■永い後日談のネクロニカ サンプルシナリオ1 プレイレポ■
 
◆ドール紹介◆

名前:メリッサ ポジション:アリス
クラス:ロマネスク/ステーシー
特徴的なパーツ:頭を切り離す為の【マニピュレーター】と、その頭で行うヘッドバッド(【鉄球鎖】相当)
戦い方:ワイヤーで繋がった頭部を切り離してブン投げて敵の動きを妨害しつつ、妨害・防御を担当する。火力は然程無い。通称頭部ブン投げから『デュラハン』。
 
名前:姫小路綾子 ポジション:オートマトン
クラス:ロマネスク/レクイエム
特徴的なパーツ:ガチで戦車足である【キャンサー】と、腕に装着した【ドリル】と【対戦車ライフル】
戦い方:圧倒的な火力で突っ込むガンタンク。あるいはガチタン。余りにも戦車なため、名前で呼ばれた事は自己紹介以降殆ど無く、『ガンタンク』か『ガチタン』と呼称される。【対戦車ライフル】は社長砲、【マシンガン】は40mmガンランチャーと呼称される。
 
◆ドラマパート◆
 
 廃工場の地下で目覚めた二人は、同じように目覚めた相方と遭遇。
 会話を交わした後、この場は何なのか、外から聞こえる物音(機械の駆動音と人の声)は何なのかを気にしてその部屋から外に出る事にします。

 

デュラハン:頭だけ取り外して、ドアの外をそーっと見てみます。(一同笑)

ガンタンク:キュラキュラとタンク音を響かせながらそれについて行きます。肩の社長砲を展開して、いつでも撃てるように。(一同笑)

GM:なにこれひどい(笑)。こいつら少女らしさが無いぞオイ(笑)。
 

 そして部屋を出たデュラハンとガンタンク、対話判定をして狂気度を下げつつ、適当に廃工場を散策します。
 廃工場とは言ったものの、未だに機械は生きている模様。人の声も聞こえてくるのでそちらに行ったところ、軍歌と激励の言葉を垂れ流す放送に遭遇します。

 

GM:まぁ有り体に言って、敗北寸前の国家が工場で自国民を叱咤して働かせてるような雰囲気の放送。

デュラハン:って事は、人が居るのかもしれませんなぁ。

ガンタンク:探してみよう。キュラキュラ。(一同笑)

デュラハン:……ガチで戦車ですな。

ガンタンク:じゃあ音を変えてドヒャァ! ドヒャァ! と移動します。(一同笑)

GM:おい馬鹿、室内でブースト使って移動するなよ(笑)。
 

 行為判定に成功すればこれが録音だと判明するのですが、あっさり失敗した二人は声の主を求めて更に工場内部を彷徨います。
 その結果、放送と機械音が聞こえてくるらしき扉を発見したのですが―――

 

GM:その扉の横に、『工場長』と書かれたプレートのついた、少し豪華な部屋があるな。

デュラハン:人の声の方が重要やー。生きてる人はおるんかー。あ、でも警戒した方がいいかなぁ?

ガンタンク:正面から行く。それしか脳が無い。 そう言いながら、ドリルでドアを開けます。(一同笑)

GM:なんでそんな破壊したがるんだお前は(笑)。

ガンタンク:私のドリルは天と地とその辺の扉を貫くドリルだ!!(一同笑)

GM:一気に安っぽくなったぞ最後!(笑)

デュラハン:じゃあガンタンクを盾にしつつ、部屋を覗き込みますぅ。

GM:あ、工場長の部屋は調べないんだ……。
 

 このシナリオ、真っ直ぐ進んだドアを開ければ『工場』に行き当たります。
 しかしその前に『工場長の部屋』を調べれば、色々と現状に対する情報が手に入るのですが――――それをしなかった二人、あっさりボスが居る工場へ特攻。
 
 そこは高い金属天井で覆われた工場であり、そこかしこのスピーカーから軍歌と激励の怒鳴り声が聞こえて来ます。
 工場内では無数の作業機械が動いており、多くの人影が巨大な何かを組み上げています。

 

GM:働く人々は良く見れば身体の所々が腐ったゾンビで―――

デュラハン:あ、じゃあ良いですぅ。ドア閉めて他に行きます。

GM:えっ。(一同笑)

デュラハン:えっ。(一同笑) えと、人を探すのを優先するから、生きてない人に用は無いという事で他を探索に行きたかったんですけどぉ。

GM:まって、最後まで言わせてくれ!!(笑) えー、組みたてられているのは人体のパーツ。それを組み合わせて作られているのは死体の巨人……。今回は情報入手の前にここまで来てしまったから言うけど、『ゴライアス』という名の兵器だな。

ガンタンク:なんとおぞましい……キュラキュラ。(一同笑)

デュラハン:うーん、なんなんやろねぇ、この工場。おっかないわぁ。

GM:そして君達のすぐ横で警報音が鳴り響く。見やると君達を発見したと思しき、不気味に変異したアンデッドの番犬が居る。どうやら君達を侵入者と見なしたようだ。

ガンタンク:あ、不味っ。えーと、社長砲で吹き飛ばしていいですか?

GM:残念、それより早く警備のゾンビ達がぞろぞろと現れ、1体だけ完成していたゴライアスが拘束具を引き千切って動きだす。君達に襲い掛かってくる―――という所でバトルパートだ。
 

◆バトルパート◆
 
 さて、ボスは巨大ゾンビ兵器であるゴライアス。
 加えて警備のゾンビやアンデッド犬となります。
 
 先手を取ったのはデュラハン。ゾンビ犬へヘッドバッド・モーニングスター・ハリケーン(鉄球鎖)+スパイクをブチ当て、転倒させた所にガンタンクが両手のガンランチャー(マシンガン)をバラ撒き被害を与えます。
 ゴライアスは移動しますが、未だ射程には届かず。ソルジャーやゾンビも射程の関係で前進。
 そして煉獄にゾンビ以外の敵が固まった所で、

 

ガンタンク:マシンガン。更にラピッドで【死の手】を重ねてマシンガン。(ダイスを振る)……絶好調、全弾命中。ターゲットロック、破壊する。(一同笑)

GM:……ハウンドがやられて、ソルジャー部隊もほぼ壊滅。おい、こいつドールじゃねぇよ。単なる戦闘マッスィーンだよ!(一同笑)

デュラハン:ダメージ増えて来てるみたいやなぁ。それじゃ、踏み込んで来たゾンビは無視してソルジャーにヘッドバッド・モーニングスター・ハリケーン!(ダイスを振る) ……くっ、外した……頭を振り回し過ぎてくらくらしますぅ。三次元機動に酔う、これが噂の3D酔い!?(一同笑)

GM:ぜってーちげぇ(笑)。
 

 そして敵の攻撃ターン。
 ソルジャーの銃やゴライアスの攻撃が当たるも、然程重大な被害にはなりません。
 はらわたや使わないパーツを犠牲にしつつ、

 

ガンタンク:私のドリルは天と地とゾンビを衝くドリルだ!!

デュラハン:今度こそヘッドバッド・モーニングスター・ハリケーン・第二段・ダブル・セカンド!(一同爆笑)

GM:お前らふざけてる割に出目良いよなぁ!(笑)
 

 ドリルでドリドリされたゴライアスにダメージが入りつつ、ソルジャーがヘッドバッドで吹き飛びます。
 当人曰く、『私の頭突きは天を衝く頭突きだ!』。
 頭突きすげぇ。
 
 そして戦闘は第二ラウンドにもつれ込みます。

 

ガンタンク:ドリール!

デュラハン:うおぉぉ、私の頭突きを受けてみろ!!(一同笑)

ガンタンク:……身長6mの巨人に頭突きで挑む少女って、すっげぇシュールぅ……。(一同爆笑)
 

 全体として何故か出目が良いガンタンクとデュラハン、ドリルと頭突きでゴライアスを削って行きます。
 特にスパイクで威力を上げている頭突きがコンスタントな威力。

 

GM:……ところでヘッドバッドのスパイクって何?

デュラハン:……タンコブ?(一同爆笑)

ガンタンク:なんでそれでダメージ上がるんだ(笑)。
 

 そんなお馬鹿な会話を交えつつ、どうにかこうにか狂気度が危ない領域に入って慌てて【少女】のスキルで狂気度を下げたりしつつも3ラウンド目―――
 

GM:むぅ、削りに削られたか。こっちの残りパーツ数は2だな。

ガンタンク:……駄目、私はドリルを破壊されて力が出ない。螺旋の力が足りない!(一同笑)

GM:もうお前どういうドールなんだよ!(笑)

デュラハン:なんの、こっちはまだ鉄球鎖は残ってますので―――当たれば勝つる! いっけぇええええ!(ダイスを振る)―――はい、外れました。(一同爆笑)

一同:そんなこったろうと思ったよ!!(爆笑)
 

 ……結局。
 敵に移動パーツと射程延長パーツが無くなっていた事を利用して、反撃を受けない距離に逃げたガンタンクが社長砲でゴライアスをふっ飛ばし、4ラウンド目に辛うじて勝利を得たのでした。
 

◆エンディングパート◆
 
 どうにか動ける程度にパーツを修復したドール達は、未だ動き続ける作業ゾンビ達を無視して外に出ます。
 そこにあったのは変わり果てた地球。荒れ果てた大地でした。
 その光景に衝撃を受けた少女達は―――

 

デュラハン:……とりあえず帰ろうか。

ガンタンク:……そうね。

GM:おい。なんかここからネクロマンサー探しに行くとか言う盛り上がりは無いのか!?(爆笑)

ガンタンク:ドリルが壊れて力が出ないのぉ!(一同爆笑)

デュラハン:っていうかうちらまだ強化パーツがかなりの数イカレたままじゃないですかぁ! こんな状況で旅に出たら、それ勇敢とかじゃなくただの馬鹿ですよぉ!(一同爆笑)
 

 ―――かくて、荒廃した大地に生まれた二人のドール。
 荒野の中の廃工場で目を覚ました二人は、何故こんな場所に居たのか。
 そして彼女達を造ったネクロマンサーはどうしたのか。
 その辺りの物語は、いずれ語られる事があるのだろうか――――
 

                                           ....続かない

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