアの前には一瞬で消える塵芥に過ぎぬわァ!!」 と、いうわけでプリティでキュアキュアな衣装を身に纏ったインペイラー……キュアレッドデッドが貴方達に襲い掛かって来ます。ラストバトル!!

キュアホワイト:ならば見るが良い……。キュアオルテガを筆頭としたキュア戦士達から受け継いだ、我がプリキュア剛の拳を!!

ドドリアさん:(ゲス声で)げはははは! 死ね死ね死ねェーい!! ……(素に戻って)……これプリキュアだって言ってこの録音データ代表殿に渡したら、プリキュア好きの代表殿は憤死してもおかしくなくね?(一同爆笑)

GM:任せて下さい、録音データ入れたUSBにはプリキュアのシールでも貼って期待感を煽る感じにして渡しましょう。(一同爆笑)

キュアホワイト:こいつ最悪だ!!(爆笑)
 

 で、ラストバトル。
 データとしてはPC2名なのに、GMが調整面倒臭いんで公式シナリオに載っているPC3人用のボスデータで戦うインペイラー……もといキュアレッドデッド。
 対するPC達は、ドドリアさんがゲヘゲヘとゲス声で《猛獣の反撃》を繰り出して確実に反撃するなど、ダメージを積み重ねていきます。
 

キュアホワイト:では《人類には使えぬ技》をここで切ろう。魔法少女の真骨頂をここで見せる!

GM:お? 魔法ですか? グラップラー/グラップラーのくせに。(一同笑)

キュアホワイト:うむ。キュア闘気の全てを拳に集中し、全身の動きで運動エネルギーを乗せ、最高の握力とパワーとスピードで叩き付ける。―――これが、魔法-マジカル-だ。

GM:物理-フィジカル-だよ! それは!!(一同大爆笑)
 

 どちらかというとドラゴンボール的にエネルギー弾連射したりしているドドリアさんの方がまだ魔法っぽい戦いを見せたりしつつ。
 流石に徐々に形勢はPC側に傾いて行き―――
 

キュアホワイト:よし、そろそろ向こうのFPも無くなってきている筈だ。食らえィ! 我が全霊のプリキュアをぉぉぉぉ!! と、ワシが叫んだ瞬間に、まるでキュアオルデガの魂がワシに乗り移ったかのようにワシの全身の筋肉がバンプアップする。股間の褌も、その急激な筋肉の膨張に耐え切れずに弾け飛ぶ。(一同大爆笑)

GM:(笑顔で)ご覧ください、プリキュアを自称する全裸の老人マッチョです。(一同爆笑)

キュアホワイト:ぬふあぁぁぁぁぁぁ! 天に滅せいィィィィ!!(ダイスを振る)よし、当たった!

ドドリアさん:よし、これでトドメと行こう。最後の罪を愛使ってその攻撃に重ねる。ダメージ増加するぞ!

キュアホワイト:よし! ならばダメージ、【肉体】の59点!!

GM:あ、じゃあ《世界律:不滅》で生き返ります。

ドドリアさん:えっ。

GM:で、反撃。(ダイスを振る)えーと、範囲攻撃ですね。当たったらダメージ【肉体】で34。

キュアホワイト:罪使って復活して耐えました。

ドドリアさん:復活用の罪が無いんで真の死になりました。(一同大爆笑)

一同:マスコット死んだぁぁぁぁぁぁあぁ!!?(大爆笑)

ドドリア:畜生! 畜生! この俺がァァァ! 妖精女王になるこの俺がこんな所でェェェェェ!! と叫びながら逃げようとしたところで、キュアレッドデッドの放ったキュアエネルギー弾が直撃して弾け飛びます。(一同爆笑)

キュアホワイト:汚い花火だ。(一同爆笑)
 

 ……まぁ、バランス調整もせずに3人用のデータを使っていればこうもなりますよね。
 そして死んだマスコットを一顧だにせず、キュアレッドデッドの内臓を貫手で貫くキュアホワイト。
 

キュアホワイト:―――終わりだな、キュアレッドデッド。貴様のプリキュアはワシのプリキュアに及ばなかった。

GM/キュアレッドデッド:「ごぶっ……く、くくっ……そうかぁ……貴様が真のプリキュアだったか……。だが、心しておけ。プリキュア道は死狂い也……貴様が行くその道は、修羅の道だぞ……」(一同爆笑)

故ドドリアさん:え、プリキュアってそんな血なまぐさいもんだったっけ(笑)。

キュアホワイト:ふん。そのような事―――50年も昔から承知しておるわ。 と、言って貫手とは逆の手で、キュアレッドデッドの頭を握りつぶそう。……長く、苦しい戦いだった―――。

GM:そう、だがこれで終わったわけではない―――。またいずれ、第二第三のプリキュアが……と、いうわけでエンディングに入りましょう。
 

■エンディングフェイズ■
 
 ―――戦いは終わった。
 しかし、プリキュアに終わりはない。

 

キュアホワイト:では、今日も今日とてプリキュアとして悪の手先を内臓炸裂させているシーンで終わりとしようか。

故ドドリアさん:あ、はい。ではここで、悪の手先の肝臓を破裂させているキュアホワイトに対して声がかかります。 「げは―――っはっはっは! 見付けたぞキュアホワイト! 会いたかったぜェ!!」

キュアホワイト:……なに!? 貴様は―――

故ドドリアさん:そこに居たのはトランクスに倒されたフリーザ様よろしく、身体の大半をメカ化したドドリアさん。 「あの戦いの後、俺は全身を機械化する事でメカマスコット妖精として生まれ変わった!」(一同大爆笑)

GM:え、何言ってんのこの人!?(爆笑)

キュアホワイト:……何用だ。貴様に用は無いのだが。

メカドドリアさん:「これを見てもそんな事が言えるかなぁ!!」 と、叫びながらここで変身する俺! そう、その姿はまごう事無きプリティでキュアキュアな魔法少女!!(一同爆笑)

キュアホワイト:プリキュア……だと!?(笑)

キュアドドリアさん:「そうさ! そして貴様を殺せば、俺は唯一絶対のプリキュアになれる!!」

キュアホワイト:ふっ……良かろう。プリキュア道は修羅道也。我が前に立ち塞がるならば、我がキュア剛拳で応えるのみ!! で、ここでBGMがですね……。(ノートPCを操作して、プリキュアのテーマを流し始める)

GM:い、いやぁ! こんな最悪の戦いにそのBGMを使わないで!! つーか何その動画(リンク先参照)!!(一同大爆笑)

キュアドドリアさん:で、最後に『うぉおおおおおお! 行くぞぉおおおお!!』 と、俺達が互いに向かってプリティでキュアキュアな格好で駆け出した所で静止画になってエンド。(一同爆笑)

キュアホワイト:―――来週のこの時間からは、『斬(スラッシュ)プリキュア! MaxHard!』をお送りします!!(一同大爆笑)

GM:打ち切りじゃないですかー! やだー!!(爆笑)
 

 ――――これが、かつて竜鳴艦でまたも行われた魔改造レッドデッドの顛末である。
 彼らはきっと、(恐ろしい事に)今もまだ戦っているのだ―――

 

 

 

 

 

 

  

 さて。今回もまぁ色々と言いたい事はあるだろう。
 ……だが、最後にこれだけは言わせて欲しい。
 ……あれ、魔改造レポ第一回と第二回に比べると今回薄くね?

2012/2/27 零時

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